JP2012163051A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベーンの往復運動による油面の波立ちを抑制し、更には回転子の回転に伴う遠心力・攪拌力を遮断することで、冷凍機油が圧縮機上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけが密閉容器から排出させるようにした密閉型圧縮機を提供する。
【解決手段】この発明に係る密閉型圧縮機は、冷媒ガスをベーンが往復運動するベーン溝を有するシリンダに吸入して圧縮し、吐出マフラの吐出穴から密閉容器内に吐出する圧縮機構部と、圧縮機構部を回転子により駆動する電動機とが密閉容器内に収容される密閉型圧縮機であって、シリンダの上端面から回転子の下端面の間の所定の位置に、シリンダ及び回転子より所定の距離を空けて1枚以上の油面保持板を設け、油面保持板の少なくとも1枚は吐出マフラの吐出穴より下に設け、該油面保持板の外径は、ベーン溝を覆う径以上で密閉容器の内径より所定寸法小径であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、密閉型圧縮機に関する。詳しくは、密閉型圧縮機内部における、冷媒吐出ガスに含まれる冷凍機油の分離機構に関する。
従来の密閉型圧縮機の油分離機構は、例えば、回転子の上部に設けられた円盤形状の油分離器で構成されている(例えば、特許文献1参照)。
従来の密閉型回転圧縮機は、冷媒ガスを吸入して圧縮する圧縮機構部と、圧縮機構部を駆動する電動機が密閉容器内に収容された構成となっている。尚、密閉容器内の下部には、冷凍機油が貯留される油溜まりが形成されている。
密閉形回転圧縮機では、吸入された冷媒ガスが圧縮機構部にて圧縮され、圧縮された冷媒ガスは吐出マフラを経て密閉容器内へ吐出される。そして、密閉容器と電動機の固定子との隙間、及び電動機の回転子と固定子との隙間(空隙という)及び回転子に開けられた冷媒ガスが通る風穴を通過して、吐出管から冷凍空調装置等の冷凍サイクルに吐出される。
一方、密閉容器の下部の油溜まりに貯留されている冷凍機油は、駆動軸が回転すると駆動軸の内部に形成された流路を上昇し、圧縮機構部の各摺動部に気密油および潤滑油として供給される。
圧縮機構部を潤滑した冷凍機油は、圧縮された冷媒ガスと共に吐出マフラの吐出穴より密閉容器内に放出され、その後密閉容器の下部に落下して再循環する。
実開平7−10486号公報(第2頁、第4図)
密閉形回転圧縮機は、密閉容器内の下部に油溜まりが形成されていて、通常は圧縮機構部の機密性を確保する為にシリンダの上面から吐出マフラの吐出口位に油面が形成される。ベーンの往復運動による油面の波立ち、油の飛び跳ね及び回転子の回転に伴う遠心力・攪拌力により、吐出マフラより吐出された高圧の冷媒と一緒に冷凍機油が吐出管のある圧縮機上部空間に持上げられ、外部の冷凍装置内へ流出しやすくなる。
冷凍装置内に過度に冷凍機油が流入すると、冷凍装置の熱交換率が低下し、冷凍装置の性能が悪化するという課題が生じる。
また、密閉容器内に封入されている冷凍機油が過度に減少すると、圧縮機構部における気密性が低下して圧縮性能が低下したり、各摺動部における十分な給油を確保することが出来ず、故障の原因になるなど、密閉型回転圧縮機の性能を維持することが出来なくなるという課題も生じる。
従来の密閉型圧縮機では、密閉容器内に封入されている冷凍機油が冷凍装置に過度に流出するのを制御するために電動機の回転子上部に円盤状の油分離器を付設している。
回転子上部に設けられたカップ状(もしくは円盤状)の油分離器は、駆動軸の回転とともに回転し、圧縮機上部空間の冷媒ガスに含まれた冷凍機油を遠心分離作用によって外側に吹き飛ばし、冷凍機油が冷媒ガスとともに吐出管に流れ込むのを抑制する。
しかし、高速時や高負荷時など圧縮機構部より吐出された圧縮機上部空間の冷媒ガスに含まれた冷凍機油の量が多い時には、遠心分離作用で十分に冷媒ガスと冷凍機油に分離する効果が得られないことがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ベーンの往復運動による油面の波立ちを抑制し、更には回転子の回転に伴う遠心力・攪拌力を遮断することで、冷凍機油が圧縮機上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけが密閉容器から排出させるようにした密閉型圧縮機を提供する。
この発明に係る密閉型圧縮機は、冷媒ガスをベーンが往復運動するベーン溝を有するシリンダに吸入して圧縮し、吐出マフラの吐出穴から密閉容器内に吐出する圧縮機構部と、圧縮機構部を回転子により駆動する電動機とが密閉容器内に収容される密閉型圧縮機であって、
シリンダの上端面から回転子の下端面の間の所定の位置に、シリンダ及び回転子より所定の距離を空けて1枚以上の油面保持板を設け、油面保持板の少なくとも1枚は吐出マフラの吐出穴より下に設け、該油面保持板の外径は、ベーン溝を覆う径以上で密閉容器の内径より所定寸法小径であることを特徴とする。
この発明に係る密閉型圧縮機は、油面保持板を設けることで、ベーンの往復運動による油面の波立ちを抑制し、更には回転子の回転に伴う遠心力、攪拌力を遮断することで密閉容器の上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけを密閉容器から排出させることができる。
実施の形態1を示す図で、密閉型回転圧縮機100の構成を示す縦断面図。 実施の形態1を示す図で、第1の油面保持板12の平面図。 実施の形態1を示す図で、第1の油面保持板12の外径とベーン溝6aの位置関係を示す図。 実施の形態1を示す図で、変形例1の密閉型回転圧縮機200の構成を示す部分縦断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例2の密閉型回転圧縮機300の圧縮機構部301の構成を示す縦断面図。 実施の形態1を示す図で、変形例3の密閉型回転圧縮機400の第1の油面保持板412の斜視図。
実施の形態1.
図1は実施の形態1を示す図で、密閉型回転圧縮機の構成を示す縦断面図である。図1に示す密閉型回転圧縮機100(密閉型圧縮機)は、密閉容器9内部に、冷媒を圧縮する圧縮機構部101と、圧縮機構部101を駆動する電動機102とが組み込まれた構成である。さらに、密閉容器9内の底部に、冷凍機油15が貯留されている。
圧縮機構部101は、シリンダ1、上軸受2、下軸受3、クランク軸4、ローリングピストン5、吐出マフラ10、第1の油面保持板12、ベーン6(図3参照)等で構成される。
本実施の形態は、圧縮機構部101が第1の油面保持板12を備える点に特徴がある。第1の油面保持板12について説明する前に、圧縮機構部101の構成について説明する。
内部に圧縮室が形成されるシリンダ1は、外周が平面視略円形で、内部に平面視略円形の空間であるシリンダ室を備える。シリンダ室は、軸方向両端が開口している。シリンダ1は、側面視で所定の軸方向の高さを持つ。
シリンダ1の略円形の空間であるシリンダ室に連通し、半径方向に延びる平行なベーン溝6a(図3参照)が軸方向に貫通して設けられる。
また、ベーン溝6aの背面(外側)に、ベーン溝6aに連通する平面視略円形の空間である背圧室(図示せず)が設けられる。
シリンダ1には、冷凍サイクルからの吸入ガスが通る吸入ポート(図示せず)が、シリンダ1の外周面からシリンダ室に貫通している。
シリンダ1には、略円形の空間であるシリンダ室を形成する円の縁部付近(電動機102側の端面)を切り欠いた吐出ポート(図示せず)が設けられる。
ローリングピストン5が、シリンダ室内を偏心回転する。ローリングピストン5はリング状で、ローリングピストン5の内周がクランク軸4の偏心軸部4dに摺動自在に嵌合する。
ベーン6がシリンダ1のベーン溝6a内に収納され、背圧室に設けられるベーンスプリング(図示せず)でベーン6が常にローリングピストン5に押し付けられている。密閉型回転圧縮機100は、密閉容器9内が高圧であるから、運転を開始するとベーン6の背面(背圧室側)に密閉容器9内の高圧とシリンダ室の圧力との差圧による力が作用するので、ベーンスプリングは主に密閉型回転圧縮機100の起動時(密閉容器9内とシリンダ室の圧力に差がない状態)に、ベーン6をローリングピストン5に押し付ける目的で使用される。
ベーン6の形状は、平たい(周方向の厚さが、径方向及び軸方向の長さよりも小さい)略直方体である。
上軸受2は、クランク軸4の主軸部4b(偏心軸部4dより上の部分)に摺動自在に嵌合するとともに、シリンダ1のシリンダ室(ベーン溝6aも含む)の一方の端面(電動機102側)を閉塞する。
上軸受2に、吐出弁(図示せず)が取り付けられる。上軸受2は、側面視略逆T字状である。
下軸受3が、クランク軸4の副軸部4c(偏心軸部4dより下の部分)に摺動自在に嵌合するとともに、シリンダ1のシリンダ室(ベーン溝6aも含む)の他方の端面(冷凍機油側)を閉塞する。下軸受3は、側面視略T字状である。
上軸受2には、その外側(電動機102側)に吐出マフラ10が取り付けられる。上軸受2の吐出弁から吐出される高温・高圧の吐出ガスは、一端吐出マフラ10に入り、その後吐出マフラ10の吐出穴10aから密閉容器9内に放出される。
密閉容器9の横(側部)に、冷凍サイクルからの低圧の冷媒ガスを吸入し、液冷媒が戻る場合に液冷媒が直接シリンダ1のシリンダ室に吸入されるのを抑制する吸入マフラ20が設けられる。吸入マフラ20は、シリンダ1の吸入ポートに吸入管21を介して接続する。吸入マフラ20は、溶接等により密閉容器9の側面に固定される。
圧縮機構部101で圧縮された高温・高圧のガス冷媒は、吐出マフラ10の吐出穴10aから電動機102を通過して、吐出管11から外部の冷媒回路(図示せず)へ吐出される。
電動機102は、固定子7と、回転子8とを備える。電動機102は、例えば、回転子8に永久磁石を使用するブラシレスDCモータである。但し、誘導電動機でもよい。
外部電源から電動機102の固定子7に、ガラス端子30、リード線31を経由して電力(三相電力、単相誘導電動機の場合は単相電力)が供給される。
次に、本実施の形態の特徴部分である、第1の油面保持板12について説明する。図2、図3は実施の形態1を示す図で、図2は第1の油面保持板12の平面図、図3は第1の油面保持板12の外径とベーン溝6aの位置関係を示す図である。
図1に示したように、シリンダ1の上端面より所定の間隔を空けて、1枚以上の第1の油面保持板12(油面保持板)を設ける。図1の一例では、1枚の第1の油面保持板12を設けている。第1の油面保持板12は、吐出マフラ10の吐出穴10aより下に設けている。
図2に示すように、第1の油面保持板12は、平面視で略ドーナッツ形状である。油面保持板外径12aと油面保持板内径12bとの間の略ドーナッツ状の部分が油面保持部となる。
また、第1の油面保持板12は、油面保持板内径12bから内側に突出する固定部12cが周方向に略等間隔に形成され、夫々の固定部12cにはボルトが挿入されるボルト挿入孔12dが形成されている。
第1の油面保持板12は、例えば、ボルト挿入孔12dを利用して、上軸受2をシリンダ1に固定する固定ボルト40により、上軸受2のシリンダ閉塞部(鍔部)の外側(電動機102側)の面に固定される。但し、密閉容器9の内径に固定しても同様の効果が得られる。また、シリンダ1の上面に固定するようにしてもよい。
図3に示すように、少なくとも1枚の第1の油面保持板12は、油面保持板外径12aがベーン溝6aを覆う径より大きく、密閉容器9の内径(シリンダ1の外径)より、所定寸法やや小径であることを特徴とする。
また、上記1枚の第1の油面保持板12の油面保持板内径12bは、吐出マフラ10の外径と略同等である。従って、第1の油面保持板12は、冷凍機油15の油面を略覆うことになる。
第1の油面保持板12によりベーン6の往復運動による冷凍機油15の油面の波立ちを抑制し、更には回転子8の回転に伴う遠心力・攪拌力を遮断する。それにより、冷凍機油15が密閉容器9の上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけが密閉容器9から排出される。従って、冷凍装置に放出される冷凍機油15の量を減少させることができ、油上りによる冷凍装置の性能低下及び密閉型回転圧縮機100の性能劣化を抑制することが出来る。
このように、図1に示す密閉型回転圧縮機100によれば、冷凍機油15が密閉容器9の上部空間へ持上げられなくなり、従来の密閉型回転圧縮機のように、回転子8の上部に油分離機構を設ける必要がなくなる。
但し、回転子8の上部に油分離機構を設ければ、更に冷凍装置に放出される冷凍機油の量を減少させることができ、更に油上りによる冷凍装置の性能低下および密閉型回転圧縮機100自体の性能劣化を抑制することが出来る。
また、図2に示すように、第1の油面保持板12の形状を略ドーナッツ形状としているが、第1の油面保持板12を設ける目的がベーン6の往復運動による冷凍機油15の油面の波立ちを抑制することであるから、略ドーナッツ形状でなくてもベーン溝6aの上部のみ覆う形状でも効果はある。
但し、冷凍機油15の油面は、回転子8の回転に伴う遠心力・攪拌力の影響を受けることから、略ドーナッツ形状の第1の油面保持板12より効果は少ない。
また、第1の油面保持板12の最大径は、密閉容器9の内径まで可能であるが、その場合第1の油面保持板12の上部にて分離した冷凍機油15を油溜まりへ戻す為の流路が必要であり、穴開け加工や切欠き形状を追加する必要がある。
図4は実施の形態1を示す図で、変形例1の密閉型回転圧縮機200の構成を示す部分縦断面図である。図4に示すように、変形例1の密閉型回転圧縮機200は、図1の密閉型回転圧縮機100の第1の油面保持板12に加えて、第1の油面保持板12とは別に、1枚以上の第2の油面保持板13(油面保持板)が回転子8の下端より所定間隔を空けて設けられている。図4では、1枚の第2の油面保持板13の例を示している。その他の構成は、密閉型回転圧縮機100と同様である。
別の第2の油面保持板13は、略ドーナッツ形状であり、その外径は回転子8の外径より所定寸法やや大径であることを特徴とする。
第2の油面保持板13は、例えば、上軸受2の軸受部の回転子8側の端部に圧入等により固定される。
変形例1の密閉型回転圧縮機200は、第1の油面保持板12とは別に回転子8の下端より所定間隔を空けて1枚以上の第2の油面保持板13を設けることで、ベーン6の往復運動による冷凍機油15の油面の波立ちを抑制することは勿論のこと、回転子8の回転に伴う遠心力・攪拌力の影響を遮断する効果が増す。
それにより、吐出マフラ10より吐出された冷凍機油15を含んだ吐出ガスから冷凍機油15のみが滴下しやすくなる。そして、冷凍機油15が油溜まりに落ちることから、冷凍機油15が密閉容器9の上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけが密閉容器9から排出される。従って、冷凍空調装置等の冷凍サイクルに放出される冷凍機油15の量を減少させることができ、油上りによる冷凍空調装置等の性能低下および密閉型回転圧縮機200自体の性能劣化を抑制することが出来る。
図5は実施の形態1を示す図で、変形例2の密閉型回転圧縮機300の圧縮機構部301の構成を示す縦断面図である。変形例2の密閉型回転圧縮機300は、吐出マフラ110に油面保持板が一体に形成されている。その他の構成は、密閉型回転圧縮機100と同様である。
シリンダ1の上端面より所定の間隔を空けて、吐出マフラ110の鍔部が径方向に拡大されている。この吐出マフラ110の外径は、図3に示した第1の油面保持板12の油面保持板外径12aと同様に、ベーン溝6aを覆う径より大きく、密閉容器9の内径(シリンダ1の外径)より、所定寸法やや小径であることを特徴とする。
変形例2の密閉型回転圧縮機300の油面保持板が一体に形成された吐出マフラ110によりベーン6の往復運動による冷凍機油15の油面の波立ちを抑制する。更に、回転子8の回転に伴う遠心力・攪拌力を遮断することで冷凍機油15が密閉容器9の上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけを密閉容器9から排出させる。そのため、外部の冷凍空調装置等の冷凍サイクルに放出される冷凍機油15の量を減少させることができ、油上りによる冷凍空調装置等の性能低下及び密閉型回転圧縮機300自体の性能劣化を抑制することが出来る。
変形例2の密閉型回転圧縮機300によれば、油面保持板の機能を吐出マフラ110に持たせることで部品点数を削減することができ、製造コストを低減することができる。
尚、上軸受2のツバ部(シリンダ閉塞部)を、径方向に拡大することでも、同様の効果を奏する。
図6は実施の形態1を示す図で、変形例3の密閉型回転圧縮機400の第1の油面保持板412の斜視図である。変形例3の密閉型回転圧縮機400は、第1の油面保持板12に相当する第1の油面保持板412、図示は省くが第2の油面保持板13に相当する第2の油面保持板413に、ディンプル加工が施されている。
第1の油面保持板412もしくは第2の油面保持板413に、ディンプル加工等の表面積を大きくする加工を施すことで、冷凍機油15を含んだ吐出ガスから冷凍機油15がからめ取られ、冷凍機油15が密閉容器9の上部空間へ持上げられなくなり、冷媒ガスだけが密閉容器9から排出される。
第1の油面保持板412もしくは第2の油面保持板413の表裏両面に、ディンプル加工を施すのが好ましい。
但し、第1の油面保持板412もしくは第2の油面保持板413の表裏両面ではなく、片面にディンプル加工を施してもよい。その場合、第1の油面保持板412については、冷凍機油15を含んだ吐出ガスが存在する電動機側の片面にディンプル加工を施すのがよい。また、第2の油面保持板413は、その反対で、電動機の反対側の片面にディンプル加工を施すのがよい。
ディンプル加工等の表面積を大きくする加工を第1の油面保持板412もしくは第2の油面保持板413に施すことで、冷凍機油15を含んだ吐出ガスから冷凍機油15がからめ取られ、冷媒ガスだけが密閉容器9から排出される。そのため、冷凍空調装置等に放出される冷凍機油15の量を減少させることができ、油上りによる冷凍空調装置等の性能低下及び密閉型回転圧縮機400自体の性能劣化を抑制することが出来る。
ディンプル加工は表面積を大きくすることが目的であり、穴開け加工や波状形状等に加工したり、表面にメッシュ等の多孔部材を張付けても同様な効果が得られることは言うまでもない。
1 シリンダ、2 上軸受、3 下軸受、4 クランク軸、4b 主軸部、4c 副軸部、4d 偏心軸部、5 ローリングピストン、6 ベーン、6a ベーン溝、7 固定子、8 回転子、9 密閉容器、10 吐出マフラ、10a 吐出穴、11 吐出管、12 第1の油面保持板、12a 油面保持板外径、12b 油面保持板内径、12c 固定部、12d ボルト挿入孔、13 第2の油面保持板、15 冷凍機油、20 吸入マフラ、21 吸入管、30 ガラス端子、31 リード線、40 固定ボルト、100 密閉型回転圧縮機、101 圧縮機構部、102 電動機、110 吐出マフラ、200 密閉型回転圧縮機、300 密閉型回転圧縮機、301 圧縮機構部、400 密閉型回転圧縮機、412 第1の油面保持板、413 第2の油面保持板。

Claims (4)

  1. 冷媒ガスをベーンが往復運動するベーン溝を有するシリンダに吸入して圧縮し、吐出マフラの吐出穴から密閉容器内に吐出する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を回転子により駆動する電動機とが密閉容器内に収容される密閉型圧縮機であって、
    前記シリンダの上端面から前記回転子の下端面の間の所定の位置に、前記シリンダ及び前記回転子より所定の距離を空けて1枚以上の油面保持板を設け、前記油面保持板の少なくとも1枚は前記吐出マフラの前記吐出穴より下に設け、該油面保持板の外径は、前記ベーン溝を覆う径以上で前記密閉容器の内径より所定寸法小径であることを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 前記シリンダの上端面から所定の距離を空けて、前記吐出マフラの前記吐出穴より下の高さに設けられ、前記ベーン溝を覆う径以上で前記密閉容器の内径より所定寸法小径である第1の油面保持板と、
    前記回転子の下端面より所定の距離を空けて、前記吐出マフラの前記吐出穴の高さ位置より上に設けられ、前記回転子の外径より所定寸法大径の第2の油面保持板と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記圧縮機構部は、クランク軸を支持する上軸受を備え、前記第1の油面保持板を、前記吐出マフラの鍔部または前記上軸受の鍔部を径方向に延出して形成したことを特徴とする請求項2記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記油面保持板の表面にディンプル加工、波状加工、穴開け加工を施すか、もしくはメッシュ等の多孔部材を張付けることを特徴とする請求項1記載の密閉型圧縮機。
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