JP2012162866A - 洗浄操作装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】洗浄ハンドルに連結されたスピンドル96に対する正面視において左,右に分かれて取付部116,118から下向きに垂れ下った大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖との左右方向の間の位置で引上げアーム124を下向きに延び出させ、スピンドル96の一方向の回転により引上げアーム124の先端部124aを、大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖との一方の玉鎖に引掛けて引き上げ、またスピンドル96の他方向の回転により他方の玉鎖に引掛けて引き上げるようにし、大洗浄と小洗浄とを行わせるようにする。
【選択図】 図5
Description
図において、200は洗浄ハンドル202に連結されて洗浄タンク内に延出するスピンドルで、204はこれとは別体に構成されたレバー部であり、筒部206及び結合ピン208にてスピンドル200と結合されるようになっている。
また210は洗浄操作装置212、具体的にはスピンドル200及び洗浄ハンドル202を洗浄タンクのタンク壁に固定するために、スピンドル200に嵌められたナットである。
尚、この図15に示す洗浄操作装置は下記特許文献1,特許文献2に開示されている。
そのため図15に示す装置では、レバー部204とスピンドル200とを別体構造となしている。
この場合、装置の所要部品点数が多くなり、コストが高くなってしまう。また洗浄タンク内でレバー部204が広いスペースを占有してしまう。
近年、洗浄タンクは小型化してきており、これに伴って内部のスペースが狭小化してきている中で、レバー部204が洗浄タンク内で広いスペースを占有してしまうといったことは望ましくない。
このようにすることで、大洗浄用と小洗浄用とで2枚のリブを設けておく必要がなくなるため、引上げアームをより小形状化することができる。
本発明では、取付部及び引上げアームを、スピンドルに対する正面視において左右方向に幅広の形状とする必要がなく、狭小幅でこれらを構成することができる。
そのため固定用のナットをそれらに通すことが可能であり、従って本発明では取付部及び引上げアームをスピンドルと一体に構成しておくことが可能となる。
而してそのようにすれば装置の所要部品点数を少なくでき、コストを安価となすことができる。
このようにしておけば、引上げアームの回転によって引き上げられず、取付部から垂れ下ったままとなる側の玉鎖が取付部から左右方向外方に外れてしまうのを有効に防止することができる。
これにより、玉鎖が左右方向の外方に外れて取付部から脱落してしまうのを有効に防止することができる。
図1において、10は洗浄タンク(以下単にタンクとする)で、アウタタンク12と、インナタンク14とを有している。
図中16はタンク10の底部を、18はタンク壁を表している。
タンク10の底部16には、図2に示しているように内部の洗浄水を便器に向けて放出する排水口20と、これを開閉する排水弁としてのフラッパ弁22とが設けられている。
図2において、24は排水口20に連通して設けられたオーバーフロー管で、タンク10の内部において底部16から上向きに立ち上がっている。
アーム30の夫々の図中右端部にはフック状の掛止部32が設けられており、これら一対の掛止部32が、オーバーフロー管24の周方向に180°隔たった2個所から突出した軸部34に回転可能に下向きに掛止されている。
フラッパ弁22は、軸部34に対する掛止部32の掛止に基づき、軸部34周りに回転運動することによって開閉動作する。
尚、排水口20の上端の開口周りに設けられた弁座44は、図3中左方向に向って斜め下向きに傾斜しており、従ってフラッパ弁22は、閉弁状態で弁部28が同じく左方向に向って斜め下向きに傾斜した状態となる。
尚この空気チャンバ48は、下部が下向きに先細りとなるテーパ部52とされている。このテーパ部52の下端は開口部54とされている。
切替機構46はまた、円筒状の筒壁56と、筒壁56内部を上下に摺動し、空気室50の上端の開口57を開閉する切替弁58と、切替弁58を図中下向きの閉弁方向に付勢するばね(ここではコイルばね)60とを有している。
軸部66の端部は取付部68とされており、そこに玉38と繋ぎ材40とを有する小洗浄用の玉鎖70の下端部が固定状態に取り付けられている。
また切替機構46における筒壁56には、これを貫通して水流入口72が設けられている。
切替弁58が閉弁状態にあり、空気室50に空気が溜められた状態の下では、フラッパ弁22は開弁及び閉弁によって大洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を大量放出する大洗浄のための動作を行う。
このときにはフラッパ弁22は小洗浄、即ち便器に向けて洗浄水を少量放出する小洗浄のための動作を行う。
即ちこの実施形態では、切替弁58を開弁させることによって、フラッパ弁22の動作を小洗浄の動作に切り替える。
尚その切替えの具体的な原理については後述する。
ガイド部76は、筒体74を間にして互いに対向する板状の一対のガイド壁78と、その下側の筒部80を有しており、切替機構46における筒壁56の上端開口を閉鎖する上壁部82と一体に構成されている。
筒体74は、このガイド部76における筒部80に下端を当接させ、そこに下向きの力を及ぼす。
またその中心部には挿通孔88を有し、その挿通孔88に小洗浄用の玉鎖70が上下方向に挿通されている。
ここでフロート84は、小洗浄用の玉鎖70に沿って上下に相対移動可能である。
但しこのストッパ90は、小洗浄用の玉鎖70に対する固定位置を上下に調節することが可能である。
従ってフロート84は、筒体74の上端とストッパ90との間で小洗浄用の玉鎖70に沿って所定距離上下に相対移動することができる。
図4において、98は洗浄ハンドル94及びスピンドル96をタンク壁18に取り付けるための取付部材で、雄ねじ部100を有しており、そこにナット102がねじ込まれることでタンク壁18に固定されている。
これによりスピンドル96が、取付部材98の中心の挿通孔を挿通して洗浄ハンドル94に軸方向及び回転方向に固定されている。
ここでスピンドル96はタンク内奥部に向って直線状に延びている。
ここでレバー部112は縦向き、即ち通常の状態において、垂直下向きに延びている。
尚この実施形態において、図4に示しているようにレバー部112は、ナット102を嵌めてこれを通過させることが可能なサイズである。スピンドル96もまた同様である。
またヘッド部114は、その上端部に且つスピンドル96に対する正面視において左,右の位置に、大洗浄側の取付部116と、小洗浄側の取付部118とを有している。
そして取付部116に大洗浄用の玉鎖36が、また取付部118に小洗浄用の玉鎖70が、夫々固定状態に取り付けられている。
大洗浄用の玉鎖36及び小洗浄用の玉鎖70の夫々は、繋ぎ材40を挿通孔120に挿通し、上側の玉38aと下側の玉38bとに係合部122を係合させることで各取付部116,118に取り付けられる。
これら取付部116,118に取り付けられた大洗浄用の玉鎖36と小洗浄用の玉鎖70とは、夫々取付部116,118から左,右に分かれて下向きに垂れ下がった状態となる。
ここで引上げアーム124は1枚の板状のリブにて構成してある。
この引上げアーム124は、大洗浄用の玉鎖36及び小洗浄用の玉鎖70の何れにも固定されておらず、通常時においてそれらに対しフリーの状態にある。
従ってこの状態で洗浄ハンドル94を、図1中右からの正面視において反時計方向に回転させると、これと同方向にスピンドル96及び引上げアーム124が回転し、引上げアーム124がその先端部124aを、大洗浄用の玉鎖36に引掛けてこれを引き上げる。
このとき、小洗浄用の玉鎖70は当然ながら引上げアーム124にて引き上げられることはなく、取付部118から垂れ下がったままとなる。
而して小洗浄用の玉鎖70が引き上げられると、上記の切替弁58及びばね60を介してフラッパ弁22が引き上げられ、ここにおいてフラッパ弁22が開弁して、タンク内の洗浄水が便器に向けて少量放出され、便器の小洗浄が行われる。
このとき、大洗浄用の玉鎖36は引上げアーム124によって引き上げられることはなく、取付部116から下向きに垂れ下がったままである。
タンクの種類やサイズ等によっては、玉鎖36,70の上端側の取付部116,118への取付位置と、フラッパ弁22側の下端側の位置とが、スピンドル96の軸方向の前後に一定以上異なる場合がある。
そのような状態になると、引上げアーム124を回転させても、その先端部124aを玉鎖36,70の予め定めた位置に引掛けて、これを引上げ動作することができなくなってしまう。
そこでここでは、一対のガイド壁128を有する外れ防止部130,132を設けてこれを防止するようになしている。
このときには、図8に示すように下側の玉38bをカバー部138の内側に先ず嵌め入れた状態とし、その状態でスリット140に沿って繋ぎ材40を上側の玉38aとともに取付部118,116側に移動させる。
ここでカバー部138の下端には、繋ぎ材40をスリット140に向けて案内する傾斜形状の案内部144が設けてある。
この補強用のリブ142は、引上げアーム124の一部を成していると考えることもできる。
この実施形態において、洗浄ハンドル94が図4に示す中立位置にあるとき、図10(I)に示しているようにフラッパ弁22は閉弁状態にあり、またフロート84は水中に没した位置でストッパ90に上向きに当接した状態にある。
またこのとき、フラッパ弁22に設けられている空気室50の内部は空気で満たされている。
これにより、図10(II)に示しているようにフラッパ弁22が玉鎖36によって持ち上げられ、開弁する。
開弁したフラッパ弁22は、依然として水中に没した状態のフロート84による浮力と,空気チャンバ48による浮力とによって,その後も開弁状態に維持され、タンク10内の洗浄水が排水口20から便器に向けて放出される。
そして図11(III)に示しているように、水位Wがフロート84の上端から一定距離下側位置まで下がったところで、フロート84に作用する浮力とフロート84自体の重力とがバランスした状態となり、その後フロート84は水位Wの降下に連れて下向きに移動して行く。
従って図11(IV)に示しているように、フロート84はストッパ90から離れて単独で小洗浄側の玉鎖70に沿って下向きに移動していく。
この状態から水位Wが更に降下すると、フロート84に対する浮力はますます減少し、これに伴ってフロート84の重みが筒体74にかかり、且つ水位Wの降下に伴って筒体74に加わる重みが増大していく。
そしてその下向きの力が、空気チャンバ48に対する浮力よりも打ち勝つに到ると、フラッパ弁22が開弁状態を維持できなくなって、その後は水位Wの降下に伴ってフラッパ弁22が閉弁開始し、最終的にフラッパ弁22が完全閉弁状態となる。
ここにおいて排水口20からの洗浄水の放出が停止する。
すると空気室50の上端の開口57が開放状態となって、流入口72を通じ空気室50にタンク10内の水が流入して、空気室50を水で埋める。
このとき、弁座44から離れたフラッパ弁22は速やかにばね60の付勢力で切替弁58に対し相対的に上向き移動する。即ち一旦開弁した切替弁58が、その後速やかにもとの閉弁状態に戻る。
そしてその状態でフラッパ弁22が小洗浄用の玉鎖70により引き上げられ、その後最大開弁状態となる(図13(I)参照)。
そして図13(II)に示すようにフロート84の頭が僅かに水面から露出した位置となると、そこでフロート84に対する浮力とフロート84に対して下向きに加わる力とが釣り合った状態となり(大洗浄時と異なって、小洗浄時には空気チャンバ48に対して浮力は働いていない)、その後は水位Wの降下と一緒にフロート84が降下即ち下向きに移動し、これに伴ってフラッパ弁22は弁開度を漸次少なくしていき、そして図14に示すように最終的に弁座44に着座して完全閉弁状態となる。
そのためにこの小洗浄時においては、フラッパ弁22が完全開弁してから閉弁開始するまでの時間が短く、即ち大洗浄時に較べて早い段階で閉弁開始し、閉弁状態に到る。
そのため、小洗浄時においては洗浄水の放出水量が少なく、少ない水量で便器洗浄(小洗浄)を行う。
これにより、玉鎖36,70が左右方向の外方に外れて取付部116,118から脱落してしまうのを有効に防止することができる。
36,70 玉鎖
38 玉
40 繋ぎ材
92 洗浄操作装置
94 洗浄ハンドル
96 スピンドル
116,118 取付部
124 引上げアーム
124a 先端部
128 ガイド壁
130 大洗浄側の外れ防止部(第2外れ防止部)
132 小洗浄側の外れ防止部(第2外れ防止部)
134 大洗浄側の外れ防止部(第1外れ防止部)
136 小洗浄側の外れ防止部(第1外れ防止部)
138 カバー部
140 スリット
Claims (7)
- 洗浄ハンドルに連結されて洗浄タンク内に延出したスピンドルと、該スピンドルの先端側に設けられた玉鎖の取付部及び引上げ部とを有し、該取付部に大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖とを取り付けて、該スピンドルの一方向の回転により前記引上げ部にて前記大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖との一方の玉鎖を引き上げ、逆方向の他方向の回転により該引上げ部にて他方の玉鎖を引き上げることによって、洗浄水を大量放出する大洗浄と小量放出する小洗浄とを行わせる洗浄操作装置において、
前記スピンドルに対する先端面からの正面視において左,右に分かれて前記取付部からそれぞれ下向きに垂れ下った前記大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖との左右方向の間の位置で、前記取付部よりも設定距離下側位置まで引上げアームを下向きに延び出させて前記引上げ部となし、
前記スピンドルの前記一方向の回転により該引上げアームを同方向に回転させて、該引上げアームの先端部を、前記大洗浄用の玉鎖と小洗浄用の玉鎖との前記他方の玉鎖を前記取付部から垂れ下らせたまま、前記一方の玉鎖に引掛けて該一方の玉鎖を引き上げ、また前記スピンドルの前記他方向の回転により該一方の玉鎖を前記取付部から垂れ下らせたまま、該他方の玉鎖に引掛けて該他方の玉鎖を引き上げるようになしたことを特徴とする洗浄操作装置。 - 請求項1において、前記引上げアームが板状のリブにて構成してあることを特徴とする洗浄操作装置。
- 請求項2において、前記引上げアームを構成する前記板状のリブが1枚であることを特徴とする洗浄操作装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記スピンドルと前記取付部及び前記引上げアームが一体構造をなしていることを特徴とする洗浄操作装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記取付部に取り付けられた前記玉鎖を、該取付部から前記左右方向の外方に外れ防止する第1外れ防止部が該取付部に続いて設けてあることを特徴とする洗浄操作装置。
- 請求項5において、前記第1外れ防止部は、前記取付部に取り付けられた、上下に隣接した一対の玉のうちの下側の玉を内部に収容する状態に該下側の玉を前記左右方向の外方から覆うカバー部を有していることを特徴とする洗浄操作装置。
- 請求項1〜6の何れかにおいて、前記引上げアームに対して前記スピンドルの軸方向の前後の位置で、該引上げアームに沿って下向きに延び、前記玉鎖に対して前後方向に当接するガイド壁を有し、該ガイド壁の当接作用により該玉鎖を該引上げアームに沿った垂れ下り位置から前後方向に外れ防止する第2外れ防止部が設けてあることを特徴とする洗浄操作装置。
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