JP2012160225A - スピンドルモータおよびディスク駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベース部の肉厚を確保しつつ、スピンドルモータの引出線とベース部との干渉を防止する。
【解決手段】複数のベース貫通孔512を有するベース部21と、ステータ22と、前記複数のベース貫通孔の内側面に嵌った複数の筒部61と、前記複数の筒部の上部を接続し、円弧状凹部511に嵌った接続部とを有する樹脂製のブッシング23とを備え、前記ステータが、コイル222の前記円弧状凹部よりも径方向内側の部位から、前記複数の筒部を経て、前記ベース部の下方に至る複数の引出線223を備え、内側ベース上面214が、軸方向において、前記ブッシングの上面と同じ高さ、または、前記ブッシングの上面よりも上方に位置し、少なくとも前記複数の引出線の下方において、前記内側ベース上面と前記円弧状凹部との境界が、前記ブッシングの上面の径方向内側のエッジよりも径方向内側に位置する。
【選択図】図9

Description

本発明は、ディスク駆動装置用のスピンドルモータに関する。
従来より、ハードディスク駆動装置等のディスク駆動装置では、ディスクを回転するスピンドルモータが搭載される。特開2006−185553号公報に開示されるディスク駆動装置は、モータと、モータを内部空間に収容するハウジングと、を含む。ハウジング内では、モータがアルミニウムにて形成された板状のハウジング部材に取り付けられる。ハウジング部材の内部空間とは反対側の主面には、フレキシルブル回路基板が貼付される。ハウジング部材は、貫通孔を含む。貫通孔には、略円筒状の樹脂製のブッシュが挿入される。ディスク駆動装置では、モータの電機子に接続された導線が、ブッシュ内を通ってハウジングの外部へと引き出される。導線の端部は、フレキシブル回路基板の電極に接合される。ブッシュが設けられることにより、導線とハウジング部材とが絶縁される。
特開2010−281403号公報に開示されるスピンドルモータでは、ベースプレートの上面に凹部が設けられる。凹部内には、貫通孔が形成される。貫通孔には、円筒状の部材が挿入される。ベースプレート上に位置するステータ構造のコイルからの導線は、当該部材を介してベースプレートの下方へと引き出される。
特開2006−185553号公報 特開2010−281403号公報
ところで、スピンドルモータ(以下、単に「モータ」という)では、コイルの引出線が、コイルの下部の径方向内側の部位から引き出される場合、引出線は、ベース部とコイルとの間の空間を通ってブッシングに挿入される。ベース部の上面とコイルの下部とが近接するモータでは、引出線がベース部の上面に接触する虞がある。引出線の表面に傷が存在すると、傷がベース部に接触することにより、引出線とベース部とが導通してしまう。また、ベース部の上面をブッシングの上部よりも下方に位置させることにより、ベース部と引出線との干渉を避けようとすると、ベース部の肉厚が薄くなる。その結果、ベース部の耐衝撃性が悪化したり、モータの駆動時に騒音が発生してしまう。
本発明は、ベース部の肉厚を確保しつつ引出線とベース部との干渉を防止することを目的としている。
本発明の例示的な一の側面に係るスピンドルモータは、ロータマグネットを有し、中心軸周りを回転する回転部と、静止部と、前記静止部に対して前記回転部を回転可能に支持する軸受機構と、を備え、前記静止部が、前記ロータマグネットより径方向内側に位置し、前記中心軸を中心とする略円弧状の円弧状凹部と、前記円弧状凹部の底面から下方へと貫通する複数のベース貫通孔と、を有するベース部と、前記ベース部の上方に配置されたステータと、前記複数のベース貫通孔の内側面に嵌った複数の筒部と、前記複数の筒部の上部を接続し、前記円弧状凹部に嵌った接続部と、を有する樹脂製のブッシングと、を備え、前記ステータが、ステータコアと、前記ステータコアに形成されたコイルと、前記コイルの前記円弧状凹部よりも径方向内側の部位から、前記複数の筒部を経て、前記ベース部の下方に至る複数の引出線と、を備え、前記ベース部の上面のうち前記円弧状凹部の径方向内側の部位である内側ベース上面が、軸方向において、前記ブッシングの上面と同じ高さ、または、前記ブッシングの前記上面よりも上方に位置し、少なくとも前記複数の引出線の下方において、前記内側ベース上面と前記円弧状凹部との境界が、前記ブッシングの前記上面の径方向内側のエッジよりも径方向内側に位置する。
本発明によれば、ベース部の肉厚を確保しつつ引出線とベース部との干渉を防止することができる。
図1は、一の実施形態に係るディスク駆動装置を示す断面図である。 図2は、モータの断面図である。 図3は、ベースプレートの平面図である。 図4は、ベースプレートの断面図である。 図5は、ベースプレートの底面図である。 図6は、ベースプレートおよび配線基板を示す底面図である。 図7は、ブッシングの底面図である。 図8は、ブッシングの断面図である。 図9は、モータの断面図である。 図10は、モータの断面図である。 図11は、ベースプレートの他の例を示すモータの断面図である。 図12は、ベースプレートの他の例を示すモータの断面図である。 図13は、ベースプレートの他の例を示す平面図である。 図14は、ベースプレートの他の例を示すモータの断面図である。 図15は、他の例に係るモータの断面図である。 図16は、他の例に係るモータの断面図である。
本明細書では、モータの中心軸方向における図1の上側を単に「上側」と呼び、下側を単に「下側」と呼ぶ。なお、上下方向は、実際の機器に組み込まれたときの位置関係や方向を示すものではない。また、中心軸に平行な方向を「軸方向」と呼び、中心軸を中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸を中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。
図1は、本発明の例示的な一の実施形態に係るスピンドルモータ(以下、単に「モータ」という)を含むディスク駆動装置1の縦断面図である。ディスク駆動装置1は、2.5型かつ7mm厚タイプのハードディスク駆動装置である。ディスク駆動装置1は、例えば、ディスク11と、モータ12と、アクセス部13と、ハウジング14と、を含む。モータ12は、情報を記録するディスク11を回転させる。アクセス部13は、ディスク11に対して、情報の読み出しおよび/または書き込みを行う。
ハウジング14は、無蓋箱状の第1ハウジング部材141と、板状の第2ハウジング部材142と、を含む。第1ハウジング部材141の内側には、ディスク11、モータ12およびアクセス部13が収容される。第1ハウジング部材141に第2ハウジング部材142が嵌められて、ハウジング14が構成される。ディスク駆動装置1の内部空間は、塵や埃が極度に少なく、清浄な空間が好ましい。
ディスク11は、クランパ151により、モータ12に保持される。アクセス部13は、ヘッド131と、アーム132と、ヘッド移動機構133とを含む。ヘッド131はディスク11に近接して、情報の読み出しおよび/または書き込みを磁気的に行う。アーム132は、ヘッド131を支持する。ヘッド移動機構133はアーム132を移動することにより、ヘッド131をディスク11に対して相対的に移動する。これらの構成により、ヘッド131は、回転するディスク11に近接した状態にて、ディスク11の所要の位置にアクセスする。なお、ディスク11の数は2以上でもよい。
図2は、モータ12の縦断面図である。モータ12は、アウタロータ型であり、固定組立体である静止部2と、回転組立体である回転部3と、軸受機構4と、を含む。回転部3は、軸受機構4により、静止部2に対してモータ12の中心軸J1周りに回転可能に支持される。
静止部2は、ベース部である略板状のベースプレート21と、ステータ22と、樹脂製のブッシング23と、磁性部材24と、配線基板25と、を含む。ベースプレート21は、図1の第1ハウジング部材141の一部である。ベースプレート21は、鋳造にて成型された金属の部材を切削加工することにより形成される。ステータ22は、ベースプレート21の上方に配置され、ステータコア221と、ステータコア221に形成されたコイル222とを含む。ステータコア221の径方向内側の部位は、ベースプレート21の円筒状のホルダ211の周囲に固定される。ステータコア221は、ホルダ211に間接的に固定されてもよい。磁性部材24は、中心軸J1を中心とする円環状であり、ベースプレート21の上面212に接着剤等にて固定される。ここで、上面212とは、法線が上方を向く面を指し、高さの異なる複数の面が含まれてよい。以下、上面212を「ベース上面212」という。配線基板25は、ベースプレート21の下面に貼り付けられる。ステータ22では、コイル222の引出線223が、ベースプレート21に取り付けられたブッシング23を通って配線基板25に接続される。
回転部3は、ロータハブ31と、ロータマグネット32と、を含む。ロータハブ31は、蓋部311と、側壁部312と、ハブ筒部313と、を含む。ハブ筒部313は、中心軸J1を中心とする円筒状であり、軸受機構4の外側にて蓋部311の下面から下方に向かって延びる。側壁部312は、蓋部311の外縁部から下方へと延びる。ロータマグネット32は、側壁部312の内側に固定され、ステータ22と間隙を介して径方向に対向する。ステータ22とロータマグネット32との間では、トルクが発生する。また、ロータマグネット32と磁性部材24とが軸方向に対向する。モータ12では、ロータマグネット32と磁性部材24との間にて磁気吸引力が発生する。
軸受機構4は、シャフト部41と、スリーブ42と、スリーブハウジング43と、スラストプレート44と、キャップ部45と、潤滑油46と、を含む。シャフト部41は、蓋部311の径方向内側の部位から下方に延びる。シャフト部41とロータハブ31とは、一繋がりの部材である。スリーブ42は、多孔質部材にて形成される。スリーブ42の内側には、シャフト部41が挿入される。スリーブハウジング43は、ハブ筒部313の内側に位置する。スリーブハウジング43の内周面には、スリーブ42が固定される。スラストプレート44は、中央の雄ねじ部がシャフト部41の内部の雌ねじ部に螺合することにより、シャフト部41の下部に固定される。キャップ部45は、スリーブハウジング43の下端に固定され、スリーブハウジング43の下側の開口を閉塞する。
モータ12では、スリーブ42の内周面とシャフト部41の外周面との間のラジアル間隙471、スリーブ42の下面とスラストプレート44の上面との間の第1スラスト間隙472、並びに、スリーブ42の上面およびスリーブハウジング43の上面と蓋部311の下面との間の第2スラスト間隙473に潤滑油46が連続して充填される。さらに、スラストプレート44の下面とキャップ部45の上面との間の間隙474、および、ハブ筒部313の内周面とスリーブハウジング43の外周面の上部との間のシール間隙475においても潤滑油46が連続して充填される。シール間隙475は、上方に向かって幅が漸次減少し、毛管現象により潤滑油46が軸受機構4内に保持される。
ラジアル間隙471では、スリーブ42の内周面に設けられたラジアル動圧溝列によりラジアル動圧軸受部481が構成される。第1スラスト間隙472および第2スラスト間隙473ではそれぞれ、スリーブ42の下面および上面に設けられたスラスト動圧溝列により第1スラスト動圧軸受部482および第2スラスト動圧軸受部483が構成される。モータ12の駆動時には、ラジアル動圧軸受部481、第1スラスト動圧軸受部482および第2スラスト動圧軸受部483により、シャフト部41およびスラストプレート44が、スリーブ42、スリーブハウジング43およびキャップ部45に対して非接触にて支持される。
図3は、ベースプレート21の回転部3の下方に位置する部位の平面図である。ベースプレート21は、ベース上面212に位置する凹部形成部51を含む。凹部形成部51は、中心軸J1を中心とする略円弧状の凹部511を形成する。以下、凹部511を「円弧状凹部511」と呼ぶ。なお、円弧状凹部511の底面517は、ベース上面212の一部を構成する。円弧状凹部511は、図2のロータマグネット32より径方向内側に位置する。円弧状凹部511内には、底面517から下方へとベースプレート21を貫通する複数のベース貫通孔512が設けられる。複数のベース貫通孔512は、周方向に略一定の間隔にて設けるのが好ましい。
円弧状凹部511の径方向内側の側壁面513は、複数のベース貫通孔512のそれぞれの周囲にて、径方向内方に向かって窪む部位514を含む。以下、側壁面513を「内側側壁面513」という。内側側壁面513の部位514を「貫通孔周囲面514」という。図4は、ベースプレート21の円弧状凹部511近傍を図3の矢印Aの位置にて切断した断面図である。貫通孔周囲面514は、下方に向かうに従って中心軸J1から遠ざかる傾斜面である。図3に示すように、内側側壁面513のうち、貫通孔周囲面514の両側の部位516は、周方向において、貫通孔512の径方向内側の部位とほぼ同じ位置である。
図5は、ベースプレート21の底面図であり、図3に対応する部位を示す。ベースプレート21の下面213には、基板取付凹部54が設けられる。軸方向において、基板取付凹部54は、図3の円弧状凹部511と重なる。図6に示すように、ベースプレート21に配線基板25が取り付けられた状態では、基板取付凹部54内に、配線基板25の引出線接続部251が位置する。
図7は、ブッシング23の底面図である。ブッシング23は、複数の円筒部61と、円弧状の接続部62とを含む。図8は、図7の矢印Bの位置にてブッシング23を切断した断面図である。図8の上側が、図7の紙面奥側に対応する。円筒部61の内周面の径は、下方に向かうに従って小さくなる。図7および図8に示すように、円筒部61の外周面には、上下方向に延びる2つのリブ61aが設けられる。リブ61aは、円筒部61の径方向における両側に配置される。図8中に二点鎖線にて示すように、接続部62の断面は矩形である。接続部62は、複数の円筒部61の上部611を連結する。以下、円筒部61の上部611および接続部62をまとめてブッシング23の「上部231」と呼ぶ。ブッシング23では、円筒部61の上端面611aが、接続部62の上面621と同じ高さに位置する。なお、「同じ高さ」とは、上端面611aと上面621とが実質的に同じ高さであることを指し、正確に同じ高さであることを意味しない。
図9は、図2に示すモータ12のブッシング23近傍を拡大して示す図である。モータ12では、複数の円筒部61は、複数のベース貫通孔512の内側面にそれぞれ嵌っている。正確には、円筒部61の下部が、ベース貫通孔512に圧入される。円筒部61にリブ61aが設けられることにより、ブッシング23とベース貫通孔512との間の締め代を十分に確保することができ、円筒部61をベース貫通孔512に十分に固定することができる。また、図7に示す接続部62が、図3に示す円弧状凹部511に嵌る。接続部62の側面と円弧状凹部511の内側面との間には隙間が設けられるが、このような隙間は存在しなくてもよい。
図10に示すように、ベース上面212のうち、円弧状凹部511の径方向内側の部位(以下、「内側ベース上面214」という)は、軸方向において、円筒部61の上端面611aおよび図8の接続部62の上面621、すなわち、ブッシング23の上面231aよりも上方に位置する。貫通孔周囲面514の下端は、円筒部61の上端面611aよりも下方に位置する。
内側ベース上面214と貫通孔周囲面514との境界52は、円筒部61の上端面611aの径方向内側のエッジ611bよりも径方向内側に位置する。また、径方向内側に位置するリブ61aの側面612の上部の内側には、貫通孔周囲面514の存在により円弧状凹部511の一部が存在する。すなわち、ブッシング23の上部231の一部である円筒部61の上部611の径方向内側の側面の内側に、円弧状凹部511の一部が存在する。このため、径方向において、貫通孔周囲面514と側面612の上部との間には、下方に向かって窪む微小凹部515が形成される。
図9に示すように、ステータ22では、コイル222の引出線223が、コイル222の下部222aのうち、円弧状凹部511よりも径方向内側の部位から、内側ベース上面214の上方の空間および円筒部61の貫通孔613を経て、ベースプレート21の下方に至る。引出線223の端部は、配線基板25の引出線接続部251に半田付けされる。ベースプレート21では、既述のように、円筒部61の径方向内側に円弧状凹部511の一部が存在することにより、引出線223のうち、円筒部61に向かって下方へと曲がる部位が、ベースプレート21と接触することを避けることができる。
以上、モータ12を有するディスク駆動装置1の構造について説明したが、モータ12では、ブッシング23の径方向内側に円弧状凹部511の一部が存在する、すなわち、ベースプレート21に逃がしを設けることにより、引出線223とベースプレート21との接触を避けることができる。その結果、引出線がベースプレート21に強く接触することにより引出線の表面に傷が生じて引出線とベースプレートとが導通してしまうことを防止することができる。なお、万一、引出線223の表面に傷が存在しても、引出線223とベースプレート21とが接触しないため、引出線223とベースプレート21とが導通することはない。
引出線とベースプレートとの接触を避けるために、ベースの上面をブッシングの上部よりも下側に位置させようとすると、ベースプレートの肉厚が薄くなってしまう。これに対し、モータ12では、内側ベース上面214をブッシング23よりも上側に位置させることができ、ベースプレート21の肉厚を確保することができる。その結果、ベースプレート21の強度を確保することができ、衝撃や振動に対する耐力を向上することができる。また、肉厚が薄いベースプレートを使用した場合におけるモータの駆動時の騒音の発生も防止することができる。以上のように、モータ12では、ベースプレート21の肉厚を確保しつつ引出線223とベースプレート21との干渉を容易に防止することができる。
内側側壁面513をブッシング23の円筒部61の周囲のみにて径方向内方へと窪ませることにより、ベースプレート21を切削する面積を少なくすることができ、広い範囲にてベースプレート21の肉厚を確保することができる。貫通孔周囲面514が下方に向かうに従って中心軸J1から遠ざかる傾斜面であることにより、引出線223との干渉を避けつつ円弧状凹部511の周囲の肉厚をより確保することができる。円筒部61の上端面611aが、接続部62の上面621と略同じ高さに位置することにより、円筒部が接続部よりも上方に突出するブッシングに比べて、円筒部61がコイル222の下部222aに接触することを容易に防止することができる。その結果、コイル222の軸方向における位置を下方に下げることができる。ブッシング23では、円筒部61の上端面611aを接続部62の上面621より下方に位置させてもよい。
図11は、ベースプレート21の他の例を示す図である。ベースプレート21では、円弧状凹部511の貫通孔周囲面514aが、中心軸J1に平行である。図10の場合と同様に、内側ベース上面214と貫通孔周囲面514aとの境界52は、円筒部61の上端面611aの径方向内側のエッジ611bよりも径方向内側に位置する。軸方向において、貫通孔周囲面514aの下端は、円筒部61の上端面611aよりも下方に位置する。また、径方向内側に位置するリブ61aの側面612の内側、すなわち、ブッシング23の上部231の径方向内側の側面の内側には、円弧状凹部511の一部が存在する。このため、貫通孔周囲面514と側面612との間には、下方に向かって窪む微小凹部515が形成される。
モータ12では、ブッシング23の径方向内側に円弧状凹部511の一部が存在することにより、引出線223が、ベースプレート21と接触することを避けることができる。貫通孔周囲面514aが中心軸J1に平行であることにより、1つのエンドミルを用いて円弧状凹部511を容易に形成することができる。
図12は、ベースプレート21のさらに他の例を示す図である。ベースプレート21では、貫通孔周囲面514が、下方に向かうに従って中心軸J1から遠ざかる傾斜面である。貫通孔周囲面514を介して内側ベース上面214とベース貫通孔512の内側面512aとが連続する。軸方向において、貫通孔周囲面514aの下端は、円筒部61の上端面611aよりも下方に位置する。内側ベース上面214と貫通孔周囲面514との境界52は、円筒部61の上端面611aの径方向内側のエッジ611bよりも径方向内側に位置する。また、径方向内側に位置するリブ61aの側面612の上部の内側には、円弧状凹部511の一部が存在し、貫通孔周囲面514と側面612との間に微小凹部515が形成される。これにより、ベースプレート21と引出線223とが接触することを避けることができる。
図13は、ベースプレート21のさらに他の例を示す図であり、図3に対応する部位を示す。ベースプレート21では、内側側壁面513が、中心軸J1を中心とする円弧状である。内側側壁面513は、全長に亘ってベース貫通孔512よりも径方向内側に位置する。図11と同様に、内側側壁面513は、中心軸J1に平行である。円弧状凹部511にブッシング23が取り付けられた状態では、ブッシング23の径方向内側に円弧状凹部511の一部が存在する。これにより、ベースプレート21と引出線223との接触を防止することができる。ベースプレート21では、径が大きい1つのエンドミルを用いて円弧状凹部511を形成することができる。複数種類のエンドミルにより円弧状凹部を形成する場合に比べて、ベースプレート21の生産速度を向上することができる。
モータ12では、図10ないし図13に示すように、少なくともベース貫通孔512の径方向内側、換言すれば、複数の引出線223の下方において、内側ベース上面214と円弧状凹部511との境界52が、ブッシング23の上面231aの径方向内側のエッジよりも径方向内側に位置することにより、引出線223とベースプレート21との接触を避けることができる。また、少なくとも複数の引出線223の下方において、ブッシング23の上部231の径方向内側に円弧状凹部511の一部が存在することがより好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記実施形態では、図14に示すように、軸方向において、貫通孔周囲面514の下端と円筒部61の上端面611aとが同じ高さでもよい。このように、軸方向において、貫通孔周囲面514の下端は、円筒部61の上端面611aと同じ高さ、または、上端面611aよりも下方に位置することが好ましく、これにより、引出線223がベースプレート21に接触することをより確実に防止することができる。
図3に示すベースプレート21では、内側側壁面513全体が、下方に向かうに従って中心軸J1から遠ざかる傾斜面であってもよい。図12および図13に示すベースプレート21においても同様である。少なくとも複数の引出線223の下方において、内側側壁面513が下方に向かうに従って中心軸J1から遠ざかることにより、円弧状凹部511の周囲の肉厚を確保することができる。
上記実施形態では、図15に示すように、内側ベース上面214が、軸方向において、ブッシング23の上面231aと同じ高さでもよい。なお、「同じ高さ」とは、内側ベース上面214と上面231aとが実質的に同じ高さであることを指し、正確に同じ高さであることを意味しない。図16に示すように、内側ベース上面214と円弧状凹部511との境界52が、ブッシング23の上面231aの径方向内側のエッジと一致してもよい。この場合であっても、引出線223とベースプレート21との接触を避けることができる。円筒部61は、ベース貫通孔512に接着剤にて固定されてよく、圧入および接着の両方が用いられてもよい。ブッシング23では、ベース貫通孔512の内側面512aに嵌る筒部は、円筒部61以外の様々な形状であってよい。例えば、平面視において略C字状の筒部が設けられてよく、この場合、筒部の外径はベース貫通孔512よりも大きい。筒部がベース貫通孔512内に圧入されることにより、筒部の周方向における両端部が接触し、ベース貫通孔512内において、引出線223とベースプレート21とが絶縁される。また、平面視において外形が菱形の筒部が設けられてもよい。円筒部61の上部611には、径方向外方に広がるフランジ状の部位が設けられてもよい。
ベースプレート21は、各部位を精度よく設けることができるのであれば、鋳造のみにて成型されてもよい。また、電着塗装等にて内側ベース上面214や、貫通孔周囲面514または内側側壁面513全体に薄い絶縁膜を形成することにより、引出線223とベースプレート21との間の絶縁性がさらに高い信頼性にて確保されてもよい。
ベースプレート21と引出線223との接触を避ける上記手法は、ベースプレート21の肉厚が薄い7mm厚タイプのディスク駆動装置1に利用されることがより好ましいが、9.5mm厚タイプのディスク駆動装置に利用されてもよい。ベース部としてベースプレート以外にブラケットタイプのものが利用されてもよい。
上記実施形態および各変形例における構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせられてよい。
本発明は、ディスク駆動装置用のスピンドルモータとして利用可能である。
1 ディスク駆動装置
2 静止部
3 回転部
4 軸受機構
11 ディスク
12 モータ
13 アクセス部
14 ハウジング
21 ベースプレート
22 ステータ
23 ブッシング
32 ロータマグネット
52 境界
61 円筒部
62 接続部
212 ベース上面
214 内側ベース上面
221 ステータコア
222 コイル
223 引出線
231 (ブッシングの)上部
231a (ブッシングの)上面
511 円弧状凹部
512 ベース貫通孔
512a (ベース貫通孔の)内側面
513 内側側壁面
514 貫通孔周囲面
517 (円弧状凹部の)底面
611 (円筒部の)上部
611a (円筒部の)上端面
611b (円筒部の)エッジ
612 (ブッシングの)側面
621 (接続部の)上面
J1 中心軸

Claims (7)

  1. ロータマグネットを有し、中心軸周りを回転する回転部と、
    静止部と、
    前記静止部に対して前記回転部を回転可能に支持する軸受機構と、
    を備え、
    前記静止部が、
    前記ロータマグネットより径方向内側に位置し、前記中心軸を中心とする略円弧状の円弧状凹部と、前記円弧状凹部の底面から下方へと貫通する複数のベース貫通孔と、を有するベース部と、
    前記ベース部の上方に配置されたステータと、
    前記複数のベース貫通孔の内側面に嵌った複数の筒部と、前記複数の筒部の上部を接続し、前記円弧状凹部に嵌った接続部と、を有する樹脂製のブッシングと、
    を備え、
    前記ステータが、
    ステータコアと、
    前記ステータコアに形成されたコイルと、
    前記コイルの前記円弧状凹部よりも径方向内側の部位から、前記複数の筒部を経て、前記ベース部の下方に至る複数の引出線と、
    を備え、
    前記ベース部の上面のうち前記円弧状凹部の径方向内側の部位である内側ベース上面が、軸方向において、前記ブッシングの上面と同じ高さ、または、前記ブッシングの前記上面よりも上方に位置し、
    少なくとも前記複数の引出線の下方において、前記内側ベース上面と前記円弧状凹部との境界が、前記ブッシングの前記上面の径方向内側のエッジよりも径方向内側に位置する、または、前記エッジに一致する、スピンドルモータ。
  2. 少なくとも前記複数の引出線の下方において、前記ブッシングの上部の径方向内側の側面の内側に前記円弧状凹部の一部が存在する、請求項1に記載のスピンドルモータ。
  3. 少なくとも前記複数の引出線の下方において、前記円弧状凹部の径方向内側の側壁面が、下方に向かうに従って前記中心軸から遠ざかる、請求項1または2に記載のスピンドルモータ。
  4. 前記円弧状凹部の径方向内側の側壁面が、前記複数の筒部の周囲にて径方向内方へと窪む部位を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載のスピンドルモータ。
  5. 前記複数の筒部の上端面が、前記接続部の上面と同じ高さに位置する、または、前記接続部の前記上面より下方に位置する、請求項1ないし4のいずれかに記載のスピンドルモータ。
  6. ディスクを回転させる請求項1ないし5のいずれかに記載のスピンドルモータと、
    前記ディスクに対して情報の読み出しおよび/または書き込みを行うアクセス部と、
    前記ディスク、前記スピンドルモータおよび前記アクセス部を収容するハウジングと、
    を備える、ディスク駆動装置。
  7. 7mm厚タイプである、請求項6に記載のディスク駆動装置。
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