JP2012159785A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍で、副走査方向へのオフセット量に制約による理想的なオフセット量と実際のオフセット量の乖離が発生するため、レジストレーションずれ補正の精度が悪くなる問題が発生している。
【解決手段】レジストレーション検知用パッチ画像を画像形成して、レジストレーションずれ補正を行う画像形成装置において、走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、階調値補正係数を演算する階調値補正係数演算手段と、前記階調値補正係数演算手段より算出した階調値補正係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、を備える画像形成装置。
【選択図】図11
【解決手段】レジストレーション検知用パッチ画像を画像形成して、レジストレーションずれ補正を行う画像形成装置において、走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、階調値補正係数を演算する階調値補正係数演算手段と、前記階調値補正係数演算手段より算出した階調値補正係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、を備える画像形成装置。
【選択図】図11
Description
本発明は、複数色の現像手段を備え、各現像手段にて形成された複数色の画像を順次転写する手段を備える、所謂タンデム方式のカラー画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式カラー画像形成装置における画像形成スピードの高速化のために、色材の数と同数の現像器及び感光ドラムを備え、画像搬送ベルト上や記録媒体上に順次異なる色の画像を転写するタンデム方式のカラー画像形成装置が増えている。このタンデム方式のカラー画像形成装置においては、レジストレーションずれを生じさせる複数の要因があることが既に知られており、それぞれの要因に対して様々な対処方法が提案されている。
その1つの要因が、偏向走査装置のレンズの不均一性や取り付け位置ずれ、偏向走査装置のカラー画像形成装置本体への組み付け位置ずれである。その場合、走査線に傾きや曲がりが生じ、その程度が色毎に異なることで、レジストレーションずれとなる。このレジストレーションずれへの対処方法として以下の特許が提案されている。
特許文献1には、偏向走査装置の組立工程において光学センサを用いて走査線の曲がりの大きさを測定し、レンズを機械的に回転させて走査線の曲がりを調整した後、接着剤で固定する方法が記載されている。
特許文献2には、光学センサを用いて走査線の傾きの大きさを測定し、偏向走査装置を機械的に傾かせて走査線の傾きを調整した上でカラー画像形成装置本体へ組み付ける方法が記載されている。
また、特許文献3には、光学センサを用いて走査線の傾きと曲がりの大きさを測定し、それらを相殺するようにビットマップ画像データを補正し、その補正した画像を形成する方法が記載されている。
この方法は画像データを処理することで電気的に補正をするため、機械的な調整部材や組立時の調整工程が不要となる点において、前述の方法より安価にレジストレーションずれへ対処することができる。この電気的なレジストレーションずれ補正は、1画素単位の補正と1画素未満の補正に分かれる。
1画素単位の補正は、傾きと曲がりの補正量に応じて画素を1画素単位で副走査方向へオフセットさせる。1画素未満の補正は、ビットマップ画像データの階調値を副走査方向の前後の画素で調整する。1画素未満の補正を実施することにより、1画素単位の補正により生じるオフセットさせた境界における不自然な段差を解消し、画像の平滑化を図ることができる。
副走査方向の走査線の書き出し位置はレーザを用いる画像形成装置の特性上、副走査方向に、主走査線間隔である1ライン単位でしか補正できない。そのため、各色画像の位置は最大副走査方向に主走査間隔の1/2ずれてしまう可能性がある。従って、2色間での色ずれ量を考えた場合、最大で副走査方向に1ライン分ずれてしまうことが起こり得る。
特許文献4では、副走査方向のオフセット位置を最適化することにより、画像データの実質的な書き出し位置を副走査方向に主走査線間隔未満の単位で補正することで、上記問題点を解決している。
従来手法では、オフセット境界を平滑化させる場合、線形的に補正していた。このため、理想的なオフセット量と実際のオフセット量で乖離が発生することがあった。特に、レジストレーションずれ検知用パッチが形成される位置近傍でこの乖離が発生すると、レジストレーションずれ補正の精度が低下する問題が発生してしまう。本発明は前述の問題を解決するものである。
レジストレーション検知用パッチ画像を画像形成して、レジストレーションずれ補正を行う画像形成装置において、
走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、
レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、階調値変換係数を演算する階調値変換係数演算手段と、
前記階調値変換係数演算手段より算出した階調値変換係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、
を備える画像形成装置である。
走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、
レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、階調値変換係数を演算する階調値変換係数演算手段と、
前記階調値変換係数演算手段より算出した階調値変換係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、
を備える画像形成装置である。
本発明は、階調値変換係数を走査線ずれの相殺曲線と一致させることによって、レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍でのオフセット量を理想値に近づけ、精度の高いレジストレーションずれ補正を可能にする。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。図11は、本発明の電子写真方式カラー画像形成装置において、静電潜像作成に関係する各ブロックの構成を説明する図である。カラー画像形成装置は画像形成部401と画像処理部402により構成し、画像処理部402でビットマップ画像情報を生成し、それに基づき画像形成部401が記録媒体上への画像形成を行う。
図12は、電子写真方式のカラー画像形成装置の一例である中間転写体28を採用したタンデム方式のカラー画像形成装置の断面図である。図12を用いて、電子写真方式のカラー画像形成装置における画像形成部401の動作を説明する。
画像形成部401は、画像処理部402が処理した露光時間に応じて露光光を駆動し、静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成し、この単色トナー像を重ね合わせて多色トナー像を形成し、この多色トナー像を記録媒体11へ転写し、その記録媒体上の多色トナー像を定着させる。
帯電手段は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のステーション毎に感光体22Y,22M,22C,22Kを帯電させるための4個の注入帯電器23Y,23M,23C,23Kを備える構成である。各注入帯電器にはスリーブ23YS,23MS,23CS,23KSを備えている。
感光体22Y,22M,22C,22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成し、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転するものである。これらの駆動モータは感光体22Y,22M,22C,22Kを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。
露光手段は、感光体22Y,22M,22C,22Kへスキャナ部24Y,24M,24C,24Kより露光光を照射し、感光体22Y,22M,22C,22Kの表面を選択的に露光することにより、静電潜像を形成するように構成している。
現像手段は、前記静電潜像を可視化するために、ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器26Y,26M,26C,26Kを備える構成である。各現像器には、スリーブ26YS,26MS,26CS,26KSが設けられている。なお、各々の現像器26は脱着が可能である。
転写手段は、感光体22から中間転写体28へ単色トナー像を転写するために、中間転写体28を時計周り方向に回転させる。感光体22Y,22M,22C,22Kとその対向に位置する一次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kの回転に伴って、単色トナー像を転写する。一次転写ローラ27に適当なバイアス電圧を印加すると共に感光体22の回転速度と中間転写体28の回転速度に差をつけることにより、効率良く単色トナー像を中間転写体28上に転写する。これを一次転写という。
転写手段は、ステーション毎に単色トナー像を中間転写体28上に重ね合わせ、重ね合わせた多色トナー像を中間転写体28の回転に伴い二次転写ローラ29まで搬送する。さらに記録媒体11を給紙トレイ21から二次転写ローラ29へ狭持搬送し、記録媒体11に中間転写体28上の多色トナー像を転写する。この二次転写ローラ29に適当なバイアス電圧を印加し、静電的にトナー像を転写する。これを二次転写という。二次転写ローラ29は、記録媒体11上に多色トナー像を転写している間、29aの位置で記録媒体11に当接し、印字処理後は29bの位置に離間する。
定着手段は、記録媒体11に転写された多色トナー像を記録媒体11に溶融定着させるために、記録媒体11を加熱する定着ローラ32と記録媒体11を定着ローラ32に圧接させるための加圧ローラ33を備えている。定着ローラ32と加圧ローラ33は中空状に形成され、内部にそれぞれヒータ34、35が内蔵されている。定着装置31は、多色トナー像を保持した記録媒体11を定着ローラ32と加圧ローラ33により搬送するとともに、熱および圧力を加え、トナーを記録媒体11に定着させる。
トナー定着後の記録媒体11は、その後図示しない排出ローラによって図示しない排紙トレイに排出して画像形成動作を終了する。
クリーニング手段30は、中間転写体28上に残ったトナーをクリーニングするものであり、中間転写体28上に形成された4色の多色トナー像を記録媒体11に転写した後に残った廃トナーは、クリーナ容器に蓄えられる。
レジストレーション検知センサ41は、中間転写体28へ対向する位置に配置されている。中間転写体28上にレジストレーション検知用パッチ64を形成し、パッチの検知タイミングから各色のレジストレーションずれの量を判断する。図13はその一例を示しており、走査方向に3個のレジストレーション検知センサ41a,41b,41cを備え、各センサの真下をC,M,Y,K各色のレジストレーション検知用パッチ64が通過する。
図13の様に走査方向の左・中央・右の3箇所でレジストレーションずれを検知することにより、走査線の傾き及び湾曲の大きさがわかる。左右2箇所のみにレジストレーション検知センサ41を備えるカラー画像形成装置も有り、その場合は傾きの大きさのみが分かる。
レジストレーション検知センサ41の構成の一例を図14に示す。LEDなどの赤外発光素子51と、フォトダイオードなどの受光素子52、受光データを処理する図示しないICなどとこれらを収容する図示しないホルダーで構成される。受光素子52はトナーパッチからの反射光強度を検出する。図14は正反射光を検出する構成になっているもののそれに限るものではなく、乱反射光を検出しても良い。なお、前記発光素子51と受光素子52の結合のために図示しないレンズなどの光学素子が用いられることもある。
図15を用いて、走査線のレジストレーションずれを説明する。301は理想的な走査線であり感光体22の回転方向に対して垂直に走査がおこなわれる。302は感光体22の位置精度や径のずれ、および各色のスキャナ部24における光学系の位置精度に起因する、傾きおよび湾曲が発生した実際の走査線である。このような走査線の傾きおよび湾曲の大きさがC,M,Y,Kの画像ステーション毎に異なるため、中間転写体28上に全色のトナー像を転写した画像においてレジストレーションずれが発生する。
本実施例では、主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点として、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な走査線301と実際の走査線302の副走査方向のずれ量を測定する。そのずれ量を測定したポイントごとに複数の領域(Pa−Pb間を領域1、Pb−Pc間を領域2、Pc−Pd間を領域3とする)に分割して考え、各ポイント間を結ぶ直線(Lab、Lbc、Lcd)により、各領域の走査線の傾きを近似した。
従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2−m1、領域3はm3−m2)が正の値である場合、該当領域の走査線は右上がりの傾きを有することを示しており、負の値である場合、右下がりの傾きを有することを示す。
図7(a)は、左右2箇所のみにレジストレーション検知センサを備えるカラー画像形成装置での、従来の走査線ずれ補正処理を施したレジストレーション検知用パッチと理想的な走査線ずれを相殺する線を示した図である。(b)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したもの、(c)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したものである。従来の走査線ずれ補正における階調値変換処理は線形的な補正であるため、理想的な走査線ずれ相殺線と実際のオフセット画像に乖離が見られる。この現象が、レジストレーションずれ補正結果に影響を及ぼしていることがわかる。
次に、図11を用いて、カラー画像形成装置における画像処理部の処理について説明する。画像生成手段404は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データより、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータおよび各画素のデータ属性を示す属性データとして画素毎に出力する。
405は色変換手段であり、前記RGBデータを画像形成部402のトナー色にあわせてCMYKデータに変換し、CMKYデータと属性データをビットマップメモリ406へ格納する。ビットマップメモリ406は、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦格納するものであり、1ページ分のイメージデータを格納するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリである。
408C,408M,408Y,408Kは、走査線の傾き及び湾曲によるレジストレーションずれを補正するレジストレーションずれ補正手段である。レジストレーションずれ補正手段408における処理の詳細は後述する。その後、レジストレーションずれを補正したビットマップ画像は、パルス幅変調手段415C,415M,415Y,415Kにおいてスキャナ部24C,24M,24Y,24Kの露光時間へ変換される。
次に、本実施例におけるレジストレーションずれの補正方法の詳細について、図1を用いて説明する。以下、フローに従って詳細に説明する。S1001では、レジストレーションずれプロファイル情報413を、画像形成部401に搭載されたレジストレーションずれ量記憶手段403へ格納する。
プロファイルの形式は、例えば色毎に複数のポイントで測定した実際の走査線302と理想的な走査線301の副走査方向のずれ量である。図10の表は、レジストレーションずれ量記憶手段403に記憶される情報の一例である。尚、プロファイルの形式はこれに限ることはなく、走査線の傾きおよび湾曲の特性が分かるものであれば良い。
レジストレーションずれ量記憶手段403に記憶されるレジストレーションずれプロファイル情報413の取得方法は、いくつかの方法が考えられる。第一の方法は、カラー画像形成装置の製造工程において、上記ずれ量を測定し、取得するものである。
第二の方法は、前述したレジストレーション検知センサ41を用いて、中間転写体28上に形成したレジストレーション検知用パッチの検出結果から取得するものである。第三の方法は、図13に示す様なレジストレーションずれ測定用チャートを画像形成装置で出力し、市販のイメージスキャナなどで画像を電子情報化し、その情報からプロファイル情報を取得するものである。
図17は、記録媒体11上に、レジストレーションずれ測定用パッチ65を形成したものである。(a)の様に走査線66上にC,M,Y,K各色のパッチが並ぶように画像を形成しているものの、実際には(b)の様に走査線66からずれてしまう。そこで、電子情報からそのずれ量を測定し、プロファイル情報を取得することができる。
S1002では、レジストレーションずれ量記憶手段403に記憶されたレジストレーションずれプロファイル情報413に基づき、レジストレーションずれを相殺する補正量を算出して、レジストレーションずれ量補正手段408へ出力する。主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向のレジストレーションずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図15における各領域の演算式を以下に示す。(画像形成解像度をr(dpi)とする)
領域1:Δy1=x*(m1/L1)
領域2:Δy2=m1/r+(x-(L1/r))*((m2-m1)/(L2-L1))
領域3:Δy3=m2/r+(x-(L2/r))*((m3-m2)/(L3-L2))
L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の左端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は領域1、領域2、領域3の左端における理想的な走査線301と、実際の走査線302のずれ量である。
領域1:Δy1=x*(m1/L1)
領域2:Δy2=m1/r+(x-(L1/r))*((m2-m1)/(L2-L1))
領域3:Δy3=m2/r+(x-(L2/r))*((m3-m2)/(L3-L2))
L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の左端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は領域1、領域2、領域3の左端における理想的な走査線301と、実際の走査線302のずれ量である。
以下各領域での傾きは、測定点で偏差からもとまり、全領域内の各画素での露光ユニットプロファイルデータからのysは、
Δys = x*(m1/L) (0≦x<L1)
m1/r+(x−(L1/r))*((m2−m1)/(L2−L1))
(L1≦x<L1+L2)
m2/r+(x−(L2/r))*((m3−m2)/(L3−L2))
(L1+L2≦x≦L1+L2+L3)
このysを決定後、ysが本画像形成解像度における整数ドット分に達するxの値を算出し、そのxにて座標変換手段802の垂直方向の読み出し位置を変更する。
Δys = x*(m1/L) (0≦x<L1)
m1/r+(x−(L1/r))*((m2−m1)/(L2−L1))
(L1≦x<L1+L2)
m2/r+(x−(L2/r))*((m3−m2)/(L3−L2))
(L1+L2≦x≦L1+L2+L3)
このysを決定後、ysが本画像形成解像度における整数ドット分に達するxの値を算出し、そのxにて座標変換手段802の垂直方向の読み出し位置を変更する。
エンジンプロファイル記憶手段412に格納されているエンジンプロファイル情報は、用紙サイズにおける基準点からのオフセット量情報、各色のビームの走査方向情報、記録媒体搬送速度により構成される。図18にエンジンプロファイルの例と露光プロファイルの関係を示す。
走査方向が異なる場合には、それに応じて補正量に符号をつける必要がある。例えば、図18の示すレジストレーションずれ量に対して、走査方向がForward時の符号は負、Reverse時の符号は正として演算を行う。
印刷の速度が異なる場合には、それに応じて補正量を変えることが必要な場合が有る。例えば、画像形成スピードが通常の1/2倍速の場合、走査スピードは変えず、走査動作2回のうち1回分の走査で画像出力を行い、残り1回分では画像出力を行わない。この場合の補正量は、1倍速の時の1/2にする必要がある。また、用紙サイズに応じて、用紙サイズに応じた領域のプロファイルデータを用いて、補正量を算出する必要がある。
S1003では、計算された各画素の補正量に基づき、レジストレーションずれ補正手段408にて、ビットマップデータの補正を行う。レジストレーションずれ補正手段408は、座標変換手段802、ラインバッファ803、平滑化判定手段806、階調値変換手段807、ハーフトーン処理手段808によって構成される。
ラインバッファ803はライン単位のメモリであり、ビットマップメモリ406から補正量分の情報をライン単位で格納する。
座標変換手段802は、主走査方向および副走査方向の座標位置データと、レジストレーションずれ補正量演算手段407より得られる補正量Δyに基づき、1画素単位でのレジストレーションずれ補正を行い、出力画像データの再構成を行う。
図16を用いて、座標変換手段802における補正処理を説明する。座標変換手段802は、図16(a)のように走査線のレジストレーションずれ情報から求められるレジストレーションずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、ビットマップメモリ406に格納された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。
例えば図16(b)に示すように、副走査方向の座標位置がnライン目のデータを再構成する場合、主走査方向のX座標において丸1の領域ではレジストレーションずれ補正量Δyが0以上1未満である。ビットマップメモリからnライン目のデータを読み出す。丸2の領域ではレジストレーションずれ補正量Δyが1以上2未満であり、1ライン分オフセットした位置のビットマップ画像、つまりビットマップメモリからn+1ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。同様に丸3の領域ではn+2ライン目、丸4の領域ではn+3ライン目のデータを読み出すように座標変換処理を行う。
以上の方法により出力画像データの再構成を行う。図16(c)は、座標変換手段802により画素単位でのレジストレーションずれ補正をおこなった画像データを像担持体に露光したの露光イメージである。
S1004、S1005では、小数点以下のずれ量の補正を、副走査方向の前後の画素の階調値を調整することにより行う。
図4を用いて、階調値変換手段807におけるレジストレーション検知用パッチA付近の1画素未満のレジストレーションずれ補正、つまりレジストレーションずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量の補正処理を説明する。図4(a)は、右上がりの傾きを有する走査線のイメージである。図4(b) は階調値変換前の水平な直線のビットマップイメージであり、図4(c)は(a)の走査線の傾きによるレジストレーションずれを相殺するための(b)の補正イメージである。(c)補正イメージを実現するために、副走査方向の前後の画素の階調値変換をおこなう。
次に、階調値変換係数の演算方法を示す。図2は、本発明における階調値変換係数の演算処理を示したフローチャートである。
走査線ずれを相殺ずる曲線を走査線ずれ相殺曲線f(x)、1画素単位の副走査方向の補正量をY[x]、階調値変換係数の位相数をNと定義する(S2001)。また、対象とするオフセット区間の階調値変換係数をPhase[i]、オフセット区間の主走査長をΔX、Xをオフセット区間左端の主走査位置、i=0とする(S2002)。階調値変換係数Y[i]には、走査線ずれ相殺曲線f(x)とY[i]との差を代入する。その後、iは1ずつ、xはΔx/Nずつ加算して、i=NまでPhase[i]を演算していく(S2003、S2004、S2005、S2006)。
図4(d)はレジストレーションずれ補正量f(x)と階調値変換をおこなうための階調値変換係数α、βの関係を表した表である。βとαは、1画素未満の副走査方向の補正をおこなうための階調値調整係数で、レジストレーションずれ補正量f(x)の小数点以下の情報より、副走査方向の前後の画素の階調値の分配率を表し、
β=f(x)−Y[x]=Phase[i]
α=1−β
により計算される。αは先行画素の分配率、βは後行画素の分配率を表す。
β=f(x)−Y[x]=Phase[i]
α=1−β
により計算される。αは先行画素の分配率、βは後行画素の分配率を表す。
図4(e)は、(d)の階調値変換テーブルの係数に従って、副走査方向の前後の画素の階調値比率を調整するための階調値変換をおこなったビットマップイメージである。図4(f)は、階調値変換されたビットマップイメージの像担持体での露光イメージであり、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成されることになる。
図5は、階調値変換手段807におけるレジストレーション検知用パッチB付近の1画素未満のレジストレーションずれ補正を示す。
図8(a)は、左右2箇所のみにレジストレーション検知センサを備えるカラー画像形成装置での、実施例1の走査線ずれ補正処理を施したレジストレーション検知用パッチと理想的な走査線ずれを相殺する線を示した図である。(b)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したもの、(c)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したものである。実施例1の走査線ずれ補正における階調値変換処理は走査線ずれ相殺曲線に従って補正されているため、従来例と比較して理想的な走査線ずれ相殺線と実際のオフセット画像の差が解消されていることがわかる。
以上説明したように、本発明の実施例1は、階調値変換係数を主走査ずれの相殺曲線と一致させている。このことによって、レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍でのオフセット量を理想値に近づけ、精度の高いレジストレーションずれ補正を可能にする。
実施例1では、オフセット区間全てにおいて階調値変換係数を求め、その結果によって、オフセット区間毎に異なる階調値変換係数を適応していた。しかしながら、階調値変換処理はハードウェアで実現することが一般的であるため、オフセット区間毎に異なる階調値係数を適用できるようなハードウェアは比較的高価になってしまう。
実施例2では、階調値変換係数の設定パターンを、増加パターンと減少パターンの2種類しか設定できない場合でも、精度の高いレジストレーションずれ補正を実現することを目的とする。
図6を用いて、階調値変換手段807における階調値変換係数の設定パターンに制約がある場合の1画素未満のレジストレーションずれ補正、つまりレジストレーションずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量の補正処理を説明する。小数点以下のずれ量の補正は、副走査方向の前後の画素の階調値を調整することにより行う。
図6(a)は、右上がりの傾きを有する走査線のイメージである。図6(b)は階調値変換前の水平な直線のビットマップイメージであり、図6(c)は(a)の走査線の傾きによるレジストレーションずれを相殺するための(b)の補正イメージである。(c)の補正イメージを実現するために、副走査方向の前後の画素の階調値変換をおこなう。
次に、階調値変換係数の演算方法を示す。図3は、本発明における階調値変換係数の演算処理を示したフローチャートである。
レジストレーション検知用パッチA付近の階調値変換係数をP1[x]、レジストレーション検知用パッチB付近の階調値変換係数をP2[x]、最終的な階調値変換係数をP[x]と定義する(S3001)。また、i=0とする(S3002)。
階調値変換係数P[i]には、位相毎の階調値変換係数を代入する。つまり、階調値変換係数レジストレーション検知用パッチA付近の階調値変換係数P1[x]とレジストレーション検知用パッチB付近の階調値変換係数P2[x]の和の1/2した値を代入する。その後、iは1ずつ、xはΔx/Nずつ加算して、i=NまでPhase[i]を演算していく(S3003、S3004、S3005、S3006)。
図6(d)はレジストレーションずれ補正量f(x)と階調値変換をおこなうための階調値変換係数α、βの関係を表した表である。βとαは、1画素未満の副走査方向の補正をおこなうための階調値調整係数で、レジストレーションずれ補正量f(x)の小数点以下の情報より、副走査方向の前後の画素の階調値の分配率を表し、
β=f(x)−Y[x]=Phase[i]
α=1−β
により計算される。αは先行画素の分配率、βは後行画素の分配率を表す。
β=f(x)−Y[x]=Phase[i]
α=1−β
により計算される。αは先行画素の分配率、βは後行画素の分配率を表す。
図6(e)は、(d)の階調値変換テーブルの係数に従って、副走査方向の前後の画素の階調値比率を調整するための階調値変換をおこなったビットマップイメージである。図6(f)は、階調値変換されたビットマップイメージの像担持体での露光イメージであり、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成されることになる。
図9(a)は、左右2箇所のみにレジストレーション検知センサを備えるカラー画像形成装置での、実施例1の走査線ずれ補正処理を施したレジストレーション検知用パッチと理想的な走査線ずれを相殺する線を示した図である。(b)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したもの、(c)が左側のレジストレーション検知用パッチを拡大したものである。
実施例2の走査線ずれ補正における階調値変換処理は走査線ずれ相殺曲線に従って補正されているため、従来例と比較して理想的な走査線ずれ相殺線と実際のオフセット画像の差が解消されていることがわかる。
以上説明したように、本発明の実施例2は、階調値変換係数の設定パターンに制約がある場合でも、階調値変換係数を主走査ずれの相殺曲線に近似させている。このことにより、レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍でのオフセット量を理想値に近づけ、精度の高いレジストレーションずれ補正を可能にする。
401 画像形成部
402 画像処理部
403 レジストレーションずれ量記憶手段
404 画像生成手段
405 色変換手段
406 ビットマップメモリ
407 レジストレーションずれ補正量演算手段
レジストレーションずれ補正手段
420 階調値変換係数演算手段
807 階調値変換手段
402 画像処理部
403 レジストレーションずれ量記憶手段
404 画像生成手段
405 色変換手段
406 ビットマップメモリ
407 レジストレーションずれ補正量演算手段
レジストレーションずれ補正手段
420 階調値変換係数演算手段
807 階調値変換手段
Claims (2)
- レジストレーション検知用パッチ画像を画像形成して、レジストレーションずれ補正を行う画像形成装置において、
走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、
レジストレーション検知用パッチ画像が形成される位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、階調値変換係数を演算する階調値変換係数演算手段と、
前記階調値変換係数演算手段より算出した階調値変換係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 走査線上にレジストレーション検知用パッチ画像を複数画像形成して、レジストレーションずれ補正を行う画像形成装置において、
走査線の傾きや曲がりを、それらを相殺するように、ビットマップ画像データを、副走査方向へ画像をオフセットして、理想的なオフセット量との差が最小化するように、1画素単位のオフセット量を補正する画像オフセット手段と、
レジストレーション検知用パッチ画像が形成される複数の主走査位置近傍に対して、所定主走査位置のオフセット量を算出し、複数の階調値変換係数を求め、それらを平均化した第2階調値変換係数を求める第2階調値変換係数演算手段と、
前記第2階調値変換係数演算手段より演算した階調値変換係数に従って、1画素未満のオフセット量を調整する階調値変換手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011020750A JP2012159785A (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011020750A JP2012159785A (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2012159785A true JP2012159785A (ja) | 2012-08-23 |
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Family Applications (1)
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JP2011020750A Withdrawn JP2012159785A (ja) | 2011-02-02 | 2011-02-02 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2012159785A (ja) |
-
2011
- 2011-02-02 JP JP2011020750A patent/JP2012159785A/ja not_active Withdrawn
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