JP2009145847A - 画像形成装置 - Google Patents

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完宗 ▲高▼橋
Sadamune Takahashi
Yoshiyuki Akiba
喜之 秋葉
Takeshi Akiyama
武士 秋山
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Abstract

【課題】 印字する画像データを加工して位置ずれ補正を行う際に、中間階調のパターンにおいて座標変換の影響によりハーフトーンスクリーンの位相がずれ、座標変換前後のパターン変化が発生し、結果的に濃度ムラが生じる。
【解決手段】 中間階調のパターンを検出するパターン検出手段と、中間階調パターンの領域内で座標変換手段による画素単位の補正を行っているかどうかを判断する手段とを設け、その結果により中間階調パターンに対して特殊処理を行うことで、ハーフトーンスクリーンの位相ずれによる濃度ムラを低減できる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置において、感光体に光ビームを照射して画像を形成する方法が各種提案されている。
電子写真方式で画像を形成する際に、感光体の位置精度・径のずれ・光学系の位置精度ずれなどに起因して形成する画像に歪みが生じる。この画像の歪みを補正する方法として光学系の光路を機械的に補正する方法や、画像に対して座標変換などの画像処理を行うことによって補正する方法が考えられるが、これらの方法では以下のような問題が生じる。
光学系の光路を補正するためには、光源やf―θレンズを含む補正光学系、光路内のミラー等を機械的に動作させ、テストトナー像の位置を合わせ込む必要があるが、このためには高精度な可動部材が必要となり、高コスト化を招く。更に、補正の完了までに時間がかかるため、頻繁に補正を行うことが不可能であるが、光路長のずれは機械の昇温などにより時間とともに変化することがあり、このような場合には光学系の光路を補正することで位置ずれを防止するのは困難となる。
また、この欠点を補うための方式として、例えば画像データの出力座標位置を、レジストレーションずれを補正した出力座標位置に自動変換し、該変換された画像データに基づいて修正手段が変調された光ビームの位置を色信号の最小ドット単位よりも小さい量で修正する構成が開示されている(特許文献1)。しかし、この方式を用いた場合、中間階調処理を行った画像に対して画像データの出力座標位置を補正することによって、中間階調画像の網点の再現性が劣化してしまい、色ムラが生じモアレが顕在化してしまう可能性がある。一例を図1に示す。入力画像101は一定の濃度値を持つ画像である。該入力画像101に対してある位置ずれ補正を行った画像102が実際に印字されると、画像濃度値と該画像濃度値に対するトナー濃度の関係がリニアでないために、該入力画像101が一定の濃度値を持つ画像であるのにかかわらず、位置ずれ補正後画像102を印字すると濃度値が一定でない画像が印字される。このような不均一な濃度値が周期的に繰り返された場合、モアレが顕在化してしまい、良好な画像が得られないという問題点があった。
また、上記問題を改善するために、出力画像位置を補正した後に色信号の最小ドット単位よりも小さい量で修正する構成が開示されている(特許文献2)。しかし、この方式を用いた場合、出力座標位置の補正(画素単位のライン乗り換え)後のハーフトーン処理の影響で、中間階調のパターン画像に対する処理に問題が発生する。一例を図2に示す。入力画像201は中間階調のパターン画像である。その入力画像201に対して座標変換を行った画像が202である。この画像に対してハーフトーン処理を行うと203のような出力結果となり、座標変換処理の前後で濃度ムラが発生してしまい、良好な画像が得られない。
特開平8-85237 特開2006-159451
本発明は感光体と、色信号で変調された光ビームを前記感光体に照射して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段と、前記現像手段により顕像化された色像を転写紙に転写するための転写手段とを有し、前記露光・現像・転写手段により形成された色画像を順次搬送手段により搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記露光手段において、露光走査方向に対する光ビームの垂直方向のずれ量を記憶する位置ずれ量記憶手段と、この位置ずれ量記憶手段から得られる位置ずれ量をもとに位置ずれ補正量を演算する位置ずれ補正量演算手段と、この位置ずれ補正量演算手段の演算結果から画素単位の位置ずれを補正する座標変換手段と、中間階調のパターンを検出するパターン検出手段と、検出した中間階調パターンに対して特殊処理を行うための中間階調パターン処理と、ハーフトーン処理手段とを設け、各処理手段によって生成された画素データをもとにパルス幅変調された光ビームを露光手段が感光体上に露光するように構成したものである。
本発明によれば、画像ステーションの位置ずれ量記憶手段から得られる位置ずれをもとに位置ずれ量を演算し、演算結果を用いて座標変換をすることにより画素単位の位置ずれ補正を行う。中間階調パターン部を検出し、検出したパターン部に対しては中間階調パターン処理を施し、パターンを平滑化し、これに対してハーフトーン処理を行うことにより、ハーフトーンスクリーンの位相ずれにより起こる濃度ムラを低減する。中間階調パターン部以外のエッジ部に対しては画素単位未満の位置ずれ補正をすることにより階調補正を行い、さらに通常のハーフトーン処理ではない例外処理を行うことによりジャギーを解消し、位置ずれのない良好な画像を出力することができる。
(実施例1)
以下、添付図面に従って本発明にかかる実施例を詳細に説明する。
図3は本発明の実施例を示すカラー画像形成装置の構成を説明する概略断面図であり、例えば4ドラム方式のカラーレーザビームプリンタの場合に対応する。このカラー画像形成装置は、本体装置の右側面下部に転写材カセット53を装着している。転写材カセット53にセットされた転写材は、給紙ローラ54によって一枚ずつ取り出され、搬送ローラ対55-a、55-bによって画像形成部に給送される。画像形成部には、転写材を搬送する転写搬送ベルト10が複数の回転ローラによって転写材搬送方向(図3の右から左方向に)に扁平に張設され、その最上流部においては、転写搬送ベルト10に静電吸着される。またこのベルト搬送面に対向して4個のドラム状の像担持体としての感光体14が直線状に配設されて画像形成部を構成している。
画像形成部であるところの現像ユニット52は、前記感光体14、C(CYAN)、Y(YELLOW)、M(MAGENTA)、K(BLACK)の各色トナー、帯電器、現像器を有している。上記の各現像ユニット52の筐体内の帯電器と現像器間には所定の間隙が設けられ、この間隙を介してレーザスキャナからなる露光手段51から感光体14の周面を所定の電荷で一様に帯電させ、露光手段51が上記帯電した感光体14の周面を画像情報に応じて露光して静電潜像を形成し、そして、現像器が上記の静電潜像の停電位部にトナーを転移させてトナー像(現像)する。
転写搬送ベルト10の搬送面を挟んで転写部材57が配置されている。各感光体14の周面上に形成(現像)されたトナー象は、それらに対応する転写部材57で形成される転写電界によって、搬送されてきた転写材に発生した電荷に吸収されて転写材面に転写される。トナー像を転写された転写材は、排紙ローラ対59-a、59-bによって機外に排出される。尚、転写搬送ベルト10は、C(CYAN)、Y(YELLOW)、M(MAGENTA)、K(BLACK)の各色トナーを一旦転写してから転写材に二次転写する構成の中間転写ベルトでも構わない。
図4は、像担持体である感光体14に走査される主走査線のずれを説明するイメージ図である。401は理想的な主走査線のイメージであり感光体14の回転方向に対して垂直に走査が行われる。402は感光体14の位置精度や径のずれ、および各色の露光手段51における光学系の位置精度ずれに起因した右上がりの傾き、および湾曲が発生している実際の主走査線のイメージである。このような主走査線の傾き、湾曲が、何れかの色の画像ステーションにおいて存在する場合、転写媒体に複数色のトナー像を一括転写した際に、色ずれが発生することになる。本実施例では、主走査方向(X方向)において、印字領域の走査開始位置となるポイントAを基準点として、複数のポイント(ポイントB、ポイントC、ポイントD)で、理想的な主走査線401と実際の主走査線402の副走査方向のずれ量を測定し、そのずれ量を測定したポイントごとに複数の領域(Pa-Pb間を領域1、Pb-Pc間を領域2、Pc-Pd間を領域3とする)に分割して考え、各ポイント間を結ぶ直線(Lab、Lbc、Lcd)により、各領域の主走査線の傾きを近似するものとする。従って、ポイント間のずれ量の差(領域1はm1、領域2はm2-m1、領域3はm3-m2)が正の値である場合、該当領域の主走査線は右上がりの傾きを有することを示しており、負の値である場合、右下がりの傾きを有することを示す。
図5は、本実施形態において行われる上記走査線の傾き、湾曲により発生する色ずれを補正するとともに、中間階調パターンを処理する動作を説明するためのブロック図である。
501はプリンタエンジンで、コントローラ502で生成された画像ビットマップ情報をもとに実際に印字処理を行う。
503は色毎の色ずれ量記憶手段であり、色毎に、上述した領域ごとの主走査線のずれ量をそれぞれ記憶する。本実施例では、図4で説明した、複数のポイントで測定した実際の主走査線402と、理想的な主走査線の副走査方向のずれ量を主走査線の傾き、および湾曲を示す情報として色ずれ量記憶手段503に記憶する。図6は、色ずれ量記憶手段503に記憶される情報例である。また本実施例では、色ずれ量記憶手段に、理想的な主走査線と、実際の主走査線のずれ量を記憶するようにしているが、実際の主走査線の傾き、および湾曲の特性が識別可能な情報であれば、これに限ったものではない。また、色ずれ量記憶手段503に記憶される情報は、本装置の製造工程において、上記ずれ量を測定し、装置固有の情報として予め記憶する、或いは、本装置自体に、上記ずれ量を検出する検出機構を準備して、各色の像担持体ごとにずれを測定するための所定のパターンを形成し、上記検出機構により検出したずれ量を記憶するような構成でも構わない。
次に、コントローラ502において、色ずれ量記憶手段503に記憶された主走査線のずれ量を相殺するように画像データを補正して印刷処理を行う動作を説明する。
画像生成手段504は、不図示のコンピュータ装置等から受信する印刷データより、印刷処理が可能なラスターイメージデータを生成し、RGBデータとしてドット毎に出力する。505は色変換手段であり、前記RGBデータを、エンジン501で処理可能なCMYK空間のデータに変換し、後述するビットマップメモリ506に色毎に蓄積する。ビットマップメモリ506は、印刷処理を行うラスターイメージデータを一旦蓄積するものであり、1ページ分のイメージデータを蓄積するページメモリ、または、複数ライン分のデータを記憶するバンドメモリである。
507は色ずれ補正量演算手段であり、色ずれ量記憶手段503に蓄積された主走査線のずれ量の情報に基づき、各ドット毎に、後述する色ずれ量補正手段508から指定される主走査方向の座標情報に対応した副走査方向の色ずれ補正量を算出して、色ずれ量補正手段508にそれぞれ出力する。
主走査方向の座標データをx(ドット)、副走査方向の色ずれ補正量をΔy(ドット)とした場合、図4を基にした各領域の演算式を以下に示す。(印字密度を600dpiとする)
領域1:Δy1 = x * ( m1 / L1 )
領域2:Δy2 = m1 * 23.622 + ( x - L1 * 23.622 ) * ( (m2 - m1 ) / (L2 - L1 ) )
領域3:Δy3 = m2 * 23.622 + ( x - L2 * 23.622 ) * ( (m3 - m2 ) / (L3 - L2 ) )
L1、L2、L3は、印刷開始位置から、領域1、領域2、領域3の左端までの主走査方向の距離(単位mm)である。m1、m2、m3は領域1、領域2、領域3の左端における理想的な主走査線401と、実際の主走査線402のずれ量である。
508は色ずれ量補正手段であり、主走査線の傾き、歪みによる色ずれを補正するために、それぞれ色ずれ量演算手段507によってドット毎に算出される色ずれ補正量に基づいて、ビットマップメモリ506に蓄積されたビットマップデータの出力タイミングの調整、および画素毎の露光量の調整を行い、各色のトナー像を、転写媒体に転写したときの色ずれ(レジストレーションずれ)を防ぐものである。
図7は座標変換手段509が、色ずれ補正量Δyの整数部分のずれ量を補正する動作内容を説明するためのイメージ図である。座標変換手段509は、図7(a)のように直線で近似された主走査線の色ずれ情報から求められる色ずれ補正量Δyの整数部分の値に応じて、ビットマップメモリ506に蓄積された画像データの副走査方向(Y方向)の座標をオフセットする。例えば図7(b)に示すように、副走査方向の座標位置がnである場合、主走査方向の座標位置をXとすると、主走査方向のX座標において、(1)の領域では、色ずれ補正量Δyが0以上1未満であり、nライン目のデータを再構成する場合、ビットマップメモリからnライン目のデータを読み出す。(2)の領域では、色ずれ補正量Δyが1以上2未満であり、nライン目のデータを再構成する場合、1副走査ライン数をオフセットした位置の画像ビットマップ、つまりビットマップメモリからn+1ライン目のデータを読み出すための座標変換処理が行われる。同様に(3)の領域ではn+2ライン目、(4)の領域ではn+3ライン目のデータを読み出すため座標変換処理が行われる。以上の方法により画素単位での副走査方向の再構成処理がおこなわれる。図7(c)は、座標変換手段509より画素単位での色ずれ補正をおこなった画像データを像担持体に露光したの露光イメージである。
ここで、中間階調パターン部分に対して、上記色ずれ補正を行った様子を図2に示す。201は中間階調で構成されたパターン例である。202は201の画像データに対して、509に示す座標変換手段によって座標変換がされた画像データである。そして203は、202に対してハーフトーン処理を行った画像データである。203の画像データは、座標変換手段509によって画像データとハーフトーン処理が位相ずれを起こしているために、座標変換前後で濃度変化が起こっている。
パターン検出手段510、中間階調パターン処理手段511、ハーフトーン処理手段512、階調補正手段513、例外処理手段514について、図8、9を用いて詳細に説明する。中間階調パターンと判断された領域内に、図8の塗りつぶしパターン領域A、Bのように座標変換(ライン乗り換えポイント)があるときは、座標変換による濃度ムラが発生するために、中間階調パターン処理を施す。また図8の塗りつぶしパターン領域Cのように、中間階調パターンと判断されたとしても、そのパターン領域に座標変換がないときには、濃度ムラ問題は発生しないため、エッジ検出/例外処理または、通常のハーフトーン処理を施す。以上をまとめると、図9のような処理フローとなる。
S901 : 色ずれ補正を行うにあたって特殊な処理を行うべき領域、例えばエッジや中間階調塗りつぶしパターンの領域の場合はS902へ進む。そうでなければS906へ進む。
S902 : S901で判定された結果を画像情報として保持しておく。S903へ進む。
S903 : S902で保持されていた画像情報より、その領域がエッジであればS907へ進む。そうでなければS904へ進む。
S904 : 画像領域内に乗り換えポイントがあればS905へ進む。そうでなければS906へ進む。
S905 : 中間階調パターン処理を施す(詳細は後述)。S906へ進む。
S906 : ハーフトーン処理を施す。
S907 : 階調補正を施す(詳細は後述)。S908へ進む。
S908 : エッジ部分の画像に対して、ハーフトーン処理を行う・通常とは異なるハーフトーンパターンによるハーフトーン処理を行う・ハーフトーン処理によって生じた不連続部や隙間にドットを追加する、などの例外処理行う。
中間階調パターン処理S905の内容について、図10、11を用いて詳細に説明する。
S1001 : 注目位置の上下3ラインをバッファリングする(本実施例では最大7×7の平滑化フィルタを想定している。)。S1002へ進む。
S1002 : 高さh、幅wを4〜7でランダムに選択する。S1003へ進む。
S1003 : ウィンドウ内部の平均値を計算する。本実施例では、ウィンドウの縦横の最大値を7、最小値を4に設定し、フィルタリング処理を行っている。ウィンドウの形は全16種類(縦4×横4種類)、隣の画素に移動するたびに、縦横幅がランダムに切り替わり、処理を行う(図11)。S1004へ進む。
S1004 : 平均値を注目位置に出力。S1005へ進む。
S1005 : 1ライン終了している場合はS1007へ進む。終了していない場合はS1006へ進む。
S1006 : 処理上の注目位置を1画素移動する。S1002へ進む。
S1007 : 1ページ終了している場合は処理終了。終了していない場合はS1008へ進む。
S1008 : 処理上の注目位置を次のラインへ進める。S1001へ進む。
中間階調パターン処理S905の効果について説明する。図12は、座標変換手段509からハーフトーン処理手段512までにおいて、中間階調パターン処理S905が行われた場合のイメージ図である。図12(a)は画像データで、座標変換手段509により例えば図12(b)のように色ずれ補正を行う。図12(b)の画像データに対して中間階調パターン処理S905を行うことで、図12(c)のように平滑化が行われる。その結果、図12(d)のようにハーフトーン処理S906後の画像データにおいて濃度ムラが低減される。
階調補正S907について詳細に説明する。図13は、階調補正S907が行う画素単位未満の色ずれ補正、つまり色ずれ補正量Δyの小数点以下のずれ量を補正する動作内容を説明するためのイメージ図である。小数点以下のずれ量の補正は、副走査方向の前後のドットの露光比率を調整することによりおこなわれる。図13(a)は、右上がりの傾きを有する主走査線のイメージである。図13(b)は階調補正前の水平な直線のビットマップイメージであり、図13(c)は図13(a)の主走査線の傾きによる色ずれを相殺するための図13(b)の補正イメージである。図13(c)の補正イメージを実現するために、副走査方向の前後のドットの露光量調整をおこなう。図13(d)は色ずれ補正量Δyと階調補正をおこなうための補正係数の関係を表した表である。kは色ずれ補正量Δyの整数部分(小数点以下を切り捨て)であり、画素単位での副走査方向の補正量を表す。βとαは、画素単位未満の副走査方向の補正をおこなうための補正係数で、色ずれ補正量Δyの小数点以下の情報より、副走査方向の前後のドットの露光量の分配率を表し、
α=Δy−k
β=1−α
により計算される。αは先行するドットの分配率、βは後行ドットの分配率を表す。図13(e)は、図13(d)の補正係数に従って、副走査方向の前後のドットの露光比率を調整するための階調補正をおこなったビットマップイメージである。図13(f)は、階調補正されたビットマップイメージの像担持体での露光イメージであり、主走査ラインの傾きが相殺され、水平な直線が形成されることになる。
ハーフトーン処理手段512及び例外処理手段514より得られた画像データに基づいて、515でパルス幅変調されて2値のレーザ駆動信号に変換され、その後、露光ユニット516に供給され、露光ユニットから感光体517へ露光される。
以上の構成により、色ずれの目立たない良好な画像を出力することができるとともに、中間階調パターン部に対しては、中間階調パターン部を検出し、検出したパターン部に対して中間階調パターン処理を施すことで、ハーフトーンスクリーンの位相ずれによる濃度ムラを低減できる。またエッジ部に対しては、画素単位未満の位置ずれ補正をすることにより階調補正を行い、さらに通常のハーフトーン処理ではない例外処理を行うことによりジャギーを低減できる。
(実施例2)
実施例1に記載の中間階調パターン処理手段511において、パターン検出手段510によって検出された結果によって、その内容を変更するような構成とする。例えば中間階調パターン処理S905の内容として、図10の替わりに図14の構成を用いる。この例では、画像データの中間階調パターン領域において、画像情報付加S902で付加された情報より、そのパターンがハーフトーンスクリーンと似た構成の画像かどうかに注目している。
図14について詳細に説明する。中間階調パターン部の、ハーフトーンスクリーンの位相ずれにより起こる濃度ムラは、ハーフトーンスクリーンに似た構成の画像で特に起きやすい。その場合は画像をより平滑化させるようにする。一例を図15に示す。画像データ1501は傾き2dot/1dotを有した斜め線から構成されたパターンである。一方、ハーフトーンスクリーン1502は傾き3dot/1dotを有している。パターン検出手段510において、例えば大きさ7×7の傾き観測ウィンドウ1503を用いて傾きを観測する。その結果、斜め線で構成された中間階調パターンと線成長のハーフトーンスクリーンで両者の線の傾きが近い、例えば両者の角度差が10度以内である場合は、ローパスフィルタのウィンドウサイズ上限を大きくする。実施例1では最大7×7の平滑化フィルタを想定し、ウィンドウの縦横の最大値を7、最小値を4に設定し、フィルタリング処理を行っている。それに加えて、中間階調パターンの斜め線とハーフトーンスクリーンの斜め線の角度差が10度以内である場合は、例えば最大9×9の平滑化フィルタを想定し、ウィンドウの縦横の最大値を9、最小値を4に設定し、フィルタリング処理を行う。
S1401 : 注目位置の上下4ラインをバッファリングする。S1402へ進む。
S1402 : 画像情報付加S920で付加された情報に従って、画像が斜め線によるパターンで構成されており、かつ線成長ハーフトーンスクリーンの斜め線との差が10度以内であればS1404へ進む。その他の場合はS1403へ進む。
S1403 : 高さh、幅wを4〜7でランダムに選択する。S1405へ進む。
S1404 : 高さh、幅wを4〜9でランダムに選択する。S1405へ進む。
S1405 : ウィンドウ内部の平均値を計算する。S1406へ進む。
S1406 : 平均値を注目位置に出力する。S1407へ進む。
S1407 : 1ライン終了している場合はS1409へ進む。終了していない場合はS1408へ進む。
S1408 : 処理上の注目位置を1画素移動する。S1402へ進む。
S1409 : 1ページ終了している場合は処理終了。終了していない場合はS1410へ進む。
S1410 : 処理上の注目位置を次のラインへ進める。S1401へ進む。
以上の構成により、ハーフトーンスクリーンの位相ずれによる濃度ムラが起こりやすいハーフトーンスクリーンに似た構成の画像において、濃度ムラを低減できる。
従来例における濃度ムラを示す図である。 従来例における中間階調パターン部の問題を示す図である。 従来の画像出力装置の構成を示す図である。 感光体に走査される主走査線のずれを説明する図である。 本実施形態の構成を示すブロック図である。 色ずれ量記憶手段に記憶される情報例を示す図である。 座標変換手段が、色ずれ補正量の整数部分のずれ量を補正する動作を説明する図である。 中間階調塗りつぶしパターン領域とライン乗り換えポイントの位置関係の例を示す図である。 エッジ/中間階調塗りつぶしパターン検出からの処理過程を示すフローチャート図である。 中間階調パターン処理の内容例を示すフローチャート図である。 注目画素毎にローパスフィルタ処理のウィンドウサイズが変化していく様子を示す図である。 本発明により中間階調パターン部の濃度ムラが改善される様子を示す図である。 階調補正により画素単位未満の色ずれを補正する動作を説明する図である。 中間階調パターン処理の内容例を示すフローチャート図である。 斜め線パターンと線成長ハーフトーンスクリーンの傾きが近い例を示す図である。
符号の説明
501 プリンタエンジン
502 プリンタコントローラ
503 色ずれ量記憶手段
504 画像形成手段
505 色変換手段
506 ビットマップメモリ
507 色ずれ補正量演算手段
508 色ずれ補正手段
509 座標変換手段
510 パターン検出手段
511 中間階調パターン処理手段
512 ハーフトーン処理手段
513 階調補正手段
514 例外処理手段
515 パルス幅変調手段
516 露光ユニット
517 感光体

Claims (6)

  1. 感光体と、色信号で変調された光ビームを前記感光体に照射して静電潜像を形成する露光手段と、この露光手段により前記感光体上に形成された静電潜像を顕像化する現像手段と、前記現像手段により顕像化された色像を転写紙に転写するための転写手段とを有し、前記露光・現像・転写手段により形成された色画像を順次搬送手段により搬送される転写材に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記露光手段において、露光走査方向に対する光ビームの垂直方向のずれ量を記憶する位置ずれ量記憶手段と、この位置ずれ量記憶手段から得られる位置ずれ量をもとに位置ずれ補正量を演算する位置ずれ補正量演算手段と、この位置ずれ補正量演算手段の演算結果から位置ずれを補正する手段と、ハーフトーン処理手段とを設け、各処理手段によって生成された画素データをもとにパルス幅変調された光ビームを露光手段が感光体上に露光することを特徴とする画像形成装置。
  2. 位置ずれ補正手段は、画素単位の位置ずれを補正する座標変換手段と、中間階調のパターンを検出するパターン検出手段と、画素単位未満の色ずれを補正する階調補正手段と、検出した中間階調パターンに対して特殊処理を行うための中間階調パターン処理とを有し、中間階調パターン部に対しては座標変換・中間階調パターン処理・ハーフトーン処理の順で処理を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 中間階調パターン処理は、フィルタ係数が任意の値を取ることができ、注目画素毎にフィルタ係数を変化させたローパスフィルタ処理であることを特徴とする、請求項2に記載の中間階調パターン処理。
  4. 中間階調パターン処理は、フィルタのウィンドウサイズが任意の大きさを取ることができ、注目画素毎にウィンドウサイズを変化させたローパスフィルタ処理であることを特徴とする、請求項2に記載の中間階調パターン処理。
  5. 中間階調パターン処理は、中間階調パターンの領域内に、座標変換手段による画素単位の補正を行っている領域かどうかを判断し、処理することを特徴とする、請求項2に記載の中間階調パターン処理。
  6. 中間階調パターン処理は、中間階調パターンを検出するパターン検出手段によって検出された結果に応じて、処理の内容を変化させることを特徴とする、請求項2に記載の中間階調パターン処理。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010217795A (ja) * 2009-03-18 2010-09-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法およびプログラム

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