JP2012158060A - 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】RGB値で表現された画像データを色変換テーブルを用いて、印刷に必要な記録材毎の単位面積当たりのインク量データに変換する色分解部と、前記色分解部で得られたインク量データに対して、設定された濃度に調整する濃度調整部と、濃度調整された前記インク量データを複数のドットサイズ別のドット量データに変換するドット量発生部と、前記ドット量データにハーフトーン処理を施すハーフトーン処理部とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【選択図】 図1
Description
(特許文献1参照)
また、印刷画像の濃度調整として、下色除去による濃度調整も知られている。(特許文献2,特許文献3参照)
図6(a)は、画像データR(0),G(0),B(0)の濃度を10%減少させて、画像データR(20),G(20),B(20)に調整した場合には、インク消費量はC(0%),M(0%),Y(0%),K(100%)が、C(10%),M(10%),Y(10%),K(75%)となって、インク消費量が増加する。
また、前記ドット量発生部は、インク量データの変化に伴う、複数のドットサイズ別のドット量発生の変化における、小さいドットサイズから大きなドットサイズの発生に不均一性を持つドット変換テーブルを備えたことを特徴とする。
また、前記色分解部の色変換テーブルには、印刷する際の複数の前記記録材の量の合計に対して、最大インク量の制限が設けられていることを特徴とする。
図1は本発明の画像処理装置のシステム構成を示す図である。
図1において、画像処理装置12は、ホストコンピューター内に画像処理モジュール(ドライバ等)として構成され、アプリケーションからの画像データ(ラスタライズ済の)に対して画像処理を行い、印刷データとしてプリンターに送信する。画像処理モジュール12は、インク色分解部(色分解部)12a、濃度調整部12b、ドット分解部12c、ハーフトーン処理部12e、記録方法処理部12fを備える。
ドット分解部12cは、これらのドットを形成させるため、色毎に図2(a)に示す特性のドット量発生テーブル(ドット変換テーブル)12dを使用して、濃度調整されたインク量(C’,M’,Y’,K’)を、C、M、Y、K毎に大(L)ドット、中(M)ドット、小(S)ドットの数(ドット発生量)に対応するドット量データに分解する。図2(a)の特性を示すドット量発生テーブル12dは、使用インク量と大、中、小ドット各々の発生量との関係を示し、総インク量の比較的少ない画素に対しては、小ドットの発生量が高く、大ドットの発生量は低くなるように、また、総インク量が多くなるにつれて小ドットの発生量が下がり、代わりに中ドットや大ドットの発生量が高くなるように設定されている。
先ず、本願発明と対比を明確にするために、先ず、画像処理装置でRGB値で表現された画像データに対して濃度の減少の処理を実行した後に、インク量データへインク色分解を実行した場合の処理フローに、RGB値及びCMYK値の一例を適用した例を図3の参考例1(フローチャート1)として説明する。
ここで、(R,G,B)=(70,70,70)は、RGB形式の各成分の値R、G、Bが、それぞれ、70、70、70である画像データを示すものとする。また、インク量データ(C,M,Y,K)の各成分は、単位面積あたりの記録材(インク)による被覆率[%]を示すものとする。また、ドット量データは、各色に対して単位面積あたりの大、中、小ドットの数を(大X、中Y、小Z)として表すものとする。なお、(R,G,B)の各値が同じデータが無彩色に対応し、(R,G,B)=(0,0,0)が濃度最大の無彩色であるブラック(K)、(R,G,B)=(255,255,255)が濃度最小の無彩色であるホワイトに対応するものし、(R,G,B)=(70,70,70)は、中間調のグレーの画像データを表している。また、画像データ(R,G,B)=(70,70,70)の濃度を30%減少させたものを(R’,G’,B’)=(100,100,100)とし、インク量データ(C,M,Y,K)=(30%,30%,30%,70%)を30%減少させたものを(C’,M’,Y’,K’)=(21%,21%,21%,49%)として表す。
・アプリケーション11からRGB値で表現された画像データ(R,G,B)=(70,70,70)を取得する。(ステップS1)
・減少させる濃度として、(−30%)を指定する。(ステップS2)
・画像データ(R,G,B)=(70,70,70)を、30%減少させた(R’,G’,B’)=(100,100,100)に減少させる。(ステップS3)
・色変換テーブルLUT2を備えたインク色分解部で、30%濃度の減少されたRGB値で表現された画像データ(R’,G’,B’)を印刷に必要なCMYK値のインク量データ(C,M,Y,K)=(35%,35%,35%,45%)に変換する。(ステップS4)
・インク量データ(C,M,Y,K)を図2(a)に示す特性のドット量発生テーブルを用いて複数のドットサイズ別のドット量データに変換する。(ステップS5)
この結果は、図示のとおりで、C、M、Yのドット発生量は、ともに、大、中ト、小ドット、それぞれ、0、15、50となり、Kのドット発生量は、大、中、小ドット、それぞれ、0、50、50となる。そして、総打ち込みインク量は、(0×4+15×2+50×1)×3+(0×4+50×2+50×1)=390となる。
濃度減少前(濃度調整を行わない場合:デフォルト)の総打ち込みインク量は、図2(b)に示す如く382 であるので、濃度は30%減少しているにもかかわらず、総打ち込みインク量は増加している。
・前記ドット量データにハーフトーン処理を施す。(ステップS6)
・ハーフトーン処理後のデータにプリンターが解釈できる印刷データに変換してプリンターに送出する。(ステップS7)
・アプリケーション11からRGB値で表現された画像データ(R,G,B)=(70,70,70)を取得する。(ステップS11)
・減少させる濃度として、カラー及びブラック別に(カラー:−30%)(ブラック:−30%を指定する。(ステップS12)
・色変換テーブルLUT2を備えた色分解部で、濃度の減少前のRGB値で表現された画像データを印刷に必要なCMYK値のインク量データ(C,M,Y,K)=(30%,30%,30%,70%)に変換する。(ステップS13)
・濃度減少前のインク量データ(C,M,Y,K)を図2(b)に示す特性のドット量発生テーブル12dを用いて複数のドットサイズ別のドット量データに変換する。(ステップS14)
この結果は、図示のとおりで、C、M、Yのドット発生量は、ともに、大、中、小ドット、それぞれ、0、2、50となり、Kのドット発生量は、大、中、小ドット、それぞれ、20、50、40となる。
・ステップS14で得られたドット量データであるCMYK別の複数のドットサイズ別のドット数をそれぞれ30%減少させる。(ステップS15)
この結果、図示のとおりで、C、M、Yのドット発生量は、ともに、大、中、小ドット、それぞれ、0、1、35となり、Kのドット発生量は、大、中、小ドット、それぞれ、14、35、28となる。そして、この濃度減少(−30%)させた後の総打ち込みインク量は、(0×4+1×2+35×1)×3+(14×4+35×2+28×1)=370となる。
この場合には、総打ち込みインク量は減少しているが、濃度減少後の薄い色でも大ドット(14個)や中ドット(38個)が発生しているので、画質(粒状性等)として好ましくない状態である。
・前記ドット量データにハーフトーン処理を施す。(ステップS16)
・ハーフトーン処理後のデータにプリンターが解釈できる印刷データに変換してプリンターに送出する。(ステップS17)
・アプリケーション11からRGB値で表現された画像データ(R,G,B)=(70,70,70)を取得する。(ステップS21)
・減少させる濃度として、カラー及びブラック別に(カラー:−30%)(ブラック:−30%を指定する。(ステップS22)
・色変換テーブルLUT2を備えたインク色分解部12aで、濃度調整前(濃度の減少前)のRGB値で表現された画像データを印刷に必要な記録材毎の単位面積当たりのインク量データ(C,M,Y,K)=(30%,30%,30%,70%)に変換する。(ステップS23)
・カラーの濃度を減少(−30%)させる。(ステップS24)
その結果インク量データは、(C,M,Y,K)=(30%,30%,30%,70%)から(C’,M’,Y’,K’)=(21%,21%,21%,70%)になる。
・ブラックの濃度を減少(−30%)させる。(ステップS25)
その結果インク量データは、(C’,M’,Y’,K’)=(21%,21%,21%,49%)になる。
・濃度減少後のインク量データを図2(a)に示す特性のドット量発生テーブル12dを用いて複数のドットサイズ別のドット量データに変換する。(ステップS26)
この結果は、図示のとおりで、C、M、Yのドット発生量は、ともに、大、中、小ドット、それぞれ、0、0、40となり、Kのドット発生量は、大、中、小ドット、それぞれ、0、60、50となる。そして、この総打ち込みインク量は、(0×4+0×2+40×1)×3+(0×4+60×2+50×1)=290となる。
濃度減少前(濃度調整を行わない場合:デフォルト)の総打ち込みインク量は382 であるので、総打ち込みインク量が減少している。
この場合、実施例では、総打ち込みインク量が減少すると共に、大ドットはなく、中ドット(60個)及び小ドット(170個)であるので、画質(粒状性等)は好ましい状態である。
・前記ドット量データにハーフトーン処理を施す。(ステップS27)
・ハーフトーン処理後のデータにプリンターが解釈できる印刷データに変換してプリンターに送出する。(ステップS28)
11:アプリケーション
12:画像処理モジュール(画像処理装置)
12a:インク色分解部
12b:濃度調整部
12c:ドット分解部
12d:ドット量発生テーブル
12e:ハーフトーン処理部
12f:記録方法処理部
2:プリンター
2a:印刷部
Claims (7)
- RGB値で表現された画像データを色変換テーブルを用いて、印刷に必要な記録材毎の単位面積当たりのインク量データに変換する色分解部と、
前記色分解部で得られたインク量データに対して、設定された濃度に調整する濃度調整部と、
濃度調整された前記インク量データを複数のドットサイズ別のドット量データに変換するドット量発生部と、
前記ドット量データにハーフトーン処理を施すハーフトーン処理部と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記色分解部で得られた前記インク量データに対して、カラーインク量及びブラックインク量毎に、前記記録材の使用量を設定して濃度を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ドット量発生部は、
インク量データの変化に伴う、複数のドットサイズ別のドット量発生の変化における、小さいドットサイズから大きなドットサイズの発生に不均一性を持つドット変換テーブルを備えた、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。 - 前記インク色分解部の色変換テーブルには、
印刷する際の複数の前記記録材の量の合計に対して、最大インク量の制限が設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - RGB値で表現された画像データを色変換テーブルを用いて、印刷に必要な記録材毎の単位面積当たりのインク量データに変換する色分解ステップと、
前記色分解ステップで得られたインク量データに対して、カラーインク量及びブラックインク量毎に、設定された濃度に調整する濃度調整ステップと、
濃度調整された前記インク量データを、ドット変換テーブルを用いて複数のドットサイズ別のドット量データに変換するドット量発生ステップと、
前記ドット量データにハーフトーン処理を施すハーフトーン処理ステップと、
を含むことを特徴とする画像処理方法。 - 前記ドット変換テーブルは、インク量データの変化に伴う複数のドットサイズ別のドット量発生の変化における、小さいドットサイズから大きなドットサイズの発生に不均一性を持たせている、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。 - 前記請求項5又は6の画像処理方法の各ステップを画像処理装置に搭載されたコンピューターに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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