JP2008149505A - 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム - Google Patents
画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008149505A JP2008149505A JP2006337940A JP2006337940A JP2008149505A JP 2008149505 A JP2008149505 A JP 2008149505A JP 2006337940 A JP2006337940 A JP 2006337940A JP 2006337940 A JP2006337940 A JP 2006337940A JP 2008149505 A JP2008149505 A JP 2008149505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- limiting
- color
- color material
- amount
- restriction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 79
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 63
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 53
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 abstract 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 39
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 6
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 4
- 230000001419 dependent effect Effects 0.000 description 4
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000004042 decolorization Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000007613 environmental effect Effects 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Image Processing (AREA)
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Color, Gradation (AREA)
Abstract
【課題】色変換処理の後に階調特性の調整が行われる構成においてトナーやインク等の色材量の制限を行う場合でも、色材量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用する。
【解決手段】使用されるトナーやインク等の色材量の制限を行う場合、出力色変換テーブル34bを用いた色変換を行う出力色変換部42により第1段階のトナー量制限を行い、ユーザTRC設定部43やキャリブレーション処理部44により階調特性が調整された後の画像データに対してトナー量制限部45による第2段階のトナー量制限を行うようにして2段階に分けて行なう。
【選択図】図4
【解決手段】使用されるトナーやインク等の色材量の制限を行う場合、出力色変換テーブル34bを用いた色変換を行う出力色変換部42により第1段階のトナー量制限を行い、ユーザTRC設定部43やキャリブレーション処理部44により階調特性が調整された後の画像データに対してトナー量制限部45による第2段階のトナー量制限を行うようにして2段階に分けて行なう。
【選択図】図4
Description
本発明は、トナーまたはインク等の色材量の制限を行なう画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラムに関する。
カラー印刷機(プリンタ)等の画像形成装置では、トナーやインク等の複数色の色材を用いて画像形成が行われる。例えば、CMYK4色のトナーを用いて画像形成を行う画像形成装置では、各色のトナー量の最大値を100%とした場合、使用されるトナー量は最大で400%となってしまう。しかし、印刷適性を考慮すると通常全色のトナー量をすべて100%にして印刷することはできず、使用することができるトナー量の合計には上限値が存在する。
この上限値を超えると、電子写真方式の場合にはトナーの記録紙への転写不良や定着不良により著しい色むらが生じ、インクジェット方式の場合にはインクが記録紙へ吸収されず滲んでしまうような不具合が発生する。
そのため、例えばCMYK4色のトナーを用いて画像形成を行う画像形成装置では、印刷方式や印刷媒体の特性によりトナー量が、例えば200%〜360%程度の上限値以下となるようなトナー量制限が行われている。
ところで、一般的には、画像はPC(パーソナルコンピュータ)上ではRGB空間で取り扱われることが多い。プリンタ側では、このRGB色空間の入力画像を印刷用インクであるCMYK色空間に変換する必要がある。インクジェット方式のプリンタや印刷機では6色以上の多色インクを使用することもある。このRGB色空間からCMYK色空間への変換は通常プリンタ内部の色変換処理により行われるが、この色変換の際にトナー量制限を行うことが開示されている(例えば、特許文献1、2参照。)。このようなトナー量制限方法では、当該プリンタの印刷特性であるトナー量上限値を考慮した色変換テーブルを用意しておき、入力された画像データを上限値を超えないように色変換処理するようにしている。
また、ユーザによる階調特性の調整操作(TRC(Tone Reproduction Curve)設定)を施すことができるプリンタでは、プリンタ内部の色変換処理においてではなく、階調特性を調整した後にトナー量制限を行うようにした構成も開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかし、特許文献1、2に開示されているような色変換処理の際にトナー量制限を行う方法では、ユーザによる階調特性の変更操作(TRC設定)でトナー総量が変更されてしまいトナー量制限が適切に行われなくなってしまう。また、ユーザによる階調特性の変更操作においてより薄い色に調整しようとした場合でも、色変換テーブルで濃い色の部分のディテールが失われてしまい実質的に階調特性の調整ができなくなってしまうという課題がある。
また、特許文献3に開示されているような階調特性の調整の後にトナー量規制を行う構成では、強制的にCMYK量を減じてしまうので、せっかく色変換テーブルで色再現性の高い変換を施しても、結果的には色再現性の低い色変換しか行えないという課題がある。
上述した従来の色材量制限方法では、色変換処理の後に階調特性の調整が行われる場合、色材量制限を適切に行おうとすると階調特性の調整後に色材量制限を行う必要があり色表現が制約されてしまい色再現領域を有効に活用することができないという問題点があった。
本発明の目的は、色変換処理の後に階調特性の調整が行われる構成においてトナーやインク等の色材量の制限を行う場合でも、色材量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用することができる画像処理装置および画像形成装置を提供することである。
[画像処理装置]
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、
前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、
前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段とを有する。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、
前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、
前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段とを有する。
本発明によれば、第1の制限手段により階調特性が調整される前の画像情報に対して色材量を制限し、第2の制限手段により階調特性が調整された後の画像情報に対して色材量を制限するようにしているので、色材量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用することができる。
好ましくは、前記第1の制限手段による色材量制限の上限値は、前記第2の制限手段による色材量制限の上限値よりも大きい値である。
好ましくは、前記第1の制限手段は、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
[画像形成装置]
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段とを有する画像処理装置と、
前記画像処理装置により色材量制限が行なわれた後の画像情報に基づいた画像を出力する画像出力装置とを備えている。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段とを有する画像処理装置と、
前記画像処理装置により色材量制限が行なわれた後の画像情報に基づいた画像を出力する画像出力装置とを備えている。
好ましくは、前記第1の制限手段による色材量制限の上限値は、前記第2の制限手段による色材量制限の上限値よりも大きい値である。
好ましくは、前記第1の制限手段は、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
[プログラム]
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限ステップと、
色材量が制限された画像情報の階調特性を調整するステップと、
階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限ステップとをコンピュータに実行させる。
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限ステップと、
色材量が制限された画像情報の階調特性を調整するステップと、
階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限ステップとをコンピュータに実行させる。
好ましくは、前記第1の制限ステップにおける色材量制限の上限値は、前記第2の制限ステップにおける色材量制限の上限値よりも大きい値である。
好ましくは、前記第1の制限ステップでは、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限ステップでは、階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
前記第2の制限ステップでは、階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う。
以上説明したように、本発明によれば、第1の制限手段により階調特性が調整される前の画像情報に対して色材量を制限し、第2の制限手段により階調特性が調整された後の画像情報に対して色材量を制限するようにしているので、色材量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用することができるという効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の画像形成装置10を含む画像形成システムの構成を示す図である。
図1は本発明の一実施形態の画像形成装置10を含む画像形成システムの構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の画像形成システムは、ネットワーク14を介して接続された画像形成装置10および端末装置20を含む。端末装置20は、印刷ジョブ等の印刷データを生成して、色材量制限が行なわれる前の画像データを画像形成装置10に対して送信する。画像形成装置10は、端末装置20から送信された印刷データを受け付けて、印刷データに応じた画像を印刷用紙上に出力する。
次に、本実施形態の画像形成装置10のハードウェア構成を図2に示す。
画像形成装置10は、図2に示されるように、CPU18、メモリ19、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置22、ネットワーク14を介して外部のコンピュータなどとデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)24、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置26、印刷エンジン28を有する。これらの構成要素は、制御バス16を介して互いに接続されている。
画像形成装置10は、図2に示されるように、CPU18、メモリ19、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置22、ネットワーク14を介して外部のコンピュータなどとデータの送信及び受信を行う通信インタフェース(IF)24、タッチパネル又は液晶ディスプレイ並びにキーボードを含むユーザインタフェース(UI)装置26、印刷エンジン28を有する。これらの構成要素は、制御バス16を介して互いに接続されている。
CPU18は、メモリ19または記憶装置22に格納された画像処理プログラムに基づいて所定の処理を実行して、画像形成装置10の動作を制御する。また、画像処理プログラムは、通信IF24を介して外部から提供するようにしてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体に格納して提供するようにしてもよい。
図3は、上記の画像処理プログラムが実行されることにより実現される画像形成装置10の機能構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像形成装置10は、図3に示されるように、給紙装置29と、印刷エンジン28K〜28Yと、エンジンコントローラ30K〜30Yと、排出装置31と、プリンタコントローラ32と、色変換テーブル34と、ユーザTRC(Tone Reproduction Curve)テーブル35と、キャリブレーションテーブル36とを備えている。そして、プリンタコントローラ32内には、印刷しようとする画像データに対して画像処理を行うための画像処理装置33が構成されている。
本実施形態の画像形成装置10は、図3に示されるように、給紙装置29と、印刷エンジン28K〜28Yと、エンジンコントローラ30K〜30Yと、排出装置31と、プリンタコントローラ32と、色変換テーブル34と、ユーザTRC(Tone Reproduction Curve)テーブル35と、キャリブレーションテーブル36とを備えている。そして、プリンタコントローラ32内には、印刷しようとする画像データに対して画像処理を行うための画像処理装置33が構成されている。
色変換テーブル34には、CMYKの各色のデータの組み合わせ毎に対応するデータが設定されたLUT(Look Up Table)等の色変換のためのデータが格納されている。
ユーザTRCテーブル35には、印刷用紙の種類等に応じて階調特性を補正するためのデータが格納されている。
キャリブレーションテーブル36には、画像出力装置における出力結果が目標濃度に一致するように入力画像信号を補正するための階調補正データが格納されている。
エンジンコントローラ30K〜30Yは、印刷エンジン28K〜28Yの動作をそれぞれ制御している。印刷エンジン28K〜28Yは、給紙装置29により給紙された印刷用紙に対して、KCMY各色毎の印刷データに基づいた印刷をそれぞれ行い排出装置31に対して出力する。なお、印刷エンジン28K〜28Yは、画像処理装置33により色変換が行なわれた後の画像データに基づいた画像を出力する画像出力装置として機能している。
次に、図3中の画像処理装置33の構成を図4を参照して説明する。
本実施形態における画像処理装置33は、図4に示されるように、入力色変換部41と、出力色変換部42と、ユーザTRC(Tone Reproduction Curve)設定部43と、キャリブレーション処理部44と、トナー量制限部45と、スクリーン処理部46とを備えている。
本実施形態における画像処理装置33は、図4に示されるように、入力色変換部41と、出力色変換部42と、ユーザTRC(Tone Reproduction Curve)設定部43と、キャリブレーション処理部44と、トナー量制限部45と、スクリーン処理部46とを備えている。
入力色変換部41は、入力されたRGB画像データまたはCMYK画像データに対して、色変換処理を行う。具体的には、入力色変換部41は、入力色変換テーブル34aに格納された所定の入力プロファイルを利用して、RGBまたはCMYK等の入力色空間の画像データを、PCS(Profile Connection Space)(例えば、CIE−L*a*b*(以下、単にL*a*b*と表記する。))の画像データに変換する。すなわち、入力色変換部41は、デバイスディペンデント(デバイス依存)な色空間からデバイスインディペンデント(デバイス非依存)な色空間への変換を行う。
出力色変換部42は、入力色変換部41によってPCSに変換された画像データに対して、色変換処理を行う。具体的には、出力色変換部42は、出力色変換テーブル34bに格納された画像出力装置の標準出力プロファイルを利用して、L*a*b*等のPCSの画像データを、CMYK色空間の画像データに変換する。すなわち、出力色変換部42は、デバイスインディペンデント(デバイス非依存)な色空間からデバイスディペンデント(デバイス依存)な色空間への変換を行う。なお、標準出力プロファイルとは、画像出力装置の標準特性を記述したものである。
なお、図4においては、図3中の色変換テーブル34を入力色変換テーブル34a、出力色変換テーブル34bとに分けて説明している。しかし、入力色変換テーブル34a、出力色変換テーブル34bを合成して1つの色変換テーブルを用いて入出力色変換処理を一括して行うようにすることも可能である。
ユーザTRC設定部43は、出力色変換部42により色変換が行なわれた後の画像データ(C1M1Y1K1)に対して、ユーザTRCテーブル35に格納されている階調補正カーブのうちの設定された階調補正カーブに基づいた階調補正を行なう。
キャリブレーション処理部44は、ユーザTRC設定部43により階調補正が行なわれた後の画像データ(C2M2Y2K2)に対して、キャリブレーションテーブル36に基づいたキャリブレーション処理を行う。ここで、キャリブレーション処理とは、画像出力装置における環境変化や経時変化による影響を補償することを目的として階調補正を行う処理である。
このユーザTRC設定部43とキャリブレーション処理部44は、出力色変換部42によりトナー量が制限された画像データの階調特性を調整する調整手段として機能する。
トナー量制限部45は、キャリブレーション処理部44によりキャリブレーション処理が行われた後の画像データ(C3M3Y3K3)に対してトナー量制限を行う。具体的には、トナー量制限部45は、画像データのうちのCMY成分の画像データ(C3M3Y3K3)の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和、例えばピクセル(画素)範囲内の総和をある値以下に制限することによりトナー量制限を行う。
このトナー量制限部45によるトナー量の制限方法を図5を参照して説明する。
図5に示されるように、トナー量制限部45は、CMYKの面積率の合計が予め設定された上限値を越えた場合、CMYの値を一定の比率で減少させてCMYKの面積率が上限値以下となるようにすることによりトナー量制限を行う。このようなトナー量制限によれば、トナー量制限の適用前後においてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の値の比率は同じままとなるため色相は保存される。
図5に示されるように、トナー量制限部45は、CMYKの面積率の合計が予め設定された上限値を越えた場合、CMYの値を一定の比率で減少させてCMYKの面積率が上限値以下となるようにすることによりトナー量制限を行う。このようなトナー量制限によれば、トナー量制限の適用前後においてシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の値の比率は同じままとなるため色相は保存される。
ここで、面積率とは、1ピクセル内における1色分のトナー量の最大値を100%とした場合の、CMYK各色のトナー量の総和を示している。つまり、使用するトナーがCMYKの4色の場合、面積率の最大値は400%(=4色×100%)である。
なお、ここではトナー量制限部45は、K色の信号レベルについては制限を行わずにCMY成分の信号レベルの制限のみを行うものとして説明しているが、トナー量制限の方法はこのような方法に限定されるものではない。例えば、下色除去(UCR:Under Color Removal)を行うことによりトナー量を削減してトナー量制限を行うようにしてもよい。
スクリーン処理部46は、トナー量制限部45によりトナー量が制限された画像データ(C4M4Y4)を2値化処理することによりCMYKバイナリ画像データに変換して出力する。
スクリーン処理部46により生成されたCMYKバイナリ画像データは、図3に示したエンジンコントローラ30K〜30Yに供給され画像形成が行われる。
次に、本実施形態の画像処理装置33の動作を図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
先ず、入力されたRGBまたはCMYK画像データは、入力色変換部41による色変換処理が行われ例えばL*a*b*等のデバイスインディペンドな画像データに変換される(S101)。
次に、このL*a*b*等の画像情報は、出力色変換部42において色変換処理が行われ、CMYK色空間の画像データ(C1M1Y1K1)に変換される(S102)。このS102における出力色変換処理では、出力色変換テーブル34bに基づく色変換処理が行われることにより、第1段階でのトナー量制限処理が行なわれることになる。この第1段階でのトナー量制限処理においては、最終的なトナー量制限処理よりも緩やかな制限処理が行われる。例えば、最終的なトナー量の上限値が200%の場合、この第1段階でのトナー量制限処理では、トナー量が300%以下になるような制限処理が行われる。
そして、出力色変換部42により色変換が行なわれた後の画像データに対して、ユーザTRC設定部43によるユーザTRC処理(S103)、キャリブレーション処理部44によるキャリブレーション処理(S104)が行われる。
次に、キャリブレーション処理部44によりキャリブレーション処理が行なわれた後の画像情報は、トナー量制限部45において、第2のトナー量制限処理が行なわれる(S105)。この第2のトナー量制限処理においては、使用されるトナー量が最終的なトナー量の上限値以下、例えば、200%以下となるような制限処理が行われる。
最後に、スクリーン処理部46では、トナー量制限部45によりトナー量が制限された画像データ(C4M4Y4)を2値化処理することによりCMYKバイナリ画像データが生成される(S106)。
本実施形態の画像処理装置33によれば、トナー量制限は、出力色変換テーブル34bを用いた色変換を行う出力色変換部42と、トナー量制限部45の2段階に分けて行なわれる。そのため、1回の制限処理においてトナー量制限を行う場合と比較して、トナー量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用することが可能となる。
例えば、図4に示した画像処理装置33において、出力色変換部42によりトナー量制限を行わないで、トナー量制限部45において上限値が200%のトナー量制限を行うようにした場合を考えてみる。この場合には、2段階に分けてトナー量制限を行うようにした場合と比較して、トナー量制限部45において大幅なトナー量制限が行われることになる。その結果、出力色変換部42において色変換テーブルを用いることにより色再現性の高い色変換を行うようにしても、トナー量制限部45により大幅なトナー量制限処理が行なわれることにより色再現性が低くなってしまう。また、ユーザTRC設定部43によりユーザが設定した階調特性がトナー量制限部45において大幅に変更されることになり、ユーザTRC設定部43による設定と出力結果との間に大きな相違が発生してしまう。
逆に、図4に示した画像処理装置33において、トナー量制限部45によるトナー量制限を行わないようにして、出力色変換部42において200%を上限値とするトナー量制限を行った場合を考えてみる。この場合には、ユーザTRC設定部43、キャリブレーション処理部44により階調特性の調整が行なわれてしまうと場合によっては、トナー量が上限値200%を超えてしまう可能性がある。
そのため、本実施形態の画像処理装置33のように出力色変換部42およびトナー量制限部45の2段階にてトナー量制限処理を行うようにすれば、1回の制限処理においてトナー量制限を行う場合と比較して、トナー量制限による色表現の制約を必要最小限に限定して色再現領域を有効に活用することが可能となるのである。
なお、本実施形態の画像処理装置33では、第1の制限手段である出力色変換部42によるトナー量制限の上限値は、第2の制限手段であるトナー量制限部45によるトナー量制限の上限値よりも大きい値であるものとして説明しているが、本発明はこのような場合に限定されるものではない。
例えば、出力色変換部42によるトナー量制限の上限値とトナー量制限部45によるトナー量制限の上限値を同じ値とするようにしてもよい。ただし、出力色変換部42によるトナー量制限の上限値をトナー量制限部45によるトナー量制限の上限値よりも大きくすることにより出力色変換部42によりトナー量制限処理を緩くしておくほうがより好ましい処理が実現される。
例えば、ユーザTRC設定部43によるユーザTRC設定処理やキャリブレーション処理部44によるキャリブレーション処理の結果、トナー量が減少する方向に調整される場合、トナー量制限部45におけるトナー制限処理が行なわれる以前にトナー量が最終的な上限値以下に収まってしまう場合もある。このような場合、出力色変換部42によるトナー量制限の上限値とトナー量制限部45によりトナー量制限の上限値とを同じ値にしたのでは、ユーザTRC設定処理やキャリブレーション処理が実効的には機能しないことになってしまうからである。
[変形例]
上記実施形態では、レーザプリンタのように色材としてトナーを用いる画像形成装置の場合について説明を行なったが、色材としてインクを用いるインクジェットプリンタ等の他の画像形成装置に対しても同様に本発明を適用することができるものである。
上記実施形態では、レーザプリンタのように色材としてトナーを用いる画像形成装置の場合について説明を行なったが、色材としてインクを用いるインクジェットプリンタ等の他の画像形成装置に対しても同様に本発明を適用することができるものである。
10 画像形成装置
14 ネットワーク
16 制御バス
18 CPU
19 メモリ
20 端末装置
22 記憶装置
24 通信インタフェース(IF)
26 ユーザインタフェース(UI)装置
28、28K〜28Y 印刷エンジン
29 給紙装置
30K〜30Y エンジンコントローラ
31 排出装置
32 プリンタコントローラ
33 画像処理装置
34 色変換テーブル
34a 入力色変換テーブル
34b 出力色変換テーブル
35 ユーザTRCテーブル
36 キャリブレーションテーブル
41 入力色変換部
42 出力色変換部
43 ユーザTRC設定部
44 キャリブレーション処理部
45 トナー量制限部
46 スクリーン処理部
S101〜S106 ステップ
14 ネットワーク
16 制御バス
18 CPU
19 メモリ
20 端末装置
22 記憶装置
24 通信インタフェース(IF)
26 ユーザインタフェース(UI)装置
28、28K〜28Y 印刷エンジン
29 給紙装置
30K〜30Y エンジンコントローラ
31 排出装置
32 プリンタコントローラ
33 画像処理装置
34 色変換テーブル
34a 入力色変換テーブル
34b 出力色変換テーブル
35 ユーザTRCテーブル
36 キャリブレーションテーブル
41 入力色変換部
42 出力色変換部
43 ユーザTRC設定部
44 キャリブレーション処理部
45 トナー量制限部
46 スクリーン処理部
S101〜S106 ステップ
Claims (9)
- 入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、
前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、
前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段と、
を有する画像処理装置。 - 前記第1の制限手段による色材量制限の上限値は、前記第2の制限手段による色材量制限の上限値よりも大きい値である請求項1記載の画像処理装置。
- 前記第1の制限手段は、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う請求項1または2記載の画像処理装置。 - 入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限手段と、前記第1の制限手段により色材量が制限された画像情報の階調特性を調整する調整手段と、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限手段とを有する画像処理装置と、
前記画像処理装置により色材量制限が行なわれた後の画像情報に基づいた画像を出力する画像出力装置と、
を備えた画像形成装置。 - 前記第1の制限手段による色材量制限の上限値は、前記第2の制限手段による色材量制限の上限値よりも大きい値である請求項4記載の画像形成装置。
- 前記第1の制限手段は、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限手段は、前記調整手段により階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う請求項4または5記載の画像形成装置。 - 入力された画像情報に対して色材量を制限する第1の制限ステップと、
色材量が制限された画像情報の階調特性を調整するステップと、
階調特性が調整された画像情報に対して色材量を制限する第2の制限ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 前記第1の制限ステップにおける色材量制限の上限値は、前記第2の制限ステップにおける色材量制限の上限値よりも大きい値である請求項7記載のプログラム。
- 前記第1の制限ステップでは、入力された画像情報の色変換を行う時に各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行い、
前記第2の制限ステップでは、階調特性が調整された画像情報の各色成分の信号レベルの所定範囲内の総和を制限することにより色材量の制限を行う請求項7または8記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006337940A JP2008149505A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006337940A JP2008149505A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008149505A true JP2008149505A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39652238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006337940A Withdrawn JP2008149505A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008149505A (ja) |
-
2006
- 2006-12-15 JP JP2006337940A patent/JP2008149505A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8031371B2 (en) | Image processing apparatus and method controlling the amount of transparent ink for recording | |
US10620891B2 (en) | Control apparatus and computer-readable recording medium | |
US7808678B2 (en) | Image processing device, image output device, terminal device, image forming system, computer readable medium storing program thereof and image processing method | |
US8780408B2 (en) | Image processing apparatus, image processing method and recording medium | |
JP2013042229A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP5914568B2 (ja) | 5以上の色管理システム、5以上の色管理方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 | |
JP2017123562A (ja) | 制御装置及び多次元補正方法並びに多次元補正プログラム | |
JP6702685B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、およびプログラム | |
JP4518408B2 (ja) | 画像処理装置、方法、プログラム | |
US10410099B2 (en) | Image forming apparatus that controls whether to execute image processing for a target pixel based on a calculated amount of change of pixel values, and related control method and storage medium storing a program | |
JP4596462B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008067073A (ja) | 画像形成装置、階調補正方法、およびプログラム | |
JP2008149505A (ja) | 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム | |
JP5871760B2 (ja) | 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法及びプログラム | |
JP2008153811A (ja) | 画像処理装置および画像形成装置ならびにプログラム | |
JP5760460B2 (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム | |
JP2004320190A (ja) | 変換テーブル作成方法、印刷方法、変換装置、及び印刷装置 | |
JP2008141576A (ja) | 画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2013121135A (ja) | 画像処理装置、画像形成装置、プログラム及び画像処理方法 | |
JP2009004917A (ja) | 色処理装置およびその方法 | |
JP2007006208A (ja) | 出力濃度調整システム | |
JP2006247925A (ja) | 画像処理装置、インクジェットプリンタ、カラー印刷プログラムおよびカラー印刷方法 | |
JP2013115713A (ja) | 色変換テーブルの作成方法 | |
JP2012158060A (ja) | 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム | |
JP6700707B2 (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091124 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20110708 |