JP2012157512A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用感を損なわず、身体の動きによく追従しながらも、エンドフラップのめくれが生じにくくなるよう構成された吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面側に配置された透液性トップシート1と裏面側に配置された不透液性バックシート2との間に、吸収体3が介在されてなる吸収性物品において、前後端部に吸収体の存在しない前端フラップFFと後端フラップBFとがそれぞれ形成され、前記不透液性バックシート2の裏面側に、前端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された前端補強シートと、後端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに跨って固定された後端補強シートとを有する。前記前端補強シート及び後端補強シートは、バックシート周縁より外側へ延出しないように構成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、経血、おりもの、尿などの排泄物を吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー、尿吸収パッド等の使い捨て吸収性物品に関するものである。
生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッド等の使い捨て吸収性物品は、表面側に配置された透液性トップシートと裏面側に配置されたバックシートとの間に吸収体が介在された構造が一般的であり、通常は、前後端部に吸収体を介在せず、トップシートとバックシートが直接接合されたエンドフラップを有する。このような吸収性物品は、装着時にエンドフラップが表面側または裏面側に折れ曲がった状態で装着されることがあり、排泄液の前後端からのモレの要因となるという問題があった。また、吸収性のないバックシートが直接肌に触れることにより、肌への違和感を生じる要因になる、という問題もあった。
特許文献1には、フラップ部分に幅方向に延在する線状の部材を配して、フラップ部の形状が保たれるようにした吸収性物品が開示されている。また、特許文献2に開示される吸収性物品においては、両側部の吸収体を存在しないフラップ部にエンボスを付与してフラップ部がめくれないよう構成されている。
特開2008−161527号公報 特開2010−125196号公報
しかし、特許文献1の吸収性物品は、フラップ部分に形状保持材を使用しているため、フラップ部分の着用時の動きは限定的であり、身体の動きに充分に追従出来るものではなかった。また、特許文献2の吸収性物品は、肌当接面側からエンボスを付与することによりフラップのめくれを防止しているが、エンボスを付与しすぎれば、肌当接面が固くなってしまい、着用感を損なう、という問題があった。
そこで、本発明の課題は、着用感を損なわず、身体の動きによく追従しながらも、エンドフラップのめくれが生じにくくなるよう構成された吸収性物品を提供することにある。
次に、上記課題を解決するための手段とそれらの作用効果を示す。
〔請求項1に係る発明〕
表面側に配置された透液性トップシートと裏面側に配置された不透液性バックシートとの間に吸収体が介在されてなる吸収性物品であって、
前後端部に、吸収体の存在しない前端フラップと後端フラップとをそれぞれ有し、
前記不透液性バックシートの裏面側に、前端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに跨って固定された前端補強シートと、後端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに跨って固定された後端補強シートとを有し、
前記前端補強シート及び後端補強シートは、バックシート周縁より外側へ延出しないように構成された、
ことを特徴とする、吸収性物品。
(作用効果)
エンドフラップ(前端フラップ及び後端フラップ)の折れの多くは、エンドフラップと吸収体の境界近傍で起こる。そこで、不透液性バックシートの裏面に、エンドフラップと吸収体の境界を跨ぐように補強シートを付与することにより、当該部分の折れを防止する。補強シートは、バックシートの周縁より外側へ延出させないようにすることで、補強シートが直接身体にあたることによる着用感の低下を生じにくい構成とした。
〔請求項2に係る発明〕
両側端部に吸収体の存在しない側端フラップを有し、
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、それぞれ、側端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに幅方向において跨って固定された、
請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
吸収性物品には、両側端部に吸収体を有しない側端フラップを有するタイプもある。この場合、補強シートを側端フラップと吸収体に該当する部分に幅方向に跨るように配することで、側端部の折れを軽減することができる。
〔請求項3に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの剛度が、吸収体の剛度の50〜150%である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
(作用効果)
一定以上の剛度を有するシートを補強シートとして使用すると、エンドフラップ部分の形状をより強固に保持し、折れを生じにくくすることができる。一方、補強シートの剛度が高すぎれば、吸収体の形状が身体の形状や動きに追従し難くなる、という問題が生じる。そこで、補強シートの剛度を吸収体の剛度の50〜150%と規定した。ここでいう剛度とは、クラーク剛度(JIS P 8143)を指すものとする。
〔請求項4に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの幅方向の全長は、バックシートの当接部分の幅方向の長さの30〜95%である、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
前端補強シート及び後端補強シートがエンドフラップ部の折れ防止効果を充分に奏するためには、その幅方向の長さが一定以上であることが望ましい。バックシートの幅いっぱいに補強シートを配すると最も効果を奏しやすいが、製造コストを低減させる、吸収性物品全体の身体の動きへの追従性を確保する、という利点を有すること観点から、補強シートの幅方向の長さをバックシートの幅方向の長さより小さくすることもできるものの、補強シートとしての効果を奏し得るようバックシートの幅方向の長さの30%以上とすることが好ましい。補強シートの幅方向の長さは、バックシートの幅方向の長さの30〜95%とすることが好ましい。なお、補強シートは、後述のように左右に離間させて配してもよいが、その場合も左右の幅方向の長さの全長(合計)が、バックシートの30〜95%となるように構成することが好ましい。
〔請求項5に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、バックシートの幅方向中央には配されず、左右に離間して配され、バックシート側端から前記前端補強シート側端までの距離、及びバックシート側端から前記後端補強シート側端までの距離がバックシートの該当部分の幅方向の長さの0〜20%である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
前端補強シート及び後端補強シートの幅方向の長さをバックシートの幅方向の長さより短くする場合、側端部への補強シートの配設を省略するのではなく、幅方向中央部分への配設を省略する構成とするのが好ましい。両側端部から0〜20%の範囲で補強シートが付設されていれば、中央部分のみのエンドフラップが折れたとしても、その折れは限定的であり、液モレの要因とはなりにくい。一方、中央のみに補強シートが配された場合、側端部のエンドフラップに大きな折れが生じ、そこから液モレが生じることが想定される。
〔請求項5に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの前後方向の長さは、それぞれ前端フラップ及び後端フラップの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
前端補強シート及び後端補強シートの前後方向の長さを、それぞれ配設されるエンドフラップの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上の長さとすることで、各補強シート面積の約半分以上は、吸収体当接部分に配される構造となる。これにより、補強シートはエンドフラップ部分の動きではなく、吸収体の動きに追従しやすくなり、これにより、エンドフラップの動きを間接的に吸収体の動きに追従させ、折れにくくすることができる。
〔請求項6に係る発明〕
前記前端補強シートの前端は、前端フラップ前端からの距離が前端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配され、かつ
前記後端補強シートの後端は、後端フラップ後端からの距離が後端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配された、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
前端フラップ及び後端フラップのうち、裏面側に補強シートが配されていない部分が、前後方向で10%以下となるように構成した。これにより、エンドフラップが長さ方向において充分に補強され、折れにくくなる。
〔請求項7に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは発泡スチレンシートであり、その厚さは50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
補強シートとしては、特に50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmの厚さを有する発泡スチレンを好適に使用できる。
〔請求項8に係る発明〕
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの側端部は、平面視で波型である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
補強シートの剛性により、側端部断面が着用者の脚にあたり、着用感を損なうおそれがある。補強シートの側端を波型にすることで、補強シートの物品側端から着用者の脚に当たる部分が線状ではなく点状となり、脚への接触面積を減じることができる。これにより、補強シートによる着用感の低下を軽減することができる。
以上に示したように、本発明によれば、着用者の身体の形状や動きに伴う吸収体の形状変化によく追従し、かつ、エンドフラップが折れにくい吸収性物品を提供することが可能である。
本発明に係る吸収性物品の第1実施形態を示す上面図である。 第1実施形態を示す底面図である。 図1のI−I矢視図である。 図2のII部分の拡大図である。 第2実施形態を示す底面図である。 第3実施形態を示す底面一部拡大図である。 第4実施形態を示す底面一部拡大図である。 第5実施形態を示す底面一部拡大図である。 図8のIII−III矢視図である。
次に、本発明の実施形態を、添付図面を参照しつつ説明する。なお、本発明において「前方」とは着用者が着用した際に、前側となる方であり、「後方」はその反対側を指す。「長手方向」とは、前後方向を指し、「幅方向」は平面視で前後方向に垂直な方向を指す。また、「表面」とは肌当接面側を指し、「裏面」とはその反対側を指すものとする。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係る吸収性物品として、生理用ナプキンの実施形態の一例を示した展開図である。図2は図1の底面図、図3は図1のI−I矢視図、図4は図2のII部分の拡大図である。生理用ナプキン10の基本構造は、不織布よりなる透液性のトップシート1、吸収体3及びポリエチレンシート等の不透液性シートからなるバックシート2がこの順に積層された構造である。
バックシート2としては、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。バックシート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
透液性トップシート1としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性トップシート1に多数の透孔を形成した場合には、排泄物が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
トップシート1と吸収体3との間に不繊布等からなるセカンドシートを積層し、体液の拡散性向上を図ることもできる。さらに、両側部上に、体液の横モレ防止機能を有する起立ギャザーを設けてもよい。
トップシート1及びバックシート2は、吸収体3の前後方及び両側方まで延出している。この延出部分において、トップシート1及びバックシート2は、ホットメルト等の接着剤やヒートシール等によって接合される。トップシート1とバックシート2が吸収体3の前方で接合された部分が前端フラップFF、後方で接合された部分が後端フラップBF、側方で接合された部分が側端フラップSFである。側端フラップSFの延出を前後方向中央部において幅方向に長くし、この長くなった部分で、肌着の裏側(外面側)に折り返されて止着される、いわゆるウィング状フラップを構成してもよい(図示せず)。
吸収体3を構成する吸収体の素材としては、体液を吸収・保持し得るものであればいずれも使用でき、パルプ等の天然繊維の他、合成繊維を用いることもでき、または体液の吸収量を増やすために、吸水性ポリマーを用いたり、これらを適宜併用できる。合成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができ、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。吸収体中に混合される合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。なお、通常は、フラッフ状パルプ中に吸水性ポリマー粉末を混入したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。
吸収体3は、その形状を保持するために、包装シート4で囲繞するのが望ましい。包装シート4は、透液性を有していれば、その素材は特に限定されないが、クレープ紙等の水解性シートを好適に使用できる。吸収体3はバックシート2に対して、ホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合される。なお、本実施形態に係る生理用ナプキン1においては、吸収体3が包装シート4で囲繞される場合は、吸収体3とバックシート2とは、包装シート4を介して間接的に接合される。
また、本形態の生理用ナプキン10の表面側には、排泄口に接する部分を取り囲むように、トップシート1と多層吸収体3とを一体化させるフィットエンボスE1を配することもできる。フィットエンボスE1を配することにより、特に前記フィットエンボスE1付近での吸収を促進させることでフィットエンボスE1外側へ移動する体液量を減らし、前後モレ、横モレを防止することができる。また、着用者の脚部の動きによる、長手方向中央部分の幅方向中央寄りの圧力がかかった場合に、このフィットエンボスE1部分において、折れ曲がりやすく、不測の変形を引き起こさない、という利点がある。
バックシート2の裏面の前端部分及び後端部分には、前端補強シート11、後端補強シート12がそれぞれ、ホットメルト接着剤、熱融着等により固定されている。前端補強シート11及び後端補強シート12は、それぞれ、バックシート2の裏面の前端フラップFFと吸収体に該当する部分とに、後端フラップBFと吸収体に該当する部分とに、前後方向に跨って固定される。図示例のように側端フラップSFを有する形態の吸収性物品においては、前端補強シート11及び後端補強シートBFは、それぞれ、バックシート2の裏面の側端フラップSFと吸収体に該当する部分とに幅方向に跨って配されるのが好ましい。
前端補強シート11及び後端補強シート12としては、剛度(JIS P 8143のクラーク剛度)が吸収体3の剛度の50〜150%のものを使用することが好ましい。補強シートの剛度が低すぎれば、前端フラップ及び後端フラップの折れ防止効果を充分に奏することができず、また、剛度が高すぎれば、吸収性物品全体の身体の形状への追従性を損なってしまう。具体的には、発泡スチレン、発泡ウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂シートや、エアースルー、スパンレース、スパンボンド等の不織布のシート等が使用できる。特に軽量で形状保持性に優れる発泡スチレンを好適に使用できる。補強シートの厚みは、50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mm、特に0.5〜1.0mmとすることが好ましい。
前端補強シート11及び後端補強シート12は、通常、トップシート1及びバックシート2より剛度の高いものが使用されるため、直接着用者の肌に触れると着用感を損なう要因となり得る。そのため、これらの補強シートは、バックシート2の外縁より外側に延在しないように配設する必要がある。
前端補強シート11及び後端補強シート12は、製造コストを低減させるため、及び、吸収性物品全体の身体の形状への追従性を損なわないようにするため、前後端フラップの折れ防止効果を充分に奏しうる範囲で極力小さくすることが好ましい。そこで、前端補強シート11及び後端補強シート12は、それぞれ左右に離間して配されるのが特に好ましい。左右の前端補強シート11幅方向の長さL1,L2の合計は、バックシートの該当部分の幅方向の長さL3の30〜95%とするのが好ましい。後端補強シート12についても、前端補強シートと同様に、幅方向の長さを規定するのが好ましい。
前端補強シート11の前後方向の長さL4は、当該シートが当接する前端フラップFFの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上、特に2.0〜3.0倍とすることが好ましい。また、後端補強シート12の前後方向の長さについても、当該シートが当節する後端フラップBFの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上、特に2.0〜3.0倍とすることが好ましい。
バックシート2の裏面側には、通常、ショーツ等の肌着に対する止着部Sが設けられる。本実施形態においては、止着部Sは、図示例のように、バックシート2と補強シート11,12の裏面側に跨って配されるのが好ましい。この止着部Sは、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体やスチレン・オレフィン共重合体等からなる粘着剤を、前後方向に帯状に塗布して形成することができる。この止着部Sは、装着時において生理用ナプキン10を肌着に止着するためのものであるが、本生理用ナプキン10を需要者に提供する段階においては、個別包装のための剥離シートなどを止着しておくこともできる。この剥離シートは、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリエチレンテレフタレートシート、ラミネート紙、等からなり、止着部Sに対して剥離可能とされる。
〔第2実施形態〕
第2実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン20の底面図を図5に示す。
第2実施形態の吸収性物品において、前端補強シート11及び後端補強シート12は左右に離間しておらず、バックシート2の幅方向中央に配設されている。このような構造とすることで、前端フラップFF、後端フラップBFの幅方向中央部分の折れを防止することができる。
図示例においては、補強シート11,12はバックシート2の幅方向全体に配設されているが、補強シート11,12の幅方向の長さをバックシート2の当接する部分の幅方向の長さの30〜95%として、幅方向中央にのみ配し、側部への配設を省略してもよい。
〔第3実施形態〕
第3実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン30の底面一部拡大図を図6に示す。
第3実施形態においては、前端補強シート11は、その前端が、前端フラップFFの前端より後方にくるように固定されている。前端補強シート11のバックシート2前端より後方とすることで、前端補強シート11の前端断面が肌に当たりにくくなる、という利点がある。しかし、前端補強シート11の効果を充分に奏するためには、前端フラップFFと前端補強シート11の重なる部分の前後方向の長さL5を、前端フラップFFの該当部分の前後方向の長さL6の90%以上、特に95%以上とすることが好ましい。つまり、前端フラップFFの前端から前端補強シート11の前端までの距離は、L6の10%以下、特に5%以下となることが好ましい。
また、前端補強シート11は、その側端が、バックシート2の側端より、幅方向内側にくるように固定されている。この場合、バックシート2側端から前端補強シート11側端までの距離L7は、バックシート2の該当位置の幅方向の長さL8の0〜20%、特に0〜10%とすることが好ましい。
後端補強シート12については図示しないが前端補強シート11と同様の構造をすることが好ましい。
〔第4実施形態〕
第4実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン40の底面一部拡大図を図7に示す。
第4実施形態においては、前端補強シート11は、その側端部が、幅方向外側及び内側に頂点を有する波型の構造となっている。前端補強シート11の側端のもっとも内側に来る部分とバックシート2の側端との距離L9は、バックシート2の該当位置の幅方向の長さL10の0〜20%、特に0〜10%とすることが好ましい。
後端補強シート12については図示しないが、前端補強シート11と同様の構造とすることが好ましい。
〔第5実施形態〕
第5実施形態の吸収性物品として、生理用ナプキン50の底面一部拡大図を図8に、図8のIII―III矢視図を図9に示す。
第5実施形態においては、前端補強シート11の表面側が全体的にバックシート2に固定されているのではなく、前端補強シート11の幅方向外側と内側のそれぞれ一部に設けられた固定部13のみがバックシートに固定される構造になっている。ここで、前端補強シート11の幅方向の長さを固定されるバックシートの部分より長くすることで、前端補強シートが裏面側に膨らみ、空洞14を有する構造となる。このような構造により、補強シート11及び補強シート11が配設された部分の物品に厚み方向にクッション性を持たせることができ、前端フラップFFの折れをより生じにくくすることができる。
後端補強シート12については図示しないが前端補強シート11と同様の構造をすることが好ましい。
〔その他の実施形態〕
上記の図示例はすべて前端補強シート11と後端補強シート12が前後方向に離間して固定されているが、前端補強シート11と後端補強シート12を一体として、前後方向に連続して固定する構造としてもよい。
本発明は、生理用ナプキン、パンティライナー、尿吸収パッド等の使い捨て吸収性物品として利用可能である。
10,20,30…生理用ナプキン、1…透液性トップシート、2…バックシート、3…吸収体、4…透液性シート、E1…コンタクトエンボス、11…前端補強シート、12…後端補強シート。

Claims (9)

  1. 表面側に配置された透液性トップシートと裏面側に配置された不透液性バックシートとの間に吸収体が介在されてなる吸収性物品であって、
    前後端部に、吸収体の存在しない前端フラップと後端フラップとをそれぞれ有し、
    前記不透液性バックシートの裏面側に、前端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された前端補強シートと、後端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された後端補強シートとを有し、
    前記前端補強シート及び後端補強シートは、バックシート周縁より外側へ延出しないように構成された、
    ことを特徴とする、吸収性物品。
  2. 両側端部に吸収体の存在しない側端フラップを有し、
    前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、それぞれ、側端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに幅方向において跨って固定された、
    請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの剛度が、吸収体の剛度の50〜150%である、ことを特徴とする請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの幅方向の全長は、バックシートの当接部分の幅方向の長さの30〜95%である、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、バックシートの幅方向中央には配されず、左右に離間して配され、バックシート側端から前記前端補強シート側端までの距離、及びバックシート側端から前記後端補強シート側端までの距離がバックシートの該当部分の幅方向の長さの0〜20%である、請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの前後方向の長さは、それぞれ前端フラップ及び後端フラップの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記前端補強シートの前端は、前端フラップ前端からの距離が前端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配され、かつ
    前記後端補強シートの後端は、後端フラップ後端からの距離が後端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートは発泡スチレンシートであり、その厚さは50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの側端部は、平面視で波型である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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