JP2003111792A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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Abstract
きるとともに、下着との一体性を持たせることができる
吸収性物品を提供する。 【解決手段】透液性トップシート3と、不透液性バック
シート2との間に吸収体4が介在され、かつ長手方向お
よび/または幅方向の両側部に沿って外形線が波状を成
すフリル6を形成する。このフリル6の波状線は、波状
線の略頂点間を結んだ仮想線Nが製品内方側に突出する
湾曲線を描き、かつその湾曲線の半径Rは70〜300
mmである。また、前記フリルの凸曲線部6aおよび凹曲
線部6bの半径r1・r2は5〜30mm、凸部6a、6a間
および凹部6b、6b間の間隔Lは5〜50mmである。
Description
どを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナ
ー、失禁パッド等の吸収性物品に係り、詳しくは装着時
に肌との摩擦を生じ難くした吸収性物品に関する。
イナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品
として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンラミネ
ート不織布などからなる不透液性バックシートと、不織
布などからなる透液性トップシートとの間に綿状パルプ
などからなる吸収体を介在させたものが知られている。
般的に使用面側を局所にあてがい、非使用面側を下着に
接着するようにする。
の吸収性物品は、長手方向両側縁部が脚の付け根に対し
て連続的に線状にフィットするため、装着時に使用者の
肌との間に摩擦が生じて、股間部に痛みや違和感を感じ
ることがあった。
ートにエンボス加工等を施して漏れ防止と共に意匠性を
向上させたものは従来より存在したが、外観に加工を施
して下着との一体性を考慮したものは存在しなかった。
また、生理時や失禁時に使用する際、使用者の嫌悪感や
精神的な負担が大きいなどの問題もあった。
股間部に感じる痛みや違和感を低減できるとともに、感
覚的に下着との一体性を持たせることができる吸収性物
品を提供することにある。
の請求項1に係る発明として、透液性トップシートと、
不透液性バックシートとの間に吸収体が介在された吸収
性物品において、前記吸収性物品の長手方向両側部およ
び/または幅方向両側部に沿って外形線が波状を成すフ
リルが形成されたことを特徴とする吸収性物品が提供さ
れる。
収性物品の側部にフリルを形成するようにした。したが
って、製品端が脚の付け根に対して点状に接触するよう
になるため、使用者の肌との間に摩擦が生じ難く、股間
部の痛みや違和感を低減できるようになる。また、フリ
ルによって感覚的に下着との一体性を持たせることがで
きるようになる。
向両側部に形成されたフリルにおいて、波状線の略頂点
を結んだ仮想線が製品内方側に突出する湾曲線を描き、
かつその湾曲線の半径が70〜300mmである請求項1
記載の吸収性物品が提供される。
ンに沿うように、かつ脚部の曲線に対応するように、フ
リルが形成された長手方向の両側部が内方側に大きく湾
曲する外形状としたため、より一層股間部の違和感を低
減できるものとなる。
波状線の凸曲線部および凹曲線部の半径は5〜30mmで
ある請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品が提供さ
れる。
波状線の凸部間および凹部間の間隔は5〜50mmである
請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供され
る。
は、前記フリル波状線の半径や間隔(ピッチ)を数値的
を限定したため、製品端が脚の付け根に対する点状の接
触態様が良好なものとなるとともに、股間部の痛みや違
和感を低減できるようになる。
の素材は、不織布、プラスチックシートおよび不織布と
プラスチックシートとによる積層シートの内のいずれか
よりなる請求項1〜4いずれかに記載に吸収性物品が提
供される。
て図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明に係る
生理用ナプキン1の展開図であり、図2はその背面図、
図3は図1のIII−III線矢視図である。
ート、ポリプロピレンシートなどからなる不透液性バッ
クシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させ
る透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に
介在された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸
収体4と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上の
ために前記吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、ナプキ
ン両側部B,B部分にそれぞれ長手方向に沿って形成さ
れたフリル6,6とから構成され、前記吸収体4の周囲
においては、前記不透液性バックシート2と透液性トッ
プシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒ
ートシール等の接着手段によって接合されている。
について詳述すると、前記不透液性バックシート2は方
形を成し、ポリエチレンシートなどの少なくとも遮水性
を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレ
ンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さ
らには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保
した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不
織布とで不透液性バックシートを構成する。)などを用
いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を
有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性
シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等の
オレフィン系樹脂中に無機充填材を溶融混練してシート
を成型した後、一軸または二軸方向に延伸することによ
り得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシー
トなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維
としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン
等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の
合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等
の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパン
ボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニー
ドルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布
を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレ
ース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマル
ボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。
状エンボスにより内側に突出する曲線に沿って点線状の
サイドエンボス7a〜7cが、図示の例では長手方向中
心線を跨いで両側にそれぞれ3本ずつ形成されている。
性トップシート3との間に介在される吸収体4は、たと
えばフラップ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成さ
れている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパル
プ中に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプ
としては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等
のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セ
ルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよ
りは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の
面で好適に使用される。
て形成された前記フリル6は、外形線が波状を成すシー
トによって構成され、内方がわ側縁部分が透液性トップ
シート3の側縁部分に対してホットメルト接着剤によっ
て接着されるとともに、生理用ナプキン1の装着時に、
フリル6を引っ張った際、該フリル6と透液性トップシ
ート3とが剥離するのを防止するため、透液性トップシ
ート3とフリル6とを長手方向に沿う線状のヒートシー
ルエンボス9によって接合するようにしてある。前記ヒ
ートシールエンボス9は、装着時にソフト感を出させる
ために、比較的に低い温度で、具体的には60〜140
℃の温度条件で行うのが好ましく、特に好ましくは80
〜120℃の温度条件で行うのがよい。また、前記エン
ボス9の幅は、装着感の点で柔らかさを出すため、2mm
以下、好ましくは0.5mm〜1.5mmとするのがよい。
なお、フリルは生理用ナプキン1の幅方向両側部、すな
わち前後端縁にも同様に形成するようにしてもよいし、
場合によっては幅方向両側部のみに形成してもよい。
だ仮想線Nが製品内方側に突出する湾曲線を描くように
形成するのが望ましく、かつその湾曲線の半径Rは70
〜300mm、好ましくは130〜150mmとするのが良
い。
部6aおよび凹曲線部6bの半径r 1,r2は5〜30
mm、好ましくは10〜15mmとするのが望ましく、且つ
前記フリル6の凸部6a、6a間および凹部6b、6b
間の間隔L(ピッチ)は5〜50mm、好ましくは10〜
30mmとするのが望ましい。また、前記半径r1,r 2
およびピッチLは、規則的であっても、不規則であって
もよい。
り、生理用ナプキン側端縁が脚の付け根に対して点状に
接触するようになるため、使用者の肌との間に摩擦が生
じ難く、股間部の痛みや違和感を低減できるようにな
る。また、感覚的に下着との一体性を持たせることがで
きるようになる。
布、プラスチックシート、および不織布とプラスチック
シートとによる積層シートのいずれであってもよいが、
装着時に使用者の肌との間に生じうる摩擦を低減させる
点からすると、不織布単独で形成するか、少なくとも肌
当接面側を不織布として形成するのが望ましい。前記不
織布単独の場合には、肌への当たりを和らげるととも
に、通気性を持たせるため、比較的に低目付けの不織
布、具体的には17〜18g/m2の不織布を用いるのが望
ましい。
が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるな
どの目的に応じて、シリコン系、パラフィン系、アルキ
ルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした
撥水処理不織布を用いて構成するのが望ましく、素材と
しては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを用
い、適宜の加工法によって形成されたものを使用するこ
とができる。
用面側(外面)にはショーツに対する固定のために適宜
の塗布パターンによって粘着層8,8…が形成され、未
使用製品状態ではこれらの粘着層を覆う剥離紙(図示せ
ず)が設けられる。
リルのピッチ(L)および波線の半径(r)の好ましい
範囲を求めるためにフリル形状の官能評価を行った。フ
リル形状の官能評価は、女性30名に各サンプルを装着
してもらい、股間部に対する違和感があるか否かを評価
した。評価基準は下記4段階(◎、○、△、×)で行っ
た。フリル形状官能評価基準は、違和感なしと回答した
人が、25名以上:◎、20名以上25名未満:○、1
5名以上20名未満:△、15名未満:×とした。その
結果を表1に示す。
5mm未満または50mmを超えると、違和感を生じるよう
になり、半径rについては、5mm未満または30mmを超
えると、違和感を生じるようになる。従って、フリル波
状線のピッチLは、5〜50mm、好ましくは10〜30
mmとするのがよく、半径rは、5〜30mm、好ましくは
10〜15mmとするのがよいことが判明した。
性物品の長手方向および/または幅方向の両側部に沿っ
てフリルを形成したため、装着時に股間部に感じる痛み
や違和感を低減できるとともに、感覚的に下着との一体
性を持たせることができるようになる。
る。
透液性トップシート、4…吸収体、5…クレープ紙、6
…フリル、6a…凸曲線部、6b…凹曲線部、7…サイ
ドエンボス、8…粘着層、9…ヒートシールエンボス、
N…仮想線、R…湾曲線半径、L…波状線の間隔(ピッ
チ)、r1・r2…波状線の半径
Claims (5)
- 【請求項1】透液性トップシートと、不透液性バックシ
ートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、 前記吸収性物品の長手方向両側部および/または幅方向
両側部に沿って外形線が波状を成すフリルが形成された
ことを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】前記長手方向両側部に形成されたフリルに
おいて、波状線の略頂点間を結んだ仮想線が製品内方側
に突出する湾曲線を描き、かつその湾曲線の半径が70
〜300mmである請求項1記載の吸収性物品。 - 【請求項3】前記フリル波状線の凸曲線部および凹曲線
部の半径は5〜30mmである請求項1,2いずれかに記
載の吸収性物品。 - 【請求項4】前記フリル波状線の凸部間および凹部間の
間隔は5〜50mmである請求項1〜3いずれかに記載の
吸収性物品。 - 【請求項5】前記フリルの素材は、不織布、プラスチッ
クシートおよび不織布とプラスチックシートとによる積
層シートの内のいずれかよりなる請求項1〜4いずれか
に記載に吸収性物品。
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- 2001-10-04 JP JP2001308474A patent/JP4492913B2/ja not_active Expired - Lifetime
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