JP2008073449A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】複数の凹状エンボスを施した吸収性物品において、身体の曲線に違和感なくフィットさせるとともに、体液の漏れを低減する。
【解決手段】吸収体4の排血口に対応する領域Nより前側部分Fに、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WFと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LFとを描くとともに、吸収体4の排血口に対応する領域Nより後側部分Bにおいて、略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WBと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LBとを描き、前記前側部分Fと後側部分Bのそれぞれにおいて、前記幅方向仮想曲線WF、WB及び長手方向仮想曲線LF、LBの交点に対応する位置に凹状エンボス7、7…を施す。
【選択図】図2

Description

本発明は、主には生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッド、医療用パッド、トイレタリー等に使用される吸収性物品に係り、身体の曲線にフィットし易いしなやかさを具備した吸収性物品に関する。
従来より、パンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に粉砕パルプ等の紙綿(高吸水性樹脂混入)からなる吸収体を介在したものが知られている。
近年は、比較的嵩のある吸収性物品の場合には、持ち運びに不便である、または収納性が悪いなどの問題があるとともに、物流の効率化や省資源化などの要請から、吸収体の厚みを薄くした薄型吸収性物品が好まれる傾向にある。吸収性物品の薄型化に際しては、薄型化やコンパクト化が成されても吸水量を落とすことは出来ないため、必然的に吸収体に対して複数のエンボス加工を施したり、過酷なプレス加工を施したりすることにより薄型化を図ることが多く行われている。
ところが、吸収体の薄型化を図ることにより、身体の曲線にフィットするしなやかさ(柔軟性)が損なわれる問題が生じる。このため、例えば下記特許文献1では、吸収体に複数施される円形状の凹部エンボスについて、格子網パターンなど一定の配列ピッチで並んだエンボス凹部の列を横に並べる場合、列上でのエンボス凹部の配列位相が隣接する列どうしでずれた状態で形成する対策が講じられている(段落[0009]参照)。
特開2003−33397号公報
しかしながら、上記特許文献1では、前記凹部エンボスが、隣接する横方向(幅方向)には格子網パターンなど直線成分を持たないように配置されているものの、縦方向(長手方向)には直線的に配置されるようになっているため、曲線的に沿うために必要な捻れ方向のしなやかさが無くなり、身体に違和感なくフィットさせることが困難であった。また、身体の曲線にフィットできないことにより、体液が身体を伝って漏れるおそれがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、複数の凹状エンボスを施すようにした吸収性物品において、身体の曲線に違和感なくフィットするとともに、体液の漏れを低減できる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体の排血口に対応する領域より前側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施すとともに、
前記吸収体の排血口に対応する領域より後側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施したことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の本発明は、排血口対応部位よりも前側部分において、略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、その交点に凹状エンボスを施すことにより、人体の下腹部に対応した凸の曲線形状にフィットするしなやかさを具備し、排血口対応部位よりも後側部分において、略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、その交点に凹状エンボスを施すことにより、臀部の窪みに対応した凹の曲線形状にフィットするしなやかさを具備するようになっている。
このような配列で凹状エンボスを施すことにより、吸収性物品が薄型化できることに加えて、この凹状エンボスによって吸収体が身体の曲線にフィットする柔らかさを具備することになり、装着時の違和感が無くなるとともに、体液の伝い漏れが低減できるようになる。
請求項2に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収体の排血口に対応する領域より前側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施すとともに、
前記吸収体の排血口に対応する領域より後側部分において、平面視で略幅方向に沿い後側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施したことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の本発明は、吸収性物品の後側部分が臀部の尾てい骨近傍以上の長さで形成されている場合の形態を示したものである。この場合、後側部分は、臀部の窪みの凹曲線に対応させるよりも、形状にフィットさせるよりも、臀部の凸曲線に対応させた方が望ましい態様となる。そこで、排血口に対応する領域より前側部分については、請求項1に係る発明と同様にし、排血口に対応する領域より後側部分において、平面視で略幅方向に沿い後側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施すようにすることにより、臀部全体の凸曲線形状にフィットするしなやかさを有するようになる。
請求項3に係る本発明として、前記吸収体の排血口に対応する中間領域において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施した請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の本発明は、排血口に対応する領域に凹状エンボスを掛ける場合は、局部の窪みに対応した凹曲線形状にフィットするしなやかさを有するようにする態様で凹状エンボスを付与するのが望ましい。
請求項4に係る本発明として、前記吸収体の排血口に対応する領域に吸収体厚みを厚くした中高部を備える請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。吸収体の排血口に対応する領域に吸収体厚を厚く形成する場合は、吸収体の排血口に対応する中間領域に凹状エンボスを設ける必要がないため、上記請求項1、2いずれかに記載の発明に好適に対応した態様となる。
請求項5に係る本発明として、前記凹状エンボスの底面の面積は4mm以下の寸法で形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。効果的に凹状エンボス付与を行うには、前記凹状エンボスの寸法は、底面の面積が4mm以下の寸法で形成されているのが望ましい。
請求項6に係る本発明として、前記凹状エンボスは、吸収体単独の状態、クレープ紙又は不織布に囲繞された状態、セカンドシートを重ねた状態又は前記透液性表面シートを重ねた状態のいずれかの状態で付与されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明では、吸収体に対する凹状エンボス加工の付与態様を示したものである。前記凹状エンボスは、少なくとも吸収体に付与されていればよく、具体的には吸収体単独の状態、クレープ紙又は不織布に囲繞された状態、セカンドシートを重ねた状態又は前記透液性表面シートを重ねた状態のいずれかの態様でも付与することができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、複数の凹状エンボスを施すようにした吸収性物品において、身体の曲線に違和感なくフィットするとともに、体液の漏れを低減することが可能となる。
〔第1形態例〕
以下、第1形態例に係る本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明に係る薄型生理用ナプキン1の一部破断斜視図である。
生理用ナプキン1は、主にはパンティライナー、生理用ナプキン、おりものシート、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示されるように、不透液性裏面シート2(以下、単に裏面シートという。)と、透液性表面シート3(以下、単に表面シートという。)との間に、吸収体4または同図に示されるように、クレープ紙5によって囲繞された吸収体4が介在した構造となっている。前記吸収体4の周囲においては、前記不透液性裏面シート2と表面シート3とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合されている。なお、前記表面シート3と吸収体4との間に親水性不織布からなるセカンドシート(図示せず)を配置しても良い。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、綿状パルプからなるものが好ましい。このとき、綿状パルプは、後述する凹状エンボスを施すことを考慮して、130〜200g/m2の目付とすることが好ましい。また、このパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、高吸水性樹脂を混入しないもの或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、高吸水性樹脂を混入したもの等を種々のものを使用することができる。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
前記吸収体4の使用面側には、幅方向中央部に、使用面側に高い吸収体の中高部6が形成されるようにしても良い。この中高部6は、排血口と密着して体液の吸収を図るためのものであり、その形状は任意である。
本発明では、特に、図2に示されるように、吸収体4の前記中高部6より前側部分Fにおいて、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WFと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LFとを描き、少なくとも前記吸収体4に対して前記幅方向仮想曲線WFと長手方向仮想曲線LFとの交点に対応する位置に凹状エンボス7,7…を施すようにする。
また、前記吸収体4の前記中高部6より後側部分Bにおいて、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WBと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LBとを描き、少なくとも前記吸収体4に対して前記幅方向仮想曲線WBと長手方向仮想曲線LBとの交点に対応する位置に凹状エンボス7,7…を施すようにする。
前記各仮想曲線WF、LF、WB、LBは、ナプキン1を装着した際に、人体の身体の曲線にフィットするように、ナプキン1に捻れ方向のしなやかさを与えるパターンとなっている。すなわち、前記前側部分Fでは、略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WFと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LFとを描き、その交点に凹状エンボス7、7…を施すことにより、人体の下腹部の凸曲線形状にフィットするように、長手方向中心線CL上で外面側に膨出変形し易いしなやかさを与えるようになっている。同様に、前記後側部分Bでは、略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WBと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LBとを描き、その交点に凹状エンボス7、7…を施すことにより、臀部の窪みの凹曲線形状にフィットするように、長手方向中心線CL上で内面側に膨出変形し易いしなやかさを与えるようになっている。
身体の曲線にフィットし易いしなやかさが付与されるメカニズムは、前記各仮想曲線WF、LF、WB、LBに沿った線に沿って周囲の吸収体部分よりも可撓性に富むラインが形成されるためである。
なお、この凹状エンボス7は、その底面の面積が4mm以下の寸法で形成されることが好ましい。底面面積が4mmを超える場合は、エンボスを施した部分が硬くなり、ナプキン1のしなやかさが損なわれるとともに、装着時に違和感を感じ易くなる。なお、底面の形状は円形、正方形、菱形、楕円形状等任意の形状とすることができる。
このように、凹状エンボス7、7…を施すことにより、ナプキン1が薄型化でき、加えて、この凹状エンボス7、7…が吸収体4に対して身体の曲線にフィットし易い変形性能を与えることにより、装着時の違和感が無くなるとともに、体液の伝い漏れが低減できるようになる。
前記凹状エンボス7,7…は、クレープ紙5で囲繞された状態で付与した例を示したが、凹状エンボス7,7…は、少なくとも吸収体4に付与されていればよく、具体的には吸収体4単独の状態、不織布に囲繞された状態、セカンドシートを重ねた状態又は前記透液性表面シート3を重ねた状態のいずれかの態様でも付与することができる。
〔第2形態例〕
次に、本発明の第2形態例について、図3に基づいて詳述する。第2形態例に係るナプキン1は、基本的な構造については前記第1形態例に係るナプキン1と同様であるが、後側部分Bが臀部の尾てい骨近傍以上の長さで形成されている場合の形態を示したものである。
この場合、前記後側部分Bは、臀部の窪みの凹曲線に対応させるよりも、形状にフィットさせるよりも、臀部の凸曲線に対応させた方が望ましい態様となる。そこで、前側部分Fについては上記第1実施例と同様とし、後側部分Bについては、平面視で略幅方向に沿い後側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WBと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LBとを描き、少なくとも前記吸収体4に対して前記幅方向仮想曲線WBと長手方向仮想曲線LBとの交点に対応する位置に凹状エンボス7,7…を施すようにする。
これによって、前記後側部分Bは、長手方向中心線CL上で外側に膨出した臀部全体の凸曲線形状にフィットし易いしなやかさを有するようになり、装着時の違和感が無くなるとともに、体液の伝い漏れが低減できる。
〔第3形態例〕
次に、本発明の第3形態例について、図4に基づいて詳述する。第3形態例に係るナプキン1は、基本的な構造については前記第1形態例に係るナプキン1と同様であるが、排血口に対応する領域Nに中高部6が形成されていない点で相違する。すなわち、排血口に対応する領域Nには、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線WNと、ナプキン1の長手方向中心線CLを境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線LNとを描き、それらの交点に対応する位置に凹状エンボス7、7…が施されるようになっている。なお、前側部分F及び後側部分Bは、前記第1形態例又は第2形態例のいずれかと同様に形成されている。
これによって、排血口に対応する領域Nは、女性局部の窪みにフィットし易いしなやかさを有するようになり、装着時の違和感が無くなるとともに、体液の伝い漏れが低減できる。
〔その他の形態例〕
(1)上記第1及び第2形態例のように、中高部6を形成する場合には、図5に示されるように、この中高部6の両側に、前記吸収体4の排血口に対応する領域より前側部分F及び後側部分Bに形成された凹状エンボス7,7…よりも小ピッチで凹状エンボス8,8…を施すようにするのが望ましい。前記凹状エンボス8により、脚からナプキン1の両側に圧力を受けた際、中高部6が排血口側に浮き上がり身体に密着させることができる。また、凹状エンボス7,7…よりも小ピッチで形成することにより、圧搾面積が増加して硬くなるため、コシを持たせることができる。
第1形態例に係る生理用ナプキン1の一部破断斜視図である。 第1形態例に係る生理用ナプキン1の吸収体平面図である。 第2形態例に係る生理用ナプキン1の吸収体平面図である。 第3形態例に係る生理用ナプキン1の吸収体平面図である。 その他の形態例に係る生理用ナプキン1の吸収体平面図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、6…中高部、7…凹状エンボス、WF・WB・WN…幅方向仮想曲線、LF・LB・LN…長手方向仮想曲線、CL…長手方向中心線

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体の排血口に対応する領域より前側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施すとともに、
    前記吸収体の排血口に対応する領域より後側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施したことを特徴とする吸収性物品。
  2. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収体の排血口に対応する領域より前側部分において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施すとともに、
    前記吸収体の排血口に対応する領域より後側部分において、平面視で略幅方向に沿い後側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い外側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施したことを特徴とする吸収性物品。
  3. 前記吸収体の排血口に対応する中間領域において、平面視で略幅方向に沿い前側に膨出した複数条の幅方向仮想曲線と、吸収性物品の長手方向中心線を境にそれぞれの側に、略長手方向に沿い内側に膨出した複数条の長手方向仮想曲線とを描き、少なくとも前記吸収体に対して前記幅方向仮想曲線と長手方向仮想曲線との交点に対応する位置に凹状エンボスを施した請求項1、2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体の排血口に対応する領域に吸収体厚みを厚くした中高部を備えるとともに、この中高部の両側には前記吸収体の排血口に対応する領域より前側部分及び後側部分に形成された凹状エンボスよりも小ピッチで凹状エンボスを施している請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記凹状エンボスの底面の面積は4mm以下の寸法で形成されている請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記凹状エンボスは、吸収体単独の状態、クレープ紙又は不織布に囲繞された状態、セカンドシートを重ねた状態又は前記透液性表面シートを重ねた状態のいずれかの状態で付与されている請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
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