JP2003230593A - 生理用ナプキン - Google Patents

生理用ナプキン

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JP2003230593A JP2002034144A JP2002034144A JP2003230593A JP 2003230593 A JP2003230593 A JP 2003230593A JP 2002034144 A JP2002034144 A JP 2002034144A JP 2002034144 A JP2002034144 A JP 2002034144A JP 2003230593 A JP2003230593 A JP 2003230593A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装着時のフィット性の阻害なしに、周辺部から
の漏れを有効に防止する。 【解決手段】透液性トップシート3を通った経血を吸収
コア4を含む吸収要素材料に保持し裏面側への漏れを防
止する生理用ナプキンであって、その生理用ナプキンの
前記吸収コア4の前後端縁より80mm以下の前後端部
Z,Zのうち少なくとも一方の端部Zにおいて、透液性
トップシート3の使用面側からの単位表面エンボス13
が4mm以下の間隔をもって形成され、製品の縦断線C
Lを跨いで少なくとも左右に10mm以上の長さ範囲
W,Wにわたり幅方向に延びる線に沿う表面エンボス列
13Sが形成され、前記単位表面エンボス13,13…
は、吸収要素材料に実質的に接触し吸収コア4を変形さ
せないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経血を吸収保持し
裏面側への漏れを防止する生理用ナプキンに関し、特に
単位表面エンボスが小間隔をもって列をなした表面エン
ボス列を有する生理用ナプキンに関する。
【0002】
【従来の技術】生理用ナプキンには、運動量の多い日中
の使用に適するいわゆる昼用ナプキンと、就寝時の使用
に適するいわゆる夜用ナプキンとが存在する。前記夜用
ナプキンは、特に就寝時に発生しやすい後ろ漏れを防止
すべく、臀部側が大きく張り出した形状をしており、前
後非対称の形状である。
【0003】これに対して、市販品の昼用ナプキンは、
その使用が目立たないように小さく(通常、長手方向長
さが、いわゆる軽い日用で15〜20cm、普通−長時
間用で20〜24cm、長時間用で24〜28cm)、
前後対称形状となっている。このように昼用ナプキン
は、前後対称形状となっているので、前後の方向に関係
なく装着できる。
【0004】いずれのナプキンにおいても、前後及び左
右の漏れ防止を図ることは、製品に要求される最も重要
な事項である。
【0005】このための手段として、種々のものがある
が、大別すると、経血を素早く吸収体内に導く手段、前
後及び又は側部において透液性トップシート側から吸収
コアの厚みの30%以上の深さをもって圧搾することに
より条溝を形成して、その条溝に沿って経血を誘導する
手段、側部において使用面側に起立するフラップ又はそ
のフラップに弾性伸縮部材を設けたギャザーシートによ
り経血を阻止して横漏れを防止する手段がある。このた
めに具体的手段として種々のものが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】製品の長手方向中央部
(臀部側に延在する夜用ナプキンでは長手方向中央より
やや前側)において、透液性トップシートのみに主にデ
ザインの観点からエンボスを形成したもののほか、前述
の経血を素早く吸収体内に導く手段として、透液性トッ
プシートから下方の吸収体の表面部までを一体化させた
ものも知られている。
【0007】他方、前記の条溝の形成は、漏れ防止のた
めに有効であり、しかもナプキンの装着時のヨレを防止
するためにも有効であるので、近年、汎用されている手
法である。
【0008】しかし、吸収体の縁近傍に条溝を多く(た
とえば長手方向に間隔をおいて複数列)形成することに
より、漏れ防止効果は高くなるとしても、その分、主に
中央側の条溝位置で規定される吸収保持面積(容積)が
小さくなり、吸収能力の観点から望ましくないものとな
る。しかも、吸収体の縁近傍に条溝を多く形成すると、
その条溝形成領域の剛性が高まり、装着時のフィット性
を阻害し、却って漏れを生じ易くなる現象が知見され
た。
【0009】そこで、本発明の主たる課題は、装着時の
フィット性の阻害なしに、周辺部からの漏れを有効に防
止することにある。他の課題は、条溝を形成するとして
も、可能な限りその数を制限しながら、周辺部からの漏
れを防止することにある。別の課題は、後述する作用効
果との関係で明らかになろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明は以下のとおりである。 <請求項1記載の発明>透液性トップシートを通った経
血を吸収コアを含む吸収要素材料に保持し裏面側への漏
れを防止する生理用ナプキンであって、その生理用ナプ
キンの前記吸収コアの前後端縁より80mm以下の前後
端部のうち少なくとも一方の端部において、透液性トッ
プシートの使用面側からの単位表面エンボスが4mm以
下の間隔をもって形成され、製品の排血口当接中心を通
る縦断線を跨いで少なくとも左右に10mm以上の長さ
範囲にわたり幅方向に延びる線に沿う表面エンボス列が
形成され、前記単位表面エンボスは、吸収要素材料に実
質的に接触し吸収コアを変形させないか、あるいは吸収
要素材料に実質的に接触し吸収コアの厚みの10%以下
の範囲で凹部を形成するものであることを特徴とする生
理用ナプキン。
【0011】(作用効果)排血口当接部は、製品(また
は吸収体)の長手方向中央部(臀部側に延在する夜用ナ
プキンでは長手方向中央よりやや前側)に位置し、この
排血口当接部を含む中間領域では、排出された経血を素
早く吸収体内に導くことが重要である。しかし、主に透
液性トップシート表面を伝わって前後方向に流れる拡散
流れを完全には防止できないことがある。特に、局部が
前後に傾斜する動きが加わったときにおいて、その傾向
が強くなる。この拡散流れを完全に防止するために他の
手段を採用すると、前述のようにフィット性など他の特
性を阻害することになりかねない。そこで、本発明で
は、吸収体の前後端縁より80mm以下の前後端部にお
いては、受け止める単位時間あたりの経血量は少ないの
で、高剛性をもたらす深い圧搾条溝ではなく、浅い表面
エンボスを形成して、前後方向の拡散流れを抑制すれ
ば、その間に吸収体に浸透するので、フィット性を阻害
することなく、前後方向の漏れは防止できることに、考
えの主眼の置いている。
【0012】このために、透液性トップシートの使用面
側からの単位表面エンボスが4mm以下の間隔をもっ
て、製品の縦断線を跨いで少なくとも左右に10mm以
上の長さ範囲にわたり幅方向に延びる線に沿う表面エン
ボス列を形成するものである。ここに、単位表面エンボ
スは、吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアを変形さ
せないか、あるいは吸収要素材料に実質的に接触し吸収
コアの厚みの10%以下の範囲で凹部を形成するもので
ある。
【0013】本発明の単位表面エンボスは吸収コアに変
形を加えないか、または変形が実質的にないものであ
る。したがって、前述のように過度の圧搾による条溝な
どを形成することにより、剛性が高まり、装着時のフィ
ット性を阻害する事態を生じることはない。
【0014】本発明に従って表面エンボス列を形成すれ
ば、前後方向の拡散流れは、そこで留まるようになり、
拡散速度が遅くなる。表面エンボス列の下方には吸収体
が存在するので、拡散速度が遅くなった経血は吸収体内
へと浸透する。その結果、表面エンボス列より外方に向
かう経血の拡散流れ(量または速度)は小さなものとな
り、やがて吸収体に浸透するので、結果として前後漏れ
を防止できる。
【0015】単位表面エンボス群による表面エンボス列
でなく、連続する線状のものも考えられるが、このよう
にすると、その線に沿って経血が流れ、横漏れを招くよ
うになる。したがって、単位表面エンボスが4mm以下
の間隔の表面エンボス列とすることが望ましい。下限の
間隔は、横漏れ防止の観点から、1mm以上であるので
望ましい。単位表面エンボスの間隔が4mmを超える
と、表面拡散流れを遅くする効果がないことが知見され
た。
【0016】<請求項2記載の発明>生理用ナプキンの
長手方向中間部の前後において、それぞれ幅方向に延
び、吸収コアの厚みの30%以上の深さをもって圧搾さ
れた前後条溝を有し、これらの条溝間に排血口当接部を
有し、かつ、表面エンボス列は前記条溝の長手方向外方
に位置している請求項1記載の生理用ナプキン。
【0017】(作用効果)排出された経血を吸収体が受
け止め得る速度を超える大量の排血量がある場合には、
前後拡散流れ量も多くなり、表面エンボス列の形成のみ
で前後漏れを防止できないことがある。また、一旦吸収
体に浸透した経血が、装着者の運動により吸収体の圧縮
や変形が加わることにより、吸収体内を前後に流れ前後
端縁から漏れを生じることがある。これに対して、生理
用ナプキンの長手方向中間部の前後において、それぞれ
幅方向に延び、吸収コアの厚みの30%以上の深さをも
って圧搾された前後条溝を形成することで、表面拡散流
れを抑制し、かつ、吸収体内の前後方向流れを実質的に
阻止できる。この前後条溝自体は公知のものであるが、
本発明は、前後条溝の長手方向外方に位置して表面エン
ボス列を形成するものである。したがって、前後条溝を
超える表面拡散流れが生じたとしても、その表面拡散流
れ量は比較的少ないものであるから、形成した表面エン
ボス列により、前後漏れを防止できるのである。
【0018】<請求項3記載の発明>表面エンボス列は
長手方向に間隔を置いて複数形成され、表面エンボス列
相互の間隔は、単位表面エンボス相互の幅方向間隔より
大きい請求項1または2記載の生理用ナプキン。
【0019】(作用効果)表面エンボス列は長手方向に
間隔を置いて複数形成することで、前後漏れ防止効果が
より高くなる。表面エンボス列相互の間隔は、単位表面
エンボス相互の幅方向間隔より大きい。逆に、間隔が等
しいか小さいと、隣接する表面エンボス列間での表面拡
散流れ阻止度合いが過度となり、横漏れが生じ易くな
る。また、フィット性や肌の感触が悪化する。
【0020】<請求項4記載の発明>透液性トップシー
トを通った経血を吸収コアを含む吸収要素材料に保持し
裏面側への漏れを防止する実質的に前後対称形状の生理
用ナプキンであって、その生理用ナプキンの前記吸収コ
アの幅方向側縁より25mm以下の左右両側部におい
て、透液性トップシートの使用面側からの単位表面エン
ボスが4mm以下の間隔をもって形成され、製品の排血
口当接中心を通る横断線を跨いで少なくとも前後に25
mm以上の長さ範囲にわたり長手方向に延びる線に沿う
表面エンボス列が形成され、前記単位表面エンボスは、
吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアを変形させない
か、あるいは吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアの
厚みの10%以下の範囲で凹部を形成するものであるこ
とを特徴とする生理用ナプキン。
【0021】(作用効果)上記請求項1〜3の発明は前
後漏れ防止のための、前後における表面エンボスに関す
るものであるが、横漏れ防止のために、側部における表
面エンボスを形成することができる。もちろん、前後に
おける表面エンボスと側部における表面エンボスとの両
者を形成する態様を含む。いずれにしても、側部におけ
る表面エンボスを形成することで、前後における表面エ
ンボスの場合と同様の原理をもって、同様の作用効果を
奏する(これについては、単なる言葉の置換であるの
で、説明を省略する)。
【0022】<請求項5記載の発明>生理用ナプキンの
幅方向中間部の左右において、それぞれ長手方向に延
び、吸収コアの厚みの30%以上の深さをもって圧搾さ
れた側部条溝を有し、これらの条溝間に排血口当接部を
有し、かつ、表面エンボス列は前記条溝の幅方向外方に
位置している請求項4記載の生理用ナプキン。
【0023】(作用効果)側部条溝を形成すると、前後
条溝の場合と同様な作用効果を奏する(これについて
は、単なる言葉の置換であるので、説明を省略する)。
【0024】<請求項6記載の発明>表面エンボス列は
幅方向に間隔を置いて複数形成され、表面エンボス列相
互の間隔は、単位表面エンボス相互の長手方向間隔より
大きい請求項4または5記載の生理用ナプキン。
【0025】(作用効果)前述のものと同様である(こ
れについては、単なる言葉の置換であるので、説明を省
略する)。
【0026】<請求項7記載の発明>排血口当接部に、
吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアを変形させない
か、あるいは吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアの
厚みの10%以下の範囲で凹部を形成する表面吸収エン
ボスが分散して多数形成されている請求項2、3、5ま
たは6記載の生理用ナプキン。
【0027】(作用効果)排血口当接部を含む中間領域
では、排出された経血を素早く吸収体内に導くことが重
要である。上記表面吸収エンボスを分散して多数形成す
ることで、経血を表面吸収エンボス部分を通して、素早
く吸収体内に導くことができる。
【0028】<請求項8記載の発明>表面吸収エンボス
の分散パターンと、表面エンボスの分散パターンとは相
違する請求項7記載の生理用ナプキン。
【0029】(作用効果)吸収要素材料に実質的に接触
し吸収コアを変形させない表面吸収エンボスの形成自体
は公知である。また、その表面吸収エンボスを、吸収体
の前後端縁より80mm以下の前後端部まで分散させる
ことが考えられるが、表面吸収エンボスは、排出された
経血を素早く吸収体内に導くパターンで形成されるもの
で、吸収体の前後端縁より80mm以下の前後端部まで
分散させたとしても、表面拡散流れの速度を遅くする作
用はないことが注目される。
【0030】<請求項9記載の発明>隣接する表面吸収
エンボス相互の間隔は、表面エンボス列に沿う単位表面
エンボス相互の間隔より大きい請求項7または8記載の
生理用ナプキン。
【0031】(作用効果)隣接する表面吸収エンボス相
互の間隔は、表面エンボス列に沿う単位表面エンボス相
互の間隔より大きいものでなければ、排出された経血を
素早く吸収体内に導く効果はごく小さい。
【0032】<請求項10記載の発明>吸収コアが存在
する領域において、表面エンボス列より製品外方に外方
漏れ防止手段が設けられている請求項1〜9のいずれか
1項に記載の生理用ナプキン。
【0033】(作用効果)吸収コアが存在する領域にお
いて、表面エンボス列より製品外方に外方漏れ防止手段
が設けられているのが望ましい。
【0034】<請求項11記載の発明>外方漏れ防止手
段が、内外方向と交差する方向に沿い、吸収コアの厚み
の30%以上の深さをもって圧搾された条溝である請求
項10記載の生理用ナプキン。
【0035】(作用効果)外方漏れ防止手段が、内外方
向と交差する方向に沿い、吸収コアの厚みの30%以上
の深さをもって圧搾された条溝であると、表面エンボス
列を超えた表面拡散流れを阻止できるとともに、吸収体
内の前後方向流れも実質的に阻止できる。
【0036】<請求項12記載の発明>吸収要素材料
は、透液性トップシートの裏面に対向する側に吸収促進
シートを有し、前記透液性トップシートと前記吸収促進
シートとが熱融着による表面エンボスにより一体化され
た状態で、前記吸収促進シートを除く他の前記吸収要素
材料と重ね合わされている請求項1〜11のいずれか1
項に記載の生理用ナプキン。
【0037】(作用効果)本発明の従って、透液性トッ
プシートの裏面に対向する側に吸収促進シートを設ける
と、透液性トップシートを通った経血が吸収促進シート
によって前記吸収要素材料への速やかな吸収が促進さ
れ、経血の透液性トップシート表面部での滞留が少なく
なる。したがって、表面エンボス列の形成と相俟って周
辺漏れを効果的に防止する。このとき、透液性トップシ
ートと吸収促進シートとを熱融着による表面エンボスに
より一体化させることで、吸収促進シートの固定を図る
ことができるとともに、吸収促進シートの固定手段とし
て透液性トップシートの目詰まりの原因となるホットメ
ルト接着剤を使用する必要がなくなる。また、透液性ト
ップシートと吸収促進シートとは、熱融着による表面エ
ンボスにより一体化されているので、透液性トップシー
トを通った経血が吸収促進シートに確実に移行するよう
になり、ナプキンの展開方向に拡散する速度が遅くな
る。
【0038】<請求項13記載の発明>単位表面エンボ
スの面積が0.5〜30mm2である請求項1〜12の
いずれか1項に記載の生理用ナプキン。
【0039】(作用効果)単位表面エンボスの面積が
0.5〜30mm2であれば、表面材から吸収要素材料
へ経血を効果的に移行させることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら以下に詳述する。なお、本発明に係る生
理用ナプキンは、実質的に前後対称形状の昼用のもので
あるか、臀部側に延在し、その臀部側が大きく張り出し
た形状をした夜用のもの、側部に張り出すウイングを有
するいわゆるウイングタイプのものであるか、ウイング
を有さない非ウイングタイプの生理用ナプキンであるか
は問わない。夜用のものや非ウイングタイプの生理用ナ
プキンのものは、以下の構造説明により推測できるの
で、改めた説明を省略する。また、本発明に係る生理用
ナプキンは、たとえば前述の昼用ナプキンとして好適に
使用でき、特に長手方向長さが24〜28cmの「長時
間用」として好適に提供できるものである。
【0041】<生理用ナプキンの第1の実施の形態>図
1〜図3に示す、本発明の第1の実施の形態にかかる生
理用ナプキン1は、ポリエチレンシート、ポリプロピレ
ンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血や
おりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート
3とを有する。これら両シート2,3間には、綿状パル
プまたは合成パルプなどからなる吸収コア4と、この吸
収コア4の形状保持および拡散性向上のために前記吸収
コア4を囲繞するクレープ紙5とを含む吸収体が介在さ
れている。この吸収体は、後述の吸収促進シートととも
に吸収要素材料を構成する。
【0042】表面両側部にそれぞれ長手方向に沿って形
成されたサイド不織布6,6が設けられている。なお、
クレープ紙5は、図3においては図面の不明りょうを防
ぐために図示していないが、吸収コア4の長手方向両端
まで達しているものである。
【0043】前記吸収コア4の周囲において、その上下
端縁部では、前記不透液性裏面シート2と透液性トップ
シート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒー
トシール等の接着手段によって接合され、またその両側
縁部では吸収コア4よりも側方に延出している前記不透
液性裏面シート2と前記サイド不織布6とがホットメル
トなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接
合されている。
【0044】以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造
や素材などについてさらに詳述すると、前記不透液性裏
面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレ
フィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシ
ート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等
に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水
フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した不織布
シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液
性裏面シートを構成する。)などを用いることができ
る。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用
いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材として
は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹
脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸
または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性
シートがある。
【0045】次いで、前記透液性トップシート3として
は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシー
トなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維
としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン
等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の
合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等
の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパン
ボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニー
ドルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布
を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレ
ース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマル
ボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。図示の
実施の形態では、前記透液性トップシート3としては、
表面側の多孔性プラスチックシートが使用されている。
【0046】また、透液性トップシート3と吸収コア4
(具体的にはクレープ紙5)との間に厚手の親水性不織
布からなる吸収促進シート7が配設されている。吸収促
進シート7は長手方向中央部に位置し、前方側には長く
延在し、前寄りに偏位している。吸収促進シート7を設
けることで、経血やおりもの等(以下、まとめて体液と
いう。)が速やかに吸収されることができるようになる
とともに、肌と接触する表面はドライタッチ性に優れた
ものとなる。
【0047】なお、この場合には本例のように、吸収コ
ア4を囲繞するクレープ紙5を設け、結果的に透液性ト
ップシート3と吸収コア4との間にクレープ紙5が介在
するようにすれば、吸収性に優れる前記クレープ紙5に
よって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血
等の逆戻りを防止するようになる。クレープ紙5は、体
液を速やかに拡散させる機能を有するので、吸収促進シ
ート7を設けない例においては、本発明の吸収促進シー
トを構成する。
【0048】一方、前記透液性トップシート3の上面に
は、排血対応部位を跨ぐ両側部にそれぞれ、略長手方向
に沿うサイド条溝8,8が形成されているとともに、長
手方向中間部の前後において、それぞれ幅方向に延びる
弧状のエンボスによる第1の条溝9F,および第2の条
溝9Bを有し、これらの条溝9F,9B間が、排血口当
接部とされている。条溝9F,9Bより前後方向外方で
あって、製品の前後端近くにそれぞれ幅方向に延びる弧
状のエンボスによるエンド条溝10F,10Bが形成さ
れている。
【0049】さらに、前方において、第1の条溝9Fと
エンド条溝10Fとの間に、幅方向に延びる弧状のエン
ボスによる前漏れ防止条溝11が形成されている。
【0050】これらの条溝8,9F,9B,10F,1
0B,11は、排血口当接部からの経血が外方に拡散す
るのを防止するためのものであり、少なくとも吸収コア
4が圧縮される形態で圧搾されたものである限り、エン
ボスの形態に限定はないが、条溝の長さ方向に高圧搾部
(高密度部)と低圧搾部(低密度部)とが交互に現れる
形態とすることができる。実施の形態においても同形態
を採っており、図1の黒塗り部は高圧搾部(高密度部)
を示し、これらの間が低圧搾部(低密度部)となってい
るものである。
【0051】吸収コア4は、前後方向及び幅方向中間が
中高に形成され、その中高部4Aは、前後方向及び幅方
向に関し中央に位置している。実施の形態では、中高部
4Aは、条溝9F,9Bをやや越えた位置にまで延在す
る構成とされている。
【0052】吸収促進シート7は、条溝9Fを越えて前
漏れ防止条溝11近くまで延在している。また、透液性
トップシート3と吸収促進シート7とは、表面エンボス
12,13をもって熱融着により一体化されている。表
面エンボス12,13は、透液性トップシート3と吸収
促進シート7とを重ね合わせた状態で、透液性トップシ
ート3側から圧搾され、条溝9F,9B間の位置におい
ては楕円形の表面吸収エンボス12とされ、条溝9F及
び中高部4Aを越えて、前漏れ防止条溝11近くまでの
部分においては円形の前側表面エンボス13とされてい
る。前側表面エンボス13は、それぞれ幅方向に延びる
弧線に沿って間欠的に、かつ長手方向に間隔を大きくし
て、実施の形態では4本の弧線に沿った形態で形成され
ている。表面吸収エンボス12及び前側表面エンボス1
3は、吸収コア4と組み合わされる前の工程で付与され
るので、吸収コア4及びクレープ紙5の変形はない。
【0053】前記不透液性裏面シート2と透液性トップ
シート3との間に介在される吸収コア4は、たとえばフ
ラッフ状パルプと吸水ポリマーとにより構成されてい
る。前記吸水性ポリマーは吸収コアを構成するパルプ中
に例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとし
ては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセ
ルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロ
ース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは
繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で
好適に使用される。
【0054】他方で、本生理用ナプキン1の展開状態に
おいて、表面がわ両側部にはそれぞれ、長手方向に沿っ
て、かつ吸収性物品のほぼ全長に亘ってサイド不織布
6,6が設けられているとともに、このサイド不織布
6,6の一部が側方に延在されるとともに、前記不透液
性裏面シート2の一部が側方に延在され、これら側方に
延在されたサイド不織布6部分と不透液性裏面シート2
部分とをホットメルト接着剤等により接合してウイング
状張り出し部W、Wが形成されている。ウイング状張り
出し部W、Wは製品提供段階では裏面側に折り畳まれて
いる(図1参照)。
【0055】前記サイド不織布6としては、重要視する
機能に応じてそれぞれ撥水処理不織布または親水処理不
織布を使用することができる。たとえば、経血やおりも
の等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高め
るなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィ
ン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコー
ティングした撥水処理不織布を用い、前記ウイング状張
り出し部W、Wにおける経血等の吸収性を重視するなら
ば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えば
ポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて
重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理
し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着
させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、
毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を
用いるようにする。サイド不織布6として親水処理不織
布を用いるのが望ましい。かかるサイド不織布6として
は、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材とし
て、適宜の加工法によって形成されたものを使用するこ
とができるが、好ましくは目付け量を抑えて通気性を持
たせた不織布を用いるのがよい。
【0056】サイド不織布6,6の内側部分は、吸収コ
ア4の側縁より内方に延在し、二重シート状態で透液性
トップシート3上にホットメルト接着剤に接着され、そ
の接着側縁より外方に折り返され、その折り返し部分に
糸ゴムなどの弾性伸縮部材6A,6Aが伸張状態でホッ
トメルト接着剤により接着されている。サイド不織布6
の前記折り返し部分の長手方向前後端部は、重ね合わせ
状態で相互がホットメルト接着剤に接着されているが、
中間部分は接着されていない。したがって、使用状態に
おいては、図2の左方に図示するように、弾性伸縮部材
6A,6Aの収縮力により折り返し部分が起立し、経血
の横漏れ防止バリヤーとして機能する。
【0057】(前後外方漏れ防止手段について)本発明
においては、条溝9Fより長手方向外方に、すなわち経
血の前方への移行を防止する前漏れ防止手段が設けられ
ている。
【0058】第1の実施の形態における、前漏れ防止手
段として、前漏れ防止条溝11が設けられている。前漏
れ防止条溝11は、その条溝の長さ方向(幅方向)に高
圧搾部(高密度部)と低圧搾部(低密度部)とが交互に
現れる条溝である。また、透液性トップシート3側か
ら、吸収促進シート7、クレープ紙5及び吸収コア4に
凹変形を加えたものであり、透液性トップシート3、吸
収促進シート7及びクレープ紙5には凹部が形成されて
いるので、前漏れ防止条溝11を越えて前方に拡散流れ
が生じようとする場合において、特に透液性トップシー
ト3の前漏れ防止条溝11部分において幅方向の流れと
なり、それより前方の流れが抑制されるとともに、吸収
コア4の凹部は高密度であるので、吸収コア4を通して
前方への流れは堰き止められる。かくして、前漏れが防
止される。
【0059】図示を省略するが、前漏れ防止条溝11と
同様な、後漏れ防止条溝を条溝9Bより後方に設けても
よい。
【0060】エンド条溝10F,10Bは、前漏れ防止
手段および後ろ漏れ防止手段として機能する。
【0061】前漏れ防止手段としては、前漏れ防止条溝
11やエンド条溝10Fに限定されず、図10に示すよ
うに、前端部に設けたフラップ30でもよい。フラップ
を構成するシートの先端に糸ゴムなどの弾性伸縮部材を
設けて実質的に液不透過性のギャザーシートとすること
ができる。この種の形態では、使用面側に起立する堰が
形成されるので、透液性トップシート3の表面に沿って
流れる経血を阻止できる。
【0062】前漏れ防止条溝11あるいはエンド条溝1
0F,10Bにおいて、図9に示すように、吸収コア4
の圧搾深さh(高圧搾部(高密度部)と低圧搾部(低密
度部)とを有する場合には、その中間の深さ)は、吸収
コア4の厚みHの30%以上、特に50%以上が望まし
い。幅Qは、1〜8mm、特に2〜5mmが望ましい。
幅方向に延びる長さ(製品の幅方向の直線長さ)は、2
0〜70mm、特に30〜50mmが望ましい。
【0063】前漏れ防止条溝11は、各層を重ねた状態
で使用面側から加熱しながらエンボスすることにより、
いわゆる熱融着エンボスとして形成できる。同様に、条
溝としてでなく、適宜の配置で、熱融着エンボスを形成
することができる。この場合においても、表面の風合い
を損なわない限度で裏面側の素材との接合強度が保たれ
るように、面積が0.5〜30mm2、特に3〜20m
2のエンボスが望ましい。
【0064】(表面エンボス列について)さて、本発明
は、図1及び図3に符号Zで示す、吸収コアの前後端縁
より80mm以下の前後端部、のうち少なくとも一方の
端部(従って両端部に有することを当然に含む)におい
て、透液性トップシート3の使用面側からの単位表面エ
ンボスが4mm以下(より望ましくは3.5mm以下)
で、望ましくは1mm以上の間隔D(図4参照)をもっ
て形成され、製品の縦断線CL(図1参照)を跨いで少
なくとも左右に10mm以上の長さ範囲W,Wにわたり
幅方向に延びる線に沿う表面エンボス列13Sが形成さ
れているものである。
【0065】単位表面エンボス13,13…は、吸収要
素材料に実質的に接触し吸収コアを変形させないか、あ
るいは吸収要素材料に実質的に接触し吸収コアの厚みの
10%以下の範囲で凹部を形成するものである。より望
ましくは、先に述べたように、前者の吸収要素材料に実
質的に接触し吸収コアを変形させない態様である。
【0066】他方、表面エンボス列13Sは、前後方向
の表面拡散流れの拡散速度を遅らせる観点から、前漏れ
防止機能を発揮する。すなわち、透液性トップシート3
にエンボスが形成されることにより、そのエンボス凹底
部が下方の部材に、実施の形態では吸収促進シート7に
接触するので、経血が下方により良好に吸収されるよう
になり、結果として前方への経血の流れ量が低減される
(拡散速度が遅くなる)ことにより前漏れ防止機能を発
揮するものである。表面吸収エンボス12及び単位表面
エンボス13を形成する方法として、熱融着エンボスの
ほか、超音波を使用してエンボス付与することもでき
る。この場合においても、表面の風合いを損なわない限
度で裏面側の素材(実施の形態では吸収促進シート7)
との接合強度が保たれるように、面積が0.5〜30m
2、特に3〜20mm2が望ましい。
【0067】表面エンボス列13Sは、図示の形態のよ
うに、単一でなく長手方向に間隔を置いて複数形成され
ることが望ましい。この場合、図4に示される表面エン
ボス列13S,13S相互の間隔Lは、単位表面エンボ
ス13,13相互の幅方向間隔Dより大きいのが望まし
い。
【0068】図1に示すように、表面吸収エンボス1
2,12…の分散パターンと、表面エンボス13,13
の分散パターンとは相違する。また、隣接する表面吸収
エンボス12,12の間隔は、表面エンボス列13Sに
沿う単位表面エンボス13,13相互の間隔Dより大き
く形成されている。
【0069】(他の形態)図5に示すように、表面エン
ボス列13Sにより前漏れ防止効果が高まるので、用途
により、前漏れ防止条溝11の形成を省略することがで
きる。また、図6に示すように、エンド条溝10F(及
びまたはエンド条溝10B)を省略することができる。
さらに、図6に示すように第1の条溝9F,および第2
の条溝9Bの一方、図7に示すように、両方の形成を省
略することができる。
【0070】表面エンボス列13Sは、円弧状に限られ
ることなく、直線状でもよく、図8に示すように、折れ
線状に形成されるなど、幅方向に延びる線に沿う限り、
形状に限定はない。
【0071】(横漏れ防止形態について)図11に示す
ように、生理用ナプキンの吸収コア4の幅方向側縁より
25mm以下の左右両側部において、透液性トップシー
ト3の使用面側からの単位表面エンボス14が4mm以
下の間隔Dをもって形成され、製品の排血口当接中心を
通る横断線CWを跨いで少なくとも前後に25mm以上
の長さ範囲Xにわたり長手方向に延びる線に沿う表面エ
ンボス列14Sが形成された態様も提案される。
【0072】表面エンボス列14Sは、図11の左側に
示すように、幅方向に間隔を置いて複数形成することが
でき。さらに、表面エンボス列14S,14S相互の間
隔Lは、単位表面エンボス14,14相互の長手方向間
隔Dより大きくするのが望ましい。
【0073】この形態において、長手方向に沿うサイド
条溝8,8を形成するのが望ましいが、これを省略する
ことも可能である。サイド条溝8,8を形成する場合、
表面エンボス列14S,14Sは、サイド条溝8の幅方
向外方に位置させる。
【0074】表面エンボス列14S,14Sを超えた表
面拡散流れは、サイド不織布6の折り返し部分が弾性伸
縮部材6A,6Aの収縮力により起立することにより形
成される、経血の横漏れ防止バリヤーにて阻止される。
したがって、その部分が側部外方漏れ防止手段として機
能する。表面エンボス列14Sの幅方向外方に長手方向
に沿う条溝を形成することで、側部外方漏れ防止手段を
構成してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述のとおり、本発明によれば、要
すれば、装着時のフィット性の阻害なしに、周辺部から
の漏れを有効に防止することができる。また、条溝を形
成するとしても、可能が限りその数を制限しながら、周
辺部からの漏れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生理用ナプキンの使用面側からの展開
平面図である。
【図2】2−2線矢視図である。
【図3】3−3線矢視図である。
【図4】要部展開平面図である。
【図5】表面エンボス形態の別の例における要部展開平
面図である。
【図6】表面エンボス形態の他の例における要部展開平
面図である。
【図7】別の例における使用面側からの展開平面図であ
る。
【図8】表面エンボス形態の別の例における要部展開平
面図である。
【図9】さらに別の例における要部縦断面図である。
【図10】他の例における要部縦断面図である。
【図11】本発明の生理用ナプキンの他の例における使
用面側からの展開平面図である。
【符号の説明】
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透
液性トップシート、4…吸収コア、4A…中高部、5…
クレープ紙、6…サイド不織布、6A…弾性伸縮部材、
7…吸収促進シート、8…サイド条溝、9F…第1の
(前方の)条溝、9B…第2の(後方の)条溝、10
F,10B…エンド条溝、11…前漏れ防止条溝、12
…表面吸収エンボス、13…単位表面エンボス、13S
…表面エンボス列、14…単位表面エンボス、14S…
表面エンボス列。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 雅也 静岡県富士市厚原151−2 ダイオーサニ タリープロダクツ株式会社内 Fターム(参考) 4C003 AA02 DA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透液性トップシートを通った経血を吸収コ
    アを含む吸収要素材料に保持し裏面側への漏れを防止す
    る生理用ナプキンであって、 その生理用ナプキンの前記吸収コアの前後端縁より80
    mm以下の前後端部のうち少なくとも一方の端部におい
    て、透液性トップシートの使用面側からの単位表面エン
    ボスが4mm以下の間隔をもって形成され、製品の排血
    口当接中心を通る縦断線を跨いで少なくとも左右に10
    mm以上の長さ範囲にわたり幅方向に延びる線に沿う表
    面エンボス列が形成され、 前記単位表面エンボスは、吸収要素材料に実質的に接触
    し吸収コアを変形させないか、あるいは吸収要素材料に
    実質的に接触し吸収コアの厚みの10%以下の範囲で凹
    部を形成するものであることを特徴とする生理用ナプキ
    ン。
  2. 【請求項2】生理用ナプキンの長手方向中間部の前後に
    おいて、それぞれ幅方向に延び、吸収コアの厚みの30
    %以上の深さをもって圧搾された前後条溝を有し、これ
    らの条溝間に排血口当接部を有し、かつ、表面エンボス
    列は前記条溝の長手方向外方に位置している請求項1記
    載の生理用ナプキン。
  3. 【請求項3】表面エンボス列は長手方向に間隔を置いて
    複数形成され、表面エンボス列相互の間隔は、単位表面
    エンボス相互の幅方向間隔より大きい請求項1または2
    記載の生理用ナプキン。
  4. 【請求項4】透液性トップシートを通った経血を吸収コ
    アを含む吸収要素材料に保持し裏面側への漏れを防止す
    る実質的に前後対称形状の生理用ナプキンであって、 その生理用ナプキンの前記吸収コアの幅方向側縁より2
    5mm以下の左右両側部において、透液性トップシート
    の使用面側からの単位表面エンボスが4mm以下の間隔
    をもって形成され、製品の排血口当接中心を通る横断線
    を跨いで少なくとも前後に25mm以上の長さ範囲にわ
    たり長手方向に延びる線に沿う表面エンボス列が形成さ
    れ、 前記単位表面エンボスは、吸収要素材料に実質的に接触
    し吸収コアを変形させないか、あるいは吸収要素材料に
    実質的に接触し吸収コアの厚みの10%以下の範囲で凹
    部を形成するものであることを特徴とする生理用ナプキ
    ン。
  5. 【請求項5】生理用ナプキンの幅方向中間部の左右にお
    いて、それぞれ長手方向に延び、吸収コアの厚みの30
    %以上の深さをもって圧搾された側部条溝を有し、これ
    らの条溝間に排血口当接部を有し、かつ、表面エンボス
    列は前記条溝の幅方向外方に位置している請求項4記載
    の生理用ナプキン。
  6. 【請求項6】表面エンボス列は幅方向に間隔を置いて複
    数形成され、表面エンボス列相互の間隔は、単位表面エ
    ンボス相互の長手方向間隔より大きい請求項4または5
    記載の生理用ナプキン。
  7. 【請求項7】排血口当接部に、吸収要素材料に実質的に
    接触し吸収コアを変形させないか、あるいは吸収体に接
    触し吸収コアの厚みの10%以下の範囲で凹部を形成す
    る表面吸収エンボスが分散して多数形成されている請求
    項2、3、5または6記載の生理用ナプキン。
  8. 【請求項8】表面吸収エンボスの分散パターンと、表面
    エンボスの分散パターンとは相違する請求項7記載の生
    理用ナプキン。
  9. 【請求項9】隣接する表面吸収エンボス相互の間隔は、
    表面エンボス列に沿う単位表面エンボス相互の間隔より
    大きい請求項7または8記載の生理用ナプキン。
  10. 【請求項10】吸収コアが存在する領域において、表面
    エンボス列より製品外方に外方漏れ防止手段が設けられ
    ている請求項1〜9のいずれか1項に記載の生理用ナプ
    キン。
  11. 【請求項11】外方漏れ防止手段が、内外方向と交差す
    る方向に沿い、吸収コアの厚みの30%以上の深さをも
    って圧搾された条溝である請求項10記載の生理用ナプ
    キン。
  12. 【請求項12】吸収要素材料は、透液性トップシートの
    裏面に対向する側に吸収促進シートを有し、前記透液性
    トップシートと前記吸収促進シートとが熱融着による表
    面エンボスにより一体化された状態で、前記吸収促進シ
    ートを除く他の前記吸収要素材料と重ね合わされている
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の生理用ナプキ
    ン。
  13. 【請求項13】単位表面エンボスの面積が0.5〜30
    mm2である請求項1〜12のいずれか1項に記載の生
    理用ナプキン。
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