JP2007167505A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収体を立体形状(隆起形状)に変形させることにより股部凹凸への密着性を向上させた吸収性物品を提供する。
【解決手段】透液性表面シート11と、裏面シート12との間に吸収体13を介在させた吸収性物品において、前記吸収体13は、下層吸収体14と、該下層吸収体14の身体側の面に配設されるとともに、前記下層吸収体14よりも小面積の上層吸収体15とからなり、前記下層吸収体14は、吸収性物品の長手方向中心線位置に長手方向に沿って横断方向に易変形性の可撓部分16を有するとともに、股下部に対応する長手方向中間部に幅寸法の最狭部を有し、該最狭部の両側部に吸収性物品の略長手方向に沿う複数の弾性伸縮部材19,19…を備え、前記上層吸収体15は前記下層吸収体14の可撓部分16に跨るように配設された構造とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、身体側に隆起するように立体的に変形させた吸収体を備えた、紙おむつ、ナプキン又は吸収パッド等の吸収性物品に関する。
従来より、家庭衛生用品として各種の吸収性物品が市場に提供される。代表的には、ポリエチレン又はポリプロピレン等の不透液性裏面シートと、不織布又は透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に吸収体が介在されたパンティライナー、生理用ナプキン、失禁パッドや、ポリエチレン又はポリプロピレン等の不透液性裏面シートと、不織布又は透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に吸収体が介在され、後身頃の両側部にファスニングテープを備えたテープ式紙おむつや、ポリエチレン又はポリプロピレン等の不透液性裏面シートと、不織布又は透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に吸収体が介在され、前身頃と後身頃との両側部を接合してウエスト開口部と一対のレッグ開口部とを形成したパンツ型使い捨て紙おむつなどが知られている。
かかる吸収性物品においては、吸収体と身体との密着性を上げるために、吸収体の体液排出部を含む範囲に吸収体を身体側に隆起させた吸収体嵩高部を形成する技術が存在する。
例えば、下記特許文献1では、使用面側を覆う透液性表面シートと、非使用面側を覆う防漏シートとの間に吸収体が介在されるとともに、前記防漏シートの外面側に外装シートが配設され、前記吸収体の体液排出部を含む範囲に、幅寸法が吸収体股間幅の20〜90%、長さ寸法が吸収体長の20〜90%である嵩高部を形成した使い捨て紙おむつが開示されている。
また、下記特許文献2〜3等では、吸収体と、表面側に配置された透液性表面シートと、裏面側に配置された不透液性裏面シートとを含み、前記吸収体は下部吸収体とこれより幅狭の上部吸収体とから構成された吸収性物品が開示されている。
特開2002−159529号公報 特開2003−24376号公報 特開平10−33589号公報
前記吸収体の嵩高部は、パルプを立体形状に積繊することにより形成されるか、或いは下層吸収体の上面に上層吸収体を重ねることにより形成されるが、ある程度大きな嵩高部を形成するには、大量のパルプや化繊を必要とするため、資材コストが上昇するとともに、高密度で積繊するために特殊な積繊機が必要になるなどの問題があった。
また、身体に対する密着度を嵩高部の高さを上げることにより実現せんとする場合には、高密度で積繊されたパルプの剛性が高くなり、装着時に違和感や圧迫感を伴うようになるなどの問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収体を立体形状(隆起形状)に変形させることにより股部凹凸への密着性を向上させた吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと、裏面シートとの間に吸収体を介在させた吸収性物品において、
前記吸収体は、下層吸収体と、該下層吸収体の身体側の面に配設されるとともに、前記下層吸収体よりも小面積の1又は複数の上層吸収体とからなり、
前記下層吸収体は、吸収性物品の長手方向中心線位置又はその近傍に長手方向に沿って横断方向に易変形性の可撓部分を有するとともに、股下部に対応する長手方向中間部に幅寸法の最狭部を有し、該最狭部の両側部に吸収性物品の略長手方向に沿うか、平面視で吸収性物品の長手方向中心線側に膨出する曲線形状で配置された1又は複数の弾性伸縮部材を備え、
前記上層吸収体は前記下層吸収体の可撓部分に跨るように配設されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の本発明においては、吸収体を下層吸収体と上層吸収体とから構成し、前記下層吸収体において、吸収性物品の長手方向中心線位置又はその近傍に長手方向に沿って横断方向に易変形性の可撓部分を有するとともに、股下部に対応する長手方向中間部に幅寸法の最狭部を有し、該最狭部の両側部に吸収性物品の略長手方向に沿うか、平面視で吸収性物品の長手方向中心線側に膨出する曲線形状で配置された1又は複数の弾性伸縮部材を備えるようにし、かつ前記上層吸収体は前記下層吸収体の可撓部分に跨るように配設した。
従って、前記下層吸収体の中間部分(股下部分)は、前記最狭部の両側に配設された弾性伸縮部材の収縮力により、身体側に隆起するように変形するため、上面に配設された上層吸収体を身体に押し付けるようにしながら装着することができる。この方法であれば、パルプ剛性を上げることなく、身体への密着が図れるようになるため、従来のように装着時に違和感や圧迫感を伴うことがない。
請求項2に係る本発明として、前記可撓部分は、前記下層吸収体が長手方向中心線位置又はその近傍で左右に分割されることにより形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の本発明では、前記可撓部分を、前記下層吸収体が長手方向中心線位置又はその近傍で左右に分割されることにより形成するものである。すなわち、下層吸収体を左右に分割した構造とすることにより、吸収体が存在しない境界を長手方向に沿う可撓部分とすることができる。
請求項3に係る本発明として、前記可撓部分は、前記下層吸収体の長手方向中心線位置又はその近傍に、長手方向に沿って不連続のスリットを設けることにより形成されている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明においては、前記可撓部分を、前記下層吸収体の長手方向中心線位置又はその近傍に、長手方向に沿って不連続のスリットを設けることにより形成する。上記請求項2記載の発明のように、完全に分離した構造としなくても、中央に長手方向に沿って不連続のスリットを形成することでも、他の部分より低剛性化できるようになり、可撓部分として機能させることが可能となる。前記不連続スリットの形成態様としては、例えば下層吸収体の上部及び下部以外を除いて長手方向に沿って1本のスリットを形成する態様と、下層吸収体のの長手方向に沿って途中で不連続部を有するように複数本のスリットを形成する場合とを含むものである。前者のように1本のスリットを形成する場合は、長手方向に沿って全体が湾曲形状で変形し易い傾向を示すのに対して、後者のように複数本のスリットを形成した場合には、途中の不連続部が他より高剛性部となり多曲点状に角折れするように身体に沿って変形し易い傾向を示す。従って、後者の態様で身体形状を考慮して曲点としたい部分に前記スリット不連続点を設けることにより身体形状に沿って変形し易いように制御することが可能である。
請求項4に係る本発明として、前記上層吸収体の配設領域内に対応する下層吸収体部分に、吸収体の存在しないポケット空間を形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明においては、前記上層吸収体の配設領域内に対応する下層吸収体部分に、吸収体の存在しないポケット空間を形成する。従って、装着状態で下層吸収体のポケット空間が、両側の下層吸収体部分で押し潰されるように変形することによって、前記上層吸収体を身体側に隆起(押圧)させることができる。
請求項5に係る本発明として、前記吸収性物品の前部及び/又は後部において、前後端縁中央から吸収性物品の略長手方向に沿ってスリットを形成してある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明においては、前記吸収性物品の前部及び/又は後部において、前後端縁中央から吸収性物品の略長手方向に沿ってスリット(切込み)を形成する。従って、吸収性物品の前部及び/又は後部が左右に開き易くすることにより、下層吸収体を更に隆起形状に変形させることができる。
請求項6に係る本発明として、前記上層吸収体のほぼ配設領域内であって、かつ吸収体中央部に吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明においては、前記上層吸収体のほぼ配設領域内であって、かつ吸収体中央部に吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設することにより、前記上層吸収体を弾性伸縮部材の弾性力によって身体側に押し付けることができる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収体を立体形状(隆起形状)に変形させることにより股部凹凸への密着性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
図1は本発明に係る使い捨て紙おむつ1の製品状態外観図であり、図2はその展開図である。
図1及び図2に示されるように、本パンツ型使い捨て紙おむつ1(以下、単に紙おむつという。)は、不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を介在させた吸収性本体10と、この吸収性本体10の外面側に一体的設けられた外装シート30とからなり、製品状態で前記外装シート30の前身頃と後身頃とが両側部において接合されることによりウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された構造のパンツ型紙おむつである。
(吸収性本体10の構造)
先ず最初に、吸収性本体10の構造の一例について図4〜図10に基づいて詳述する。
吸収性本体10は、前述したように、不織布などからなる透液性表面シート11と、ポリエチレン等からなる防漏シート12との間に、綿状パルプなどの吸収体13を介在させた構造とされ、体液を吸収保持するものである。
前記吸収体13は、下層吸収体14と、該下層吸収体14の身体側の面に重ねて配設されるとともに、前記下層吸収体14よりも小面積の1又は複数の、図示例では一層の上層吸収体15とから構成されている。なお、前記各吸収体14,15は、形状保持と透液性表面シート11を透過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙によって囲繞されていることが望ましく、かつ嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いるのが望ましい。
前記下層吸収体14は、図4に示されるように、下層吸収体14が長手方向中心線位置又はその近傍で左右に分割された左右一対の分割吸収体14A、14Bからなり、前記分割吸収体14A、14Bの境界が、長手方向に沿って横断方向に易変形性(角折れ変形性能)の可撓部分16となっている。また、前記下層吸収体14は、前部吸収体領域17A、股下部吸収体領域17B及び後部吸収体領域17Cとに区分することができ、前記股下部吸収体領域17Bの幅寸法Bminが前記前部吸収体領域17A及び後部吸収体領域17Cよりも幅狭(最狭部)となっている。
そして、前記最狭部の両側部に、紙おむつの略長手方向に沿うように1又は複数本の、図示例では4本の隆起用弾性伸縮部材19,19…が配設されている。この隆起用弾性伸縮部材19,19…の始終端は前部吸収体領域17A、後部吸収体領域17Cに重なるか、その近傍に位置しているのが望ましい。前記弾性伸縮部材19としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。
前記上層吸収体15は、下層吸収体14の股下部吸収体領域17Bから後部吸収体17Cにかけて該下層吸収体14の身体側の面(上面)に、前記可撓部分16に跨るように中央位置に配設されている。
従って、前記隆起用弾性伸縮部材19,19…による伸縮力によって図中に白矢印で示すように、前部吸収体領域17Aの両側部と、後部吸収体領域17Cの両側部とが股下側に引き寄せられることにより、股下部吸収体領域17Bが長手方向断面で身体側に隆起するとともに、図5に示されるように、横断方向断面でも山折り状態となって身体面側に隆起する。そして、隆起部分の上面に重ねられた上層吸収体15が体液排出部から臀部側にかけて身体に密着して隙間を作らないため、体液漏れを確実に防止できるようになる。また、前記隆起部はパルプ等の積繊によるものではなく、前記下層吸収体14を立体形状に変形させることにより形成されるものであり、吸収体剛度を上げずに済むため、装着時に違和感や圧迫感を与えることがない。
この場合、図示されるように、前記上層吸収体15の配設領域内に対応する下層吸収体14部分に、吸収体の存在しないポケット空間18を形成することにより、前記ポケット空間18を形成している分割吸収体14A、14Bが装着状態で前記ポケット空間18を押し潰すように変形することによって、その上面側に配置された前記上層吸収体15を身体側に押し付けできるようになっている。
ところで上記形態例では、下層吸収体14を構成する分割吸収体14A、14Bが、その前後部分において、対向する吸収体側縁が前後端縁側に行くに従って離間距離を漸次増大させるように曲線形状となっている。これは、いわゆる立体裁断によるものであり、紙おむつが装着された状態で前部吸収体領域17A及び後部吸収体領域17Cの分割吸収体14A、14Bが近接するように寄って装着される。
前記吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う透液性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。
前記吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う防漏シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。かかる防漏シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
一方、立体ギャザーBSを形成するギャザー不織布20は、少なくとも先端部分が折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記二重シート内には複数本の糸状弾性伸縮部材21,21…が配設されている。前記糸状弾性伸縮部材21、21…は、製品状態において弾性伸縮力により突出する不織布部分を起立させて立体ギャザーBSを形成している。
前記ギャザー不織布20を構成する素材繊維も前記透液性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに前記ギャザー不織布20については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
前記吸収性本体10と外装シート30とは、図3に示されるように、外装シート30の上面側に吸収性本体10がホットメルト等の接着剤によって接着され一体化される。そして、吸収性本体10および外装シート30が前後方向に折り重ねられ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されることにより、図1に示されるパンツ型紙おむつ1に組み立てられる。
(外装シート30の構造)
次に外装シート30の構造について、図3に基づいて詳述する。
外装シート30は、上層不織布30A及び下層不織布30Bが所定の方法により接着された2層構造の不織布シートとされ、前記上層不織布30Aと下層不織布30Bとの間に各種弾性伸縮部材が接着され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するための凹状の脚回りカットライン39により、全体として擬似砂時計形状を成している。
本発明に係る外装シート30においては、前記弾性伸縮部材として、ウエスト開口部回り33に配置されたウエスト部弾性伸縮部材34,34…と、前身頃F及び後身頃Bに、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置され、腰回りにシャーリングを形成するための複数の腰回り弾性伸縮部材群35,35…とを有する。
前記ウエスト部弾性伸縮部材34,34…は、前身頃Fと後身頃Bとが接合された脇部接合縁31の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数本の糸ゴム状弾性伸縮部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着するためのものである。このウエスト部弾性伸縮部材34は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。
前記腰回り弾性伸縮部材群35,35…は、脇部接合縁31のウエスト開口縁33を除く上部位置から下部位置まで、あるいは図示されるように、脇部接合縁31よりも股下側に及ぶ範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状弾性伸縮部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰回り部分に夫々、水平方向の伸縮力を与え腰回りシャーリングゾーンを形成するためのものである。なお、前記ウエスト部弾性伸縮部材34、34…と腰回り弾性伸縮部材群35、35…との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性伸縮部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性伸縮部材34として機能し、残りの弾性伸縮部材が腰回り弾性伸縮部材35として機能していればよい。
〔他の形態例〕
(1)上記例では、隆起用弾性伸縮部材19として、紙おむつの略長手方向に沿うように複数本の弾性伸縮部材を配設したが、図6に示されるように、平面視で吸収性本体10の長手方向中心線側に膨出する曲線形状で配置された1又は複数の弾性伸縮部材19’,19’…を配置することでもよい。
(2)本発明の対象となる吸収性物品が、おむつカバー等を併用して使用される吸収性パッドや、本実施例で示した外装シート30との組合せによるパンツ型紙おむつの場合には、図7に示されるように、前記吸収性本体10の前部及び後部において、前後端縁中央から吸収性本体10の略長手方向に沿ってスリット22A、22Bを形成するようにしてもよい。吸収性本体10の前後部が左右に開くことによって下層吸収体14をさらに隆起し易くすることができる。なお、前記スリット22A、22Bはどちらか一方側のみに形成してもよい。
(3)前記上層吸収体15を身体側に押し付けるようにするため、図8に示されるように、前記上層吸収体15のほぼ配設領域内であって、かつ吸収体中央部に吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材23を配設することもできる。前記弾性伸縮部材23は、身体に圧迫感を与えないように、上層吸収体15と防漏シート12との間に配設するのがよい。また、その配設範囲は、股下部から臀部の窪みにかけた範囲とするのがよい。
(4)上記形態例では、下層吸収体14において、分割吸収体14A、14Bの前後部分において、対向する吸収体側縁が前後端縁側に行くに従って離間距離を漸次増大させるような曲線形状とするとともに、上層吸収体15の配設領域内に対応する下層吸収体14部分に、吸収体の存在しないポケット空間18を形成したが、図9に示されるように、下層吸収体14’を単純に長手方向中心位置において直線カットラインで左右に切断した構造とすることでもよい。
(5)上記形態例では、下層吸収体14を左右に分割した構造とすることにより、その境界に吸収体の存在しない可撓部分16を形成するようにしたが、図10に示されるように、下層吸収体14の長手方向中心線位置又はその近傍に、長手方向に沿って不連続のスリット24を形成することにより前記可撓部分16を形成してもよい。
本発明に係る使い捨て紙おむつ1の製品状態外観図である。 その展開図である。 使い捨て紙おむつ1の分解図である。 吸収性本体10の展開図である。 図4のV−V線矢視図である。 吸収性本体10の変形例(その1)を示す展開図である。 吸収性本体10の変形例(その2)を示す展開図である。 吸収性本体10の変形例(その3)を示す展開図である。 吸収性本体10の変形例(その4)を示す展開図である。 吸収性本体10の変形例(その5)を示す展開図である。
符号の説明
1…使い捨て紙おむつ、10…吸収性本体、11…透液性表面シート、12…防漏シート、13…吸収体、14…下層吸収体、15…上層吸収体、16…可撓部分、18…ポケット空間、19…隆起用弾性伸縮部材、20…ギャザー不織布、30…外装シート、30A…上層不織布、30B…下層不織布、31…脇部接合縁、33…ウエスト開口部回り、34…ウエスト部弾性伸縮部材、35…腰回り弾性伸縮部材、39…脚回りカットライン、F…前身頃、B…後身頃

Claims (6)

  1. 透液性表面シートと、裏面シートとの間に吸収体を介在させた吸収性物品において、
    前記吸収体は、下層吸収体と、該下層吸収体の身体側の面に配設されるとともに、前記下層吸収体よりも小面積の1又は複数の上層吸収体とからなり、
    前記下層吸収体は、吸収性物品の長手方向中心線位置又はその近傍に長手方向に沿って横断方向に易変形性の可撓部分を有するとともに、股下部に対応する長手方向中間部に幅寸法の最狭部を有し、該最狭部の両側部に吸収性物品の略長手方向に沿うか、平面視で吸収性物品の長手方向中心線側に膨出する曲線形状で配置された1又は複数の弾性伸縮部材を備え、
    前記上層吸収体は前記下層吸収体の可撓部分に跨るように配設されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記可撓部分は、前記下層吸収体が長手方向中心線位置又はその近傍で左右に分割されることにより形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記可撓部分は、前記下層吸収体の長手方向中心線位置又はその近傍に、長手方向に沿って不連続のスリットを設けることにより形成されている請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記上層吸収体の配設領域内に対応する下層吸収体部分に、吸収体の存在しないポケット空間を形成してある請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品の前部及び/又は後部において、前後端縁中央から吸収性物品の略長手方向に沿ってスリットを形成してある請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記上層吸収体のほぼ配設領域内であって、かつ吸収体中央部に吸収性物品の長手方向に沿って弾性伸縮部材を配設してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
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