JP6385395B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
しかしながら、着用者に着用された吸収性物品は、着用者が歩行等の動作を行うと、着用者の臀部が左右交互に動くことによって、着用者の臀部に対応する長手方向の後方領域において、吸収性物品の長手方向を軸として捩じれる方向に力が加わる(すなわち、捩じれる)ため、上述の特許文献1のように、吸収性物品の長手方向における前方領域から後方領域に至る広範な領域に複数本の切れ込みが形成されていると、上述の後方領域における捩じれ方向の力が着用者の排泄口に対応する(或いは当接する)領域(すなわち、排泄口対応領域)にまで伝播されてしまい、それにより当該排泄口対応領域が変形して、着用感が損なわれたり、着用者から排出された液状排泄物が漏洩したりする虞があった。
さらに、本態様の吸収性物品は、吸収体が前記後方領域内の前記排泄口対応領域に隣接する隣接領域において上述の伸縮領域を含むとともに、当該隣接領域内の伸縮領域において吸収体の前記幅方向の両端部の各々に位置し且つ吸収体の前記幅方向の中央部よりも剛性が低い低剛性部を有している(すなわち、前記隣接領域内における吸収体の前記幅方向の両端部が、変形し易く且つ収縮性を有する低剛性部として構成されている)ため、吸収性物品が着用者の動作等によって長手方向に伸長した後に収縮するような場合でも、上述の隣接領域における低剛性部が伸長後の収縮に追従して、着用者の肌面に密着した状態を維持することができ、優れた着用感を発揮することができる。加えて、上述の隣接領域内の前記中央部は、一定の剛性を有しているため、当該中央部においては、着用者から排出された液状排泄物を着実に吸収することができる。
以上により、本態様の吸収性物品は、着用者の動作等によって捻じれたり、伸長後に収縮したりしても、優れた着用感と高い吸収性能とを発揮することができる。
本明細書において、「長手方向」は「平面視における縦長の対象物の長さの長い方向」を指し、「幅方向」は「平面視における縦長の対象物の長さの短い方向(短手方向)」を指し、「厚さ方向」は「展開した状態で水平面上に置いた対象物に対して垂直方向」を指す。これらの長手方向、幅方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する関係にある。
また、本明細書では、「吸収性物品の長手方向において、着用者が吸収性物品を着用した際に着用者の腹部に対して相対的に近位側となる一方側」を「吸収性物品の前方側」といい、「吸収性物品の長手方向において、着用者が吸収性物品を着用した際に着用者の腹部に対して相対的に遠位側(すなわち、着用者の背部に対して相対的に近位側)となる他方側」を「吸収性物品の後方側」という。なお、本明細書において、吸収性物品の前方領域及び後方領域は、それぞれ吸収性物品の前方側の領域及び後方側の領域を指す。
さらに、本明細書では、「縦長の対象物(例えば、吸収性物品、吸収本体部、吸収体等)の幅方向において、長手方向に延びる幅方向中央軸線CLに対して相対的に近位側」を「幅方向の内方側」といい、「前記縦長の対象物の幅方向において、前記幅方向中央軸線CLに対して相対的に遠位側」を「幅方向の外方側」という。
そして、本明細書では、特に断りのない限り、吸収性物品の厚さ方向において、「吸収性物品の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に近位側」を「肌対向面側」といい、「吸収性物品の着用時に、着用者の肌面に対して相対的に遠位側」を「非肌対向面側」という。なお、本明細書においては、吸収性物品を構成する各種部材(例えば、表面シート、吸収体、裏面シート、伸縮性シート等)の「肌対向面側の表面」及び「非肌対向面側の表面」を、それぞれ単に「肌対向面」及び「非肌対向面」という。
なお、本明細書において、「着用時」とは、着用者が吸収性物品を着用した時点(すなわち、使用可能な状態を形成した時点)から、その状態を維持している間(着用している間)を意味する。
一方、一対のフラップ部3、3’は、図1及び図2に示すように、厚さ方向Tにおいて、吸収本体部2から幅方向Wの外方側に延出された表面シート21と、吸収本体部2から幅方向Wの外方側に延出された裏面シート23と、裏面シート23の非肌対向面に配置された長手方向Lに延びる着衣(下着)固定用の粘着部4、4’と、を備えている。
ここで、生理用ナプキン1を着用者の下着に固定するための、吸収本体部2における粘着部9及び各フラップ部3、3’における粘着部4、4’に用いられる粘着剤は、それぞれ生理用ナプキン1を着用者の下着に固定し得るものであれば特に制限されず、例えば、スチレン系ポリマー等の任意の粘着剤を用いることができる。なお、上述の一対のフラップ部は、本発明においては必須の構成要素ではないため、本発明の吸収性物品は、当該一対のフラップ部を有していなくてもよい。
なお、図1において上述の各領域A1〜A3は、幅方向Wに延びる2本の仮想直線、すなわち、一対のフラップ部3、3’の各粘着部4、4’の長手方向Lにおける両端部7、8、7’、8’のうち長手方向Lの前方側に位置する一対の第1端部7、7’を含むようにして幅方向Wに延びる第1仮想直線L1と、各粘着部4、4’の長手方向Lにおける両端部7、8、7’、8’のうち長手方向Lの後方側に位置する一対の第2端部8、8’を含むようにして幅方向Wに延びる第2仮想直線L2と、によって各々区分されている。
さらに、生理用ナプキン1は、吸収体22が後方領域A3内の隣接領域A4において上述の伸縮領域EAを含むとともに、当該隣接領域A4内の伸縮領域EAにおいて吸収体22の幅方向Wの両端部の各々に位置し且つ吸収体22の幅方向Wの中央部RCよりも相対的に剛性が低い低剛性部R1、R2を有している(すなわち、隣接領域A4内における吸収体22の幅方向Wの両端部が、変形し易く且つ収縮性を有する低剛性部R1、R2として構成されている)ため、生理用ナプキン1が着用者の動作等によって長手方向Lに伸長した後に収縮するような場合でも、上述の隣接領域A4における低剛性部R1、R2が伸長後の収縮に追従して、着用者の肌面に密着した状態を維持することができ、優れた着用感を発揮することができる。加えて、上述の隣接領域A4内の幅方向Wにおける中央部RCは、一定の剛性を有しているため、当該中央部RCにおいては、着用者から排出された液状排泄物を着実に吸収することができる。
以上より、本実施形態に係る生理用ナプキン1は、着用者の動作等によって捻じれたり、伸長後に収縮したりしても、優れた着用感と高い吸収性能とを発揮することができる。
本実施形態に係る生理用ナプキン1において表面シート21は、図1及び図3に示すように、生理用ナプキン1の前方領域A1から後方領域A3に亘る領域(具体的には、長手方向Lの前方端縁部5から後方端縁部6に亘る領域)において厚さ方向Tの肌対向面側に配置され、着用者の肌面に直に接触し得る液透過性シート部材によって構成されている。かかる液透過性シート部材は、吸収性物品の表面シートとして用い得る諸特性(例えば、液透過性や柔軟性、肌触り等)を有するものであれば特に制限されず、例えば、セルロース系繊維や親水化処理を施した熱可塑性樹脂繊維等の親水性繊維を用いて形成された、スパンレース不織布やエアスルー不織布等の不織布などを用いることができる。そのような液透過性シート部材の中でも、本発明の吸収性物品に用いる表面シートは、少なくとも一方向(吸収性物品の長手方向Lに対応する方向)に伸縮性又は伸長性を有する液透過性シート部材を用いることが好ましい。表面シートとしてこのような伸縮性又は伸長性を有する液透過性シート部材を用いると、吸収性物品が着用者の動きに合わせてより一層変形し易くなる(すなわち、動的フィット性に優れるようになる)ため、吸収性物品の着用感を更に向上させることができる。
なお、本発明において、上述の一方向に伸長可能な凹凸構造として採用し得る構造は、上述の態様のものに限定されず、例えば、特許第5829349号公報や特許第5829326号公報等に開示されているような複数の凸部(畝部)と、複数の凹部を有する溝部とによって構成された凹凸構造なども、好適に採用することができる。
<シート部材の厚み測定法>
(1)測定対象のシート部材から、所定サイズ(例えば、100mm×100mm)のサンプルシートを切り出す。
(2)切り出したサンプルシートを、カトーテック(株)の自動化圧縮試験機「KES FB−3A」にセットして、当該試験機の測定端子によるサンプルシートへの圧力が49Paのときの厚み(mm)を測定し、この厚み(mm)をサンプルシートの厚みとする。
次に、本発明の吸収性物品に用い得る吸収体について説明する。図4は、生理用ナプキン1に用いられる吸収体22の伸長していない状態(自然状態)の平面図であり、図5は、吸収体22の伸長状態の平面図である。なお、図6は、生理用ナプキン1の伸長状態を模式的に示す、長手方向Lに延びる幅方向中央軸線CLに沿った断面の端面図である。
なお、本発明において、吸収体は上述の態様のものに限定されず、吸収体は、例えば、長方形、長円形、砂時計形等の任意の外形形状を有していてもよく、また、吸収性物品の長手方向の前方寄り或いは後方寄りに偏って配置されていてもよい。
さらに、吸収体22は、図1及び図4に示すように、平面視にて、後方領域A3内の、排泄口対応領域A2に隣接する隣接領域A4において上述の伸縮領域EAを含むとともに、隣接領域A4内の伸縮領域EAにおいて吸収体22の幅方向の両端部の各々に位置し且つ吸収体22の幅方向の中央部RCよりも剛性が低い低剛性部R1、R2を有している。
本発明の吸収性物品において、吸収体の非伸縮領域は、少なくとも排泄口対応領域に設けられていればその配置形態は特に制限されず、非伸縮領域は、前方領域及び後方領域には設けられていなくてもよいが、当該非伸縮領域は、少なくとも前方領域から排泄口対応領域に跨って設けられていることが好ましく、さらに、後方領域内の伸縮領域の更に後方側にも設けられていることがより好ましい。吸収体の非伸縮領域が少なくとも前方領域から排泄口対応領域に跨って設けられていると、吸収体の形状が維持され易い(すなわち、変形し難い)領域を広く確保することができるため、着用者の動作や下着の伸び等による影響が比較的少ない上述の前方領域及び排泄口対応領域において、着用者から排出された液状排泄物を長時間に亘ってより安定的に、より確実に吸収することができる。また、上述の後方領域内の、伸縮領域と後方側の長手方向端縁との間の領域は、着用者の動作や下着の伸び等による影響が比較的少ない領域であり、このような領域に、相対的に強度の高い非伸縮領域(すなわち、上述の実施形態における非伸縮領域N3)が設けられていると、吸収性物品の後方領域において吸収体の強度を一定程度確保することができるため、吸収体に型崩れや破断等が生じ難く、吸収体における吸収性能をより安定的に発揮することができる。
吸収体22が、着用時に着用者の臀部に対応する領域となる後方領域A3内においてこのような伸縮領域EAを有していると、上述の伸縮性シート24と協働して、生理用ナプキン1(吸収性物品)の後方領域A3が長手方向Lに沿って伸縮乃至湾曲変形し易く且つ前記長手方向Lを軸として捻じれる方向に変形し易くなるため、着用者が歩行等の動作を行った際に、着用者の臀部が左右交互に動くことによって上述の後方領域A3において生理用ナプキン1が捩じれる方向に力が加わったとしても、上述の伸縮性シート24と吸収体22の伸縮領域EAとが着用者の動きに追従して上述の捩じれる方向に変形することにより、生理用ナプキン1の後方領域A3が着用者の肌面に密着した状態を維持することができる。加えて、生理用ナプキン1は、上述の捩じれる方向の力が後方領域A3の変形によって緩衝されて排泄口対応領域A2に伝播され難くなるため、当該排泄口対応領域A2においては、吸収体22の形状を維持し易く、着用者から排出された液状排泄物を長時間に亘って安定的に吸収することができる。
また、吸収性物品における吸収本体部の厚みの大部分を占める吸収体が上述のような複数のスリット部を有していると、吸収体はもとより、吸収本体部が柔軟性(特に、厚さ方向及び幅方向における柔軟性)に優れたものとなるため、吸収性物品として更に優れた身体適合性(すなわち、フィット性)を発揮することができる。
本実施形態に係る生理用ナプキン1において、少なくとも長手方向Lに伸縮可能な伸縮性シート24は、図1及び図3に示すように、着用時に着用者の臀部に対応する領域となる後方領域A3において、吸収体22と裏面シート23との間(すなわち、吸収体22の非肌対向面側)に配置されて、生理用ナプキン1の後方領域A3(より具体的には、後方領域A3内における、吸収体22の伸縮領域EAに対応する領域)に伸縮性を付与する伸縮性シート部材である。なお、伸縮性シート24は、上述のとおり、吸収体22の後方領域A3における伸縮領域EAと厚さ方向Tに重なる位置に配置され、当該伸縮領域EAと厚さ方向Tに重ならない部分には配置されていない。
本実施形態に係る生理用ナプキン1は、後方領域A3の少なくとも上記伸縮領域EAと厚さ方向Tに重なる位置において、このような伸縮性シート24を備えているため、後方領域A3における伸縮性を確保しつつ、生理用ナプキン1の後方領域A3を長手方向Lに沿って伸縮乃至湾曲変形し易く且つ長手方向Lを軸として捩じれる方向に変形し易く構成することができ、かかる構成によって奏される上述の作用効果をより確実に発揮することができる。
本実施形態に係る生理用ナプキン1において裏面シート23は、図1〜図3に示すように、生理用ナプキン1の前方領域A1から後方領域A3に亘る領域(具体的には、長手方向Lの前方端縁部5から後方端縁部6に亘る領域)において厚さ方向Tの非肌対向面側に配置され、着用者から排出された経血や尿等の液状排泄物の漏洩を防ぐ液不透過性シート部材によって構成されている。かかる液不透過性シート部材は、吸収性物品の裏面シートとして用い得る諸特性(液不透過性や通気性、柔軟性等)を有するものであれば特に制限されず、例えば、通気性を有するポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂フィルム、該樹脂フィルムに不織布を貼り合わせた積層体などの公知の液不透過性シート部材を用いることができる。そのような液不透過性シート部材の中でも、本発明の吸収性物品に用いる裏面シートは、少なくとも一方向(吸収性物品の長手方向Lに対応する方向)に伸縮性又は伸長性を有する液不透過性シート部材を用いることが好ましい。裏面シートとしてこのような伸縮性又は伸長性を有する液不透過性シート部材を用いると、吸収性物品が着用者の動きに合わせてより一層変形し易くなる(すなわち、動的フィット性に優れるようになる)ため、吸収性物品の着用感を更に向上させることができる。
本実施形態に係る生理用ナプキン1は、図1に示すように、平面視にて、少なくとも排泄口対応領域A2の非伸縮領域N2において、長手方向Lに延びる幅方向中央軸線CLの両側に位置し且つ吸収本体部2の長手方向Lに延在する2本の圧搾溝部P、P’を備えている。かかる圧搾溝部P、P’は、吸収本体部2を構成する、表面シート21、吸収体22、伸縮性シート24及び裏面シート23をこの順に重ねて接合してなる積層体を、加熱又は非加熱のエンボス加工手段を用いて、表面シート21の肌対向面側の表面から厚さ方向Tに(非肌対向面側へ向かって)圧搾することにより形成されており、当該圧搾溝部P、P’の底部において表面シート21、吸収体22及び裏面シート23が一体化されている。したがって、圧搾溝部P、P’の底部は、他の部分よりも相対的に密度が高くなっている。なお、本実施形態において上述の圧搾溝部P、P’は、図1に示すように、前方領域A1から後方領域A3に亘って延在するものの、上述の伸縮性シート24とは厚さ方向Tに重なっていない。
本実施形態に係る生理用ナプキン1において、裏面シート23の非肌対向面に配置された、幅方向Wに連続的又は断続的に延びる複数の粘着部9は、図2に示すように、長手方向Lに所定間隔を空けて複数本並ぶように(換言すれば、幅方向Wに延びる粘着部9と幅方向Wに延びる非粘着部10とが長手方向Lに沿って交互に並ぶように)ストライプ状に配置されており、長手方向Lに隣接する粘着部9同士の間に存在する非粘着部10とともに着衣固定用の粘着部配置領域11を構成するものである。かかる粘着部配置領域11は、着用者が生理用ナプキン1を着用する際に、吸収本体部2の非肌対向面を着用者の着衣(下着)の肌対向面に固定するものである。なお、上述の粘着部の配置形態は、本発明の効果を阻害しない限り特に制限されず、粘着部は、上述のストライプ状のほか、スパイラル状や間欠状、ドット状等の任意の形態で配置することができる。
また、本発明は、上述の実施形態の生理用ナプキンのほかに、例えば、パンティライナー、(軽)失禁パッド等の様々な吸収性物品に適用することができる。なお、本明細書において、「第1」、「第2」等の序数は、当該序数が付された事項を区別するためのものであり、各事項の順序や優先度、重要度等を意味するものではない。
2 吸収本体部
21 表面シート
22 吸収体
23 裏面シート
24 伸縮性シート
3、3’ フラップ部
4、4’ 粘着部
5 前方端縁部
6 後方端縁部
9 粘着部
10 非粘着部
11 粘着部配置領域
A1 前方領域
A2 排泄口対応領域
A3 後方領域
A4 隣接領域
EA 伸縮領域
R1、R2 低剛性部
RC 中央部
S スリット部
Claims (6)
- 吸収性物品の肌対向面側に位置する表面シートと、吸収性物品の非肌対向面側に位置する裏面シートと、これら各シートの間に位置する吸収体とを備えた、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品は、平面視にて、前記長手方向において、
吸収性物品の着用時に着用者の排泄口に対応する排泄口対応領域と、その後方に位置する後方領域とを有しており、
前記吸収性物品は、前記後方領域において前記表面シートと前記裏面シートとの間に位置する、少なくとも前記長手方向に伸縮性を有する伸縮性シートを備え、
前記吸収体は、前記排泄口対応領域において、前記長手方向に延びる幅方向中央軸線を跨って延在する非伸縮領域を含むとともに、前記後方領域において、前記長手方向及び前記幅方向に延在し且つ前記伸縮性シートと前記厚さ方向に重なる伸縮領域を含み、
さらに、前記吸収体は、前記後方領域内の前記排泄口対応領域に隣接する隣接領域において前記伸縮領域を含むとともに、前記隣接領域内の前記伸縮領域において前記吸収体の前記幅方向の両端部の各々に位置し且つ前記吸収体の前記幅方向の中央部よりも剛性が低い低剛性部を有する、
前記吸収性物品。 - 前記低剛性部は、前記幅方向に延びるスリット部を含む、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記低剛性部は、圧搾部を含まない、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記吸収体は、前記中央部において前記低剛性部に隣接し且つ前記長手方向に延びる圧搾溝部を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、前記裏面シートの非肌対向面に粘着部を有し、該粘着部は、前記低剛性部と前記厚さ方向に重ならないように配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 前記吸収性物品は、前記裏面シートの非肌対向面に粘着部を有し、該粘着部は、前記低剛性部と前記厚さ方向に部分的に重なるように配置されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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