JPH10502281A - 補剛用側部スタビライザーを有する衛生ナプキン - Google Patents

補剛用側部スタビライザーを有する衛生ナプキン

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JPH10502281A JP8503880A JP50388096A JPH10502281A JP H10502281 A JPH10502281 A JP H10502281A JP 8503880 A JP8503880 A JP 8503880A JP 50388096 A JP50388096 A JP 50388096A JP H10502281 A JPH10502281 A JP H10502281A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一体の使い捨て吸収物品、特定的には月経パッド又は失禁者用パッドであって、パッドが人体の会陰領域の形体とぴったりと一致した形体をとることができるようにするスタビライザー部材を長手方向側縁部に沿って有し、これによって身体の滲出物を更に容易に捕捉し、側部の汚れに対する障壁を形成する、パッドを提供する。本発明の吸収物品は、中央吸収パネル、中央吸収パネルの側境界に沿って側境界から外方に延びる一対の側壁パネル、及び各側壁パネルを中央吸収パネルに接合する撓み曲げ軸線を有する。吸収物品は、液体透過性のトップシート、このトップシートに接合された液体不透過性のバックシート、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収コア、吸収コアの側縁部に沿って外方に延びる側フラップ、及び側壁パネルに接合されたスタビライザー部材を有し、スタビライザー部材の横方向最内縁部は、吸収コアの側縁部に又は吸収コアの側縁部の横方向内方に配置されている。かくして、スタビライザー部材は、各側壁パネルの曲げ剛性が吸収物品の中央吸収パネルの曲げ剛性よりも大きいように側壁パネルの曲げ剛性を高める。更に、側壁パネルの横方向圧縮は、中央吸収パネルの横方向圧縮よりも大きく、そのため、中央吸収パネルを折り曲げ、即ち上方に曲げて身体の形態と一致させることができる。好ましくは、スタビライザー部材は、吸収物品の上面に沿った液体の横方向流れに対する障壁を形成するため、トップシートの着用者の表面に接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 補剛用側部スタビライザーを有する衛生ナプキン 発明の分野 本発明は、着用者の下着内に装着するように設計された失禁者用パッド又は月 経パッドのような一体の使い捨て吸収物品に関し、更に詳細には、汚れを少なく するため及び装着性を改善するため、スタビライザー部材が側部に沿って接合さ れた失禁者用パッド又は月経パッドに関する。 発明の背景 使い捨て吸収物品は、身体の滲出物を包含し、隣接した衣料や下着をこのよう な身体の滲出物で汚さないように設計されている。かくして、このような身体の 滲出物を吸収物品内に更に良好に包含し、吸収物品上に着用した衣料の汚れが起 こらないようにすることに向けて多くの改善がなされてきた。月経パッドについ ては、衣料の側部が汚れることが特に問題であった。側部の汚れは、パッドと着 用者との間の身体装着性が損なわれることによって大きくなる。かくして、この ような吸収物品が着用者の身体の形態とできるだけぴったりと一致することが望 ましい。このような身体の形態と一致する性質は、月経が月経パッドの周囲を回 って、特に側部のところで漏れる可能性を小さくすることによって月経パッドの 有効性を高めると考えられる。 製品の漏れ性能を改善するため、身体の形態と一致する性質を向上させた月経 パッドを提供しようとする多くの努力が払われてきた。特定的には、比較的薄型 であり且つ可撓性であり、衛生ナプキンの形態を着用者と良好に一致させた衛生 ナプキンが開発されてきた。商業的成功を収めたこの種の衛生ナプキンは、19 90年8月21日にオズボーン三世に付与された米国特許第4,950,2 64号及び1991年4月23日にオズボーン三世に付与された米国特許第5, 009,653号に記載されている。これらの極薄可撓性吸収物品は極めて優れ ているけれども、これらの製品は、側部が汚れないようにする性能を改善する必 要、及び装着性を改善する必要が残っている。 従って、吸収物品には、側部が汚れないようにする包含性能を改善し、身体に 対する装着性を改善する必要がある。 かくして、本発明の目的は、側部が汚れないようにする包含性能が改善された 月経パッドや失禁者用パッド等の一体の使い捨て吸収物品を提供することである 。 本発明の別の目的は、表面形態が人体の対応する形状と良好に一致するように このような吸収物品の使用中の装着性を改善することである。 本発明の更に別の目的は、月経を排出時に更に容易に捕捉する月経パッドを提 供することである。 本発明の他の目的は、横方向及び長手方向に溢れることを少なくし、衣料を汚 し難くすることである。 本発明のこれらの目的及びこの他の目的は、以下の説明を添付図面と関連して 読むことによって更に明らかになるであろう。 発明の概要 本発明は、一体の使い捨て吸収物品、特定的には月経パッド又は失禁者用パッ ドであって、パッドが人体の会陰領域の形体とぴったりと一致した形体をとるこ とができるようにするスタビライザー部材を長手方向側縁部に沿って有し、これ によって身体の滲出物を更に容易に捕捉し、側部の汚れに対する障壁を形成する 、パッドを提供する。本発明の吸収物品は、中央吸収パネル、中央吸収パネルの 側境界に沿って側境界から外方に延びる一対の側壁パネル、及び各側壁パネルを 中央吸収パネルに接合する撓み曲げ軸線を有する。吸収物品は、液体透過性のト ップシート、このトップシートに接合された液体不透過性のバックシート、トッ プ シートとバックシートとの間に配置された吸収コア、吸収コアの側縁部に沿って 外方に延びる側フラップ、及び側壁パネルに接合されたスタビライザー部材を有 し、スタビライザー部材の横方向最内縁部は、吸収コアの側縁部に又は吸収コア の側縁部の横方向内方に配置されている。かくして、スタビライザー部材は、各 側壁パネルの曲げ剛性が吸収物品の中央吸収パネルの曲げ剛性よりも大きいよう に側壁パネルの曲げ剛性を高める。更に、側壁パネルの横方向圧縮は、中央吸収 パネルの横方向圧縮よりも大きく、そのため、中央吸収パネルを折り曲げ、即ち 上方に曲げて身体の形態と一致させることができる。好ましくは、スタビライザ ー部材は、吸収物品の上面に沿った液体の横方向流れに対する障壁を形成するた め、トップシートの着用者の表面に接合されている。 変形例では、スタビライザー部材は、その横方向外縁部がトップシートの着用 者の表面に接合されている。スタビライザー部材の内縁部は、好ましくは、トッ プシートに接合されていない。そのため、スタビライザー部材は、取り付け箇所 で撓み曲がることができ、これによってスタビライザー部材の内縁部を起立させ てトップシートから遠ざけ、これによって、横方向に流れる液体を収容する溝を 形成する。 一実施例では、吸収物品の中央吸収パネルの曲げ剛性は、薄型又は極薄形の衛 生ナプキンでは、約500g以下(好ましくは約400g以下、更に好ましくは 300g、最も好ましくは200g)である。薄型の月経パッド又は失禁者用パ ッドの中央吸収パネルを比較的可撓性にし、側壁パネルを比較的剛性にすること によって、身体の形態と更に良好に一致するようにし、耐漏性を改善する。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を形成すると考えられる要旨を特定的に指摘し且つ明瞭に 特許請求する請求の範囲で終わるけれども、本発明は、実質的に同じ要素を示す のに同じ表示を使用した添付図面を参照して以下の説明を読むことによって更に よく理解されるであろう。 第1図は、スタビライザー部材を有する本発明の好ましい衛生ナプキンの平面 図であり、 第2図は、中央吸収パネル及びスタビライザー部材が内部に配置された側壁を 示す第1図の2−2線に沿った断面図であり、 第3図は、変形例の取り付け形体及び本発明の衛生ナプキンの吸収コアを示す 本発明の変形例の断面図であり、 第4図は、別の変形例の取り付け形体及び本発明の衛生ナプキンの吸収コアを 示す本発明の別の変形例の断面図であり、 第5図は、衛生ナプキンの着用者の側に接合された、閉鎖線を形成するスタビ ライザー部材の別の変形例の断面斜視図であり、 第6図は、本発明のスタビライザー部材の形体の更に別の変形例の断面斜視図 である。 発明の詳細な説明 本明細書中で使用されているように、「吸収物品」という用語は、身体の滲出 物を吸収して包含するための装置に関し、更に詳細には、身体から排出される種 々の滲出物を吸収して包含するため、着用者の身体に当てられる又は着用者の身 体の近くに置かれる装置に関する。「使い捨て」という用語は、本明細書中では 、洗濯又は他の方法で再生されたり吸収物品として再使用されるようになってい ない(即ち、一回使用した後に廃棄されるようになっており、好ましくはリサイ クルされ、堆肥化され、又は環境に適合した方法で処分されるようになっている )吸収物品を説明するのに使用される。「一体の」吸収物品というのは、互いに 一体化されて調和した全体を形成する別々の部品で形成されており、そのため、 別々のホルダ及びライナのような別々に取り扱う部品を必要としない吸収物品に 関する。本発明の一体の使い捨て吸収物品の好ましい実施例は、第1図に示す月 経 パッド、即ち衛生ナプキン20である。本明細書中で使用されているように、「 衛生ナプキン」という用語は、女性が尿生殖器領域の外側の外陰部領域と隣接し て着用する、着用者の身体から排出された月経流体及び他の経膣排出物(例えば 血液、月経、及び尿)を吸収して収容するようになった吸収物品に関する。一部 が着用者の前庭内にあり且つ一部が着用者の前庭の外側にある陰唇間装置もまた 本発明の範疇に入る。本明細書中で使用されているように、「外陰部」という用 語は、外から見ることができる女性器に関する。しかしながら、本発明は、パン ティライナのような女性用衛生パッド即ち月経パッド、又は失禁者用パッド等の 他の吸収物品にも適用できるということは理解されるべきである。 第1図は、本発明の衛生ナプキン20の平らに拡げた状態での平面図であり、 衛生ナプキン20の構造を更に明瞭に示すために構造の部分が切り欠いてあり、 着用者に面する衛生ナプキン20の部分が図面を見る人の方を向いている。第1 図に示すように、衛生ナプキン20は、中央吸収パネル22、一対の側壁パネル 24、及び中央吸収パネル22を側壁パネル24に曲がることができるように接 合する一対の撓み曲げ軸線26を有する。衛生ナプキン20は、好ましくは、液 体透過性のトップシート28、このトップシート28に接合された液体不透過性 のバックシート30、トップシート28とバックシート30との間に配置された 吸収コア32、吸収コア32の各側縁部からこれらの側縁部に沿って外方に延び る側フラップ34、及びスタビライザー部材36からなる。各スタビライザー部 材36は、衛生ナプキン20の側壁パネル24でトップシート28に接合されて いる。好ましい実施例では、第1図に示すように、スタビライザー部材36はト ップシートの着用者の表面に接合されている。 第1図は、衛生ナプキン20の好ましい実施例を示し、この実施例では、トッ プシート28及びバックシート30の長さ寸法及び幅寸法は、吸収コア32の長 さ寸法及び幅寸法よりも全体に大きい。トップシート28及びバックシート30 は、吸収コア32の縁部を越えて延び、これによって、側フラップ34を形成す るばかりでなく、好ましくは、衛生ナプキンの周囲部分を形成する。周囲は、衛 生ナプキンの外周を構成し、即ち、換言すると、衛生ナプキンの縁部を構成する 。周囲は、長手方向縁部38及び端縁部40からなる。衛生ナプキン20の特に 好ましい構造は、1990年8月21日にオズボーンに付与された米国特許第4 ,950,264号、及び1991年4月23日にオズボーンに付与された米国 特許第5,009,653号に記載された構造である。両特許について触れたこ とにより、両特許に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 衛生ナプキン20は、主長手方向中心線「1」及び主横方向中心線「t」の二 つの中心線を有する。「長手方向」という用語は、本明細書中で使用されている ように、衛生ナプキン20の着用時に直立している着用者を左側身体半部及び右 側身体半部に二分する垂直方向平面とほぼ整合した、衛生ナプキン20の平面内 の線、軸線、又は方向に関する。これには、曲がった、湾曲した又は垂直方向平 面と厳密には平行でない他の線、軸線、又は方向が含まれる。「横方向」という 用語は、長手方向に対して全体に垂直な、衛生ナプキン20の平面内の線、軸線 、又は方向に関する。衛生ナプキン20は、全体に主長手方向中心線1の方向に 延びる長手方向寸法、及び全体に主横方向中心線tの方向に延びる横方向寸法を 有する。衛生ナプキン20は、代表的には、長手方向寸法が横方向寸法よりも長 い。 衛生ナプキン20は、任意の厚さであるのがよく、比較的「厚型」であっても よいし、比較的「薄型」であってもよい。本発明の目的について、「薄型」衛生 ナプキンの中央吸収パネルのキャリパは、一般的には、約7mm又はそれ以下であ り、好ましくは、約5mm又はそれ以下であり、更に好ましくは、約4mm又はそれ 以下であり、最も好ましくは、約3mm又はそれ以下である。「厚型」衛生ナプキ ンの中央吸収パネルのキャリパは、一般的には、約7mm又はそれ以上であり、好 ましくは、約12mm又はそれ以上であり、更に好ましくは、約18mm又はそれ以 上であり、最も好ましくは、約18mm乃至約30mmである。以上のキャリパは、 試験重量が80.0gのコンパレーターゲージで計測される。コンパレーターゲ ージは、重さが10gで直径が2.54cmのコンパレーター脚部を有する。コン パレーターゲージの接触表面積は、5.06cm2でなければならない。側壁パネ ルの厚さは、代表的には、中央吸収パネルの厚さ以上である。 第2図は、第1図の2−2線に沿った衛生ナプキン20の断面図である。第2 図は、好ましくは吸収コア32、トップシート28、及びバックシート30の一 部からなる中央吸収パネル22と、好ましくはスタビライザー部材36、側フラ ップ34、及びトップシート28、バックシート30、及び吸収コア32の一部 からなる側壁パネル24と、撓み曲げ軸線26とを示す。トップシート28及び バックシート30は、全断面に亘って横方向に延び、各側フラップ34を形成す る。第2図に全体に示す吸収コア32は、トップシート28とバックシート30 との間にトップシート28及びバックシート30が吸収コア32を包囲するよう に位置されている。スタビライザー部材36は、第2図に示す接着剤42の層の ようなスタビライザー取り付け手段によってトップシート28の着用者の表面2 9に接合されている。スタビライザー部材36は、側フラップ34と横方向に同 じ拡がりを有し、吸収コア32の側縁部46から横方向内方に延びている。かく して、衛生ナプキン20の側壁パネル24は、スタビライザー部材36、側フラ ップ34、及び吸収コア32の側縁部46と隣接した吸収コア/トップシート/ バックシート形体の一部を含む。 第2図に示すように、衛生ナプキン20は、中央吸収パネル22、一対の側壁 パネル24、及び一対の撓み曲げ軸線26を有する。本明細書中で使用されてい るように、「パネル」という用語は、衛生ナプキンの領域又は要素を示すのに使 用される。(例示の目的のため、パネルは第2図では括弧で示されている。)中 央吸収パネル22は、衛生ナプキン上に排出された身体の滲出物の大部分を吸収 して包含するようになった衛生ナプキン20の部分即ち領域である。かくして、 中央吸収パネル22は、吸収コア32の少なくとも一部からなり、更に好ましく は、トップシート28、バックシート30、及び吸収コア32の各々の一部から なる。側壁パネル24は、中央吸収パネル22の側境界56の各々に沿ってこれ らの境界から外方に延びる部分である。側壁パネル24は、衛生ナプキンが着用 者の大腿によって圧縮されたとき、衛生ナプキン20の横側に壁を形成する。上 文中に論じたように。側壁パネル24は、使用中に変形したり圧縮したりせず、 使用中に壁を形成するその形状を維持するように曲げ剛性が比較的大きい。かく して、側壁パネル24は、側壁パネルの曲げ剛性を高めるスタビライザー部材3 6を有する。側壁パネル24は、全体に、スタビライザー部材36の横方向第1 縁部48が配置されたゾーンによって構成される(即ち、中央吸収パネル22の 大きさ及び形状は、従って、スタビライザー部材36の全体寸法で決まる) パネルの曲げ剛性及び横方向圧縮が、各パネルの圧縮変形及び曲げに対する衛 生ナプキンの全体としての抵抗を決定する。本発明の好ましい実施例では、側壁 パネルは、大きな所定の曲げ剛性及び横方向圧縮を有し、これによって、側壁パ ネルは、加えられた圧縮力及び曲げ力に抵抗でき、使用中に側壁パネルの形状を 維持できる。 側壁パネルの曲げ剛性は、中央吸収パネルの曲げ剛性よりも大きい。好ましく は、側壁パネルの曲げ剛性の中央吸収パネルの曲げ剛性に対する比は、少なくと も約1.25:1であり、好ましくは、少なくとも約1.33:1であり、更に 好ましくは、少なくとも約1.5:1である。中央吸収パネルの曲げ剛性は、約 500g以下、好ましくは、約400g以下、更に好ましくは、約300g以下 、最も好ましくは、約200g以下である。パネルの曲げ剛性は、以下に説明す る方法を使用して決定できる。 側壁パネルの横方向圧縮は、中央吸収パネルの横方向圧縮よりも大きい。かく して、側壁パネルを圧縮して中央吸収パネルと同じくらい変形するための力は、 中央吸収パネルの力よりも大きい。所与の変形での側壁パネルの横方向圧縮は、 力/変形曲線上の少なくとも一点での中央吸収パネルの横方向圧縮の少なくとも 1.25倍、好ましくは少なくとも1.5倍、更に好ましくは少なくとも2.0 倍である。側壁パネル24は、撓み曲げ軸線26によって中央吸収パネル22に 曲がるように接合されている。本明細書中で使用されているように、「曲がるよ うに接合された」という用語は、力を加えたときにパネルゾーン間での相対的な 撓み曲げが可能であるようになったパネル間の接合部を意味する。撓み曲げ軸線 26は、種々の方法で形成できる。各撓み曲げ軸線は、好ましくは、パネル間の 構造的不連続ゾーンからなる。(即ち、パネルの断面形体は、これらのパネル間 で撓み曲げが可能であるように変化させることができる。)例えば、パネルを形 成する材料に刻み線を入れ、圧縮し、エンボス加工を施し、皺付けし、折畳み、 結合し、減少し、切断し、ノッチを入れ、スリットを設け、又はなくし、撓み曲 げ軸線を形成する。代表的には、これらの方法は、撓み曲げを起こすことができ る特定の線又は軸線に応力/張力を集中する。第2図に示すように、各撓み曲げ 軸線26は、好ましくは、中央吸収パネル22にスタビライザー部材36がない ことによって形成された構造的不連続によって形成される。かくして、撓み曲げ 軸線26は、スタビライザー部材36の第1縁部48と隣接して形成され、代表 的には、第1縁部48のところに形成される。変形例として、撓み曲げ軸線は、 パネル間の材料の不連続ゾーンからなるのがよい(例えば、パネルを形成する材 料は、曲げ抵抗が異なる領域又はゾーンを形成するため(パネル間の曲げ剛性を 変えるため)、曲げ弾性率が互いに異なっており、これによって、パネル間の撓 み曲げを可能にする)。 吸収コア32は、全体に圧縮性で形状に馴染み、着用者の皮膚に対して刺激が なく、経膣流体(例えば月経)及び他の特定の身体の滲出物等の液体を吸収して 保持できる任意の吸収手段であるのがよい。第1図及び第2図に示すように、吸 収コア32は、衣料面44、身体面45、及び側縁部46、及び端縁部47を有 する。 吸収コア32は、種々の大きさ及び形状(例えば、矩形形状、楕円形形状、砂 時計形状、犬骨形状、非対称形状等)で製造でき、衛生ナプキン及び他の吸収物 品で一般的に使用される、一般にエアーフェルトと呼ばれる微粉砕した木材パル プのような種々の液体吸収性材料から製造できる。他の適当な吸収材料の例には 、紙綿、コフォームを含む溶融吹付けポリマー、化学的に改質した即ち架橋した セルロース繊維、薄葉紙の包紙及び薄葉紙積層体を含む薄葉紙、吸収フォーム、 吸収スポンジ、ミズゴケ、超吸収ポリマー、吸収ゲル化剤、又は任意の等価の材 料又はこれらの材料の組み合わせ又は混合物が含まれる。吸収コアの形体及び構 造もまた変化させることができる(例えば、吸収コアは、キャリパが変化するゾ ーン、親水性勾配、超吸収勾配、又は平均密度が低く且つ平均坪量が低い捕捉層 を有することができ、或いは、一つ又はそれ以上の層又は構造からなることがで きる)。しかしながら、吸収コアの全吸収力は、衛生ナプキンの設計負荷及び所 期の使用に匹敵するものでなければならない。更に、吸収コアの大きさ及び吸収 力は、失禁者用パッド、パンティライナ、レギュラー型衛生ナプキン、又は夜用 衛生ナプキンといった種々の用途に合わせて変化させることができる。 厚型製品用の例示の吸収コアは、好ましくは、微粉砕した木材パルプ繊維、エ アーフェルト、及びポリエステルのような合成繊維の混合物である。この吸収コ アは、製品の吸収性及び装着性を改善するため、横方向において、吸収コアの中 央領域が厚くなるように付形されている。パンティライナーについては、吸収コ アは、好ましくは、1980年3月4日にトローハンに付与された米国特許第4 ,191,609号に従って製造された一つ又はそれ以上の薄葉紙層からなる。 本発明の「薄型」衛生ナプキンの吸収コアとして使用するための、広範に受け入 れられており且つ商業的成功を収めた好ましい吸収構造は、1990年8月21 日及び1991年4月23日の夫々にオズボーン三世に付与された「薄型紙衛生 ナプキン」という標題の上掲の米国特許第4,950,264号及び米国特許第 4,509,653号に記載された超吸収薄葉紙積層体である。吸収コアの好ま しい実施例は、第1図に示すように砂時計形状を備えている。 バックシート30及びトップシート28は、吸収コア32の衣料面44及び身 体面45の夫々と隣接して配置されており、好ましくは、当該技術分野で周知の 取り付け手段(図示せず)によってこれらの面に及び互いに接合されている。例 えば、バックシート及び/又はトップシートは、均等で連続した接着剤の層、パ ターンをなした接着剤層、又は接着剤の別々の線、螺旋、又はスポットからなる アレイによって吸収コアに又は互いに固定されている。満足のいく結果が得られ ることがわかっている接着剤は、ミネソタ州セントポールのH.B.フューラー 社が製造し、HL−1258又はH−2031として販売している接着剤である 。取り付け手段は、好ましくは、1986年3月4日にミネトラ及びタッカーに 付与された「使い捨て排泄物包含衣料」という標題の米国特許第4,573,9 86号に開示されているような接着剤のフィラメントの開放パターンネットワー クからなる。同特許について触れたことにより、その特許に開示されている内容 は本明細書中に組み入れたものとする。フィラメントの開放パターンネットワー クからなる例示の取り付け手段は、1975年10月7日にスプラーグ・ジュニ アに付与された米国特許第3,911,173号、1978年11月22日にジ ッカー等に付与された米国特許第4,785,996号、及び1989年6月2 7日にウェレニックに付与された米国特許第4,842,666号に示された装 置及び方法に例示されているような螺旋状のパターンをなすように渦を巻いた接 着剤のフィラメントの幾つかの線からなる。これらの特許について触れたことに より、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中に組み入れたもの と する。変形例では、取り付け手段は、熱結合、圧力結合、超音波結合、動的機械 的結合、又は任意の他の適当な取り付け手段、又は当該技術分野で周知のこれら の取り付け手段の組み合わせからなるのがよい。 バックシート30は、液体(例えば月経及び/又は尿)に対して不透過性であ り、好ましくは薄いプラスチックフィルムから製造されるが、他の可撓性の液体 不透過性材料を使用してもよい。本明細書中で使用されているように、「可撓性 」という用語は、柔軟であり且つ人体の全体形状即ち輪郭に容易に馴染む材料に 関する。バックシートは、吸収コアに吸収され且つ包含された滲出物が、衛生ナ プキンと接触するパンツ、パジャマ、下着といった物品を濡らすことがないよう にする。かくして、バックシートは、織布材料又は不織布材料、ポリエチレンや ポリプロピレンでできた熱可塑性フィルムのようなポリマーフィルム、又はフィ ルムでコーティングした不織布材料のような複合材料からなるのがよい。好まし くは、バックシートは、厚さが約0.012mm乃至約0.051mm(約0.5ミ ル乃至約2.0ミル)のポリエチレンフィルムである。例示のポリエチレンフィ ルムは、オハイオ州シンシナチのクロペー社がクロペー1401の表示で製造し ているポリエチレンフィルムである。バックシートには、好ましくは、より布に 近い外観を与えるため、エンボス加工及び/又は艶消し仕上げが施してある。更 に、バックシートは、吸収コアから水蒸気を逃がすことができる(即ち、通気性 がある)が、滲出物や悪臭を通さない。バックシートの大きさは、吸収コアの設 計及び選択された衛生ナプキンの正確な設計で決まる。好ましい実施例では、バ ックシートは、吸収コアを越えて衛生ナプキン全周に亘って最小距離延びている 。 トップシート28は、柔軟であり、柔らかな触感を持ち、着用者の皮膚に対し て刺激がない。更に、トップシート28は液体透過性であり、その厚さを通って 液体(例えば、月経及び/又は尿)が容易に通過できる。本発明について、好ま しいトップシートは有孔プラスチックフィルムからなる。トップシートには、有 孔プラスチックフィルムが好ましく、付形フィルムが更に好ましい。これは、付 形フィルムが身体の滲出物に対して透過性であるけれども吸収性がないためであ る。かくして、着用者の表面29、即ち身体と接触する付形フィルムの表面は、 乾燥状態のままであり、これによって、身体が汚れないようにし、着用者に対し て更に快適な感触を与える。適当な付形フィルムは、1975年12月30日に トンプソンに付与された「テーパした毛管を有する吸収性構造」という標題の米 国特許第3,929,135号、1982年4月13日にミュラン及びスミスに 付与された「耐汚性トップシートを有する吸収物品」という標題の米国特許第4 ,324,246号、1982年8月3日にラデル及びトンプソンに付与された 「繊維のような性質を有する弾性プラスチックウェブ」という標題の米国特許第 4,342,314号、及び1984年7月31日にアー、ルイス、ミュラン、 及びオウエレットに付与された「艶消しされた表面及び布のような触感を有する 巨視的に拡張させた立体的プラスチックウェブ」という標題の米国特許第4,4 63,045号に記載されている。これらの特許について触れたことにより、こ れらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 本発明についての好ましいトップシートは、上掲の特許のうちの一つ又はそれ以 上に記載された付形フィルムであり、オハイオ州シンシナチのプロクターエンド ギャンブル社が「ドライウィーブ(DRY-WEAVE)」として販売している。変形例 では、トップシートは、多孔質フォーム、網状フォーム、又は、天然繊維(例え ば木材繊維や綿繊維)、合成繊維(例えば、ポリエステル繊維又はポリプロピレ ン繊維)、又は天然繊維と合成繊維の混紡でできた織布ウェブ及び不織布ウェブ といった広範な材料から製造できる。 本発明の好ましい実施例では、付形フィルム製トップシートの着用者の表面2 9は親水性である。表面が親水性であるため、液体は、着用者の表面が親水性で ない場合よりも迅速にトップシートを通って移送される。これにより、月経流 体が吸収コアによって吸収されないでトップシートから流出する可能性を小さく する。好ましい実施例では、トップシートの着用者の表面は、これを界面活性剤 で処理することによって親水性にされている。界面活性剤は、トップシートの着 用者の表面に亘って実質的に均等に且つ完全に分配されているのが好ましい。こ れは、当該技術分野で周知の任意の一般的な技術によって行うことができる。例 えば、界面活性剤は、スプレー、パッディング、又は転写ロールを使用すること によってトップシートに付けることができる。更に、界面活性剤は、付形トップ シートのポリマー材料に組み込むことができる。 側フラップ34は、吸収コア32の各側縁部46に沿ってこれらの側縁部から 外方に延びている。側フラップ34は、吸収コア32の周囲と側縁部46との間 の衛生ナプキン20の部分である。好ましい実施例では、側フラップ34は、吸 収コア32の側縁部46に沿ってこれらの側縁部から延びるバックシート30及 びトップシート28の延長部から形成されている。各側フラップ34は先端縁部 35を有し、これは、好ましい実施例では、衛生ナプキン20の長手方向縁部3 8を形成する。 更に、本発明の衛生ナプキンには、当該技術分野で周知の任意の随意の追加の 構成要素を設けることができる。随意の構成要素には、一つ又はそれ以上の流体 輸送層、二次トップシート、随意のインターライナー、ファスニング手段、及び 取り外し自在のカバーストリップ即ち剥離ライナが含まれる。更に、衛生ナプキ ンには、着用者の下着の股部分に巻き付けられるフラップ即ち「ウィング」(添 付図面には示してない)を設けることができる。このような衛生ナプキンの例は 、1986年5月20日にヴァン・チルバーグに付与された米国特許第4,58 9,876号、及び1987年8月18日にヴァン・チルバーグに付与された米 国特許第4,687,478号に更に詳細に記載されている。これらの特許につ いて触れたことにより、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中 に組 み入れたものとする。 好ましい実施例では、バックシート30の衣料に面する表面には、衛生ナプキ ン20を着用者の下着に取り付けるための手段が設けられており、下文において 、これをパッド取り付け手段(第1図には示さず)と呼ぶ。パッド取り付け手段 には、機械式ファスナが含まれ、好ましくは、感圧接着剤のような接着剤ファス ニング手段が含まれる。好ましくは、接着剤が乾燥したり衛生ナプキンの使用前 に接着剤が他の表面にくっついたりしないようにするため、取り外し自在の剥離 ライナが接着剤ファスニング手段を覆っている。接着剤は、一つ、二つ、又は幾 つかの平行なストリップをなして、又は例えば二つの対称な反対方向に凸状にな った外方に差し向けられたストリップをなしてバックシートの衣料に面する表面 に付けられているのがよい。接着剤のストリップの幅は、約5mm乃至約35mmで あり、好ましくは15mm乃至26mmである。好ましくは、接着剤のストリップは 、ストリップの内側縁部間の距離が約28mmであり、ストリップの外側縁部間の 距離が約60mmであるような大きさ及び配置になっている。変形例では、接着剤 は、バックシートの衣料に面する表面の面積の約30%乃至約70%をカバーす るほぼ中央に配置された矩形のパッチの形体でバックシートに付けられる。適当 な接着剤は、センチュリー・アドヒーシブ社から入手できる「0.6ミルパス」 という接着剤、及びオハイオ州コビントンのアンカー・コンチネンタル社の3シ グマ部から入手できる製品番号第8305−4という接着剤である。 スタビライザー部材36は、衛生ナプキンそれ自体が、装着性を高め且つ吸収 コア32の吸収効率を向上する形状になることができるように、側壁パネル24 の曲げ剛性を中央吸収パネル22よりも高くするため、衛生ナプキン20の各側 壁パネル24に配置されている。衛生ナプキン20の側壁パネル24をスタビラ イザー部材36で補剛することによって、衛生ナプキンは、吸収パネル22、特 定的には吸収コア32及びトップシート28が着用者の外陰部領域に近付き、更 にぴったりと接触するように着用者の大腿が側壁パネル24に及ぼす力を使用で きる。中央吸収パネルと着用者との接触を改善することによって、衛生ナプキン からの漏れを全体に減少し、及びかくして汚れが起こらないようにする。スタビ ライザー部材36は、トップシート28の着用者の表面29上に置かれてこれに 接合されている場合、身体の滲出物の横方向流れに対して障壁を提供し、これに よって横漏れ性能を更に改善する。 各スタビライザー部材36は、好ましくは、衛生ナプキン20の側壁パネル2 4に接合された別体の要素である。「スタビライザー部材」という用語は、側壁 パネル24の曲げ剛性を高めるため、衛生ナプキン20の側壁パネル24に接合 された離散した別体の要素に関する。かくして、スタビライザー部材36は、好 ましくは、衛生ナプキン20の他の構成要素から形成された要素ではない。 各スタビライザー部材36は、第1縁部48、第1縁部48の横方向反対側の 第2縁部49、側フラップ部分50、好ましくは内コア部分50、及び随意の外 部分(第1図及び第2図には示さず)を有する。第1縁部48は、スタビライザ ー部材36の長手方向に延びる縁部であり、衛生ナプキン20の長手方向中心線 1に対して第2縁部49よりも近い縁部である(即ち、第2縁部49は、第1縁 部48の横方向外方に配置されている)。スタビライザー部材36の第1縁部4 8及び/又は第2縁部49は、直線状であってもよいし、曲線状であってもよい 。スタビライザー部材36の第1縁部48は、吸収コア32の側縁部46と隣接 して、又は側縁部46の横方向内方に配置されている。スタビライザー部材36 の側フラップ部分50は、吸収コア32の側縁部46から側フラップ34の先端 縁部35に向かって延びている。スタビライザー部材36は、衛生ナプキン20 の側壁パネル24の曲げ剛性を高めるため、側フラップ34の少なくとも一部に 、好ましくは吸収コア32の側縁部46と隣接して配置されていなければならな い。好ましくは、スタビライザー部材は、側フラップ部分50と隣接した内 コア部分50を有する。内コア部分50は、吸収コア32の側縁部46から内方 に長手方向中心線1に向かって第1縁部48まで延びている。更に、スタビライ ザー部材36は、随意であるが、側フラップ34の先端縁部35を越えて外方に 第2縁部49まで延び、柔らかで快適な衛生ナプキンの長手方向縁部を形成する 外側部分を有する。(この実施例は第4図に示してある。) スタビライザー部材36は、トップシート28の着用者の表面29上、吸収コ ア32とトップシート28との間、吸収コア32とバックシート30との間、又 はバックシート30の衣料面31上を含む衛生ナプキン20の厚さのどこに配置 してもよい。第1図及び第2図に示すように、スタビライザー部材36は、好ま しくは、トップシート28の着用者の表面29上に配置され、これに接合されて いる。本明細書中で使用されているように、「接合」という用語は、スタビライ ザー部材が衛生ナプキンの部分に直接的に取り付けられた形体、及びスタビライ ザー部材が中間部材に取り付けられ、この中間部材が衛生ナプキンに取り付けら れた間接的に取り付けられた形体を含む。好ましい実施例では、スタビライザー 部材は、トップシート28の着用者の表面29上にスタビライザー取り付け手段 で、好ましくは第2図に示す接着剤層42で各々直接的に接合されている。 スタビライザー部材36は、多くの異なる位置、ゾーン、及びパターンでトッ プシート28に接合できる。例えば、スタビライザー部材は、使用中、第1縁部 がトップシートの着用者の表面から遠ざかる方向に間隔が隔てられ、身体の滲出 物の横方向流れに対して起立障壁を形成するように第1縁部の内方の所定の箇所 (取り付け箇所)でトップシートに接合されているのがよい。(この形体を本発 明の変形例で論じる。)スタビライザー部材は、二つの箇所でトップシートに接 合されていさえすればよい。一実施例では、縁部間の領域がトップシートに接合 されていないように、スタビライザー部材の縁部だけがトップシートに結合され ているのがよい。好ましい実施例では、スタビライザー部材は、その全長及び全 幅に沿ってトップシートに接合されている。 スタビライザー部材36は、本明細書中で説明した必要な剛性を提供できる任 意の表面形状又は断面形状を有するのがよい。スタビライザー部材の表面形状は 、矩形、台形、楕円形、又は任意の他の表面形状であるのがよい。一般的には、 スタビライザー部材の断面形状は、衛生ナプキンの着用者に対する快適性や分離 性等の性能上の配慮、並びに衛生ナプキンの製造者の生産性及び包装適合性に対 する配慮で決まる。本発明のスタビライザー部材の断面形状は、矩形形状、楕円 形形状、円形形状、又は対称又は非対称の種類の形状(例えば犬骨形状)等の任 意の形状であるのがよい。特に好ましい形状は、全ての縁部又は縁部のうちの幾 つかに丸味を付けた矩形形状である。 スタビライザー部材36は、下側にある衛生ナプキン20の表面の輪郭に従っ て接合されている。これによって、段状の外観を示す第2図、第3図、第5図、 及び第6図に示された実施形状となる。しかしながら、添付図面に示す種々の材 料の寸法は、図面の明瞭化を図るため、拡大してある。従って、スタビライザー 部材は、実際には、下側にある衛生ナプキン20の輪郭に従って変形するとき、 あまり大きくは曲がらないか、或いは全く曲がらない。 スタビライザー部材36の長さ(長手方向寸法)は、スタビライザー部材を形 成する材料の幅、厚さ、及び価格に従って変化する。スタビライザー部材の長さ は、代表的には、吸収コアと同じであり、一般的には衛生ナプキン自体と同じで ある。 スタビライザー取り付け手段は、スタビライザー部材を衛生ナプキンの側壁パ ネルに取り付けるための当該技術分野で周知の任意の取り付け手段であるのがよ い。例えば、スタビライザー取り付け手段は、接着剤、当該技術分野で周知の熱 /圧力シール技術を使用した熱/圧力シール、当該技術分野で周知の超音波結合 技術を使用した超音波結合、当該技術分野で周知の動的機械的結合技術を使用し た動的機械的結合、又は当該技術分野で周知の任意の他の材料又は方法からなる のがよい。パネル取り付け手段は、好ましくは、第2図に示すような接着剤層4 2のような接着剤である。 スタビライザー部材36は、本明細書中に説明した機能を提供する種々の材料 から形成されているのがよい。本発明のスタビライザー部材の材料は、好ましく は、柔らかな触感を持ち、着用者の皮膚に対して刺激がない。材料は、均質な単 一の材料、異なる材料からなる均質な混合物、又は異なる材料からなる不均質な 組み合わせ(例えば、層状構造)であるのがよい。好ましい実施例では、スタビ ライザー部材は、均質な中央ウェブ材料を包装ウェブで完全に包装した部材から なる。スタビライザー部材の材料は、例えば、上文中に論じた吸収コアの材料、 トップシートの材料、又はバックシートの材料と同じ材料であるのがよい。スタ ビライザー部材の材料は、通常は、捲縮加工が施してあり、即ち柔らかく且つ厚 味があり、好ましくは弾性の材料であり、例えばマサチューセッツ州ウォルポー ルのベラテック社が供給している坪量が60g/m2の疎水性エアスルーボンデッド 不織布である。 更に、材料は、吸収力を持つように又は吸収力を持たないように選択できる。 スタビライザー部材が吸収力を持つ場合には、スタビライザー部材に対して選択 された材料は、好ましくは湿潤弾性であり、そのため、湿潤時に潰れない。適当 な湿潤弾性材料には、ポリエステル、レーヨン、オルロン、又は他のポリオレフ ィン材料が含まれる。好ましい実施例では、スタビライザー部材は、トップシー トの材料について上文中に説明した不織布ウェブ又は付形フィルム材料に包まれ た吸収性湿潤弾性材料からつくられる。 本発明のスタビライザー部材36が提供する機能は、本質的には、吸収コア3 2をトップシート28とともに着用者の会陰領域に近づけることによって吸収コ ア32の吸収効率を向上させることができる形状に衛生ナプキン20それ自体 の形体を変えることができるように、側壁パネル24を補剛することである。こ の機能を行うため、衛生ナプキン20にはスタビライザー部材36が設けられ、 このスタビライザー部材が衛生ナプキン20の側壁パネル24を補剛し、これに よって、着用者の大腿によって衛生ナプキン20の側部に通常及ぼされる力を衛 生ナプキン20が使用できるようにする。任意の理論によって括られることを望 むものではないが、着用者が大腿を合わせたときに衛生ナプキンの長手方向側部 に圧縮力が及ぼされ、側部を内方に押しやるものと考えられる。このように側部 が内方に移動すると、側壁パネルが撓み曲げ軸線を中心として曲がり、これによ って実質的に垂直位置を取る。衛生ナプキンを更に圧縮すると、側壁パネルによ って形成された実質的に垂直な起立壁が中央吸収パネルに向かって内方に移動す る。かくして、補剛された側壁パネルが圧縮力を内方に及ぼし、側壁パネルより も曲げ剛性が小さい中央吸収パネルを撓ませてこれを上方に移動し、衛生ナプキ ンの身体面を外陰部領域の外面とぴったりと接触させ、これによって身体と良好 に接触させる。補剛された側壁パネルは、更に、月経を吸収されるまで集めてお く領域を形成する垂直方向に起立した壁を提供する。更に、比較的に厚味のある スタビライザー部材は、滲出物が衛生ナプキンの側部に横方向に流れないように する壁を提供する。 衛生ナプキンは、好ましくは、着用者のパンティの股部分に配置され、剥離カ バー(図示せず)を外した後、接着剤ファスニング手段(図示せず)で着用者の パンティの股部分に固定される。 第3図は、本発明の変形例の衛生ナプキン320の断面図である。衛生ナプキ ン320の吸収コア332は、捕捉層300、薄葉紙層302、及び貯蔵層30 4からなる三層構造を有する。捕捉層300は、月経及び他の体液を迅速に捕捉 し、分配するため、トップシート28と隣接して配置されている。(適当な捕捉 層の例は、1992年8月11日にヘラン及びクーパーに付与された米国特 許第5,137,537号、1991年4月23日にオズボーン三世に付与され た米国特許第5,009,653号、又は1993年6月24日に公開されたプ ロクターエンドギャンブル社のWO93/11725号に開示されている。これ らの文献について触れたことにより、これらの文献の各々に開示されている内容 は本明細書中に組み入れたものとする。)薄葉紙層302は、月経を捕捉層から 貯蔵層に良好に分配するため、捕捉層300と貯蔵層304との間に配置されて いる。(薄葉紙層は、好ましくは、プロクターエンドギャンブル社がパフ(PU FF)の商標で販売しているセルロース薄葉紙又は当該技術分野で周知の任意の 薄葉紙の層である。)貯蔵層304は、バックシート30と隣接してバックシー ト30と薄葉紙層302との間に配置されている。(貯蔵層は、吸収コアに関し て本明細書中に説明した任意の吸収層であるのがよいが、好ましくは、オズボー ンに付与された上掲の米国特許第4,950,264号、及び米国特許第5,0 09,653号に記載されているような超吸収積層体である。) 第3図に示す実施例では、スタビライザー部材336は、少なくとも二つの別 々の取り付け箇所306及び306’で衛生ナプキン320に接合されている。 これによって、スタビライザー部材336の部分がトップシート28の着用者の 表面29の隣接した部分から浮き上がり且つここから離間される。これは、スタ ビライザー部材336の第1縁部48で特に重要である。第1縁部48は、使用 中、トップシート28の着用者の表面29に沿って流れる月経を収容する溝を形 成するため、第1縁部48がトップシート28から離間されているようにトップ シート28に固定されていないのが好ましい。取り付け箇所306及び306’ の各々は、好ましくは、スタビライザー部材336をトップシート28に接合す る接着剤要素からなる。 第4図は、本発明の別の変形例の衛生ナプキン420を示す。衛生ナプキン4 20の吸収コア432は、ワイプ捕捉層400、C字形状に折畳んだ超吸収積 層体402、及び薄葉紙404からなる三層構造を有する。スタビライザー部材 436は、側フラップ34に接合されており、側フラップ34の先端縁部35か ら横方向外方に延びている。側フラップ34の先端縁部35を越えて横方向外方 に延びるスタビライザー部材の部分は、スタビライザー部材の外側部分54と表 示される。外側部分54は、衛生ナプキン420の長手方向縁部38の一部を形 成し、柔らかで柔軟な側部を衛生ナプキンに形成する。 第5図は、本発明の更に別の変形例の衛生ナプキン520を示す。この実施例 では、スタビライザー部材536は、衛生ナプキンの全周に亘って連続的に配置 されている。かくして、衛生ナプキン520の端縁部40並びに側壁パネル24 が補剛され、本明細書中に記載した利点を提供する。図示の実施例では、スタビ ライザー部材536は、好ましくは、衛生ナプキンの周囲に亘って延びる単一の 材料部品で形成されている。更に、この実施例の吸収コア532は付形断面を有 し、吸収コアの中央部が吸収コアの横側よりも厚くなっている。 第6図は、本発明の更に別の変形例の衛生ナプキン620を示す。この実施例 では、スタビライザー部材636は、長手方向で衛生ナプキン620の端縁部4 0まで延びていない。スタビライザー部材636は、好ましくは、吸収コア32 のパッド縁部47の手前で終端し、衛生ナプキンの中央ゾーンだけを補剛する。 試験方法 曲げ剛性 中央吸収パネル及び側壁パネルの曲げ剛性は、1991年4月23日にオズボ ーン三世に付与された米国特許第5,009,653号に記載の円形曲げ試験方 法に従って決定される。同特許について触れたことにより、その特許に開示され ている内容は本明細書中に組み入れたものとする。 横方向圧縮 試料の横方向圧縮は、以下の方法で決定される。 オハイオ州ニューバリーのEME社から入手できるEME599A型のような 「定速伸長」引張/圧縮試験機及びコンピューターを、感度が少なくとも5gで 最大2000gまでの力を計測できるロードセルとともに使用する。ロードセル を、100g以上の力に対して力の計測値の精度が2%以内又はそれ以上である ように較正しなければならない。試験機の位置は、少なくとも0.05cmの精度 でなければならない。この試験方法は、22.78℃±1.1℃(73°F±2 °F)の室温条件で行われ、50±2%の相対湿度が使用される。試料固定具は 、直径が3.81cm(1.5インチ)の二枚の平行な円形プレートからなる。一 方のプレートをロードセルクランプ(定置)にクランプし、他方のプレートを移 動するクロスヘッドに取り付ける。 試験されるべき試料を、幅(横方向寸法)が20mmで長さ(長手方向寸法)が 38mmの大きさを持つように適当なパネルから切り出す。これらの平行なプレー トは、最初は、3.75cm離間されている。これらのプレートを、0.16cm/ 秒の速度で一緒に移動するように設定する。これらのプレートは、コンピュータ ーが2000gの荷重を検出し、次いでクロスヘッドをその元の位置に戻すまで 一緒に移動するように設定されている。コンピューターは、力及び距離のデータ を1秒間に40個集めるように設定されている。 コンピューターから引張試験機に適当なデータ獲得ファイルをロードした後、 状態調節済みの試料を、20mmの縁部が引張/圧縮試験機の平行なプレート間で 垂直方向に配向された状態で、配向する。ロードセルに力を加えずに試料をこの 配向に保持する。始動ボタンを押し、試験手順の開始する。試料は、両プレート が試料と接触するまで所定位置に垂直に保持され、プレートが試料と接触すると 、試料が解放され、自由に圧縮される。力と距離のデータのグラフから、所与の 変 形での力の最大分離を決定する。これがパネルの横方向圧縮を提供する。 本発明の特定の実施例を例示し且つこれを説明したが、本発明の精神及び範囲 から逸脱することなく、種々の他の変形及び変更を行うことができるということ は当業者には明らかであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本発明の範疇 のこのような変形及び変更の全てをカバーしようとするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,FI,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,MX, NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,T J,TT,UA,UZ,VN 【要約の続き】 曲げ剛性を高める。更に、側壁パネルの横方向圧縮は、 中央吸収パネルの横方向圧縮よりも大きく、そのため、 中央吸収パネルを折り曲げ、即ち上方に曲げて身体の形 態と一致させることができる。好ましくは、スタビライ ザー部材は、吸収物品の上面に沿った液体の横方向流れ に対する障壁を形成するため、トップシートの着用者の 表面に接合されている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 側境界を有し、側縁部を有する吸収コアの少なくとも一部を有し、曲げ 剛性を有する中央吸収パネルと、 前記中央吸収パネルの前記境界の各々に沿って境界から外方に延びる側壁パネ ルであって、前記中央吸収パネルに曲がるように各々接合されており、曲げ剛性 を有する側壁パネルと、 前記側壁パネルの各々を前記中央吸収パネルに接合する撓み曲げ軸線と、を備 えた、月経用又は失禁者用の吸収パッドにおいて、 前記側壁パネルの各々がスタビライザー部材を有し、前記スタビライザー部材 は、前記側壁パネルの曲げ剛性を高め、前記側壁パネルの各々の曲げ剛性を前記 中央吸収パネルの曲げ剛性よりも大きくする、ことを特徴とする吸収パッド。 2. 前記中央吸収パネルの曲げ剛性は、400g以下であり、好ましくは、 前記側壁パネルの各々の曲げ剛性は、前記中央吸収パネルの曲げ剛性の約2倍以 下である、請求項1に記載の吸収パッド。 3. 前記中央吸収パネルの厚さは、5mmよりも小さく、好ましくは、前記側 壁パネルの各々の縁部圧縮剛性は500gよりも大きい、請求項1又は2に記載 の吸収パッド。 4. 前記スタビライザー部材の前記第1端部は、前記吸収コアの前記側縁部 と隣接して配置されており、好ましくは、前記吸収コアの前記側縁部の横方向内 方に配置されている、請求項1、2、又は3に記載の吸収パッド。 5. 前記撓み曲げ軸線は、前記スタビライザー部材によって形成される構造 的不連続性によって形成されている、請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記 載の吸収パッド。 6. 前記スタビライザー部材の各々は、前記トップシートの前記着用者の表 面に好ましくは少なくとも二つの取り付け箇所で接合されており、これらの取り 付け箇所は、好ましくは、(i)前記取り付け箇所の横方向最内方の箇所が、前 記第1縁部が前記トップシートに接合されないように前記スタビライザー部材の 前記第1縁部から横方向外方に配置されているか、或いは、(ii)前記スタビラ イザー部材部の全表面領域が前記トップシートに接合されているかのいずれかで ある、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の吸収パッド。 7. 前記パッドは、前記吸収コアの前記側縁部の各々から横方向外方に延び る側フラップを有し、前記側フラップは先端縁部を有し、好ましくは、前記スタ ビライザー部材の前記第2縁部は、少なくとも、前記側フラップの前記先端縁部 まで横方向外方に延びており、更に好ましくは、前記第2縁部は、前記側フラッ プの前記先端縁部から横方向外方に延びている、請求項1乃至6のうちのいずれ か一項に記載の吸収パッド。 8. 前記スタビライザー部材は、中央部材及び前記中央部材を包囲するカバ ー層を備え、好ましくは、前記カバー層は不織布材料又は有孔フィルムのいずれ かを有する、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の吸収パッド。
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