JP2012157403A - 風呂蓋 - Google Patents

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Abstract

【課題】風呂蓋としての機能を有しつつテーブルとしても使用できる風呂蓋を提供する。
【解決手段】浴槽の上面に敷設される風呂蓋であって、片側表面がクッション材8で覆われ、外周端面が縁被覆材9でカバーされてなり、発泡ポリスチレン製の芯材6をFRPの表面材7a,7bで挟みこんだ片側の表面材7aの表面に発泡ポリエチレン製のクッション材8が接着され、縁被覆材9はオレフィン系エラストマー製である。
【選択図】図4

Description

本発明は、風呂蓋に関するものである。
従来、特許文献1に開示されているように、両面にクッション材を接着させた構成の風呂蓋が存在する。
特開2003−225173号公報
上記特許文献1に開示されている風呂蓋は、両面にクッション材が接着されたものであるため、浴槽の上面に敷設した場合に浴槽から浮いて隙間ができたり、クッション材に直接湯気が当たることでカビが発生しやすいという問題点があり、また、特許文献1の風呂蓋では、外周にエッジが存在しないために、外周の端面から剥がれてきたり、劣化しやすいという問題点があった。
本発明は、風呂蓋としての機能を有し、テーブルとしても使用することのできる風呂蓋の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明は、浴槽の上面に敷設される風呂蓋であって、該風呂蓋は、片側表面がクッション材で覆われ、外周端面が縁被覆材でカバーされていることを要旨とする。
本発明の風呂蓋では、片側表面のみがクッション材で覆われているため、クッション材の存在しない側を浴槽の上面に敷設して、隙間なく浴槽を覆うことができ、良好に風呂蓋として使用することができる。また、風呂蓋の表面はクッション材で覆われているため、肘をついて読書等をしても肘が痛くなりづらく、テーブルとして良好に使用することができ、しかも、外周端面は縁被覆材でカバーされているため、良好に気密性が確保されて、外周側が劣化することがなく、良好な意匠性を呈することができるものとなる。
また、本発明の風呂蓋において、前記風呂蓋は、発泡ポリスチレンの芯材をFRPの表面材で挟み、片面の表面材の表面に発泡ポリエチレンのクッション材を接着し、オレフィン系エラストマーの縁被覆材を外周端面に嵌め込んで形成されているものとすることもできる。
こうすれば、FRPの表面材で荷重に対する強度が確保され、発泡ポリスチレンの芯材により熱伝導率が抑制されて断熱性が確保され、しかも、外周の縁被覆材により気密性が確保されて、風呂蓋としての良好な機能を備えたものとなり、また、発泡ポリエチレンのクッション材によりクッション性が確保されているため、テーブルとして使用する際には、手や肘を置いて良好に読書等が行えるものとなる。
浴槽の上面に敷設した風呂蓋をテーブルとして使用し、入浴しながら読書をしている状態の平面構成図である。 3枚割りの風呂蓋の平面図である。 クッション材を設けた中央風呂蓋の平面構成図である。 図3の断面要部拡大図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、浴室で読書をしている状態の平面構成図であり、浴室の洗い場1の側方に設置された浴槽2の上面外周にはフランジ部2aが形成されており、このフランジ部2a上に架け渡し状に中央風呂蓋3を敷設して、入浴しながら人4が中央風呂蓋3上に肘等を付いて本5を読むことができるように構成されている。即ち、中央風呂蓋3は、テーブルとしても使用することができるものである。
この中央風呂蓋3は図2に示すように、通常、風呂蓋として使用する場合は、両側に大型の風呂蓋3A,3Bを並べて、風呂蓋3A,3Bと中央風呂蓋3で浴槽2の上面全体を覆うように浴槽2上に敷設して使用するものである。
左右の大型風呂蓋3Aおよび3Bは、表面にクッション材は設けられておらず、平板状に形成されて、外周側に縁被覆材が設けられたものである。
中央の中央風呂蓋3は、図3に拡大平面図で示すように長方形状に形成されており、片面表面がクッション材8で覆われて、外周は縁被覆材9でカバーされた構造となっている。
この中央風呂蓋3の要部縦断面図は図4に示す。
中央風呂蓋3は、芯材6の上下面が表面材7a,7bで挟まれ、上面側の表面材7aの表面にクッション材8が接着されており、外周には縁被覆材9が嵌め込み状に取り付けられて構成されている。
芯材6は、発泡ポリスチレンで構成され、表面材7a,7bは、ガラス繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化樹脂シート(FRP)であり、クッション材8は、発泡ポリエチレン製であり、また、縁被覆材9は、オレフィン系エラストマーで構成されている。
なお、クッション材8の表面には、シボ加工による布目が形成されている。
図2の実施例では、クッション材8の表面は平坦となっているが、図3および図4の実施例のように、クッション材8の表面に凹み状の凹部8aを形成しても良く、この凹部8a内にはペットボトル等を安定して置くことができるものとなる。
その他、クッション材8には、肘を置くことのできる凹部等を形成させておいても良い。
なお、縁被覆材9は、中央風呂蓋3の外周端面を覆うことのできる高さ寸法のカバー面9aを有し、カバー面9aの内面側には、上下方向に間隔をおいて嵌合部9d,9dが突出形成されており、この嵌合部9d,9dを芯材6に嵌合させて、縁被覆材9を嵌め込んで取り付けることができ、嵌合部9d,9dを嵌合した状態では、嵌合部9d,9dの外側に表面材7a,7bが配置されるように構成されている。
また、縁被覆材9の嵌め込み状態では、カバー面9aの上端に内側に折り曲げて形成されている上端突片9bがクッション材8の端縁上に喰い込み、また、カバー面9aの下端に内側に折り曲げて形成されている下端突片9cが下側の表面材7bの下面側に喰い込み、この縁被覆材9により気密性が確保されて外周がカバーされる。
なお、上端突片9bの部分は、クッション材8が捲れることがないように押さえるために固く構成するのが好ましく、逆に、下端突片9cの部分は、浴槽に密着するように柔らかく構成するのが好ましい。
このような中央風呂蓋3の構造では、上方からの荷重に対する強度がFRP製の表面材7a,7bにより確保され、例えば、もし上面に人が座ってしまっても破損しない強度が確保されている。
また、発泡ポリスチレン製の芯材6により熱伝導率が抑制されて、風呂蓋としての良好な断熱性が確保されており、縁被覆材9により風呂蓋としての気密性が確保されている。
また、図1のように、テーブルとして使用する際には、クッション材8の上に肘や手を置いても、クッション性を有するために痛く感じることはなく、良好に読書用等のテーブルとして使用することができるものである。
なお、図2のように、風呂蓋として中央風呂蓋3を使用する場合には、クッション材8が接着されていない下側の表面材7bを浴槽2のフランジ部2a上に載せて使用することで、浴槽のフランジ部2aに表面材7bが隙間なく当接し、両側の大型風呂蓋3A,3Bも同様にフランジ部2aに隙間なく当接して、底面側を面一状にして大型風呂蓋3A,3Bの中央部に中央風呂蓋3を敷設して用いることができ、大型風呂蓋3A,3Bとの間に隙間が生ずることがなく、良好な気密性と断熱性が確保されて、風呂蓋としての機能を良好に発揮することができるものである。
また、テーブルとして使用する際に、外周に縁被覆材9が嵌め込み状に取り付けられているため、この縁被覆材9により中央風呂蓋3が浴槽のフランジ部2aからずれ落ちることが防がれて、良好にテーブルとして図1のように使用することができるものとなる。
なお、使用しない場合には、中央風呂蓋3は大型風呂蓋3A,3Bと共に浴室の隅部に立てかける等して収納しておくことができ、無駄なスペースを作らずにコンパクトに収納することができるものである。
2 浴槽
2a フランジ部
3 中央風呂蓋
3A,3B 大型風呂蓋
4 人
5 本
6 芯材
7a,7b 表面材
8 クッション材
8a 凹部
9 縁被覆材
9b 上端突片
9c 下端突片
9d 嵌合部

Claims (2)

  1. 浴槽の上面に敷設される風呂蓋であって、該風呂蓋は、片側表面がクッション材で覆われ、外周端面が縁被覆材でカバーされていることを特徴とする風呂蓋。
  2. 前記風呂蓋は、発泡ポリスチレンの芯材をFRPの表面材で挟み、片面の表面材の表面に発泡ポリエチレンのクッション材を接着し、オレフィン系エラストマーの縁被覆材を外周端面に嵌め込んで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の風呂蓋。
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