JP3121416U - 保温浴槽蓋 - Google Patents

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幸芳 寺澤
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Abstract

【課題】芯材の厚みを薄くしても充分に湯温低下を抑制できる保温浴槽蓋を提供することを目的とする。
【解決手段】発泡材からなるコア材2の表面層に、耐水紙面材3と表皮シート4を順次積層して蓋本体5とし、この蓋本体5の端部周囲を合成樹脂あるいはエラストマー製のエッジプロテクター6で包囲した保温浴槽蓋1であり、耐水紙面材3が紙材の表面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したものである。
【選択図】 図1

Description

本考案は保温のため浴槽の上面に被せるもであって、厚みを薄くしても湯温低下を充分に抑制できる保温浴槽蓋に関する。
従来の浴槽蓋には、巻き込みができるシャッター式のもの、折り畳み式のものが良く知られている。また、最近では芯材の表面に薄板を積層した蓋本体の周囲縁部にループ状に形成した合成樹脂製のエッジプロテクターを脱着可能にした浴槽蓋も提案されている。(特許文献1)
特開平8−103389号公報
最近の浴槽蓋は、芯材として断熱機能を持たせた発泡硬質ウレタン製あるいは発泡ポリスチレン製の断熱材が使用されているが、湯温低下を抑制するためには、断熱材を20〜30mm程度に厚くする必要があった。このため、収納スペースを取ったり、ハンドリングに重かったり、またコスト高にもなっていた。
本考案はこのような問題を改善するものであり、厚みを薄くしても充分に湯温低下を抑制できる保温浴槽蓋を提供することを目的とする。
即ち、本願の請求項1記載の考案では、発泡材からなるコア材の表面層に、耐水紙面材と表皮シートを順次積層して蓋本体とし、該蓋本体の端部周囲を合成樹脂あるいはエラストマー製のエッジプロテクターで包囲した保温浴槽蓋にあり、耐水紙面材を用いることによりコア材の厚みを薄くすることができ、充分に湯温低下を抑制できる。
本願の請求項2記載の考案では、耐水紙面材が紙材の表面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したものであり、紙材を使用することによって断熱効果が一段と増す。
本考案の保温浴槽蓋では、耐水紙面材を用いているために厚みを薄くすることができ、湯温低下を抑制できる優れた効果を有している。
図1は本考案に係る保温浴槽蓋の断面図である。本考案の保温浴槽蓋1は発泡材からなるコア材2の表面層に、熱可塑性フィルムを積層した耐水紙面材3と表皮シート4を順次積層して蓋本体5とし、該蓋本体5の端部周囲を合成樹脂あるいはエラストマー製のエッジプロテクター6で包囲している。
上記コア材2は、例えば発泡硬質ウレタンや発泡スチレンからなる断熱性に優れたボードであり、厚さが10〜15mmのものが使用される。
上記耐水紙面材3は、例えば紙材の表面にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂フィルムであり、厚さが200〜500μmである。上記耐水紙面材3は、例えばポリエチレンコート耐水紙面材として知られている。面材が付くことで、断熱と防湿効果が向上する。紙は、空気層があるため断熱効果を向上させ、ポリエチレンコートは、防湿効果を発揮し、紙をサンドイッチした2層からなる。また表層側は、面材3の強度保持、裏面側がコア材2との接着強度確保になる。
上記表皮シート4としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アクリルフィルム等が使用される。しかし、これに限定されるものではないが、高剛性、低線熱膨張性を有する樹脂シートであれはよい。
上記エッジプロテクター6は、蓋本体5の端部周囲を包囲するものであり、ポリエチレン、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリウレタン、ゴムなどの合成樹脂あるいはエラストマーの型物からなり、脱着可能に蓋本体5に装着されている。
図2には、エッジプロテクター6の拡大図であり、外側フランジ部7aと内側突起部の差込部7bとからなり、接着強度とシール性を持たせることにより外れ難く、また内部への透水を抑えることができる。また、外側フランジ部7aと内側突起部の差込部7bの長さを調整することによりエッジプロテクター6のすべり抵抗を持たせることができる。
本考案に係る本考案に係る保温浴槽蓋の断面図である。 図1に示すエッジプロテクターの拡大図である。
符号の説明
1 保温浴槽蓋
2 コア材
3 耐水紙面材
4 表皮シート
5 蓋本体
6 エッジプロテクター
7a、7b 差込部

Claims (2)

  1. 発泡材からなるコア材の表面層に、耐水紙面材と表皮シートを順次積層して蓋本体とし、該蓋本体の端部周囲を合成樹脂あるいはエラストマー製のエッジプロテクターで包囲したことを特徴とする保温浴槽蓋。
  2. 耐水紙面材が紙材の表面に熱可塑性樹脂フィルムを積層したものである請求項1記載の保温浴槽蓋。
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