JP2012157190A - アキシャルギャップモータ及びその組立て方法 - Google Patents

アキシャルギャップモータ及びその組立て方法 Download PDF

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Abstract

【課題】組立て効率を向上させることができるアキシャルギャップモータの組立て方法を提供する。
【解決手段】シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に右ねじの雄ねじ36が螺合している第1ステータ24のステータバックコア34と、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ27に左ねじの雄ねじ36が螺合している第2ステータ25のステータバックコア34とがロータ23に向けて移動するように、シールド筒状体21cを回転させていき、第1ステータ24、第2ステータ25とロータ23との間に所定寸法のエアギャップ40を設ける。
【選択図】図7

Description

本発明は、ケース内に、ロータ軸に固定したロータと、ロータ軸の軸線方向からロータを挟み込むように配置された第1ステータ及び第2ステータとを収納してなるアキシャルギャップモータ及びその組立て方法に関する。
図10は、特許文献1に記載されている1ロータ2ステータのアキシャルギャップモータ1を示すものである。
アキシャルギャップモータ1は、ケース2内に、ロータ軸3に沿ってロータ4及び一対のステータ5a,5bが配置されている。
ケース2は、ロータ軸3の軸線方向に離間して配置した一対のシールド側板2a,2bと、これら一対のシールド側板2a,2bの外周縁間に固着したシールド筒状体2cとで構成されており、ロータ軸2は、ベアリング6を介してケース2のシールド側板2a,2bに回転自在に配置されている。ロータ軸2の一端には、ロータ軸2の回転位置を検出するエンコーダ14が装着されている。
ロータ4は、ロータ軸3に固定したロータコア7と、ロータコア7から放射状に延在している複数の永久磁石8と、複数の永久磁石8の外周に配置されているローターリング9とを備えている。
一対のステータ5a,5bのうち一方のステータ5aは、円盤形状のステータバックコア10と、ステータバックコアの側面に周方向に等間隔に配置され、コイル12を巻回したステータコア11とを備え、ステータバックコア10がシールド側板2aに固定されている。また、他のステータ5aも、ステータバックコア10及びステータコア11を備え、ステータバックコア10がシールド側板2bに固定されている。
そして、ロータ軸3の軸線方向からロータ4を挟み込むようにエアギャップ13を設けて一対のステータ5a,5bが配置されている。
このアキシャルギャップモータ1は、コイル12に流す電流をコントロールすることで一対のステータ5a,5bに回転磁界を発生させ、この回転磁界とロータ4の永久磁石8との相互作用により、ロータ軸3に回転トルクを発生させる。
特開2008−199895号公報(図2)
ところで、上述したアキシャルギャップモータ1は、回転トルクの向上のために、エアギャップ13を極めて小さい値に設定しなければならず、例えば直径100mmのアキシャルギャップモータでは、エアギャップに数百μmオーダーの精度が要求されている。
しかし、アキシャルギャップモータ1を構成する部品によっては数μmの交差を要求する箇所があり、この交差により組立て精度が悪化してしまうので、エアギャップ精度を向上させることが難しい。
また、一対のステータ5a,5bは、互いのステータコア11がロータ4を挟んで所定の角度で対向するように、角度調整を行なってからシールド側板2a,2bに固定されているが、ステータ5a,5bの角度調整に多くの作業時間を必要とするので、アキシャルギャップモータ1の組立て効率が悪い。
そこで、本発明は、エアギャップ精度を向上させて回転トルクを向上させることができるアキシャルギャップモータを提供するとともに、組立て効率を向上させることができるアキシャルギャップモータの組立て方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係るアキシャルギャップモータは、ケース内に、ロータ軸と、このローラ軸に同軸に固定されたロータと、前記ロータ軸の軸線方向から前記ロータを挟み込む第1ステータ及び第2ステータとを収納してなるアキシャルギャップモータにおいて、前記ケースは、前記ロータの径方向外方を囲むシールド筒状体と、前記ロータ軸の軸線方向に離間して配置され、前記シールド筒状体の内周部に外周部が係合している第1シールド側板及び第2シールド側板とを備え、前記第1ステータ及び前記第2ステータは、円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアと、前記ステータバックコアの外周部に設けられ、前記シールド筒状体の内周部に形成した雌ねじに螺合している雄ねじと、を夫々備え、前記第1ステータ及び前記第2ステータの前記ステータバックコアは、それらの前記雄ねじ及び前記シールド筒状体の前記雌ねじの螺合により、前記ロータ軸の軸線方向に移動可能とされている。
この発明によると、第1ステータのステータバックコア及び第2ステータのステータバックコアを、シールド筒状体とのねじ係合によりロータに近接する方向に移動させることで所定寸法のエアギャップを設けることができるので、ロータ、第1ステータ及び第2ステータの部品に交差が生じていても、エアギャップを高精度に設定することができる。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のアキシャルギャップモータにおいて、前記第1シールド側板は、前記シールド筒状体の前記雌ねじとの螺合により前記第1ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動が拘束されているとともに、前記第2シールド側板は、前記シールド筒状体の前記雌ねじとの螺合により前記第2ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動が拘束されている。
この発明によると、シールド筒状体に螺合している第1ステータのステータバックコアは、第1シールド側板とのダブルナット方式で係合することで回転及びロータ軸の軸線方向への移動が拘束され、シールド筒状体に螺合している第2ステータのステータバックコアも、第2シールド側板とのダブルナット方式で係合することで回転及びロータ軸22の軸線方向への移動が拘束されるので、所定寸法のエアギャップが長期に渡って保持される。
また、請求項3記載の発明は、ケース内に、ロータ軸と、このローラ軸に同軸に固定されたロータと、前記ロータ軸の軸線方向から前記ロータを挟み込むように第1ステータ及び第2ステータとを組み立てるアキシャルギャップモータの組立て方法において、前記ケースは、前記ロータの径方向外方を囲むシールド筒状体と、このシールド筒状体の軸線方向に離間配置され、前記シールド筒状体の内周部に外周部が係合している第1シールド側板及び第2シールド側板とを備え、前記シールド筒状体の内周部の軸線方向の一端側に右ねじの雌ねじが形成され、軸線方向の他端側に左ねじの雌ねじが形成されており、前記第1ステータは、前記シールド筒状体の前記右ねじの雌ねじに螺合する右ねじの雄ねじを外周部に形成した円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアとを備え、前記第2ステータは、前記シールド筒状体の前記左ねじの雌ねじに螺合する左ねじの雄ねじを外周部に形成した円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアとを備え、先ず、前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに、前記第1ステータの前記ステータバックコアの右ねじの雄ねじを螺合し、次いで、前記ロータを一体化した前記ロータ軸を、前記シールド筒状体の内部に同軸に配置し、次いで、前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに、前記第2ステータの前記ステータバックコアの左ねじの雄ねじを螺合し、次いで、角度調整手段により、前記ロータを挟んで互いに対向している前記第1及び第2ステータの前記ステータコア同士を所定の角度で対向させて保持し、次いで、回転規制手段により前記第1及び第2ステータの前記ステータバックコアの回転を規制しつつ、前記シールド筒状体を所定方向に回転させることで、前記第1及び第2ステータの前記ステータバックコアを前記ロータ側に向けて移動させて所定寸法のエアギャップを設けるようにした。
この発明によると、シールド筒状体の右ねじの雌ねじに右ねじの雄ねじが螺合している第1ステータのステータバックコアと、シールド筒状体の左ねじの雌ねじに左ねじの雄ねじが螺合している第2ステータのステータバックコアとがロータに向けて移動するように、シールド筒状体を回転させていくだけで、第1ステータ及び第2ステータとロータとの間に所定寸法のエアギャップを容易に設けることができるので、アキシャルギャップモータ20の組立て効率を向上させることができる。
さらに、請求項4記載の発明は、請求項3記載のアキシャルギャップモータの組立て方法において、第1シールド側板の外周部に、前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに螺合する右ねじの雄ねじが形成され、第2シールド側板の外周部に、前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに螺合する左ねじの雄ねじが形成されており、前記所定寸法のエアギャップを設けた後に、前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに前記右ねじの雄ねじが螺合した前記第1シールド側板を、前記第1ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動させ、前記第1シールド側板と前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動を拘束するとともに、前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに前記左ねじの雄ねじが螺合した前記第2シールド側板を、前記第2ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記第2シールド側板と前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動を拘束する。
この発明によると、シールド筒状体に螺合した第1シールド側板を、第1ステータのステータバックコアを押圧する位置まで移動し、第1ステータのステータバックコアの右ねじの雄ねじ及び第1シールド側板の右ねじの雄ねじによるダブルナット方式で第1ステータのステータバックコアの回転及び軸線方向の移動を拘束するとともに、シールド筒状体に螺合した第2シールド側板も、第2ステータのステータバックコアを押圧する位置まで移動し、第2ステータのステータバックコアの左ねじの雄ねじ及び第2シールド側板の左ねじの雄ねじによるダブルナット方式で第2ステータのステータバックコアの回転及び軸線方向の移動を拘束することができ、エアギャップを設定する第1及び第2ステータのステータバックコアの固定作業も容易に行なうことができるので、さらにアキシャルギャップモータの組立て効率が向上する。
本発明に係るアキシャルギャップモータによると、第1ステータのステータバックコア及び第2ステータのステータバックコアを、シールド筒状体とのねじ係合によりロータに近接する方向に移動させることで所定寸法のエアギャップを設けることができるので、ロータ、第1ステータ及び第2ステータの部品に交差が生じていても、エアギャップ精度を向上させて回転トルクを向上させることができる。
また、本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法によると、シールド筒状体の右ねじの雌ねじに右ねじの雄ねじが螺合している第1ステータのステータバックコアと、シールド筒状体の左ねじの雌ねじに左ねじの雄ねじが螺合している第2ステータのステータバックコアとがロータに向けて移動するように、シールド筒状体を回転させていくだけで、第1ステータ及び第2ステータとロータとの間に所定寸法のエアギャップを容易に設けることができるので、アキシャルギャップモータ20の組立て効率を向上させることができる。
本発明に係るアキシャルギャップモータの構成を示す要部断面斜視図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの要部断面を拡大して示した図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてシールド筒状体内に第1ステータを配置した状態を示す図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてロータ軸及びロータをシールド筒状体内に配置した状態を示す図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてシールド筒状体内に第2ステータを配置した状態を示す図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法において一対のステータバックコアの周方向位置合せと回転規制を示した図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてシールド筒状体の回転によりエアギャップを設けた状態を示す図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてシールド筒状体内に第1及び第2シールド側板を配置した状態を示す図である。 本発明に係るアキシャルギャップモータの組立て方法においてダブルナット方式で第1及び第2ステータを固定するとともにベアリングを装着する状態を示す図である。 従来のアキシャルギャップモータの構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る1実施形態の1ロータ2ステータのアキシャルギャップモータ20を示すものである。
本実施形態のアキシャルギャップモータ20は、ケース21内に、ロータ軸22に固定されたロータ23と、ロータ軸22の軸線方向からロータ23を挟み込むように配置した第1ステータ24及び第2ステータ25とを収納してなるものである。
ケース21は、ロータ軸22の軸線方向に離間して配置されている円盤形状の第1シールド側板21a及び第2シールド側板21bと、これら第1及び第2シールド側板21a,21bの外周に係合するシールド筒状体21cとで構成されている。
図2に示すように、シールド筒状体21cの内周面には、軸線方向の一端側に右ねじの雌ねじ26が形成され、軸線方向の他端側に左ねじの雌ねじ27が形成されている。また、第1シールド側板21aの外周面には、右ねじの雄ねじ28が形成されており、第2シールド側板21bの外周面には、左ねじの雄ねじ29が形成されている。そして、第1シールド側板21aの外周面(右ねじの雄ねじ28)がシールド筒状体21cの軸線方向一端側の右ねじの雌ねじ26に螺合し、第2シールド側板21aの外周面(左ねじの雄ねじ29)がシールド筒状体21cの軸線方向他端側の左ねじの雄ねじ27に螺合することで、第1及び第2シールド側板21a,21bとシールド筒状体21cとが一体化されている。
ロータ軸22は、ベアリング30を介して第1及び第2シールド側板21a,21bに回転自在に支持されている。なお、図1のベアリング30は、ロータ軸22の外周に外嵌した内輪部材30aと、第2シールド側板21bのベアリング圧入部21b1に内嵌した外輪部材30bとを示しているが、これら内輪部材30a及び外輪部材30bの間に配置されている複数の転動体及びこれら複数の転動体を保持する保持器は図示していない。
ロータ23は、ロータ軸22に固定したロータコア31と、ロータコア31から放射状に延在して周方向に等間隔に離間している複数の永久磁石32と、複数の永久磁石32の外周に配置されているローターリング33とを備えている。
ロータ軸22の軸線方向の一方側からロータ23に対向している第1ステータ24は、図1に示すように、円盤形状のステータバックコア34と、ステータバックコア34のロータ23に対向する側面に、周方向に等間隔となるように放射状に配置したコイル(不図示)を巻回した複数のステータコア35とを備えている。図2に示すように、ステータバックコア34の外周面には、右ねじの雄ねじ36が形成されており、シールド筒状体21cの軸線方向一端側の右ねじの雌ねじ26に螺合している。また、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に螺合しているステータバックコア34及び第1シールド側板21aは、ダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸22の軸線方向への移動が拘束されている。
また、図1及び図2に示すように、第1ステータ24のステータバックコア34の外周面の一部に角度調整用切欠き部41が形成されている。
また、ロータ軸22の軸線方向の他方側からロータ23に対向している第2ステータ25は、第1ステータ24の構成部材と同一の構成部材、即ち、円盤形状のステータバックコア37と、ステータバックコア37のロータ23に対向する側面に、周方向に等間隔となるように放射状に配置したコイル(不図示)を巻回した複数のステータコア38とを備えている。そして、図2に示すように、ステータバックコア37の外周面には、左ねじの雄ねじ39が形成されており、シールド筒状体21cの軸線方向他方側の左ねじの雌ねじ27に螺合している。また、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ29に螺合しているステータバックコア37及び第2シールド側板21bは、ダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸22の軸線方向への移動が拘束されている。
また、図2に示すように、第2ステータ25のステータバックコア37の外周面の一部に角度調整用切欠き部42が形成されている。
そして、ロータ軸22の軸線方向からロータ23を挟み込むように配置した第1及び第2ステータ24,25は、ロータ23との間に所定寸法のエアギャップ40が設けられている。また、第1及び第2ステータ24,25は、ステータバックコア34,37の角度調整用切欠き部41,42の周方向位置を一致させたことで、ロータ23を挟んで互いに対向している複数のステータコア35,38が所定の角度で対向している。
本実施形態のアキシャルギャップモータ20は、第1及び第2ステータ24,25のステータコア38に巻回したコイルに流す電流をコントロールすることで、第1及び第2ステータ24,25に回転磁界を発生させ、この回転磁界とロータ23の永久磁石32との相互作用により、ロータ軸22に回転トルクを発生させる。
次に、上記構成のアキシャルギャップモータ20の効果について説明する。
本実施形態のアキシャルギャップモータ20は、第1ステータ24のステータバックコア34及び第2ステータ25のステータバックコア37を、シールド筒状体21cとのねじ係合によりロータ23に近接する方向に移動させることで所定寸法のエアギャップ40を設けることができるので、ロータ23、第1及び第2ステータ24,25の部品交差が生じていても、エアギャップ40を高精度に設定することができる。したがって、回転トルクを向上させたアキシャルギャップモータ20を提供することができる。
また、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に螺合しているステータバックコア34は、第1シールド側板21aとのダブルナット方式で係合することで回転及びロータ軸22の軸線方向への移動が拘束され、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ29に螺合しているステータバックコア37も、第2シールド側板21bとのダブルナット方式で係合することで回転及びロータ軸22の軸線方向への移動が拘束されるので、所定寸法のエアギャップが長期に渡って保持され、高品質のアキシャルギャップモータ20を提供することができる。
次に、上記構成のアキシャルギャップモータ20の組立て手順について図3から図9を参照して説明する。
先ず、図3に示すように、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に、ステータバックコア34の右ねじの雄ねじ36を螺合することで、シールド筒状体21cの内部に第1ステータ24を配置する。
次いで、図4に示すように、一体に組立てたロータ軸22及びロータ23を、ロータ軸22の軸線Pがステータバックコア34の軸線に一致するように保持部材(不図示)で保持しながら、シールド筒状体21cの内部空間に配置する。
次いで、図5に示すように、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ27に、ステータバックコア37の左ねじの雄ねじ39を螺合することで、シールド筒状体21cの内部に第2ステータ25を配置する。
次いで、図6に示すように、第1ステータ24のステータバックコア34の外周面に形成した角度調整用切欠き部41と、第2ステータ25のステータバックコア37の外周面に形成した角度調整用切欠き部42との周方向位置を一致させた後、ステータバックコア34,37の回転が規制され、ロータ軸22の軸線Pへの移動が可能となるように、角度調整用切欠き部41,42に回転規制棒43を係合させる。
次いで、図7に示すように、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に右ねじの雄ねじ36が螺合しているステータバックコア34と、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ27に左ねじの雄ねじ36が螺合しているステータバックコア34とがロータ23に向けて移動するように、シールド筒状体21cを回転させていき、第1ステータ24、第2ステータ25とロータ23との間に所定寸法のエアギャップ40を設ける。
次いで、図8に示すように、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に、第1シールド側板21aの右ねじの雄ねじ28を螺合し、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ27に、第2シールド側板21bの左ねじの雄ねじ29を螺合する。
次いで、図9に示すように、シールド筒状体21cに螺合した第1シールド側板21aを、ステータバックコア34を押圧する位置まで移動し、ステータバックコア34の右ねじの雄ねじ36及び第1シールド側板21aの右ねじの雄ねじ28によるダブルナット方式でステータバックコア34(第1ステータ24)の回転及び軸線方向Pの移動を拘束する。また、シールド筒状体21cに螺合した第2シールド側板21bも、ステータバックコア38を押圧する位置まで移動し、ステータバックコア38の左ねじの雄ねじ39及び第2シールド側板21bの左ねじの雄ねじ29によるダブルナット方式でステータバックコア38(第2ステータ25)の回転及び軸線方向Pの移動を拘束する。
最後に、図9に示すように、ロータ軸22の外周と第1及び第2シールド側板21a,21bとの間にベアリング30を装着し、ケース21内にロータ軸22に固定されたロータ23を回転自在に配置することで、アキシャルギャップモータ20の組立てを完了する。
なお、本発明に係る角度調整手段及び回転規制手段が、角度調整用切欠き部41,42及びこれらに係合する回転規制棒43に対応している。
次に、上述したアキシャルギャップモータ20の組み立て方法の効果について説明する。
本実施形態では、シールド筒状体21cの右ねじの雌ねじ26に右ねじの雄ねじ36が螺合しているステータバックコア34と、シールド筒状体21cの左ねじの雌ねじ27に左ねじの雄ねじ36が螺合しているステータバックコア34とがロータ23に向けて移動するように、シールド筒状体21cを回転させていくだけで、第1ステータ24、第2ステータ25とロータ23との間に所定寸法のエアギャップ40を容易に設けることができるので、アキシャルギャップモータ20の組立て効率を向上させることができる。
また、第1ステータ24、第2ステータ25とロータ23との間に所定寸法のエアギャップ40を設けるためにシールド筒状体21cを回転させる際には、第1ステータ24のステータバックコア34の外周面に形成した角度調整用切欠き部41と、第2ステータ25のステータバックコア37の外周面に形成した角度調整用切欠き部42との周方向位置を一致させることで第1ステータ24のステータコア35及び第2ステータ25のステータコア38が所定の角度で対向した状態となり、このステータコア35及びステータコア38の対向位置を保持してステータバックコア34,37の回転が規制され、ロータ軸22の軸線Pへの移動が可能となるように、角度調整用切欠き部41,42に回転規制棒43を係合させているので、ステータコア35及びステータコア38の角度調整を行なう作業が不要となり、さらにアキシャルギャップモータ20の組立て効率が向上する。
さらに、シールド筒状体21cに螺合した第1シールド側板21aを、ステータバックコア34を押圧する位置まで移動し、ステータバックコア34の右ねじの雄ねじ36及び第1シールド側板21aの右ねじの雄ねじ28によるダブルナット方式でステータバックコア34の回転及び軸線方向Pの移動を拘束するとともに、シールド筒状体21cに螺合した第2シールド側板21bも、ステータバックコア38を押圧する位置まで移動し、ステータバックコア38の左ねじの雄ねじ39及び第2シールド側板21bの左ねじの雄ねじ29によるダブルナット方式でステータバックコア38の回転及び軸線方向Pの移動を拘束することができ、エアギャップ40を設定するステータバックコア34,38の固定作業も容易に行なうことができるので、さらにアキシャルギャップモータ20の組立て効率が向上する。
20…アキシャルギャップモータ、21…ケース、21a…第1シールド側板、21b…第2シールド側板、21b1…ベアリング圧入部、21c…シールド筒状体、22…ロータ軸、23…ロータ、24…第1ステータ、25…第2ステータ、26…右ねじの雌ねじ、27…左ねじの雌ねじ、28…右ねじの雄ねじ、29…左ねじの雄ねじ、30…ベアリング、30a…内輪部材、30b…外輪部材、31…ロータコア、32…永久磁石、33…ローターリング、34,37…ステータバックコア、35,38…ステータコア、36…右ねじの雄ねじ、39…左ねじの雄ねじ、40…エアギャップ、41,42…角度調整用切欠き部、43…回転規制棒

Claims (4)

  1. ケース内に、ロータ軸と、このローラ軸に同軸に固定されたロータと、前記ロータ軸の軸線方向から前記ロータを挟み込む第1ステータ及び第2ステータとを収納してなるアキシャルギャップモータにおいて、
    前記ケースは、前記ロータの径方向外方を囲むシールド筒状体と、前記ロータ軸の軸線方向に離間して配置され、前記シールド筒状体の内周部に外周部が係合している第1シールド側板及び第2シールド側板とを備え、
    前記第1ステータ及び前記第2ステータは、円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアと、前記ステータバックコアの外周部に設けられ、前記シールド筒状体の内周部に形成した雌ねじに螺合している雄ねじと、を夫々備え、
    前記第1ステータ及び前記第2ステータの前記ステータバックコアは、それらの前記雄ねじ及び前記シールド筒状体の前記雌ねじの螺合により、前記ロータ軸の軸線方向に移動可能とされていることを特徴とするアキシャルギャップモータ。
  2. 前記第1シールド側板は、前記シールド筒状体の前記雌ねじとの螺合により前記第1ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動が拘束されているとともに、
    前記第2シールド側板は、前記シールド筒状体の前記雌ねじとの螺合により前記第2ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動が拘束されていることを特徴とする請求項1記載のアキシャルギャップモータ。
  3. ケース内に、ロータ軸と、このローラ軸に同軸に固定されたロータと、前記ロータ軸の軸線方向から前記ロータを挟み込むように第1ステータ及び第2ステータとを組み立てるアキシャルギャップモータの組立て方法において、
    前記ケースは、前記ロータの径方向外方を囲むシールド筒状体と、このシールド筒状体の軸線方向に離間配置され、前記シールド筒状体の内周部に外周部が係合している第1シールド側板及び第2シールド側板とを備え、
    前記シールド筒状体の内周部の軸線方向の一端側に右ねじの雌ねじが形成され、軸線方向の他端側に左ねじの雌ねじが形成されており、
    前記第1ステータは、前記シールド筒状体の前記右ねじの雌ねじに螺合する右ねじの雄ねじを外周部に形成した円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアとを備え、
    前記第2ステータは、前記シールド筒状体の前記左ねじの雌ねじに螺合する左ねじの雄ねじを外周部に形成した円盤形状のステータバックコアと、このステータバックコアの前記ロータに対向する側面に放射状に配置された複数のステータコアとを備え、
    先ず、前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに、前記第1ステータの前記ステータバックコアの右ねじの雄ねじを螺合し、
    次いで、前記ロータを一体化した前記ロータ軸を、前記シールド筒状体の内部に同軸に配置し、
    次いで、前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに、前記第2ステータの前記ステータバックコアの左ねじの雄ねじを螺合し、
    次いで、角度調整手段により、前記ロータを挟んで互いに対向している前記第1及び第2ステータの前記ステータコア同士を所定の角度で対向させて保持し、
    次いで、回転規制手段により前記第1及び第2ステータの前記ステータバックコアの回転を規制しつつ、前記シールド筒状体を所定方向に回転させることで、前記第1及び第2ステータの前記ステータバックコアを前記ロータ側に向けて移動させて所定寸法のエアギャップを設けるようにしたことを特徴とするアキシャルギャップモータの組立て方法。
  4. 第1シールド側板の外周部に、前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに螺合する右ねじの雄ねじが形成され、第2シールド側板の外周部に、前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに螺合する左ねじの雄ねじが形成されており、
    前記所定寸法のエアギャップを設けた後に、
    前記シールド筒状体の右ねじの雌ねじに前記右ねじの雄ねじが螺合した前記第1シールド側板を、前記第1ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動させ、前記第1シールド側板と前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動を拘束するとともに、
    前記シールド筒状体の左ねじの雌ねじに前記左ねじの雄ねじが螺合した前記第2シールド側板を、前記第2ステータの前記ステータバックコアを押圧する位置まで移動し、前記第2シールド側板と前記ステータバックコアとのダブルナット方式により互いの回転及びロータ軸の軸線方向への移動を拘束することを特徴とする請求項3記載のアキシャルギャップモータの組立て方法。
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