JP2020156154A - 扁平型回転電機 - Google Patents

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剛将 落合
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Abstract

【課題】他の部品と一体化した際の装置の大型化を抑えるのに好適な構成の扁平型回転電機を提供する。【解決手段】扁平型回転電機1は、ティース51及びスロット52を有するステータコア5と、ステータコア5の内周面に固定されたインナーフレーム6と、コイル部9とを備えたステータ部17と、ステータ部17の外側に同心に配された円筒状のロータヨーク3と、ロータヨーク3の内周面に固定され磁石部4と、ロータヨーク3と同心且つ一体的に固定されたアウターフレーム2とを備えたロータ部18とを備える。アウターフレーム2は、環状の外枠部20と、該外枠部20と同心に且つロータヨーク3の内側に突出して設けられた円筒状の軸受支持部21とを有し、更に、扁平型回転電機1は、インナーフレーム6の内径部に外輪が固定され且つ軸受支持部21の外径部に内輪が固定された軸受15を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、アウターロータ式の扁平型回転電機に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載のアウターロータ式の回転電機が開示されている。
かかる回転電機は、UAV(Unmanned aerial vehicle)への適用を目的に設計されたアウターロータ式の扁平型回転電機である。
国際公開第2017/124783号
しかしながら、上記従来の扁平型回転電機は、軸受を回転電機の中心部に配置し、この軸受の内側に圧入等で固定された中実のシャフトを介してロータ部を支持する構造となっているため、軸受の外輪を支持する固定部品がステータコアの内側に配置されている。そのため、ステータコアの内側には空間が殆ど形成されず、ESC(Electric Speed Controller)、ECU(Electronic Control Unit)等の駆動装置、センサー類、減速機などの他の部品と回転電機とを一体化する場合に、軸方向にオフセットさせて(2層構造として)配置させることになり、その結果、装置の大型化が避けられない。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、他の部品と一体化した際の装置の大型化を抑えるのに好適な構成の扁平型回転電機を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態に係る扁平型回転電機は、円筒状のバックヨーク部の外周面に円周方向に沿って並んで且つ径方向外側に突出して設けられた複数のティースを有するステータコアと、前記複数のティースにそれぞれ巻き回されたコイル部とを備えたステータ部と、前記ステータ部の外側に該ステータ部と同心に配された円筒状のロータヨークと、前記ロータヨークの内周面に固定され前記ティースの先端面に空隙をもって径方向に対向すると共に円周方向に沿って異なる磁極が交互に繰り返し配設された磁石部と、前記ロータヨークと同心且つ一体的に固定されたアウターフレームとを備えたロータ部と、前記ステータ部の内径部に外輪が固定された軸受と、を備える。そして、前記アウターフレームは、環状の外枠部と、外径部に前記軸受の内輪が固定され、前記外枠部と同心に且つ前記ロータヨークの内側に突出して設けられた中空円筒状の軸受支持部を備える。
以上説明したように、本発明に係る扁平型回転電機であれば、ステータ部の内径部に軸受の外輪を固定し且つ中空の軸受支持部の外径部に軸受の内輪を固定する構成としたので、扁平型回転電機の中央部に軸方向に貫通した空間を形成することが可能となる。この空間は、ステータ部の内径、軸受支持部の内径及び軸受の内径を大きくすることで容易に大きくすることが可能である。これによって、扁平型回転電機の内側の空間にステータ部やロータ部とは異なる他の部品を配置することが可能となるので、他の部品と一体化する際に、オフセットさせる場合と比較して空間内に納まる分だけ装置の大型化を抑えることが可能となる。
(a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機の斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機の平面図及び底面図である。 図2(a)のA−A線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機の分解斜視図である。 (a)〜(c)は、ステータコアの構成及びエッジワイズコイルの取付方法を説明する図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機の組立方法を説明する図である。 (a)及び(b)は、本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機の組立方法を説明する図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る扁平型回転電機を適用したUAVの一例を示す斜視図であり、(b)は、UAVを構成するプロペラの1つとこれを回転駆動する扁平型回転電機とを含む一部分を拡大した斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る扁平型回転電機の斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る扁平型回転電機の平面図及び底面図である。 図10(a)のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る扁平型回転電機の分解斜視図である。 本発明の第2実施形態の変形例1に係る扁平型回転電機の平面図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る扁平型回転電機の斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る扁平型回転電機の平面図及び底面図である。 図15(a)のC−C線断面図である。 本発明の第3実施形態に係る扁平型回転電機の分解斜視図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る扁平型回転電機の組立方法を説明する図である。 (a)及び(b)は、本発明の第3実施形態に係る扁平型回転電機の他の部品の配置構成の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、同軸配置の具体例を示す斜視図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第4実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものも含まれており、部材ないし部分の縦横の寸法や縮尺は実際のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法や縮尺は以下の説明を参酌して判断すべき場合がある。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1〜第4実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
〔第1実施形態〕
〔構成〕
まず、本発明の第1実施形態に係るアウターロータ式の扁平型回転電機1(以下、単に「回転電機1」と称す)の構成を説明する。
この回転電機1は、図1〜図4に示すように、アウターフレーム2と、ロータヨーク3と、磁石部4と、ステータコア5と、インナーフレーム6と、軸受7及び8と、コイル部9と、止め輪10及び11とを備えている。
アウターフレーム2は、例えばアルミ、マグネシウム、樹脂(CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastics)を含む)等から形成され、図1(a)、図2(a)及び図4に示すように、外枠部20と、中空円筒状の軸受支持部21と、接続部22と、固定用穴23a、23b及び23cとを備えている。
外枠部20は、環状を成し、その軸方向の一端部は接続部22に接続され、軸方向の他端部には、外径側から内径側に向かってロータヨーク3との接続用の傾斜段部が設けられている。この傾斜段部は、径方向の外側から内側に向かうに連れて軸方向の長さが短くなるように形成された傾斜面部とこの傾斜面部の終端から内径側に真っ直ぐ伸びる平面部とから構成されている。
以下、図1〜図4における、回転電機1の軸方向の中心からアウターフレーム2側を軸方向一端側とし、止め輪11側を軸方向他端側とする。
軸受支持部21は、外枠部20の外径よりも小径の外径を有する略円筒形状に形成され、軸方向の一端部が外枠部20の径方向内側に外枠部20と同心に配置され、軸方向の他端側に向かって突出した構成となっている。
接続部22は、平面視円帯状且つ薄板状に形成され、外枠部20の軸方向一端部と軸受支持部21の軸方向一端部とを一体的に接続する部位である。具体的に、径方向外側の一端部が外枠部20の軸方向一端部と一体的に接続され、径方向内側の他端部が軸受支持部21の軸方向一端部と一体的に接続された構成となっている。
固定用穴23a〜23cは、接続部22に形成されたボス穴であり、回転電機1の適用対象の回転体を固定するための穴である。固定用穴23a〜23cは、それぞれ接続部22の内径寄りの位置に軸方向に貫通して形成されており、それぞれのボス部が軸方向一端側に突出している。更に、固定用穴23a〜23cは、それぞれが円周方向に120°ずつの間隔を空けて並べて配置されている。なお、アーム部の数は3つに限らず、2つ以下や4つ以上としてもよい。また、円周方向に等配する構成に限らず、不等配とする構成としてもよい。
ロータヨーク3は、例えば、SPCC(冷間圧延鋼板)のプレス材、機械構造用炭素鋼、電磁鋼板、焼結部材の磁性体等を使用して形成されている。ロータヨーク3は、アウターフレーム2の外枠部20の内径及び外径と略同径の内径及び外径を有する円筒形状に形成されている。そして、軸方向の長さ寸法が軸受支持部21の外枠部20からの軸方向の突出部分の長さ寸法よりも止め輪11を取り付けるスペースの分だけ短く構成されている。
また、ロータヨーク3は、アウターフレーム2との接続側である軸方向一端部に、アウターフレーム2の傾斜段部とは逆に径方向の内側から外側に向かうに連れて軸方向の長さが短くなるように形成された傾斜段部を有している。即ち、アウターフレーム2の傾斜段部の内側にロータヨーク3の傾斜段部を嵌合した状態で所定の固定方法によって両者が一体的に固定されている。なお、アウターフレーム2及びロータヨーク3の傾斜段部の形状及び寸法は、両者の固定方法に応じて適宜決定される。
磁石部4は、第1実施形態では矩形板状のセグメント型の焼結磁石から構成されており、図1(b)、図2(b)及び図4に示すように、ロータヨーク3の内径部に所定の固定方法によって固定されている。例えば、10n(nは6以上の偶数)個の矩形板状の焼結磁石を、長手方向を軸方向にしてS極及びN極がSNSN・・・の並び順となるように環状に並べて配列した構成となっている。また、磁石部4は、例えばネオジム磁石を含めた希土類磁石から構成されている。なお、セグメント型の磁石に限らず、リング型の磁石から構成するなど他の構成としてもよい。また、セグメント型の磁石形状については、矩形に限らず、例えば、内外径が円弧形状、内径のみ円弧形状、外径のみ円弧形状など他の形状であってもよい。
ステータコア5は、図4及び図5(a)に示すように、第1実施形態では、円筒状のバックヨーク部50と、バックヨーク部50の外周面に周方向に等間隔に並んで且つ径方向外側に突出して形成された例えば9n個のティース51と、各隣り合うティース51間に形成された空隙部分である9n個のスロット52とを備えている。ティース51は、矩形板状を有し、隣接するティース同士が周方向に板面を対向させた姿勢で径方向外側に突出して形成されている。
このステータコア5は、磁石部4の内径よりも僅かに小さい外径を有すると共に、インナーフレーム6の外径と略同径(例えばインナーフレーム6の外径から締め代分を減算した径)の内径を有している。ステータコア5は、ロータヨーク3の内径部に環状に配置された磁石部4の内側に磁石部4と同心に配置されている。具体的に、磁石部4を構成する磁石の先端部とティース51の先端部とが径方向に所定幅(例えば、0.3[mm]以下)の空隙(エアギャップ)を挟んで対向するように配置されている。
また、第1実施形態において、ステータコア5は、例えば電磁鋼板から形成され、一体コアの積層構成となっている。なお、一体コアの構成に限らず、分割コアから構成してもよい。また、積層された各コアの厚さは、例えば0.1〜0.35[mm]とする。また、積層方法は、レーザー、接着、カシメ等を用い、一体コアの場合には、ステータのロール目方向に起因するうねりを抑制するため、転積する。なお、積層型の構成に限らず非積層型の構成としてもよい。
インナーフレーム6は、例えばアルミ、マグネシウム、CFRP等から形成され、図2(b)に示すように、ロータヨーク3の内側にロータヨーク3と同心に配置されている。インナーフレーム6は、ステータコア5の保持と軸受7及び8の保持とを行う部品である。
具体的に、インナーフレーム6は、図2(b)及び図4に示すように、外枠部60と、軸受用底部61と、取付用ネジ穴部62a、62b、62c及び62dと、固定用穴63a、63b、63c及び63dとを備えている。
外枠部60は、ステータコア5の内径と略同径(例えばステータコア5の内径に締め代分を加算した径)の外径を有する円筒形状に形成されている。そして、軸方向の長さ寸法がロータヨーク3の軸方向の長さ寸法と略同寸法に構成されている。
軸受用底部61は、外枠部60の軸方向他端部から径方向内側に向かって平面視円帯状に突出した構成となっている。そして、軸受用底部61の軸方向一端側の面は、外枠部60の軸方向一端側の開口部から挿入される軸受8の外輪と当接する底面となる。
取付用ネジ穴部62a〜62dは、軸受用底部61の軸方向の他端側の面上に軸方向外側に突出して形成されたボス穴であり、回転電機1にESC等の他の部品を取り付けるためのネジ穴である。取付用ネジ穴部62a〜62dは、軸受用底部61にそれぞれ軸方向に非貫通に形成されていると共に、円周方向に等間隔に形成されている。
固定用穴63a〜63dは、軸受用底部61の軸方向の他端側の面上に軸方向外側に突出して形成されたボス穴であり、回転電機1のステータ部17(後述)を適用対象に固定するための穴である。固定用穴63a〜63dは、軸受用底部61にそれぞれ軸方向に非貫通に形成されていると共に、円周方向に等間隔に形成されている。また、固定用穴63a〜63dの穴径且つ軸方向長さ寸法は、取付用ネジ穴部62a〜62dよりも大きく形成されている。
軸受7及び8は、第1実施形態において、同形状の深溝玉軸受から構成され、図1〜図4に示すように、軸受支持部21の外径部に内径部が固定され、インナーフレーム6の内径部に外径部が固定されている。具体的に、軸受7及び8は、ロータヨーク3の外径に対して1/2以上の大きさの内径であって、軸受支持部21の外径と略同等(例えば軸受支持部21の外径から締め代分を減算した径)の内径を有している。加えて、インナーフレーム6の内径と略同等の外径(例えばインナーフレーム6の内径に締め代分を加算した径)を有している。また、軸受7及び8は軸方向に重なった状態で固定されている。
軸受7及び8は、軸受支持部21及びインナーフレーム6に対して圧入や接着、止め輪、カシメ等の所定の固定方法にて固定されている。なお、軸受8の外輪はインナーフレーム6の軸受用底部61に当接された状態となっている。
また、軸受7及び8は、同軸で重ねたときの軸方向の長さが軸受支持部21及びインナーフレーム6の軸方向の長さよりも短くなるように構成されている。また、深溝玉軸受に限らず、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受、これらの複列型軸受等の他の種類の玉軸受を使用してもよい。また、玉軸受に限らず、クロスローラ軸受等の他の種類の軸受を使用してもよい。また、2つの軸受を使用する構成としたが、この構成に限らず1つの単列の軸受で支持する構成としてもよい。
コイル部9は、第1実施形態では、図5(a)〜(c)に示すように、ティース51と同数(9n個)のエッジワイズコイル90から構成されている。エッジワイズコイル90のそれぞれは各ティース51に挿入されている。そして、相毎に複数のエッジワイズコイル90を接続して各相巻線を形成している。
また、エッジワイズコイル90は、第1実施形態において、平角のアルミ線を矩形状に1層で7段に巻いた構成となっている。なお、平角線に限らず、丸線を圧縮して形成したものを使用してもよいし、材質もアルミ線に限らず、銅クラッドアルミ線、銅線、マグネシウム線等の他の材質のものから構成してもよい。また、1層に限らず2層以上で構成してもよいし、7段に限らず8段又は9段としてもよい。また、エッジワイズコイルに限らず、丸線コイルを用いる構成としてもよい。
止め輪10及び11は、図4に示すように、軸受7及び8並びにロータ部18(後述)の抜け止め用の部材である。第1実施形態では、例えばステンレス製のC型リング形状のものを採用している。なお、C型に限らず、同様の役割を果たすものであればE型、U型、丸型、スパイラル型等の他の形状の止め輪や、軸方向のガタを抑制するベベル型止め輪を用いてもよい。
また、止め輪10及び11は、止め輪10の径の方が止め輪11の径よりも大径に構成されている。具体的に、止め輪10は、インナーフレーム6の内径よりも大きい外径を有し、止め輪11は、アウターフレーム2の軸受支持部21の外径よりも小径の内径を有している。
そして、止め輪10はインナーフレーム6の軸受7の配置位置よりも軸方向一端側の内径部に取り付けられ、止め輪11は軸受支持部21の軸受8の配置位置よりも軸方向他端側の外径部に取り付けられている。なお、図3に示すように、止め輪10は軸受7の外輪に当接した状態で固定され、止め輪11は軸受8の内輪に当接した状態で固定されている。
なお、止め輪11を軸受8の内輪に当接する構成としたが、この構成に限らず、軸受内輪からアウターフレーム2が抜けない構造であれば、当接しない構成(例えば若干隙間を空けた構成)としてもよい。
〔組み立て方法〕
次に、上記説明した各部品の組み立て方法の一例について説明する。
まず、アウターフレーム2とロータヨーク3とを、接着によって一体化する。なお、接着に限らず、例えば、圧入、圧接、溶接等によって一体化してもよい。次に、ロータヨーク3の内径部に接着剤にて磁石部4を固定してロータ部18を構成し、バランス調整を行う。ここで、接着剤には、例えば、アクリル系、エポキシ系又はシリコン系の接着剤を用いる。なお、接着剤ではなく、樹脂によるモールド固定も可能である。
次に、表面処理されたステータコア5の各ティース51に、図5(a)〜(c)に示すように、1層7段のエッジワイズコイル90を外側(各ティース51の先端側)から挿入する。
ここで、第1実施形態において、ステータコア5の表面には、粉体塗装又は電着塗装によって0.1[mm]以下の厚さの絶縁膜が形成されている。なお、絶縁膜だけの1層コーティングに限らず、絶縁膜及び防錆膜の2層コーティングとしてもよい。また、2層コーティングとする場合に、例えば、1層目を電着塗装で形成し2層目を粉体塗装で形成するなど組み合わせる構成としてもよい。
各ティース51へとエッジワイズコイル90を挿入後は、図示省略するが、相毎に複数のエッジワイズコイル90を接続して各相巻線を形成する。そして、各相巻線のESC等の制御部との接続は、各相巻線をハーネスやバスバー等で外部に引き回すことで行う。
続いて、図6(a)に示すように、ステータコア5に、圧入によってインナーフレーム6を固定してステータ部17を構成する。なお、圧入に限らず、例えば、圧接、接着、焼き嵌め等によって固定してもよい。次に、図6(b)に示すように、ステータ部17のインナーフレーム6に、圧入によって軸受7及び8の外輪を固定する。このとき、軸受8の外輪を軸受用底部61に当接させる。なお、圧入に限らず、例えば、カシメ、接着、止め輪などによって固定してもよい。
ここで、第1実施形態では、軸受7及び8の内径をDbとし、ロータ部18(即ちロータヨーク3)の外径をDrとして、これらの比「Db/Dr」が0.5以上となるようにロータ部18の外径及び軸受7及び8の内径を設計している。具体的に、回転電機1の小型化を考慮して、例えば、Dbをφ60〜70[mm]、Drをφ90〜100[mm]の範囲で設計している。この場合は、Db/Drが0.667〜0.7の範囲となる。
引き続き、図7(a)に示すように、軸受7及び8の抜け止めとして、インナーフレーム6の内径部に止め輪10を取り付ける。続いて、図7(b)に示すように、ロータ部18の軸受支持部21を、軸受7及び8の内輪の内径部に、圧入によって固定する。なお、圧入に限らず、中間嵌め固定してもよい。続いて、ロータ部18の抜け止めとして、軸受支持部21の外径部に止め輪11を取り付ける。
このようにして、図1〜図3に示す、第1実施形態に係る回転電機1が組み上げられる。
なお、図3に示すように、第1実施形態に係る回転電機1には、ウェーブワッシャ等の軸受7及び8の与圧部材を設けていないが、必要に応じて設ける構成としてもよい。
また、回転電機1は、図3に示すように、径方向外側から、ロータヨーク3、磁石部4、コイル部9、ステータコア5、インナーフレーム6、止め輪10、軸受7及び8、止め輪11、軸受支持部21の順に並列して配置される。即ち、インナーフレーム6の内径部に軸受7及び8の外輪が支持され、軸受支持部21の外径部に軸受7及び8の内輪が支持されている。
かかる構成によって、インナーフレーム6の固定用穴63a〜63dを介してステータ部17を固定することで軸受7及び8の外輪が固定され、ロータ部18が軸受7及び8の内輪と共に回転する。従って、アウターフレーム2の固定用穴23a〜23cを介してロータ部18に回転体を固定することで回転体を回転駆動することが可能である。
また、図1及び図2に示すように、回転電機1の中央部に位置する軸受支持部21の内側には軸方向に貫通する空間21Sが形成される。この空間21Sは、第1実施形態では、上記比が0.667以上となるように構成されている。具体的に、空間21Sの寸法は、軸受7及び8の内径に軸受支持部21の径方向の厚さ×2を加算した径(即ち軸受支持部21の内径)と、軸受支持部21の軸方向の長さと同じ長さとを有する寸法となっている。この空間21S内には、別途、取付用の部材を介して、ステータ部17及びロータ部18以外の他の部品を配置することが可能である(後述する第2実施形態を参照)。
〔UAV(無人飛行体)への応用〕
次に、上記回転電機1を6個のプロペラを有するUAV100に適用した場合の構成を説明する。
このUAV100は、図8(a)及び(b)に示すように、有底有蓋で且つ扁平な円筒状の制御ボックス101と、制御ボックス101の外周面に径方向外側に突出して設けられた6本のアーム102と、各アーム102の先端上部に1つずつ配置された計6個の回転電機1と、各回転電機1の上部に1つずつ固定された計6個のプロペラ103と、制御ボックス101の下部に設けられた4本の脚支柱を有する脚部104とを備えている。
制御ボックス101は、その内側に各回転電機1の回転速度を独立に制御するための6個のESC、これら6個のESCを制御するためのFC(Flight Controller)等が配設されている。
アーム102は、円筒棒状を有し、その先端部には図示省略するが回転電機1の取付台が設けられている。また、回転電機1とESCとを接続するための電気ケーブルが、アーム102の内側の空間内を通って制御ボックス101の内部へと配線されている。
プロペラ103は、球頭筒状のハブ103hを中心に2翅(以上)のブレードが互いに反対方向へと一直線状に伸びた構成となっている。なお、図示省略するが、ハブ103hの球頭側とは反対側の端部には、軸方向に取付用穴が設けられている。
回転電機1は、アーム102の先端上部に、アウターフレーム2を上側に向けて、下側のステータ部17が固定用穴43a〜43cを介して固定されている。更に、回転電機1の上部には、アウターフレーム2の固定用穴23a〜23cとハブ103hの固定用穴とを介して、プロペラ103が、その球頭側を上にして下側が固定されている。
かかる構成によって、ESCからの駆動信号に応じて回転電機1のロータ部18が回転駆動することによって、アウターフレーム2に固定されたプロペラ103をESCで制御された回転速度で回転させることが可能である。
なお、制御ボックス101内の計6個のESCを、回転電機1の空間21S内に配置する構成とすることも可能である。
〔第1実施形態の作用及び効果〕
第1実施形態に係る回転電機1は、円筒状のバックヨーク部50の外周面に円周方向に沿って並んで且つ径方向外側に突出して設けられた複数のティース51を有すると共に各ティース51間にスロット52が形成されたステータコア5と、複数のティース51にそれぞれ巻き回されたコイル部9とを備えたステータ部17を備える。加えて、バックヨーク部50の外側に該バックヨーク部50と同心に配された円筒状のロータヨーク3と、ロータヨーク3の内周面に固定されティース51の先端面に空隙(エアギャップ)をもって径方向に対向すると共に円周方向に沿って異なる磁極が交互に繰り返し配設された磁石部4と、ロータヨーク3と同心且つ一体的に固定されたアウターフレーム2とを備えたロータ部18を備える。
ここで、アウターフレーム2は、環状の外枠部20と、該外枠部20と同心に且つロータヨーク3の内側に突出して設けられた中空円筒状の軸受支持部21とを有する。
更に、回転電機1は、ステータ部17の内径部に外輪が固定され且つ軸受支持部の外径部に内輪が固定された軸受7及び8を備える。
この構成であれば、ステータ部17の内径部に軸受7及び8の外輪が固定され且つ中空の軸受支持部21の外径部に軸受7及び8の内輪が固定されるので、扁平型回転電機の中央部に軸方向に貫通した空間21Sを形成することが可能となる。この空間21Sは、ステータ部17、軸受7及び8並びに軸受支持部21の内径を大きくすることで容易に大きくすることが可能である。これによって、回転電機1の内側の空間21S内に他の部品を配置することが可能となるので、他の部品と一体化する際に、他の部品をオフセットさせて一体化する必要がある従来の構成と比較して空間21S内に納まる分だけ装置の大型化を抑えることが可能となる。
また、円筒状(中空)の軸受支持部21を回転軸と兼任させることが可能となるので、中実の回転軸を別途設けている従来と比較して質量を低減することが可能となる。加えて、軸受支持部(回転軸)21がロータ部18と一体形成されていることから部品間の積み上げ公差を短縮することが可能となり、磁石部4とティース51との間のエアギャップを小さくすることが可能となる。
また、第1実施形態に係る回転電機1は、更に、ステータ部17が、ステータコア5の内径部に該ステータコア5と同心に固定された円筒状の外枠部60と、該外枠部60の軸方向一端部に内径側に突出して設けられた軸受7及び8の外輪を支持する軸受用底部61とを有するインナーフレーム6を備える。加えて、軸受7及び8は、インナーフレーム6の内径部に外輪の外径部が当接され、軸受用底部61に外輪の軸方向一端面が当接されて固定されている。
この構成であれば、インナーフレーム6にて軸受7及び8の外輪を保持することが可能であると共に、軸受用底部61にてインナーフレーム6の軸方向一端部側からの軸受7及び8の抜けを防止することが可能である。
また、第1実施形態に係る回転電機1は、更に、軸受7及び8が、ロータ部18の外径に対して1/2以上の内径を有するように構成されている。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
〔構成〕
第2実施形態は、上記第1実施形態の回転電機1にESCを一体的に装着した点が異なる。それ以外の構成は上記第1実施形態と同様となる。
以下、上記第1実施形態と同様の構成部については同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる点を詳細に説明する。
第2実施形態に係る扁平型回転電機1A(以下、単に「回転電機1A」と称す)は、図9〜図12に示すように、上記第1実施形態の回転電機1に加えて、ESC12と、ESC12を回転電機1に装着するための装着用プレート13と、装着用プレート13をネジ止めするための4本のネジ14とを備えている。
ESC12は、インバータを備え、例えば上記第1実施形態のUAV100のFCからの命令を受けて、回転電機1Aに供給される電圧を調整することで、回転電機1Aの回転速度を制御するコントローラである。第2実施形態に係るESC12は、矩形状の面を有する直方体形状のESC本体部12aと、ESC本体部12aの長手方向に対向する面の一方に突出して形成された側面視で略L字状のコネクタ部12bとを備えている。
装着用プレート13は、平面視矩形状の薄型の金属製プレートから構成されたプレート本体部13aと、プレート本体部13aの4隅にそれぞれ長手方向外側に突出して形成されたネジ止部13bとを備えている。更に、プレート本体部13aの中央に穿設された円形の貫通孔13hと、プレート本体部13aの短手方向両端部の中央部をそれぞれ矩形に切り欠いて設けられたハーネス用引出口13cとを備えている。ネジ止部13bは、長手方向に突出する突出部と、この突出部に穿設されたネジ用穴とを有している。
〔ESC12の装着方法〕
次に、ESC12の装着方法の一例を説明する。
まず、図9(b)、図10(b)、図11及び図12に示すように、装着用プレート13のハーネス用引出口13cにESC12のコネクタ部12bを当接させると共にESC本体部12aの対向面をプレート本体部13aに当接させた状態でESC12を装着用プレート13上に固定する。具体的に、第2実施形態では、接着剤を用いてESC12を装着用プレート13上に固定する。なお、接着剤に限らず、ネジ止め、溶接等の他の方法を用いて固定するようにしてもよい。
次に、装着用プレート13上のESC12が空間21Sに対向する姿勢で、装着用プレート13の4隅のネジ止部13bを、そのネジ用穴がインナーフレーム6の取付用ネジ穴部62a〜62dのネジ穴と同軸に重なるように取付用ネジ穴部62a〜62dのボス上に当接させる。その後、装着用プレート13側からネジ14にてネジ止めすることで、装着用プレート13をインナーフレーム6に固定する。これによって、装着用プレート13上に固定されたESC12は、その略全体が空間21S内に配置されると共に、ESC12が回転電機1に一体的に装着される。
〔第2実施形態の作用及び効果〕
第2実施形態に係る回転電機1Aは、ステータ部17及びロータ部18以外の他の部品であるESC12が軸受支持部21の内側の空間21S内に配設されるように、ESC12が装着用プレート13を介してインナーフレーム6に取り付けられている。
即ち、ESC12等の他の部品を回転電機1の空間21S内に配置するようにしたので、他の部品との一体化の際に装置全体が大型化するのを抑えることが可能となる。また、軸受支持部21の内側の空間21Sを有効利用して、他の部品を回転電機1側に配置するようにしたので、回転電機1の適用対象の制御部等を小型化することが可能となる。
なお、ESC12に限らず、回転電機1の駆動制御に有用なセンサー類やECUを配置することも可能である。
〔第2実施形態の変形例1〕
次に、第2実施形態の変形例1について説明する。
〔構成〕
この変形例1は、上記第2実施形態の回転電機1Aにおいて、軸受支持部21の内側にESC12を冷却する風を発生するための羽部材を設けた点が異なる。
以下、上記第2実施形態と同様の構成部については同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる点を詳細に説明する。
変形例1に係る扁平型回転電機1A’(以下、単に「回転電機1A’」と称す)は、図13に示すように、上記第2実施形態の回転電機1Aにおいて、アウターフレーム2に代えてアウターフレーム2Aを備えた構成となっている。
アウターフレーム2Aは、上記第2実施形態のアウターフレーム2において、軸受支持部21に代えて軸受支持部21Aを備えた構成となっている。
この軸受支持部21Aは、その内径部に、複数の羽部材24が周方向に沿って等間隔に並んで配設されている。羽部材24は、ロータ部18の回転に伴ってESC12側に向かって風を発生する羽形状に構成されている。
かかる構成によって、回転電機1A’が駆動制御されて、ロータ部18が回転すると軸受支持部21Aが回転し、この回転に伴って羽部材24が回転する。これによって、ESC12に向かって風が発生しESC12を空冷する。
〔第2実施形態の変形例1の作用及び効果〕
変形例1に係る回転電機1A’は、上記第2実施形態の回転電機1Aにおいて、アウターフレーム2に代えてアウターフレーム2Aを備え、このアウターフレーム2Aは、上記第2実施形態の軸受支持部21に代えて軸受支持部21Aを備えている。そして、軸受支持部21Aは、その内径部に、ロータ部18の回転に伴って他の部品(ESC12)の冷却用の風を発生する複数の羽部材24が形成されている。
この構成であれば、上記第2実施形態の作用及び効果に加えて、他の部品として、ESCやECUのように駆動時に発熱する部品を空間21S内に配置した場合に、それらの発熱部品を冷却することが可能となる。これによって、ESCやECU等の発熱部品の熱暴走や熱故障の発生を低減し、回転電機の信頼性を向上することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
〔構成〕
第3実施形態は、上記第1実施形態の回転電機1において、インナーフレーム6並びに軸受7及び8に代えて、軸受15及び固定用プレート16を備える点と、アウターフレーム2に代えて、アウターフレーム2Bを備える点とが上記第1実施形態と異なる。
以下、上記第1実施形態と同様の構成部については同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる点を詳細に説明する。
第3実施形態に係る扁平型回転電機1B(以下、単に「回転電機1B」と称す)は、図14〜図17に示すように、上記第1実施形態の回転電機1において、インナーフレーム6並びに軸受7及び8に代えて、軸受15と、この軸受15に取り付けられた固定用プレート16とを備えた構成となっている。
軸受15は、軸受本体である軸受本体部15aと、軸受本体部15aの外輪の軸方向他端部の外径側端部に軸方向外側に突出して設けられたつば部15bとを備えている。第3実施形態において軸受本体部15aは複列の深溝玉軸受から構成され、つば部15bの径方向の幅は、軸受15の外輪の径方向の幅よりも短い幅に構成されている。
また、軸受15の外径は、ステータコア5の内径と略同径(例えばステータコア5の内径に締め代分を加算した径)に構成されている。なお、軸受15の軌道輪の厚さは、上記第1実施形態の軸受7及び8の軌道輪の厚さと同等に構成されている。従って、軸受15の内径は、インナーフレーム6を介さない分だけ軸受7及び8の内径よりも大きく構成されている。
以下、図14〜図17における、回転電機1Bの軸方向の中心からアウターフレーム2側を軸方向一端側とし、固定用プレート16側を軸方向他端側とする。
固定用プレート16は、環状のプレート16aと、プレート16aの外周部に径方向外側に突出して設けられた4つの固定用穴部16hとを備えている。なお、プレート16aは、軸受15の外径よりも大きな外径を有し、軸方向一端部に、軸受15との接続用の段部が設けられている。この段部は、径方向の外側から内側に向って階段状に低くなる段差が形成されている。この段差の軸方向一端側の部分の内径は、軸受15(つば部15b)の外径と略同径(例えばつば部15bの外径から締め代分を減算した径)に構成されている。また、4つの固定用穴部16hは、円周方向に沿って等間隔に設けられている。
第3実施形態に係るアウターフレーム2Bは、上記第1実施形態のアウターフレーム2において、軸受支持部21に代えて軸受支持部21Bを備えている。軸受支持部21Bは、軸受支持部21の内径及び外径よりも大きな内径及び外径を有している。具体的に、軸受15の内径と略同径(例えば軸受15の内径に締め代分を加算した径)の外径を有している。
〔組立方法〕
次に、上記説明した各部品の組み立て方法の一例について説明する。
まず、上記第1実施形態と同様の手順でアウターフレーム2Bとロータヨーク3とを一体化し、次にロータヨーク3の内径部に磁石部4を固定してロータ部18Bを組み立てる。
次に、図18(a)に示すように、固定用プレート16を、圧入によって軸受15に固定する。なお、圧入に限らず、例えばインサートモールド、接着、溶接等によって固定してもよい。次に、ステータコア5に、軽圧入によって軸受15の外輪を固定する。
引き続き、図18(b)に示すように、止め輪10によって、ステータコア5を軸受15に固定してステータ部17Bを構成する。具体的に、止め輪10を軸受15の外輪のステータコア5よりも軸方向一端側に取り付ける。
続いて、上記第1実施形態と同様の手順で、ステータコア5にエッジワイズコイル90を挿入し、相毎に複数のエッジワイズコイル90を接続して各相巻線を形成する。そして、各相巻線のESC等の制御部との接続は、各相巻線をハーネスやバスバー等で外部に引き回すことで行う。
引き続き、ロータ部18Bの軸受支持部21Bを軸受15の内輪の内径部に、圧入によって固定する。なお、圧入に限らず、中間嵌め固定してもよい。続いて、ロータ部18Bの抜け止めとして、軸受支持部21Bの外径部に止め輪11を取り付ける。
このようにして、図14〜図17に示す、第3実施形態に係る回転電機1Bが組み上げられる。
なお、図16に示すように、第3実施形態に係る回転電機1Bには、ウェーブワッシャ等の軸受15の与圧部材を設けていないが、必要に応じて設ける構成としてもよい。
また、回転電機1Bは、図16に示すように、径方向外側から、ロータヨーク3、磁石部4、コイル部9、止め輪10、ステータコア5、軸受15、止め輪11、軸受支持部21Bの順に並列して配置される。加えて、固定用プレート16が軸受15の外輪(つば部15b)に固定されている。
かかる構成によって、固定用プレート16を固定することで軸受15の外輪が固定され、アウターフレーム2B、ロータヨーク3及び磁石部4が軸受15の内輪と共に回転する。従って、固定用プレート16を固定用穴部16hを介して静止部材に固定し、ロータ部18Bにアウターフレーム2Bの固定用穴23a〜23cを介して回転体を固定することで回転体を回転駆動することが可能である。
また、図14及び図15に示すように、回転電機1Bの中央部に位置する軸受支持部21Bの内側には軸方向に貫通する空間21S’が形成される。具体的に、空間21S’の寸法は、軸受15の内径に軸受支持部21Bの径方向の厚さ×2を加算した径(軸受支持部21Bの内径)と、軸受支持部21Bの軸方向の長さとを有した寸法となっている。この空間21S’内には、別途、回転電機1Bの構成部品とは異なる他の部品を配置することが可能である(後述する第3実施形態の応用例を参照)。
ここで、つば部15bが突出部に対応し、固定用プレート16が固定部に対応する。
〔第3実施形態の作用及び効果〕
第3実施形態に係る回転電機1Bは、上記第1実施形態の回転電機1において、アウターフレーム2に代えてアウターフレーム2Bを備え、インナーフレーム6並びに軸受7及び8に代えて、軸受15及び固定用プレート16を備えた構成となっている。軸受15は、軸受本体部15aと、その外輪の軸方向他端部且つ径方向外側端部に軸方向外側に突出して設けられたつば部15bとを備え、固定用プレート16は、つば部15bに設けられている。
この構成であれば、インナーフレーム6の分だけロータ部18Bの内径を大きくすることが可能となり、空間21S’内に、より大きな部品を配置することが可能となる。加えて、部品点数を減らすことが可能となるので構造の簡易化に加えて部品コストを低減することが可能となる。更に、高精度の軸受外輪をステータコア5に固定する構成としたので、寸法ばらつきの低減による性能ばらつきの抑制が可能となる。なお更に、ラジアル方向の寸法ばらつきも小さくすることが可能であり、部品公差低減によるエアギャップの低減が可能となる。その結果、軽量化に加えて信頼性を確保した回転電機を実現することが可能となる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
〔構成〕
第4実施形態は、上記第3実施形態の回転電機1Bにおいて、軸受支持部21Bの内側の空間21S’を利用して他の部品を回転電機1Bと一体的に配置した点が上記第3実施形態と異なる。
以下、上記第3実施形態と同様の構成部については同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる点を詳細に説明する。
第4実施形態に係る扁平型回転電機1C(以下、単に「回転電機1C」と称す)は、図19(a)に示すように、上記第3実施形態の回転電機1Bにおいて、空間21S’内に同軸に他の部品200を配置した構成となっている。
具体例を挙げると、回転電機1Cは、例えば、図20(a)に示すように、回転電機1Bと同じアウターロータタイプの回転電機201を空間21S’内に回転電機1Bと同軸に配置した構成となる。この構成とした場合、2軸一体型の回転電機を簡易に構成することが可能である。
別の具体例を挙げると、回転電機1Cは、例えば、図20(b)に示すように、回転電機1Bに対してボールネジ301のシャフト部301Sを空間21S’内に同軸配置した構成となる。この場合、ナット部301Nが空間21S’内を通過する構成としてもよい。
一方、従来の扁平型回転電機400は、回転電機1Cのように内径側に空間21S’を有していないため、図19(b)に示すように、扁平型回転電機400に対して他の部品300を軸方向にオフセットさせて配置した構成となる。そのため、上記回転電機1Cの同軸の構成と比較して全長が長くなる上に他の部品300が剥き出しとなる。
なお、回転電機1Cにおいて、回転電機201及びボールネジ301に限らず、例えば、減速機などの他の部品を同軸配置する構成としてもよいし、インナーロータタイプの回転電機、ステッピングモータなどの回転電機1Bとは異なるタイプの回転電機を同軸配置してもよい。また、上記第2実施形態と同様に、空間21S’内にESC、ECU、センサー類等の他の部品を配置した構成としてもよい。
〔第4実施形態の作用及び効果〕
第4実施形態に係る回転電機1Cは、上記第3実施形態の回転電機1Bにおいて、回転電機1Bの構成部品とは異なる他の部品200(例えば回転電機201、ボールネジ301等)の少なくとも一部が軸受支持部21Bの内側の空間21S’内に同軸配置されている。
この構成であれば、回転電機201、ボールネジ301等の他の部品200の少なくとも一部を回転電機1Bの空間21S’内に同軸配置するようにしたので、他の部品200との一体化の際に装置全体が大型化するのを抑えることが可能となる。
〔変形例〕
なお、上記第1実施形態では、扁平型回転電機をUAVに適用する例を説明したが、この構成に限らない。適用対象に応じて筐体構造は変わるが、例えば、作業用又は介護支援用のパワーアシストスーツ、パーソナルモバリティ、電気自動車(インホイール型)、無人搬送車、コンベア等の搬送駆動部など、扁平形状が活かせるものであれば他の適用対象に適用することが可能である。
また、上記各実施形態では、アウターフレームとロータヨークとを別部品として形成し、これらを一体的に固定する構成としたが、この構成に限らず、例えば、異種材一体成型等によって、アウターフレームとロータヨークとを一体化された一つの部品として形成する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、ロータヨークをアウターフレームと軸方向に接合してアウターフレームの外径部と共にロータヨークの外径部が回転電機の外周部を形成する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ロータヨークをアウターフレームの内側に配置する構成とするなど他の構成としてもよい。この場合に、例えば、ロータヨークを、アウターフレームの内径部にロータヨークの外径部が覆われるようにインサートし、接着、カシメ、溶接等でアウターフレームの内径部にロータヨークを固定する。
また、上記第1実施形態では、軸受支持部21が、アウターフレーム2の構成部として一体形成されているが、この構成に限らない。例えば、軸受支持部21をアウターフレーム2とは別部材として、圧入、圧接、溶接、接着等によって一体化する構成としてもよい。その際、軸受支持部21を、アウターフレーム2とは異なる材料で構成してもよい。
また、上記第3及び第4実施形態では、軸受15を、軸方向外側に突出する形状のつば部15bを有する構成としたが、この構成に限らず、固定用プレート16を取付可能な構成であれば、例えば、径方向外側に突出する形状(フランジ形状)のつば部を有する構成とするなど他の構成としてもよい。
1,1A〜1D,400 扁平型回転電機
2,2A,2B アウターフレーム
3 ロータヨーク
4 磁石部
5 ステータコア
6 インナーフレーム
7,8,15 軸受
9 コイル部
10,11 止め輪
12 ESC
13 装着用プレート
14 ネジ
15a 軸受本体部
15b つば部
16 固定用プレート
16a プレート
16h 固定用穴部
17,17B ステータ部
18,18B ロータ部
20,60 外枠部
21,21A,21B 軸受支持部
23a〜23c,63a〜63d 固定用穴
50 バックヨーク部
51 ティース
52 スロット
61 軸受用底部
90 エッジワイズコイル
100 UAV
101 制御ボックス
102 アーム
103 プロペラ
103h ハブ
104 脚部
200,300 他の部品
201 回転電機
301 ボールネジ
301N ナット部
301S シャフト部

Claims (6)

  1. 円筒状のバックヨーク部の外周面に円周方向に沿って並んで且つ径方向外側に突出して設けられた複数のティースを有するステータコアと、前記複数のティースにそれぞれ巻き回されたコイル部とを備えたステータ部と、
    前記ステータ部の外側に該ステータ部と同心に配された円筒状のロータヨークと、前記ロータヨークの内周面に固定され前記ティースの先端面に空隙をもって径方向に対向すると共に円周方向に沿って異なる磁極が交互に繰り返し配設された磁石部と、前記ロータヨークと同心且つ一体的に固定されたアウターフレームとを備えたロータ部と、前記ステータ部の内径部に外輪が固定された軸受と、を備え、
    前記アウターフレームは、環状の外枠部と、外径部に前記軸受の内輪が固定され、前記外枠部と同心に且つ前記ロータヨークの内側に突出して設けられた中空円筒状の軸受支持部を備えることを特徴とする扁平型回転電機。
  2. 前記ステータ部は、前記ステータコアの内径部に該ステータコアと同心に固定された円筒状の外枠部と、該外枠部の軸方向一端部に内径側に突出して設けられた前記軸受の外輪を支持する軸受用底部とを有するインナーフレームを備え、
    前記軸受は、前記インナーフレームの内径部に外輪の外径部が当接され、前記軸受用底部に外輪の軸方向一端面が当接されて固定されている請求項1に記載の扁平型回転電機。
  3. 前記軸受の外輪の軸方向一端部に軸方向外側又は径方向外側に突出して設けられた突出部と、
    前記突出部に設けられた、当該扁平型回転電機の固定部と、を備えている請求項1に記載の扁平型回転電機。
  4. 前記ステータ部及び前記ロータ部以外の他の部品の少なくとも一部が前記軸受支持部の内側の空間内に配設されるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の扁平型回転電機。
  5. 前記他の部品は、当該扁平型回転電機の駆動を制御する装置、センサー、減速機、他の回転電機、ボールネジのうち少なくとも1つを含む請求項4に記載の扁平型回転電機。
  6. 前記ロータ部の回転に伴って前記他の部品の冷却用の風を発生する複数の羽部材が前記軸受支持部の内径部に形成されている請求項4又は5に記載の扁平型回転電機。
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