JP2012155071A - 画像形成装置及びその現像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦熱の悪影響を発生させることなくシールリングによるシール性を高めることにより、現像剤の微細化やトナーの低温定着化に対応可能な現像装置を提供する。
【手段】現像剤容器21の内部に現像剤50を攪拌混合する回転軸27,28が配置されている。回転軸27,28は軸受け33,34で支持されけており、回転軸27,28と軸受け33,34との摺動部はシールリング49,56でシールされている。回転軸27,28にはギア筒35,38が固定されており、ギア筒35,38と軸受け33,34との間に放熱用空間53が空いている。シール箇所に発生した摩擦熱を的確に放出できるため、発熱を防止しつつ高いシール性を確保できる。このため、現像剤が微細化しても漏洩や詰まりはないと共に、定着温度が低いトナーを使用しても現像剤容器21の内部で溶融固化することはない。
【選択図】図3

Description

本願発明は、現像剤としてトナーを使用した画像形成装置及びその現像装置に関する。ここに画像形成装置には、複写機やプリンタ、ファクシミリ等の単機能機のみならず、印刷機能の他にスキャナ機能や送受信機能等の他の機能を備えた複合機などの各種の機器類が含まれる。
さて、電子写真方式の画像形成装置では、現像剤としてトナーが使用されていることが多い。トナーを使用した現像剤には、磁性又は非磁性の一成分トナーのみを使用する方式と、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分方式とがあり、現状では二成分方式が多用されている。
画像形成装置の現像装置は現像剤が収容される現像剤容器を有しており、現像剤容器の内部には、現像剤を攪拌混合して循環させるための回転体が配置されており、これら回転体を構成する回転軸の端部は軸受けで回転自在に保持されている。回転軸と軸受けとの間には、回転軸のスムーズな回転を許容するための適度な隙間(回転隙間)が設けられているが、トナーや磁性キャリアは微細であるため回転隙間に入り込みやすい。
そして、磁性キャリアの芯材成分は鉄粉又はフェライトであっていずれも硬度が高いため、回転隙間に入り込むと研磨材の役目をしてしまい、回転部材が削られたり軸受が削られたりして回転隙間を大きくしてしまい、回転軸と軸受部材との間のガタ付きが大きくなる等の問題が生じる。
一方、トナーはアクリル系等の樹脂成分を主成分にしており、トナーが回転隙間に侵入すると、回転隙間を通過して現像装置の外部に飛散したり、回転隙間において樹脂成分が摩擦熱によって溶融・固着する現象が発生したりすることがある。そして、回転隙間において樹脂成分が溶融・固着すると、回転部材の回転に対する抵抗が大きくなるため、駆動モータが過負荷状態になったり、最悪の場合には回転部材が回転不能になって画像形成装置が運転不能に陥ってしまったりする。
そこで、現像剤容器の端部にVリングやGリングといったシールリングを配置し、回転隙間への現像剤の侵入を阻止することが行われている。その例が特許文献1,2に開示されており、また、他の従来例を図6で示している。図6のうち(A)(C)(E)はそれぞれ別例の構造を示しており、第1回転軸27と第2回転軸28とが、軸受け33′,34′を介して現像剤容器21の壁部32に回転自在に支持されている。軸受け33′,34′はいずれも樹脂製であり、壁部32に設けた穴に外側から嵌まっている。
回転軸27,28は軸受け33,34の外側(現像剤容器21の外側)に露出した露出端部27a,28aを有しており、この露出端部27a,28aに樹脂製のギア筒38,35を取付けている。第2回転軸28に取り付けた第2ギア筒35には、駆動ギア36と主動ギア37が一体に形成されており、第1回転軸28に設けた第1ギア筒38には、主動ギア37に噛合する従動ギア39が形成されている。モータの動力は駆動ギア36に伝達される。
図6のうち(A)及び(B)に示す第1従来例では、軸受け33,34のうち現像剤容器21の内部に入り込んだ端面には環状凹所48′が形成されており、この環状凹所48′にGリング(G字状シールリング)49が嵌め込まれている。Gリング49は環状凹所48′に回転不能に保持されており、従って、当該Gリング49の内周と軸27,28の外周とが摺動する。
図6のうち(C)(D)に示す例では、軸受け33,34には環状凹所48′に向いて開口した肉盗み溝52′が形成されている。肉盗み溝52′は、軸受け33,34の肉厚をできるだけ均一化するために設けている。なお、肉盗み溝52′は周方向に沿って断続する状態に形成されている。
図6のうち(E)(F)に示す第3従来例では、シールリングとして、テーパ片56a′を有するVリング(V字状リング)56が使用されている。Vリング56は回転軸27,28と一緒に回転するようになっており、薄いテーパ片56aの先端がリテーナ57に当接している。リテーナ57は軸受け33′,34′に設けた環状溝58′に回転不能に保持されている。
特開2000−147904号公報 特開2002−351221号公報
Gリング49やVリング56のようなシールリングは有益なシール手段であるが、回転軸又は軸受けに摺接するため、摩擦熱が発生することは避け難い。また、従来、ギア筒35,38の端面と軸受け34′,33′とが当接しているが、回転軸27,28の曲がりにより、ギア筒35,38の端面と軸受け34′,33′との間に摩擦熱が発生しやすい。
また、主動ギア37と従動ギア39とは動力伝達の円滑性のためはすば歯車を使用していることが多いが、この場合、歯のねじりにより、ギア筒35,38が軸受け34′,33′に押されることがあり、この場合も、ギア筒35,38の端面と軸受け34′,33′との間に摩擦熱が発生しやすい。更に、回転軸27,28と軸受け33′,34′との間においても摩擦熱が発生する。この場合、肉盗み溝52′がGリング49やVリング56で塞がれているため、熱が肉盗み溝52′に籠もる現象が発生している。
そして、近年、摩擦熱の発生が顕著に表れている。すなわち、a)印刷速度のアップ要求に起因して回転軸の回転速度も高くなっており、その結果、摩擦熱の発生量も多くなっている、b)画質向上のためにトナーや磁性キャリアが微細化することに対処するため、シールリングと回転軸又は軸受けとの接触圧を高くして漏れを防止しており、すると、摩擦熱の発生量も多くなっている、c)スクリュー軸等の回転軸を金属製から樹脂製に変更することでコストダウンを図ることが行われているが、樹脂は放熱性が悪い(蓄熱しやすい)ため、摩擦熱の発生量が多くなっている、といった実情により、摩擦熱の発生が顕著に表れている。
そして、現像剤容器の内部においてトナーは攪拌されながら移動しているため、シールリングと回転軸又は軸受けとの摺接箇所に発生した熱によってトナーが溶けて固化することで現像剤が塊化するおそれがあり、塊化した現像剤が現像スリーブと規制板との間に詰まると、現像スリーブに現像剤が転移せずに用紙の印刷面に白抜きの筋が表れるといった画像不良を招来するおそれがある。
また、摩擦熱が過度に高くなると、一種の焼き付き現象が生じてスクリュー軸が回転不能に陥ったり、樹脂製の軸受けや回転軸が溶けて現像剤が漏れ出るという重大な問題が発生するおそれがある。近年、省電力やウォームアップ時間短縮による省エネを実現するためトナーの定着温度は低くなっていることから、トナーは溶けやすくなっており、このため、摩擦熱に起因してトナーが溶けることによる不具合の防止は重要な課題になっている。
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
本願発明は画像形成装置の現像装置に係り、請求項1の発明の現像装置は、現像剤容器の内部に現像剤の攪拌機能を有する回転軸が配置されており、前記回転軸の一端部は、前記現像剤容器の壁部に設けた軸受けで回転自在に保持されていると共に、前記回転軸は軸受けの外側に露出した露出端部を有しており、前記回転軸のうち軸受けとの摺接部を挟んだ内側には現像剤が軸受けと回転軸との摺接部に侵入するのを阻止するためのシールリングが嵌まっており、前記回転軸の露出端部にはギアを設けている、
という基本構成において、前記軸受けとギアとの間の部位に、前記回転軸又は軸受けからの放熱を助長する放熱空間が設けられている。
請求項2の発明は、請求項1において、前記軸受けに、肉厚を均等化するための肉盗み溝が少なくとも前記現像剤容器の外側に開口するように形成されている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記軸受けには前記シールリングを囲う凹所が形成されている。他方、請求項4の発明では、請求項1又は2において、前記軸受けは前記現像剤容器の軸受け壁に装着されており、前記シールリングは、前記軸受けの内側でかつ前記現像剤容器における軸受け壁の内部に配置されている。
軸受けは金属製とすることも可能であるが、請求項5の発明では、請求項1〜4のうちのいずれかにおいて、前記軸受けと回転軸とは樹脂の成形品になっている。
請求項6の発明は、請求項1と同じ基本構成において、前記軸受けと回転軸とのうち少なくとも何れか一方に、前記現像剤容器の外側に開口した排熱通路を設けている。なお、請求項6の構成を請求項1〜5のいずれかに付加すると好適である。
請求項7の発明は、請求項1〜6のうちのいずれかにおいて、前記回転軸と前記ギアとに、互いに連通する排熱通路を設けている。この場合、軸受けにも排熱通路を設けることは可能である。
本願発明は、請求項8に記載したように、請求項1〜7に記載した現像装置のうちのいずれかを有する画像形成装置も含んでいる。
本願発明によると、軸受けとギアとの間には空間が空いているため、ギアと軸受けとが摺接することに起因した発熱は皆無であり、まず、この面で熱のこもりを抑制できる。また、ギアの回転によって気流が発生するが、この気流で放熱用空間の空気が攪拌されるため、軸受けに対する冷却機能を発揮するのであり、この面からも熱のこもりを防止又は著しく抑制できる。
更に、シールリングのシール箇所や回転軸の箇所等で発熱しても、その熱を現像剤容器の外に有効に排熱できる。このため、シールリングを回転軸又は軸受けにきっちりと接触させて高いシール機能を確保することができるのであり、その結果、より微細化した現像剤であっても、回転軸と軸受けとの間の回転隙間に侵入しないようにしっかりとシールできる。すなわち、摩擦熱の問題を解消しつつより微細化した現像剤を的確にシールできるのであり、このため、機器のトラブルを招来することなく現像剤の微細化に対応して印刷品質の向上に貢献できる。
また、放熱性が高いため、定着温度が低い現像剤を使用しても溶融・固化の現象は生じない。換言すると、定着温度が従来より低い現像剤であっても、シール部の摩擦熱に起因した溶融・固化の現象を発生させることなく使用できる。従って、省電力やウォームアップ時間短縮のために進展している現像剤(トナー)の定着温度低下という状況にも、的確に対応できる。
軸受けに肉盗み溝を設けることは従来も行われているが、既述のとおり、従来の肉盗み溝は現像剤容器の内部に向けて開口していてこれがシールリングで塞がれているため、熱の籠もり現象が生じる。これに対して請求項2の発明では、肉盗み溝は少なくとも現像剤容器の外にも開口しているため、熱の籠もりがなくて放熱性に優れている。実施形態のように肉盗み溝を内外に開口させてシールリングで内側から塞ぐ構成を採用すると、シールリングに伝わった熱が肉盗み溝を介して外側に放出されるため、特に好適である。
請求項3の発明ではシールリングが軸受けに内蔵された状態になるため、シール部をコンパクト化できる。また、請求項4の発明では軸受けは単純な構造になる利点がある。
軸受け及び回転軸は金属製とすることも可能であるが、請求項5のように両方を樹脂の成形品にすると、量産性に優れているためコストダウンに貢献できると共に、軽量化でき、更に、騒音の発生も防止できる利点がある。
請求項6の発明においても請求項1と同様の放熱性を向上できる。従って、請求項1と同じ効果を発揮する。この請求項6の場合、軸受けと回転軸との両方に放熱通路を設けると、より好適である。また、請求項7のようにギアにも放熱通路を設けると、放熱性を一層向上できるため好ましい。請求項1〜5のように放熱空間を設ける構成と、請求項6のように排熱通路を設ける構成とを併用すると、より効果的である。なお、本願発明の構成に加えて、回転軸やギアにフィン等の強制排気手段(或いは強制冷却手段)を設けることも可能である。
画像形成装置を示す図で、(A)は概略図、(B)は現像装置の断面図である。 図1(B)を左斜め方向から見た断面図である。 第1実施形態を示す図で、(A)は要部の平断面図、(B)は(A)の部分拡大図、(C)は軸受けの拡大断面図である。 第2実施形態を示す図で、(A)は要部の平断面図、(B)は軸受けとシールリングとの分離断面図である。 第3実施形態の要部断面図である。 従来例を示す図で、(A)は第1従来例の断面図、(B)は(A)に表示した軸受けの拡大断面図、(C)は第2従来例の断面図、(D)は(C)に表示した軸受けの拡大断面図、(E)は第3従来例の断面図、(F)は(E)に表示した軸受けの拡大断面図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、従来例と共通する部分は同じ符号を付して説明を省略する場合がある。なお、従来例である図6には、背景技術の欄では言及していない符号が付されているが、これらの符号は本実施形態で説明した符号の要素と同じものである。
(1).画像形成装置の概要
まず、画像形成装置の概要を図1に基づいて説明する。図1に示す画像形成装置は二成分現像剤を使用したフルカラー対応機であり、この画像形成装置は、二次転写ベルト2にトナー像を形成する画像形成部1、用紙カセット3、用紙カセット3から取り出されて搬送途中の用紙Pに二次転写ベルト2からトナー像を転写させる二次転写部4、トナー像を用紙Pに熱定着させる定着ローラ5等を有しており、画像が形成された用紙は排紙ローラ6で排紙トレー7に放出される。
二次転写ベルト2は駆動ローラ8と従動ローラ9に巻き掛けられており、二次転写部4において用紙Pを二次転写ローラ10で駆動ローラ8に向けて押圧することにより、二次転写ベルト2のトナー像が用紙Pに転写される。そして、二次転写ベルト2の下面部に、二次転写ベルト2の送り方向に向かって順にイエロー画像形成ユニット12Y、マゼンタ画像形成ユニット12M、シアン画像形成ユニット12C、ブラック画像形成ユニット12Bが配置されている。
各画像形成ユニット12Y〜12Bは、二次転写ベルト2の外周面に下方から接触した感光体ドラム13を有しており、感光体ドラム13の周囲に、感光体ドラム13の外周に帯電させる帯電器14、感光体ドラム13の外周に現像剤を転移させる現像装置(現像ユニット)15、二次転写ベルト2に転写されずに残った現像剤を除去するクリーニングユニット16、感光体ドラム13の外周面を無帯電状態にリセットする除電装置17が配置されている。
画像形成部1の下方には露光ユニット18が配置されており、外周面全体に帯電した感光体ドラム13の外周面に露光ユニット18からレーザ光等の光を照射することにより、感光体ドラム13の外周に静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置15から現像剤を転移させることで感光体ドラム13にトナー像が形成され、感光体ドラム13のトナー像は一次転写部11で二次転写ベルト2に転写される。用紙Pに転写されずに二次転写ベルト2に残った現像剤は、転写ベルトクリーニング装置19で除去される。感光体ドラム13は図4において時計回り方向に回転する。
各現像装置15は、感光体ドラム13向に長く延びる現像剤容器(ハウジング)21を有しており、現像剤容器21の内部に、図1(B)に示すように、感光体ドラム13に近接した現像スリーブ22、二成分現像剤を攪拌混合しつつ所定方向に循環させる第1及び第2の回転体23,24を有している。現像スリーブ22は現像剤容器21の開口部から部分的に露出しており、露出した部分が感光体ドラム13と対向している。現像スリーブ22は非磁性体からなっており、マグネット25を内蔵している。
第1回転体23は、第2回転体24を挟んで現像スリーブ22と反対側に配置されている。図2に示すように、現像剤容器21の端部にはトナー供給口26が開口している。現像剤容器21に供給されたトナーは攪拌され、磁性キャリアと均等に混合する。現像スリーブ22に付着した現像剤のうち、感光体ドラム13に転移しなかったものは現像剤容器21の内部に戻る。
(2).第1実施形態
第1及び第2の回転体23,24は回転軸27,28を有しており、これらの回転軸23,24に、攪拌搬送手段としてスクリュー羽根29を設けている。第1回転体23には、スクリュー羽根29に加えてパドル30も設けている。以下では、便宜的に、第1回転体23の回転軸27を第1回転軸と称し、第2回転体24の回転軸28を第2回転軸と称する。第1回転体23と第2回転体24との間には仕切り31が配置されている。仕切り31の左右両側は互いに連通しており、図2において、現像剤は、第1回転体23によって右から左に移動し、第2回転体24によって左から右に移動する。すなわち、図2に矢印Aで示すように、現像剤は時計回り方向に循環する。
現像剤容器21は樹脂製であってその端部には壁部32が一体(別体でもよい)に形成されており、壁部32に、第1軸受け33を介して第1回転軸27が回転自在に保持されていると共に、第2軸受け34を介して第2回転軸28が回転自在に保持されている。
第2回転軸28のうち壁部32の外側に露出した露出端部27aには樹脂製の第2ギア筒35が嵌まっており、第2ギア筒35に駆動ギア36と主動ギア37とが一体に形成されている。駆動ギア36と主動ギア37とは、主動ギア37が現像剤容器21の内部に近くなるように配置されている。他方、第1回転軸27のうち現像剤容器21の壁部32の外側に露出した露出端部27aには樹脂製の第1ギア筒38が嵌まっており、第1ギア筒32に、第2ギア筒35の主動ギア37に噛み合う従動ギア39が一体に形成されている。従って、第1回転軸27と第2回転軸28とは逆方向に回転する。
第2ギア筒35は第2回転軸28の端部を全体的に覆っており、第2回転軸28の外側に位置した端板40を有している。そして、端板40に小径筒部41を一体に設けている(小径でなく同径の筒部となしても良い。)。第2ギア筒35及び第1ギア筒38を回転軸28,27に対して相対回転不能に保持する手段としては、回転軸27,28に形成した平坦部42と、ギア筒35,38の内周に形成した内向き突起43とを嵌め合わせている。もとより、キー係合を採用したりピン類で止めたりすることも可能である。
軸受け33,34は現像剤容器21の壁部32に設けた取付け穴45に外側から嵌まっており、外端部にはフランジ46を設けている。軸受け33,34は現像剤容器21における壁部32のほぼ半分程度の深さまで嵌まっており、そこで、現像剤容器21の壁部32には、取付け穴45に連通した貫通穴47が空いている。貫通穴47の内周と回転軸27,28の外周との間には筒状空間が空いている。
本実施形態では、軸受け33,34には現像剤容器21の内部に向いて開口した環状凹所48が形成されており、環状凹所48にシールリングの一例としてのGリング49を回転不能に嵌着している。Gリング49は芯金が樹脂に埋設された構造で、テーパ状の内輪部49aを有しており、内輪部49aが回転軸27,28に弾性的に接触している。すなわち、内輪部49aが回転軸27,28にきっちり接触していることにより、現像剤50が回転軸27,28と軸受け33,34との摺接部(回転隙間)51に侵入することが阻止される。
軸受け33,34には、内外に開口した肉盗み溝52が周方向に断続した状態で複数形成されている。肉盗み溝52の数は任意に設定できる。例えば、等間隔で3〜8個程度形成したり、円形や楕円形の肉盗み溝を周方向に飛び飛びで多数形成することが可能である。周方向に沿って幅が相違する肉盗み溝を併設することも可能である。肉盗み溝52は軸受け33,34の内外に開口しているが、肉盗み溝52は環状凹所48にGリング49で塞がれているため、現像剤50が肉盗み溝52から外部に漏洩することはない。
軸受け33,34とギア筒35,38との間には、放熱用空間(或い排熱用空間)53が空いている。このため、Gリング49と回転軸27,28とが接触することで当該接触箇所に摩擦熱が発生する。この場合、摩擦熱の温度及び熱量はGリング49と回転軸27,28との接触圧に比例するものであり、現像剤(トナー及び磁性キャリア)50の微細化に対応してシール性を高めると、摩擦熱の発生量も多くなる。しかし、本実施形態では、摩擦熱が発生しても、その熱を回転軸27,28や軸受け33,34から放熱用空間53に逃がすことができるため、高いシール性を確保して現像剤の微細化に対応できる。
また、省電力やウォームアップ時間短縮のためにトナーの低温定着化が進んでも、トナーが溶融するような温度まで発熱することを防止できるため、トナーの低温定着化にも対応できる。軸受け33,34に肉盗み溝52を設けると放熱性を向上できる利点があるが、本実施形態のように肉盗み溝52を軸受け33,34の内外に貫通させて肉盗み溝52をGリング49で塞ぐ構成を採用すると、シール部で発生した熱の相当部分がGリング49から肉盗み溝52を介して放熱用空間53るダイレクトに排出されるため、放熱性に一層優れている。
放熱用空間53の幅寸法Wは任意に設定できるが、過度に長くなると現像装置15が大型化したり回転軸27,28の曲げ強度が低下したりするため、放熱性を確保した状態で、できるだけ狭いのが好ましい。シール箇所での発熱量は回転軸27,28の外径に比例するので、放熱用空間53の幅寸法Wは、回転軸27,28の外径の約半分〜1倍程度の寸法でよいと言える。
(3).第2,第3実施形態
図4に示す第2実施形態では、シールリングとして樹脂製のVリング56を使用している。Vリング56は軸受け33,34の内側に配置しており、テーパ片56aの先端が軸受け33,34の内端面に装着したリテーナ57に弾性的に接触している。軸受け33,34の内端面には、リテーナ57が嵌着する環状溝58を形成している。また、現像剤容器21における壁部32の取付け穴45はストレートになっており、Vリング56は取付け穴45の内部に配置されている。この実施形態でも軸受けには肉盗み溝52が形成されており、環状溝58は肉盗み溝52に連通している。従って、肉盗み溝52をリテーナ57で塞いだ状態になっている。
Vリング56は回転軸27,28に相対化回転不能に嵌着しているため、回転軸27,28の回転により、Vリング56とリテーナ57との接触箇所に摩擦熱が発生し、この熱は主として軸受け33,34に伝播する。そして、軸受け33,34に伝わった熱は放熱用空間53に放出されるため、現像剤50を構成するトナーがリテーナ57に接触しても溶融することはない。また、本実施形態でもリテーナ57で肉盗み溝52が塞がれているため、リテーナ57に発生した熱は肉盗み溝52からダイレクトに放熱用空間53に排出されることになり、その結果、軸受け33,34や回転軸27,28が高温になることを的確に防止できる。
図5に示す第3実施形態は基本的には第1実施形態と同じであり、シールリングとしてGリング49を使用している。そして、この実施形態では、第2軸受け34に、内外に貫通した第1排熱通路59と、第1排熱通路59と連通しつつ内周面に開口した第2排熱通路60とを形成している。第1発熱通路59は肉盗み溝52を兼用してもよい。また、第2回転軸28には、第2排熱通路60に連通した状態で軸心と直交した第3排熱通路61と、第3排熱通路61に連通しつつ軸心に沿って延びる第4排熱通路62を形成している。第3排熱通路61は回転軸27,28を横切るように貫通しており、第4排熱通路62は第2回転軸28における露出端部27a,28aの一端面に開口している。
更に、既述のとおり、第2ギア筒35のうち軸受け33,34と反対側の端部には内外に開口した小径筒部41が形成されており、この小径筒部41は排熱通路として機能している。小径筒部41は板金製枠材63で支持されており、板金製枠材63は現像剤容器21に固定されている。また、第2ギア筒35には、第2軸受け34に向いて突出したフィン(羽根)64を設けている。フィン64は、第2軸受け34に近づくほど第1回転軸27から放射方向に離れるように傾斜している。
この実施形態では、第2回転軸27とGリング49との接触箇所に発生した摩擦熱は、Gリング49→第1排熱通路59→第2排熱通路60→第3排熱通路61→第4排熱通路62→第2ギア筒35の小径筒部41という順に伝播する。このため、熱を的確に排出できる。また、第1ギア筒35の回転によってフィン64が吸引ファンとして機能するため、第1排熱通路59から熱を放熱用空間53に強制的に排出させることもできる。フィン64を送風ファンとして機能させることも可能であり、この場合は、軸受け34をダイレクトに冷却できる。
敢えて述べるまでもないが、排熱通路を設けることは第1回転軸27及び第1ギア筒38にも適用できる。また、ギア筒35,38の先端にフィンを設けて、第4排熱通路62から空気を強制的に吸引することも可能である。この場合も、放熱性(冷却性)を一層向上できる。フィン64は周方向に沿って複数設けてもよい。
(4).その他
本願発明は上記の実施形態に限らず、様々に具体化できる。例えば、軸受けの外端面に多数の凹凸を形成する等の表面積増大の手段を講じることにより、放熱性を向上できる。また、回転軸や軸受けにおいて放熱用空間に露出した部位に、金属箔のような熱伝導性が高い部材を離脱不能に設けることも可能である。また、回転軸のうち放熱用空間の箇所にフィン等の送風手段(吸引手段)を設けることにより、強制排熱(或いは軸受けを強制冷却する)することも可能である。
軸受けに肉盗み溝を設ける場合、現像剤容器の外側のみ又は内側のみに開口する形態と成したり、内向きの開口の肉盗み溝と外向き開口の肉盗み溝とを交互に設けるといったことも可能である。回転軸の形態は必要に応じて任意に設定できる。シールリングとしてはGリングやVリングには限らず、Oリングのようなものも使用できる。また、シールリングは軸受けの内周部にインサート成形で離脱不能に設けることも可能である。
本願発明は複合機やプリンタ等の画像形成装置に具体的に適用できる。従って、産業上利用できる。
1 画像形成部
2 二次転写ベルト
5 定着ローラ
12Y〜12B 画像形成ユニット
13 感光体ドラム
15 現像装置
21 現像剤容器
23 現像スリーブ
23 第1回転体
24 第2回転体
27 第1回転軸
28 第2回転軸
29 スクリュー羽根
30 バドル
32 壁部
33,34 軸受け
35,38 ギア筒
37,39 ギア
41 排熱通路を兼用する小径筒部
48 環状凹所
49 Gリング
50 現像剤
51 摺接部(回転隙間)
52 肉盗み溝
53 放熱用空間
56 Vリング
67 リテーナ
59〜62 放熱通路

Claims (8)

  1. 現像剤容器の内部に現像剤の攪拌機能を有する回転軸が配置されており、前記回転軸の一端部は、前記現像剤容器の壁部に設けた軸受けで回転自在に保持されていると共に、前記回転軸は軸受けの外側に露出した露出端部を有しており、前記回転軸のうち軸受けとの摺接部を挟んだ内側には現像剤が軸受けと回転軸との摺接部に侵入するのを阻止するためのシールリングが嵌まっており、前記回転軸の露出端部にはギアを設けている、
    という構成であって、
    前記軸受けとギアとの間の部位に、前記回転軸又は軸受けからの放熱を助長する放熱空間が設けられている、
    画像形成装置の現像装置。
  2. 前記軸受けに、肉厚を均等化するための肉盗み溝が少なくとも前記現像剤容器の外側に開口するように形成されている、
    請求項1に記載した画像形成装置の現像装置。
  3. 前記軸受けには前記シールリングを囲う凹所が形成されている、
    請求項1又は2に記載した画像形成装置の現像装置。
  4. 前記軸受けは前記現像剤容器の軸受け壁に装着されており、前記シールリングは、前記軸受けの内側でかつ前記現像剤容器における軸受け壁の内部に配置されている、
    請求項1又は2に記載した画像形成装置の現像装置。
  5. 前記軸受けと回転軸とは樹脂の成形品である、
    請求項1〜4のうちのいずれかに記載した画像形成装置の現像装置。
  6. 現像剤容器の内部に現像剤の攪拌機能を有する回転軸が配置されており、前記回転軸の一端部は、前記現像剤容器の壁部に設けた軸受けで回転自在に保持されていると共に、前記回転軸は軸受けの外側に露出した露出端部を有しており、前記回転軸のうち軸受けとの摺接部を挟んだ内側には現像剤が軸受けと回転軸との摺接部に侵入するのを阻止するためのシールリングが嵌まっており、前記回転軸の露出端部にはギアを設けている、
    という構成であって、
    前記軸受けと回転軸とのうち少なくとも何れか一方に、前記現像剤容器の外側に開口した排熱通路を設けている、
    画像形成装置の現像装置。
  7. 前記回転軸と前記ギアとに、互いに連通する排熱通路を設けている、
    請求項1〜6のうちのいずれかに記載した画像形成装置の現像装置。
  8. 請求項1〜7に記載した現像装置のうちのいずれかを有する画像形成装置。
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