JP2012152952A - 製本装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中折りまたは中綴じされた冊子に挿入紙を挿入可能な製本装置において、前記冊子のサイズ情報と前記挿入紙のサイズ情報を比較した結果に基づき、前記挿入紙挿入後の制御を、前記挿入紙のサイズを基準とする挿入紙サイズモードと前記冊子のサイズを基準とする冊子サイズモードとのいずれかを選択して行う制御部を備えることで、冊子のサイズと挿入紙のサイズとの関係に応じた適切な制御を選択でき、冊子全体のサイズに応じた適切な搬送や断裁を行うことができる。
【選択図】図8
Description
特許文献1に記載されたものでは、丁合機から送り出される枚葉紙を、折り筋プーリーにより頁間に谷形の折り筋が設けられるようなV字形で搬送し、搬送の途中で互いに糊付けにより中綴じし、最後に半ペラ紙を、折り筋プーリーの側方に配置した半ペラ紙送りプーリーによって、枚葉紙の傾斜角度と同じ傾斜角度で搬送した後に、V字形に開いた枚葉紙の頁間に落とし込み挿入する。すなわち、この発明は、糊付け冊子に挿入紙を挿入する方法に関するものであり、挿入紙のサイズは冊子サイズ以下を前提としている。
また、特許文献2に記載されたものでは、積層状態にストックされた多数の用紙の中央部を折り、折り目に沿ってステープル止めする中綴じステープラ搭載フィニッシャにおいて、上記各用紙の中央部を折りローラの間に押し込んで折り目を付けた後、折り目のついた用紙をV字形の用紙受けにV字形で順次落下させて積層させ、積層状態にストックされた用紙の折り目に沿ってステープルで綴じる。この発明は、中綴じ冊子をV字型に見開いた状態とするものであり、V字型に見開いた冊子に挿入紙を落とし込む手法を用いれば、冊子に対して大サイズの挿入紙を挿入することも可能である。
また、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズは、挿入紙の実寸とすることができ、また、挿入紙の実寸よりも所定量短いサイズとすることもできる。断裁量によっては、挿入紙の断裁が許容される場合もあり、許容される所定量を定めて実寸よりも短いサイズを挿入紙のサイズ情報のサイズとして設定することができる。実寸のサイズとするか、または実寸よりも短いサイズとするかの選択や、実寸よりも短いサイズとする際の所定量は、予め初期設定として定めておくことができ、また、操作者が許容量や前記選択を設定変更できるようにしてもよい。該設定変更は、制御部によって制御される操作部を通して行われる。
すなわち、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上の場合、前記挿入紙サイズモードを選択して前記挿入紙挿入後の制御を行うようにできる。
一方、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ未満の場合、前記冊子サイズモードを選択して、前記挿入紙挿入後の制御を行うようにできる。
また、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ未満の場合でも、前記挿入紙挿入後の製本処理を実行するか否かを選択可能にすることができる。選択操作は、製本装置に備える操作部や、製本装置に接続された画像形成装置の操作部や製本装置にネットワークで接続された外部機器の操作部などを通して行うことができる。
例えば、上記挿入紙サイズモードの制御に際し、挿入紙挿入後の搬送で、挿入紙サイズを基準にした搬送を行うことが挙げられる。一例として冊子に挿入紙を挿入した後、冊子や挿入紙のサイズに応じたJAM検知までの時間を再設定することで、不要なJAM発生を防止できる。
また、上記挿入紙サイズモードの制御に際し、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上の場合、警告を行うようにしてもよい。該警告は、製本装置に備える表示部や、製本装置に接続された画像形成装置の表示部や製本装置にネットワークで接続された外部機器の表示部などを通して行うことができる。
さらに、上記挿入紙サイズモードの制御に際し、前記挿入紙挿入後の製本処理を制限する制御を行うものが例示される。
製本処理としては、挿入紙挿入後の断裁を挙げることができる。製本処理の制限としては、少なくとも、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記折丁または前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上となる辺側の断裁の禁止が挙げられる。断裁を制限することで、挿入紙の必要部分を断裁してしまうのを防止できる。
図1は、画像形成装置Aと、挿入紙トレイを備える中継装置Bと、中綴じ製本機Cとが接続された製本システムを示すものである。中綴じ製本機Cは後述する制御部4とともに本発明の製本装置を構成する。
画像形成装置Aは、央部に画像形成部1、下部に用紙給紙部2を有しており、上部側には、表示部を兼ねた操作部3が設けられている。操作部3は、LCDの表示画面上にタッチパネルを重ねた構造で、表示画面の表示を見ながらタッチパネルを押すことにより各種設定や操作の入力を行うことができる。
図2は中綴じ製本機Cの中折り、中綴じ処理工程の用紙搬送を示す模式図である。
図2 、図3 に示すように、画像形成装置Aから排出された用紙Sは、中継装置Bを介して中綴じ製本機Cの入口部11に導入されると、入口ローラ12により挟持され、搬送路切換手段G1の上方の搬送路r1又は下方の搬送路r2の何れかに搬送される。
搬送路r1に分岐された用紙Sは、搬送ローラ13A〜13Eにより挟持されて搬送され、搬送路切換手段G2の上方の搬送路r3又は下方の搬送路r4の何れかに搬送される。
上方の搬送路r3に進行した用紙Sは、排紙ローラ14によって排出され、中綴じ製本機Cの上部に配置されたサブ排紙トレイ15上に積載される。
下方の搬送路r4に進行した用紙Sは、搬送ローラ16A〜16Dにより挟持されて搬送される。搬送路r4の中途には下方に向けた挿入紙搬送路r10が分岐しており、図示しない搬送路切換手段によって搬送路r4と挿入紙搬送路r10との切換が可能になっている。搬送路r4によって搬送される用紙は排紙ローラ17によって排出される。
搬送路切換手段G1の下方の搬送路r2に搬送された用紙Sは、ほぼ垂直に下降し、所定位置に一時停止して収納される。この停止位置において、後続の複数枚の用紙Sが重ね合わせられて収容される。
収容された用紙Sは、搬送ローラ18A〜18Dと図示しない案内板によって図2の紙面に対して直角手前方向に偏向移動されて、中綴じ製本機C内部の前面側に回り込む搬送路r5を用紙面を直立させた状態で通過し、所定位置に一時停止する。
次に、用紙Sは搬送ローラ18Eによって垂直上方に搬送された後、水平方向に偏向され、搬送整合ベルト、搬送ローラ19によって整合手段に向けて移動される(搬送路r6)。
整合機構は、搬送路r6の用紙搬送方向下流側に配置され、搬送される用紙Sの整合を行う。
搬送整合ベルト19の用紙搬送方向下流側には、折り機構30が配置されている。
折り機構30 に到達した1枚又は複数枚の用紙Sは、互いに逆方向に回転する折りローラ(図示しない)及び直進する折り板(図示しない)によって挟持されて中折り処理が行われ、用紙搬送方向中央で用紙幅方向にわたって折り目部を形成した折丁SAが形成される。折り目部aを形成した折丁SAは、元の水平搬送路に戻され、引き続き、後述の搬送手段40の搬送ベルト41、搬送爪42及び折丁ガイド手段50の導入ガイド部材51によって、折り目部aの延長線方向( 図3参照)の搬送路r7に搬送され、中綴じ機構60に送り込まれる。
折り機構30において中折り処理された折丁SAは、搬送手段40によって、搬送路r7方向に進行し、図4に示すように、中綴じ機構60の鞍掛集積手段61上に載置される。後続の中折り処理された折丁SAも引き続き搬送路r7を通過して鞍掛集積手段61上に積載される。
鞍掛集積手段61は、ほぼ直交する2枚のガイド板から成り、装置本体に固定されている。鞍掛集積手段61の頂部近傍には、バネ付勢されて昇降可能な押圧部材61Aが受針機構64に支持された状態で配置されている(図5参照)。
押圧部材61Aの頂部は、上方にほぼ直角な凸形状をなし、その頂部稜線上に中折り処理された折丁SAの折り目部a(図4参照)が載置される。
押圧部材61A の上方には、打針機構63が固定配置されている。鞍掛集積手段61の内部には、押圧部材61Aと受針機構64が上下方向に移動可能に支持されている。
打針機構63と受針機構64とから成る二分割構造の綴じ機構は、用紙折り目部方向に2組配置されている。操作部3において、中綴じ処理が設定されると、受針機構64が上昇して中綴じ処理を行う。即ち、2組の綴じ機構は押圧部材61A上の折丁SAの折り目部aに沿って、中央振り分け2箇所に綴じ針SPを打針する(図3参照)。中折り処理、中綴じ処理された冊子SBを図3の模式図に示す。
中綴じ機構60において中綴じ処理された冊子SBは、図4に示すように、後述の冊子取り出し機構70に保持されて一点鎖線矢印方向に揺動されて挿入紙挿入位置に搬送される。
[冊子取り出し機構]
以下、中綴じ処理されて作製された冊子SBを鞍掛集積手段61から取り出して挿入紙挿入位置に送る冊子取り出し機構70の詳細について、図4、5を用いて説明する。
図4は、冊子取り出し機構70の揺動工程を示す正面図である。図5は支持部材72の部分拡大斜視図である。
アーム部材71は、アーム部材71の基部に固定した揺動軸73により揺動可能に支持されている。アーム部材71は図示しない駆動源に接続して揺動し、初期位置T1から揺動を開始して鞍掛集積手段61に到達後、鞍掛集積手段61上に載置された冊子SBを取り出して揺動させ、鞍掛集積手段61の外部に移送させる。アーム部材71は、冊子SBの折り目部長さに応じて折り目部方向に移動可能である。
冊子取り出し機構70は、冊子SBの折り目部aの方向に沿って、一対の支持部材72を、冊子SBを支持する冊子保持位置と冊子SBの側端部から離間した初期位置との間を移動させる機能を有する。
アーム部材71の基部に固定された一対の揺動軸73は一対の移動体75に回転可能に支持されている。アーム部材71の中間部に植設された駆動軸76は、図示しない駆動手段に接続して、揺動軸73を中心にした円弧運動をして、揺動軸73を揺動させる。揺動軸73の揺動によりアーム部材71は、図4に示すように、初期位置T1から中間位置T2を経て冊子取り出し位置T3、すなわち挿入紙挿入位置に至る約90度の往復揺動を行う。
上記揺動位置の最終端で、支持部材72をアーム部材71に対し回転させることで冊子SBが支持部材72で支持されている側と支持部材72で支持されていない側とでV字状に開く。支持部材72で指示されていない側をクリップ部77で支持板78側に押圧することで冊子SBを開いた状態に保持する。この冊子SBに対し、挿入紙搬送路r10で搬送される挿入紙を落とし込んで冊子SBに挿入紙Iを挿入する。すなわち、冊子取り出し機構70および挿入紙搬送路r10は、挿入紙挿入機構として機能する。
支持部材72は挿入紙Iを挿入した後、冊子SBの幅方向の両側縁から離間した位置に退避して、搬送路r11上に冊子SBを排出する。
〈冊子の搬送〉
冊子SBは、斜め下方に搬送され、更に、傾斜状態に保持されて、所定位置に停止され、その後、水平状態に支持される。
水平状態になった冊子SBの小口( 折り目部の反対側の自由端部)は、冊子SBの用紙枚数によって不揃いになっているので、制御部4の指示に従って小口断裁装置90により断裁して、小口を揃える。
上記により中綴じされた冊子SBに挿入紙Iを挿入することができる。図6は、冊子SBに対する挿入紙Iの挿入工程を簡略に示すものである。中綴じされた冊子SB(図6(a))は、上方に開口した状態に姿勢を変え、上方から下方に向けて挿入紙Iが挿入される(図6(b))。これを搬送して断裁することで、挿入紙Iが挿入された小口裁断の冊子が得られる(図6(c))。
なお、本実施の形態では、複数枚の折丁SAに対して中綴じ処理を施したが、中綴じ処理を行わずに中折り処理のみの冊子に挿入紙を挿入して排紙することも可能である。
図7(a)(b)(c)は、操作部3に表示された操作画面300を示すものである。図7(a)は、中綴じ釦301、挿入紙釦302が押釦可能に表示されている。図7(b)は、中綴じ処理および挿入紙処理が選択された場合に、断裁が禁止された操作画面300を示すものであり、断裁釦が非表示になっている。これにより断裁の選択は不可になる。
図7(c)は、中綴じ処理および挿入紙処理が選択された場合に、断裁処理の選択が可能になった操作画面300を示すものであり、断裁釦303が押釦可能に表示されている。したがって、この操作画面によって断裁を行うか否かの選択を行うことができる。
次いで、挿入紙があるか否かの判定がなされる(ステップs2)。挿入紙があるか否かは、操作者が前記挿入紙釦302を押釦しているか否か、または初期設定の設定内容による。
断裁処理が選択されていれば(ステップs16、Yes)、中綴じ製本条件の入力終了(ステップs17)に従って、中綴じ製本モードがスタートし(ステップs18)、中綴じ後、断裁処理が実施され(ステップs19)、処理手順が終了する。なお、中綴じ製本条件の入力、中綴じ製本モードのスタート指示は、前記操作部3を通して操作者が操作入力することができる。
また、挿入紙なしで断裁処理が選択されていない場合(ステップs16、No)、上記と同様に、中綴じ製本条件の入力終了後(ステップs20)、中綴じ製本モードがスタートし(ステップs21)、断裁を行うことなく処理を終了する。
また、挿入紙のサイズ情報におけるサイズは、挿入紙の用紙情報による実寸を用いることができる。また、挿入紙の断裁を所定量まで許容される場合、挿入紙の実寸から許容量を差し引いたサイズを上記比較に用いるようにしてもよい。許容量は、制御部4の記憶部に格納しておき、これを必要に応じて読み出してもよく、また、操作部3を通して操作者が入力するものであってもよい。
上記サイズの比較の結果、挿入紙サイズが冊子サイズ以上である場合(ステップs3、Yes)、製本処理の禁止として断裁処理を禁止する(ステップs4)。断裁処理の禁止は、例えば、図7(b)に示すように、操作画面300において、断裁釦を非表示にして選択不可にすることにより行うことができる。また、挿入紙サイズが冊子サイズ以上である場合に、操作部3に警告を表示するようにしてもよい。
挿入紙挿入後は、挿入紙サイズ条件、すなわち挿入紙サイズモードで制御が行われ(ステップs7)、搬送条件が挿入紙サイズ基準で行われるなどして、処理を終了する。
C 中綴じ製本機
3 操作部
4 制御部
5 挿入紙トレイ
6 挿入紙トレイ
30 折り機構
60 中綴じ機構
70 冊子取り出し機構
90 小口断裁装置
Claims (9)
- 中折りまたは中綴じされた冊子に挿入紙を挿入可能な製本装置において、
前記冊子のサイズ情報と前記挿入紙のサイズ情報を比較した結果に基づき、前記挿入紙挿入後の制御を、前記挿入紙のサイズを基準とする挿入紙サイズモードと前記冊子のサイズを基準とする冊子サイズモードとのいずれかを選択して行う制御部を備えることを特徴とする製本装置。 - 前記制御部は、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上の場合、前記挿入紙サイズモードを選択して前記挿入紙挿入後の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の製本装置。
- 前記制御部は、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ未満の場合、前記冊子サイズモードを選択して前記挿入紙挿入後の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の製本装置。
- 前記冊子のサイズ情報におけるサイズが、該冊子を断裁した後のサイズであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の製本装置。
- 前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが、挿入紙の実寸または該実寸を所定量短くしたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の製本装置。
- 前記制御部は、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上の場合、警告又は/及び前記挿入紙挿入後の製本処理を制限する制御を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の製本装置。
- 操作入力を受け付ける操作部を備え、
前記制御部は、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ未満の場合、前記操作部を通して前記挿入紙挿入後の製本処理を実行するか否かを選択可能にする制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の製本装置。 - 前記製本処理が、前記挿入紙挿入後の断裁処理であることを特徴とする請求項6または7に記載の製本装置。
- 前記製本処理の制限が、少なくとも、前記挿入紙のサイズ情報におけるサイズが前記冊子のサイズ情報におけるサイズ以上となる辺側の断裁の禁止であることを特徴とする請求項8記載の製本装置。
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