JP2012152113A - コーティング用油脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ランダムエステル交換油脂を油相中に45〜90質量%(油相基準)含有し、油相のSFC(固体脂含量)が10℃で44〜66%、20℃で25〜44%、30℃で5〜25%、40℃で0〜5%であることを特徴とするコーティング用油脂組成物。
【選択図】なし
Description
このように、要求される物性や機能において、未だ十分なコーティング用油脂組成物が得られていないのが現状である。
(1)上記ランダムエステル交換油脂が、その全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が20〜60質量%であり、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が30〜70質量%である油脂配合物(I)をランダムエステル交換してなるエステル交換油脂(
I)を油相中に好ましくは5〜75質量%含有する。
(2)上記ランダムエステル交換油脂が、ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含有し、且つその構成脂肪酸全体における不飽和脂肪酸含量が50質量%以上である油脂配合物(II)をランダムエステル交換してなるエステル交換油脂(II)を油相中に好ましくは5〜75質量%含有する。
(3)含まれる油脂の全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が15〜45質量%である。
(4)含まれる油脂の全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸の20〜70質量%が、上記ランダムエステル交換油脂由来である。
(5)含まれる油脂の全構成脂肪酸組成において実質的にトランス脂肪酸を含有しない。
エステル交換してなるエステル交換油脂(I)を使用することが、本発明の効果、特に固化性を早め、べたつきを抑えることができる点で好ましい。また、上記エステル交換油脂(I)を使用すると、コーティング用油脂組成物がチョコレートであった場合、カカオ脂との相溶性を高めることができ、より多くのカカオ脂を含有させることが可能である点でも好ましい。
上記エステル交換油脂(I)に用いられる上記油脂配合物(I)は、その構成脂肪酸中
に炭素数14以下の飽和脂肪酸を含有する油脂、及びその構成脂肪酸中に炭素数16以上の飽和脂肪酸を含有する油脂を用いて、上記構成脂肪酸組成となるように配合することにより得ることができる。
、上記油脂配合物(I)の全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が
好ましくは20〜60質量%、より好ましくは20〜45質量%となるように配合される。ここで、上記炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が20質量%未満であると、コーティング用油脂組成物に適した固化性及び口溶けを得ることが難しくなるおそれがある。また炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が60質量%超であると、経日的なべたつきを防止することが難しくなるおそれがあることに加え、コーティング用油脂組成物がチョコレートであった場合、カカオ脂との相溶性が極端に悪化するおそれがある。
油脂は、上記油脂配合物(I)の全構成脂肪酸組成における炭素数16以上の飽和脂肪酸
含量が好ましくは30〜70質量%、より好ましくは40〜60質量%となるように配合される。炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が30質量%未満であると、相対的に低融点の油脂が多くなるためべたつきやすくなるおそれがある。また、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が70質量%超であると、得られるチョコレートの口溶けが悪化するおそれがある。
、油相中に好ましくは5〜75質量%、より好ましくは10〜70質量%、更に好ましくは15〜55質量%である。上記エステル交換油脂(I)の含有量が5質量%未満である
と口溶けと良好な固化性をバランスよく保つことができなくなるおそれがある。また上記エステル交換油脂(I)の含有量が75質量%超であると、口溶けが悪くなるおそれがあ
る。
)に加え、ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含有し、且つその構成脂肪酸全体における不飽和脂肪酸含量が50質量%以上である油脂配合物(II)をランダムエステル交換してなるエステル交換油脂(II)を使用することが、経日的なひび割れの防止効果が一層高く、また、滑らかな食感が得られる点で特に好ましい。
上記ランダムエステル交換油脂(II)に用いられる上記油脂配合物(II)は、ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上、更に好ましくは100質量%用い、更に必要に応じてその他の油脂を配合し、上記油脂配合物(II)の構成脂肪酸における不飽和脂肪酸含量が好ましくは50質量%以上、より好ましくは50〜80質量%、さらに好ましくは52〜70質量%となるようにすることで得ることができる。ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油の含有量が70質量%未満、或いは、油脂配合物(II)の構成脂肪酸における不飽和脂肪酸含量が50質量%未満であると、ひび割れしやすくなるおそれがある。
ステル交換油脂(II)を合計した含有量は、油相中に上記2種のランダムエステル交換油脂の合計量として、好ましくは45〜90質量%、より好ましくは50〜85質量%、最も好ましくは60〜80質量%である。
油相抽出方法:基準油脂分析法に記載のソックスレー抽出法。すなわち、試料10gを、ソックスレー抽出器で、ジエチルエーテルを用いて抽出する。
本発明のコーティング用油脂組成物は、「ランダムエステル交換油脂を、油相中に油相基準で45〜90質量%含有し、油相のSFC(固体脂含量)が10℃44〜66%、20℃で25〜44%、30℃で5〜25%、40℃で0〜5%である」ようにする以外は、一般的なコーティング用油脂組成物と同様の製造方法によって得ることができる。
〔製造例1〕エステル交換油脂Aの製造
ヨウ素価1のパーム極度硬化油55質量部と、パーム核油45質量部を混合した油脂配合物に、ナトリウムメチラートを触媒として添加し、ランダムエステル交換反応を行った後、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行ない、エステル交換油脂Aを得た。エステル交換油脂Aの全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量は33質量%、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量は59質量%であった。
ヨウ素価1のパーム極度硬化油40質量部と、パーム核油60質量部を混合した油脂配合物に、ナトリウムメチラートを触媒として添加し、ランダムエステル交換反応を行った後、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行ない、エステル交換油脂Bを得た。エステル交換油脂Bの全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量は44質量%、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量は45質量%であった。
〔製造例3〕エステル交換油脂Cの製造
ヨウ素価65のパーム分別軟部油にナトリウムメチラートを触媒としてランダムエステル交換反応を行った後、脱色(白土3%、85℃、9.3×102Pa以下の減圧下)、脱臭(250℃、60分間、水蒸気吹き込み量5%、4.0×102Pa以下の減圧下)を行ない、パーム分別軟部油のランダムエステル交換油脂であるエステル交換油脂Cを得た。エステル交換油脂Cの全構成脂肪酸組成における不飽和脂肪酸含量は59質量%であった。
〔実施例1〕
エステル交換油脂A30質量部、エステル交換油脂C44質量部、ヤシ油25質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Aを作製した。
次にカカオマス(油分含量=55質量%) 3.0質量部、ココアパウダー(油分含量=11質量%)17.0質量部、砂糖30.0質量部、ハードバター組成物A50.0質量部、レシチン0.4質量部を、常法により、ロール掛けした後、コンチングして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Aを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で58%、20℃で38%、30℃で19%、40℃で2%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は9.9質量%であった。
エステル交換油脂A32質量部、エステル交換油脂C25質量部、ヤシ油42質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Bを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Bに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Bを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で65%、20℃で43%、30℃で19%、40℃で4%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は8.3質量%であった。
エステル交換油脂A25質量部、エステル交換油脂C40質量部、ヤシ油34質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Cを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Cに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Cを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で58%、20℃で37%、30℃で16%、40℃で2%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は9.5質量%であった。
パーム核油35質量部、エステル交換油脂A10質量部、エステル交換油脂B40質量部、大豆油14質量部及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Dを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Dに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Dを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で61%、20℃で44%、30℃で18%、40℃で3%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は6.6質量%であった。
エステル交換油脂B40質量部、エステル交換油脂C30質量部、ヤシ油29質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Eを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Eに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Eを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で59%、20℃で40%、30℃で17%、40℃で2%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は8.6質量%であった。
エステル交換油脂A30質量部、エステル交換油脂C44質量部、ヤシ油25質量部、及びショ糖脂肪酸エステル(ショ糖ステアリン酸エステル)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Fを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Fに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Fを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で58%、20℃で38%、30℃で19%、40℃で3%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は9.9質量%であった。
エステル交換油脂A45質量部、エステル交換油脂C45質量部、ヤシ油9質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Gを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Gに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Gを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で57%、20℃で41%、30℃で25%、40℃で5%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は10.5質量%であった。
エステル交換油脂A45質量部、エステル交換油脂C45質量部、ヤシ油9質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカオレエート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Hを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Hに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Hを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で57%、20℃で41%、30℃で25%、40℃で5%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は10.5質量%であった。
エステル交換油脂A10質量部、エステル交換油脂C20質量部、ヤシ油69質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Iを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Iに変更した以外は実施例1と
同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Iを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で65%、20℃で34%、30℃で5%、40℃で1%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は7.3質量%であった。
エステル交換油脂C10質量部、ヤシ油89質量部、及びポリグリセリン脂肪酸エステル(デカグリセリンドデカベヘネート)1質量部からなる油脂混合物を、70℃まで加温して完全に溶解し混合した後、−30℃/分の冷却速度で急冷可塑化し、ハードバター組成物Jを作製した。
次に、ハードバター組成物Aを全てハードバター組成物Jに変更した以外は実施例1と同様にして、チョコレートであるコーティング用油脂組成物Jを得た。
得られたコーティング用油脂組成物の油相のSFCは10℃で60%、20℃で34%、30℃で2%、40℃で1%であった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂の全構成脂肪酸組成におけるトランス脂肪酸含量は2質量%未満であり、トランス脂肪酸を実質的に含有していなかった。
得られたコーティング用油脂組成物の油脂中の対称型トリグリセリド含量は6.1質量%であった。
I) の含量(質量%)[油相基準]、 全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量(質量%)、全構成脂肪酸組成における上記ランダムエステル交換油脂を由来とする炭素数14以下の飽和脂肪酸含量(質量%)、及びトランス脂肪酸含量(質量%)の値をそれぞれ表1にまとめた。
上記実施例1〜8並びに比較例1及び2で得られたチョコレートを、いったん55℃で融解後、40℃で調温した。ここに、25℃に保存しておいたパンの表面をコーティングし、チョココーティングパンを得た。その際の固化性について、下記評価基準に従い評価し、結果を表2に記載した。
また、得られたチョココーティングパンを20℃に3日間保管した後、試食し、下記評価基準に従い口溶けを評価し、結果を表2に記載した。
更に、得られたチョココーティングパンを20℃に3日間保管し、そのチョコレート部分のひび割れの状態について、下記評価基準に従い評価し、結果を表2に記載した。また、20℃、3日保存した後、手指でさわり、以下に示す基準に従ってべとつきを評価した。
◎:25℃下で30分未満で固化
○:25℃下で30分以上45分未満で固化
×:25℃下で45分以上で固化
・口溶け評価基準
◎:適度ななめらかさで溶解し、極めて良好であった。
○:適度ななめらかさで溶解し、良好であった。
△:適度ななめらかさで溶解しない部分があり、やや不良であった。
×:溶解せず溶け残る部分が感じられ、不良であった。
・ひび割れ評価基準
◎:ひび割れはまったくみられなかった。
○:若干のひび割れがみられた。
×:激しいひび割れがみられた。
・ べとつき評価基準
◎:べとつかない
○:ややべとつく
×:かなりべとつく
Claims (9)
- ランダムエステル交換油脂を、油相中に45〜90質量%(油相基準)含有し、且つ該油相のSFC(固体脂含量)が10℃で44〜66%、20℃で25〜44%、30℃で5〜25%、40℃で0〜5%であることを特徴とするコーティング用油脂組成物。
- 上記ランダムエステル交換油脂が、その全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が20〜60質量%であり、炭素数16以上の飽和脂肪酸含量が30〜70質量%である油脂配合物(I)をランダムエステル交換してなるエステル交換油脂(I)を含有することを特徴とする請求項1記載のコーティング用油脂組成物。
- 上記ランダムエステル交換油脂が、ヨウ素価52〜70のパーム分別軟部油を70質量%以上含有し、且つその全構成脂肪酸組成における不飽和脂肪酸含量が50質量%以上である油脂配合物(II)をランダムエステル交換してなるエステル交換油脂(II)を含有することを特徴とする請求項1又は2記載のコーティング用油脂組成物。
- 含まれる油脂の全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸含量が15〜45質量%であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のコーティング用油脂組成物。
- 含まれる油脂の全構成脂肪酸組成における炭素数14以下の飽和脂肪酸の20〜70質量%が、上記ランダムエステル交換油脂由来であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコーティング用油脂組成物。
- 含まれる油脂の全構成脂肪酸組成において実質的にトランス脂肪酸を含有しないことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のコーティング用油脂組成物。
- 結合脂肪酸の主体が飽和脂肪酸であるポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はショ糖脂肪酸エステルを、油相中に0.01〜3質量%(油相基準)含有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のコーティング用油脂組成物。
- チョコレートであることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のコーティング用油脂組成物。
- ベーカリー食品コーティング用であることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のコーティング用油脂組成物。
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