JP2012148510A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体供給チューブの湾曲形状の変化に伴って振動が発生し、キャリッジの移動制御に影響を及ぼすため、液体噴射ヘッドからインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうという課題がある。
【解決手段】液体タンク内のインクを液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の両端部にネジ穴を有する台座1112を備え、液体供給チューブをガイドするチューブガイド111と、ネジ穴に対応した貫通孔を有し、各台座1112に台座1112を挟むように設けられた一対の突起部1180,1181を備え、キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される液体供給チューブの湾曲変形を規制する規制部材118と、規制部材118を台座1112に固定する一対のネジ119と、を備えた液体噴射装置を提供する。
【選択図】図19
【解決手段】液体タンク内のインクを液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の両端部にネジ穴を有する台座1112を備え、液体供給チューブをガイドするチューブガイド111と、ネジ穴に対応した貫通孔を有し、各台座1112に台座1112を挟むように設けられた一対の突起部1180,1181を備え、キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される液体供給チューブの湾曲変形を規制する規制部材118と、規制部材118を台座1112に固定する一対のネジ119と、を備えた液体噴射装置を提供する。
【選択図】図19
Description
本発明は、液体噴射装置に関するものである。
液体噴射ヘッドを搭載したキャリッジを往復動させながら紙などの記録媒体にインクを噴射して画像を形成する液体噴射装置には、キャリッジの外側にインクタンクが配置され、インクタンクから液体噴射ヘッドにインクを供給するための液体供給チューブが備えられたものがある。
このような液体噴射装置では、キャリッジの往復動に追従して液体供給チューブが湾曲変形するように、液体供給チューブが備えられている。
例えば、特許文献1では、複数の液体供給チューブを保持する保持部材を備え、キャリッジの移動による液体供給チューブの弛みを防ぎ、キャリッジの移動に影響を及ぼさないようにするインクジェット記録装置が開示されている。
このような液体噴射装置では、キャリッジの往復動に追従して液体供給チューブが湾曲変形するように、液体供給チューブが備えられている。
例えば、特許文献1では、複数の液体供給チューブを保持する保持部材を備え、キャリッジの移動による液体供給チューブの弛みを防ぎ、キャリッジの移動に影響を及ぼさないようにするインクジェット記録装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、保持部材によって保持された位置からキャリッジに固定された位置までの液体供給チューブの範囲において、キャリッジの移動に伴って、それぞれの液体供給チューブがばらばらに離れた状態で湾曲形状が変化する。これにより、それぞれの液体供給チューブの湾曲形状の変化に伴って振動が発生し、キャリッジの移動制御に影響を及ぼすため、液体噴射ヘッドからインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]液体タンクと、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体タンクと前記液体噴射ヘッドに接続され、前記液体タンク内の液体を前記液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、前記液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、前記液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の両端部にネジ穴を有する台座を備え、前記液体供給チューブをガイドするチューブガイドと、前記ネジ穴に対応した貫通孔を有し、各前記台座を挟むように設けられる一対の突起部を備え、前記キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される前記液体供給チューブの湾曲変形を規制する規制部材と、前記規制部材を前記台座に固定する一対のネジと、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、規制部材は、ネジ穴に対応した貫通孔を有し、台座を挟むように設けられる一対の突起部を備える。これにより、チューブガイドの延在方向に規制部材が移動されることを抑制し、規制部材によって液体供給チューブをチューブガイドに固定できる。従って、振動の発生を抑制できるので、キャリッジの移動制御に影響を及ぼすことがなく、液体噴射ヘッドからインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうことを抑制できる。
[適用例2]前記一対の突起部で挟まれる台座の幅と、前記一対の突起部の幅とのクリアランスが0〜1mmであることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、台座を挟むようにして一対の突起部を備える際の組み立て作業の効率が向上する。
[適用例3]前記チューブガイドの両端に形成された側壁と、前記側壁に形成され、前記規制部材を配置させる切り欠き部と、を備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、規制部材をチューブガイドに備える際の組み立て作業の効率が向上する。
[適用例4]前記規制部材は、前記台座側の面に前記液体供給チューブを押さえる突起状の押さえ部を備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、液体供給チューブをチューブガイドに固定できる。
[適用例5]前記規制部材は、前記台座側とは反対の面に、前記液体供給チューブの延在方向に対して交差する両端部に形成された側壁を備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、規制部材の強度を増すことができる。
[適用例6]前記チューブガイドの切り欠き部の深さが、前記規制部材の側壁の高さ以上であることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、液体噴射装置が大型化することを抑制できる。
[適用例7]前記液体供給チューブは一対の前記台座間に配置され、前記一対の台座は、前記液体供給チューブの延在方向に対して位置をずらして配置されることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、一対の台座間の距離が長くなるので、液体供給チューブの本数を増やしたり、または、チューブガイドの幅の長さを短くして液体噴射装置が大型化することを抑制したりすることができる。
[適用例8]前記液体タンクは複数個備え、前記液体供給チューブは前記液体タンクに応じて複数本備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、キャリッジの移動に伴って、それぞれの液体供給チューブがばらばらに離れた状態で、それぞれの液体供給チューブにおける湾曲した部分の形状が変化することを抑制できる。
[適用例9]前記液体供給チューブの前記チューブガイド側に沿って配設され、前記液体供給チューブの湾曲変形に追従する可撓性を有するプレートを備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、キャリッジの往復動作に伴って、複数の液体供給チューブが一体的に湾曲変形するので、複数の液体供給チューブがばらばらに湾曲変形することにより発生する振動を抑制する。
[適用例10]前記プレートの一端は前記チューブガイドの固定部に固定され、前記固定部は、前記規制部材の前記液体噴射ヘッド側の端部より前記液体タンク側に位置することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、プレートにおけるキャリッジ側の位置を容易に設定できるので、プレートを液体供給チューブの湾曲部に沿って備えるときの組み立て作業の効率が向上する。また、固定部が規制部材の液体噴射ヘッド側の端部より液体タンク側に位置することにより、液体供給チューブの湾曲変形の影響を小さくするので、プレートがチューブガイドから離れてしまうことを抑制できる。
[適用例11]前記プレートの他端は、前記キャリッジの前記液体供給チューブの導出部に固定されることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、液体供給チューブの湾曲変形の影響が小さいところで、プレートを固定できる。
[適用例12]前記キャリッジの前記液体供給チューブの導出部は、前記液体供給チューブが折り返されるように導出された湾曲経路を有し、前記湾曲経路には前記液体供給チューブを押さえる一対の押え片を備え、前記湾曲経路の内側に形成された押え片は、外側に形成された押え片よりも小さいことを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、内側の湾曲経路に備える液体供給チューブの曲率は、外側の湾曲経路に備える液体供給チューブの曲率より大きい。そのため、液体供給チューブを一対の押え片の間を通り、湾曲経路に備える際の組み立て作業の効率が向上する。
[適用例13]液体タンクと、液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体タンクと前記液体噴射ヘッドに接続され、前記液体タンク内の液体を前記液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、前記液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、前記液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の一端部にネジ穴を有する台座を備え、他端部にフックが形成され、前記液体供給チューブをガイドするチューブガイドと、前記ネジ穴に対応した貫通孔を有し、前記台座に前記台座を挟むように設けられた一対の突起部を備え、前記キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される前記液体供給チューブの湾曲変形を規制するとともに、前記液体供給チューブと前記フックにより挟まれる規制部材と、前記規制部材を前記台座に固定するネジと、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、規制部材は、ネジ穴に対応した貫通孔を有し、台座に台座を挟むように設けられた一対の突起部を備える。これにより、チューブガイドの延在方向に規制部材が移動されることを抑制し、規制部材によって液体供給チューブをチューブガイドに固定できる。従って、振動の発生を抑制できるので、キャリッジの移動制御に影響を及ぼすことがなく、液体噴射ヘッドからインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうことを抑制できる。
[適用例14]前記液体タンクは、前記キャリッジと前記チューブガイドを収納する筐体の外に配置されることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、チューブガイドの延在方向に規制部材が移動されることを抑制し、規制部材によって液体供給チューブをチューブガイドに固定できる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置について説明する。このインクジェット記録装置は、記録装置本体とは別体のタンクユニットを用いる方式のインクジェットプリンターであり、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを左右方向に主走査すると共に、印刷用紙を該左右方向に交差する前後方向に副走査して、印刷用紙に画像データを印刷するものである。
(第1実施形態)
図1は、液体噴射装置としてのインクジェット記録装置1を示した斜視図である。図1では、液体タンクとしてのタンクユニット3を記録装置本体2に装着した状態のインクジェット記録装置1を図示する。また、図2は、インクジェット記録装置1において、タンクユニット3から液体供給チューブとしてのインクチューブ52を記録装置本体2に導入するためのチューブ用開口部15aを示した斜視図である。
図1は、液体噴射装置としてのインクジェット記録装置1を示した斜視図である。図1では、液体タンクとしてのタンクユニット3を記録装置本体2に装着した状態のインクジェット記録装置1を図示する。また、図2は、インクジェット記録装置1において、タンクユニット3から液体供給チューブとしてのインクチューブ52を記録装置本体2に導入するためのチューブ用開口部15aを示した斜視図である。
図2では、タンクユニット3を記録装置本体2から分離した状態のインクジェット記録装置1を図示する。図3は、インクジェット記録装置1の内部構造を示した斜視図である。ここでは、図1ないし図3の奥・手前方向をX軸方向とし、X軸方向に直交する図1ないし図3の左右方向をY軸方向として説明する。
図1ないし図3に示すように、インクジェット記録装置1は、記録装置本体2と、記録装置本体2に着脱自在に連結されたタンクユニット3とから成り、記録装置本体2およびタンクユニット3には、インクジェット記録装置1の各構成要素が搭載されている。具体的には、記録装置本体2は、印刷用紙(単票紙)をX軸方向(搬送方向)に搬送する搬送部11と、搬送される印刷用紙の上側に配置され、当該印刷用紙に印刷処理を行う液体噴射ヘッドとしてのインクジェットヘッド43(図4参照)を含む印刷部12と、印刷部12に対しイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の液体としてのインクを供給する本体側インク供給部13aと、を備えている。
一方、タンクユニット3は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のインクタンク51を有し本体側インク供給部13aに接続されたタンク側インク供給部13bを備えている。記録装置本体2の本体側インク供給部13aと、タンクユニット3のタンク側インク供給部13bとにより、インクジェット記録装置1のインク供給部13が構成されている。
タンクユニット3に貯留されているイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のインクは、後述するインクチューブ52を介して印刷部12のインクジェットヘッド43に自然水頭で送られ、インクジェットヘッド43のインク吐出を伴う主走査と、印刷用紙の副走査(間欠送り)により、印刷用紙に印刷画像を形成する。
記録装置本体2は、箱型の外装カバー15によって外郭を成し、その左側の側壁にはタンクユニット3を装着するための前後一対の被係合部15bが形成されている。一方、タンクユニット3は、箱型のユニットケース17によって外郭を成し、その右側の側壁に被係合部15bに係合する前後一対の係合部17aが形成されている。すなわち、当該係合部17aを被係合部15bに上側から係合させて、タンクユニット3を記録装置本体2に着脱自在に装着するようになっている。
これにより、インクチューブ52を接続したまま、タンクユニット3を、記録装置本体2に対し着脱自在に連結する。また、外装カバー15の左側の側壁には、タンクユニット3からのインクチューブ52を外装カバー15内に導入するためのチューブ用開口部15aが形成されている。なお、タンクユニット3は、インク供給時には縦置き姿勢で記録装置本体2に装着されており(図1参照)、インクタンク51へのインク補充時には、記録装置本体2から離脱させ横置き姿勢にする(図2参照)。
図4は、インクジェット記録装置1を示した断面図である。図3および図4に示すように、搬送部11は、印刷用紙を右揃えでセットする用紙トレイ21と、用紙トレイ21から印刷用紙を1枚ずつ分離して送り出す図4の分離ローラー22と、分離ローラー22の下流側に位置し、印刷用紙を搬送経路Rに沿って印刷部12に送り込む給紙ローラー23aおよび給紙従動ローラー23bと、給紙ローラー23aおよび給紙従動ローラー23bの下流側に位置し、インクジェットヘッド43に対向するプラテン24と、プラテン24の下流側に位置し印刷用紙を上側からガイドするガイドローラー25と、ガイドローラー25の下流側に位置し、印刷用紙を排紙口15c(図1および図2参照)から排紙する排紙ローラー26aおよび排紙従動ローラー26bと、ガイドローラー25および排紙従動ローラー26bを支持する排紙フレーム27と、を備えている。
この場合、給紙ローラー23aおよび給紙従動ローラー23bは、印刷用紙の送りを制御するメインローラーとして機能し、排紙ローラー26aおよび排紙従動ローラー26bはプラテン24の上側に送られた印刷用紙に張力(tension)を付与するテンションローラーとして機能する。また、ガイドローラー25は、送られた印刷用紙の先端を押さえ、ジャミングを防止する。分離ローラー22によって用紙トレイ21から導入された印刷用紙は、給紙ローラー23aおよび給紙従動ローラー23b、ガイドローラー25、並びに排紙ローラー26aおよび排紙従動ローラー26bにより、搬送経路Rに沿ってX軸方向に搬送され、印刷された後、排紙口15cから排紙される。
図3の印刷部12は、装置フレーム16に支持されると共にY軸方向に幅一杯に延在するガイドフレーム31と、ガイドフレーム31に往復動自在に支持されたキャリッジユニット32と、キャリッジユニット32をガイドフレーム31に沿って往復動させるキャリッジ移動機構(図示省略)と、を備えている。そして、このキャリッジユニット32に、図4のインクジェットヘッド43が搭載されている。
図3のガイドフレーム31は、断面「C」字状に形成されており、係合スライダー部41aは、ガイドフレーム31に掛け止めされるようにして片持ちで且つ延在方向(Y軸方向)に往復動自在に、すなわちスライド自在に支持されている。
キャリッジ移動機構は、ガイドフレーム31に沿って延在するタイミングベルトと、タイミングベルトを架け渡した主動プーリーおよび従動プーリーと、タイミングベルトとキャリッジユニット32(キャリッジ41)とを連結する連結固定部と、主動プーリーを駆動するキャリッジモーターと、を備えている(いずれも図示省略)。キャリッジモーターが正逆回転すると、タイミングベルトを介してキャリッジユニット32がY軸方向に往復動する。この往復動に伴って、キャリッジユニット32のインクジェットヘッド43が吐出駆動することにより、いわゆる主走査が行われる。
キャリッジユニット32は、係合スライダー部41aを介してガイドフレーム31に往復動自在に支持された箱状のキャリッジ41と、キャリッジ41に組み込まれたヘッドユニット42と、を備えている。ヘッドユニット42は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のインク滴を吐出する4連のノズル列を有するインクジェットヘッド43と、インクジェットヘッド43に上側から直接接続されると共に、インクチューブ52の下流端部が接続されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の接続アダプター44と、を有している。
図4のインクジェットヘッド43は、相互に並行に且つX軸方向に延在したイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック4つのノズル列(図示省略)を有し、搬送される印刷用紙に対し所定のペーパーギャップを有して下向きに配設されている。各接続アダプター44は、インクバッファーやインクフィルター等を内蔵し、その上部には、インクチューブ52を接続するための流入継手44aを有している。
印刷処理では、搬送部11によって印刷用紙を搬送して印刷用紙をインクジェットヘッド43の下側に送ると共に、インクジェットヘッド43を駆動しつつ、キャリッジ移動機構によって、キャリッジユニット32を往復させて印刷用紙に画像データを印刷する。
図5は、インク供給部13周りを示した斜視図である。図3および図5に示すように、インク供給部13は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色のインクタンク51と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色に対応した各インクタンク51とヘッドユニット42(各接続アダプター44の流入継手44a)とを接続する4本のインクチューブ52と、4本のインクチューブ52の経路をガイドするガイド機構53と、を備えている。
図6は、タンクユニット3を示した断面図である。インク供給部13は、タンクユニット3の下部に内蔵され、4本のインクチューブ52の上流端部において流路を開閉する手動のバルブユニット54と、タンクユニット3の下部に添設され、図6のインクタンク51側の流出継手51bの抜止めを行うタンク側抜止め部材55と、図3の記録装置本体2内の下部に内蔵され、記録装置本体2側の中間継手57の抜止めを行う本体側抜止め部材56と、記録装置本体2内に設けられ、記録装置本体2側の接続継手として4本のインクチューブに介設された中間継手57と、を備えている。
図7は、タンクユニット3を示した底面図である。図6および図7に示すように、各インクタンク51は、それぞれ対応する色のインクを貯留し、X軸方向に並列して配設されている。各インクタンク51は、タンク本体51aと、タンク本体51aの下部に形成され、Y軸方向に突出する流出継手51bと、を有している。そして、各流出継手51bに、各インクチューブ52の上流端部が差込み接合されている。
図3および図5に示すように、4本のインクチューブ52は、シリコンゴム製であり、水平方向に並列に配管されている。また、4本のインクチューブ52は、ガイド機構53にガイドされて、各インクタンク51からヘッドユニット42まで引き回されている。さらに、4本のインクチューブ52には、延在方向(Y軸方向)の複数箇所に、4本のインクチューブ52を並列に連結する連結体60が設けられており、並列の整列配置した状態で配管されている。
各インクチューブ52は、可撓性を有し、タンク側インク供給部13bに属するインクタンク51側のタンク側チューブ52aと、本体側インク供給部13aに属するインクジェットヘッド43側のヘッド側チューブ52bと、を備えている。タンク側チューブ52aは、両基端側をそれぞれ上記のタンク側抜止め部材55および本体側抜止め部材56に支持されると共に、上流端部が流出継手51bを介して各インクタンク51に接続され、タンクユニット3から上方に大きく湾曲して記録装置本体2に渡っている。
ヘッド側チューブ52bは、中間継手57から、記録装置本体2内を横断するように配管され、記録装置本体2内の右部で上方に湾曲して延在し、更に奥側にターンしてその下流端部が図3の流入継手44aを介して各接続アダプター44に接続されている。タンク側チューブ52aは、その一部として、タンクユニット3から記録装置本体2に架け渡された架設チューブ部61を有している。また、ヘッド側チューブ52bは、記録装置本体2内を横断すると共に、記録装置本体2内の右部で上方に折り返すように湾曲したチューブ湾曲部62と、チューブ湾曲部62の上流側において、奥側にターンするチューブターン部63と、を有している。
架設チューブ部61は、上流側をタンク側抜止め部材55に、下流側を本体側抜止め部材56に支持されており、タンクユニット3から記録装置本体2に上方に逆U字状に架設されている。タンク側チューブ52aの、架設チューブ部61より上流側の位置には、図5のバルブユニット54が配設されている。また、タンク側チューブ52aは、架設チューブ部61より下流側において本体側抜止め部材56の直近の下流側で中間継手57に接続されている。
チューブ湾曲部62は、キャリッジユニット32の往復動領域の前方のエリア、すなわち図3の排紙フレーム27の直上エリアにおいて、横Uターン形状に配管されている。この場合、チューブ湾曲部62は、中間継手57側を固定側とし、キャリッジ41側を可動側として、下方から上方に折り返すように湾曲しながら引き回され、キャリッジ41の往復動に伴って追従変形するようになっている。すなわち、チューブ湾曲部62は、キャリッジユニット32の往復動軌跡と並行に配管されており、Uターン形状のまま、キャリッジユニット32の往復動作に従動する。
チューブターン部63は、チューブ湾曲部62から延在し、水平面内に垂直に湾曲して引き回された後、下流端部が流入継手44aを介して各接続アダプター44に接続されている。そして、チューブ湾曲部62とチューブターン部63との境界部分には、ヘッド側チューブ52bをキャリッジ41に固定する図5のチューブ保持部材122(詳細は、後述する)が配設されている。
なお、インクチューブ52(タンク側チューブ52aおよびヘッド側チューブ52b)の周面には、延在方向に連続する線状のマーク(図示省略)が設けられている。当該マークは、各チューブ部61、62、63を組み付ける際に、視認によりインクチューブ52の捩れの有無を判別するためのものであり、例えば架設チューブ部61、チューブ湾曲部62およびチューブターン部63は、湾曲の内側に、それぞれ当該マークがくるように配管されている。これにより、インクチューブ52を捩れないように延在させることができ、引き回しの際のインクチューブ52のあばれが抑制される。
図8は、バルブユニット54周りを示した分割斜視図である。図6ないし図8に示すように、バルブユニット54は、タンクユニット3の底部に内蔵されており、4本のインクチューブ52(タンク側チューブ52a)の上流端部に配設されている。バルブユニット54は、4本のインクチューブ52を位置規制して横並びに整列させる位置規制部66と、位置規制した4本のインクチューブ52に臨み、当該4本のインクチューブ52を同時に押し潰して(ピンチ)全流路を閉塞するバルブ本体67(図6参照)と、バルブ本体67による流路の開閉(バルブ本体67の進退)を操作するためのカムを有する操作レバー68と、これらを支持する略方形のバルブフレーム69と、を備えている。このバルブユニット54は、インク供給部13に液漏れ等の不具合が生じる虞があるとき、例えばインクの補充時に、ユーザーの操作によって流路を強制的に閉塞するものである。
タンク側抜止め部材55は、バルブフレーム69の側壁に添設されており、架設チューブ部61のタンクユニット3側基部において、4本のインクチューブ52をバルブフレーム69の側壁に沿って上方に引き回しつつ、S字形状に湾曲させた状態で支持している。
具体的には、各インクチューブ52のS字形状の上流側湾曲部分61aを湾曲状態に支持する下チューブ支持体71と、4本のインクチューブ52を覆うように、下チューブ支持体71とは逆側から、且つインクチューブ52のS字形状の下流側湾曲部分61bを湾曲状態に支持する上チューブ支持体72と、上チューブ支持体72と一体に形成され、下チューブ支持体71に対峙する受け部材73と、を有している。すなわち、下チューブ支持体71の支持位置(インクチューブ52との接触位置)と上チューブ支持体72の支持位置(インクチューブ52との接触位置)とは、インクチューブ52の延在方向(上下方向)に位置ズレして配設されている。なお、上チューブ支持体72に対峙する受けは、上記のユニットケース17の一部が兼ねている。
具体的には、各インクチューブ52のS字形状の上流側湾曲部分61aを湾曲状態に支持する下チューブ支持体71と、4本のインクチューブ52を覆うように、下チューブ支持体71とは逆側から、且つインクチューブ52のS字形状の下流側湾曲部分61bを湾曲状態に支持する上チューブ支持体72と、上チューブ支持体72と一体に形成され、下チューブ支持体71に対峙する受け部材73と、を有している。すなわち、下チューブ支持体71の支持位置(インクチューブ52との接触位置)と上チューブ支持体72の支持位置(インクチューブ52との接触位置)とは、インクチューブ52の延在方向(上下方向)に位置ズレして配設されている。なお、上チューブ支持体72に対峙する受けは、上記のユニットケース17の一部が兼ねている。
下チューブ支持体71は、バルブユニット54から水平に突出したインクチューブ52の経路を上方に導くと共に、インクチューブ52の延在方向からの引張り力が作用したときに、インクチューブ52を延在方向にズレ止め状態に支持する。具体的には、4本のインクチューブ52が湾曲状態で接触し、4本のインクチューブとの間に引張り力に抗する摩擦力を発生させる摩擦接触面81aを有した摩擦接触部81と、当該摩擦接触面81aから突出し、受け部材73との間のスペーサーを兼ねると共に、4本のインクチューブ52を整列配置するための複数の隔板部82と、摩擦接触部81をバルブフレーム69の側壁に固定するための固定部83と、で一体に形成されている。
一方、受け部材73は、下チューブ支持体71に対向し、4本のインクチューブ52を下チューブ支持体71との間で位置規制する位置規制板部84と、バルブフレーム69の側壁に形成された被係合部69aに係合する前後一対の係合部85と、を有している。なお、下チューブ支持体71の隔板部82は、4本のインクチューブ52を幅規制すると共に、受け部材73への当てとなる。このため、取付け状態の受け部材73により、4本のインクチューブ52が潰れることはない。
上チューブ支持体72は、下チューブ支持体71と同様に、インクチューブ52の延在方向からの引張り力が作用したときに、インクチューブ52を延在方向にズレ止め状態に支持する。具体的には、上チューブ支持体72は、4本のインクチューブ52が湾曲状態で接触し、4本のインクチューブとの間に引張り力に抗する摩擦力を発生させる摩擦接触面91aを有した摩擦接触部91と、当該摩擦接触面91aから突出し、インクチューブ52を避けてユニットケース17の側壁に当接する前後一対の当接ピン(図示省略)と、摩擦接触部91をユニットケース17に固定するための前後一対の支持体固定ネジ93、93と、を備えている。すなわち、ユニットケース17の側壁が、4本のインクチューブ52を上チューブ支持体72との間で位置規制する。また、上チューブ支持体72の一対の当接ピンにより、4本のインクチューブ52が潰れることはない。
このように構成された下チューブ支持体71および上チューブ支持体72(および受け部材73)は、下チューブ支持体71が、バルブフレーム69の側壁に突設した位置決め用の複数突起により位置決めされ、上チューブ支持体72がその係合部85でバルブフレーム69の被係合部69aに掛け止めされ、更に上部で支持体固定ネジ93により、ユニットケース17にねじ止めされることで、インクチューブ52と共にタンクユニット3に固定されている。
下チューブ支持体71および上チューブ支持体72の摩擦接触面81a、91aは、4本のインクチューブ52の並列方向に延在し、4本のインクチューブ52に同時に接触する。また、摩擦接触面81a、91aは、インクチューブ52の延在方向から引張り力が作用したときに、摩擦力を発生させる湾曲形状を有している。例えば、図9(a)に示すように、インクチューブ52が湾曲状態で摩擦接触面81a、91aに接触している際、下流側から引張り力が発生すると、引張り力に伴って、摩擦接触面81a側に接触力となる分力を生じさせる。この接触力が強固な摩擦力を発生させ、延在方向に対する強固な位置規制となる。インクチューブ52は、各支持位置からの上流側および下流側において、所定の角度範囲A内に規制されているため、当該角度範囲Aからの任意の引張り力に対し、上記摩擦力を発生させる湾曲形状に形成されている(図9(b)および(c)参照)。
具体的には、インクチューブ52は、下チューブ支持体71の支持位置からは、上流側がバルブユニット54の位置規制部66に位置規制され、下流側が上チューブ支持体72およびユニットケース17の側壁に位置規制されている。上チューブ支持体72の支持位置からは、上流側が下チューブ支持体71および受け部材73に位置規制され、下流側が記録装置本体2側に逆U字状に引き回されているため、記録装置本体側上方に位置規制されている。各摩擦接触面81a、91aは、これらの位置規制による延在方向の角度範囲Aに対応して形成されている。
このように、下チューブ支持体71および受け部材73と、上チューブ支持体72およびユニットケース17の側壁と、によって、2連で延在方向のズレ止め(位置規制)を行い、その結果、タンク側チューブ52aの流出継手51bの抜止めとして機能する。
図3および図5に示すように、本体側抜止め部材56は、装置フレーム16のタンクユニット3側の側壁と後述のチューブガイド111との間に配設された図5のチューブ支持体106を有している。チューブ支持体106は、延在方向からの引張り力が作用したときに、架設チューブ部61の記録装置本体2側基部を延在方向にズレ止め状態に支持する。具体的には、4本のインクチューブ52が湾曲状態で下側から接触し、4本のインクチューブ52との間に引張り力に抗する摩擦力を発生させる摩擦接触面107aを有した板状の摩擦接触部107と、4本のインクチューブ52に左右側方から臨み、4本のインクチューブ52の幅規制を行うと共に、摩擦接触部107のサイドプレートを兼ねる板状の左右一対の幅規制板部108、108と、を備えている。当該摩擦接触部107および一対の幅規制板部108、108は、一体に形成されている。
チューブ支持体106の摩擦接触面107aは、4本のインクチューブ52の並列方向に延在し、4本のインクチューブ52に同時に接触する。また、摩擦接触面107aは、下チューブ支持体71および上チューブ支持体72と同様、インクチューブ52の延在方向となる所定の角度範囲Aからの任意の引張り力に対し、接触力となる分力を発生させる湾曲形状に形成されている。具体的には、インクチューブ52は、チューブ支持体106の支持位置からは、上流側がタンクユニット3側に逆U字状に引き回されているため、タンクユニット3側上方に位置規制され、下流側が中間継手57(各流入側ポート101)に位置規制されている。当該摩擦接触面107aは、これらの位置規制による延在方向の角度範囲Aに対応して形成されている。
図10は、中間継手57を示した斜視図である。図10に示すように、中間継手57は、チューブ湾曲部62の固定側で、タンク側チューブ52aとヘッド側チューブ52bとの間に介設されている。中間継手57は、4本のインクチューブに対応した4個の流入側ポート101と、これに対応した4個の流出側ポート102と、4個の流入側ポート101および4個の流出側ポート102を連結する板状の連結部103と、連結部103に形成され、後述のチューブガイド111の突起に係合する係合溝104と、連結部103の両側に設けた係止突起105と、を有している。
中間継手57は、係止突起105の部分でチューブガイド111にスナップインで係止され、チューブガイド111から脱落しないようになっている。また、係合溝104により、上下を誤ってチューブガイド111に装着されるのを防止している。そして、各流入側ポート101には、各タンク側チューブ52aの下流端部が差込み接合され、各流出側ポート102には、各ヘッド側チューブ52b(チューブ湾曲部62)の上流端部が差込み接合されている。このように構成された中間継手57により、タンク側チューブ52aとヘッド側チューブ52bとを別々に交換できるようになっている。
図3および図5に示すように、ガイド機構53は、キャリッジ41の往復動軌跡に並行(Y軸方向)に延在し、チューブ湾曲部62を下側から受けるチューブガイド111と、固定側においてチューブ湾曲部62をチューブガイド111に固定するチューブ固定部112と、チューブ湾曲部62に添設した可撓性のプレート113と、チューブ湾曲部62の可動端部をキャリッジユニット32上に保持すると共に、チューブターン部63の湾曲形状をガイドするガイドユニット114と、を備えている。
チューブガイド111は、例えば、一体の板金で形成されており、Y軸方向(キャリッジユニット32の往復動方向)に延在する。すなわち、チューブガイド111は、インクチューブ52の延在方向であるY軸方向に延出し、4本のインクチューブ52を下側から受ける構造となっている。具体的には、チューブガイド111は、Y軸方向に延在し4本のインクチューブ52を受ける底板部116と、底板部116の両側端部から立ち上がる左右一対の側壁117を有している。また、図4に示すように、底板部116は、所定の間隙を有して、排紙フレーム27の上方に配設されている。
また、チューブガイド111には、そのタンクユニット3側端部に中間継手57が取り付けられている。このため、チューブガイド111のこの部分(側壁117)には、中間継手57を上側からスナップインで装着するための一対のコ字状ガイド120が取り付けられている。また、チューブガイド111の底板部116には、図10の中間継手57の係合溝104に係合する突起が設けられている。
図5のチューブ固定部112は、チューブガイド111を受けとして4本のヘッド側チューブ52bを押さえるように固定する規制部材118と、規制部材118をチューブガイド111にネジ固定するネジ119と、を備えている。チューブ固定部112は、4本のヘッド側チューブ52bを、チューブ湾曲部62の固定側で、チューブガイド111に固定している。具体的には、チューブ湾曲部62の非可動領域の上流端部で、4本のヘッド側チューブ52bを固定している。これによって、ヘッド側チューブ52bの変形を安定させることができると共に、中間継手57におけるチューブ湾曲部62の抜けを防止している。
図17(a)は、本実施形態における規制部材118の斜視図である。規制部材118の長手方向(X軸方向)における両端には、貫通孔1183が形成されている。規制部材118には、鉛直方向(Z軸方向)における下側に突起し、長手方向に延びる一対の押さえ部1182が形成されている。
規制部材118の長手方向における一端には、一対の突起部1180が設けられている。一対の突起部1180は、規制部材118の幅方向(Y軸方向)に並ぶようにして配置される。同様に、規制部材118の長手方向における他端には、一対の突起部1181が設けられ、規制部材118の幅方向に並ぶようにして配置される。
規制部材118の突起部1180,1181とは反対側の面に、規制部材118の幅方向の両端部に側壁1185が形成されている。これにより、規制部材118の強度を増すことができる。
図17(b)は、本実施形態における規制部材118とチューブガイド111の一部を示す斜視図である。チューブガイド111の幅方向(X軸方向)における両端には、ネジ穴1111が形成された台座1112が設けられている。
チューブガイド111の幅方向(X軸方向)における両端部すなわちチューブガイド111の延在方向(Y軸方向)に対して交差する方向における両端部には、側壁117が設けられている。側壁117には、切り欠き部1113が形成されている。
図19は、規制部材118をチューブガイド111の切り欠き部1113に配置した状態における斜視図である。一対の突起部1180,1181がそれぞれの台座1112をチューブガイド111の延在方向(Y軸方向)に挟むようにして、チューブガイド111に規制部材118が備えられる。これにより、規制部材118がY軸方向に移動することが抑制される。
図18(a)は、規制部材118によってヘッド側チューブ52bをチューブガイド111に固定した状態を示す断面図で、Y軸方向から見た図である。貫通孔1183を貫通するネジ119と、ネジ穴1111によって、規制部材118がチューブガイド111に固定される。ヘッド側チューブ52bは、チューブガイド111の底板部116と規制部材118とに挟まれるようにしてチューブガイド111に固定される。
規制部材118に設けられた突起状の押さえ部1182が、ヘッド側チューブ52bを押さえることにより、ヘッド側チューブ52bがチューブガイド111に固定される。
図17(b)の台座1112のY軸方向の外形の長さL2は、図17(a)の一対の突起部1180,1181におけるY軸方向の距離L1より短く、台座1112のY軸方向の外形の長さL2と、突起部1180,1181におけるY軸方向の距離L1とのクリアランスは、0〜1mmである。このクリアランスが0mmのときは貫通孔1183とネジ穴1111がずれることがなく、また0mmより大きく1mmの範囲であれば規制部材118を後述する一対の台座1112に対して仮置きしやすくなる。これにより、規制部材118をチューブガイド111に備える際の組み立て作業の効率が向上する。
また、側壁117に切り欠き部1113が形成されていることにより、規制部材118をチューブガイド111に備える際に、チューブガイド111におけるY軸方向の位置を定めやすいので、組み立て作業の効率が向上する。
また、図19のチューブガイド111の側壁117に形成された切り欠き部1113の深さL3は、規制部材118の側壁1185の高さL4以上の長さを有する。これにより、インクジェット記録装置1が大型化することを抑制できる。
また、一対の台座1112は、インクチューブ52の延在方向(Y軸方向)に対してずらして配置してもよい。これにより、一対の台座1112間の距離が長くなるので、インクチューブ52の本数を増やして配置することができる。また、チューブガイド111の幅方向の長さを短くして液体噴射装置が大型化することを抑制できる。
図3のプレート113は、一端がチューブガイド111に固定され、他端がキャリッジ41上に保持される。プレート113は、可撓性を有し、キャリッジユニット32の往復動に伴って、4本のヘッド側チューブ52b(チューブ湾曲部62)と一体的に追従して湾曲変形する。そのため、4本のヘッド側チューブ52bがばらばらに湾曲変形することにより発生する振動を抑制できる。
また、プレート113は、チューブ湾曲部62のR部分に外側から沿設し、チューブ湾曲部62が、図3の右側や上側の他の構成部材(例えば、外装カバー15の側壁や天壁)に接触することを防止している。すなわち、プレート113は、チューブ担持体の機能を有している。
図14は、チューブガイド111に固定されたプレート113の部分斜視図である。チューブガイド111において、規制部材118のインクジェットヘッド43側の端部1186よりタンクユニット3側に固定部としての一対の突起部150が形成されている。プレート113に設けられた一対の貫通孔151に、一対の突起部150がそれぞれ挿入され、プレート113が固定される。
これにより、ヘッド側チューブ52bに対してチューブ保持部材122側のプレート113の位置を容易に設定できるので、プレート113をヘッド側チューブ52bに沿わせて備える際の作業性が向上する。また、規制部材118の端部1186よりタンクユニット3側に一対の突起部150が形成されていることにより、ヘッド側チューブ52bの湾曲変形の影響を小さくできるので、キャリッジ41の往復動に伴ってヘッド側チューブ52bが追従変形しても、貫通孔151が突起部150から抜けてしまうことを防止できる。
図15(a)は、チューブ湾曲部62に備えられたバインド部材160を示す斜視図である。バインド部材160は、4本のヘッド側チューブ52bとプレート113とを束ねる。
図15(b)は、プレート113に備えられたバインド部材160を示す斜視図である。バインド部材160の第1の面161の延長上に突起した係合部164が形成されており、係合部164は、バインド部材160の第2の面162に設けられた開口部163に係合する。
図15(b)に示すように、バインド部材160の第3の面165を、プレート113に設けられた貫通孔166に貫通させることにより、バインド部材160をプレート113に固定する。あるいは、接着剤により、バインド部材160を、プレート113に固定してもよい。または、バインド部材160とプレート113とを一体的に形成してもよい。
図11は、ガイドユニット114周りを示した斜視図である。図11に示すように、ガイドユニット114は、チューブターン部63を同一平面内において直角に湾曲させてヘッドユニット42に導くガイド部材121と、ガイド部材121の上流側近傍に設けられ、チューブ湾曲部62の可動端部を上記同一平面内において保持するチューブ保持部材(チューブ保持体)122と、を備えている。ガイド部材121およびチューブ保持部材122は、キャリッジ41に固定されている。
ガイド部材121は、ヘッド側チューブ52bをキャリッジ41から導出する導出部である。ガイド部材121は、キャリッジ41に設けられ、ヘッド側チューブ52bを2本ずつガイドする2個の個別ガイド溝126から成るガイド溝127を有したガイド本体128と、2個の個別ガイド溝126にそれぞれ形成され、ガイド本体128を受けとして各ヘッド側チューブ52bを押える各一対の押え片129と、2個の個別ガイド溝126の開放面全域を覆い、ガイド本体128を受けとして各ヘッド側チューブ52bを押える板状の全域押えプレート130と、を備えている。なお、ガイド本体128をキャリッジ41と一体に成形するようにしてもよい。
ガイド溝127は、横並びの4本のヘッド側チューブ52bを水平面且つ同一平面内において湾曲させるものである。各個別ガイド溝126は、断面角型に凹設され且つガイドする湾曲形状に沿って延在形成された湾曲経路であり、横並びにした2本のヘッド側チューブ52bの幅より若干幅狭に形成されている。すなわち、各個別ガイド溝126は、それぞれ2本のヘッド側チューブ52bを横並びに嵌入する形で、2本のヘッド側チューブ52bを支持しガイドする。
各一対の押え片129は、各個別ガイド溝126の下流端部(延在方向前端部)に形成されており、各個別ガイド溝126の両側壁上端から内側に延びて形成されている。すなわち、両側壁上端から内側に延びた一対の押え片129が、各ヘッド側チューブ52bの上面に接触して、各ヘッド側チューブ52bを下側に押えている。そして、一対の押え片129は、個別ガイド溝126の延在方向に対し相互に位置ズレして配設されている。なお、図中の符号128aは、一対の押え片129を成形する際の金型の抜き孔である。
全域押えプレート130は、2個の個別ガイド溝126の開放口全域を覆うものであり、具体的には、ガイド本体128の上面全域を覆う平面形状に形成されている。すなわち、開放面全域を覆う全域押えプレート130が、各ヘッド側チューブ52bの上面に接触して、各ヘッド側チューブ52bを下側に押えている。
全域押えプレート130は、プレート113の可動端部と一体形成されており(言い換えると、プレート113の延長部分)、チューブ保持部材122と、ガイド本体128上に形成された係止片128bとによって、ガイド本体128の上面に係止されている。
このように、プレート113のインクジェットヘッド43の端部は、導出部であるガイド部材121に固定されている。これにより、ヘッド側チューブ52bの湾曲変形の影響が小さいところで、プレート113を固定できる。なお、全域押えプレート130は、ガイド本体128およびチューブターン部63を保護する保護カバーとしても機能している。
図16(a)は、ガイドユニット114周りを示した斜視図であり、図11(b)の状態からヘッド側チューブ52bを取り除いた状態を示す。上述したように、ガイド本体128には、個別ガイド溝126a,126bからなるガイド溝127が設けられている。
図16(b)は、鉛直方向における上側から見たガイド本体128の部分拡大図であり、金型の抜き孔128aを図示していない。上述したように、ガイド本体128には、個別ガイド溝126aに設けられた一対の押え片129a,129bと、個別ガイド溝126bに設けられた一対の押え片129c,129dが形成されている。押え片129dは、押え片129a,129b,129cより小さい。
これにより、内側の湾曲経路となる個別ガイド溝126bに備えるヘッド側チューブ52bの曲率は、外側の湾曲経路となる個別ガイド溝126aに備えるヘッド側チューブ52bの曲率より大きい。そのため、ヘッド側チューブ52bを一対の押え片の間を通り、個別ガイド溝126a,126bに備える際の組み立て作業の効率が向上する。
図11および図12に示すように、チューブ保持部材122は、キャリッジ41に固定された支持ベース131と、支持ベース131に固定され、4本のヘッド側チューブ52bを横並びに保持すると共にプレート113の可動端部を保持するチューブホルダー132と、チューブホルダー132を支持ベース131に固定する固定ネジ(締結部材)140と、を備えている。すなわち、支持ベース131は、チューブホルダー132を介して、4本のヘッド側チューブ52bとプレート113とを支持している。
チューブホルダー132は、4本のヘッド側チューブ52bを受けるチューブ受け面136を有したチューブ受け部材137と、チューブ受け部材137に対しスナップイン形式で装着され、横並びの4本のヘッド側チューブ52bをチューブ受け面136との間に押えるチューブ押え部材138と、を備えている。なお、チューブホルダー132を支持ベース131に固定する際には、チューブホルダー132を上下反転させて固定される。すなわち、チューブ受け部材137を上としチューブ押え部材138を下として、支持ベース131に固定される。
チューブ受け部材137は、横並びの4本のヘッド側チューブ52bとプレート113とを受けるチューブ受け面136と、チューブ受け面136の両側端部に位置し、横並びの4本のヘッド側チューブ52bを幅規制により整列する左右一対の整列壁部139、139と、一対の整列壁部139の外側に位置し、チューブ押え部材138の被係合部151、151に係合する左右一対の係合部152、152と、を有している。
具体的には、プレート113を下とし、4本のヘッド側チューブ52bを上として、チューブ受け面136上に載置される。また、一対の整列壁部139、139は、横並びの4本のヘッド側チューブ52bの側面(右端部のヘッド側チューブ52bの右側面および左端部のヘッド側チューブ52bの左側面)に当接して、4本のヘッド側チューブ52bを幅規制する。
チューブ押え部材138は、チューブ受け面136を受けとして、横並びの4本のインクチューブを押えるチューブ押え面153と、チューブ押え面153の両側端部に位置し、チューブ受け部材137の一対の係合部152、152にスナップイン形式で係合する左右一対の被係合部151、151と、を有している。
固定ネジ140は、チューブホルダー132を支持ベース131に締結すると共に、チューブ受け部材137に装着されたチューブ押え部材138を不動に締結する。すなわち、固定ネジ140は、チューブ押え部材138とチューブホルダー132とを共締めにより、支持ベース131にネジ止めしている。
ここで、図13を参照して、チューブ保持部材122へのヘッド側チューブ52bの組込作業について説明する。図13に示すように、まず、チューブ受け部材137に、水平に引き回したプレート113を載置し、その上に水平に引き回した4本のヘッド側チューブ52bを横並びに整列して載置する(図13(a))。
4本のヘッド側チューブ52bを載置したら、4本のヘッド側チューブ52bを位置決めする。具体的には、各ヘッド側チューブ52bにおいて、延在方向の位置決めをし、且つ幅方向の位置決めをすると共に、上記線状のマークに基づきヘッド側チューブ52bの捩れを修正する。
その後、チューブ押え部材138をチューブ受け部材137にスナップイン方式で装着して仮固定する(図13(b))。4本のヘッド側チューブ52bを仮固定したら、チューブホルダー132に可動端部が保持されたプレート113および4本のヘッド側チューブ52bを、チューブホルダー132を介してUターン状に引き回すと共に、チューブホルダー132を上下反転させて支持ベース131に載置する。
その後、固定ネジ140によって、チューブホルダー132を支持ベース131に締結する(図13(c))。これによって、ヘッド側チューブ52b(チューブ湾曲部62)の可動端部が、チューブ保持部材122を介してキャリッジ41に保持される。
このような構成によれば、チューブホルダー132上で位置決め状態で仮固定した後、チューブホルダー132を介して支持ベース131に支持させる構造であるため、4本のヘッド側チューブ52bを位置決め状態で容易に支持させることができる。特に、4本のヘッド側チューブ52b相互間の位置決めを容易に行うことができ、また、4本のヘッド側チューブ52bを並列に連結した状態で、支持ベース131に支持させることができる。さらに、一対の整列壁部139、139を設けることで、4本のヘッド側チューブ52bを容易に整列させることができる。
また、チューブ受け部材137に一対の整列壁部139、139を設けることで、4本のヘッド側チューブ52bを整列させた状態で、チューブ押え部材138の装着を行うことができる。
さらに、固定ネジ140を用いることでチューブホルダー132上において、4本のヘッド側チューブ52bを強固に保持することができる。また、当該固定ネジ140が、チューブホルダー132を支持ベース131に支持させる締結を兼ねることで、部品点数を削減することができ、チューブ保持部材122を簡単な構成にすることができる。また、これらの締結作業を1回に行うことができるため、ヘッド側チューブ52bの組付け作業を円滑に行うことができる。
またさらに、プレート113の可動側端部が、4本のヘッド側チューブ52bと共に支持ベース131に支持されることで、プレート113の可動側端部を固定するのに、特段の部材を必要としない。そのため、インクジェット記録装置1を簡単な構成にすることができる。
また、各ヘッド側チューブ52bの周面には、視認によりヘッド側チューブ52bの捩れの有無を判別するための線状のマークを設けることにより、線状のマークを視認することで、各ヘッド側チューブ52bの捩れの有無を判別することができる。また、捩れが有る場合には、上記仮固定の際に、当該マークを基準にして調整することができ、ヘッド側チューブ52bの変形やあばれを未然に防止することができる。
以上、本実施形態で説明した図3、図5の液体噴射装置としてのインクジェット記録装置1は、液体タンクであるタンクユニット3と、インクを噴射する液体噴射ヘッドであるインクジェットヘッド43(図4参照)と、タンクユニット3とインクジェットヘッド43に接続され、タンクユニット3内のインクをインクジェットヘッド43に供給する可撓性の液体供給チューブであるヘッド側チューブ52bと、インクジェットヘッド43を搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジ41と、ヘッド側チューブ52bの延在方向(Y軸方向)に延出されるとともに、図17(b)の幅方向(X軸方向)の両端部にネジ穴1111を有する台座1112を備え、ヘッド側チューブ52bをガイドするチューブガイド111と、ネジ穴1111に対応した図17(a)の貫通孔1183を有し、各台座1112を挟むように設けられる一対の突起部1180,1181を備え、キャリッジ41の往復動作に追従して湾曲変形されるヘッド側チューブ52bの湾曲変形を規制する規制部材118と、規制部材118を台座1112に固定する図18(a)の一対のネジ119と、を備える。
この構成によれば、規制部材118は、ネジ穴1111に対応した貫通孔1183を有し、各台座1112を挟むように設けられた一対の突起部1180,1181を備える。これにより、チューブガイド111の延在方向に規制部材118が移動されることを抑制し、規制部材118によってヘッド側チューブ52bをチューブガイド111に固定できる。従って、振動の発生を抑制できるので、キャリッジ41の移動制御に影響を及ぼすことがなく、インクジェットヘッド43からインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、タンクユニット3は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック各色の複数個の液体タンクとしてのインクタンク51を備え、各インクタンク51に応じて複数本のヘッド側チューブ52bが備えられる。
この構成によれば、キャリッジ41の移動に伴って、それぞれのチューブヘッド側チューブ52bがばらばらに離れた状態で、それぞれのヘッド側チューブ52bにおける湾曲した部分の形状が変化することを抑制できる。
(第2実施形態)
第1実施形態のチューブ固定部112は、規制部材118の両端をネジで固定したが、第2実施形態では、規制部材の一端をネジで固定し、チューブガイドに設けられた係合部によって、規制部材の他端を固定した実施形態について説明する。
第1実施形態のチューブ固定部112は、規制部材118の両端をネジで固定したが、第2実施形態では、規制部材の一端をネジで固定し、チューブガイドに設けられた係合部によって、規制部材の他端を固定した実施形態について説明する。
図20(a)は、規制部材118aの斜視図である。規制部材118aの長手方向(X軸方向)の一端には、貫通孔1183が設けられている。また、規制部材118aの鉛直方向下側に突起し、長手方向に延びる一対の押さえ部1182が形成されている。また、規制部材118aの長手方向の一端には、鉛直方向下側に突起する一対の突起部1180が設けられている。
図20(b)は、チューブガイド111aにおける規制部材118aが固定される部分の斜視図である。チューブガイド111aにおける幅方向(X軸方向)の一端には、ネジ穴1111が設けられ、他端には、係合部としてのフック1114が設けられている。
図18(b)は、ヘッド側チューブ52bを規制部材118aによってチューブガイド111aに固定する状態を示す断面図で、Y軸方向から見た図である。図18(b)に示すように、規制部材118aの幅方向における一端は、貫通孔1183を貫通するネジ119と、ネジ穴1111によって固定され、他端1184は、ヘッド側チューブ52bとフック1114とに挟まれるようにして固定される。
ヘッド側チューブ52bは、規制部材118aの一対の押さえ部1182と、チューブガイド111aの底板部116に挟まれるようにして固定される。
一対の突起部1180が台座1112を挟むようにして、規制部材118aがチューブガイド111aに備えられる。これにより、規制部材118aがY軸方向に移動されることを抑制する。
第2実施形態のインクジェット記録装置におけるその他の構成は、第1実施形態のインクジェット記録装置1の構成と同じである。
以上、本実施形態で説明した図3、図5のインクジェット記録装置は、タンクユニット3と、インクを噴射するインクジェットヘッド43(図4参照)と、タンクユニット3とインクジェットヘッド43に接続され、タンクユニット3内のインクをインクジェットヘッド43に供給する可撓性のヘッド側チューブ52bと、インクジェットヘッド43を搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジ41と、ヘッド側チューブ52bの延在方向(Y軸方向)に延出されるとともに、図20(b)の幅方向(X軸方向)の一端部にネジ穴1111を有する台座1112を備え、他端部にフック1114が形成され、ヘッド側チューブ52bをガイドするチューブガイド111aと、ネジ穴1111に対応した貫通孔1183を有し、台座1112を挟むように設けられた図20(a)の一対の突起部1180を備え、キャリッジ41の往復動作に追従して湾曲変形されるヘッド側チューブ52bの湾曲変形を規制するとともに、図18(b)のヘッド側チューブ52bとフック1114により挟まれる規制部材118aと、規制部材118aを台座1112に固定するネジ119と、を備える。
この構成によれば、規制部材118aは、ネジ穴1111に対応した貫通孔1183を有し、台座1112に台座1112を挟むように設けられた一対の突起部1180を備える。これにより、チューブガイド111aの延在方向に規制部材118aが移動されることを抑制し、規制部材118aによってヘッド側チューブ52bをチューブガイド111aに固定できる。従って、振動の発生を抑制できるので、キャリッジ41の移動制御に影響を及ぼすことがなく、インクジェットヘッド43からインクを噴射して形成する画像品質が低下してしまうことを抑制できる。
図21は、チューブガイド111に2個のチューブ固定部112を備えたことを示す部分斜視図である。図21に示すように、チューブガイド111のY軸方向に並ぶ2個のチューブ固定部112を備えてもよい。これにより、ヘッド側チューブ52bの位置が移動することを抑制する。
なお、第1実施形態、第2実施形態においては、キャリッジ41と支持ベース131とは、別体として成形されている構成であったが、キャリッジ41と支持ベース131とは、一体に成形されている構成であっても良い。かかる場合、部品点数を削減することができるため、インクジェット記録装置1を簡単な構成にすることができる。
また、第1実施形態、第2実施形態においては、チューブ受け部材137に一対の整列壁部139を設ける構成であったが、チューブ押え部材138に一対の整列壁部139を設ける構成であっても良い。
なお、第1実施形態、第2実施形態において、インクタンク51を、筐体としての外装カバー15の外側に設けたが、キャリッジ41の外部であれば外装カバー15の内側の空いているスペースに設けても良い。
1…インクジェット記録装置、3…タンクユニット、15…外装カバー、41…キャリッジ、43…インクジェットヘッド、51…インクタンク、52…インクチューブ、52b…ヘッド側チューブ、111,111a…チューブガイド、113…プレート、117,1185…側壁、118,118a…規制部材、119…ネジ、121…ガイド部材、129a,129b,129c,129d…押え片、150…突起部、151…貫通孔、1111…ネジ穴、1112…台座、1113…切り欠き部、1114…フック、1180,1181…突起部、1182…押さえ部、L1…一対の突起部の距離、L2…台座の長さ、L3…切り欠き部の深さ、L4…規制部材の側壁の高さ。
Claims (14)
- 液体タンクと、
液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体タンクと前記液体噴射ヘッドに接続され、前記液体タンク内の液体を前記液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、
前記液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、
前記液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の両端部にネジ穴を有する台座を備え、前記液体供給チューブをガイドするチューブガイドと、
前記ネジ穴に対応した貫通孔を有し、各前記台座を挟むように設けられる一対の突起部を備え、前記キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される前記液体供給チューブの湾曲変形を規制する規制部材と、
前記規制部材を前記台座に固定する一対のネジと、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記一対の突起部で挟まれる台座の幅と、前記一対の突起部の幅とのクリアランスが0〜1mmであることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
- 前記チューブガイドの両端に形成された側壁と、
前記側壁に形成され、前記規制部材を配置させる切り欠き部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射装置。 - 前記規制部材は、前記台座側の面に前記液体供給チューブを押さえる突起状の押さえ部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記規制部材は、前記台座側とは反対の面に、前記液体供給チューブの延在方向に対して交差する両端部に形成された側壁を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記チューブガイドの切り欠き部の深さが、前記規制部材の側壁の高さ以上であることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
- 前記液体供給チューブは一対の前記台座間に配置され、
前記一対の台座は、前記液体供給チューブの延在方向に対して位置をずらして配置されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記液体タンクは複数個備え、
前記液体供給チューブは前記液体タンクに応じて複数本備えることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 前記液体供給チューブの前記チューブガイド側に沿って配設され、前記液体供給チューブの湾曲変形に追従する可撓性を有するプレートを備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 前記プレートの一端は前記チューブガイドの固定部に固定され、
前記固定部は、前記規制部材の前記液体噴射ヘッド側の端部より前記液体タンク側に位置することを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。 - 前記プレートの他端は、前記キャリッジの前記液体供給チューブの導出部に固定されることを特徴とする請求項9または10に記載の液体噴射装置。
- 前記キャリッジの前記液体供給チューブの導出部は、前記液体供給チューブが折り返されるように導出された湾曲経路を有し、
前記湾曲経路には前記液体供給チューブを押さえる一対の押え片を備え、
前記湾曲経路の内側に形成された押え片は、外側に形成された押え片よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の液体噴射装置。 - 液体タンクと、
液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体タンクと前記液体噴射ヘッドに接続され、前記液体タンク内の液体を前記液体噴射ヘッドに供給する可撓性の液体供給チューブと、
前記液体噴射ヘッドを搭載し、往復動自在に構成されたキャリッジと、
前記液体供給チューブの延在方向に延出されるとともに、幅方向の一端部にネジ穴を有する台座を備え、他端部にフックが形成され、前記液体供給チューブをガイドするチューブガイドと、
前記ネジ穴に対応した貫通孔を有し、前記台座に前記台座を挟むように設けられた一対の突起部を備え、前記キャリッジの往復動作に追従して湾曲変形される前記液体供給チューブの湾曲変形を規制するとともに、前記液体供給チューブと前記フックにより挟まれる規制部材と、
前記規制部材を前記台座に固定するネジと、
を備えることを特徴とする液体噴射装置。 - 前記液体タンクは、前記キャリッジと前記チューブガイドを収納する筐体の外に配置されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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