JP2012147111A - 素材収録システム - Google Patents

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Abstract

【課題】素材を収録する素材収録システムで、効果的な収録を実現する。
【解決手段】複数の端末装置2、収録制御装置7、複数の収録系統を有する。端末装置は、即時収録の指示や収録系統毎の制御権の設定要求を収録制御装置に対して行う。収録制御装置は、収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶し、即時収録のための制御を行い、収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利を有する。収録制御装置は、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
【選択図】 図1

Description

(第1の技術分野の説明)
本発明は、放送番組等の素材を収録する素材収録システムに関し、特に、1つの収録制御装置と複数の端末装置を有する構成において、効果的な収録を実現する素材収録システムに関する。
(第2の技術分野の説明)
本発明は、放送番組等の素材を収録する素材収録システムに関し、特に、スイッチャ(例えば、マトリックス(MTX)のスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現する素材収録システムに関する。
(第1の背景技術の説明)
例えば、放送システムでは、放送番組の素材(例えば、映像や音声)を収録する素材収録システムを有している。
放送システム内(例えば、素材収録システム内)には複数台の収録端末が接続され、各々の収録端末で操作者(オペレータ)が任意のタイミングで収録スケジュールを予定し、情報管理サーバー経由で、収録コントローラへ登録依頼する。また、収録端末で、収録スケジュールを予定せずに、収録を即時開始するように収録コントローラへ指示することもある。
また、複数台ある情報管理サーバーでは、各々において任意のタイミングで収録スケジュールを予定し、収録コントローラへ登録依頼する。
また、このシステム(例えば、素材収録システム)では、複数台のエンコーダ(複数の収録の系統)を搭載しており、各々により異なる入力素材を収録することもできる。
これに対し、収録スケジュールを登録して収録制御を行う装置(収録コントローラ)は1台であり、複数台の収録端末及び複数台の情報管理サーバーからの収録スケジュールを登録し、各々の収録スケジュールの収録開始時刻や収録終了時刻等の収録スケジュールに従って、複数台のエンコーダを制御して入力素材を収録していく。
ここで、上記のようなシステム構成では、1つの系統では同時刻(同じ時間帯)又は重なる時間帯に複数の収録スケジュールを登録することができない。このため、収録スケジュールを予定して収録コントローラへ収録スケジュールを登録依頼する複数台の収録端末及び複数台の情報管理サーバーが、互いの登録依頼状況を確認しながら収録スケジュールを登録することが必要となる。しかしながら、通常、各々の収録端末及び情報管理サーバーは離れた場所に設置されているため、操作者が互いの登録依頼状況を意識しながら収録スケジュールを登録することは困難とも言える。
例えば、ある収録端末の操作者Aが登録作業を行う前には収録したい時間帯の収録系統が空いていたとしても、登録依頼の準備中に他の端末の操作者Bがその時間帯に重なるような収録スケジュールを先に登録してしまうこともあり得る。この場合、その後に、操作者Aによる収録スケジュールの登録準備が整って登録依頼を行うと、その時間帯には操作者Bの登録依頼により既に収録スケジュールが収録コントローラに登録済みとなっているため、収録コントローラは、収録スケジュールの時間帯が重複していると判断し、操作者Aには収録コントローラから登録不可が通知され、操作者Aは再度未使用の収録系統を選択しなおして収録スケジュールの登録依頼をしなければならないので効率が悪くなる。また、収録スケジュールの登録業務の混雑時には、このような状況が起き易くなり業務に支障が出てしまう可能性が高まる。
(第2の背景技術の説明)
例えば、放送システムでは、放送番組の素材(例えば、映像や音声)を収録する素材収録システムを有している。
放送システム内(例えば、素材収録システム内)には複数台の収録端末が接続され、各々の収録端末で操作者(オペレータ)が任意のタイミングで使用するMTXスイッチャの接続状態を指定し、収録コントローラへ切り替えを依頼する。また、使用するMTXスイッチャの接続状態を収録スケジュールで指定して、収録コントローラへ指示することもあり、この場合、収録スケジュールは、収録端末から情報管理サーバーを経由して、収録コントローラへ送信される。
また、複数台ある情報管理サーバーでも同様に、各々の情報管理サーバーにおいて任意のタイミングにて収録スケジュールに使用するMTXスイッチャの接続状態を指定し、収録コントローラへ登録依頼をすることで、使用するMTXスイッチャの接続状態を切り替えることもある。
このように、このシステム(例えば、素材収録システム)では、MTXスイッチャの接続状態を切り替える機能を複数有する。
また、このシステム(例えば、素材収録システム)では、複数台のエンコーダ(複数の収録の系統)を搭載しており、各々により異なる入力素材を収録することができる。
また、2台以上のエンコーダ(2以上の収録の系統)で同一の入力素材を収録することも可能である。
これに対し、収録スケジュールを登録して収録制御を行う装置(収録コントローラ)は1台であり、MTXスイッチャの切り替え制御を行う装置(MTXコントローラ)も1台である。これら各1台の装置に対して、複数台の収録端末及び複数台の情報管理サーバーから、各々のタイミングで、使用するMTXスイッチャの接続状態の切り替え制御の指示や収録スケジュール内に使用するMTXスイッチャの接続状態を指定した収録スケジュールが送信され、これに従って、収録コントローラとMTXコントローラは複数の収録系統を制御して入力素材を収録していく。
ここで、上記のようなシステム構成では、各々の収録端末は離れた場所に設置されており、操作者が各々の収録端末でMTXスイッチャの切り替え指示を行うことが可能であるため、互いの切り替え指示状況を確認しながら切り替え指示を行うことは困難とも言える。
例えば、ある収録端末の操作者Aがある収録系統について使用するMTXスイッチャの入力素材をNo.001に切り替えたと同時に、他の収録端末の操作者Bが同一の収録系統に対して使用するMTXスイッチャの入力素材をNo.002に切り替えることも想定される。この場合、収録コントローラからMTXコントローラへNo.001への切り替え指示を出し、MTXスイッチャの入力素材がNo.001に切り替わった直後に、操作者Bによる切り替え指示でMTXスイッチャの入力素材がNo.002に切り替えられてしまうことも想定される。それぞれの切り替え指示に間隔が空いていれば、操作者Bが予定を変更したと考えることもできるが、これらの切り替え指示の間隔が殆ど同時である場合には、操作者Aの切り替え指示の意図に反して、操作者Bにより誤ったMTXスイッチャの接続状態に切り替えられたと判断することもでき、操作者Aがこの切り替え操作に気が付かなければ正しい入力素材を収録できない状況に陥ることも起こり得る。また、収録業務の混雑時には、このような状況が起き易くなり業務に支障が出てしまう。
また、情報管理サーバーからもMTXスイッチャの接続状態の変更が可能なシステム構成であるため、不定期に、MTXスイッチャの接続状態の変更のために、収録スケジュールの登録を依頼されることも有り得る。
以上のことから、複数台の収録端末(操作される端末)及び複数台の情報管理サーバーにおいて、同時にMTXスイッチャの切り替え制御を行わせないようにするMTXスイッチャの制御機能が必要となった。
特開2008−28703号公報
(第1の課題及び目的の説明)
なお、第1の課題及び目的は、主に上記した第1の技術分野及び第1の背景技術に関するが、上記した第2の技術分野や第2の背景技術の記載内容が参照されてもよい。
上記のような素材収録システムでは、例えば、1台の収録コントローラと複数台の収録端末を有する構成において、より効果的な収録を実現する点について、更なる開発が望まれていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、1つの収録制御装置(例えば、1台の収録コントローラ)と複数の端末装置(例えば、複数台の収録端末)を有する構成において、効果的な収録を実現することができる素材収録システムを提供することを目的とする。
(第2の課題及び目的の説明)
なお、第2の課題及び目的は、主に上記した第2の技術分野及び第2の背景技術に関するが、上記した第1の技術分野や第1の背景技術の記載内容が参照されてもよい。
上記のような素材収録システムでは、例えば、MTXスイッチャの切り替えを指定する複数台の装置(例えば、複数台の収録端末や複数台の情報管理サーバー)を有する構成において、より効果的な切り替えを実現する点について、更なる開発が望まれていた。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現することができる素材収録システムを提供することを目的とする。
(第1の解決手段の説明)
なお、第1の解決手段は、主に上記した第1の課題及び目的に関するが、上記した第2の技術分野や第2の背景技術や第2の課題及び目的の記載内容が参照されてもよい。
上記目的を達成するため、本発明では、素材を収録する素材収録システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統を有している。
前記端末装置では、即時収録指示手段が即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、収録スケジュール情報記憶手段が収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶し、即時収録制御手段が前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行い、制御権情報記憶手段が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
更に、次のような構成とした。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利を有している。
前記収録制御装置では、収録スケジュール設定制御手段が、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
(第2の解決手段の説明)
なお、第2の解決手段は、主に上記した第2の課題及び目的に関するが、上記した第1の技術分野や第1の背景技術や第1の課題及び目的が参照されてもよい。
上記目的を達成するため、本発明では、次のような構成とした。
すなわち、
素材を収録する素材収録システムにおいて、
複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統と、前記収録系統へ入力する素材を切り替える入力切替装置を有しており、
前記端末装置は、前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を前記収録制御装置に対して行う入力切替指示手段と、収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う制御権設定要求手段と、を備え、
前記収録制御装置は、前記端末装置による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示に基づいて前記収録系統へ入力する素材の切り替えのための制御を行う入力切替制御手段と、前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する制御権情報記憶手段と、を備え、
更に、
前記制御権は、少なくとも、独占的に前記収録系統へ入力する素材の切り替えを実行する権利を有している、
ことを特徴とする素材収録システム。
(第1の効果)
なお、第1の効果は、主に上記した第1の解決手段に関する。
以上説明したように、本発明に係る素材収録システムによると、例えば、1つの収録制御装置(例えば、1台の収録コントローラ)と複数の端末装置(例えば、複数台の収録端末)を有する構成において、効果的な収録を実現することができる。
(第2の効果)
なお、第2の効果は、主に上記した第2の解決手段に関する。
以上説明したように、本発明に係る素材収録システムによると、例えば、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現することができる。
本発明の一実施例(第1実施例)に係る素材収録システムの構成例を示す図である。 収録系統毎の排他状況と収録スケジュールの登録可否の例を示す図である。 (a)、(b)は各収録端末の画面に表示される内容の例を示す図である。 収録系統毎の制御権の設定状況を切り替える処理の流れの一例を示すフローチャートの図である。 収録系統毎の制御権の設定状況を切り替える処理の流れの一例を示すフローチャートの図である。 本発明の一実施例(第2実施例)に係る素材収録システムの構成例を示す図である。 収録端末において表示される入力ポイント切替器の切替画面の一例を示す図である。 (a)、(b)は各収録端末の画面に表示される内容の例を示す図である。 収録端末により入力ポイント切替器の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替える処理の流れの一例を示すフローチャートの図である。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
なお、第1実施例は、主に上記した第1の技術分野、第1の背景技術、第1の課題及び目的、第1の解決手段、第1の効果に関するが、上記した第2の技術分野、第2の背景技術、第2の課題及び目的、第2の解決手段、第2の効果の記載内容が参照されてもよい。
図1には、本発明の一実施例に係る放送システムにおける素材収録システムの構成例を示してある。
本例の素材収録システムは、複数台の情報管理サーバー1、複数台の収録端末2、1台のアラーム監視端末3、複数台のエンコーダ4、複数台の収録転送装置5、収録素材等を記憶(記録)する記憶装置(例えば、ハードディスク)を有する複数台の素材サーバー6、1台の収録コントローラ7、これらの装置を接続するLAN(Local Area Network)11を備えている。
ここで、本例では、素材として、放送番組(その全部又は一部)を構成する映像や音声を用いている。
また、情報管理サーバー1、収録端末2、アラーム監視端末3、収録転送装置5、素材サーバー6、収録コントローラ7は、それぞれ、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成される。
また、図1では図示を省略しているが、情報管理サーバー1は複数台設けられており、収録端末2は複数台(例えば、21台)設けられており、また、エンコーダ4と収録転送装置5と素材サーバー6がそれぞれ複数台(例えば、70台)設けられている。エンコーダ4と収録転送装置5と素材サーバー6については、例えば、1台のエンコーダ4と1台の収録転送装置5と1台の素材サーバー6で1つの組み合わせとして使用される。
また、本例では、複数台のエンコーダ4のそれぞれが1つの収録系統に対応しており、複数台のエンコーダ4と同数である複数の収録系統が設けられている。
まず、本例の素材収録システムにおける制御権について概要を説明する。
本例では、各収録端末2は、各収録系統毎に制御権を設定すること(制御権を排他すること)ができる。制御権は、所定の処理を実行する権限であり、ある収録端末2にある収録系統の制御権が設定されると、他の収録端末はその収録系統について所定の処理を実行することができなくなる。つまり、収録系統毎に設定される制御権は、特定の収録端末2に所定の処理の実行を独占させ、他の収録端末を排他する権限である。
ここで、所定の処理としては、例えば、操作者からの指示に応じて即時収録を行う処理や、操作者により各収録系統の収録スケジュールを編集する処理や、操作者によりスイッチャを切り替える処理などが含まれる。
なお、操作者により各収録系統の収録スケジュールを編集する処理では、例えば、既に存在する他人の収録スケジュールを編集することも可能とすることができるが、この場合、一構成例として、他人の収録スケジュールを編集することを可能とするためのパスワードが設けられ、つまり、制御権を有し且つ適切なパスワードを入力することで編集することができる。
本例では、1つの収録系統について同一時刻に制御権を保持することができるのは、1台の収録端末2のみである。これにより、2台以上の収録端末2が1つの収録系統(1台のエンコーダ4)について同時に制御権を持つことが回避される。
また、本例では、1つの収録端末2が複数の収録系統について制御権を保持することも可能である。
また、本例では、ある収録端末2にある収録系統の制御権が設定されると、その収録端末2により当該制御権の解除要求が行われるまで、その制御権は持続する。
また、本例では、収録端末2に与えられる各収録系統毎の制御権の管理は、収録コントローラ7により一元的に行われる。
このように、本例では、複数台の収録端末2のそれぞれが、システム内で1台である収録コントローラ7に対して制御権の設定を要求して、所定の収録系統(例えば、収録に使用する系統)を事前に確保する(排他をかける)ことで、他の収録端末や情報管理サーバー1から(例えば、所定の時間内に)割り込んで収録スケジュールの登録が行われてしまうことを防ぐことができる。
本例の場合、収録スケジュールの収録制御を一元管理している収録コントローラ7で収録系統を必要に応じて排他することになるため、例えば、コストやシステム全体の構成を考慮しても好ましいと考えられ、また、複数台の収録端末2及び複数台の情報管理サーバー1の間で収録系統の排他状況(制御権の状況)を共有化することになることから、収録業務の混雑時においても、LAN11等の回線負荷が多大にはならないと考えられる。
ここで、ある収録端末2の制御権によりある収録系統が排他されていたとしても、例えば、現在時刻よりも遠い未来の時刻に収録を開始する収録スケジュールを自動で予定することができる情報管理サーバー1については、仮に、収録コントローラ7により該当する収録系統を排他されていることで収録スケジュールを登録できなければ、自動化での運用上で支障がある場合が考えられる。そこで、現在時刻などの基準の時刻より所定の時間を超えている未来に予定された収録スケジュールについては、該当する収録系統が排他されていても、情報管理サーバー1からの自動での収録スケジュールの登録を可能とする。この場合、収録端末2では、ある収録系統を制御権により排他していたとしても、その収録系統を独占的に使用できる時間区間が現在時刻などの基準時刻から所定の時間までに制限されてしまうが、本例では、情報管理サーバー1の自動化での運用を最優先する方式とする。
また、本例では、同様に、収録端末2についても、現在時刻などの基準の時刻より所定の時間を超えている未来に予定された収録スケジュールについては、該当する収録系統がある収録端末2により排他されていても、他の収録端末からの収録スケジュールの登録を可能とする。
また、本例では、収録端末2により制御権を設定や解除することが可能な構成を説明するが、他の構成例として、複数台の情報管理サーバー1のそれぞれによっても制御権を設定や解除することが可能な構成が用いられてもよい。
次に、本例の素材収録システムにおける動作の例を説明する。
本例では、各収録系統について、収録スケジュールでの収録と、即時収録がある。
収録スケジュールでの収録では、予め収録のスケジュールが収録コントローラ7に登録され、該当する時刻になったときに、そのスケジュールに従って収録が開始される。
即時収録では、収録端末2の操作者が所定の操作(例えば、RECボタンの押下)を行うと、それに応じて、収録コントローラ7により即時に収録が開始される。
各情報管理サーバー1は、LAN11を介して接続された外部のシステム(例えば、上位のシステム)と通信して、この外部のシステムから収録スケジュールの情報を受信し、受信した収録スケジュールの情報を登録のために収録コントローラ7へ送信(転送)する機能や、収録端末2から収録スケジュールの情報を受信し、受信した収録スケジュールの情報を登録のために収録コントローラ7へ送信(転送)する機能や、収録系統毎の制御権の設定状況が変更されたことを全ての収録端末2へ通知する機能などを有している。
各収録端末2は、操作者により操作され、その操作内容に応じて各種の処理を実行する。各収録端末2は、例えば、収録スケジュールを作成してその情報を登録のために情報管理サーバー1へ送信する(情報管理サーバー1を介して収録コントローラ7へ送信する)機能や、即時収録の開始を要求する指示を(直接に)収録コントローラ7へ送信する機能や、収録系統毎の制御権の設定や解除の指示(要求)を収録コントローラ7へ送信する機能などを有している。
なお、収録端末2としては、例えば、収録機能と再生機能のうちの収録機能のみを有する端末が用いられてもよく、或いは、収録機能と再生機能の両方を有する再生収録端末が用いられてもよい。
アラーム監視端末3は、操作者により操作され、例えば、収録系統毎の制御権の設定や解除に関して問題が発生した場合や、或いは、システムにおける他の事項に関して問題が発生したような場合に、アラームを発する機能などを有している。ここで、アラームとしては、例えば、操作者に対して、所定の画面内容を表示する態様や、所定の音を出力する態様などを用いることができる。
各エンコーダ4は、例えば外部の所定のシステム(例えば、素材の源となるシステム)から送信される素材(本例では、映像や音声)を入力して、入力した素材を(例えば、圧縮して)ファイル化し、このファイル化の結果(素材ファイル)を各収録転送装置5へ送信(転送)する機能を有している。本例では、エンコーダ4は、収録コントローラ7により制御される。
各収録転送装置5は、各エンコーダ4から入力(受信)された素材ファイルを素材サーバー6へ送信(転送)する機能を有している。ここで、各収録転送装置5は、素材ファイルを中継している。
各素材サーバー6は、各収録転送装置5から入力(受信)された素材ファイルを記憶装置に収録(記憶)して格納する機能を有している。収録された素材ファイルの素材は、例えば、編集用の端末(図示せず)を操作する操作者などにより編集することが可能であり、また、編集後の素材(編集が不要であれば未編集の素材)は、送出(放送)可能な状態となる。
収録コントローラ7は、素材の収録を制御する機能(例えば、収録の開始処理を実行する機能)や、収録系統毎の制御権の設定状況を記憶装置に記憶して管理し制御権に基づく処理を実行する機能や、収録系統毎の制御権の設定状況を情報管理サーバー1へ通知する機能などを有している。
ここで、収録コントローラ7は、収録の開始処理として、例えば、開始対象となる収録のスケジュールを該当するエンコーダ4へ渡して(送信して)収録の開始を指示する処理を実行し、また、これに応じて、エンコーダ4は、収録を開始し、受信した収録のスケジュールに従って収録を完了する。本例では、収録の処理として、入力素材をファイル化して素材サーバー6に格納する処理が行われる。
また、本例では、LAN11には送出サーバー(図示せず)が接続されており、送出サーバーは、素材サーバー6に格納された収録素材を送出(放送)する。
次に、具体例を示す。
図2には、収録系統毎の排他状況(制御権の設定の有無の状況)と収録スケジュールの登録可否の例を示してある。
ここで、収録の系統i(i=1、2、3、・・・)は、i番目のエンコーダ4に対応している。
また、本例では、未だに登録されていない収録スケジュールを各収録系統に新たに登録する場合を示す。本例では、既に登録されている収録スケジュールは、(例えば、その後に制御権で編集されなければ)制御権よりも優先されて、実行される。
また、本例では、系統1や系統2において、収録中としては、収録スケジュールでの収録中である場合を示すが、即時収録での収録中である場合についても同様である。
(系統1について)
系統1については制御権が設定されていない。
現在の時刻では、系統1では登録されている収録スケジュールが収録中である。
系統排他中ではないが、収録中であるため、その収録スケジュールの収録業務が終了するまでの時刻(収録終了予定時刻までの時刻)に収録を開始するような収録スケジュールは登録が不可能となっている。
また、収録終了予定時刻より後に収録を開始する収録スケジュールの登録を可能とするにあたって、各装置が収録終了処理と次の収録開始準備処理を行うために若干の登録不可能な区間(時間T1)を設けている。その区間以降の時刻に収録を開始するものについては、収録スケジュールの登録が可能となる。
このように、系統1については、現在の時刻では収録スケジュールの収録中であり、その収録中の間の時間帯及びその収録終了予定時刻から所定の時間T1が経過する時刻までの時間帯に重複する収録スケジュールの登録は不可能となっている。
本例では、所定の時間T1(一例として、数十秒)は、例えば、エンコーダ4の切り替え処理や、収録スケジュールの切り替え処理に要する時間として確保されている。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
(系統2について)
系統2については、いずれかの収録端末2に制御権が設定されており、当該収録端末2により系統が排他されている状態である。
現在の時刻では、系統2では登録されている収録スケジュールが収録中である。
系統の排他有無に関わらず、収録中であるため、その収録スケジュールの収録業務が終了するまでの時刻に収録を開始するような収録スケジュールは登録が不可能となっている。
また、系統1について説明したのと同様に、収録終了予定時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録については、まず、各装置が収録終了処理と次の収録開始準備処理を行うために若干の登録不可能な区間(時間T1)がある。更に、系統2では、いずれかの収録端末2により系統が排他されている状態であり、その収録端末2から収録を即時開始するように指示される可能性があるため、系統1の場合よりも所定の時間T2(一例として、15秒)を加えて収録スケジュール登録不可能な区間としている。その区間以降は、収録スケジュールの登録が可能となる。
このように、系統2については、現在の時刻では収録スケジュールの収録中であり、その収録中の間の時間帯及びその収録終了予定時刻から所定の時間(T1+T2)が経過する時刻までの時間帯に重複する収録スケジュールの登録は不可能となっている。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
(系統3について)
系統3については制御権が設定されていない。
現在の時刻では、系統3では収録業務が行われていない。
また、系統についても排他されていないため、現在の時刻以降の任意の時刻に開始する収録スケジュールの登録が可能である。
(系統4について)
系統4については、いずれかの収録端末2に制御権が設定されており、当該収録端末2により系統が排他されている状態である。
現在の時刻では、系統4では収録業務が行われていない。
しかしながら、いずれかの収録端末2により系統が排他されている状態であり、その収録端末2から収録を即時開始するように指示される可能性があるため、系統3の場合に対して、現在の時刻に所定の時間T3を加えて収録スケジュール登録不可能な区間としている。その区間以降は、収録スケジュールの登録が可能となる。
このように、系統4については、現在の時刻では収録スケジュールの収録中ではないが、現在の時刻から所定の時間T3が経過する時刻までの時間帯に重複する収録スケジュールの登録は不可能となっている。
ここで、現在の時刻が進むに従って、現在の時刻から所定の時間T3が経過する時刻もずれていく。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
ここで、時間T1、時間T2、時間T3としては、それぞれ、種々な値が用いられてもよく、また、例えば、予め固定的に設定されてもよく、或いは、LAN11に接続されるメンテナンス端末(図示せず)などにより操作者などによって可変に変更することが可能であってもよい。
また、いずれかの収録端末2が制御権を有している収録系統については、制御権が設定されていない場合と比べて、所定の時間(系統2における時間T2や、系統4における時間T3)だけ収録スケジュールの登録が不可能な時間帯を延長することは、例えば、少なくとも、制御権を有している収録端末2とは異なる収録端末に対して行われるが、制御権を有している収録端末2自体に対しては、行われてもよく、或いは、系統1や系統3と同様に行われなくてもよい。
また、本例では、複数の収録端末2のそれぞれを識別情報により識別して収録端末2毎の制御権の設定状況を管理しているが、他の構成例として、収録端末2の操作者が複数存在する場合に、複数の操作者のそれぞれを識別情報(例えば、操作者により収録端末2へ入力されて収録コントローラ7へ送信される識別情報)により識別して操作者毎の制御権の設定状況を管理するようなことも可能であり、この場合、同一の操作者が異なる収録端末2を操作しても同一の者とみなされ、同一の収録端末2であっても異なる操作者が操作した場合には異なる者とみなされる。
また、本例では、収録系統にいずれかの収録端末2の制御権が設定されている場合と設定されていない場合について、その収録系統に他の収録端末2が収録スケジュールを登録するときにおける制御を示したが、例えば、収録系統にいずれかの収録端末2の制御権が設定されている場合と設定されていない場合について、その収録系統に情報管理サーバー1が収録スケジュールを登録するときにおける制御についても、同様なものとすることができる。
ここで、本例における即時収録について説明しておく。
本例では、収録系統について収録端末2から即時収録の指示が収録コントローラ7へ送信されると、収録コントローラ7は現在の時刻から開始される所定の時間長(一例として、15分)の収録スケジュールを内部的に作成して実行する。
この場合に、現在の時刻から所定の時間長が経過するより前の時間帯に開始する収録スケジュールが既に登録されていたときには、既に登録された収録スケジュールを優先させ、即時収録については既に登録された収録スケジュールの開始予定時刻よりも所定の時間(例えば、時間T1)だけ前に終了させる。具体例として、重複してしまう収録スケジュールの登録が無いときにおける即時収録の時間長が15分である場合に、5分後に開始する収録スケジュールが既に登録されているときには、(5分−所定の時間)だけ即時収録する。
図3(a)、(b)には、各収録端末2の画面に表示される内容の例を示してある。
本例の画面は、各収録系統について制御権の設定と解除(開放)の状態を切り替えることが可能な画面であり、例えば、更新のタイミングのずれや各収録端末2での編集中における変更箇所などを除いて、全ての収録端末2で同一の内容が表示される。
画面の縦軸には、複数の収録系統(01、02、03、・・・)が表されている。画面の横軸には、各収録系統を示す欄である「系統」が表されているとともに、各収録系統について、制御権の設定状態を示す欄である「制御」、スイッチャの状態を示す欄である「スイッチャ」が表されており、更に、時刻が表されている。
また、各収録系統について、横軸の時刻に対応して、登録された収録スケジュールの情報が表されている、具体的には、収録系統毎に、収録が予定されて収録コントローラ7に登録されている収録スケジュールが収録開始予定時刻から収録終了予定時刻まで帯表示で表されている。
ここで、「制御」の欄では、各収録系統について、制御権の設定の有無と、制御権を設定している収録端末2の識別情報(本例では、端末の番号)が表されている。具体的には、図3(a)の例では、収録系統3(3番目のエンコーダ)に4番目の収録端末2の制御権が設定されており、収録系統5(5番目のエンコーダ)に4番目の収録端末2の制御権が設定されており、収録系統7(7番目のエンコーダ)に5番目の収録端末2の制御権が設定されており、収録系統9(9番目のエンコーダ)に1番目の収録端末2の制御権が設定されており、「制御」が空欄である収録系統については制御権が設定されていない。
操作者が、収録端末2に図3(a)に示される画面が表示されている状態で、いずれかの収録系統に該当する欄を指定(例えば、マウスでクリックなど)すると、図3(b)に示されるように、指定した収録系統の横一列の情報を抜粋した内容が画面に表示される。図3(a)、(b)の例では、収録端末2の操作者は収録系統11を指定しており、その収録系統11について、図3(a)では制御権が設定されていなかったが、図3(b)ではその収録端末2(本例では、1番目の収録端末2)の制御権が設定されて、背景色が変更(例えば、白から灰色や黒色等へ変更)されている。
また、収録端末2の操作者により、その収録端末2(同一の収録端末)の制御権が設定された収録系統が指定された場合にはその制御権が解除され、また、他の収録端末の制御権が設定された収録系統が指定された場合には単に抜粋表示される。つまり、同一の収録端末2においては、希望の収録系統を指定する毎に、制御権の設定状態と解除状態が切り替えられる。
図4には、収録系統毎の制御権の設定状況を切り替える処理の流れの一例を示してある。
本例では、説明の便宜上から、複数の収録端末2を「収録端末2−1」、「収録端末2−2」、・・・と表す。
本例では、収録端末2−1が希望の収録系統の制御権を設定する場合を示す。
まず、収録端末2−1では、操作者による操作に応じて、希望の収録系統の識別情報(本例では、系統の番号)を、制御権の設定の指示として、収録コントローラ7へ送信する(ステップS1)。
これに応じて、収録コントローラ7では、図5に示される所定の処理Pを実行することで、指示された収録系統について他の収録端末に制御権が設定されている(制御権が排他されている)か否かを確認し(ステップS2)、制御権の設定について成功又は失敗を指示元の収録端末2−1へ通知(送信)する(ステップS3)。
これに応じて、指示元の収録端末2−1では、成功であるか又は失敗であるかを判定し(ステップS4)、失敗であると判定した場合には、図3(a)、(b)に示される画面表示の内容を更新せず(ステップS5)、成功であると判定した場合には、図3(a)、(b)に示される画面表示の内容について、該当する指示した収録系統に自己(収録端末2−1)の制御権が設定された状態とするように更新する(ステップS6)。
また、収録コントローラ7では、成功したか又は失敗したかを判定し(ステップS7)、失敗したと判定した場合には、本処理を終了し、成功したと判定した場合には、制御権の設定状況の情報を情報管理サーバー1へ通知(送信)する(ステップS8)。
ここで、収録コントローラ7では、ステップS2の処理Pにおいて、指示された収録系統について、制御権を設定している収録端末が他に無ければ、指示元の収録端末2−1に制御権を与えており、上記のように、制御権設定の成功を収録端末2−1へ通知するとともに、情報管理サーバー1へ制御権の設定状況の情報を通知する。
情報管理サーバー1では、収録コントローラ7からの通知(制御権の設定状況の情報の通知)を受信した後に、全ての収録端末2−1、2−2、・・・へ制御権の設定状況の変更を示す情報を通知(送信)する(ステップS9、ステップS11、ステップS13)。
これに応じて、各収録端末2−1、2−2、・・・では、情報管理サーバー1からの通知の内容に従って、画面表示を更新する(ステップS10、ステップS12)。
ここで、指示元の収録端末2−1では、画面表示の更新処理(ステップS6、ステップS10)が2回行われるが、2回目の更新処理(ステップS10)は、情報管理サーバー1からの通知の内容に従うものであり、1回目の更新処理(ステップS6)の更新内容と同じ内容である場合もあり、或いは、他の収録端末に関する設定変更の情報が含まれるような場合もある。
図5には、収録コントローラ7により行われる処理P(ステップS2)の手順の一例を示してある。
本処理が開始されると(ステップS21)、収録コントローラ7では、いずれかの収録端末2から制御権の設定の指示が受信されたか否かを判定し(ステップS22)、受信されていないと判定した場合には本判定を繰り返して行う。
一方、収録コントローラ7では、いずれかの収録端末2(本例では、収録端末2−1)から制御権の設定の指示が受信されたことを判定した場合には、指示された収録系統について、他の収録端末により制御権が設定されている状態であるか否かを判定する(ステップS23)。
この結果、収録コントローラ7では、指示された収録系統について、他の収録端末により制御権が設定されている状態であると判定した場合には、指示元の収録端末2−1に対して、失敗を通知するように制御して(ステップS24)、ステップS22の処理へ戻る。
一方、収録コントローラ7では、指示された収録系統について、他の収録端末により制御権が設定されていない状態であると判定した場合には、指示元の収録端末2−1に対して、制御権を設定した状態として(ステップS25)、成功を通知するように制御して(ステップS26)、ステップS22の処理へ戻る。
収録コントローラ7では、全ての収録系統及び全ての収録端末2について、制御権の設定状態を一元管理する。
ここで、収録コントローラ7から情報管理サーバー1への通知や、情報管理サーバー1から各収録端末2への通知が滞った場合には、各収録端末2における制御権設定状況の表示内容と実際の制御権設定状況にズレが生じ得るが、本例では、制御権に関する処理や管理は収録コントローラ7で一元管理化しているため、例えば、実際には制御権の排他状態であるが収録端末2の画面上では制御権が排他されていない表示内容の収録系統に対して、操作者が制御権の設定の操作を行った場合においても、図5に示されるような処理フローに従って、収録コントローラ7では、指示した収録端末2に対しては制御権を与えずに失敗を通知することで、2台以上の収録端末2による制御権設定の重複を防ぐことが可能である。
以上のように、本例の放送システムにおける素材収録システムでは、収録系統の制御権の排他状況を表示する機能(本例では、収録端末2の機能)、収録する収録系統の制御権の排他を指示する機能(本例では、収録端末2の機能)、収録系統の制御権を排他し管理する機能(本例では、収録コントローラ7の機能)、収録系統の制御権の状況の変更を各収録端末2へ通知する機能(本例では、情報管理サーバー1の機能)を有している。
本例では、素材収録システム内の複数台の収録端末2(一構成例として、複数台の収録端末2及び複数台の情報管理サーバー1)が、特定の収録系統に対して収録スケジュールを重複なく登録するために、収録系統の制御権を排他する制御が行われる。
本例では、例えば、複数台の収録端末2(一構成例として、複数台の収録端末2及び複数台の情報管理サーバー1)が、互いの登録依頼状況を確認しながら収録スケジュールを登録する必要をなくすことができ、収録スケジュールの登録業務において非効率で業務に支障を与え得る(例えば、従来の)運用方式を改善する収録系統の選択方式が実現される。本例では、複数台の収録端末2(一構成例として、複数台の収録端末2及び複数台の情報管理サーバー1)について、使用したい収録系統の重複を自動的に無くし、各々の収録スケジュールの登録者が、同一の収録系統での重複が無く、効率良く収録スケジュールの登録業務を行うことができる。
また、例えば、ある収録系統について、いずれかの収録端末2により即時収録が行われる前に、情報管理サーバー1等から自動で予定された収録スケジュール(例えば、収録スケジュールA)の登録を依頼されていた場合には、収録スケジュールAの登録が優先され、その収録端末2がその収録系統を排他して実施中となった即時収録の収録終了時刻に所定の時間(例えば、時間T1)を加えた時刻以降に、収録スケジュールAによる収録が行われる。
他の構成例として、例えば、ある収録系統について、いずれかの収録端末2により即時収録(例えば、即時収録B)が行われる前に、情報管理サーバー1等から自動で予定された収録スケジュールの登録を依頼されていた場合には、即時収録Bが優先され、その収録端末2がその収録系統を排他して実施中となった即時収録Bの収録終了時刻に所定の時間(例えば、時間T1)を加えた時刻以降に、情報管理サーバー1等から自動で予定され登録を依頼されていた収録スケジュールによる収録が行われる、構成とすることも可能である。
本例では、例えば、収録系統が排他状態であっても収録スケジュールの登録を可能とすることや、収録スケジュールの登録業務と並列して収録系統での即時収録を可能とすることなどにより、各々の収録スケジュールの登録業務を効率良く行うことを可能とすることができる。
(以下、構成例の説明)
一構成例として、素材を収録する素材収録システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置(本例では、複数台の収録端末2)と、収録制御装置(本例では、1台の収録コントローラ7)と、複数の収録系統(本例では、複数台のエンコーダ4のそれぞれに対応する系統)を有している。
前記端末装置では、即時収録指示手段が即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、収録スケジュール情報記憶手段(本例では、記憶装置)が収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶し、即時収録制御手段が前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行い、制御権情報記憶手段(本例では、記憶装置)が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
更に、次のような構成とした。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利(つまり、他の装置(例えば、他の端末装置)による即時収録を禁止(排他)する権利)を有している。
前記収録制御装置では、収録スケジュール設定制御手段が、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
従って、例えば、1つの収録制御装置(例えば、1台の収録コントローラ7)と複数の端末装置(例えば、複数台の収録端末2)を有する構成において、効果的な収録を実現することができる。具体的には、端末装置の制御権が設定されている収録系統について、当該端末装置による即時収録の指示の可能性を考慮して、収録スケジュールの設定時における収録開始可能時刻を遅らせることができる。
ここで、素材としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像及び音声からなるものを用いることができる。
一構成例として、前記した他の装置は、端末装置と情報管理装置(本例では、情報管理サーバー1)のいずれか一方又は両方である。
ここで、いずれの一方とするか或いは両方とするかについては、例えば、システムに設定される。
一構成例として、収録制御装置では、収録スケジュール設定制御手段は、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、(他の装置ばかりでなく)当該端末装置により収録スケジュールが設定される場合においても、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
ここで、このような構成とするか否かは任意であるが、このような構成とすると、制御権を設定した端末装置(自体)と他の装置について制御内容を共通化することができる。
一構成例として、端末装置は、収録系統毎の制御権の解除要求を収録制御装置に対して行う制御権解除要求手段を備え、また、収録制御装置では、制御権情報記憶手段は、端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求及び解除要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
従って、収録系統毎の制御権の設定及び解除の状況を管理することができる。
一構成例として、端末装置は、収録スケジュールの設定の要求を(例えば、情報管理装置を介して)収録制御装置に対して行う収録スケジュール設定要求手段を備えた。
従って、端末装置では、収録スケジュールの設定の要求を行うことができる。
一構成例として、情報管理装置は、外部(例えば、外部のシステム)から送信される収録スケジュールの情報を受信して当該収録スケジュールの設定の要求を収録制御装置に対して行う外部収録スケジュール設定要求手段を備えた。
従って、情報管理装置により、収録スケジュールの設定の要求を行うことができる。
一構成例として、収録系統で、収録中ではない場合には、次のような構成とした。
すなわち、制御権が設定されていないときの収録開始可能時刻は、現在の時刻(すぐ)であり、また、制御権が設定されているときの収録開始可能時刻は、現在の時刻より所定の時間(本例では、時間T3)だけ後である。
従って、端末装置の制御権が設定されている収録系統について、当該端末装置による即時収録の指示の可能性を考慮して、収録スケジュールの設定時における収録開始可能時刻を遅らせることができる。
一構成例として、収録系統で、収録中である場合には、次のような構成とした。
すなわち、制御権が設定されていないときの収録開始可能時刻は、収録終了予定時刻から所定の時間(本例では、時間T1)だけ後であり、また、制御権が設定されているときの収録開始可能時刻は、収録終了予定時刻からより長い所定の時間(本例では、時間T1+時間T2)だけ後である。
従って、収録後に要する処理を考慮した時間(本例では、時間T1)が設定され、また、それに追加する時間(本例では、時間T2)により、端末装置の制御権が設定されている収録系統について、当該端末装置による即時収録の指示の可能性を考慮して、収録スケジュールの設定時における収録開始可能時刻を遅らせることができる。
一構成例として、制御権は、独占的に即時収録を実行する権利だけではなく、他の権利も有する。
ここで、他の権利としては、例えば、収録スケジュールの編集権(更に、編集を許可するためのパスワードが設定されてもよい)や、スイッチャの切り替え権などの1以上を用いることができる。
また、一構成例として、収録制御装置は、制御権に含まれる各権利の内容に基づいて、各権利が確保されるように制御する手段を備えている。
従って、設定された制御権に基づく制御を行うことができる。
ここで、制御権に含まれる各権利が確保されるように制御する態様としては、例えば、端末装置からの指示(要求)や、情報管理装置からの指示(要求)に対して、各権利の内容等に基づいて、許可する又は拒否する、などの態様を用いることができる。
(以上、構成例の説明)
本発明の第2実施例を説明する。
なお、第2実施例は、主に上記した第2の技術分野、第2の背景技術、第2の課題及び目的、第2の解決手段、第2の効果に関するが、上記した第1の技術分野、第1の背景技術、第1の課題及び目的、第1の解決手段、第1の効果の記載内容が参照されてもよい。
また、第2実施例が適用されるシステムは、上記した第1実施例が適用されるシステムと同様なものであり、上記した第1実施例に係るシステムにおける適当な部分の構成や動作を利用することも可能である。
つまり、上記した第1実施例で説明した技術(例えば、任意の一部)と第2実施例で説明する技術(例えば、任意の一部)を組み合わせた技術を実施することも可能である。
以下では、上記した第1実施例で説明したのと同様な構成や動作については、詳しい説明を省略或いは簡易化する部分もあるが、上記した第1実施例で説明した技術を必要に応じて利用することが可能である。
本例(第2実施例)では、MTXスイッチャを制御したい収録系統に対して、制御の権利(制御権)を取得した上でMTXスイッチャの切り替え制御を行う方法を使用する。具体的には、操作者が収録端末にて操作したい収録系統の制御権を取得(排他)することにより、他の端末からの当該収録系統への操作を行わせない方法(収録系統の制御権排他方法)を使用する。
図6には、本発明の一実施例に係る放送システムにおける素材収録システムの構成例を示してある。
本例の素材収録システムは、複数台の情報管理サーバー101、複数台の収録端末102、1台のアラーム監視端末103、複数台(本例では、70台)のエンコーダ104−1〜104−70、複数台(本例では、N台)の収録転送装置105−1〜105−N、収録素材等を記憶(記録)する記憶装置(例えば、ハードディスク)を有する複数台の素材サーバー106、1台の収録コントローラ107、MTXコントローラ108、これらの装置を接続するLAN(Local Area Network)111、MTXスイッチャを有する入力ポイント切替器109、MTXコントローラ108と入力ポイント切替器109とを接続する例えばRS422の回線112を備えている。
ここで、本例では、素材として、放送番組(その全部又は一部)を構成する映像や音声を用いている。
また、情報管理サーバー101、収録端末102、アラーム監視端末103、収録転送装置105−1〜105−N、素材サーバー106、収録コントローラ107、MTXコントローラ108は、それぞれ、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成される。
また、図6では図示を省略しているが、情報管理サーバー101は複数台設けられており、収録端末102は複数台(例えば、21台)設けられており、また、素材サーバー106は複数台設けられている。
また、本例では、複数台のエンコーダ104−1〜104−70のそれぞれが1つの収録系統に対応しており、複数台のエンコーダ104−1〜104−70と同数である複数の収録系統が設けられている。
なお、エンコーダ104−1〜104−70と収録転送装置105−1〜105−Nと素材サーバー106については、一例として、1台のエンコーダと1台の収録転送装置と1台の素材サーバーで1つの組み合わせとして使用されるが、他の例として、任意の組み合わせとして使用されてもよい。
次に、本例の素材収録システムにおける動作の例を説明する。
各情報管理サーバー101は、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有するとともに、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)が切り替えられたことを所定の(例えば、全ての)収録端末102へ通知する機能などを有している。
各収録端末102は、操作者により操作され、その操作内容に応じて各種の処理を実行する。各収録端末102は、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有するとともに、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切り替えを要求する指示を(直接に)収録コントローラ107へ送信する機能などを有している。
アラーム監視端末103は、操作者により操作され、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有している。
各エンコーダ104−1〜104−70は、例えば外部の所定のシステム(例えば、素材の源となるシステム)から送信される素材(本例では、映像や音声)を入力ポイント切替器109を介して入力して、入力した素材を(例えば、圧縮して)ファイル化し、このファイル化の結果(素材ファイル)を収録転送装置(例えば、収録転送装置105−1〜105−Nのいずれか)へ送信(転送)する機能を有している。本例では、エンコーダ104−1〜104−70は、収録コントローラ107により制御される。
各収録転送装置105−1〜105−Nは、エンコーダ104−1〜104−70から入力(受信)された素材ファイルを素材サーバー(例えば、複数台の素材サーバー106のいずれか)へ送信(転送)する機能を有している。ここで、各収録転送装置105−1〜105−Nは、素材ファイルを中継している。
各素材サーバー106は、収録転送装置105−1〜105−Nから入力(受信)された素材ファイルを記憶装置に収録(記憶)して格納する機能を有している。
収録コントローラ107は、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有するとともに、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切り替えの指示をMTXコントローラ108へ送信する機能などを有している。
MTXコントローラ108は、収録コントローラ107から受信した指示に基づいて、回線112を介して制御のための信号(制御信号)を入力ポイント切替器109へ送信することにより、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替える機能などを有している。
入力ポイント切替器109は、複数(本例では、1000個)の入力端と複数(本例では、70個)の出力端を持つ1個のMTXスイッチャを用いて構成されており、各入力端には例えば外部の所定のシステム(例えば、素材の源となるシステム)から送信される素材(本例では、映像や音声)が入力され、各出力端には各エンコーダ104−1〜104−70が(本例では、固定的に)接続される。ここで、複数の入力端のそれぞれに入力される素材は、互いに異なってもよく、或いは、2個以上の入力端に同一の素材が入力されてもよい。入力ポイント切替器109では、MTXコントローラ108から受信した制御信号に基づいて、接続状態(MTXスイッチャの接続状態)が切り替えられ、つまり、接続される入力端と出力端の組み合わせが切り替えられ、これにより、各エンコーダ104−1〜104−70に入力される素材を切り替えることができる。
次に、具体例を示す。
まず、操作者Aが任意の収録端末a(収録端末102)を操作してある収録系統の制御権を取得する処理の流れの一例を説明する。
(1)操作者Aは、収録端末aの画面により、制御権を取得したい収録系統を選択(例えば、クリックで選択)する。
(2)すると、収録端末aから収録コントローラ107へ該当する収録系統の制御権排他指示命令が送信される。
(3)収録コントローラ107は、受信した制御権排他指示命令に基づいて、収録系統の制御権排他処理として、該当する収録系統の制御権を収録端末aに与えるとともに、それに関する情報を情報管理サーバー101へ送信する。
(4)その情報を受信した情報管理サーバー101は、その情報を他の収録端末へ送信する。これにより、各収録端末の画面では、該当する収録系統の制御権が収録端末aに与えられていることを示す内容を表示する。これによって、他の収録端末ではその収録系統について操作(例えば、制御権の範囲での操作)ができないようになる。
次いで、操作者Aが任意の収録端末a(収録端末102)を操作してある収録系統に関する入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替える処理の流れの一例を説明する。
(1)操作者Aは、収録端末aの画面により、使用したい入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の表示部分を選択(例えば、クリックで選択)する。
(2)すると、収録端末aから収録コントローラ107へ入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替要求指示命令が送信される。
(3)収録端末aの画面には、選択された入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替画面(図7参照。)が表示される。
(4)操作者Aは、その切替画面において、該当する収録系統(本例では、入力ポイント切替器109の該当する出力端に対応する)について、使用する入力ポイント切替器109の入力端の識別情報(例えば、番号など)を選択して決定ボタンを押下すると、収録端末aから収録コントローラ107へその切替要求指示が送信される。
(5)その後、その切替要求指示を受信した収録コントローラ107からMTXコントローラ108へ入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替指示命令が送信される。
(6)MTXコントローラ108は、受信した切替指示命令に従って、入力ポイント切替器109に対して接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切り替えのための処理を行う。本例のシステムでは、MTXコントローラ108と入力ポイント切替器109はRS422の回線112で接続されている。
(7)入力ポイント切替器109における切り替えの結果は、MTXコントローラ108から収録コントローラ107を介して、収録端末aへ通知され、その画面表示が更新される(図8参照。)。
なお、入力ポイント切替器109は、同一の入力端に入力される入力素材を、複数の収録系統(複数のエンコーダ104−1〜104−70)へ接続することも可能である。
このようにして、所定の入力素材を、その収録に使用したい収録系統(エンコーダ104−1〜104−70)へ取り込むことができる。
図7には、収録端末102において表示される入力ポイント切替器109の切替画面の一例を示してある。
操作者は、画面に表示されている収録系統(本例では、「01」に対応する収録系統)について、入力ポイント切替器109について選択した入力端(本例では、「096 AA(1)」に対応した入力端)を接続するように割り当てることができ、この場合、該当する入力端と該当する収録系統(エンコーダ104−1〜104−70)の出力端が接続される。
なお、本例の切替画面では、入力端の識別情報(例えば、番号など)や、各数字や、決定ボタンや、戻るボタンなどが表示されて、選択等が可能となっている。
図8(a)、(b)には、各収録端末102の画面に表示される内容の例を示してある。
図8(a)に示される本例の画面は、例えば上記した第1実施例に係る図3(a)に示される画面と同様なものである。
ここで、スイッチャの状態を示す欄である「スイッチャ」の欄により、各収録系統について、接続されている入力ポイント切替器109の入力端の識別情報(例えば、番号など)が表示されている。
本例では、図8(a)には入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の変更前における表示内容が示されており、図8(b)には入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の変更後における表示内容が示されている。
具体的には、変更前において、図8(a)の画面では、収録系統「03」について入力ポイント切替器109の入力端「H51 001」が接続されていることが示されているのに対し、変更後において、図8(b)の画面では、その収録系統「03」について入力ポイント切替器109の入力端「H51 040」が接続されていることが示されている。
なお、図3(a)、(b)や図7や図8(a)、(b)に示される入力素材の識別情報は一例であり、入力素材の識別情報としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複数であるM個の入力素材がある場合には、1からMまでの数値を用いることができる。
また、収録系統に対応する識別情報としては、種々なものが用いられてもよい。
図9には、収録端末102により入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替える処理の流れの一例を示してある。
本例では、説明の便宜上から、複数の収録端末102を「収録端末102−1」、「収録端末102−2」、・・・と表す。
本例では、収録端末102−1が指示する場合を示す。
まず、収録端末102−1は、例えば操作者による操作に従って、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切替指示(MTX切替指示)の信号を収録コントローラ107へ送信する(ステップS101)。
収録コントローラ107は、MTX切替指示を受け付けた順に、MTXコントローラ108に対して、その指示に対応する切替指示(MTX切替指示)の信号を送信する(ステップS102)。
MTXコントローラ108は、収録コントローラ107から受信したMTX切替指示に従って、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替えるための制御を行い(ステップS103)、その結果の通知(MTX切替通知)を収録コントローラ107へ行う(ステップS104)。
収録コントローラ107は、MTXコントローラ108から受信したMTX切替通知の内容の通知(MTX切替通知)を収録端末102−1へ行うとともに(ステップS105)、その通知を情報管理サーバー101へ行う(ステップS106)。
収録端末102−1は、収録コントローラ107から受信したMTX切替通知の内容に従って、画面の表示内容を更新する(ステップS107)。
情報管理サーバー101は、収録コントローラ107から受信したMTX切替通知の内容の通知(MTX切替通知)を収録端末102−1へ行うとともに(ステップS108)、その通知を他の全ての収録端末(収録端末102−2など)へ行う(ステップS110)。
収録端末102−1は、情報管理サーバー101から受信したMTX切替通知の内容に従って、画面の表示内容を更新する(ステップS109)。
ここで、収録コントローラ107では、情報管理サーバー101から収録スケジュールによって入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の変更(切り替え)を指示された場合には、例えば、次のような処理を行う。
すなわち、直近の収録スケジュール若しくは収録中の収録スケジュールである場合には、即時、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切替指示を行う。
また、現在時刻よりも遠い未来の時刻に収録を開始する収録スケジュールである場合には、収録コントローラ107内の収録スケジュールについて指示されたMTX番号への情報更新を行い、所定の収録(例えば、その収録スケジュールに該当する収録)を開始する際に、更新されたMTX番号への切替制御を行う。ここで、MTX番号は、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を指定し、本例では、該当する収録系統に接続する入力端を指定する。
以上のように、本例の放送システムにおける素材収録システムでは、収録系統のMTX情報(本例では、主に、入力ポイント切替器109の接続状態に関する情報)を表示する機能(本例では、収録端末102の機能)、収録する収録系統のMTX切替(本例では、入力ポイント切替器109の接続状態の切り替え)の指示を発する機能(本例では、収録端末102や情報管理サーバー101の機能)、収録する収録系統への入力素材を切り替える機能(本例では、MTXコントローラ108や入力ポイント切替器109の機能)、この切り替え機能に対して切替指示を出す機能(本例では、収録コントローラ107の機能)、収録系統のMTX変更(本例では、入力ポイント切替器109の接続状態の変更)を各収録端末102へ通知する機能(本例では、情報管理サーバー101の機能)を有している。
本例では、操作者が操作する収録端末102に、希望する収録系統を制御する権利(制御権)を与えることにより、他の操作者(本例では、他の収録端末102)によって入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替制御を妨げられる可能性をなくすことができる。本例では、放送システム内(例えば、素材収録システム内)にある複数台の収録端末102や情報管理サーバー101が、特定の収録系統に対して使用を希望する入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の指定を重複せずに行うことができる(本例では、入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の制御指示タイミングが重ならないようにすることができる)。これにより、入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替制御に関して、効率良く業務を行うことを実現することができる。
具体的には、複数台の収録端末102や情報管理サーバー101が互いの操作状況を確認しながら入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替制御を行うような必要をなくすことができ、また、情報管理サーバー101から自動的に予定された収録スケジュールで使用する予定の入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を変更する場合においても、情報管理サーバー101により入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)に関して変更した収録スケジュールを収録コントローラ107へ登録依頼することで、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を切り替えることが可能である。
また、例えば、収録開始後に、使用予定の入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の指定を間違えていたことに気付いたような場合においても、収録端末102や情報管理サーバー101からの切替制御を可能とすることで、収録ミスを防ぐことができる。
また、入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)について複数の切替制御部(本例では、収録端末102や情報管理サーバー101)を持つことで、収録業務の効率の向上を図ることが可能である。
(以下、構成例の説明)
一構成例として、素材を収録する素材収録システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置(本例では、複数台の収録端末102)と、収録制御装置(本例では、1台の収録コントローラ107)と、複数の収録系統(本例では、複数台のエンコーダ104−1〜104−70のそれぞれに対応する系統)と、前記収録系統へ入力する素材を切り替える入力切替装置(本例では、入力ポイント切替器109及びMTXコントローラ108)を有している。
前記端末装置では、入力切替指示手段が前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、入力切替制御手段が前記端末装置による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示に基づいて前記収録系統へ入力する素材の切り替えのための制御を行い、制御権情報記憶手段(本例では、記憶装置)が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
更に、次のような構成とした。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に前記収録系統へ入力する素材の切り替えを実行する権利(つまり、他の装置(例えば、他の端末装置など)による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を禁止(排他)する権利)を有している。
従って、例えば、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現することができる。具体的には、端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の端末装置によってはスイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定することができないようになり、例えば、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えの指示の衝突などを防止することができる。
一構成例として、収録制御装置は、制御権に含まれる各権利の内容に基づいて、各権利が確保されるように制御する手段を備えている。
従って、設定された制御権に基づく制御を行うことができる。
ここで、制御権に含まれる各権利が確保されるように制御する態様としては、例えば、端末装置からの指示(要求)や、情報管理装置(本例では、情報管理サーバー101)からの指示(要求)に対して、各権利の内容等に基づいて、許可する又は拒否する、などの態様を用いることができる。
また、収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を行う態様としては、例えば、操作者により行われる操作などに応じてその指示の信号を送る態様を用いることや、或いは、その指示を有する収録スケジュールを送ることでその指示を送る態様を用いることができる。
例えば、収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を有する収録スケジュールを送る態様では、切り替えのタイミングとしては、即時のタイミングであってもよく、或いは、将来の特定のタイミングであってもよい。また、このようなタイミングは、例えば、指定されてもよく、或いは、収録スケジュールによる収録と同じタイミング(或いは、近いタイミング)が用いられてもよい。
また、収録系統へ入力する素材の切り替えとしては、例えば、各収録系統毎に行うことができ、或いは、2以上の収録系統についてまとめて切り替えが可能な構成が用いられてもよい。
(以上、構成例の説明)
(以上の実施例のまとめ)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1・・情報管理サーバー、 2・・収録端末、 3・・アラーム監視端末、 4・・エンコーダ、 5・・収録転送装置、 6・・素材サーバー、 7・・収録コントローラ、 11・・LAN、
101・・情報管理サーバー、 102・・収録端末、 103・・アラーム監視端末、 104−1〜104−70・・エンコーダ、 105−1〜105−N・・収録転送装置、 106・・素材サーバー、 107・・収録コントローラ、 108・・MTXコントローラ、 109・・入力ポイント切替器、 111・・LAN、 112・・回線、

Claims (1)

  1. 素材を収録する素材収録システムにおいて、
    複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統を有しており、
    前記端末装置は、即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行う即時収録指示手段と、収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う制御権設定要求手段と、を備え、
    前記収録制御装置は、収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶する収録スケジュール情報記憶手段と、前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行う即時収録制御手段と、前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する制御権情報記憶手段と、を備え、
    更に、
    前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利を有しており、
    前記収録制御装置は、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する収録スケジュール設定制御手段を備えた、
    ことを特徴とする素材収録システム。
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