JP5688298B2 - 素材収録システム - Google Patents
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Description
本発明は、放送番組等の素材を収録する素材収録システムに関し、特に、1つの収録制御装置と複数の端末装置を有する構成において、効果的な収録を実現する素材収録システムに関する。
本発明は、放送番組等の素材を収録する素材収録システムに関し、特に、スイッチャ(例えば、マトリックス(MTX)のスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現する素材収録システムに関する。
例えば、放送システムでは、放送番組の素材(例えば、映像や音声)を収録する素材収録システムを有している。
放送システム内(例えば、素材収録システム内)には複数台の収録端末が接続され、各々の収録端末で操作者(オペレータ)が任意のタイミングで収録スケジュールを予定し、情報管理サーバー経由で、収録コントローラへ登録依頼する。また、収録端末で、収録スケジュールを予定せずに、収録を即時開始するように収録コントローラへ指示することもある。
また、このシステム(例えば、素材収録システム)では、複数台のエンコーダ(複数の収録の系統)を搭載しており、各々により異なる入力素材を収録することもできる。
例えば、放送システムでは、放送番組の素材(例えば、映像や音声)を収録する素材収録システムを有している。
放送システム内(例えば、素材収録システム内)には複数台の収録端末が接続され、各々の収録端末で操作者(オペレータ)が任意のタイミングで使用するMTXスイッチャの接続状態を指定し、収録コントローラへ切り替えを依頼する。また、使用するMTXスイッチャの接続状態を収録スケジュールで指定して、収録コントローラへ指示することもあり、この場合、収録スケジュールは、収録端末から情報管理サーバーを経由して、収録コントローラへ送信される。
このように、このシステム(例えば、素材収録システム)では、MTXスイッチャの接続状態を切り替える機能を複数有する。
また、2台以上のエンコーダ(2以上の収録の系統)で同一の入力素材を収録することも可能である。
以上のことから、複数台の収録端末(操作される端末)及び複数台の情報管理サーバーにおいて、同時にMTXスイッチャの切り替え制御を行わせないようにするMTXスイッチャの制御機能が必要となった。
なお、第1の課題及び目的は、主に上記した第1の技術分野及び第1の背景技術に関するが、上記した第2の技術分野や第2の背景技術の記載内容が参照されてもよい。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、1つの収録制御装置(例えば、1台の収録コントローラ)と複数の端末装置(例えば、複数台の収録端末)を有する構成において、効果的な収録を実現することができる素材収録システムを提供することを目的とする。
なお、第2の課題及び目的は、主に上記した第2の技術分野及び第2の背景技術に関するが、上記した第1の技術分野や第1の背景技術の記載内容が参照されてもよい。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現することができる素材収録システムを提供することを目的とする。
なお、第1の解決手段は、主に上記した第1の課題及び目的に関するが、上記した第2の技術分野や第2の背景技術や第2の課題及び目的の記載内容が参照されてもよい。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統を有している。
前記端末装置では、即時収録指示手段が即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、収録スケジュール情報記憶手段が収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶し、即時収録制御手段が前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行い、制御権情報記憶手段が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利を有している。
前記収録制御装置では、収録スケジュール設定制御手段が、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
なお、第2の解決手段は、主に上記した第2の課題及び目的に関するが、上記した第1の技術分野や第1の背景技術や第1の課題及び目的が参照されてもよい。
すなわち、
素材を収録する素材収録システムにおいて、
複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統と、前記収録系統へ入力する素材を切り替える入力切替装置を有しており、
前記端末装置は、前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を前記収録制御装置に対して行う入力切替指示手段と、収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う制御権設定要求手段と、を備え、
前記収録制御装置は、前記端末装置による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示に基づいて前記収録系統へ入力する素材の切り替えのための制御を行う入力切替制御手段と、前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する制御権情報記憶手段と、を備え、
更に、
前記制御権は、少なくとも、独占的に前記収録系統へ入力する素材の切り替えを実行する権利を有している、
ことを特徴とする素材収録システム。
なお、第1の効果は、主に上記した第1の解決手段に関する。
以上説明したように、本発明に係る素材収録システムによると、例えば、1つの収録制御装置(例えば、1台の収録コントローラ)と複数の端末装置(例えば、複数台の収録端末)を有する構成において、効果的な収録を実現することができる。
なお、第2の効果は、主に上記した第2の解決手段に関する。
以上説明したように、本発明に係る素材収録システムによると、例えば、スイッチャ(例えば、MTXスイッチャ)の切り替えを指定する複数台の装置を有する構成において、効果的な切り替えを実現することができる。
なお、第1実施例は、主に上記した第1の技術分野、第1の背景技術、第1の課題及び目的、第1の解決手段、第1の効果に関するが、上記した第2の技術分野、第2の背景技術、第2の課題及び目的、第2の解決手段、第2の効果の記載内容が参照されてもよい。
本例の素材収録システムは、複数台の情報管理サーバー1、複数台の収録端末2、1台のアラーム監視端末3、複数台のエンコーダ4、複数台の収録転送装置5、収録素材等を記憶(記録)する記憶装置(例えば、ハードディスク)を有する複数台の素材サーバー6、1台の収録コントローラ7、これらの装置を接続するLAN(Local Area Network)11を備えている。
また、情報管理サーバー1、収録端末2、アラーム監視端末3、収録転送装置5、素材サーバー6、収録コントローラ7は、それぞれ、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成される。
また、本例では、複数台のエンコーダ4のそれぞれが1つの収録系統に対応しており、複数台のエンコーダ4と同数である複数の収録系統が設けられている。
本例では、各収録端末2は、各収録系統毎に制御権を設定すること(制御権を排他すること)ができる。制御権は、所定の処理を実行する権限であり、ある収録端末2にある収録系統の制御権が設定されると、他の収録端末はその収録系統について所定の処理を実行することができなくなる。つまり、収録系統毎に設定される制御権は、特定の収録端末2に所定の処理の実行を独占させ、他の収録端末を排他する権限である。
なお、操作者により各収録系統の収録スケジュールを編集する処理では、例えば、既に存在する他人の収録スケジュールを編集することも可能とすることができるが、この場合、一構成例として、他人の収録スケジュールを編集することを可能とするためのパスワードが設けられ、つまり、制御権を有し且つ適切なパスワードを入力することで編集することができる。
また、本例では、1つの収録端末2が複数の収録系統について制御権を保持することも可能である。
また、本例では、ある収録端末2にある収録系統の制御権が設定されると、その収録端末2により当該制御権の解除要求が行われるまで、その制御権は持続する。
また、本例では、収録端末2に与えられる各収録系統毎の制御権の管理は、収録コントローラ7により一元的に行われる。
また、本例では、収録端末2により制御権を設定や解除することが可能な構成を説明するが、他の構成例として、複数台の情報管理サーバー1のそれぞれによっても制御権を設定や解除することが可能な構成が用いられてもよい。
本例では、各収録系統について、収録スケジュールでの収録と、即時収録がある。
収録スケジュールでの収録では、予め収録のスケジュールが収録コントローラ7に登録され、該当する時刻になったときに、そのスケジュールに従って収録が開始される。
即時収録では、収録端末2の操作者が所定の操作(例えば、RECボタンの押下)を行うと、それに応じて、収録コントローラ7により即時に収録が開始される。
なお、収録端末2としては、例えば、収録機能と再生機能のうちの収録機能のみを有する端末が用いられてもよく、或いは、収録機能と再生機能の両方を有する再生収録端末が用いられてもよい。
各素材サーバー6は、各収録転送装置5から入力(受信)された素材ファイルを記憶装置に収録(記憶)して格納する機能を有している。収録された素材ファイルの素材は、例えば、編集用の端末(図示せず)を操作する操作者などにより編集することが可能であり、また、編集後の素材(編集が不要であれば未編集の素材)は、送出(放送)可能な状態となる。
ここで、収録コントローラ7は、収録の開始処理として、例えば、開始対象となる収録のスケジュールを該当するエンコーダ4へ渡して(送信して)収録の開始を指示する処理を実行し、また、これに応じて、エンコーダ4は、収録を開始し、受信した収録のスケジュールに従って収録を完了する。本例では、収録の処理として、入力素材をファイル化して素材サーバー6に格納する処理が行われる。
図2には、収録系統毎の排他状況(制御権の設定の有無の状況)と収録スケジュールの登録可否の例を示してある。
ここで、収録の系統i(i=1、2、3、・・・)は、i番目のエンコーダ4に対応している。
また、本例では、未だに登録されていない収録スケジュールを各収録系統に新たに登録する場合を示す。本例では、既に登録されている収録スケジュールは、(例えば、その後に制御権で編集されなければ)制御権よりも優先されて、実行される。
また、本例では、系統1や系統2において、収録中としては、収録スケジュールでの収録中である場合を示すが、即時収録での収録中である場合についても同様である。
系統1については制御権が設定されていない。
現在の時刻では、系統1では登録されている収録スケジュールが収録中である。
系統排他中ではないが、収録中であるため、その収録スケジュールの収録業務が終了するまでの時刻(収録終了予定時刻までの時刻)に収録を開始するような収録スケジュールは登録が不可能となっている。
また、収録終了予定時刻より後に収録を開始する収録スケジュールの登録を可能とするにあたって、各装置が収録終了処理と次の収録開始準備処理を行うために若干の登録不可能な区間(時間T1)を設けている。その区間以降の時刻に収録を開始するものについては、収録スケジュールの登録が可能となる。
本例では、所定の時間T1(一例として、数十秒)は、例えば、エンコーダ4の切り替え処理や、収録スケジュールの切り替え処理に要する時間として確保されている。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
系統2については、いずれかの収録端末2に制御権が設定されており、当該収録端末2により系統が排他されている状態である。
現在の時刻では、系統2では登録されている収録スケジュールが収録中である。
系統の排他有無に関わらず、収録中であるため、その収録スケジュールの収録業務が終了するまでの時刻に収録を開始するような収録スケジュールは登録が不可能となっている。
また、系統1について説明したのと同様に、収録終了予定時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録については、まず、各装置が収録終了処理と次の収録開始準備処理を行うために若干の登録不可能な区間(時間T1)がある。更に、系統2では、いずれかの収録端末2により系統が排他されている状態であり、その収録端末2から収録を即時開始するように指示される可能性があるため、系統1の場合よりも所定の時間T2(一例として、15秒)を加えて収録スケジュール登録不可能な区間としている。その区間以降は、収録スケジュールの登録が可能となる。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
系統3については制御権が設定されていない。
現在の時刻では、系統3では収録業務が行われていない。
また、系統についても排他されていないため、現在の時刻以降の任意の時刻に開始する収録スケジュールの登録が可能である。
系統4については、いずれかの収録端末2に制御権が設定されており、当該収録端末2により系統が排他されている状態である。
現在の時刻では、系統4では収録業務が行われていない。
しかしながら、いずれかの収録端末2により系統が排他されている状態であり、その収録端末2から収録を即時開始するように指示される可能性があるため、系統3の場合に対して、現在の時刻に所定の時間T3を加えて収録スケジュール登録不可能な区間としている。その区間以降は、収録スケジュールの登録が可能となる。
ここで、現在の時刻が進むに従って、現在の時刻から所定の時間T3が経過する時刻もずれていく。
なお、収録スケジュールを登録するタイミングとしては、(収録中などであっても)任意のタイミングで可能である。
本例では、収録系統について収録端末2から即時収録の指示が収録コントローラ7へ送信されると、収録コントローラ7は現在の時刻から開始される所定の時間長(一例として、15分)の収録スケジュールを内部的に作成して実行する。
この場合に、現在の時刻から所定の時間長が経過するより前の時間帯に開始する収録スケジュールが既に登録されていたときには、既に登録された収録スケジュールを優先させ、即時収録については既に登録された収録スケジュールの開始予定時刻よりも所定の時間(例えば、時間T1)だけ前に終了させる。具体例として、重複してしまう収録スケジュールの登録が無いときにおける即時収録の時間長が15分である場合に、5分後に開始する収録スケジュールが既に登録されているときには、(5分−所定の時間)だけ即時収録する。
本例の画面は、各収録系統について制御権の設定と解除(開放)の状態を切り替えることが可能な画面であり、例えば、更新のタイミングのずれや各収録端末2での編集中における変更箇所などを除いて、全ての収録端末2で同一の内容が表示される。
画面の縦軸には、複数の収録系統(01、02、03、・・・)が表されている。画面の横軸には、各収録系統を示す欄である「系統」が表されているとともに、各収録系統について、制御権の設定状態を示す欄である「制御」、スイッチャの状態を示す欄である「スイッチャ」が表されており、更に、時刻が表されている。
また、収録端末2の操作者により、その収録端末2(同一の収録端末)の制御権が設定された収録系統が指定された場合にはその制御権が解除され、また、他の収録端末の制御権が設定された収録系統が指定された場合には単に抜粋表示される。つまり、同一の収録端末2においては、希望の収録系統を指定する毎に、制御権の設定状態と解除状態が切り替えられる。
本例では、説明の便宜上から、複数の収録端末2を「収録端末2−1」、「収録端末2−2」、・・・と表す。
本例では、収録端末2−1が希望の収録系統の制御権を設定する場合を示す。
これに応じて、収録コントローラ7では、図5に示される所定の処理Pを実行することで、指示された収録系統について他の収録端末に制御権が設定されている(制御権が排他されている)か否かを確認し(ステップS2)、制御権の設定について成功又は失敗を指示元の収録端末2−1へ通知(送信)する(ステップS3)。
ここで、収録コントローラ7では、ステップS2の処理Pにおいて、指示された収録系統について、制御権を設定している収録端末が他に無ければ、指示元の収録端末2−1に制御権を与えており、上記のように、制御権設定の成功を収録端末2−1へ通知するとともに、情報管理サーバー1へ制御権の設定状況の情報を通知する。
これに応じて、各収録端末2−1、2−2、・・・では、情報管理サーバー1からの通知の内容に従って、画面表示を更新する(ステップS10、ステップS12)。
本処理が開始されると(ステップS21)、収録コントローラ7では、いずれかの収録端末2から制御権の設定の指示が受信されたか否かを判定し(ステップS22)、受信されていないと判定した場合には本判定を繰り返して行う。
一方、収録コントローラ7では、いずれかの収録端末2(本例では、収録端末2−1)から制御権の設定の指示が受信されたことを判定した場合には、指示された収録系統について、他の収録端末により制御権が設定されている状態であるか否かを判定する(ステップS23)。
一方、収録コントローラ7では、指示された収録系統について、他の収録端末により制御権が設定されていない状態であると判定した場合には、指示元の収録端末2−1に対して、制御権を設定した状態として(ステップS25)、成功を通知するように制御して(ステップS26)、ステップS22の処理へ戻る。
収録コントローラ7では、全ての収録系統及び全ての収録端末2について、制御権の設定状態を一元管理する。
他の構成例として、例えば、ある収録系統について、いずれかの収録端末2により即時収録(例えば、即時収録B)が行われる前に、情報管理サーバー1等から自動で予定された収録スケジュールの登録を依頼されていた場合には、即時収録Bが優先され、その収録端末2がその収録系統を排他して実施中となった即時収録Bの収録終了時刻に所定の時間(例えば、時間T1)を加えた時刻以降に、情報管理サーバー1等から自動で予定され登録を依頼されていた収録スケジュールによる収録が行われる、構成とすることも可能である。
本例では、例えば、収録系統が排他状態であっても収録スケジュールの登録を可能とすることや、収録スケジュールの登録業務と並列して収録系統での即時収録を可能とすることなどにより、各々の収録スケジュールの登録業務を効率良く行うことを可能とすることができる。
一構成例として、素材を収録する素材収録システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置(本例では、複数台の収録端末2)と、収録制御装置(本例では、1台の収録コントローラ7)と、複数の収録系統(本例では、複数台のエンコーダ4のそれぞれに対応する系統)を有している。
前記端末装置では、即時収録指示手段が即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、収録スケジュール情報記憶手段(本例では、記憶装置)が収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶し、即時収録制御手段が前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行い、制御権情報記憶手段(本例では、記憶装置)が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利(つまり、他の装置(例えば、他の端末装置)による即時収録を禁止(排他)する権利)を有している。
前記収録制御装置では、収録スケジュール設定制御手段が、いずれかの端末装置の制御権が設定されている収録系統については、他の装置により収録スケジュールが設定される場合に、当該制御権が設定されていないときにおける収録開始可能時刻より所定の時間だけ後の時刻を収録開始可能時刻とするように制御する。
ここで、素材としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、映像及び音声からなるものを用いることができる。
ここで、いずれの一方とするか或いは両方とするかについては、例えば、システムに設定される。
ここで、このような構成とするか否かは任意であるが、このような構成とすると、制御権を設定した端末装置(自体)と他の装置について制御内容を共通化することができる。
従って、収録系統毎の制御権の設定及び解除の状況を管理することができる。
従って、端末装置では、収録スケジュールの設定の要求を行うことができる。
従って、情報管理装置により、収録スケジュールの設定の要求を行うことができる。
すなわち、制御権が設定されていないときの収録開始可能時刻は、現在の時刻(すぐ)であり、また、制御権が設定されているときの収録開始可能時刻は、現在の時刻より所定の時間(本例では、時間T3)だけ後である。
従って、端末装置の制御権が設定されている収録系統について、当該端末装置による即時収録の指示の可能性を考慮して、収録スケジュールの設定時における収録開始可能時刻を遅らせることができる。
すなわち、制御権が設定されていないときの収録開始可能時刻は、収録終了予定時刻から所定の時間(本例では、時間T1)だけ後であり、また、制御権が設定されているときの収録開始可能時刻は、収録終了予定時刻からより長い所定の時間(本例では、時間T1+時間T2)だけ後である。
従って、収録後に要する処理を考慮した時間(本例では、時間T1)が設定され、また、それに追加する時間(本例では、時間T2)により、端末装置の制御権が設定されている収録系統について、当該端末装置による即時収録の指示の可能性を考慮して、収録スケジュールの設定時における収録開始可能時刻を遅らせることができる。
ここで、他の権利としては、例えば、収録スケジュールの編集権(更に、編集を許可するためのパスワードが設定されてもよい)や、スイッチャの切り替え権などの1以上を用いることができる。
従って、設定された制御権に基づく制御を行うことができる。
ここで、制御権に含まれる各権利が確保されるように制御する態様としては、例えば、端末装置からの指示(要求)や、情報管理装置からの指示(要求)に対して、各権利の内容等に基づいて、許可する又は拒否する、などの態様を用いることができる。
(以上、構成例の説明)
なお、第2実施例は、主に上記した第2の技術分野、第2の背景技術、第2の課題及び目的、第2の解決手段、第2の効果に関するが、上記した第1の技術分野、第1の背景技術、第1の課題及び目的、第1の解決手段、第1の効果の記載内容が参照されてもよい。
つまり、上記した第1実施例で説明した技術(例えば、任意の一部)と第2実施例で説明する技術(例えば、任意の一部)を組み合わせた技術を実施することも可能である。
以下では、上記した第1実施例で説明したのと同様な構成や動作については、詳しい説明を省略或いは簡易化する部分もあるが、上記した第1実施例で説明した技術を必要に応じて利用することが可能である。
本例の素材収録システムは、複数台の情報管理サーバー101、複数台の収録端末102、1台のアラーム監視端末103、複数台(本例では、70台)のエンコーダ104−1〜104−70、複数台(本例では、N台)の収録転送装置105−1〜105−N、収録素材等を記憶(記録)する記憶装置(例えば、ハードディスク)を有する複数台の素材サーバー106、1台の収録コントローラ107、MTXコントローラ108、これらの装置を接続するLAN(Local Area Network)111、MTXスイッチャを有する入力ポイント切替器109、MTXコントローラ108と入力ポイント切替器109とを接続する例えばRS422の回線112を備えている。
また、情報管理サーバー101、収録端末102、アラーム監視端末103、収録転送装置105−1〜105−N、素材サーバー106、収録コントローラ107、MTXコントローラ108は、それぞれ、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)を用いて構成される。
また、本例では、複数台のエンコーダ104−1〜104−70のそれぞれが1つの収録系統に対応しており、複数台のエンコーダ104−1〜104−70と同数である複数の収録系統が設けられている。
各情報管理サーバー101は、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有するとともに、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)が切り替えられたことを所定の(例えば、全ての)収録端末102へ通知する機能などを有している。
アラーム監視端末103は、操作者により操作され、例えば上記した第1実施例の場合と同様な機能を有している。
各素材サーバー106は、収録転送装置105−1〜105−Nから入力(受信)された素材ファイルを記憶装置に収録(記憶)して格納する機能を有している。
まず、操作者Aが任意の収録端末a(収録端末102)を操作してある収録系統の制御権を取得する処理の流れの一例を説明する。
(1)操作者Aは、収録端末aの画面により、制御権を取得したい収録系統を選択(例えば、クリックで選択)する。
(2)すると、収録端末aから収録コントローラ107へ該当する収録系統の制御権排他指示命令が送信される。
(3)収録コントローラ107は、受信した制御権排他指示命令に基づいて、収録系統の制御権排他処理として、該当する収録系統の制御権を収録端末aに与えるとともに、それに関する情報を情報管理サーバー101へ送信する。
(4)その情報を受信した情報管理サーバー101は、その情報を他の収録端末へ送信する。これにより、各収録端末の画面では、該当する収録系統の制御権が収録端末aに与えられていることを示す内容を表示する。これによって、他の収録端末ではその収録系統について操作(例えば、制御権の範囲での操作)ができないようになる。
(1)操作者Aは、収録端末aの画面により、使用したい入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の表示部分を選択(例えば、クリックで選択)する。
(2)すると、収録端末aから収録コントローラ107へ入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)の切替要求指示命令が送信される。
(4)操作者Aは、その切替画面において、該当する収録系統(本例では、入力ポイント切替器109の該当する出力端に対応する)について、使用する入力ポイント切替器109の入力端の識別情報(例えば、番号など)を選択して決定ボタンを押下すると、収録端末aから収録コントローラ107へその切替要求指示が送信される。
(6)MTXコントローラ108は、受信した切替指示命令に従って、入力ポイント切替器109に対して接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切り替えのための処理を行う。本例のシステムでは、MTXコントローラ108と入力ポイント切替器109はRS422の回線112で接続されている。
なお、入力ポイント切替器109は、同一の入力端に入力される入力素材を、複数の収録系統(複数のエンコーダ104−1〜104−70)へ接続することも可能である。
このようにして、所定の入力素材を、その収録に使用したい収録系統(エンコーダ104−1〜104−70)へ取り込むことができる。
操作者は、画面に表示されている収録系統(本例では、「01」に対応する収録系統)について、入力ポイント切替器109について選択した入力端(本例では、「096 AA(1)」に対応した入力端)を接続するように割り当てることができ、この場合、該当する入力端と該当する収録系統(エンコーダ104−1〜104−70)の出力端が接続される。
なお、本例の切替画面では、入力端の識別情報(例えば、番号など)や、各数字や、決定ボタンや、戻るボタンなどが表示されて、選択等が可能となっている。
図8(a)に示される本例の画面は、例えば上記した第1実施例に係る図3(a)に示される画面と同様なものである。
ここで、スイッチャの状態を示す欄である「スイッチャ」の欄により、各収録系統について、接続されている入力ポイント切替器109の入力端の識別情報(例えば、番号など)が表示されている。
具体的には、変更前において、図8(a)の画面では、収録系統「03」について入力ポイント切替器109の入力端「H51 001」が接続されていることが示されているのに対し、変更後において、図8(b)の画面では、その収録系統「03」について入力ポイント切替器109の入力端「H51 040」が接続されていることが示されている。
また、収録系統に対応する識別情報としては、種々なものが用いられてもよい。
本例では、説明の便宜上から、複数の収録端末102を「収録端末102−1」、「収録端末102−2」、・・・と表す。
本例では、収録端末102−1が指示する場合を示す。
収録コントローラ107は、MTX切替指示を受け付けた順に、MTXコントローラ108に対して、その指示に対応する切替指示(MTX切替指示)の信号を送信する(ステップS102)。
収録コントローラ107は、MTXコントローラ108から受信したMTX切替通知の内容の通知(MTX切替通知)を収録端末102−1へ行うとともに(ステップS105)、その通知を情報管理サーバー101へ行う(ステップS106)。
情報管理サーバー101は、収録コントローラ107から受信したMTX切替通知の内容の通知(MTX切替通知)を収録端末102−1へ行うとともに(ステップS108)、その通知を他の全ての収録端末(収録端末102−2など)へ行う(ステップS110)。
収録端末102−1は、情報管理サーバー101から受信したMTX切替通知の内容に従って、画面の表示内容を更新する(ステップS109)。
すなわち、直近の収録スケジュール若しくは収録中の収録スケジュールである場合には、即時、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)の切替指示を行う。
また、現在時刻よりも遠い未来の時刻に収録を開始する収録スケジュールである場合には、収録コントローラ107内の収録スケジュールについて指示されたMTX番号への情報更新を行い、所定の収録(例えば、その収録スケジュールに該当する収録)を開始する際に、更新されたMTX番号への切替制御を行う。ここで、MTX番号は、入力ポイント切替器109の接続状態(MTXスイッチャの接続状態)を指定し、本例では、該当する収録系統に接続する入力端を指定する。
また、入力ポイント切替器109(MTXスイッチャ)について複数の切替制御部(本例では、収録端末102や情報管理サーバー101)を持つことで、収録業務の効率の向上を図ることが可能である。
一構成例として、素材を収録する素材収録システムにおいて、次のような構成とした。
すなわち、素材収録システムは、複数の端末装置(本例では、複数台の収録端末102)と、収録制御装置(本例では、1台の収録コントローラ107)と、複数の収録系統(本例では、複数台のエンコーダ104−1〜104−70のそれぞれに対応する系統)と、前記収録系統へ入力する素材を切り替える入力切替装置(本例では、入力ポイント切替器109及びMTXコントローラ108)を有している。
前記端末装置では、入力切替指示手段が前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を前記収録制御装置に対して行い、制御権設定要求手段が収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う。
前記収録制御装置では、入力切替制御手段が前記端末装置による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示に基づいて前記収録系統へ入力する素材の切り替えのための制御を行い、制御権情報記憶手段(本例では、記憶装置)が前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する。
すなわち、前記制御権は、少なくとも、独占的に前記収録系統へ入力する素材の切り替えを実行する権利(つまり、他の装置(例えば、他の端末装置など)による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を禁止(排他)する権利)を有している。
従って、設定された制御権に基づく制御を行うことができる。
ここで、制御権に含まれる各権利が確保されるように制御する態様としては、例えば、端末装置からの指示(要求)や、情報管理装置(本例では、情報管理サーバー101)からの指示(要求)に対して、各権利の内容等に基づいて、許可する又は拒否する、などの態様を用いることができる。
例えば、収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を有する収録スケジュールを送る態様では、切り替えのタイミングとしては、即時のタイミングであってもよく、或いは、将来の特定のタイミングであってもよい。また、このようなタイミングは、例えば、指定されてもよく、或いは、収録スケジュールによる収録と同じタイミング(或いは、近いタイミング)が用いられてもよい。
また、収録系統へ入力する素材の切り替えとしては、例えば、各収録系統毎に行うことができ、或いは、2以上の収録系統についてまとめて切り替えが可能な構成が用いられてもよい。
(以上、構成例の説明)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
101・・情報管理サーバー、 102・・収録端末、 103・・アラーム監視端末、 104−1〜104−70・・エンコーダ、 105−1〜105−N・・収録転送装置、 106・・素材サーバー、 107・・収録コントローラ、 108・・MTXコントローラ、 109・・入力ポイント切替器、 111・・LAN、 112・・回線、
Claims (3)
- 素材を収録する素材収録システムにおいて、
複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統を有しており、
前記端末装置は、即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行う即時収録指示手段と、収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う制御権設定要求手段と、を備え、
前記収録制御装置は、収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶する収録スケジュール情報記憶手段と、前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行う即時収録制御手段と、前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する制御権情報記憶手段と、を備え、
更に、
前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利を有しており、
前記端末装置は、収録系統毎に制御権の設定状態および収録スケジュールを表示する表示手段を備え、
前記収録制御装置は、収録スケジュールが新たに設定される場合に、いずれの端末装置にも制御権が設定されていない収録系統においては、既存の収録スケジュールの収録中であれば、その収録の終了予定時刻から所定時間T1が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、既存の収録スケジュールによる収録中でなければ、現在時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、いずれの端末装置に制御権が設定された収録系統においては、既存の収録スケジュールによる収録中であれば、その収録終了予定時刻から所定時間T1が経過し更に所定時間T2が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、既存の収録スケジュールの収録中でなければ、現在時刻から所定時間T3が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容するように制御する収録スケジュール設定制御手段を備え、
前記収録スケジュール設定制御手段は、現在時刻より一定時間を超えた未来の収録スケジュールの設定が自動で行われる場合には、制御権が設定された収録系統であっても、制御権より収録スケジュールの自動設定の方を優先して当該収録スケジュールを登録するように制御する、
ことを特徴とする素材収録システム。 - 素材を収録する素材収録システムにおいて、
複数の端末装置と、収録制御装置と、複数の収録系統と、前記収録系統へ入力する素材を切り替える入力切替装置を有しており、
前記端末装置は、即時収録の指示を前記収録制御装置に対して行う即時収録指示手段と、前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示を前記収録制御装置に対して行う入力切替指示手段と、収録系統毎の制御権の設定要求を前記収録制御装置に対して行う制御権設定要求手段と、を備え、
前記収録制御装置は、収録系統毎の収録スケジュールの情報を記憶する収録スケジュール情報記憶手段と、前記端末装置による即時収録の指示に基づいて即時収録のための制御を行う即時収録制御手段と、前記端末装置による前記収録系統へ入力する素材の切り替えの指示に基づいて前記収録系統へ入力する素材の切り替えのための制御を行う入力切替制御手段と、前記端末装置による収録系統毎の制御権の設定要求に基づいて収録系統毎の制御権の設定状況の情報を記憶する制御権情報記憶手段と、を備え、
更に、
前記制御権は、少なくとも、独占的に即時収録を実行する権利と、独占的に前記収録系統へ入力する素材の切り替えを実行する権利を有しており、
前記端末装置は、収録系統毎に制御権の設定状態および収録スケジュールを表示する表示手段を備え、
前記収録制御装置は、収録スケジュールが新たに設定される場合に、いずれの端末装置にも制御権が設定されていない収録系統においては、既存の収録スケジュールの収録中であれば、その収録の終了予定時刻から所定時間T1が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、既存の収録スケジュールによる収録中でなければ、現在時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、いずれの端末装置に制御権が設定された収録系統においては、既存の収録スケジュールによる収録中であれば、その収録終了予定時刻から所定時間T1が経過し更に所定時間T2が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容し、既存の収録スケジュールの収録中でなければ、現在時刻から所定時間T3が経過した時刻以降に収録を開始する収録スケジュールの登録を許容するように制御する収録スケジュール設定制御手段を備え、
前記収録スケジュール設定制御手段は、現在時刻より一定時間を超えた未来の収録スケジュールの設定が自動で行われる場合には、制御権が設定された収録系統であっても、制御権より収録スケジュールの自動設定の方を優先して当該収録スケジュールを登録するように制御する、
ことを特徴とする素材収録システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の素材収録システムにおいて、
前記制御権は、少なくとも、収録スケジュールの編集権を有しており、
前記収録スケジュールの編集権には、収録スケジュールの編集を許可するためのパスワードが設定されており、
前記収録制御手段は、いずれかの端末装置で既存の収録スケジュールが編集される場合に、当該端末装置に制御権が設定され且つ当該端末装置により前記パスワードが入力されたことを条件に、当該端末装置による収録スケジュールの編集を可能とするように制御する、
ことを特徴とする素材収録システム。
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