JP2012145571A - 車両用計器 - Google Patents

車両用計器 Download PDF

Info

Publication number
JP2012145571A
JP2012145571A JP2011277504A JP2011277504A JP2012145571A JP 2012145571 A JP2012145571 A JP 2012145571A JP 2011277504 A JP2011277504 A JP 2011277504A JP 2011277504 A JP2011277504 A JP 2011277504A JP 2012145571 A JP2012145571 A JP 2012145571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
region
light source
display
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011277504A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5682549B2 (ja
Inventor
Masahiro Kuno
昌広 久野
Shizuo Nagata
静雄 永田
Masayuki Narita
将之 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011277504A priority Critical patent/JP5682549B2/ja
Publication of JP2012145571A publication Critical patent/JP2012145571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5682549B2 publication Critical patent/JP5682549B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Measuring Devices (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】発光する二つの指標のいずれかを一つの指針で指し示すことにより二つの車両状態を表示する計器において、計器に対して他の部品を極力近づけて設置させられ、指標の発光輝度ムラの発生を抑えつつ、指標の発光色が異なって見えるという違和感を視認者に与えることのない車両用計器の提供する。
【解決手段】第一領域31を照明するLED48a〜c、eと、第一領域31との間に、特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性有する拡散部58a〜c、eが設置され、第二領域32を照明するLED48dと、第二領域32との間に、当該波長成分の吸収量が少ない光吸収特性を有し、LED48dの光を第二領域32に導く導光体62が設置される。さらに、第二領域32と導光体62との間に、導光体62からの光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有する拡散部58dが設置される。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両の状態を表示する車両用計器に関する。
選択的に発光する二つの指標のいずれかを指針が指し示すことにより二つの異なる車両の状態を表示する車両用計器が知られている(特許文献1を参照)。この計器の各指標の照明構造は、それぞれの指標と対向する位置(各指標の直下)にそれぞれ光源を設け、いずれかの光源を点灯させることにより、二つの指標のいずれかを発光させている。以下、発光させたい指標の直下に光源を設け、当該指標を当該光源によって照明する構造を直下式の照明構造という。
また、計器の隣に車両の状態を表示する表示器を設置する車両用表示装置が知られている(特許文献2を参照)。このように計器の他に車両の状態を表示する、例えば液晶表示パネルのような表示器を設けることによれば車両用表示装置の表示可能な情報を多くすることができる。
特開2009−128242号公報 特開2008−76541号公報
さて、特許文献1に開示されているような一つの指針によって二つの車両の状態を表示することができる車両用計器の隣にも特許文献2に開示されているように表示器を設置させるとともに、その表示器を当該計器に極力近づけて設置したいという要望がある。
車両用計器に表示器を極力近づけて設置する一つの方法として、当該計器の表示板の表示方向後側に表示器の一部を収容させる方法がある。この方法により、表示器を計器に極力近づけて設置することが可能となる。
しかし、特許文献1に開示されている計器の照明構造は、直下式の照明構造となっているため、計器の表示方向後側に表示器を収容させると、光源から指標までの光路と表示器が干渉し、表示器を計器に近づけるのに限界があった。
そこで、本願出願人は、直下式による照明構造の一部を、光路と表示器とが干渉することのない方式に変更することにより、上記問題を解消する発明を出願した。具体的には、一方の指標の一部を直下式の照明構造から、光源と一方の指標の一部までの間に、光を自由に導くことができる導光体を設置して、光源からの光を導光体により一方の指標の一部まで導き発光させる照明構造に変更した。このような構成を採用することにより、直下式の照明構造のように、一方の指標の一部と対向する位置に光源を設置する必要がなくなるため、導光体の表示方向後側に他の部品を収容可能な空間を形成することができる。例えば、このようにして形成された空間に表示器の一部を収容することによれば、表示器を計器に極力近づけて設置することが可能となるのである。
また、先に出願した発明の計器において照明構造が、上記特許文献1に開示されているような直下式の照明構造となっている部分では、光源から指標までの距離が異なるため、指標に発光輝度ムラが発生してしまうことがあった。そこで、先に出願した発明の計器において直下式の照明構造となっている部分では、上述したような指標の発光輝度ムラの発生を抑制するために、光を拡散する機能を有した光拡散部材を設けている。これによれば、直下式の照明構造によって発光させる指標へは光拡散部材によって拡散された光が入射されることとなるため、指標の発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
一方、先に出願した発明の計器において導光体は、光源の光が入射する部位から、一方の指標の一部に向けて光を出射する部位までの光路途中に、当該出射部位に向けて光を拡散反射させる反射部を設けている。この構成によれば、反射部によって拡散された光が当該指標に向けて導光体より出射され、当該指標に入射されることとなるので、当該指標における発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
しかしならが、直下式と導光体式の照明構造を併用する車両用計器によると、一方の指標を発光させたときに、直下式の照明構造によって発光する指標と、導光体式の照明構造によって発光する残りの指標との発光色が異なるという問題が発生した。このように一方の指標において発光色が部分的に異なると、視認者に違和感を与えてしまうおそれがある。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、選択的に発光する二つの指標のいずれかを一つの指針で指し示すことにより二つの異なる車両の状態を表示する計器において、計器に対して他の部品を極力近づけて設置させたいという要望に応えるができ、かつ指標の発光輝度ムラの発生を抑えつつ、指標の発光色が異なって見えるという違和感を視認者に与えることのない発光が可能な車両用計器を提供することである。
上記目的を達成するために本発明の請求項1記載の発明は、
指針の回転方向に沿って並んで光の透過により発光する指標がそれぞれに形成される第一領域、第二領域および第三領域を有し、第二領域が第一領域に対して回転方向に並び、第三領域が第一領域の内外周に隣り合うようにして並ぶ表示板と、
表示板の表示方向後側において第一領域と対向する位置に設けられ、第一領域を照明する第一光源と、
表示板の表示方向後側に設けられ、第二領域を照明する第二光源と、
表示板の表示方向後側において第三領域と対向する位置に設けられ、第三領域を照明する第三光源と、
第一領域と第一光源との間に設けられ、第一光源からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有するとともに、入射光を拡散して、その拡散した光を第一領域の指標に入射させる第一領域用光拡散部材と、
第二領域と第二光源との間に設けられ、第一領域用光拡散部材よりも特定範囲の波長成分の吸収量が少ない光吸収特性を有する透明材よりなっており、第二光源からの入射光を拡散させながら導き、第二領域に向けて出射する導光体と、を備え、
第一光源および第二光源が発光することにより、第一領域および第二領域のそれぞれの指標が発光する状態で、第一領域および第二領域のそれぞれの指標を指針が指示することにより第一の車両状態を表示し、第三光源が発光することにより、第三領域の指標が発光する状態で、第三領域の指標を指針が指示することにより第一の車両状態と異なる第二の車両状態を表示する車両用計器であって、
導光体と第二領域との間に設けられ、導光体からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有するとともに、入射光から特定範囲の波長成分を吸収した光を第二領域の指標に入射させる光吸収部材を備えることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、表示板が備えている第一、第二領域は互いに指針の回転方向に並んでおり、第三領域は第一領域の内周側または外周側に隣り合うようにして並んでいる。また、これらの領域には、第一、第二、第三光源から光が照射されるようになっている。さらに、第一〜第三光源は、第一、第二光源、または第三光源を選択的に発光されるように構成されている。このような構成を有する車両用計器によれば、第一、第二光源が発光することにより、第一、第二領域の指標が発光する状態で、第一、第二領域のそれぞれの指標を指針が指示することにより第一の車両状態を表示し、第三光源が発光することにより、第三領域の指標が発光する状態で、第三領域の指標を指針が指示することにより第一の車両状態とは異なる第二の車両状態を表示することができるのである。
この発明では、第一領域と第一光源との間に、第一光源からの入射光を拡散する第一領域用光拡散部材が設けられているため、第一領域の指標の発光輝度ムラの発生が抑制され得る。さらに、この発明では、第一領域を照明する第一光源および第三領域を照明する第三光源は、いずれもそれぞれの領域と対向する位置に設けられるから、表示板に形成される第一、第三領域の距離を極力近づけることが可能となる。このように第一、第三領域の距離を極力近づけることが可能となれば、第一、第三領域の指標を、一つの指針で指示させることができる。
しかし、第二領域の指標の照明構造が、第一領域を照明する構造と同じ構造となっていると、表示パネルなどの他の部品を計器に対して極力近づけて設置させるべく、第二領域の表示方向後側に当該表示パネルの一部を収容させようとしたとき、第二光源と第二領域との光路と干渉してしまい、他の部品を計器に極力近づけて設置したいという要望に応えることができない。
このことに対し、この発明では、第二領域の照明構造として、第二光源から放射された光を導光体を使用して第二領域にまで導き、第二領域を照明するという構造を採用している。このことによれば、表示板の表示方向後側に計器と隣接して設置する他の部品の一部を収容するための空間を形成することが可能となる。このように第二領域の照明構造によれば、計器に対して他の部品を極力近づけて設置させたいという要望に応えることができるのである。
また、この発明の導光体は、第二光源からの入射光を拡散させながら導いた光を第二領域の指標に入射させている。これにより、第二領域における指標の発光輝度ムラの発生が抑制される。
以上、説明した構成によれば、第一、第二領域のそれぞれの指標を発光表示させたときの発光輝度ムラの発生を抑制させるとともに、計器に対して他の部品を極力近づけて設置させたいという要望に応えることができる。
上述したように、第一領域用光拡散部材および反射部を有する導光体は、発光輝度ムラの発生を抑制させる機能を有している。よって、第一領域用光拡散部材および導光体から出射される光をそのまま第一、第二領域のそれぞれの指標へ入射させるのが一般的である。
ところが、第一領域用光拡散部材および導光体は、それぞれ光源からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有している。また、特に導光体の特定範囲の波長成分の吸収量は、第一領域用光拡散部材よりも少ない。このような光吸収特性を有する第一領域用光拡散部材および導光体を透過させた光を、そのまま第一、第二領域のそれぞれの指標へ入射させると、この特性の違いにより、第一領域の指標の発光色と第二領域の指標の発光色とが異なることがある。特定範囲の波長成分の吸収量が異なると、第一領域用光拡散部材および導光体から出射される光について、当該特定範囲の波長成分と、それ以外の範囲の波長成分との割合が互いに異なり、第一領域用光拡散部材および導光体から出射される光の色が異なるからである。
上述したように、光源から指標までの間に第一領域用光拡散部材や導光体を介在させることによれば、両領域の指標の発光輝度ムラの発生を抑制することはできるが、両者の光吸収特性が異なっているため、第一、第二領域の指標の発光色をほぼ同じにすることができないおそれがある。このように第一、第二領域の指標の発光色が異なると、視認者に違和感を与えてしまうおそれがある。
そこで、この発明では、特に、導光体からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有し、当該入射光から当該特定範囲の波長成分を吸収した光を第二領域の指標に入射させる光吸収部材を、導光体と第二領域との間にあえて設置している。このことによれば、導光体からの入射光の特定範囲の波長成分が吸収されることとなるため、光吸収部材から出射された光について、特定範囲の波長成分とそれ以外の範囲の波長成分との割合を、第一領域用光拡散部材から出射された光に近づけることができ、第二領域の指標へ入射される光の状態を、第一領域の指標へ入射される光の状態に近づけることができる。その結果、第二領域の指標の発光色が第一領域の指標の発光色に近づくこととなる。
以上、請求項1記載の発明によれば、選択的に発光する第一、第二領域の指標または第三領域の指標のいずれかを一つの指針で指し示すことにより二つの異なる車両の状態を表示する計器において、計器に対して他の部品を極力近づけて設置させたいという要望に応えるができ、かつ第一、第二領域のそれぞれの指標の発光輝度ムラの発生を抑えつつ、当該指標の発光色が異なって見えるという違和感を視認者に与えることのない発光表示が可能な車両用計器を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第一領域用光拡散部材は第一領域の全てを表示方向後側から覆い、光吸収部材は第二領域の全てを表示方向後側から覆っている。この構成によれば、第一領域用光拡散部材によって特定範囲の波長成分が吸収された光は第一領域に形成される指標全てに入射され、光吸収部材によって特定範囲の波長成分が給された光は第二領域に形成される指標全てに入射されることとなるので、両領域における全ての指標の発光色をほぼ同じとすることができる。
ここで、この計器の導光体は、透明材より形成されているため、上記特定範囲の波長成分の吸収量は極僅かとなっており、当該導光体から出射される光の状態は、第一光源から放射される光の状態とほぼ同じとなる。このため、導光体を介して光吸収部材に入射する光の状態は、光拡散部材に入射する光の状態とほぼ同じとなる。請求項3に記載の発明のように、第一領域用光拡散部材および光吸収部材を同じ材質で形成することによれば、光吸収部材の光吸収特性を第一領域用光拡散部材の光吸収特性に近づけることができる。先に述べたように、第一領域用光拡散部材および光吸収部材に入射する光の状態は、ほぼ同じとなっているため、両部材を同じ材質より形成することによれば、第二領域の指標の発光色を第一領域の指標の発光色に近づけることができる。また、請求項4に記載の発明のように、両部材の表示方向の厚さを同じとすることによれば、さらに、第二領域の指標の発光色を第一領域の指標の発光色にさらに近づけることができる。
加えて、請求項5に記載の発明のように、第三光源と第三領域との間に、第三光源からの入射光を拡散して、その拡散した光を第三領域の指標に入射させる第三領域用光拡散部材が設けられている。このような構成によれば、第三領域用光拡散部材によって拡散された光が第三領域の指標に入射されるので、第三領域の指標において、発光輝度ムラの発生を抑制させることができる。
請求項6に記載の発明のように、第一領域用光拡散部材、第三領域用光拡散部材および光吸収部材は、遮光性を有する遮光部材を間に挟むようにして互いに接続されていると、三つの部材を一つの部品として取り扱うことができる。このため、計器の製造が容易となる。また、二つの光拡散部材および光吸収部材のそれぞれの間には、遮光性を有する遮光部材が介在されているので、例えば、第一、第二光源が発光して、第三光源が発光していない状態のとき、第一領域用光拡散部材および光吸収部材への入射光が、第三領域用光拡散部材へ入射することを抑制することができる。
加えて、表示板の表示方向後側には、第一光源から第一領域までの光路、第二光源から第二領域までの光路、および第三光源から第三領域までの光路のそれぞれを隔離する隔離部材が設けられている。以上これらのことによれば、確実にそれぞれの光源から放射された光を対応する領域の指標へ入射させることができ、第一、第二領域の指標、または第三領域の指標を選択的に発光させることができる。
また、請求項7に記載の発明のように、隔離部材における表示方向前側の端部と、遮光部材とが両面テープに接合されているので、隔離部材と遮光部材とが密着され、第一光源、第二光源、及び第三光源から放射された光が隔離部材と遮光部材との間から漏れ出ることを確実に抑制することができる。よって、それぞれの光源から放射された光を対応する領域の指標へ入射させることができ、第一、第二領域の指標、または第三領域の指標を選択的に発光させることができる。また、車両の振動により隔離部材と遮光部材とが離れ難くなるので、両者の隙間の発生を抑制することができる。
請求項8に記載の発明のように、第二光源が表示板において第二領域の内周側の部分と対向する位置に設けられていると、第二光源から第二領域までの光路が計器の外周側に設定されることを極力避けることができるので、表示板の表示方向後側において、第二領域の外周側に向かって開放される収容空間を容易に形成することが可能となる。よって、第二光源を上述した位置に設置することによれば、計器の外周側から他の部品の一部を収容させることが可能となる。
本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。 本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの動力状態表示メータが内燃機関の回転速度を表示している場合の動力状態表示部の正面図である。 本発明の一実施形態による車両用計器の動力状態表示メータがハイブリッドシステムのシステム出力状態を表示している場合の動力状態表示部の正面図である。 図1のIV−IV線における断面図である。 拡散板の平面図である。 本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの電気的構成を示すブロック図である。 図4のVII−VII線における断面図である。 その他の実施形態によるコンビネーションメータの断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。図1に示すコンビネーションメータ10は、車両の各種情報を表示するものであり、表示方向を視認者側に向けて車両の車室前方に位置するインストルメントパネルに収容されている。本実施形態のコンビネーションメータ10は、特に、内燃機関と電気モータとから出力される動力を車両の推進力として使用するハイブリッドシステムを搭載する所謂ハイブリッド車両に搭載される。
コンビネーションメータ10は、動力状態表示メータ12、スピードメータスピードメータ14、および車両情報表示部16を有する。動力状態表示メータ12およびスピードメータ14は、図1に示すように車両の車幅方向に二つ並んで配置され、車両情報表示部16は、動力状態表示メータ12とスピードメータ14との間に配置される。
動力状態表示メータ12は、内燃機関の回転速度、およびハイブリッドシステムのシステム出力状態の少なくとも一方を表示する。図2は、内燃機関の回転速度を表示している場合の動力状態表示メータ12の正面図であり、図3は、ハイブリッドシステムのシステム出力状態を表示している場合の動力状態表示メータ12の正面図である。なお、図1では、動力状態表示メータ12の表示板20に、回転速度、およびシステム出力の両方の指標が発光している状態を示している。例えば、内燃機関の回転速度の表示およびハイブリッドシステムのシステム出力状態の表示の切り替えは、車両に設置されているモード切替スイッチ84を運転者が操作することにより行われる。モード切替スイッチ84は、ハイブリッドシステムのシステム出力傾向を切り替えるスイッチであり、「SPORT」モードと「ECO」モードとを有する。例えば、モード切替スイッチ84を運転者が「SPORT」モードに切り替えると、例えば、ハイブリッドシステムの制御を行うパワーマネジメント制御回路は、トルク重視の運転となるように、内燃機関および電気モータを制御する。一方、運転者が「ECO」モードに切り替えると、パワーマネジメント制御回路は、極力燃料消費を抑えた運転となるように、内燃機関および電気モータを制御する。なお、モード切替スイッチ84が「SPORT」モードとなっているときには、動力状態表示メータ12に内燃機関の回転速度が表示され(図2を参照)、「ECO」モードとなっているときには、システム出力状態が表示される(図3を参照)。
以下、それぞれの表示状態について、図2および図3を用いて説明する。図2に示すように、内燃機関の回転速度を表示する動力状態表示メータ12は、文字24、目盛26、単位記号28を、回転する指針40の先端で指し示すことによって、内燃機関の回転速度の表示を行う。文字24、目盛26および単位記号28は、指針40の回転方向に沿って並ぶようにして表示板20に形成され、表示方向後側から入射される光の表示方向前側への透過により、発光する。文字24は、数字を模った指標であり、数字の「0」〜「5」からなる文字24aと、数字の「6」〜「8」からなる文字24bとからなっている。また、目盛26は、指針40の延伸方向を長手方向とする矩形形状の指標であり、文字24aの外周側に形成される目盛26aと、文字24bの外周側に形成される目盛26bとからなっている。文字24および目盛26に加え、表示板20には、回転速度の単位を示す記号を模った単位記号28が視認上で指針40の回転中心の上方に形成されている。なお、文字24a、目盛26aおよび単位記号28のそれぞれは、表示板20に形成される第一領域31に形成され、文字24bおよび目盛26bは、表示板20に形成される第二領域32に形成されている。第二領域32は、第一領域31に対して指針40の回転方向に並んでいる。本実施形態では、目盛26bのうち内燃機関の回転速度のレッドゾーンに相当する部分は赤色に発光し、文字24a、文字24b、目盛26aおよび目盛26bのレッドゾーン以外の部分は白色に発光する。なお、本実施形態では、レッドゾーン以外の部分は白色に発光するようになっているが、発光色は白色に限らなくともよい。
図3に示すように、ハイブリッドシステムのシステム出力状態を表示する動力状態表示メータ12は、文字36および目盛38を、表示板の表示方向前面に沿って移動する指針40の先端で指し示すことによって、システム出力状態の表示を行う。文字36および目盛38は、指針40の回転方向に沿って並ぶようにして表示板20に形成され、表示方向後側から入射される光の表示方向前側への透過により、発光する。文字36は、ハイブリッドシステムのシステム出力状態を示す指標であり、「CHARGE」、「ECO」、および「POWER」という指標からなっている。文字36のうち「CHARGE」は、文字24aの「0」と「1」との間であって、指針40の回転中心側にずれた位置に形成されている。文字36のうち「ECO」は、文字24aの「2」よりも内側に形成されている。文字36のうち「POWER」は、文字24aの「4」よりも指針40の回転中心側にずれた位置に形成されている。また、目盛38は、指針40の伸長方向を長手方向とする矩形形状の指標である。目盛38は、文字24aの外周側、かつ目盛26aの内周側に形成されているが、上記第二領域32には形成されていない。なお、文字36および目盛38は、表示板20に形成される第三領域33に形成される。本実施形態では、第三領域33は、目盛26aが形成される第一領域31の内周側に形成されている。また、文字24aが形成される第一領域31の内周側には文字36が形成される第三領域33が形成され、文字24aが形成される第一領域31の外周側には目盛38が形成される第三領域33が形成される。また、本実施形態では、目盛38のうち、文字36の「CHARGE」付近が濃い青色に発光し、文字36の「POWER」付近が白色に発光し、文字36の「ECO」付近が薄い青色に発光する。目盛38のうち濃い青色に発光した範囲を指針40が指し示すことにより、動力状態表示メータ12は、車両の走行エネルギーを回収(回生)している状態を表示し、白色に発光した範囲を指針40が指し示すことにより、ハイブリッドシステムが内燃機関からの動力と電気モータからの動力のほとんどを、車両を走行させるための動力として使用していることを表示し、薄い青色に発光した範囲を指針40が指し示すことにより、内燃機関の燃料消費を極力抑えたハイブリッドシステムのシステム出力状態を表示する。本実施形態では、文字36の「ECO」付近の色を薄い青色としたが、緑色としてもよい。
スピードメータ14は、車両の走行速度を表示する。図1に示すように、スピードメータ14は、文字102aおよび目盛102bを、回転する指針106の先端で指し示すことによって、車両の走行速度の表示を行う。文字102aおよび目盛102bは、指針106の回転方向に沿って並ぶようにして表示板100に形成され、表示板100の表示方向後側に設けられている光源から放射される光によって発光する。文字102aは、数字を模った指標である。また、目盛102bは、指針106の延伸方向を長手方向とする矩形形状の指標であり、文字102aの外周側に形成されている。文字102aおよび目盛102bに加え、表示板100には、走行速度の単位を示す記号を模った単位記号104が視認上で指針106の回転中心の上方に形成されている。
車両情報表示部16は、車両の走行距離、瞬間燃費、平均燃費、半ドア警告、タイヤ圧警告など車両の状態に関する様々な情報を表示する。車両情報表示部16は、画面上に任意の画像が表示可能な液晶表示パネル16であり、液晶表示パネル16の画面上に車両の状態に関する様々な情報を表示する。
次に、計器10における動力状態表示メータ12の機械的構成について、図4、図5を用いて説明する。
図4は、図1のIV−IV線における断面図である。図4に示すように、動力状態表示メータ12は、表示板20、指針40、回路基板44、電気部品、拡散板56、導光体62およびケース74から構成されている。図5は、拡散板の平面図である。
表示板20は、例えば光透過性を有するポリカーボネートあるいはアクリルからなる光透過性基板に遮光性を有する遮光印刷層を積層してなっている。表示板20に形成される文字24、目盛26、単位記号28、文字36、および目盛38は、例えば光透過性基板において遮光印刷層の貫通孔から露出する部分からなっており、表示方向後側に設けられるLED48a〜iからの光が表示方向前側へ透過することにより発光する。
指針40は、例えば光透過性を有するアクリルなどからなっており、表示板20の表示方向前側に配置されている。指針40の回転軸42は、表示板20の貫通孔39を通じて表示板20の表示方向後側へ延伸しており、後述する回路基板44に実装される電気部品の一つであるステッパーモータ50と連結されている。
回路基板44は、例えば紙フェノール系またはガラスエポキシ系などの硬質の基板からなり、両面に所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されている。回路基板44は、表示板20の表示方向後側に表示板20と所定の間隔を空けて配置されている。この回路基板44には、配線パターンと接続された電気部品であるステッパーモータ50、液晶表示パネル16、複数の発光ダイオード(LED)48a〜jおよび制御部54が実装されている。なお、本実施形態で使用する回路基板44は、両面に配線パターンが形成されているものとなっているが、回路基板44の内部に配線パターンを有する四層からなるものを使用することも可能である。
ステッパーモータ50は、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子と、当該回転子と一体であり、指針40の回転軸42と連結する出力軸52を具備している。ステッパーモータ50の出力軸52は、入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。このステッパーモータ50は、回路基板44の表示方向後面に実装されて、開口部46を通して出力軸52の先端を表示方向前側に突出させている。
液晶表示パネル16は、特定の形状に予め形成された複数のセグメント部ごとに電圧を印加することによって画像を表示する。この液晶表示パネル16は、表示方向後側から入射する光を透過させて画像表示する透過型パネルであって、回路基板44と電気的に接続されている。
LED48a〜jは、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子であって、電圧の印加によって光を放射する。これらLED48a〜jは、全て、回路基板44の表示方向前面に実装されている。LED48aは文字24aのうち「1」〜「5」を、LED48bは文字24aのうち「0」を、LED48cは目盛26aを、LED48dは文字24b、目盛26bを、LED48eは単位記号28を、LED48fは文字36のうち「CHARGE」を、LED48gは文字36のうち「POWER」を、LED48hは文字36のうち「ECO」を、LED48iは目盛38を、LED48jは指針40を、照らして、それぞれ発光させるための光源である。
図5に示すように、拡散板56は、ポリカーボネートやアクリルなどの樹脂からなる複数の拡散部58a〜iを有する。拡散部58a〜iは、光透過性を有する樹脂中に光を拡散する粒子状の光拡散物としてのシリコンビーズまたはガラスビーズ、および光の色目や光の透過量を調整する顔料(乳白色)などを含んでいる。これらの含有物により拡散部58a〜iは、入射した光を拡散するとともに、拡散部58a〜iの発光輝度の分布を均一化させているのである。
具体的には、拡散部58a〜iに含まれるシリコンビーズやガラスビーズにより、それぞれの拡散部58a〜iに入射した光が隅々まで拡散される。しかしこれだけでは、光源と拡散部との距離が近い部分は、遠い部分に比べ比較的輝度が高い状態となり、拡散部表面の発光輝度に分布が発生する。この分布を解消するために、光の透過量を調整する顔料を拡散部58a〜iに含ませている。この光透過量の調整機能により、拡散部58a〜iの発光輝度の分布を均一化させているのである。また、拡散部58a〜iの厚さは、ほぼ同じとなっている。
拡散部58aによって拡散された光は文字24aのうち「1」〜「5」に入射するようになっており、拡散部58bによって拡散された光は文字24aのうち「0」に入射するようになっており、拡散部58cによって拡散された光は目盛26aに入射するようになっており、拡散部58dによって拡散された光は文字24bおよび目盛26bに入射するようになっており、拡散部58eによって拡散された光は単位記号28に入射するようになっており、拡散部58fによって拡散された光は文字36のうち「CHARGE」に入射するようになっており、拡散部58gによって拡散された光は文字36のうち「POWER」に入射するようになっており、拡散部58hによって拡散された光は文字36のうち「ECO」に入射するようになっており、拡散部58iによって拡散された光は目盛38に入射するようになっている。
拡散板56は、遮光性を持つ黒色樹脂部60を有し、この黒色樹脂部60によって拡散部58a〜iが保持される。黒色樹脂部60もまた、ポリカーボネート、アクリル、エラストマなどの樹脂や、ABS樹脂からなっている。拡散板56は、表示板20の表示方向後面に接するように配置されている。また、この拡散板56は、黒色樹脂部60と拡散部58a〜iとの二色成形によって成形される。拡散部58a〜iは、黒色樹脂部60を挟むようにして互いに接続される。このため、複数の拡散部58a〜iを一つの部品として取り扱うことができ、計器10の製造が容易となる。
導光体62は、例えば光透過性を有するアクリルなどからなっており、拡散板56のさらに表示方向後側に配置されている。アクリルは、樹脂材料の中でも比較的透明度が高い材料であり、ポリカーボネートに比べ透明度が高い。導光体62は、LED48dから放射される光を文字24b、目盛26bまで導くものである。この導光体62は、LED48dに対向して設けられ、LED48dから放射される光を入射する入射面64と、文字24b、目盛26bの形成される第二領域32に対向して設けられる出射面66と、入射面64と出射面66との間の光路途中に設けられる反射面68とを有する。反射面68は、出射面66と対向する位置に設けられている。反射面68の出射面66に対向する側の表面は、入射した光が拡散反射するように凹凸形状となっている。入射面64より入射した光は、出射面66に向う途中に反射面68によって拡散反射される。反射面68によって拡散反射した光は、出射面66より文字24b、目盛26bに向って放射される。
ケース74は、第一インナケース76、第二インナケース78およびロアケース80などから構成されている。第一インナケース76は、ポリプロピレンなどの白色の樹脂材料により形成されている。第一インナケース76は、表示方向前側の端部で表示板20および拡散板56を保持し、表示方向後側の端部で回路基板44を保持している。第二インナケース78は、ポリプロピレンなどの樹脂材料により形成されている。第二インナケース78は、回路基板44の表示方向前側に配置され、液晶表示パネル16を保持する。
ロアケース80は、ポリプロピレンなどの樹脂材料により形成された有底容器である。ロアケース80は、第一インナケース76の表示方向後側に、固定爪(図示しない)などによって組み付けられている。ロアケース80は、回路基板44などを収容することで、当該回路基板44への表示方向後側からの塵および埃などの付着を防止している。
次に、計器10の電気的構成について、図6を用いて説明する。なお、ここでは、動力状態表示メータ12および液晶表示パネル16の電気的構成について説明する。
計器10は、制御部54、ステッパーモータ50、液晶表示パネル16、LED48a〜j、モード切替スイッチ84などにより電気的に構成されている。また、計器10には、外部のバッテリ86、リレー88、車載ネットワークであるController Area Network(CAN)90、および接地されたアース配線96が接続されている。
制御部54は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータからなる。制御部54は、バッテリ86と常に導通している給電系統と、リレー88を介した給電系統とを有し、当該バッテリ86から電力が供給されている。加えて、制御部54は、例えばCAN90などの車載ネットワークに接続されており、当該CAN90に出力された車両に関する情報、具体的には、内燃機関の回転速度、ハイブリッドシステムのシステム出力状態、車両の走行速度、燃料消費量、ドア開閉状態、シートベルト装着状態およびエンジンスイッチ92のON/OFF状態などの情報を取得する。
また、制御部54は、ステッパーモータ50、液晶表示パネル16、LED48a〜j、モード切替スイッチ84などに電気的に接続されている。制御部54は、取得した内燃機関の回転速度、またはシステム出力状態に関する情報に基づいて、出力軸52(図4を参照)が回転すべき回転方向、回転角度、回転速度を算出し、算出結果に対応したパルス電力をステッパーモータ50に出力する。また、制御部54は、モード切替スイッチ84の状態、エンジンスイッチ92のON/OFF状態などの情報に基づいて、LED48a〜jへの電圧の印加を制御する。さらに制御部54は、車両の走行速度および内燃機関の燃料消費量によって、累計の走行距離、瞬間燃費、および平均燃費の算出を行う。これら算出値、ドア開閉状態、およびシートベルト装着状態の情報、ならびに表示切替スイッチ(図示しない)の操作状態に基づき、液晶表示パネル16の複数のセグメント部へ印加する電圧を制御する。
CAN90上には、電力供給制御回路94が設けられている。電力供給制御回路94は、バッテリ86、エンジンスイッチ92、リレー88およびエンジン制御回路(図示しない)などと接続されている。バッテリ86は、電力供給制御回路94に電力を供給している。電力供給制御回路94は、運転者によるエンジンスイッチ92の押圧操作を検知すると、リレー88にバッテリ86からの電圧を印加して、リレー88を通電状態にする。また、電力供給制御回路94は、検知した運転者によるエンジンスイッチ92の押圧操作に基づいて、車両の起動・停止状態に関する情報をCAN90上に出力する。なお、車両の起動状態とは、車両に設けられたアクセルを運転者が操作することにより、車両を走行させることが可能な状態を意味している。
以上の構成によれば、運転者によるエンジンスイッチ92の操作が行われると、電力供給制御回路94が、車両の状態を起動状態とする。このとき電力供給制御回路94は、リレー88に電圧を印加して、バッテリ86と制御部54とを導通させる。同時に、車両起動状態という情報をCAN90上に出力する。制御部54は、車両の状態が起動状態であるという情報を取得した後、CAN90を通じて車両に関する情報の取得を開始する。制御部54は、これらCAN90から取得した情報に基づいて、接続されたステッパーモータ50などの電気部品の制御を行う。
具体的には、制御部54は、モード切替スイッチ84が「SPORT」モードとなっていることを示す情報を取得することにより、LED48a〜e、jの点灯と、内燃機関の回転速度に応じた角度へのステッパーモータ50の出力軸52の回転と、を行う。このことにより、動力状態表示メータ12は、内燃機関の回転速度の表示を開始する(図2を参照)。一方、制御部54は、モード切替スイッチ84が「ECO」モードとなっていることを示す情報を取得することにより、LED48f〜jの点灯と、ハイブリッドシステムのシステム出力状態に応じた角度へのステッパーモータ50の出力軸52の回転と、を行う。このことにより、動力状態表示メータ12は、ハイブリッドシステムのシステム出力状態の表示を開始する(図3を参照)。
また、エンジンスイッチ92の操作が運転者によって再び行われると、電力供給制御回路94が、車両の状態を停止状態とする。このとき電力供給制御回路94は、リレー88への電圧の印加を中止して、バッテリ86と制御部54との導通を停止させる。同時に、車両の状態が停止状態であるという情報をCAN90上に出力する。制御部54は、車両の状態が停止状態であるという情報を取得した後、LED48a〜jへの電圧の印加を中止するとともに、ステッパーモータ50へ出力軸52が帰零するようなパルス電力を出力する。この制御部54の作動によって、LED48a〜jは光の放射を停止するとともに、ステッパーモータ50は出力軸52を帰零させる。
(特徴部分)
以下、本発明の一実施形態による計器10、特に動力状態表示メータ12および液晶表示パネル16の特徴部分について説明する。
図1に示すように、内燃機関の回転速度を表示させる際に発光する文字24a、目盛26a、および単位記号28は、図2に示すように、扇形を呈する第一領域31に形成されている。そして、文字24bおよび目盛26bは、図2に示すように、第一領域31に対して指針40の回転方向に並んで設けられる扇形を呈する第二領域32に形成されている。本実施形態では、第一領域31は動力状態表示メータ12に向って左側に位置しており、第二領域32は動力状態表示メータ12に向って右側に位置している。
図5は、拡散板56の平面図である。なお、この図は、拡散部58a〜iに対する文字24、目盛26、単位記号28、文字36、目盛38の位置、およびLED48a〜iの位置を説明するための図であり、図中、文字24、目盛26、単位記号28、文字36、目盛38を破線で示し、LED48a〜iを一点鎖線で示している。
LED48a〜c、eのそれぞれは、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28と対向するように回路基板44の表示方向前面に設置され、LED48dは、第二領域32の文字24b、目盛26bの内周側の部分と対向する回路基板44の表示方向前面に設置され、LED48f〜iのそれぞれは、第三領域33の文字36、目盛38と対向するように回路基板44の表示方向前面に設置され、LED48jは指針40の回転軸42側の端部と対向するように回路基板44の表示方向前面に設置されている。
LED48a〜jから放射される光の色は全て実質的に同じ色となっている。本実施形態ではLED48a〜jの光の色は、全て白色となっている。文字24a、目盛26a、文字24b、目盛26bのうちレッドゾーン以外の部分は、白色に発光可能となるように、LED48a〜d、eの白色光をそのまま透過できるように透明となっている。目盛26bのうちレッドゾーン部分は、赤色に発光可能となるように、赤色の顔料が含まれている。当該レッドゾーン部分は、赤色に発光可能となればよいので、当該部分に赤色のフィルタを設けるようにしてもよい。文字36は、LED48f、g、hの白色光がそのまま透過できるように透明となっている。目盛38のうち白色に発光する部分は、LED48iの白色光がそのまま透過できるように透明となっている。目盛38のうち濃い青色に発光する部分は、濃い青色に発光可能となるように、濃い青色の顔料が含まれている。そして、目盛38のうち薄い青色に発光する部分は、薄い青色に発光可能となるように、薄い青色の顔料が含まれている。なお、濃い青色、薄い青色に発光する部分は、それぞれ濃い青色、薄い青色に発光すればよいので、当該部分に、濃い青色、薄い青色のフィルタを設けるようにしてもよい。
拡散部58aは、第一領域31における文字24aのうち「1」〜「5」と対向する位置に配置されている。拡散部58bは、第一領域31における文字24aのうち「0」と対向する位置に配置されている。拡散部58cは、第一領域31における目盛26aと対向する位置に配置されている。拡散部58a、cは、扇形を呈している。拡散部58cは、拡散部58a、bの外周側に配置されている。拡散部58dは、第二領域32における文字24bおよび目盛26bと対向する位置に配置されている。拡散部58dは、拡散部58a、b、cよりも大きい扇形を呈しており、拡散部58a、cに対して指針40の回転方向に並んで配置されている。拡散部58eは、単位記号28と対向する位置に配置されている。
拡散部58fは、文字36のうち「CHARGE」と対向する位置に配置されている。拡散部58gは、文字36のうち「POWER」と対向する位置に配置されている。拡散部58hは、文字36のうち「ECO」と対向する位置に配置されている。拡散部58iは、目盛38と対向する位置に配置されている。拡散部58fは、拡散部58aと拡散部58bとの間に配置され、拡散部58gは、拡散部58aと拡散部58eとの間に配置されている。拡散部58hは、拡散部58fと拡散部58gとの間に配置されている。また、拡散部58iは、拡散部58a、bと、拡散部58cとの間に配置されている。
なお、拡散部58a〜c、eのそれぞれは、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28の全てを覆っており、拡散部58dは、第二領域32の文字24b、目盛26bの全てを覆っている。また、拡散部58f〜iのそれぞれは、第三領域33の文字36、目盛38の全てを覆っている。
導光体62は、表示方向後側の端部に入射面64を有する入射部70と、扇形を呈し、出射面66と反射面68とを有する出射部72とからなっている。入射部70は、入射面64から表示方向前側に向って延伸しており、表示方向前側の端部が出射部72と光学的に接続されている。出射部72は、入射部70の表示方向前側の端部から表示方向と交差する方向に、かつ表示板20の外周側に向って延伸している。また、入射部70は、出射部72において第二領域32の内周側の部分と対向する部位に接続されている。出射部72の表示方向前面には、出射面66が形成され、表示方向後面には、反射面68が形成されている。出射部72は、表示板20の外周側に向うほど厚さが小さくなっている。出射面66が形成されている面は、表示板20とほぼ平行となっており、反射面68が形成されている面は、外周に向うほど表示板20に近づくように表示板20に対して傾斜している。このように構成された導光体62によれば、LED48dから入射面64を介して入射部70に進入した光は、入射部70内を表示方向前側の端部に向って進み、光学的に接続されている出射部72に入射する。出射部72に入射した光は、表示板20に対して傾斜している反射面68によって拡散反射する。拡散反射した光は、表示方向前側に位置する出射面66に向って進み、出射面66より放射され、第二領域32における文字24b、目盛26bに入射することとなる。このような光路を有する導光体62によれば、LED48dが第二領域32の文字24b、目盛26bの内周側の部分と対向する位置に配置されていたとしても、LED48dから放射された光を文字24b、目盛26bに入射させることができる。
上述したような構成を有する導光体62によれば、出射部72の表示方向後側に動力状態表示メータ12とは別の部品、例えば、第二インナケース78に保持される液晶表示パネル16の一部を収容可能な空間を形成することができる(図4を参照)。このように、液晶表示パネル16の一部を当該空間に収容させることにより、動力状態表示メータ12と液晶表示パネル16とを極力近づけて設置させることができる。また、特に、本実施形態では、LED48dが第二領域32の内周側の部分と対向する位置に設置されているため、LED48dから文字36、目盛38までの光路が第二領域32の外周側に設定されることを極力避けることができる。したがって、導光体62の表示方向後側において、第二領域32の外周側に向かって開放する収容空間の形成が容易となる。
図7は、図4のVII−VII線の断面を示している。第一インナケース76は、隣接する光路同士を隔離する隔離部82a〜jを有する。各隔離部82a〜jは、拡散部58a〜iおよび表示板20の貫通孔39の周囲を取り囲むように構成されている。また、これら隔離部82a〜jにおいて、表示方向前側の端部は、拡散板56の黒色樹脂部60、または表示板20の表示方向後面に接しており、表示方向後側の端部は、回路基板44の表示方向前面に接している。隔離部82a〜jが表示板20、拡散板56および回路基板44と接することにより、表示板20、拡散板56および回路基板44が第一インナケース76に保持される。
隔離部82dを除く、隔離部82a〜c、e〜jは、拡散板56に対してほぼ垂直に設けられている。これにより、LED48a〜c、e〜iを拡散部58a〜c、e〜iと対向した位置に配置させることが可能となる。このため、LED48a〜c、eは第一領域31における文字24a、目盛26aおよび単位記号28と対向して配置され、LED48f〜iは文字36および目盛38と対向して配置されることとなる。また、隔離部dは、導光体62の表示方向後面に沿うような形状となっており、導光体62の表示方向後面を覆っている。また、隔離部82a〜jの側壁は、白色となっており、LED48a〜jから放射される光を効率よく文字24a、目盛26a、単位記号28、文字24b、目盛26bおよび指針40に導くことができるようになっている。
また、本実施形態の動力状態表示メータ12では、上述したように特に、LED48a〜cのそれぞれが、第一領域31の文字24a、目盛26aと対向する位置に設置され、LED48f〜iのそれぞれが、第三領域33の文字36、目盛38と対向する位置に設置されるため、第一領域31の文字24a、目盛26aと、第三領域33の文字36、目盛38とを極力近づけて表示板20上に形成させることができる。このため、文字24a、目盛26aや、文字36、目盛38を一つの指針40で指示させることができる。
また、本実施形態では、隔離部82a〜iは、LED48a〜c、eのそれぞれから対応する第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28までの光路、LED48dから導光体62を介した第二領域32の文字24b、目盛26bまでの光路、LED48f〜iのそれぞれから対応する第三領域33の文字36、目盛38までの光路のそれぞれを隔離する。このような光路の隔離機能を有する隔離部82a〜iが表示板20の表示方向後側に設けられているため、LED48a〜e、とLED48f〜iとを選択的に発光させることにより、第一、第二領域31、32の文字24a、目盛26a、単位記号28、文字24b、目盛26bと、文字36、目盛38とを選択的に発光させることができる。また、このような光路の隔離機能を有する隔離部82a〜iによれば、第一領域31、第二領域32、および第三領域33を互いに接近させることができる。
また、拡散部58a〜iは黒色樹脂部60を挟むようにして互いに接続されているため、拡散部58a〜iに入射した光は、それぞれ他の拡散部58a〜iに進入することなく、対応する領域31、32、33に向かって出射される。拡散部58a〜iがこのような構造となっているため、確実に第一、第二領域31、32の文字24a、目盛26a、単位記号28、文字24b、目盛26b、または第三領域33の文字36、目盛38を選択的に発光させることができる。
ここまで説明した一実施形態の計器10では、モード切替スイッチ84が「SPORT」モードに操作され、LED48a〜e、jが点灯する場合、第一領域31における文字24a、目盛26a、単位記号28は、LED48a〜c、eから放射される光によって発光する。特に、この実施形態では、LED48a〜c、eのそれぞれと第一領域31との間に、拡散部58a〜c、eが設けられるため、第一領域31における文字24a、目盛26a、単位記号28には、拡散部58a〜c、eによって拡散された光が入射することとなる。このように拡散部58a〜c、eが設けられることによれば、LED48a〜c、eが第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28に対して対向配置され、LED48a〜c、eから放射される光によって当該文字24a、目盛26a、単位記号28が照明されるような照明構造となっていても、当該文字24a、目盛26a、単位記号28の発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第二領域32の内周側の部分と対向する位置に設けられるLED48dから放射され、LED48dと第二領域32との間に設けられる導光体62によって導かれた光によって、第二領域32における文字24b、目盛26bは、発光する。また、この導光体62は、LED48dからの光を出射面66に向けて拡散反射させる反射面68を有しているため、この反射面68によって拡散反射された光が第二領域32における文字24b、目盛26bに入射されることとなる。このようにLED48dと第二領域32との間に反射面68を有する導光体62が設けられ、導光体62によって導かれた光によって第二領域32の文字24b、目盛26bを照明する照明構造によれば、当該文字24b、目盛26bの発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
以上説明したように、文字24a、文字24b、目盛26a、目盛26b、単位記号28が異なる照明構造で発光するようになっていても、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28、および第二領域32の文字24b、目盛26bの発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、LED48f〜iから放射され、拡散部58f〜iに入射し拡散された光は、第三領域33の文字36、目盛38に入射することとなるため、当該文字36、目盛38の発光輝度ムラの発生を抑制することができる。
以上説明したような構造により、第一領域31、第二領域32の文字24a、目盛26a、単位記号28、文字24b、目盛26bの発光輝度ムラの発生を抑えているので、導光体62の出射面66と第二領域32との間に、さらに、拡散部58a〜cのような光を拡散させるための部材を設置するようなことは通常行わない。
ここで、拡散部58a〜iと導光体62の光吸収特性について説明する。拡散部58a〜iや導光体62を光が通過すると、通過する光の特定範囲の波長成分が吸収されるということが経験的に知られている。また、特に透明材によって形成される導光体62は、拡散部58a〜iに比べ特定範囲の波長成分の吸収量が少ないということも経験的に知られている。この光吸収特性の違いは、導光体62が透明材(例えばアクリル)より形成されるのに対して、拡散部58a〜iに入射した光を拡散させるシリコンビーズやガラスビーズ、光の色目や透過量を調整する顔料が含まれ、拡散部58a〜iの基材としてポリカーボネートが使用されているからであると考えられている。
このように特定範囲の波長成分を導光体62よりも多く吸収する光吸収特性を有した拡散部58a〜iから出射される光は、特定範囲の波長成分と、それ以外の範囲の波長成分との割合が入射光と比べ大きく変化する。このように出射される光の状態が変化すると、出射する光の色は、入射する光の色と異なることとなる。例えば、拡散部58a〜iに白色の光が入射する場合では、その光に含まれている青色の波長成分が吸収されるため、青色の波長成分の割合が小さくなり、視認者から見ると、拡散部58a〜iから出射される光は黄色成分を多く含んだ色となる。なお、この光吸収特性は、拡散部58a〜iを成形する際に基材自体が変色したり、基材の経年変化により変色したりすることでも変化することがある。
なお、導光体62では、拡散部58a〜iと異なり光拡散物や顔料などを使用せずに、反射面68によって光を拡散させているため、透明材により形成することができる。このため、透明材導光体62の光吸収特性は、特定範囲の波長成分の吸収量は極僅かとなる。ゆえに、導光体62から出射される光の色は、LED48dから放射される光の色とほぼ同じとなる。以上説明したように、LED48a〜c、eとLED48dの発光色が同じである場合(白色)、拡散部58a〜c、eおよび導光体62から出射される光の色は異なることとなる。
上述したように拡散部58a〜c、eおよび導光体62が光拡散機能を有しているからといって、例えば導光体62から出射された光をそのまま第二領域32の文字24b、目盛26bに入射させると、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28の発光色と、第二領域32の文字24b、目盛26bの発光色とが異なってしまい、視認者に違和感を与えてしまうおそれがある。例えば、LED48a〜eを白色に発光させる場合、文字24a、目盛26aのほうが、文字24b、目盛26bのうちレッドゾーン以外の部分よりも、黄色の成分を多く含んだ発光色となる。
そこで、本実施形態では、特に、導光体62からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有し、当該入射光から当該特定範囲の波長成分を吸収した光を第二領域32の文字24b、目盛26bに入射させるための拡散部58dを、導光体62と第二領域32との間にあえて設置している。このことによれば、導光体62からの入射光の特定範囲の波長成分が吸収されることとなるため、この拡散部58dから出射された光について、特定範囲の波長成分とそれ以外の範囲の波長成分との割合を、拡散部58a〜c、eから出射された光に近づけることができ、第二領域32の文字24b、目盛26bへ入射される光の状態が、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28へ入射される光の状態に近づけることができる。その結果、第二領域32の文字24b、目盛26bの発光色を、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28の発光色に近づくこととなる。なお、ここでいう光の状態とは、特定範囲の波長成分と、それ以外の範囲の波長成分との割合を示しており、光の状態が近いとは、当該割合が近いことを意味する。
これにより、選択的に発光する第一、第二領域31、32の文字24、目盛26、単位記号28、および第三領域33の文字36、目盛38のいずれかを一つの指針40で指し示すことにより二つの異なる車両の状態を表示する動力状態表示メータ12において、動力状態表示メータ12に対して他の部品である液晶表示パネル16を極力近づけて設置させたいという要望に応えることができ、かつ、第一指標22の発光輝度ムラの発生を抑えつつ、第一指標22の発光色が異なって見えるという違和感を視認者に与えることのない発光が可能な動力状態表示メータ12(計器)を提供することができる。
また、特に本実施形態では、拡散部58a〜c、eは第一領域31を全て覆い、拡散部58dは第二領域32を全て覆っている。このような構造によれば、特定範囲の波長成分が吸収され拡散部58a〜eから出射された光は、全て第一、第二領域31、32の文字24、目盛26、単位記号28に入射されることとなるため、第一、第二領域31、32の文字24、目盛26(レッドゾーン部分を除く)、単位記号28の発光色をほぼ同じとすることができる。
上述したように導光体62は透明材より形成されているため、特定範囲の波長成分の吸収量は極僅かとなっており、当該導光体62から出射される光の状態は、LED48dから放射される光の状態とほぼ同じとなる。このため、導光体62を介して拡散部58dに入射する光の状態は、拡散部58a〜c、eに入射する光の状態とほぼ同じとなる。
本実施形態では、拡散部58a〜c、eおよび拡散部58dを実質的に同じ材質で形成している。このことによれば、拡散部58dの光吸収特性を拡散部58a〜c、eの光吸収特性に近づけることができる。先に述べたように、拡散部58a〜c、eおよび拡散部58dに入射する光の状態はほぼ同じとなっているため、拡散部58a〜c、eおよび拡散部58dを実質的に同じ材質より形成することによれば、第二領域32の文字24b、目盛26bの発光色を第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28の発光色にさらに近づけることができるのである。さらに、本実施形態では、拡散部58a〜c、eおよび拡散部58dの厚さを実質的に同じとしているため、拡散部58a〜c、eおよび拡散部58dの光吸収特性を近づけることができる。その結果、第二領域32の文字24b、目盛26bの発光色を、第一領域31の文字24a、目盛26a、単位記号28の発光色に近づけることができる。
なお、本実施形態のLED48a〜c、eが特許請求の範囲に記載の「第一光源」に相当し、LED48dが特許請求の範囲に記載の「第二光源」に相当し、LED48f〜iが特許請求の範囲に記載の「第三光源」に相当する。また、本実施形態の拡散部58a〜c、eが特許請求の範囲に記載の「第一領域用光拡散部材」に相当し、拡散部58dが特許請求の範囲に記載の「光吸収部材」に相当し、拡散部58f〜iが特許請求の範囲に記載の「第三領域用光拡散部材」に相当する。そして、黒色樹脂部60が特許請求の範囲に記載の「遮光部材」に相当し、第一インナケース76が特許請求の範囲に記載の「隔離部材」に相当する。
本実施形態では、図3に示すように、動力状態表示メータ12にハイブリッドシステムのシステム出力状態を表示させるとき、目盛26aの発光を行わないようにしているが、この状態のときであっても、内燃機関の回転速度表示状態に引き続き目盛26aを発光するようにしてもよい。つまり、目盛26aは、動力状態表示メータ12の表示内容に係わらず発光する。このような場合、特に、第一領域31のうち、文字24aおよび単位記号28が形成されている領域は、特許請求の範囲に記載の「第一領域」と「第三領域」を兼ねることとなり、LED48cが特許請求の範囲に記載の「第一光源」と「第三光源」とを兼ねることとなり、さらに、拡散部58cが特許請求の範囲に記載の「第一領域用光拡散部材」と「第三領域用光拡散部材」とを兼ねることとなる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明した。本発明は、上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
先の実施形態では、第三領域33の文字36を第一領域31の文字24aの内周に配置させ、第三領域33の目盛38を第一領域31の文字24aと目盛26aとの間に配置させているが、第三領域33の文字36、目盛38の配置位置は、例えば、第一領域31の文字24aおよび目盛26aの外周側に配置させてもよい。
また、図8に示すように、隔離部82a〜jにおいて、表示方向前側の端部と、黒色樹脂部60とを、両面テープ85によって接合するようにしても良い。これによれば、隔離部82a〜jと拡散板56とがより密着するので、隔離部82a〜jと黒色樹脂部60との間に隙間が形成されるのを抑制でき、LED48a〜iから放射された光が隔離部82a〜jと黒色樹脂部60との隙間から漏れ出ることを確実に抑制することができる。その結果、確実に第一、第二領域31、32の文字24a、目盛26a、単位記号28、文字24b、目盛26b、または第三領域33の文字36、目盛38を選択的に発光させることができる。また、このように両面テープ85で隔離部82a〜jと黒色樹脂部60とを接合することによれば、車両の振動により両者が離れ難くなるので、両者の隙間の発生を確実に抑制することができる。
10 コンビネーションメータ、12 動力状態表示メータ、14 スピードメータ、16 車両情報表示部(液晶表示パネル)、20 表示板、24 文字、26 目盛、28 単位記号、31 第一領域、32 第二領域、33 第三領域、36 文字、38 目盛、39 貫通孔、40 指針、44 回路基板、48a LED(第一光源)、48b LED(第一光源)、48c LED(第一光源)、48d LED(第二光源)、48e LED(第一光源)、48f LED(第三光源)、48g LED(第三光源)、48h LED(第三光源)、48i LED(第三光源)、48j LED、50 ステッパーモータ、54 制御部、56 拡散板、58a 拡散部(第一領域用光拡散部材)、58b 拡散部(第一領域用光拡散部材)、58c 拡散部(第一領域用光拡散部材)、58d 拡散部(光吸収部材)、58e 拡散部(第一領域用光拡散部材)、58f 拡散部(第三領域用光拡散部材)、58g 拡散部(第三領域用光拡散部材)、58h 拡散部(第三領域用光拡散部材)、58i 拡散部(第三領域用光拡散部材)、60 黒色樹脂部(遮光部材)、62 導光体、、64 入射面、66 出射面、68 反射面、74 ケース、76 第一インナケース(隔離部材)、84 モード切替スイッチ

Claims (8)

  1. 指針の回転方向に沿って並んで光の透過により発光する指標がそれぞれに形成される第一領域、第二領域および第三領域を有し、前記第二領域が前記第一領域に対して前記回転方向に並び、前記第三領域が前記第一領域の内外周に隣り合うようにして並ぶ表示板と、
    前記表示板の表示方向後側において前記第一領域と対向する位置に設けられ、前記第一領域を照明する第一光源と、
    前記表示板の表示方向後側に設けられ、前記第二領域を照明する第二光源と、
    前記表示板の表示方向後側において前記第三領域と対向する位置に設けられ、前記第三領域を照明する第三光源と、
    前記第一領域と前記第一光源との間に設けられ、前記第一光源からの入射光の特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有するとともに、前記入射光を拡散して、その拡散した光を前記第一領域の指標に入射させる第一領域用光拡散部材と、
    前記第二領域と前記第二光源との間に設けられ、前記第一領域用光拡散部材よりも前記特定範囲の波長成分の吸収量が少ない光吸収特性を有する透明材よりなっており、前記第二光源からの入射光を拡散させながら導き、前記第二領域に向けて出射する導光体と、を備え、
    前記第一光源および前記第二光源が発光することにより、前記第一領域および前記第二領域のそれぞれの指標が発光する状態で、前記第一領域および前記第二領域のそれぞれの指標を前記指針が指示することにより第一の車両状態を表示し、前記第三光源が発光することにより、前記第三領域の指標が発光する状態で、前記第三領域の指標を前記指針が指示することにより前記第一の車両状態と異なる第二の車両状態を表示する車両用計器であって、
    前記導光体と前記第二領域との間に設けられ、前記導光体からの入射光の前記特定範囲の波長成分を吸収する光吸収特性を有するとともに、前記入射光から前記特定範囲の波長成分を吸収した光を前記第二領域の指標に入射させる光吸収部材を備えることを特徴とする車両用計器。
  2. 前記第一領域用光拡散部材は前記第一領域の全てを前記表示方向後側から覆い、前記光吸収部材は前記第二領域の全てを前記表示方向後側から覆っていることを特徴とする請求項1に記載の車両用計器。
  3. 前記第一領域用光拡散部材および前記光吸収部材は、同じ材質であることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用計器。
  4. 前記第一領域用光拡散部材および前記光吸収部材の表示方向の厚さは、同じであることを特徴とする請求項3に記載の車両用計器。
  5. 前記第三光源と第三領域との間に、前記第三光源からの入射光を拡散して、その拡散した光を前記第三領域の指標に入射させる第三領域用光拡散部材が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用計器。
  6. 前記第一領域用光拡散部材、前記第三領域用光拡散部材および前記光吸収部材は、遮光性を有する遮光部材を間に挟むようにして互いに接続されており、
    前記表示板の表示方向後側には、前記第一光源から前記第一領域までの光路、前記第二光源から前記第二領域までの光路、および前記第三光源から前記第三領域までの光路のそれぞれを隔離する隔離部材が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用計器。
  7. 前記隔離部材における表示方向前側の端部と、前記遮光部材とが両面テープによって接合されていることを特徴とする請求項6に記載の車両用計器。
  8. 前記第二光源は、前記表示板において前記第二領域の内周側の部分と対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用計器。
JP2011277504A 2010-12-24 2011-12-19 車両用計器 Expired - Fee Related JP5682549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011277504A JP5682549B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-19 車両用計器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010288017 2010-12-24
JP2010288017 2010-12-24
JP2011277504A JP5682549B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-19 車両用計器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012145571A true JP2012145571A (ja) 2012-08-02
JP5682549B2 JP5682549B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=46789244

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011277504A Expired - Fee Related JP5682549B2 (ja) 2010-12-24 2011-12-19 車両用計器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5682549B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015152537A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 株式会社デンソー 車両用計器
CN104870233A (zh) * 2012-11-13 2015-08-26 江森自控科技公司 被照亮的车辆内部部件
JP2019045201A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 太陽誘電株式会社 車両用表示装置
JP2019148604A (ja) * 2019-06-03 2019-09-05 株式会社デンソー 車両用表示装置
JP2019529873A (ja) * 2016-09-21 2019-10-17 ローズマウント インコーポレイテッド 状況表示が一体化された照明付き目盛盤

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001066167A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Kanto Auto Works Ltd 指針メータ
JP2004355368A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Alps Electric Co Ltd 表示装置
JP2005241627A (ja) * 2004-01-28 2005-09-08 Yazaki Corp 車両用表示装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001066167A (ja) * 1999-08-30 2001-03-16 Kanto Auto Works Ltd 指針メータ
JP2004355368A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Alps Electric Co Ltd 表示装置
JP2005241627A (ja) * 2004-01-28 2005-09-08 Yazaki Corp 車両用表示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104870233A (zh) * 2012-11-13 2015-08-26 江森自控科技公司 被照亮的车辆内部部件
JP2015152537A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 株式会社デンソー 車両用計器
JP2019529873A (ja) * 2016-09-21 2019-10-17 ローズマウント インコーポレイテッド 状況表示が一体化された照明付き目盛盤
JP7065074B2 (ja) 2016-09-21 2022-05-11 ローズマウント インコーポレイテッド 状況表示が一体化された照明付き目盛盤
JP2019045201A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 太陽誘電株式会社 車両用表示装置
JP2019148604A (ja) * 2019-06-03 2019-09-05 株式会社デンソー 車両用表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5682549B2 (ja) 2015-03-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10227005B2 (en) Vehicular display device
EP3093181B1 (en) Vehicular display device
US7278748B2 (en) Display apparatus
JP5682549B2 (ja) 車両用計器
JP6478009B2 (ja) 表示装置
JP2009128242A (ja) 指針計器
JP2015087379A (ja) 表示装置
JP6107700B2 (ja) 車両用計器
JP5472085B2 (ja) 車両用表示装置
JP4701594B2 (ja) 車両用計器の表示装置
JP3864898B2 (ja) 表示装置
JP4985515B2 (ja) 車両用表示装置
JP4655900B2 (ja) 車両用計器
JP2005067443A (ja) 車両用表示装置
JP2007101358A (ja) 車両用計器
JP4853211B2 (ja) 表示装置
JP2007304066A (ja) 車両用指針計器
JP2011075375A (ja) 表示装置
JP2005345287A (ja) 指針計器
JP4652787B2 (ja) 表示装置
JP2007256194A (ja) 車両用指針計器
JP5029521B2 (ja) 車両用表示装置
JP2005258208A (ja) 表示装置
CN107577007B (zh) 车辆用显示装置
JP5712240B2 (ja) 計器装置及び導光部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141216

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141229

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5682549

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees