JP2012144167A - 鉄道車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】客室内の空調や換気をするための屋根上機器を備えており、高速走行時に屋根上機器に働く空力加振力に起因する騒音が、客室内に伝播することを防止することができる鉄道車両を提供する。
【解決手段】鉄道車両において、屋根上機器を載置する屋根構体40の開口部41と、客室の天井47に1つ以上設けられた開口部47aとが、通風ダクト43で接続されていて、客室内の空気が屋根上機器の内部に流通可能である。屋根構体40の開口部41の直下には天井47が配設されているので、客室からは天井47の開口部47aを通して屋根構体40の開口部41が目視できない。これにより、屋根上機器から客室内へと放射された騒音310を、天井47によって遮音し、通風ダクト43を伝播する過程で、反射及び消音することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、客室内に調和空気を供給又は換気するための空調装置を屋根上に備えた鉄道車両に関する。
従来、客室内からの再循環空気を調和した後、当該調和空気を客室内に供給する空気調和装置(以下、空調装置と記す)、若しくは客室内の空気を車外へ排気する又は車外の新鮮空気を客室内に導入する換気機能を併設した空調装置は、鉄道車両の屋根構体の上部に搭載されることが多い。図10に、屋根構体の上部に空調装置を備える鉄道車両の屋根構体と前述した空調装置とを含む部位を、鉄道車両の長手方向520に沿って切断した断面図を示す。図10において、空調装置は、その筐体の内部に仕切りを設けて室外送風機室102、室内送風機室104及び機器室106をなすとともに、鉄道車両を構成する屋根構体40の上部に備えられる。屋根構体40の車内側には車外から車内へ熱が侵入する(特に夏季)、或いは車内から車外へ熱が散逸(特に冬季)することがないように断熱材42が張られている。
室内送風機室104の屋根構体40に対向する下壁の一部に開口が形成されるとともに、当該開口に対応して、屋根構体40には開口部41が形成されている。開口部41の周囲において、屋根構体40と空調装置100との間には気密パッキンが設けられており、雨水や塵埃等が車両内へ侵入するのを防止するとともに、外気と空調空気とを遮断している。屋根構体40と車両の天井47との間には、開口部41において縦方向の通風ダクト43が設けられている。
通風ダクト43に接続する天井47の開口部には、客室側から順に多孔板48とフィルタ46とが重ねて配置されている。多孔板48と天井47とは略同一面をなしている。なお、通風ダクト43の高さ方向530(図1参照)の端部は屋根構体40に設けられた開口部41に接続する。風の流れ300に示すように、客室内の空気は多孔板48とフィルタ46とを通過して通風ダクト43を経て、室内送風機室104の内部に導かれる。室内送風機室104の内部には、図示はしないが室内送風機及び室内熱交換器が備えられており、客室から室内送風機室104の内部に吸込まれた空気は、前述した室内熱交換器を通過する過程で、その温度及び湿度が調和された後、室内送風機室104から鉄道車両の客室内に調和空気として再供給される。
上記のような屋根上に空調装置を搭載した鉄道車両が高速走行するとき、空調装置の周囲において空気は滑らかに流れることができず、空気流れは例えば空調装置の前縁等から剥離を生じる。この剥離した空気の流れは、カルマン渦流のように向きが交互に変わる渦が連なる流れとなり、屋根上機器の上面カバーに周期的な空力加振力が作用して上面カバーを振動させる。外壁の振動は空調装置の内部において騒音310を生じさせ、騒音310は客室天井の開口部を通じて直接に車内へと伝搬する。かかる騒音は、図9において破線で示すように室内送風機室104をなす上面カバーの固有値に対応する周波数f1に卓越したピークを有する特性を示す。
空調装置の室内送風機を鉄道車両の屋根構体と天井との間の空間に取付け、冷却風を車体の長手方向に真直ぐ吹出すことで、室内送風機の吹出部の通風抵抗を低減して冷却風の流れを良くし、羽根車の外径を従来よりも小さくし、小型の送風機を使用して車内の騒音を低減させるとともに、室内送風機の消費電力を低減した鉄道車両が提案されている(特許文献1参照)。
鉄道車両の屋根上に搭載され、車内に空気を吹き出すための室内送風機を内蔵した車両用空調装置(本体)と、室内送風機から吹き出された空気の流れる方向を変えるように室内送風機の下側にそれぞれ位置するように取り付けられた案内板を備えており、室内送風機から吹き出された空気が案内板に衝突した際に発生した振動が車体に直接伝播することがないようにすることで、室内送風機が吹き出した空気が衝突することにより発生する振動を抑止し、車体に伝播する振動を低減する車両用空調装置及びそれを搭載した鉄道車両が提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−347617号公報 特開2007−253693号公報
車両室内の騒音は、乗客にとって快適さを損なう一因となっている。即ち、図10に示すように、客室天井47の開口部から放射された空調装置に起因する騒音310は客室内に拡散するため、乗客等の快適性が損なわれる懸念があった。
そこで、鉄道車両の屋根構体上に搭載される屋根上機器と客室とを接続する通風ダクトの構造に工夫を施すことで、空調装置に起因して騒音が通風ダクトに侵入しても、通風ダクトから客室に伝播される過程において騒音を減衰させる点で解決すべき課題がある。
本発明の目的は、空調装置の特に上面カバーの空気力学的振動に起因して生じた騒音が通風ダクトに侵入しても、車両の客室内に伝播される騒音を減衰させて乗客等の快適性を保つことができる鉄道車両を提供することである。
本発明による鉄道車両は、上部に空調装置を搭載し且つ前記空調装置への通気が可能な第1開口部を備えた屋根構体と、前記屋根構体の下側に張設されて客室の天井を定めており且つ前記客室からの通気が可能な第2開口部を備えた天井部材と、前記第1開口部と前記第2開口部とを接続し前記第1開口部と前記第2開口部とを繋ぐ流路を構成するダクトと、を備えていて、前記流路を流れる空気の流れ方向に交差する前記ダクトの断面積を前記第1開口部の開口面積より大きく構成することで、前記ダクトを膨張型消音器に構成していること、を特徴としている。
本鉄道車両によれば、屋根構体の上部に搭載された空調装置において、例えば外気の流れに起因した空力的な作用によって騒音が生じ、当該騒音が空調装置への空気の流路を与えるダクト内に侵入しても、ダクトは、流路を流れる空気の流れ方向に交差するダクトの断面積が第1開口部の開口面積より大きく構成されているために、膨張型消音器として作用して、当該騒音を減衰させることができる。したがって、ダクトに通じる天井部材の第2開口部から客室内に伝播される騒音を低減することができる。
本鉄道車両において、前記第2開口部については、前記第1開口部のほぼ直下に配置することができる。また、前記第2開口部については、前記第1開口部と前記鉄道車両の高さ方向に整列しておらず、前記鉄道車両の長手方向又は幅方向にオフセットして配置させることができる。この場合、更に、前記空調装置を音源とする騒音が前記第1開口部から前記第2開口部へ直接伝播することを抑制するため、前記第1開口部のほぼ直下に、前記ダクトの板材、又は前記ダクトの板材とその前記客室側に重ねられた前記天井部材の板材とを配設することができる。更にまた、一つの前記第1開口部に対して複数の前記第2開口部を前記天井部材に分散して配置し、前記第2開口部から前記流路に流入する前記客室からの空気を前記ダクトの内部で合流させた後、前記第1開口部を経て前記空調装置の内部へ到達させることができる。
本発明による鉄道車両は、また、上部に空調装置を搭載し且つ前記空調装置への通気が可能な第1開口部を備えた屋根構体と、前記屋根構体の下側に張設されて客室の天井を定めており且つ前記客室からの通気が可能な二つの第2開口部を備えた天井部材と、前記第1開口部と前記両第2開口部とを接続し前記第1開口部と前記両第2開口部とを繋ぐ流路を構成するダクトと、を備え、前記第1開口部から一方の前記第2開口部までの水平方向の距離と、前記第1開口部から他方の前記第2開口部までの水平方向の距離との差を、前記空調装置を音源とする騒音のピーク周波数に対応する波長の整数倍にその半波長を加えた長さとほぼ同一としたことで、前記ダクトを干渉形消音器に構成していること、を特徴としている。
本鉄道車両によれば、屋根構体の上部に搭載された空調装置において、例えば外気の流れに起因した空力的な作用によって騒音が生じ、当該騒音が空調装置への空気の流路を与えるダクト内に侵入しても、ダクトは、第1開口部から一方の第2開口部までの水平方向の距離と、第1開口部から他方の第2開口部までの水平方向の距離との差を、空調装置を音源とする騒音のピーク周波数に対応する波長の整数倍にその半波長を加えた長さとほぼ同一として構成されているために、第1開口部及び第2開口部から客室内に伝播される騒音は、開口部から当距離の客室内において互いに干渉によって消音される。本鉄道車両の場合、前記第2開口部については、前記両第1開口部と前記鉄道車両の高さ方向に整列しておらず、前記鉄道車両の長手方向又は幅方向にオフセットして配置することができる。
上記いずれかの鉄道車両において、前記第2開口部の前記客室の側には多孔板を備え、前記多孔板の前記第1開口部に近い部位の局所的な開口率を小さくするとともに、前記多孔板の前記第1開口部から離れた部位の局所的な開口率を大きくすることができる。更に、上記いずれかの鉄道車両において、前記ダクトは、前記流路側が吸音機能を備えており、前記吸音機能は、前記ダクトを構成する板材自体を多孔質等の吸音性の板材とすること、前記ダクトを構成する板材に吸音性の板材を貼付すること、及び前記ダクトを構成する板材に前記流路を流れる空気の流れをスムーズにする吸音性の整流部材を配置すること、の少なくとも一つを採用することにより備えることができる。更にまた、前記膨張型消音器又は前記干渉形消音器に構成された前記ダクトを、前記鉄道車両の幅方向で見て、当該幅方向の中央位置に一つ又は当該幅方向の両側にそれぞれ設けることができる。また、本鉄道車両は、前記空調装置に代えて前記客室内空気の換気機能を有する換気装置、又は前記客室内空気の換気機能を内蔵する前記空調装置に適用することができる。
本発明による鉄道車両では、特に、空調装置に起因する騒音が、空調装置を載置する屋根構体と客室の天井部とを貫通する通風ダクトを通過し客室内に伝播される過程で、空洞型消音構造をなす通風ダクトによって騒音レベルを決定するピーク成分の騒音を低減したりすることができるので、鉄道車両の高速走行によって空調装置の上面カバーが空力加振される結果生じる騒音によって、客室内の快適性を阻害されにくい鉄道車両を提供することができる。また、空調装置に起因する騒音が、空調装置を載置する屋根構体と客室の天井部とを貫通する干渉形消音器に構成された通風ダクトを通過した後、開口部から当距離の客室内において互いに干渉によって消音されるので、客室内の快適性を阻害されにくい鉄道車両を提供することができる。
図1は、空調装置を搭載した本発明による鉄道車両の実施例を示す斜視図である。 図2は、本発明による鉄道車両の実施例1であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。 図3は、本発明による鉄道車両の実施例2を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。 図4は、本発明による鉄道車両の実施例3を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。 図5は、本発明による鉄道車両の実施例4を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。 図6は、本発明による鉄道車両の実施例5を示す図であって、図1に示す鉄道車両の幅方向に沿う垂直断面Bで切断した断面図である。 図7は、本発明による鉄道車両の実施例6を示す図であって、図1に示す鉄道車両の幅方向に沿う垂直断面Bで切断した断面図である。 図8は、本発明による鉄道車両の実施例7を示す図であって、図4及び図5における矢視C−Cで見た鉄道車両の客室天井図である。 図9は、従来の空調装置を屋根上に備えた鉄道車両の高速走行時における客室内騒音レベルの周波数特性と本発明のそれとを比較した模式図である。 図10は、従来の屋根上に空調装置を搭載した鉄道車両の長手方向に沿って切断した断面図(図1のA断面相当)である。
以下、図面を参照して、本発明による屋根機器を備えた鉄道車両の実施例を説明する。
図1は、空調装置を搭載した本発明による鉄道車両の実施例を示す斜視図である。図1に示すように、鉄道車両(以下、簡単のために「車両」と略す。)1の幅方向を510とし、それに直交する長手方向と高さ方向をそれぞれ520,530とする。車両1は、床部を構成する台枠10と、台枠10の幅方向510の両端部に立設された側構体20,20(一方のみ図示)と、台枠10の長手方向520の両端部に立設された妻構体30,30(一方のみ図示)と、側構体20,20及び妻構体30,30の高さ方向530の上端部に載置された屋根構体40とから構成される。
車両の軽量化と製作性向上とを両立するために、台枠10、側構体20、屋根構体40を、対向する2枚の面板をリブで接続されたアルミニウム合金製の中空押出形材から構成する手法が確立されている。中空押出形材から台枠及び各構体を製作する場合、まず、架台の上面に、所定の形状に押出成形された押出形材をその押出方向と交差する方向に沿って所定の枚数並べて配設する。その後、押出形材の接合端面同士を突き合せた接合線に沿って、摩擦撹拌接合又は溶融溶接することによって、1枚ものの台枠及び各構体が製作される。
車両1を構成する台枠10の長手方向の両端部の下面には、軌道上を回動可能に支持された複数の輪軸を備える台車400,400が配設されるとともに、台車400,400は台枠10に連結されている。車両1を構成する側構体20には、窓22及び乗客の乗降に供される出入り口24が備えられる。また、屋根構体40の上面には空調装置100,100が搭載され、適当な固着手段によって固定されている。
図2は、本発明による鉄道車両の実施例1であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。図10に示した従来の車両の構造と同等の構成要素及び部位については、同じ符号を用いることにより再度の詳細な説明を省略する。図2に示すように、屋根構体40の下側である客室側には、屋根構体40との間に間隔をおいて、客室の天井を定める天井部材(以下「天井」と略す。)47が張設されている。屋根構体40には、空調装置100へ通気可能に形成されている第1開口部としての開口部41が備わっている。また、天井47には、客室から通気可能に形成されている第2開口部としての開口部47aが備わっている。この実施例では、開口部47aは開口部41のほぼ直下に配置されている。屋根構体40と天井47との間には、屋根構体40に備わる開口部41と、天井47に備わる開口部47aとを接続するように通風ダクト43が設けられている。通風ダクト43は、開口部41と開口部47aとを接続し開口部41と開口部47aとを繋ぐ流路を構成し、客室内の空気を空調装置100の内部に流通可能に接続している。
通風ダクト43は、図10に示す通風ダクト43と比較して、車両の長手方向520に大きな寸法を有するものとして形成されている。即ち、通風ダクト43の横断面積を開口部41の開口面積より大きく構成することで、通風ダクト43は膨張型消音器に構成されている。天井47の開口部47aには、フィルタ46及び多孔板48が設けられている。天井47に備わる開口部47aは、屋根構体40に備わる開口部41に対して、車両1の高さ方向530に整列しておらず、長手方向520にオフセットした位置に形成されている。屋根構体40の開口部41の直下には、通風ダクト43の板材及び天井47の板材が配設されている。通常、通風ダクト43をなす板材を多孔質のポーラス材などで構成することにより板材自体に吸音機能を付与する、あるいは、この吸音機能に代えて又はこれに加えて、図2に示すように通風ダクト43をなす板材の空気流路側の面に吸音材45を貼付して、通風ダクト43の消音機能を高めている。
上記のような構造であるため、客室からの空気は、矢印300で示すように、天井47に備わり且つフィルタ46及び多孔板48が設けられる開口部47aから通風ダクト43に流入し、屋根構体40に備わる開口部41に向かって屈曲して流れる。
車両1が高速走行するときに、屋根上機器として設置されている空調装置100の外側を流れる空気の剥離に起因した上面カバーの空気力学的な加振によって騒音310が生じる。騒音310は、通常、開口部41、通風ダクト43の内部を通じて進行し、フィルタ46と多孔板48とが設けられている開口部47aを通して客室内に拡散(放射)する。本実施例1においては、当該騒音310が客室方向へと放射されたとしても、屋根構体40の開口部41の直下に設置された客室の天井47、或いは当該天井47の上面に沿って配置される通風ダクト43の底板によって、客室内への直接伝播が妨げられ遮音される。さらに、通風ダクト43によって構成される膨張型消音器によって、騒音310の騒音レベルが低減される。また、騒音310は通風ダクト17内を伝播する過程で、その進行方向が屈曲する干渉効果と通風ダクト17をなす板材に貼付された吸音性能を備える板状の吸音材45の吸音効果によって、騒音が減衰したり吸音されたりするので、その騒音レベルが低減される。
本構造は、客室内の空気の空調を行う機能を有する屋根上機器を備えた鉄道車両に構成しているが、客室内空気の換気機能を有する換気装置、或いは換気装置を内蔵した空調装置の換気装置室の客室からの空気取入れ部に接続する通風ダクトを備えた鉄道車両に構成しても良い。また、本構造は、客室天井の開口部が車両中央に設けられているような鉄道車両の長手方向に延びる垂直平面での断面位置に設置しても良い。この場合、屋根構体40の開口部と客室天井の開口部との位置は、車体の長手方向にずれた位置に設けられることで、騒音が通風ダクトを伝播する過程で、その進行方向が屈曲される。
図9に、本発明による鉄道車両での、客室内での周波数と音圧レベルの騒音特性の概略が示されている。本発明によれば、音圧レベルが特異的に高い周波数f1を含む全周波数帯で音圧レベルを低下させることができる。
図2に示す実施例1においては、通風ダクト43内の風の流れ300に淀みや渦が生じやすい屈曲部位(角部)に、風の流れ300に妨げにならないように、斜面を有する断面三角形状の吸音材(整流部材)45が設けられている。吸音材(整流部材)45は、吸音性能を奏するのみならず、通風ダクト43の圧力損失の増大を抑制している。これにより、通風ダクト43内の風の流れ300をスムーズにするとともに客室天井47に衝突する騒音を吸音することができる。通風ダクト43内においては、吸音材(整流部材)45の図示配置位置と対角となる屈曲部位にも吸音材(整流部材)45を配置してよい。また、通風ダクト43だけで十分な騒音軽減効果が得られる場合には、吸音材(整流部材)45を省略することも可能である。
図3は、本発明による鉄道車両の実施例2を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。図2に示した構造と同様の部材及び部位には同じ符号を付すことにより再度の詳細な説明を省略する。図3に示す実施例2においては、屋根構体40に備わる開口部41と天井47に備わる開口部47aとにそれぞれ対応して通風ダクト43の開口44a,44bが形成されている。屋根構体40の開口部41、通風ダクト43の開口44a,44b、及び天井47の開口部47aは、ほぼ共通の中心軸線に沿って形成されている。
通気ダクト43の風の流れ300に垂直方向(水平面)の断面積70は、通気ダクト43の開口44bの面積に比較して大きく、通気ダクト43が膨張型消音器をなしている。通気ダクト43によって構成される膨張型消音器の透過損失は、開口部41の面積と断面積70との比に支配されるため、消音したい卓越周波数f1において透過損失が大きくなるように通気ダクト43の断面積70を選定すればよい。なお、通風ダクト43の左右横方向への空洞の広がりは対称であっても、対称でなくても良い。また、図示はしないが、図2に示すように、通風ダクト43の板材の表面に平板状の吸音材45を貼付してもよい。騒音のピーク周波数f1において透過損失が大きくなるように選定された断面積70を有す通気ダクト43によって、空調装置100の上面カバーに起因する騒音のピーク周波数f1を効果的に減衰することができるので、天井47の開口部47aから客室内に放射される騒音レベルを抑制することができる。
また、本実施例においては、風の流れ300は通風ダクト43を殆ど屈曲して流れないので他の実施例と比較して圧力損失を小さくできる。このため、空調装置100の内部に備えられる室内送風機に要求される仕様点の静圧を小さくすることができるので、消費電力を低減することができるとともに、室内送風機自身から発生する騒音レベルも小さくできる。
図4は、本発明による鉄道車両の実施例3を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。図2に示した構造と同様の部材及び部位には同じ符号を付すことにより再度の詳細な説明を省略する。図4に示す実施例3においては、屋根構体40に形成される開口部41が一つであるのに対して、天井47の開口部を複数に分散して配置した実施例である。図示の例では、天井47には、車両1の長手方向520に分散された二つの開口部47a,47aが備わっている。通風ダクト43には、これらの開口部47a,47aに対応してそれぞれ開口44a;44b,44bが形成されている。
屋根構体40に備わる開口部41に対向した通風ダクト43の部位には底板が延びていて、客室内側の真下からは開口部41を見ることができない。また、通風ダクト43の分岐点である開口部41に対向した底板の上面には、吸音材(整流部材)45が設けられている。吸音材(整流部材)45は断面三角形状を呈していて、両側が同等の傾斜の斜面になるように配置されている。天井47の開口部47a,47a及び通風ダクト43の開口44b,44bには、それぞれフィルタ46及び多孔板48が配置されている。図示はしないが、図2に示すように、通風ダクト43の板材の表面に平板状の吸音材45を貼付してもよい。
上記構造により、客室からの空気は、天井47に形成された二つの開口部47a,47aのそれぞれから、風の流れ300,300として、多孔板48及びフィルタ46を通過して通風ダクト43内に流入する。通風ダクト43内に流入した風の流れ300,300は、三角形状の吸音材(整流部材)45によってスムーズに案内されて通風ダクト43による圧力損失の増大が抑制される。風の流れ300,300は、屋根構体40の開口部41付近で合流して室内送風機室104に流入する。室内送風機室104に発生した騒音310は、屋根構体40の開口部41から通風ダクト43内に伝播するが、通風ダクト43をなす板材(底板)によって遮音される。また騒音310は、通風ダクト43の板材の風の流れる側の面に貼付された吸音材45に衝突することによって客室へ拡散する前に吸音され、減音される。更に、騒音310は通風ダクト43内を屈曲しながら伝播されて更に減衰されるので、天井47の開口部47a,47aから客室内への騒音の伝播を一層低減することができる。
本実施例の構造によれば、客室天井47に複数の開口部47a,47aが設けられているので、図2に示す構造を流れる客室の風の流れ300と同等の空気流量を確保するに当たって、天井47に備わる各開口部47aの開口面積を小さくすることができる。これにより、本実施例は、図2の構造と比較して、天井47に備わる開口部47aにおいて騒音の反射の効果が大きくなるので、結果として客室内の騒音を一層低減することができる。なお、天井47に備わる開口部47aの数は三つ以上でも良い。また、吸音材45については、十分な騒音低減の効果が得られれば、省略することも可能である。
図5は、本発明による鉄道車両の実施例4を示す図であって、図1に示す鉄道車両の長手方向に沿う垂直断面Aで切断した断面図である。図2に示した構造と同様の部材及び部位には同じ符号を付すことにより再度の詳細な説明を省略する。図5に示す実施例4は、図4に示す第3実施例の構成と比較して、基本的な構成としては同じであるが、屋根構体40に備わる開口部41の開口中心から天井47に備わる開口部47a,47aの開口中心までに至る距離L1,L2を違えた点が異なっている。なお、図4に示す三角形状の吸音材(整流部材)45を記していないが、必要に応じて備えても良い。
当該距離L1,L2の差(=L1−L2)は、図10に示した騒音のピーク周波数f1に対応する波長の整数倍にその半波長λ/2を加えた値に略一致しており、距離L1,L2の差を設けて開口部47a,47aを備えることによって、通風ダクト43は干渉型消音器に構成されている。したがって、騒音のピーク周波数f1において、天井47に備わるそれぞれの開口部47a,47aから放射される騒音は、開口部47a,47aから等距離の客室内において干渉により消音されるので、客室の内部において、卓越したピーク周波数を有す騒音が低減され、客室内快適性が向上する。
図6は、本発明による鉄道車両の実施例5を示す図であって、図1に示す鉄道車両の幅方向に沿う垂直断面Bで切断した断面図である。図2に示した構造と同様の部材及び部位には同じ符号を付すことにより再度の詳細な説明を省略する。実施例5においては、空調装置100をなす室内送風機室104には、熱交換機112,112が車両の幅方向510に隔置して配設されており、両熱交換機112,112の間の幅方向510の中央に送風機110が配置されている。屋根構体40とその車内側に張設される天井47との間には、幅方向510に沿った左右にそれぞれ、図5に示す通風ダクト43と同様の開口部が分散配置された構造を持つ通風ダクト(ダクトそのものは図示略。)が適用されている。
図6の右側に示すように、天井47には、開口部47a,47aが幅方向510に離れた位置に分散配置されて備わっている。各開口部47aには、フィルタ46が設けられている。両開口部47a,47aは、中心間距離として、屋根構体40に備わる開口部41からの距離がL3及びL4で示すように異なるように、配置されている。天井47の幅方向510の中央部には、開口部47b,47bが備わっている。送風機110から吹き出された調和空気は、屋根構体40の幅方向510中央に備わる開口部を通じて、天井47に備わる開口部47b,47bから客室内に吹き出される。
天井47に備わる開口部47a,47aが屋根構体40の開口部41に対して距離(L3,L4)の異なる位置に形成されていることによって干渉型消音器が構成されており、室内送風機室104で発生し開口部47a,47aから放射される騒音310は、開口部47a,47aから等距離の客室内において干渉により消音される。このように、客室の天井47の開口部47aの配置は、車両の横方向510及び長手方向520に関して任意であり、また天井47の開口部47aの数も任意である。したがって、騒音のピーク周波数f1において、天井47のそれぞれの開口部47a,47aから放射される騒音は、開口部から等距離の客室内において干渉により消音されるので、客室の内部において、卓越したピーク周波数を有す騒音が低減され、客室内快適性が向上する。
図7は、本発明による鉄道車両の実施例6を示す図であって、図1に示す鉄道車両の幅方向に沿う垂直断面Bで切断した断面図である。図6に示した構造と同様の部材及び部位には同じ符号を付すことにより再度の詳細な説明を省略する。実施例6においては、車両の幅方向510に沿って左右の各側に設けられる通風ダクト構造については、それ自体を図示していないが、図5に示したように、天井47に備わる開口部47a,47aが車両の長手方向520に分散配置され且つ屋根構体40に備わる開口部41から開口部47a,47aまでの中心間距離としての距離がL1,L2で示すように異なり、かかる距離の差(=L1−L2)が図10に示した騒音のピーク周波数f1に対応する波長の整数倍にその半波長λ/2を加えた長さに略一致しているような構造が採用されている。
空調装置100の室内送風機室104で発生した騒音は、天井47に幅方向510に沿って分散配置された各々の開口部47a,47aから客室内に放射される。各開口部47a,47aから客室内に放射される騒音310の位相は、開口部47a,47aからの距離が略等しい立位の乗客耳元位置(台枠10の床面からの距離H1の位置)と、開口部47a,47aからの距離が所定距離となる座位の乗客耳元位置(台枠10の床面からの距離H2の位置)とにおいて、位相が逆になるように設定される。
このように、天井47に備わる開口部47a,47aからそれぞれ放射された騒音310の位相が逆になるため、これら座位及び立位の乗客耳元位置における騒音は干渉により消音させることができるので、卓越したピーク周波数を有す騒音が低減され、客室内快適性が向上する。
図8は、本発明による鉄道車両の実施例7を示す図であって、図4及び図5における矢視C−Cで見た鉄道車両の客室天井図である。本実施例においては、図8に示すように、屋根構体40に備わる開口部41の直下には天井47の板材が配設されており、開口部41の下方は天井47で覆われている。
本実施例においては、客室天井47に備わる開口部47aには、多孔板48が嵌め込まれている。多孔板48の孔49の間隔P1,P2,P3…は、屋根構体40に備わる開口部41から各孔49までの距離が長くなるほど、逆に短くなる(反比例)ように設定されている。つまり、開口部41(音源)からの距離が大きい部の間隔を小さく(局所的な多孔板48の開口率を大きく)し、距離が小さい部分の間隔を大きく(局所的な多孔板48の開口率を小さく)している。これにより、通風ダクト43(図4、図5)を伝播して客室の天井47に備わる開口部47aの多孔板48から放射される騒音の伝播距離が長くなる(伝播距離が長くなるところほど孔間隔を短くしてより多くの風の流れ300を許容している)ため、騒音を距離減衰させることができるとともに、多孔板48の音源に近い部位の開口率を大きく、音源から離れた部位の開口率を小さくすることによって、多孔板48の遮音性を高めている。本実施例における通風ダクトの構成は、図2に示す実施例1においても適用可能であることは明らかである。
したがって、空調装置100に起因する騒音が通風ダクト43を経由して、多孔板48の開口部49から客室内に拡散される騒音は、距離減衰効果と多孔板48との遮音効果とによって減衰されるため、客室内に放射される騒音レベルを小さくすることができ、客室内の快適性が向上する。
なお、本実施例の構造は、屋根上に搭載されるとともに、客室内の空気の空調を行う機能を有する空調装置100を備えた鉄道車両に構成しているが、客室内の空気を車外へ排出する排気装置(換気装置)を屋根上に搭載した鉄道車両に適用しても良い。この場合は、鉄道車両1をなす屋根構体40の所定の場所に備わる開口部と客室内の天井に備わる開口部とが通気ダクトで連結されており、この通気ダクト及び天井の開口部に備わる多孔板に、実施例1から実施例5及び実施例7に示した特徴を備えることによって、排気装置の上面カバーに起因する騒音が客室内に伝播することを抑制できる。
1 車両
10 台枠 20 側構体
22 窓 24 出入り口
30 妻構体
40 屋根構体 41 開口部
42 断熱材 43 通風ダクト
44a,44b 開口部 45 吸音材(整流部材)
46 フィルタ
47 天井 47a 開口部
48 多孔板 49 開口部(孔)
100 空調装置 102 室外送風機室
104 室内送風機室 106 機器室
110 送風機 112 熱交換機
300 風の流れ 310 騒音
400 台車
510 車両の幅方向 520 車両の長手方向
530 車両の高さ方向

Claims (11)

  1. 上部に空調装置を搭載し且つ前記空調装置への通気が可能な第1開口部を備えた屋根構体と、
    前記屋根構体の下側に張設されて客室の天井を定めており且つ前記客室からの通気が可能な第2開口部を備えた天井部材と、
    前記第1開口部と前記第2開口部とを接続し前記第1開口部と前記第2開口部とを繋ぐ流路を構成するダクトと、
    を備える鉄道車両において、
    前記流路を流れる空気の流れ方向に交差する前記ダクトの断面積を前記第1開口部の開口面積より大きく構成することで、前記ダクトを膨張型消音器に構成していること、
    を特徴とする鉄道車両。
  2. 請求項1に記載された鉄道車両において、
    前記第1開口部のほぼ直下に前記第2開口部が配置されていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  3. 請求項1に記載された鉄道車両において、
    前記第2開口部は前記第1開口部と前記鉄道車両の高さ方向に整列しておらず、前記鉄道車両の長手方向又は幅方向にオフセットしていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  4. 請求項3に記載された鉄道車両において、
    前記空調装置を音源とする騒音が前記第1開口部から前記第2開口部へ直接伝播することを抑制するため、前記第1開口部のほぼ直下には、前記ダクトの板材、又は前記ダクトの板材とその前記客室側に重ねられた前記天井部材の板材とが配設されていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  5. 請求項1に記載された鉄道車両において、
    一つの前記第1開口部に対して複数の前記第2開口部が前記天井部材に分散して配置されており、
    前記第2開口部から前記流路に流入する前記客室からの空気は前記ダクトの内部で合流した後、前記第1開口部を経て前記空調装置の内部へ到達すること、
    を特徴とする鉄道車両。
  6. 上部に空調装置を搭載し且つ前記空調装置への通気が可能な第1開口部を備えた屋根構体と、
    前記屋根構体の下側に張設されて客室の天井を定めており且つ前記客室からの通気が可能な二つの第2開口部を備えた天井部材と、
    前記第1開口部と前記両第2開口部とを接続し前記第1開口部と前記両第2開口部とを繋ぐ流路を構成するダクトと、
    を備える鉄道車両において、
    前記第1開口部から一方の前記第2開口部までの水平方向の距離と、前記第1開口部から他方の前記第2開口部までの水平方向の距離との差を、前記空調装置を音源とする騒音のピーク周波数に対応する波長の整数倍にその半波長を加えた長さとほぼ同一としたことで、前記ダクトを干渉形消音器に構成していること、
    を特徴とする鉄道車両。
  7. 請求項6に記載された鉄道車両において、
    前記第2開口部は前記両第1開口部と前記鉄道車両の高さ方向に整列しておらず、前記鉄道車両の長手方向又は幅方向にオフセットしていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項の請求項において、
    前記第2開口部の前記客室の側には多孔板が備えられており、
    前記多孔板の前記第1開口部に近い部位の局所的な開口率を小さくするとともに、前記多孔板の前記第1開口部から離れた部位の局所的な開口率を大きくしたこと、
    を特徴とする鉄道車両。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項の請求項において、
    前記ダクトは、前記流路側が吸音機能を備えており、
    前記吸音機能は、前記ダクトを構成する板材自体を多孔質等の吸音性の板材とすること、前記ダクトを構成する板材に吸音性の板材を貼付すること、及び前記ダクトを構成する板材に前記流路を流れる空気の流れをスムーズにする吸音性の整流部材を配置すること、の少なくとも一つを採用することにより備えられていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項の請求項において、
    前記膨張型消音器又は前記干渉形消音器に構成された前記ダクトは、前記鉄道車両の幅方向で見て、当該幅方向の中央位置に一つ又は当該幅方向の両側にそれぞれ設けられていること、
    を特徴とする鉄道車両。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項の請求項において、
    前記空調装置に代えて前記客室内空気の換気機能を有する換気装置、又は前記客室内空気の換気機能を内蔵する前記空調装置に適用されていること、
    を特徴とする鉄道車両。
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