JP2012142411A - セラミック電子部品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バリスタ素体20と、バリスタ素体20の表面20aに形成された端子電極10と、を備えるセラミック電子部品100であって、端子電極10が、金属3及びガラス成分1を含有し、バリスタ素体20及び端子電極10を横断する断面において、バリスタ素体20と端子電極10との境界線上に存在するガラス溜まり1aの割合が、境界線全体に対して0〜30%であり、端子電極10の表面に存在するガラス成分1の面積の割合が、端子電極10の表面の面積に対して0〜50%である。
【選択図】図2
Description
図1は、本実施形態のセラミック電子部品全体の断面を示す。セラミック電子部品100は、バリスタ素体20(セラミック素体)と、バリスタ素体20の主面20aの上に設けられた端子電極10と、を備えるバリスタである。バリスタ素体20は、バリスタ層22,24,26がこの順で積層された積層構造を有している。各バリスタ層22,24,26に設けられたビアホールには、ビアホール電極32が形成されている。バリスタ素体20の主面20a側に配置されたバリスタ層22に設けられたビアホール電極32は、端子電極10と物理的に接触している。したがって、端子電極10は、ビアホール電極32を介して、バリスタ層22,24,26の間に埋設された内部電極34と電気的に接続されている。
次に、バリスタ100の製造方法の一例を説明する。バリスタ100の製造方法は、バリスタ素体20を形成する第1工程と、バリスタ素体20の主面20a上に端子電極10を形成する第2工程と、を有する。以下、各工程の詳細を説明する。
(実施例2)
バリスタ素体形成用のスラリーを以下の手順で調製した。酸化亜鉛の粉末と、有機バインダ樹脂、有機溶剤、及び添加剤を配合し、ボールミルを用いて20時間混合して、バリスタ素体用のスラリーを得た。
実施例1,3〜12及び比較例2〜4では、表2に示す導電粉を用いて端子電極用の導電性ペーストを作製した。比較例1ではガラスコートを具備しない銅粒子を導電粉に用いた。これらの事項以外は、実施例2と同様の方法で、各実施例及び比較例のバリスタ100を作製した。なお、表2に示す実施例5のガラスコートの組成式「SiO2−B2O3−R2O」におけるRは、Li、Na及びKを意味する。
樹脂に埋めた各バリスタを研磨し、セラミック素体、ビアホール電極及び端子電極を横断する断面を形成した。走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて各バリスタの断面の反射電子像を観察した。反射電子像では、断面に露出するガラス成分を黒色の部分として確認できた。反射電子像に基づき、各バリスタにおけるガラス溜まりの割合(ΣLg)/Lbを測定した。結果を表2に示す。表2では、端子電極とセラミック素体との界面(境界線)にガラス溜りが無いもの((ΣLg)/Lbがゼロであるもの)を「A」と評価した。(ΣLg)/Lbが30%以下であるものを「B」と評価した。(ΣLg)/Lbが30%を超えるものを「C」と評価した。なお、本発明において、「ガラス溜まり」とは、境界線上における長さが5μm以上であるガラス成分である。また、「ガラス溜まりの割合((ΣLg)/Lb)」とは、ガラス溜まりの境界線上の長さの合計値が境界線全体の長さに占める割合である。
各バリスタの端子電極の表面をSEMで観察し、視野内の端子電極の外表面に露出するガラス成分の面積割合Rsを測定した。結果を表2に示す。Rsが0〜20%未満であるものを「A」と評価した。Rsが20〜50%であるものを「B」と評価した。Rsが50%を超えるものを「C」と評価した。
各バリスタの端子電極の断面を電子線マイクロアナライザ(EPMA)で分析し、銅と酸素の分布と重なる部分を酸化銅と判断した。端子電極の断面の金属部分の面積に対する、端子電極の断面に露出した酸化銅の面積割合(以下、「CuO量」と記す。)を測定した。結果を表2に示す。CuO量が0.1〜5.0%であるものを「A」と評価した。CuO量が5.0%を超え8.0%以下であるものを「B」と評価した。CuO量が8.0%を超えるものを「C」と評価した。
実施例2の端子電極ペーストをスクリーン印刷でバリスタ素体上に塗布し、5×5mmの大きさの電極パターンを形成した。電極パターンを熱風で乾燥した後、焼付を行い、実施例2の接着強度測定用サンプルを作製した。電極パターンの焼付条件は上記と同様であった。作製した測定用サンプルの端子電極にアルミ製のピンを接着剤で接着し、デジタル式荷重測定器を用いてバリスタ素体の主面とピンとが対向する方向にピンを引っ張って、端子電極がバリスタ素体から剥離するのに必要な引張力を測定した。また、各実施例及び比較例の導電性ペーストを用いたこと以外は、実施例2の測定用サンプルと同様の方法で、各実施例及び比較例の測定用サンプルを作製した。各測定用サンプルの端子電極の接着強度を、実施例2と同様の方法で測定した。結果を表3に示す。表3では、引張力が1.47Nを超えるものを「A」と評価した。引張力が0.98〜1.47Nであるものを「B」と評価した。引張力が0.98N未満であるものを「C」と評価した。引張力が高いことは、端子電極の接着強度が高いことを意味する。
各バリスタの端子電極の表面にNiめっきを行って、端子電極の表面をSEMで観察した。結果を表3に示す。観察した視野中のめっき膜に不連続な部分が無いものを「A」と評価した。不連続な部分があるものを「C」と評価した。
各バリスタの端子電極の断面をSEMで観察した。結果を表3に示す。表3では、良好な焼結性を示したものを「A」と評価しした。評価がAである端子電極の断面は図8(a)に対応する。評価がAである端子電極に比べて空孔が比較的多かったものを「B」と評価した。評価がBである端子電極の断面は図8(b)に対応する。導電粉の焼結(粒成長)が進まず、端子電極が十分に緻密化していなかったものを「C」と評価した。評価がCである端子電極の断面は図9(a)に対応する。粒子の異常成長があり、過焼結が起こったものを「D」と評価した。評価がCである端子電極の断面は図9(b)に対応する。
各バリスタの端子電極の両端部の間の抵抗値をテスタで測定し、抵抗率を算出した。結果を表3に示す。抵抗率が10Ω・cm未満のものを「A」と評価した。抵抗率が10〜100Ω・cmのものを「B」と評価した。抵抗率が100Ω・cmを超えるものを「C」と評価した。
Claims (3)
- セラミック素体と、前記セラミック素体の表面に形成された端子電極と、を備えるセラミック電子部品であって、
前記端子電極が、金属及びガラス成分を含有し、
前記セラミック素体及び前記端子電極を横断する断面において、前記セラミック素体と前記端子電極との境界線上に存在するガラス溜まりの割合が、前記境界線全体に対して0〜30%であり、
前記端子電極の表面に存在する前記ガラス成分の面積の割合が、前記端子電極の表面の面積に対して0〜50%である、
セラミック電子部品。 - 前記端子電極の断面に存在する酸化銅の面積の割合が、前記端子電極の断面の金属部分の面積に対して0.1〜8.0%である、
請求項1に記載のセラミック電子部品。 - 前記金属は、Cu、Al、Si、Ni、Ag、In、Sn及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種である、
請求項1又は2に記載のセラミック電子部品。
Priority Applications (1)
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JP2010293743A JP2012142411A (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | セラミック電子部品 |
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JP2010293743A JP2012142411A (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | セラミック電子部品 |
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JP2010293743A Pending JP2012142411A (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | セラミック電子部品 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20150086359A (ko) * | 2012-12-18 | 2015-07-27 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 적층 세라믹 전자부품 및 그 제조방법 |
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JP2001307944A (ja) * | 2000-04-26 | 2001-11-02 | Taiyo Yuden Co Ltd | 積層セラミックコンデンサの製造方法及び外部電極用ペースト |
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2010
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