JP2012140930A - 燃料噴射装置 - Google Patents

燃料噴射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012140930A
JP2012140930A JP2011198460A JP2011198460A JP2012140930A JP 2012140930 A JP2012140930 A JP 2012140930A JP 2011198460 A JP2011198460 A JP 2011198460A JP 2011198460 A JP2011198460 A JP 2011198460A JP 2012140930 A JP2012140930 A JP 2012140930A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
pressure
valve
fuel injection
circumferential surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011198460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5304861B2 (ja
Inventor
Hisafumi Adachi
尚史 足立
Tsukasa Yamashita
司 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2011198460A priority Critical patent/JP5304861B2/ja
Priority to DE201110056406 priority patent/DE102011056406A1/de
Priority to CN201110434371.7A priority patent/CN102536562B/zh
Priority to US13/328,140 priority patent/US9109556B2/en
Publication of JP2012140930A publication Critical patent/JP2012140930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5304861B2 publication Critical patent/JP5304861B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M47/00Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M47/02Fuel-injection apparatus operated cyclically with fuel-injection valves actuated by fluid pressure of accumulator-injector type, i.e. having fuel pressure of accumulator tending to open, and fuel pressure in other chamber tending to close, injection valves and having means for periodically releasing that closing pressure
    • F02M47/027Electrically actuated valves draining the chamber to release the closing pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M61/00Fuel-injectors not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00
    • F02M61/16Details not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M61/02 - F02M61/14
    • F02M61/168Assembling; Disassembling; Manufacturing; Adjusting
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/80Fuel injection apparatus manufacture, repair or assembly
    • F02M2200/8015Provisions for assembly of fuel injection apparatus in a certain orientation, e.g. markings, notches or specially shaped sleeves other than a clip
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2200/00Details of fuel-injection apparatus, not otherwise provided for
    • F02M2200/80Fuel injection apparatus manufacture, repair or assembly
    • F02M2200/8061Fuel injection apparatus manufacture, repair or assembly involving press-fit, i.e. interference or friction fit
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2547/00Special features for fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M2547/001Control chambers formed by movable sleeves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M2547/00Special features for fuel-injection valves actuated by fluid pressure
    • F02M2547/008Means for influencing the flow rate out of or into a control chamber, e.g. depending on the position of the needle

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】生産性に優れた構造によって安定した燃料噴射特性を実現する。
【解決手段】燃料噴射装置10は、ノズルニードル90の端部に圧力室34を区画するシリンダ80を備える。シリンダ80内には、制御部材としてのフローティングプレート100が配置されている。環状のガイド部材120は、オリフィス部材50の円周面57と、ノズルボディ40の円周面44とを基準面として、それらを整列させる。このため、ノズルボディ40とオリフィス部材50とが径方向に関して位置決めされる。ノズルボディ40は、ノズルニードル90を介してフローティングプレート100の位置を規定している。従って、オリフィス部材50に対してフローティングプレート100を正規の位置に配置することができる。この結果、安定した燃料噴射特性が得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、噴孔からの燃料噴射を断続する弁部材に作用する燃料圧力を調節することにより弁部材の動きを制御する燃料噴射装置に関する。
特許文献1、特許文献2、および特許文献3は、噴孔からの燃料噴射を断続する弁部材に燃料圧力を作用させる圧力室と、この圧力室の圧力を調節することによって弁部材を移動させる圧力調節機構とを備える燃料噴射装置が開示されている。これらの燃料噴射装置においては、圧力調節機構は、電磁弁の開閉によって生じる圧力変化に応答して移動する圧力応動型の制御部材を用いることが提案されている。この種の燃料噴射装置においては、期待された性能を発揮するために、複数の部材が正確に位置決めされることが重要であった。
欧州特許第1656498号明細書 特開平6−108948号公報 特許第4054621号公報
燃料供給装置における複数の部品を正規の位置に整列させるために、ピンを用いることが考えられる。図7は、アライメント用のピンを採用した比較例に係る燃料噴射装置P10の断面図である。噴孔を開閉するニードルP1は、噴孔が形成されたノズルボディP2内に収容されている。ノズルボディP2は、リテーニングナットP4によってオリフィス部材P3に固定されている。ノズルボディP2内には、シリンダP5が配置されている。シリンダP5内には、ニードルP1の端部がピストンとして挿入されている。シリンダP5は、オリフィス部材P3に押し付けられている。シリンダP5内には、圧力室が区画形成されている。圧力室内には、制御部材としてのフローティングプレートP6が配置されている。フローティングプレートP6は、圧力室への燃料の流入と、圧力室からの燃料の流出とを制御する。
ノズルボディP2とオリフィス部材P3との間には、ピンP71、P72が設けられている。ピンP71、P72は、ノズルボディP2とオリフィス部材P3とを正規の位置において整列させる。ノズルボディP2には、ピンP71を収容するための穴P81と、ピンP72を収容するための穴P82とが形成されている。オリフィス部材P3には、ピンP71を収容するための穴P91と、ピンP72を収容するための穴P92とが形成されている。
ところが、ピンP71、P72を使用するアライメント構造は、大きい誤差を生じる複数の要因を有している。例えば、穴P81、P82、P91、P92の位置の誤差、穴P81、P82、P91、P92の大きさの誤差、ピンP71、P72の大きさの誤差などの要因が、ノズルボディP2とオリフィス部材P3との間にずれを生じさせる。
例えば、ノズルボディP2とオリフィス部材P3との間のずれは、ノズルボディP2の位置精度を低下させる。また、上記ずれは、燃料の通路の連通状態を変化させるおそれがある。このため、上記ずれに起因して、燃料噴射特性が変化するおそれがあった。また、複数の製品毎に、燃料噴射特性の差を生じるおそれがあった。このような問題点は、シリンダP5を備える燃料噴射装置においても、シリンダP5を備えない燃料噴射装置においても、生じる問題点であった。また、このような問題点は、圧力応動型の制御部材を備える燃料噴射装置においても、圧力応動型の制御部材を備えない燃料噴射装置においても、生じる問題点であった。
さらに、シリンダP5を採用する燃料噴射装置においては、ノズルボディP2とオリフィス部材P3との間のずれは、例えば、オリフィス部材P3とシリンダP5との径方向のずれを生じさせる。このずれに起因して、所期の燃料噴射特性が得られないことがあった。また、複数の製品毎に、燃料噴射特性の差を生じるおそれがあった。
さらに、フローティングプレートP6を採用する燃料噴射装置においては、ずれの影響が顕著に表れることがあった。図8は、比較例の燃料噴射装置P10のずれた配置を示す拡大断面図である。図9は、比較例の燃料噴射装置P10のずれた配置を示す平面図である。ノズルボディP2とオリフィス部材P3とがずれると、オリフィス部材P3の中心軸AXP3と、シリンダP5の中心軸AXP5とが正規の位置からずれる。この場合、オリフィス部材P3とフローティングプレートP6との接触部CSは、図示されるように、偏りを生じる。しかも、この偏り量は一定ではない。このため、フローティングプレートP6に作用する圧力にも偏りが生じる。この結果、フローティングプレートP6が、期待された挙動を示さない。例えば、期待された燃料噴射特性を実現できない場合があった。また、フローティングプレートP6の挙動が不安定となるため、燃料噴射特性が不安定となるおそれがあった。また、複数の製品毎に、フローティングプレートP6が異なる挙動を示し、燃料噴射特性の差を生じるおそれがあった。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品間の径方向に関する正確な位置決めが可能な燃料噴射装置を提供することである。
本発明の他の目的は、生産性に優れた構造によって部品間の径方向に関する正確な位置決めが可能な燃料噴射装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、安定した燃料噴射特性を発揮する燃料噴射装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、生産性に優れた構造によって安定した燃料噴射特性を発揮する燃料噴射装置を提供することである。
本発明の具体的な目的のひとつは、圧力室を区画するシリンダを備える燃料噴射装置の燃料噴射特性を改善することである。
本発明の具体的な目的のひとつは、シリンダ内に制御部材を備える燃料噴射装置の燃料噴射特性を改善することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、高圧燃料の通路が内部に形成され、高圧燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射する噴孔(11)が先端部に形成された弁本体(40)と、弁本体の内部において弁本体の軸方向に移動し、噴孔への高圧燃料の供給を断続する弁部材(90)と、弁部材の端部に面して形成され、弁部材に作用する燃料の圧力を調節することにより弁部材の移動を制御する圧力室(34)を区画するとともに、圧力室の燃料圧力を調節するための燃料が通過する制御通路(31、32、235)を形成するハウジング部材(50、250b)と、圧力室に配置され、ハウジング部材に接離することにより、少なくとも流入路と圧力室との連通を断続するとともに、弁本体によって径方向の位置が規定される制御部材(100)と、弁本体(40)の円周面(44)に嵌め合わされるとともに、ハウジング部材(50、250b)の円周面(57)に嵌め合わされ、弁本体とハウジング部材とを径方向に関して位置決めする環状の位置決め部材(120)とを備えることを特徴とする。
この構成によると、環状の位置決め部材によって弁本体とハウジング部材とが径方向に関して正確に位置決めされる。このため、弁本体とハウジング部材との間の径方向の位置ずれに起因する噴射特性の不安定を抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、弁本体、および/またはハウジング部材は、位置決め部材を軸方向に関して位置決めする段差面(58)を有することを特徴とする。この構成によると、位置決め部材を軸方向に関して位置決めすることができる。
請求項3に記載の発明は、位置決め部材の軸方向長さ(GC)は、段差面(58)に隣接する円周面(57)の軸方向長さ(RL)より長い(GC>RL)ことを特徴とする。この構成によると、弁本体とハウジング部材とのいずれか一方と位置決め部材とを嵌め合わせた後に、位置決め部材が突出した状態となる。このため、弁本体とハウジング部材との他方と、位置決め部材の突出部分とを嵌め合わせる作業が容易になる。
請求項4に記載の発明は、ハウジング部材と弁部材との間に配置され、弁部材を閉弁方向へ付勢するリターンスプリング(97)を備え、円周面(57)の軸方向長さ(RL)と、位置決め部材の軸方向長さ(GC)とは、円周面から軸方向へ突出する位置決め部材の突出量(GP)がリターンスプリング(97)の圧縮量(SP)より長く(GP>SP)なるように設定されていることを特徴とする。この構成によると、リターンスプリングが自由長にあるときでも位置決め部材の突出部分に弁本体またはハウジング部材を嵌め合わせることができる。
請求項5に記載の発明は、位置決め部材の厚さ(GW)は、段差面(58)の幅(RW)以下(GW≦RW)であることを特徴とする。この構成によると、位置決め部材を段差の範囲内に収容することができる。
請求項6に記載の発明は、位置決め部材は、弁本体(40)および/またはハウジング部材(50、250b)を嵌め合い位置へ案内する傾斜面(122、123)を有することを特徴とする。この構成によると、傾斜面によって弁本体、および/またはハウジング部材を位置決め部材との嵌め合い位置へ案内することができる。このため、弁本体、および/またはハウジング部材を位置決め部材の内部へ挿入する作業が容易になる。
請求項7に記載の発明は、位置決め部材(120)は、弁本体(40)の外周の円周面(44)に嵌め合わされるとともに、ハウジング部材(50,250b)の外周の円周面(57)に嵌め合わされており、さらに、弁本体とハウジング部材とにわたって配置され、位置決め部材(120)より径方向外側に位置し、弁本体とハウジング部材とを軸方向に固定する固定部材(70)を備え、固定部材(70)により位置決め部材を軸方向に関して保持することを特徴とする。この構成によると、弁本体とハウジング部材とを軸方向に関して固定する固定部材、例えばリテーナナットによって、位置決め部材を軸方向に関して保持することができる。
請求項8に記載の発明は、弁部材の端部に設けられたピストン部(91)を収容するとともに、ハウジング部材(50、250b)に押し付けて配置され、ハウジング部材とともに圧力室(34)を区画するシリンダ(80)を備え、シリンダの径方向の位置が弁部材によって規定され、さらに弁部材の径方向の位置が弁本体によって規定されていることを特徴とする。この構成によると、ハウジング部材に押し付けられるシリンダの径方向の位置は、弁部材を介して弁本体によって規定される。弁本体とハウジング部材とが、位置決め部材によって正確に位置決めされるから、シリンダもハウジング部材に対して正確に位置決めされる。
請求項9に記載の発明は、制御通路は、圧力室に燃料を流入させる流入路(31)、および圧力室から燃料を流出させる流出路(32)を含み、さらに、圧力室に配置され、ハウジング部材に接離することにより、少なくとも流入路と圧力室との連通を断続するとともに、弁本体によって径方向の位置が規定される制御部材(100)を備え、制御部材(100)の径方向の位置がシリンダによって規定され、ハウジング部材と制御部材(100)とが、流入路と圧力室との連通を断続するための平面シールを形成していることを特徴とする。この構成によると、制御部材の径方向の位置は、シリンダと弁部材とを介して弁本体によって規定される。すなわち、制御部材とハウジング部材とが径方向に関して正確に位置決めされる。さらに、ハウジング部材と制御部材との間には、制御部材の径方向の位置ずれを許容する平面シールが設けられている。このような構成においても、制御部材を正規の位置に位置決めできる。このため、平面シールのシール面の偏りを抑制することができる。この結果、ハウジング部材と制御部材との間の径方向の位置ずれに起因する噴射特性の不安定を抑制することができる。
請求項10に記載の発明は、制御通路は、圧力室への燃料の流入、および圧力室からの燃料の流出に共通に利用される共通通路(235)を含むことを特徴とする。この構成によると、共通通路をもつ燃料噴射装置においても、弁本体とハウジング部材とを径方向に関して正確に位置決めすることができる。
なお、特許請求の範囲および上記手段の項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明を適用した第1実施形態に係る燃料供給システムを示すブロック図である。 第1実施形態の燃料噴射装置を示す断面図である。 第1実施形態の燃料噴射装置を示す拡大断面図である。 第1実施形態の燃料噴射装置を示す拡大断面図である。 第1実施形態の燃料噴射装置の正規の配置を示す拡大断面図である。 第1実施形態の燃料噴射装置の正規の配置を示す平面図である。 比較例の燃料噴射装置の断面図である。 比較例の燃料噴射装置のずれた配置を示す拡大断面図である。 比較例の燃料噴射装置のずれた配置を示す平面図である。 本発明を適用した第2実施形態の燃料噴射装置を示す拡大断面図である。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
図1は、本発明を適用した第1実施形態に係る燃料供給システム1を示すブロック図である。燃料供給システム1には、第1実施形態に係る燃料噴射装置10が用いられている。燃料供給システム1は、内燃機関2に燃料を供給する。内燃機関2は、多気筒のディーゼル機関である。内燃機関2のヘッド部材2aは、燃焼室2bを区画している。燃料供給システム1は、直接噴射式燃料供給システムである。燃料噴射装置10は、燃焼室2b内に向けて直接的に燃料を噴射する。燃料供給システム1は、燃料タンク3、フィードポンプ4、高圧燃料ポンプ5、コモンレール6、電子制御装置(ECU:Electronic Control
Unit)7、および燃料噴射装置10を備える。
フィードポンプ4は、電動式のポンプである。フィードポンプ4は、燃料タンク3内に収容されている。フィードポンプ4は、高圧燃料ポンプ5に燃料配管8aによって接続されている。フィードポンプ4は、燃料タンク3内の液相燃料に、所定のフィード圧を与え、高圧燃料ポンプ5に供給する。燃料配管8aには、燃料の圧力を所定値に調節する調圧弁を設けることができる。
高圧燃料ポンプ5は、内燃機関2に取り付けられている。高圧燃料ポンプ5は、内燃機関2の出力軸によって駆動される。高圧燃料ポンプ5は、コモンレール6に燃料配管8bによって接続されている。高圧燃料ポンプ5は、フィードポンプ4によって供給された燃料にさらに圧力を加えて、コモンレール6に供給する。高圧燃料ポンプ5は、ECU7と電気的に接続された電磁弁を有している。この電磁弁の開閉は、ECU7によって制御される。ECU7は、高圧燃料ポンプ5からコモンレール6に供給される燃料の圧力を所定の圧力に調節するように電磁弁を制御する。
コモンレール6は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料からなる管状の部材である。コモンレール6には、気筒数に応じた複数の分岐部6aが形成されている。ひとつの分岐部6aは、供給流路8cを形成する燃料配管によって、ひとつの燃料噴射装置10に接続されている。燃料供給システム1は、複数の燃料噴射装置10を備える。燃料噴射装置10と高圧燃料ポンプ5とは、戻り流路8dを形成する燃料配管によって接続されている。コモンレール6は、高圧燃料ポンプ5から供給された高圧燃料を一時的に蓄える。コモンレール6は、高圧燃料を、複数の燃料噴射装置10に供給流路8cを介して分配する。コモンレール6は、軸方向の両端部のうち、一方の端部にコモンレールセンサ6bを有する。コモンレール6は、他方の端部に圧力レギュレータ6cを有する。コモンレールセンサ6bは、ECU7に電気的に接続されており、高圧燃料の圧力および温度を検出してECU7に出力する。圧力レギュレータ6cは、高圧燃料の圧力を一定に調節するとともに、余剰分の燃料を減圧して排出する。圧力レギュレータ6cを通過した余剰分の燃料は、コモンレール6と燃料タンク3との間を接続する燃料配管8e内の流路を介して、燃料タンク3へ戻される。
燃料噴射装置10は、噴孔11から燃焼室2b内へ高圧燃料を直接的に噴射する燃料噴射弁である。燃料噴射装置10は、噴孔11からの高圧燃料の噴射を、ECU7からの制御信号に応じて制御する弁機構を備えている。弁機構は、高圧燃料の噴射を断続する主弁12と、制御弁13とを含む。燃料噴射装置10は、弁機構を駆動し、制御するために供給流路8cから供給された高圧燃料の一部を使用する。弁機構を駆動し、制御するために使用された燃料は、燃料噴射装置10と高圧燃料ポンプ5との間を連通する戻り流路8dに排出され、高圧燃料ポンプ5へ戻される。燃料噴射装置10は、内燃機関2のヘッド部材2aの挿入孔に挿入されて、取り付けられている。燃料噴射装置10は、160から220メガパスカル(MPa)程度の高圧燃料を噴射する。
ECU7は、マイクロコンピュータ等によって構成されている。ECU7は、複数のセンサと電気的に接続されている。複数のセンサには、上述したコモンレールセンサ6b、内燃機関2の回転速度を検出する回転速度センサ、スロットル開度を検出するスロットルセンサ、吸入吸気量を検出するエアフローセンサ、過給圧を検出する過給圧センサ、冷却水温を検出する水温センサ、および潤滑油の油温を検出する油温センサ等を含むことができる。ECU7は、センサからの情報に基づいて、高圧燃料ポンプ5の電磁弁および燃料噴射装置10の弁機構の開閉を制御するための電気信号を、高圧燃料ポンプ5の電磁弁および燃料噴射装置10に出力する。
図2は、第1実施形態の燃料噴射装置10を示す断面図である。図3は、第1実施形態の燃料噴射装置10を示す拡大断面図である。上述の断面図には、通路配置をわかり易く示すために、異なる箇所の断面が図示されている。燃料噴射装置10は、電磁式の駆動部20、ボディ30、ノズルニードル90、およびフローティングプレート100を備える。
図2において、駆動部20は、ボディ30内に収容されている。駆動部20は、パイロット式の電磁弁である。駆動部20は、制御弁13を構成する。駆動部20は、ソレノイド21、固定子22、可動子23、スプリング24、バルブシート部材25、およびターミナル26を有している。ターミナル26は、通電部材である。ターミナル26の一方の端部は、ボディ30から外部に露出している。ターミナル26の他方の端部は、ソレノイド21と接続されている。ソレノイド21は、ターミナル26を介してECU7からのパルス電流の供給を受ける。ソレノイド21は、通電されると磁界を発生させる。固定子22は、磁性材料によって形成された円筒状の部材である。固定子22は、ソレノイド21によって発生された磁束を案内する。可動子23は、磁性材料によって形成された二段円柱状の部材である。可動子23は、固定子22の軸方向先端側に配置されている。可動子23は、ソレノイド21が励磁されると、固定子22に向けて吸引される。スプリング24は、コイルスプリングである。スプリング24は、可動子23を固定子22から離間させる方向に付勢している。バルブシート部材25は、ボディ30の制御弁座部52とともに圧力制御弁27を形成している。バルブシート部材25は、可動子23の軸方向の端部に設けられている。バルブシート部材25は、制御弁座部52に着座し、流体の流通を阻止することができる。ソレノイド21が励磁されないとき、バルブシート部材25は、スプリング24の付勢力によって制御弁座部52に着座している。ソレノイド21が励磁されると、バルブシート部材25は、制御弁座部52から離座する。
ボディ30は、ノズルボディ40、オリフィス部材50、ホルダ60、リテーニングナット70、およびシリンダ80を有している。ノズルボディ40、オリフィス部材50、およびホルダ60は、噴孔11が設けられた先端側から、この順序で並んでいる。ボディ30は、流入路31、流出路32、主供給路33、および圧力室34を区画形成している。ボディ30は、オリフィス部材50の下面によって、圧力室34に露出する当接面51を提供する。流入路31の一端は、供給流路8cに連通している。流入路31の他端は、当接面51に開口する流入口31aに連通している。流出路32の一端は、圧力制御弁27を介して戻り流路8dに連通している。流出路32の他端は、当接面51に開口する流出口32aに連通している。圧力室34は、シリンダ80と、オリフィス部材50と、ノズルニードル90とによって区画されている。圧力室34には、供給流路8cを通過した高圧燃料が流入口31aから流入することができる。圧力室34内の燃料は、流出口32aを経由して戻り流路8dに流出することができる。流入路31と流出路32とは、圧力室34の燃料圧力を調節するための燃料が通過する制御通路を提供する。
ノズルボディ40は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなる有底円筒状の部材である。ノズルボディ40は、ノズルニードル収容部41、弁座部42、および噴孔11を有している。ノズルニードル収容部41は、ノズルボディ40の軸方向に沿って形成され、ノズルニードル90を収容する円筒穴である。ノズルニードル収容部41内には、高圧燃料が供給される。弁座部42は、ノズルニードル収容部41の底壁に形成されている。弁座部42は、ノズルニードル90の先端と接触するように形成されている。弁座部42は、高圧燃料の流通を断続する主弁の固定側弁座を提供する。噴孔11は、弁座部42より下流側に位置している。噴孔11は、ノズルボディ40の内側から外側に向けて放射状に複数形成されている。噴孔11を通過することで、高圧燃料は、微粒化され、および拡散して空気と混合し易い状態となる。ノズルボディ40は、ノズル部材、または弁本体とも呼ばれる。ノズルボディ40は、高圧燃料の通路が内部に形成され、高圧燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射する噴孔11が先端部に形成された部材である。
シリンダ80は、金属材料よりなる円筒状の部材である。シリンダ80は、オリフィス部材50およびノズルニードル90とともに圧力室34を区画する。シリンダ80は、ノズルニードル収容部41内に、ノズルニードル収容部41と同軸となるように配置されている。シリンダ80の一方の端面は、オリフィス部材50側に配置されている。シリンダ80の一方の端面は、オリフィス部材50の当接面51に押し付けられている。この結果、シリンダ80は、オリフィス部材50に固定され、保持されている。シリンダ80は、オリフィス部材50に対して移動可能であるが、圧力室34を区画する部材として、オリフィス部材50に属する部材として見ることができる。一方で、シリンダ80は、その径方向の位置がノズルニードル90を介してノズルボディ40によって規定されるから、ノズルボディ40に属する部材としても見ることができる。
図3において、オリフィス部材50は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなる円柱状の部材である。オリフィス部材50は、ノズルボディ40とホルダ60との間に配置され、保持されている。オリフィス部材50は、当接面51、制御弁座部52、流入路31、流出路32、および主供給路33を形成している。当接面51は、オリフィス部材50のノズルボディ40側の端面の径方向中央部に形成されている。当接面51は、シリンダ80によって囲まれて円形をなしている。制御弁座部52は、オリフィス部材50の軸方向の両端面のうち、ホルダ60側の端面に形成されている。制御弁座部52は、バルブシート部材25とともに圧力制御弁27を構成している。流入路31は、オリフィス部材50の中心軸に対して傾斜している。流出路32は、当接面51の径方向中央部から、制御弁座部52に向って延びている。流出路32は、オリフィス部材50の中心軸に対して傾斜している。主供給路33は、供給流路8cとノズルニードル収容部41とを連通している。
オリフィス部材50は、フローティングプレート100に対向する面に、流入凹部53と、流出凹部54と、二重環状の当接面51を形成している。流入凹部53は、オリフィス部材50の中心軸AX50と同心状の環状の溝状に形成されている。流入凹部53は、当接面51の頂面から窪んでいる。流入凹部53には、流入口31aが開口している。流出凹部54は、中心軸AX50と同心状の円形の溝状に形成されている。流出凹部54は、オリフィス部材50の径方向中央部に設けられている。流出凹部54は、当接面51の頂面から円形に窪んでいる。流入凹部53は、流出凹部54の径方向外側に位置する。流入凹部53と流出凹部54との間には、当接面51の内環が位置している。流入凹部53と流出凹部54とは、当接面51の内環によって提供される平面シールによって仕切られる。平面シールは、当接面51の頂面とフローティングプレート100とが接触するとき、流入凹部53と流出凹部54とを完全に仕切る。流入凹部53の径方向外側には、当接面51の外環が位置している。流入凹部53とノズルニードル収容部41とは、当接面51の外環によって提供される平面シールによって仕切られる。平面シールは、当接面51の頂面とフローティングプレート100とが接触するとき、流入凹部53とノズルニードル収容部41とを完全に仕切る。
オリフィス部材50は、ノズルボディ40に対向する端面に、主供給路33より径方向外側に位置するシール面55を備える。ノズルボディ40は、オリフィス部材50に対向する端面に、ノズルニードル収容部41より径方向外側に位置するシール面43を備える。これらシール面43、55は、ノズルボディ40とオリフィス部材50との間において高圧燃料をシールするシール部を提供している。
オリフィス部材50は、ハウジング部材、またはオリフィスプレートとも呼ばれる。オリフィス部材50は、ノズルニードル90の端部に面して形成され、ノズルニードル90に作用する燃料の圧力を調節することによりノズルニードル90の移動を制御する圧力室34を区画する。さらに、オリフィス部材50は、圧力室34に高圧燃料を流入させる流入路31および圧力室34から燃料を流出させる流出路32を形成する。
ホルダ60は、クロム・モリブデン鋼等の金属材料よりなる筒状の部材である。ホルダ60は、軸方向に沿って形成される縦孔61、62、およびソケット部63を有する。縦孔61は、供給流路8cと流入路31とを連通する燃料流路である。縦孔62のオリフィス部材50側には駆動部20が収容されている。縦孔62のオリフィス部材50とは反対側には、縦孔62の開口を閉塞するようソケット部63が形成されている。ソケット部63は、内部に駆動部20のターミナル26の一端が突出している。ソケット部63は、ECU7と接続されたプラグと嵌合可能なコネクタである。ソケット部63とプラグとの接続により、ECU7から駆動部20へのパルス電流の供給が可能となる。
リテーニングナット70は、金属材料よりなる二段円筒状の部材である。リテーニングナット70は、ノズルボディ40の一部と、オリフィス部材50と、ホルダ60の一部を収容している。リテーニングナット70は、ホルダ60のオリフィス部材50に近い端部に螺合されている。リテーニングナット70は、内周壁部に段差部71を形成している。段差部71は、ノズルボディ40の移動を規制する。リテーニングナット70がホルダ60へ取り付けられると、ノズルボディ40およびオリフィス部材50が、ホルダ60側に押し付けられる。ホルダ60と、リテーニングナット70とは、ノズルボディ40およびオリフィス部材50を軸方向に挟持し、固定している。ホルダ60と、リテーニングナット70とは、ノズルボディ40およびオリフィス部材50を軸方向に固定する固定部材である。
ノズルニードル90は、高速度工具鋼等の金属材料よって形成された全体として円柱状の部材である。ノズルニードル90は、ピストン部91、摺動部92、およびシート部93を有する。ピストン部91は、ノズルニードル90の円柱状の外周壁のうち、シリンダ80内に位置する部分である。ピストン部91は、シリンダ80内において、シリンダ80の内面に対して摺動自在に支持されている。摺動部92は、ノズルニードル90の外周面に等間隔に形成されている。摺動部92は、ノズルボディ40の内面に接触している。摺動部92は、ノズルニードル90を、ノズルボディ40内において軸方向に移動可能に案内する。シート部93は、ノズルニードル90の軸方向の両端部のうち、圧力室34とは反対側となる端部に形成されている。シート部93は、弁座部42に着座可能である。シート部93と弁座部42は、ノズルニードル収容部41内に供給された高圧燃料の噴孔11への流れを断続する主弁12を構成している。ノズルニードル90の段差部には、環状の鍔部材96が装着されている。ノズルニードル90は、弁部材とも呼ばれる。ノズルニードル90は、ノズルボディ40の内部においてノズルボディ40の軸方向に移動し、噴孔11への高圧燃料の供給を断続する。
シリンダ80とノズルニードル90との間には、リターンスプリング97が圧縮状態で配置されている。シリンダ80は、オリフィス部材50に接触しているから、リターンスプリング97は、オリフィス部材50とノズルニードル90との間に配置されているといえる。ノズルニードル90は、リターンスプリング97によって閉弁方向へ付勢されている。リターンスプリング97は、コイルスプリングである。リターンスプリング97の軸方向の一端は、鍔部材96に当接し、他端はシリンダ80の端面に当接している。ノズルニードル90は、ピストン部91に作用する燃料の圧力と、ノズルニードル収容部41内に供給された高圧燃料との圧力差に応答して、シリンダ80の軸方向に沿って直線的に往復変位する。ノズルニードル90は、シート部93を弁座部42に着座、または離座させることにより、主弁12を開閉する。
シリンダ80内には、フローティングプレート100が収容されている。フローティングプレート100は、圧力室34への燃料の流入と流出とを制御する制御部材である。フローティングプレート100は、駆動部20、および圧力制御弁27とともに制御弁13を構成する。フローティングプレート100は、金属材料よりなる円板状の部材である。フローティングプレート100は、圧力室34内に移動可能に配置されている。フローティングプレート100の中心軸は、シリンダ80の中心軸に沿って配置されている。フローティングプレート100は、シリンダ80と同軸上に配置されている。フローティングプレート100は、主としてその軸方向に往復変位可能に配置されている。フローティングプレート100の両端面のうち、当接面51と対向する一方の端面は、当接面51に当接可能である。フローティングプレート100の外周面と、シリンダ80との間には、燃料の流通を可能とする十分な大きさの隙間が形成されている。フローティングプレート100の中央部には、連通孔101がフローティングプレート100を軸方向に貫通して形成されている。連通孔101は、圧力室34と流出路32とを連通する。連通孔101は、絞り部でもある。連通孔101は、連通孔101を流れる燃料の流量を制限する。
フローティングプレート100が当接面51から離れているとき、流入口31aから流入した燃料は、フローティングプレート100とシリンダ80との間を通過して圧力室34に流入する。フローティングプレート100が当接面51に着座しているとき、圧力室34内の燃料は、連通孔101を経由して、流出口32aから流出することができる。フローティングプレート100が当接面51に着座しているとき、流入口31aと圧力室34との間の連通は遮断される。フローティングプレート100と、オリフィス部材50とは、圧力室34への高圧燃料の導入と、圧力室34からの燃料の排出とを切替える流路切替え弁を提供している。
フローティングプレート100は、圧力制御弁27によって制御される圧力に応じて移動する圧力応動型の制御部材である。フローティングプレート100は、圧力室34に配置され、オリフィス部材50に接離することにより、少なくとも流入路31と圧力室34との連通を断続する。さらに、フローティングプレート100は、ノズルボディ40によって径方向の位置が規定される部材である。オリフィス部材50とフローティングプレート100とは、流入路31と圧力室34との連通を断続するための平面シールを形成している。
プレートスプリング110は、コイルスプリングである。プレートスプリング110の軸方向の一端は、フローティングプレート100の端面に着座している。プレートスプリング110の軸方向の他端は、ノズルニードル90の受圧面94に着座している。プレートスプリング110は、フローティングプレート100とノズルニードル90との間に、軸方向に縮められ状態で配置されている。プレートスプリング110はフローティングプレート100を当接面51に向けて付勢している。
図3において、ボディ30は、シリンダ80の内面によって、圧力室34に露出する内壁面81を提供する。内壁面81は、大径部82、および小径部83を形成している。大径部82は、シリンダ80の軸方向においてオリフィス部材50側に位置する。大径部82の内部に、流入口31aおよび流出口32aが位置付けられている。小径部83は、シリンダ80の軸方向においてオリフィス部材50とは反対側に位置する。小径部83は、ノズルニードル90の端部を、軸方向に沿って摺動可能に収容している。小径部83は、シリンダ側の摺動面を提供する。小径部83は、シリンダボアを形成している。また、シリンダ80の内径は大径部82から小径部83に向かって縮径されている。
シリンダ80は、ノズルニードル90の端部に設けられたピストン部91を収容する。シリンダ80は、オリフィス部材50に押し付けて配置されることによってオリフィス部材50とともに圧力室34を区画する。
ピストン部91は、小径部83内に位置している。ピストン部91は、小径部83に対して摺動自在に支持されている。ピストン部91は、受圧面94、およびスプリング収容部95を形成する。受圧面94は、ノズルニードル90の軸方向の両端部のうち、シート部93とは反対側となる、圧力室34側の端部によって形成されている。受圧面94は、圧力室34を区画している。受圧面94は、圧力室34内の燃料の圧力を受ける。スプリング収容部95は、受圧面94の径方向中央部にノズルニードル90と同軸に形成される円筒穴である。スプリング収容部95は、プレートスプリング110の一部を収容している。
フローティングプレート100は、シリンダ80の大径部82内に収容されている。フローティングプレート100の外周面と、シリンダ80の大径部82との間には、燃料の流通を可能とする十分な大きさの隙間が形成されている。
燃料供給システム1は、燃料噴射装置10に高圧燃料を供給する。燃料噴射装置10は、ECU7からの信号に応答して燃料を噴射する。
ECU7からの信号がないとき、圧力制御弁27は閉弁している。高圧燃料は、ノズルニードル収容部41内に供給される。一方、流入口31aから流入凹部53に供給された高圧燃料は、フローティングプレート100を当接面51からリフトさせるように作用する。このとき、流出凹部54内の圧力は連通孔101によって圧力室34内の圧力と等しい。このため、流入凹部53内の高圧燃料は、フローティングプレート100を押し下げ、圧力室34に流入する。圧力室34の圧力が上昇すると、フローティングプレート100は、当接面51に着座する。ノズルニードル収容部41内の圧力と、圧力室34内の圧力との差は小さいから、ノズルニードル90は、弁座部42に着座し、噴孔11からの燃料噴射を停止させている。
ECU7からの信号によってソレノイド21が励磁されると、圧力制御弁27が開弁する。圧力制御弁27が開弁すると、圧力室34内の燃料が連通孔101を通して流出する。これにより、圧力室34内の燃料圧力が低下する。このとき流出凹部54内の圧力が低いため、フローティングプレート100は当接面51に着座したままである。圧力室34内の圧力が低下すると、ノズルニードル収容部41内に供給された高圧燃料は、リターンスプリング97に抗してノズルニードル90を圧力室34側に高速で押し上げる。この結果、ノズルニードル90は、弁座部42から離座し、噴孔11からの燃料噴射が開始される。
ECU7からの信号によってソレノイド21の励磁が停止されると、圧力制御弁27が閉弁する。これにより、流出凹部54内の圧力は連通孔101によって圧力室34内の圧力と等しくなる。この結果、流入口31aから流入凹部53に供給される高圧燃料は、フローティングプレート100をわずかに押し下げ、圧力室34に流入する。圧力室34の圧力が上昇すると、フローティングプレート100は、当接面51に着座する。圧力室34の圧力が上昇すると、ノズルニードル90は、弁座部42に・BR>・タし、噴孔11からの燃料噴射が停止される。
図3において、オリフィス部材50とフローティングプレート100とを正確に正規の位置に位置決めするための構成を説明する。フローティングプレート100は、シリンダ80の大径部82によって案内されている。よって、フローティングプレート100の径方向の位置は、大径部82によって規定されている。また、シリンダ80の径方向の位置は、ノズルニードル90のピストン部91によって規定されている。さらに、ノズルニードル90の径方向の位置は、ノズルボディ40によって規定されている。このため、オリフィス部材50に対するフローティングプレート100の径方向の位置を正確に規定するためには、オリフィス部材50とノズルボディ40とを正確に位置決めする必要がある。
オリフィス部材50は、大円周面56と小円周面57とを有する。大円周面56は、ホルダ60側に位置している。小円周面57は、ノズルボディ40側に位置している。小円周面57は、大円周面56より小さい外直径を有する。大円周面56と小円周面57との間には、径方向の幅RWの段差部が形成されている。段差部は、環状の段差面58を有する。小円周面57は、燃料噴射装置10の軸方向に沿って延びる円柱の外面である。小円周面57は、オリフィス部材50の中心軸と同軸に形成された円柱の外面である。オリフィス部材50とフローティングプレート100との接触面の形状を規定する流入凹部53および流出凹部54も、オリフィス部材50の中心軸と同軸に形成されている。小円周面57は、シール面55より径方向外側に位置している。小円周面57は、第1の円周面57とも呼ばれる。
ノズルボディ40のオリフィス部材50と隣接する端部には、円周面44が設けられている。円周面44は、燃料噴射装置10の軸方向に沿って延びる円柱の外面である。円周面44は、ノズルボディ40の中心軸と同軸に形成された円柱の外面である。フローティングプレート100の径方向位置を間接的に規定するノズルニードル収容部41もオリフィス部材50の中心軸と同軸に形成されている。円周面44は、第2の円周面44とも呼ばれる。第2の円周面44の外直径は、第1の円周面57の外直径と等しい。
第1の円周面57の径方向外側と、第2の円周面44の径方向外側とには、環状のガイド部材120が設けられている。ガイド部材120の内直径は、第1の円周面57の外直径よりわずかに大きく、かつ第2の円周面44の外直径よりわずかに大きい。第1の円周面57は、ガイド部材120の内面にほぼ全周にわたって接触している。第2の円周面44は、ガイド部材120の内面にほぼ全周にわたって接触している。ガイド部材120は、ノズルボディ40の第2の円周面44に嵌め合わされるとともに、オリフィス部材50の第1の円周面57に嵌め合わされている。ガイド部材120は、ノズルボディ40とオリフィス部材50とを径方向に関して位置決めする位置決め部材である。
ガイド部材120は、ノズルボディ40の外周の円周面44に嵌め合わされるとともに、オリフィス部材50の外周の円周面57に嵌め合わされている。ガイド部材120は、ノズルボディ40とオリフィス部材50を径方向に関して位置決めするために設けられた唯一の位置決め部材である。
ガイド部材120は、ノズルボディ40とオリフィス部材50との相対的な回転を許容する。ノズルボディ40とオリフィス部材50との間に区画され、互いに異なる圧力の燃料が導入される複数の部分は、燃料噴射装置10の中心軸から同心状に互いに離れて配置されている。具体的には、流路31、32、33は、オリフィス部材50の端面において、燃料噴射装置10の中心軸から径方向に互いに異なる距離だけ離れて開口している。また、流入凹部53、流出凹部54、圧力室34、およびニードルノズル収容室41は、燃料噴射装置10の中心軸と同心状に配置されている。この結果、ノズルボディ40とオリフィス部材50とが相対的に回転しても、燃料噴射装置10の機能が維持される。
さらに、固定部材であるリテーニングナット70は、ノズルボディ40とオリフィス部材50とにわたって配置され、しかも、ガイド部材120より径方向外側に位置している。ガイド部材120は、リテーニングナット70により、軸方向に関して保持されている。
図4は、第1実施形態の燃料噴射装置10におけるガイド部材120を示す拡大断面図である。ガイド部材120は、金属製の円筒状の部材である。ガイド部材120は、両端にろうと状の内径拡大部を有する。ガイド部材120は、内円周面121と、傾斜面122と、傾斜面123とを有する。内円周面121は、第1の円周面57および第2の円周面44と接触し、ノズルボディ40とオリフィス部材50とを位置決めするための円筒の内面である。内円周面121の長さGHは、ガイド部材120の有効長さGHである。リテーニングナット70内にガイド部材120が収容され、かつリテーニングナット70が正規の位置に螺合された状態において、長さGHの範囲内に第1の円周面57と第2の円周面44との両方が位置する。ガイド部材120の径方向の厚さGWは、オリフィス部材50の段差面58の幅RWより小さい(GW<RW)。厚さGWは、幅RW以下(GW≦RW)に設定することができる。
傾斜面122は、ガイド部材120の厚さを端ほど薄くするように内円周面121に対して傾斜している。傾斜面122は、内円周面121から一方の端部に向けて徐々に広がるろうと状の内径拡大部を提供する。傾斜面122は、ガイド部材120とオリフィス部材50とを連結するときに、第1の円周面57を内円周面121に向けて案内する。この結果、傾斜面122は、オリフィス部材50をガイド部材120との嵌め合い位置へ案内する。
傾斜面123は、ガイド部材120の厚さを端ほど薄くするように内円周面121に対して傾斜している。傾斜面123は、内円周面121から他方の端部に向けて徐々に広がるろうと状の内径拡大部を提供する。傾斜面123は、ガイド部材120とノズルボディ40とを連結するときに、第2の円周面44を内円周面121に向けて案内する。この結果、傾斜面123は、ノズルボディ40をガイド部材120との嵌め合い位置へ案内する。
燃料噴射装置10は、以下に述べる製造工程を含む製造方法によって製造される。まず、準備工程において、ノズルボディ40、オリフィス部材50、およびガイド部材120を含む部品が図示の形状に形成される。次に、オリフィス部材50に、ガイド部材120が装着される。このとき、傾斜面122によって第1の円周面57が内円周面121に向けて案内される。ガイド部材120は、段差面58に当接するように装着される。段差面58は、ガイド部材120のストッパとして機能する。段差面58は、ガイド部材120を軸方向に関して位置決めする。ガイド部材120の軸方向の長さGCは、段差面58に隣接する第1の円周面57の軸方向の長さRLより長い(GC>RL)。これにより、ガイド部材120がオリフィス部材50に装着された状態では、ガイド部材120の内円周面121は、オリフィス部材50から突出する。ガイド部材120の突出長さGPには、内円周面121の長さと、傾斜面123の長さとが含まれている。これらのうち、円党内周面121の有効長さGEにおいてガイド部材120は有効にノズルボディ40を位置決めできる。
一方、ノズルボディ40内に、ノズルニードル90、鍔部材96、リターンスプリング97、シリンダ80、プレートスプリング110、およびフローティングプレート100を装着する。このとき、リターンスプリング97と、プレートスプリング110とは、自由長である。このため、ノズルボディ40の端面から、シリンダ80とフローティングプレート100とが突出している。
次に、リターンスプリング97を含む複数の部品が装着されたノズルボディ40が、オリフィス部材50に仮組立てされる。この仮組立て工程において、第2の円周面44が、傾斜面123からガイド部材120内に挿入される。このとき、第2の円周面44は、フローティングプレート100をオリフィス部材50に当接させた状態で、プレートスプリング110を徐々に圧縮しながら、ガイド部材120内に挿入される。第2の円周面44は、シリンダ80がオリフィス部材50に当接するまで、ガイド部材120内に挿入される。
プレートスプリング110はリターンスプリング97より圧縮されやすい。このため、ノズルボディ40をガイド部材120内に仮組立てする工程において、プレートスプリング110は容易に圧縮されるが、リターンスプリング97はほとんど圧縮されない。プレートスプリング110は、ノズルボディ40とノズルニードル90との重さで圧縮できる。リターンスプリング97に荷重がないとき、リターンスプリング97の長さは、自由長SFである。図示される正規の装着状態では、リターンスプリング97の長さは、圧縮長さSCである。自由長SFと圧縮長さSCとの差が、リターンスプリング97の圧縮量SPである。ノズルボディ40が、オリフィス部材50に仮組立てされた状態では、シリンダ80は、ノズルボディ40の端面から圧縮量SPだけ突出している。よって、仮組立て状態では、第1の円周面57と、第2の円周面44とは、軸方向に圧縮量SPだけ離れている。
ガイド部材120の突出長さGPは、仮組立て状態においても、ノズルボディ40とオリフィス部材50とを内円周面121内に配置し、それらを径方向に関して位置決めするように設定されている。突出長さGPは、シリンダ80だけがオリフィス部材50に当接した状態で、第2の円周面44が内円周面121内に到達するように設定されている。具体的には、第1の円周面57の軸方向長さRLと、ガイド部材120の軸方向長さGCとは、第1の円周面57から軸方向へ突出するガイド部材120の突出長さGPがリターンスプリング97の圧縮量SPより長く(GP>SP)なるように設定されている。より詳細には、有効長さGEが、リターンスプリング97の圧縮量SPより長く(GE>SP)設定されている。これにより、リターンスプリング97が圧縮される前の仮組み立て状態においてオリフィス部材50とノズルボディ40とを正規の位置に位置決めすることができる。
次に、リテーニングナット70が締め付けられる。リテーニングナット70が締め付けられる過程において、リターンスプリング97が徐々に圧縮される。やがて、ノズルボディ40とオリフィス部材50とが直接に当接すると、リテーニングナット70の締め付け工程が終了する。ガイド部材120は、軸方向に関してオリフィス部材50とリテーニングナット70との間に配置され、保持される。より詳細には、ガイド部材120は、軸方向に関して段差面58とリテーニングナット70の内部段差面との間に保持される。
この実施形態では、燃料噴射装置10の製造方法に上記のような製造工程を含むから、ノズルボディ40とオリフィス部材50との径方向位置を正確に位置決めしながら、ノズルボディ40とオリフィス部材50とを組み立てることができる。
図5は、第1実施形態の燃料噴射装置10の正規の配置を示す拡大断面図である。図6は、第1実施形態の燃料噴射装置10の正規の配置を示す平面図である。この実施形態では、ガイド部材120は、ノズルボディ40の円周面44と、オリフィス部材50の円周面57とを基準面として、それらを整列させる。円周面は、部品の中心軸に対して高い精度をもって形成することができる。ガイド部材120は、ノズルボディ40の中心軸と、オリフィス部材50の中心軸とを正確に一致させる。したがって、ノズルボディ40とオリフィス部材50とが高い精度をもって位置決めされる。
ノズルボディ40とオリフィス部材50とが正規の配置に位置付けられると、オリフィス部材50の中心軸AX50と、シリンダ80の中心軸AX80とが一致する。この結果、オリフィス部材50に対するフローティングプレート100の位置も高い精度をもって正規の位置に位置決めされる。具体的には、当接面51上におけるフローティングプレート100の位置が正規の位置となる。オリフィス部材50とフローティングプレート100との接触部CSは、図示されるように同心円となる。接触部CSは、オリフィス部材50とフローティングプレート100との間の平面シールを示している。このため、フローティングプレート100には、その周方向に沿って均等に燃料の流れ、および燃料の圧力が作用する。この結果、フローティングプレート100の動作が安定する。また、燃料噴射特性が安定する。しかも、生産性に優れた構成により高い精度を実現できる。
(第2実施形態)
図10は、本発明を適用した第2実施形態の燃料噴射装置210を示す拡大断面図である。先行する実施形態と同じ、または対応する構成には同じ符号を付す。それらの構成の詳細は、先行する実施形態における説明を参照することができる。燃料噴射装置210は、燃料噴射装置10に代えて、燃料供給システム1に適用することができる。
燃料噴射装置210は、オリフィス部材50に代えて、2つのオリフィス部材250a、250bを採用している。オリフィス部材250aとオリフィス部材250bとは、円柱状または円板状に形成されており、積層して配置されている。オリフィス部材250a、250bは、複数の燃料通路を区画形成する。オリフィス部材250a、250bには、縦穴61とノズルニードル収容部41とを連通する主供給路33a、33bが形成されている。
燃料噴射装置210は、フローティングプレート100を持たない。燃料噴射装置210は、制御弁213を備える。制御弁213は、フローティングプレート100に代えて、駆動部220によって直接的に操作される圧力制御弁227を備える。駆動部220は、ピエゾ素子をアクチュエータとして使用している。駆動部220は、ピストン223によってロッド223aを図中上下方向へ移動させる。圧力制御弁227は、圧力室34の圧力を高圧状態と低圧状態とに切換えることにより、ノズルニードル90を駆動する。圧力制御弁227は、オリフィス部材250a、250bの間に収容されている。オリフィス部材250aは、圧力制御弁227を収容する円柱状の凹部238を備える。凹部238は、凹部238内を燃料噴射装置210の軸方向に移動可能な弁体228と、弁体228を軸方向の一方へ向けて押すスプリング229とを収容する。弁体228は、圧力室34を高圧状態にするための第1位置と、圧力室34を低圧状態にするための第2位置とに移動可能である。
オリフィス部材250bには、圧力制御弁227と圧力室34とを連通する共通通路235が形成されている。共通通路235は、凹部238と圧力室34とをいつでも連通している。共通通路235は、圧力室34への燃料の流入、および圧力室34からの燃料の流出に共通に利用される制御通路である。共通通路235は、流量を制限するための絞り部235aを有する。
オリフィス部材250aには、圧力制御弁227と戻り流路8dとを連通する低圧通路236が形成されている。低圧通路236は、凹部238に開口している。低圧通路236は、流出路とも呼ぶことができる。凹部238内における低圧通路236の開口部の周囲には、弁体228が着座可能な弁座250cが形成されている。弁体228と弁座250cとは、凹部238と低圧通路236との連通を断続するための弁を構成する。弁体228は、第1位置にあるときに弁座250cに着座することにより凹部238と低圧通路236との連通を遮断する。弁体228は、第2位置にあるときに弁座250cから離れることにより凹部238と低圧通路236との連通を許容する。
オリフィス部材250bには、ノズルニードル収容部41と圧力制御弁227とを連通する流入路237が形成されている。流入路237は、凹部238に開口している。凹部238内における流入路237の開口部の周囲には、弁体228が着座可能な弁座250dが形成されている。弁体228と弁座250dとは、凹部238と流入路237との連通を断続するための弁を構成する。弁体228は、第1位置にあるときに弁座250dから離れることにより凹部238と流入路237との連通を許容する。弁体228は、第2位置にあるときに弁座250dに着座することにより凹部238と流入路237との連通を遮断する。
弁体228は、駆動部220によって直接的に操作される。ロッド223aは、ピストン223と弁体228との間に設けられている。ピストン223は、スプリング224によって図中下方向、すなわち弁体228を第2位置へ向けて押す方向へ押されている。一方、弁体228は、スプリング229によって図中上方向、すなわち弁体228を第1位置へ向けて押す方向へ押されている。これらのスプリング224、229は、燃料噴射装置210に高圧燃料が供給されているときに、弁体228が第1位置に位置付けられるように設定されている。
この実施形態でも、燃料噴射装置210は、ガイド部材120を採用している。ガイド部材120は、オリフィス部材250bの外周の円周面57に嵌め合わされている。また、ガイド部材120は、ノズルボディ40の外周の円周面44に嵌め合わされている。
ガイド部材120は、ノズルボディ40とオリフィス部材250bを径方向に関して位置決めするために設けられた唯一の位置決め部材である。ガイド部材120は、ノズルボディ40とオリフィス部材250bとの相対的な回転を許容する。ノズルボディ40とオリフィス部材250bとの間に区画され、互いに異なる圧力の燃料が導入される複数の部分は、燃料噴射装置210の中心軸から同心状に互いに離れて配置されている。具体的には、流路33b、235は、オリフィス部材250bの端面において、燃料噴射装置210の中心軸から径方向に互いに異なる距離だけ離れて開口している。また、圧力室34、およびニードルノズル収容室41は、燃料噴射装置210の中心軸と同心状に配置されている。この結果、ノズルボディ40とオリフィス部材250bとが相対的に回転しても、燃料噴射装置210の機能が維持される。
オリフィス部材250aとオリフィス部材250bとの間、およびオリフィス部材250aとホルダ60との間には、図示されない位置決め部材、例えばピン、が設けられ、それらの部材によって径方向ならびに回転方向の位置決めが実施されている。
ノズルニードル90の端部に設けられたピストン部91は、シリンダ80に収容されている。このシリンダ80は、オリフィス部材250bに押し付けて配置され、オリフィス部材250bとともに圧力室34を区画する。シリンダ80の径方向の位置は、ノズルニードル90によって規定されている。さらに、ノズルニードル90の径方向の位置は、ノズルボディ40によって規定されている。この構成によると、シリンダ80の径方向の位置は、ノズルニードル90を介してノズルボディ40によって規定される。ノズルボディ40とオリフィス部材250bとが、ガイド部材120によって正確に位置決めされるから、シリンダ80もオリフィス部材250bに対して正確に位置決めされる。
この実施形態では、駆動部220が活性化されると、ピストン223が図中下方向へ移動する。これにより、弁体228は第1位置から第2位置へ移動する。この結果、圧力室34から低圧通路236へ燃料が流出するから、ノズルニードル90は図中上方向へ移動して、燃料が噴射される。駆動部220が非活性化されると、ピストン223が図中上方向へ移動する。これにより、弁体228は第2位置から第1位置へ移動する。この結果、流入路237から圧力室34へ燃料が導入されるから、ノズルニードル90は図中下方向へ移動して、燃料の噴射が遮断される。
この実施形態によると、ノズルボディ40とオリフィス部材250bとが、ガイド部材120によって正確に位置決めされる。したがって、部品間の径方向に関する正確な位置決めが可能である。また、ひとつのガイド部材120が採用されるから、生産性に優れている。さらに、ノズルボディ40とオリフィス部材250bとのずれに起因する燃料噴射特定の不安定を抑制することができる。さらに、シリンダ80がオリフィス部材250bに対して正確に位置決めされるから、シリンダ80とオリフィス部材250bとのずれに起因する燃料噴射特定の不安定を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。上記実施形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものである。
例えば、ガイド部材120の内直径を、第1の円周面57の外直径以下に設定してもよい。この場合、第1の円周面57はガイド部材120内に圧入される。また、ガイド部材120の内直径を、第2の円周面44の外直径以下に設定してもよい。この場合、第2の円周面44はガイド部材120内に圧入される。
また、ノズルボディ40にも、オリフィス部材50と同様の段差部を形成し、小径部分によって円周面44を提供してもよい。また、オリフィス部材50に代えて、ノズルボディ40だけに段差部を形成し、小径部分によって円周面44を提供してもよい。この場合、ガイド部材120の軸方向の位置決めがノズルボディ40によって提供される。
また、第1の円周面57と第2の円周面44とを、異なる外直径に形成し、ガイド部材120の内面を、それら円周面57、44に対応する大内径部と小内径部とをもつ段付き面としてもよい。また、第1の円周面57および第2の円周面44は、回転方向に関する位置決めを提供するためのキー溝などを有していてもよい。
さらに、第1の円周面57および第2の円周面44は、わずかな傾斜をもつ部分円錐面としてもよい。例えば、オリフィス部材50に設けられた円周面57を、端部に向けて徐々に外直径が小さくなる部分円錐面によって形成してもよい。本発明における円周面は、部分円錐面を包含する概念である。
また、上記実施形態では、ガイド部材120の両端に傾斜面122、123を設けた。これに代えて、いずれか一方の端部にだけ傾斜面122または傾斜面123を有するガイド部材を採用してもよい。
また、上記実施形態では、ノズルボディ40に設けた円周面44は、外円周面である。これに代えて、ノズルボディ40の端部に筒部を形成し、その筒部の内側に内円周面を設けてもよい。この変形例においては、ガイド部材は、内円周面の内側に配置され、内円周面に嵌め合わされる。また、上記実施形態では、オリフィス部材50に設けた円周面57は、外円周面である。これに代えて、オリフィス部材50の端部に筒部を形成し、その筒部の内側に内円周面を設けてもよい。この変形例においては、ガイド部材は、内円周面の内側に配置され、内円周面に嵌め合わされる。
1 燃料供給システム、10 燃料噴射装置、11 噴孔、12 主弁、13 制御弁、20 駆動部、27 圧力制御弁、30 ボディ、31 流入路(制御通路)、32 流出路(制御通路)、34 圧力室、40 ノズルボディ(弁本体)、43 シール面、44 第2の円周面、50 オリフィス部材(ハウジング部材)、55 シール面、56 大円周面、57 第1の円周面、58 段差面、60 ホルダ、70 リテーニングナット(固定部材)、80 シリンダ、90 ノズルニードル(弁部材)、97 リターンスプリング、100 フローティングプレート(制御部材)、110 プレートスプリング、120 ガイド部材(位置決め部材)、213 制御弁、227 圧力制御弁、223 ピストン、223a ロッド、224 スプリング、228 弁体、229 スプリング、250a オリフィス部材(ハウジング部材)、250b オリフィス部材、250c 弁座、250d 弁座、235 共通通路(制御通路)、236 低圧通路、237 流入路、238 凹部。

Claims (10)

  1. 高圧燃料の通路が内部に形成され、前記高圧燃料を内燃機関の燃焼室内に噴射する噴孔(11)が先端部に形成された弁本体(40)と、
    前記弁本体の内部において前記弁本体の軸方向に移動し、前記噴孔への前記高圧燃料の供給を断続する弁部材(90)と、
    前記弁部材の端部に面して形成され、前記弁部材に作用する燃料の圧力を調節することにより前記弁部材の移動を制御する圧力室(34)を区画するとともに、前記圧力室の燃料圧力を調節するための燃料が通過する制御通路(31、32、235)を形成するハウジング部材(50、250b)と、
    前記弁本体(40)の円周面(44)に嵌め合わされるとともに、前記ハウジング部材(50、250b)の円周面(57)に嵌め合わされ、前記弁本体と前記ハウジング部材とを径方向に関して位置決めする環状の位置決め部材(120)とを備えることを特徴とする燃料噴射装置。
  2. 前記弁本体、および/または前記ハウジング部材は、前記位置決め部材を軸方向に関して位置決めする段差面(58)を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記位置決め部材の軸方向長さ(GC)は、前記段差面(58)に隣接する前記円周面(57)の軸方向長さ(RL)より長い(GC>RL)ことを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記ハウジング部材と前記弁部材との間に配置され、前記弁部材を閉弁方向へ付勢するリターンスプリング(97)を備え、
    前記円周面(57)の軸方向長さ(RL)と、前記位置決め部材の軸方向長さ(GC)とは、前記円周面から軸方向へ突出する前記位置決め部材の突出量(GP)が前記リターンスプリング(97)の圧縮量(SP)より長く(GP>SP)なるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記位置決め部材の厚さ(GW)は、前記段差面(58)の幅(RW)以下(GW≦RW)であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の燃料噴射装置。
  6. 前記位置決め部材は、前記弁本体(40)および/または前記ハウジング部材(50、50b)を嵌め合い位置へ案内する傾斜面(122、123)を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の燃料噴射装置。
  7. 前記位置決め部材(120)は、前記弁本体(40)の外周の円周面(44)に嵌め合わされるとともに、前記ハウジング部材(50、250b)の外周の円周面(57)に嵌め合わされており、
    さらに、
    前記弁本体と前記ハウジング部材とにわたって配置され、前記位置決め部材(120)より径方向外側に位置し、前記弁本体と前記ハウジング部材とを軸方向に固定する固定部材(70)を備え、
    前記固定部材(70)により前記位置決め部材を軸方向に関して保持することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の燃料噴射装置。
  8. 前記弁部材の端部に設けられたピストン部(91)を収容するとともに、前記ハウジング部材(50、250b)に押し付けて配置され、前記ハウジング部材とともに前記圧力室(34)を区画するシリンダ(80)を備え、
    前記シリンダの径方向の位置が前記弁部材によって規定され、さらに
    前記弁部材の径方向の位置が前記弁本体によって規定されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の燃料噴射装置。
  9. 前記制御通路は、前記圧力室に燃料を流入させる流入路(31)、および前記圧力室から燃料を流出させる流出路(32)を含み、
    さらに、
    前記圧力室に配置され、前記ハウジング部材に接離することにより、少なくとも前記流入路と前記圧力室との連通を断続するとともに、前記弁本体によって径方向の位置が規定される制御部材(100)を備え、
    前記制御部材(100)の径方向の位置が前記シリンダによって規定され、
    前記ハウジング部材と前記制御部材(100)とが、前記流入路と前記圧力室との連通を断続するための平面シールを形成していることを特徴とする請求項8に記載の燃料噴射装置。
  10. 前記制御通路は、前記圧力室への燃料の流入、および前記圧力室からの燃料の流出に共通に利用される共通通路(235)を含むことを特徴とする請求項8に記載の燃料噴射装置。
JP2011198460A 2010-12-17 2011-09-12 燃料噴射装置 Active JP5304861B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011198460A JP5304861B2 (ja) 2010-12-17 2011-09-12 燃料噴射装置
DE201110056406 DE102011056406A1 (de) 2010-12-17 2011-12-14 Brennstoffeinspritzvorrichtung
CN201110434371.7A CN102536562B (zh) 2010-12-17 2011-12-15 燃料喷射装置
US13/328,140 US9109556B2 (en) 2010-12-17 2011-12-16 Fuel injection device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010281996 2010-12-17
JP2010281996 2010-12-17
JP2011198460A JP5304861B2 (ja) 2010-12-17 2011-09-12 燃料噴射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012140930A true JP2012140930A (ja) 2012-07-26
JP5304861B2 JP5304861B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=46232694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011198460A Active JP5304861B2 (ja) 2010-12-17 2011-09-12 燃料噴射装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9109556B2 (ja)
JP (1) JP5304861B2 (ja)
CN (1) CN102536562B (ja)
DE (1) DE102011056406A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018105304A1 (de) 2017-04-03 2018-10-04 Denso Corporation Aktuator
DE102017129156A1 (de) 2017-05-25 2018-11-29 Denso Corporation Kraftstoffeinspritzventil
JP2019183718A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 株式会社デンソー 燃料噴射弁

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012212614A1 (de) 2012-07-18 2014-01-23 Continental Automotive Gmbh Piezoinjektor mit hydraulisch gekoppelter Düsennadelbewegung
JP5641035B2 (ja) * 2012-11-13 2014-12-17 株式会社デンソー 燃料噴射弁
DE102012221624A1 (de) * 2012-11-27 2014-05-28 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffeinspritzventil für Brennkraftmaschinen
DE102012222509A1 (de) * 2012-12-07 2014-06-12 Continental Automotive Gmbh Piezoinjektor
DE102012223934B4 (de) 2012-12-20 2015-10-15 Continental Automotive Gmbh Piezoinjektor
US9719474B2 (en) * 2013-01-02 2017-08-01 Regents Of The University Of Minnesota Direct fuel injectors with variable injection flow rate
DE102013002969B3 (de) 2013-02-22 2014-05-22 L'orange Gmbh Kraftstoffinjektor
DE102013210843A1 (de) * 2013-06-11 2014-12-11 Continental Automotive Gmbh Injektor
US9856841B2 (en) * 2014-05-30 2018-01-02 Avl Powertrain Engineering, Inc. Fuel injector
DE102014222815A1 (de) * 2014-11-07 2016-05-12 Robert Bosch Gmbh Kraftstoffinjektor und Verfahren zum Herstellen eines Kraftstoffinjektors
JP6384366B2 (ja) 2015-03-09 2018-09-05 株式会社デンソー 燃料噴射装置
JP6406118B2 (ja) * 2015-05-07 2018-10-17 株式会社デンソー 燃料噴射装置
CN107061088B (zh) * 2016-12-12 2019-09-03 中国第一汽车股份有限公司 一种新型共轨喷油器
CN106704064A (zh) * 2017-01-18 2017-05-24 哈尔滨工程大学 双路进油谐振孔板式电控喷油器
CN106762287B (zh) * 2017-01-18 2023-03-21 哈尔滨工程大学 一种带液力反馈的谐振孔板式电控喷油器
CN106762277A (zh) * 2017-01-18 2017-05-31 哈尔滨工程大学 一种带有刻沟的蓄压孔板式电控喷油器
CN106640454A (zh) * 2017-01-18 2017-05-10 哈尔滨工程大学 一种带有刻沟的双路进油孔板式电控喷油器
CN106762288B (zh) * 2017-01-18 2023-03-17 哈尔滨工程大学 一种带液力反馈的蓄压孔板式电控喷油器
CN106593722A (zh) * 2017-01-18 2017-04-26 哈尔滨工程大学 一种带有刻沟的谐振孔板式电控喷油器
CN106523222A (zh) * 2017-01-18 2017-03-22 哈尔滨工程大学 一种带有刻沟的双路进油谐振孔板式电控喷油器
CN106762289A (zh) * 2017-01-18 2017-05-31 哈尔滨工程大学 蓄压孔板式电控喷油器
EP3935276A4 (en) * 2019-04-15 2022-10-19 Cummins, Inc. FUEL INJECTORS WITH RADIALLY ADJUSTABLE NOZZLE HOLES USING KEYWAYS
US11591995B2 (en) * 2020-09-15 2023-02-28 Caterpillar Inc. Fuel injector having valve seat orifice plate with valve seat and drain and re-pressurization orifices

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000018132A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Isuzu Motors Ltd インジェクタ
JP2003506622A (ja) * 1999-08-04 2003-02-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング コモンレールインジェクタ
JP2007297962A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Denso Corp 燃料噴射ノズル
JP2009528480A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 ガンサー−ハイドロマグ アーゲー 内燃機関用燃料噴射バルブ

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT288784B (de) * 1966-10-20 1971-03-25 Bosch Gmbh Robert Elektromagnetisch betätigtes Kraftstoff-Einspritzventil für Brennkraftmaschinen
JPS5854264B2 (ja) * 1979-02-23 1983-12-03 トヨタ自動車株式会社 定圧型燃料噴射弁
US4610080A (en) * 1985-07-29 1986-09-09 Allied Corporation Method for controlling fuel injector lift
ATE91752T1 (de) 1985-12-02 1993-08-15 Marco Alfredo Ganser Steuereinrichtung fuer elektro-hydraulisch betaetigte kraftstoffeinspritzventile.
US5161743A (en) * 1986-10-24 1992-11-10 Nippondenso Co., Ltd. Electromagnetic fuel injection valve for internal combustion engine
US5328100A (en) * 1992-09-22 1994-07-12 Siemens Automotive L.P. Modified armature for low noise injector
US5487368A (en) * 1994-07-29 1996-01-30 Caterpillar Inc. Combustion gas seal assembly adapted for a fuel injector
JPH11247743A (ja) * 1998-03-02 1999-09-14 Mitsubishi Electric Corp 筒内噴射用燃料噴射弁
US6092737A (en) 1999-02-02 2000-07-25 General Motors Corporation Direct acting fuel injector
JP3802702B2 (ja) * 1999-02-26 2006-07-26 株式会社ケーヒン 電磁式燃料噴射弁におけるシール部材の取付け構造
ES2344695T3 (es) 2001-07-03 2010-09-03 Crt Common Rail Technologies Ag Valvula de inyeccion de combustible para motores de combustion interna.
DE10133167A1 (de) * 2001-07-07 2003-01-23 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffhochdruckvorrichtung
US6634339B2 (en) * 2001-10-31 2003-10-21 Caterpillar Inc Front end rate shaping valve concept for a fuel injection system
DE10211439A1 (de) * 2002-03-15 2003-10-02 Bosch Gmbh Robert Kraftstoffeinspritzeinrichtung für eine Brennkraftmaschine
WO2005019637A1 (de) 2003-08-22 2005-03-03 Ganser-Hydromag Ag Pilotventil gesteuertes brennstoffeinspritzventil
DE102004025079A1 (de) * 2004-05-21 2005-12-08 Robert Bosch Gmbh Brennstoffeinspritzventil
US8196844B2 (en) * 2004-12-21 2012-06-12 Sturman Industries, Inc. Three-way valves and fuel injectors using the same
EP1707798B1 (en) * 2005-03-14 2010-05-19 C.R.F. Società Consortile per Azioni Adjustable metering servovalve for a fuel injector, and relative adjustment method
JP4077004B2 (ja) * 2005-10-27 2008-04-16 三菱電機株式会社 燃料噴射弁装置
US7621469B2 (en) * 2006-11-29 2009-11-24 Continental Automotive Canada, Inc. Automotive modular LPG injector
DE102008005652A1 (de) * 2007-07-14 2009-01-15 Continental Teves Ag & Co. Ohg Ventil
EP2050951B1 (en) * 2007-10-18 2012-05-02 Delphi Technologies Holding S.à.r.l. Fuel injector
JP5133177B2 (ja) * 2008-03-31 2013-01-30 本田技研工業株式会社 燃料供給装置
ATE551521T1 (de) * 2008-04-18 2012-04-15 Magneti Marelli Spa Kraftstoffeinspritzdüse mit direkter verschlussbetätigung für verbrennungsmotoren
US7823565B2 (en) * 2009-01-14 2010-11-02 Ford Global Technologies Fuel injection system for internal combustion engine with injector isolator ring
JP5310806B2 (ja) 2011-01-07 2013-10-09 株式会社デンソー 燃料噴射装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000018132A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Isuzu Motors Ltd インジェクタ
JP2003506622A (ja) * 1999-08-04 2003-02-18 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング コモンレールインジェクタ
JP2009528480A (ja) * 2006-03-03 2009-08-06 ガンサー−ハイドロマグ アーゲー 内燃機関用燃料噴射バルブ
JP2007297962A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Denso Corp 燃料噴射ノズル

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018105304A1 (de) 2017-04-03 2018-10-04 Denso Corporation Aktuator
DE102017129156A1 (de) 2017-05-25 2018-11-29 Denso Corporation Kraftstoffeinspritzventil
JP2019183718A (ja) * 2018-04-06 2019-10-24 株式会社デンソー 燃料噴射弁
JP7024567B2 (ja) 2018-04-06 2022-02-24 株式会社デンソー 燃料噴射弁

Also Published As

Publication number Publication date
CN102536562B (zh) 2014-10-01
JP5304861B2 (ja) 2013-10-02
US20120152206A1 (en) 2012-06-21
CN102536562A (zh) 2012-07-04
DE102011056406A1 (de) 2012-06-21
US9109556B2 (en) 2015-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5304861B2 (ja) 燃料噴射装置
US6719224B2 (en) Fuel injector and fuel injection system
JP5310806B2 (ja) 燃料噴射装置
US8201543B2 (en) Piezoelectric direct acting fuel injector with hydraulic link
US6918409B1 (en) Spool and poppet inlet metering valve
WO2013042335A1 (ja) 燃料噴射弁及び燃料噴射弁の製造方法
US6802298B2 (en) Pressure control valve for controlling operation of fuel injector
JP5239965B2 (ja) 燃料噴射弁
US9038930B2 (en) Fuel injection device
US10907600B1 (en) Fuel pump and outlet valve seat thereof
JP5732834B2 (ja) 燃料噴射装置
JP2018087548A (ja) 高圧燃料供給ポンプ
JP5321496B2 (ja) 燃料噴射装置
WO2016008055A1 (en) Gaseous fuel injector
EP2011998B1 (en) Fuel pump for internal combustion engine
WO2021054006A1 (ja) 電磁吸入弁及び高圧燃料供給ポンプ
JP5565291B2 (ja) 燃料噴射装置
JP5760427B2 (ja) 燃料噴射装置
JPH1162710A (ja) 燃料噴射装置
JP5494453B2 (ja) 燃料噴射装置
JPH09303207A (ja) 電磁式燃料噴射装置
US8382007B2 (en) Fuel injection valve
JP5293226B2 (ja) 電磁弁および電磁弁を用いた燃料噴射装置
JP4140540B2 (ja) 燃料噴射弁
JPH11270724A (ja) 圧力制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130610

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5304861

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250