JP2012139077A - モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ギヤハウジング61には、差込口68のモータ部2側の壁部を構成する突出壁部65がホルダ収容部64の内側に突出するように設けられ、突出壁部65における制御IC72とは反対側の面(軸方向端面65c)には、ブラシホルダ21に設けられた第1の位置決め凸部27d(ホルダ側位置決め部)と係合して該ブラシホルダ21とギヤハウジング61とを軸直交方向に位置決めする第1の位置決め凹部65d(ギヤハウジング側位置決め部)が設けられる。
【選択図】図3
Description
この発明では、ギヤハウジングの突出壁部がブラシホルダに対して軸方向に当接しているため、ブラシホルダを軸方向に位置決めして軸方向への移動を規制することができる。その結果、ブラシホルダを安定して支持することが可能となる。
この発明では、ブラシホルダに設けられた支持柱部の先端部がギヤハウジングの突出壁部に対して軸方向に当接しているため、ブラシホルダを軸方向に位置決めして軸方向への移動を規制することができる。その結果、ブラシホルダを安定して支持することが可能となる。また、ギヤハウジングの突出壁部と軸方向に当接するブラシホルダ側の部位を支持柱部とは別に設ける必要がなくなるため、ギヤハウジングとブラシホルダとの軸方向の位置決めを可能としつつも軸直交方向への大型化を防ぐことができる。
図1に示す本実施形態のモータ1は、車両のウインドガラスを電動で昇降させるパワーウインド装置の駆動源として用いられるものである。本実施形態のモータは、図1において上部に位置するモータ部2と、モータ部2の出力側(下側)に設けられた減速部3と、減速部3の側方(図1において右側箇所)に組み付けられたコネクタ部4とから構成されている。モータ1は全体として軸線L1と直交する方向に扁平な形状をなし、軸方向から見たときの長手方向(図1において左右方向)を扁平方向とし、短手方向(図1において紙面直交方向)を厚さ方向とする。即ち、モータ1の軸方向、扁平方向及び厚さ方向は、それぞれ互いに直交する方向である。
図1、図2及び図3に示すように、モータ部2のヨークハウジング11(以下、単にヨーク11とする)は、軸方向一端部(図1において上側の端部)が閉塞された筒状をなしている。一方、同ヨーク11の軸方向他端部(出力側端部)は開口端部11aとなっており、この開口端部11aには、径方向外側に向かって延びるフランジ部11bが形成されている。
ヨーク11の開口端部11aにはブラシホルダ21が設けられている。ブラシホルダ21は、ヨーク11の開口端部11aの外側に位置する平板状の基部22を有しており、この基部22は、軸直交方向のサイズがヨーク11の開口端部11aよりも若干大きく形成されている。基部22には、ヨーク11の内周面に沿って軸方向に延びる固定壁部23が形成され、該固定壁部23は開口端部11aからヨーク11の内部に挿入されて固定されている。また、基部22の外縁部には、エラストマよりなるシール部材Sが設けられている。シール部材Sは、基部22の外縁部を軸方向に挟持する断面コ字状をなしている。このシール部材Sは、ヨーク11のフランジ部11bとギヤハウジング61とに軸方向に挟持されている。これにより、シール部材Sは、ヨーク11の開口端部11aとギヤハウジング61のヨーク11側開口部をシールしており、ヨーク11の内部とギヤハウジング61の内部への液体の浸入が防止されるようになっている。
図3に示すように、減速部3は、ギヤハウジング61と、ギヤハウジング61内に収容された減速機構62とを有する。
コネクタ部4に取り付けられた前記外部コネクタから供給される電力は、制御IC72の接続端子72aから各ターミナル40a,40b及び各給電ブラシ26を介して電機子14の整流子16に供給される。すると、電機子14(回転軸13)が回転駆動され、その回転軸13の回転駆動力は、クラッチ83を介してウォーム軸82に伝達されるとともに、該ウォーム軸82及びウォームホイール84にて減速されて出力軸85から出力される。すると、出力軸85の回転方向に応じて、該出力軸85に連結されたウインドレギュレータを介してウインドガラスが下降若しくは上昇されるようになっている。
(1)本実施形態では、ギヤハウジング61のヨーク11側の端部には、モータ部2の少なくとも回転軸13及びターミナル40a,40bが内部に配置されるホルダ収容部64が差込口68と連通するように形成される。また、ギヤハウジング61には、差込口68のモータ部2側の壁部を構成する突出壁部65がホルダ収容部64の内側に突出するように設けられる。そして、突出壁部65における制御IC72とは反対側の面(軸方向端面65c)には、ブラシホルダ21に設けられた第1の位置決め凸部27d(ホルダ側位置決め部)と係合して該ブラシホルダ21とギヤハウジング61とを軸直交方向に位置決めする第1の位置決め凹部65d(ギヤハウジング側位置決め部)が設けられる。これにより、差込口68に挿入された制御IC72よりもモータ部2側でブラシホルダ21とギヤハウジング61との軸直交方向の位置決めがなされるため、ブラシホルダ21側とギヤハウジング61側の各位置決め部(位置決め凸部27d及び位置決め凹部65d)とコネクタ部4の制御IC72との干渉を防ぐことができる。
・上記実施形態では、位置決め凸部27d,31b及び位置決め凹部65d,66bがモータ部2の軸線L1と中心とする同一円上に配置されたが、特にこれに限定されるものではなく、仕様に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、第1の位置決め凸部27dが支持柱部27の先端部27cに設けられたが、特にこれに限定されるものではなく、第1の位置決め凸部27dを設ける位置は仕様に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、突出壁部65を2つ設けたが、突出壁部65の数は仕様に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、減速機構62がウォーム軸82とウォームホイール84とから構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば平ギヤ等から構成してもよい。
Claims (12)
- 整流子に対する電力供給用の給電ブラシと該給電ブラシと電気的に接続されたターミナルとを保持するブラシホルダがヨークハウジングの軸方向出力側の開口端部に設けられたモータ部と、
前記ヨークハウジングの前記開口端部に組み付けられたギヤハウジング内に前記モータ部の回転駆動力を減速して出力するための減速機構を有する減速部と、
前記ギヤハウジングに形成された差込口から内部に挿入される挿入部と該挿入部に設けられ前記ターミナルと電気的に接続される接続端子とを有するコネクタ部と
を備え、前記ギヤハウジングの前記ヨークハウジング側の端部には、前記モータ部の少なくとも回転軸及び前記ターミナルが内部に配置される収容部が前記差込口と連通するように形成され、
前記ギヤハウジングには、前記差込口の前記モータ部側の壁部を構成する突出壁部が前記収容部の内側に突出するように設けられ、該突出壁部における前記挿入部とは反対側の面には、前記ブラシホルダに設けられたホルダ側位置決め部と係合して該ブラシホルダと前記ギヤハウジングとを軸直交方向に位置決めするギヤハウジング側位置決め部が設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記ギヤハウジング側位置決め部は、軸方向に凹設された位置決め凹部であり、
前記ホルダ側位置決め部は、軸方向に突出して前記位置決め凹部に嵌入される位置決め凸部であることを特徴とするモータ。 - 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
前記突出壁部は、軸直交平面に沿って少なくとも2つ設けられており、
前記ギヤハウジングには、前記差込口の反モータ部側の壁部に形成された内部側開口部から外部に連通する通気孔が形成され、前記通気孔の内部側開口部は、前記突出壁部同士の間の間隙部と軸方向に重なっていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記突出壁部は、前記ブラシホルダに対して軸方向に当接していることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記突出壁部に設けられた前記ギヤハウジング側位置決め部を第1のギヤハウジング側位置決め部として、
前記ギヤハウジングには、前記ブラシホルダに対する軸直交方向の位置決めのための第2のギヤハウジング側位置決め部が、前記突出壁部及び前記コネクタ部の前記挿入部に対して前記モータ部の軸線を挟んだ反対側の部位に設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項5に記載のモータにおいて、
前記突出壁部において前記第1のギヤハウジング側位置決め部を設けた端面、及び前記ギヤハウジングにおいて前記第2のギヤハウジング側位置決め部を設けた端面にはそれぞれ、前記第1及び第2ギヤハウジング側位置決め部の周囲を盛り上げて形成された基準面が前記モータ部の軸線と直交する同一平面上に位置するように形成され、該各基準面が前記ブラシホルダと軸方向に当接していることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記ブラシホルダには、前記ギヤハウジング側に突出する支持柱部と、該支持柱部に支持され前記給電ブラシを前記整流子に対して押圧する付勢部材とが設けられ、前記支持柱部の先端部には、前記ホルダ側位置決め部が設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項7に記載のモータにおいて、
前記支持柱部の先端部は、前記ギヤハウジングの前記突出壁部に対して軸方向に当接していることを特徴とするモータ。 - 請求項7又は8に記載のモータにおいて、
前記突出壁部に設けられた前記ギヤハウジング側位置決め部を第1のギヤハウジング側位置決め部として、
前記ギヤハウジングには、前記ブラシホルダに対する軸直交方向の位置決めのための第2のギヤハウジング側位置決め部が、前記突出壁部及び前記コネクタ部の前記挿入部に対して前記モータ部の軸線を挟んだ反対側の部位に設けられており、
前記ブラシホルダには、前記ギヤハウジング側に突出する突出柱部が前記支持柱部とは別に設けられ、
前記突出柱部は、前記ブラシホルダに組み付けられる電気部品を収容するための電気部品収容部を構成するとともに、該突出柱部の先端部には、前記第2のギヤハウジング側位置決め部と係合して前記ブラシホルダと前記ギヤハウジングとを軸直交方向に位置決めする突出柱部側位置決め部が設けられたことを特徴とするモータ。 - 請求項9に記載のモータにおいて、
前記支持柱部は、軸方向視で前記突出柱部の中心軸線と前記モータ部の軸線とを通る径方向直線に対して線対称となるように一対設けられるとともに、該一対の支持柱部は、前記突出柱部に対して前記モータ部の軸線を挟んだ反対側の部位に設けられ、
前記各支持柱部の先端部及び前記突出柱部の先端部は、前記ギヤハウジングに対して軸方向に当接していることを特徴とするモータ。 - 請求項10に記載のモータにおいて、
前記ブラシホルダの前記突出柱部に対して前記モータ部の軸線を挟んだ反対側の部位には、前記給電ブラシを収容するブラシ収容部が軸方向視で前記突出柱部の中心軸線と前記モータ部の軸線とを通る径方向直線に対して線対称となるように一対設けられ、
一対の前記支持柱部は、一対の前記ブラシ収容部の周方向の間に配置されていることを特徴とするモータ。 - 請求項10又は11に記載のモータにおいて、
前記ホルダ側位置決め部及び前記突出柱部側位置決め部と、それに対応する前記各第1のギヤハウジング側位置決め部及び前記第2のギヤハウジング側位置決め部は、前記モータ部の軸線と中心とする同一円上に配置されていることを特徴とするモータ。
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