JP2012136492A - 服用感を改善された漢方内服液剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、漢方エキスを配合した内服液剤における、強い苦味、特異的な苦味が抑制され、かつ服用感が改善された内服液剤を提供する。
【解決手段】本発明は漢方エキスを含有する液剤において、更に特定のアミノ酸、甘味剤及び香料を組み合わせることにより、強い苦味、特異的な苦味が抑制され服用感に優れた内服液剤を提供する。
【解決手段】本発明は漢方エキスを含有する液剤において、更に特定のアミノ酸、甘味剤及び香料を組み合わせることにより、強い苦味、特異的な苦味が抑制され服用感に優れた内服液剤を提供する。
Description
本発明は、漢方エキスを配合した内服液剤に関する。更に詳しくは漢方エキスの強い苦味もしくは特有の苦味を抑制させ、かつ服用感が改善された内服液剤に関するものである。
漢方処方の医薬品は、古くから東洋医学に基づいた考えより、多く使用されてきており、その服用される目的は疲労対策、感冒対策、高血圧対策、胃腸障害の改善、関節・筋肉痛対策、ストレス対策と多岐にわたっている。しかし、漢方処方の医薬品は苦味を有する事が多く、特に内服液剤においてはその苦味より服用感を低下させるという問題を有する。
一般的に内服液剤はその服用の容易さより、多くの製品が開発され服用されている。ただ、強い苦味の有る成分、特有の苦味の有る成分については液剤中に配合することで強烈な苦味を呈する事が多く、服用感を大きく低下させる結果となってしまい、内服液剤の利便性、優れた吸収性が損なわれる結果となっている。
このような内服液剤の苦味を改善するために有機酸、甘味剤を単独であるいは組み合わせて用いられる事が良く見受けられる。しかし、有機酸で酸味を加えて苦味をマスキングしたところで、十分に改善効果を得るためには相当量の有機酸が必要であり、強い酸味のため服用感の向上にはつながらない。甘味剤は単に甘味剤を増やしただけでは苦味改善効果は不十分であり、そのうえ、一部の合成甘味剤には苦味、エグ味等の不快な味が発現してしまい、逆効果の結果となる事がある。また、甘味剤と有機酸の組合せにおいても苦味改善効果はまだまだ不十分の事が多く、服用感の改善には十分ではない。
漢方処方は数種類の生薬より処方されている事が特徴であり、それぞれその効能を発揮するため幾重の成分が重要であると考えられる。そのため、特に漢方エキスの内服液剤については、配合できる添加剤が限られており、使用する甘味剤及び有機酸、またその配合量によっては、その成分類の経時的な安定性を低下する場合があり、十分に苦味を抑制し内服液剤の服用感を改善することができる量の甘味剤、有機酸を配合する事ができないことがある。
したがって、漢方製剤では、内服液剤の特徴である優れた吸収性、服薬の利便性を有しながら、苦味を抑制された服用しやすい漢方内服液を望まれていた。
本発明は、漢方エキスを配合した内服液剤における、強い苦味、特異的な苦味が抑制され、かつ服用感が改善された内服液剤を提供することを課題とする。
本発明者は、上記の問題点を踏まえて鋭意研究を重ねた結果、漢方エキスの内服液剤に特定のアミノ酸、甘味剤及び香料を組み合わせることにより、強い苦味、特異的な苦味が抑制され服用感に優れた内服液剤を提供することを見出し、本発明を完成するに至った。
また、漢方エキスとしては竹茹温胆湯、防已黄耆湯、甘草芍薬湯、葛根湯、小青竜湯、温丹湯、加味帰脾湯、桔梗湯、桂枝湯、桂枝加黄蓍湯、桂枝加芍薬湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、十全大補湯、十味敗毒湯、小柴胡湯、小半夏加茯苓湯、疎経活血湯、大黄甘草湯、大柴胡湯、猪苓湯、桃核承気湯、独活葛根湯、人参湯、麦門冬湯、八味地黄丸、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、白虎加人参湯、補中益気湯、麻杏甘石湯、麻黄湯、杞菊地黄丸等があげられるが、これらに限定されるものではない。
また、アミノ酸はアスパラギン酸及びグルタミン酸のいずれか1種、もしくは組み合わせて用いる。甘味剤はソルビトール、グリセリン、スクラロースから選ばれる1種以上を含有し、更に香料を加えることにより、苦味が抑制され、よりおいしく服用する事ができる。
本発明によれば、強い苦味、特異的な苦味が抑制され、かつ服用感が改善された漢方内服液剤を提供する事ができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。本発明における漢方エキスとは特に制限はないが、竹茹温胆湯、防已黄耆湯、甘草芍薬湯、葛根湯、小青竜湯、温丹湯、加味帰脾湯、桔梗湯、桂枝湯、桂枝加黄蓍湯、桂枝加芍薬湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、十全大補湯、十味敗毒湯、小柴胡湯、小半夏加茯苓湯、疎経活血湯、大黄甘草湯、大柴胡湯、猪苓湯、桃核承気湯、独活葛根湯、人参湯、麦門冬湯、八味地黄丸、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、白虎加人参湯、補中益気湯、麻杏甘石湯、麻黄湯、杞菊地黄丸等があげられる。
また、本発明におけるアミノ酸はアスパラギン酸及びグルタミン酸のいずれか1種、もしくは組み合わせて用いるものである。甘味剤はソルビトール、グリセリン、スクラロースから選ばれる1種以上を含有し、更に香料を加えることである。
尚、通常の内服液剤と同様に上記添加物のほか、必要時応じて、味、風味を良くするため、品質の担保のために、必要に応じて、以下のような添加剤を加える事ができる。すなわち、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの酸味剤、嬌味剤、安定化剤、溶解補助剤、pH調製剤、粘調剤、防腐剤、可溶化剤そして、懸濁剤等が挙げられる。これらは1種単独での配合でも良いが、2種以上併用してもかまわない。これらの成分は、従来の内服液剤で使用されている量で適宜配合される事が望ましい。
本発明の漢方内服液剤の調製方法は特に制限されず、通常の内服液剤を調製するのに必要な各種成分適宜選択、配合して、常法により調製する事ができる。
通常、各漢方エキス及び添加成分と精製水の一部を混合、溶解、必要に応じて加熱して溶解する。精製水などで液量を調製後、必要に応じて適切なろ過剤を用いてろ過することも良い。
以下に実施例及び、比較例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明は、これら実施例に限定されるものではない。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、アスパラギン酸1.0g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、グルタミン酸1.0g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、アスパラギン酸1.0g、グルタミン酸1.0g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、アスパラギン酸1.0gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、グルタミン酸1.0gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、アスパラギン酸1.0g及び、グルタミン酸1.0gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
(比較例1)
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
(比較例2)
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、アラニン1.0g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g、アラニン1.0g及び、香料を撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
(比較例3)
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g及び、竹茹温胆湯エキス27.6gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g及び、竹茹温胆湯エキス27.6gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
(比較例4)
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、アラニン1.0gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
加温した精製水に400mLにパラオキシ安息香酸ブチル0.08gを加え加温溶解させ、安息香酸ナトリウム0.36g、ソルビトール40.0g、グリセリン40.0g、スクラロース0.2g、竹茹温胆湯エキス27.6g及び、アラニン1.0gを撹拌しながら順じ添加し、溶解する。溶解を確認後、精製水で600mLとする。その後、30mL褐色瓶に充填し、金属キャップで装栓した後、65℃で30分間殺菌した。
(試験例)
前記実施例1〜6及び比較例1〜4の漢方内服液剤について、それぞれ5名の専門パネラーにより官能試験を実施し、苦味について評価した。服用性の評価としては下記評価基準によるものとし、0から5点の6段階の点数評価によって評価した。評価点数の平均値を配合成分とともに表1に示した。
−服用性の評価−
5点:非常に強い苦味を感じる
4点:強い苦味を感じる
3点:苦味を感じる
2点:少し苦味を感じる
1点:わずかに苦味を感じる
0点:苦味を感じない
前記実施例1〜6及び比較例1〜4の漢方内服液剤について、それぞれ5名の専門パネラーにより官能試験を実施し、苦味について評価した。服用性の評価としては下記評価基準によるものとし、0から5点の6段階の点数評価によって評価した。評価点数の平均値を配合成分とともに表1に示した。
−服用性の評価−
5点:非常に強い苦味を感じる
4点:強い苦味を感じる
3点:苦味を感じる
2点:少し苦味を感じる
1点:わずかに苦味を感じる
0点:苦味を感じない
(試験結果)
表1からも明らかなように、官能試験の結果、本発明の漢方内服液剤は苦味が改善されていることが判明した。
表1からも明らかなように、官能試験の結果、本発明の漢方内服液剤は苦味が改善されていることが判明した。
Claims (5)
- 漢方エキスに適量の、アミノ酸、甘味剤、香料を加えてなる漢方内服液剤。
- 漢方エキスが竹茹温胆湯、防已黄耆湯、甘草芍薬湯、葛根湯、小青竜湯、温丹湯、加味帰脾湯、桔梗湯、桂枝湯、桂枝加黄蓍湯、桂枝加芍薬湯、柴胡桂枝湯、柴胡桂枝乾姜湯、十全大補湯、十味敗毒湯、小柴胡湯、小半夏加茯苓湯、疎経活血湯、大黄甘草湯、大柴胡湯、猪苓湯、桃核承気湯、独活葛根湯、人参湯、麦門冬湯、八味地黄丸、半夏厚朴湯、半夏瀉心湯、白虎加人参湯、補中益気湯、麻杏甘石湯、麻黄湯、杞菊地黄丸のいずれかである請求項1に記載の漢方内服液剤。
- アミノ酸がアスパラギン酸及びグルタミン酸のいずれか1種、もしくは組み合わせてなる請求項1又は請求項2記載の漢方内服液剤。
- 甘味剤がソルビトール、グリセリン、スクラロースから選ばれる1種以上を含有する請求項1〜3に記載の漢方内服液剤
- 更に、香料を加えてなる請求項1〜4に記載の漢方内服液剤。
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CN111420005A (zh) * | 2020-03-31 | 2020-07-17 | 广西健铧健康产业有限公司 | 一种清逸香花茶及其制备方法和应用 |
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