JP2012132412A - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

【課題】翼体が設置されるノズルプレートを備えるターボチャージャにおいて、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決め誤差を抑制する。
【解決手段】インペラハウジング1a、ベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aに設けられる位置決め溝10と、インペラハウジング1aの位置決め溝10a、ベアリングハウジング4aの位置決め溝10b及びノズルプレート2aの位置決め溝10cの全てに嵌合されてインペラハウジング1a、ベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aの周方向の位置決めを行う位置決めピン20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャに関するものである。
従来から、車両には、燃費向上及び出力向上のためにターボチャージャが搭載される場合がある。
このターボチャージャは、特許文献1に示すように、タービンとコンプレッサとを備えており、タービンにおいて排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収し、この回収した回転動力を用いてコンプレッサにおいて内燃機関に供給する空気を圧縮するものである。
このようなターボチャージャとしては、流体を整流するための翼体をインペラ周りに複数備えることによって性能の向上を図ったものがある。
そして、このような翼体を備えるターボチャージャは、インペラを収容するインペラハウジングと、インペラと接続されるシャフトを収容するベアリングハウジングと、インペラ周りに配置される複数の翼体を支持すると共にインペラハウジング及びベアリングハウジングと嵌合されるノズルプレートとを備える。
特開2008−215083号公報
上述のようなノズルプレートを有するターボチャージャにおいては、例えば、インペラハウジングとベアリングハウジングとを第1の位置決めピンにて位置決めし、ベアリングハウジングとノズルプレートとを第2位置決めピンにて位置決めしている。
つまり、従来、ノズルプレートを有するターボチャージャにおいては、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決めを行うにあたり、複数の位置決めピンを行っている。
しかしながら、位置決めピンと、当該位置決めピンを嵌合する位置決め溝との間には、位置決め溝に位置決めピンを嵌合させるのに必要な隙間が設けられている。このため、当該隙間の分、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決めに誤差が生じる。
そして、位置決めピンを複数用いる場合には、上記誤差が大きくなり、ノズルプレートの位相がインペラハウジングに対して大きくずれる恐れがある。
上述の翼体と、インペラハウジング内の流路との位置関係は、ターボチャージャの性能に影響を与える。このため、ノズルプレートの位相がインペラハウジングに対して、本来あるべき角度から大きくずれた場合には、ターボチャージャの性能が低下する恐れがある。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、翼体が設置されるノズルプレートを備えるターボチャージャにおいて、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決め誤差を抑制することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、インペラを収容するインペラハウジングと、上記インペラと接続されるシャフトを収容するベアリングハウジングと、上記インペラ周りに配置される複数の翼体を支持すると共に上記インペラハウジング及び上記ベアリングハウジングと嵌合されるノズルプレートとを備えるターボチャージャであって、上記インペラハウジング、上記ベアリングハウジング及び上記ノズルプレートに設けられる位置決め溝と、上記インペラハウジングの上記位置決め溝、上記ベアリングハウジングの上記位置決め溝及び上記ノズルプレートの上記位置決め溝の全てに嵌合されて上記インペラハウジング、上記ベアリングハウジング及び上記ノズルプレートの周方向の位置決めを行う位置決めピンとを備えるという構成を採用する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記インペラハウジングの上記位置決め溝、上記ベアリングハウジングの上記位置決め溝及び上記ノズルプレートの上記位置決め溝の少なくともいずれかが、上記位置決めピンの軸方向と直交する断面形状において開口の幅が上記位置決めピンの直径よりも狭く設定されているという構成を採用する。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記開口の幅が狭く設定された位置決め溝が、上記ノズルプレート及び上記ベアリングハウジングのいずれかあるいは両方に設けられているという構成を採用する。
第4の発明は、上記第1〜第3のいずれかの発明において、上記位置決めピンは、中空で、径方向に圧縮されて上記位置決め溝に嵌合されるスプリングピンであるという構成を採用する。
本発明によれば、単一の位置決めピンが、インペラハウジングの位置決め溝、ベアリングハウジングの位置決め溝及びノズルプレートの位置決め溝の全てに嵌合される。このため、当該位置決めピンを1つのみ用いることによって、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決めを行うことができる。
したがって、本発明によれば、複数の位置決めピンを用いてインペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決めを行う従来のターボチャージャと比較して、インペラハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決め誤差を抑制することが可能となる。
本発明の第1実施形態のターボチャージャの概略構成を示す断面図である。 本発明の第1実施形態のターボチャージャが備える位置決め溝の模式図である。 本発明の第2実施形態のターボチャージャの概略構成を示す模式図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、本発明に係るターボチャージャの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1(a)は、本実施形態のターボチャージャS1の概略構成を示す断面図である。
本実施形態のターボチャージャS1は、自動車に搭載される小型のものであり、自動車のエンジンから排気される排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収し、当該回転動力を用いてエンジンに供給する空気を圧縮するものである。
そして、本実施形態のターボチャージャS1は、図1(a)に示すように、タービン1と、ノズル機構2と、コンプレッサ3と、軸部4とを備えている。
タービン1は、排気ガスに含まれるエネルギを回転動力として回収するものであり、タービンハウジング1a(インペラハウジング)と、タービンインペラ1b(インペラ)とを備えている。
タービンハウジング1aは、タービン1の外形を形作る中空部材であり、内部にスクロール流路1a1と、インペラ収容空間1a2と、接続流路1a3とが設けられている。
スクロール流路1a1は、エンジンから排気された排気ガスをターボチャージャS1の内部に取り込むための流路であり、タービンインペラ1bの回転軸を中心として当該タービンインペラ1bを囲んで設けられている。
インペラ収容空間1a2は、タービンインペラ1bを収容する領域であり、タービンインペラ1bの回転軸方向から見てタービンハウジング1aの中央部に設けられている。なお、図1(a)に示すように、タービンハウジング1aには排気ガスを排出するための排気口1a4が設けられており、インペラ収容空間1a2は、当該排気口1a4と接続されている。
接続流路1a3は、スクロール流路1a1とインペラ収容空間1a2との間に設けられた流路である。なお、接続流路1a3は、図1(a)に示すように、タービンハウジング1aの内壁面と、ノズル機構2が備える後述するノズルプレート2aとの間に設けられており、ノズルプレート2aに固定されたノズル翼2b(翼体)が配置される流路である。
タービンインペラ1bは、上述のようにインペラ収容空間1a2内に収容され、スクロール流路1a1から接続流路1a3を通過して供給される排気ガスによって回転駆動されるラジアルインペラである。
ノズル機構2は、スクロール流路1a1からタービンインペラ1bに供給される排気ガスを接続流路1a3にて整流するものであり、ノズルプレート2aと、複数のノズル翼2bとを備えている。
ノズルプレート2aは、ノズル翼2bを設置するための円板形状のプレートであり、中央部にタービンインペラ1bを挿通可能なように開口が設けられている。
また、ノズルプレート2aは、タービンインペラ1bの回転軸方向から見て、タービンインペラ1bよりも大径に設定されており、タービンインペラ1bから食み出した領域にノズル翼2bが設けられている。
なお、本実施形態のターボチャージャS1においてノズルプレート2aは、タービンインペラ1bと、軸部4の後述するベアリングハウジング4aとの間に介挿されており、タービン1から軸部4への熱の伝達を抑制するための遮熱板としても機能する。
ノズル翼2bは、タービンインペラ1bに対して供給される排気ガスを接続流路1a3において整流するものであり、タービンインペラ1bの回転軸方向から見て、当該回転軸を中心として等間隔かつ環状に複数配列されている。
なお、ノズル翼2bは、隣り合うノズル翼2b同士の間に隙間流路(ノズル)を形成する。そして、排気ガスは、当該隙間流路を通過することによって整流される。
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、ノズルプレート2aをタービンハウジング1a側に押圧して付勢する皿バネ5を備えている。
この皿バネ5は、ノズルプレート2aとベアリングハウジング4aとの間に介挿されており、ノズルプレート2aをタービンハウジング1a側に付勢することによってノズル翼2bをタービンハウジング1aの内壁に押し付け、これによってノズル翼2bとタービンハウジング1aとの間における隙間を小さくするものである。
コンプレッサ3は、タービン1によって得られた回転動力を用いてエンジンに供給される空気を圧縮するものであり、コンプレッサハウジング3aと、コンプレッサインペラ3bとを備えている。
コンプレッサハウジング3aは、コンプレッサ3の外形を形作る中空部材であり、内部にスクロール流路3a1と、インペラ収容空間3a2と、接続流路3a3とが設けられている。
スクロール流路3a1は、コンプレッサインペラ3bによって圧縮された空気をエンジンに案内するための流路であり、コンプレッサインペラ3bの回転軸を中心として当該コンプレッサインペラ3bを囲んで設けられている。
インペラ収容空間3a2は、コンプレッサインペラ3bを収容する領域であり、コンプレッサインペラ3bの回転軸方向から見てコンプレッサハウジング3aの中央部に設けられている。なお、図1(a)に示すように、コンプレッサハウジング3aには空気を取り込むための吸入口3a4が設けられており、インペラ収容空間3a2は、当該吸入口3a4と接続されている。
接続流路3a3は、スクロール流路3a1とインペラ収容空間3a2との間に設けられた流路である。
コンプレッサインペラ3bは、上述のようにインペラ収容空間3a2内に収容され、タービンインペラ1bから軸部4を介して伝達される回転動力によって回転駆動されるラジアルインペラである。
そして、コンプレッサインペラ3bは、吸入口3a4から取り込んだ空気を圧縮し、接続流路3a3を介してスクロール流路3a1に送り込む。
軸部4は、タービン1で回収された回転動力をコンプレッサ3に伝達するものであり、タービン1とコンプレッサ3との間に配置されている。
そして、軸部4は、図1(a)に示すように、ベアリングハウジング4aと、シャフト4bとを備えている。
ベアリングハウジング4aは、軸部4の外形を形作る中空部材であり、内部にシャフト4bを収容するシャフト収容空間4a1を有している。
このベアリングハウジング4aは、タービンハウジング1aとコンプレッサハウジング3aとの間に配置されており、これらのタービンハウジング1aとコンプレッサハウジング3aとに固定されている。
なお、ベアリングハウジング4aの内部には、シャフト4bの潤滑及び冷却を行う潤滑油の流路が形成されており、ベアリングハウジング4aは、当該潤滑油の供給及び回収装置(不図示)と接続されている。
シャフト4bは、ベアリングハウジング4aのシャフト収容空間4a1内に収容されており、不図示の軸受によって軸支されている。
このシャフト4bは、一端がタービンインペラ1bと接続され、他端がコンプレッサインペラ3bと接続されている。そして、シャフト4bは、タービンインペラ1bの回転に伴って回転し、同時にコンプレッサインペラ3bを回転させる。
そして、本実施形態のターボチャージャS1では、タービンハウジング1a、ベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aに設けられる位置決め溝10と、タービンハウジング1aの位置決め溝10a、ベアリングハウジング4aの位置決め溝10b及びノズルプレート2aの位置決め溝10cの全てに嵌合されてタービンハウジング1a、ベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aの周方向の位置決めを行う位置決めピン20とを有している。
タービンハウジング1aに設けられる位置決め溝10aは、図2(a)に示すように、位置決めピン20の軸方向から見て、位置決めピン20の上側を上方から囲っており、内壁面が位置決めピン20の周面に合わせて湾曲している。
ベアリングハウジング4aに設けられる位置決め溝10bは、図2(b)に示すように、位置決めピン20の軸方向から見て、位置決めピン20の下側を下方から支えている。
そして、本実施形態のターボチャージャS1では、位置決めピン20の軸方向と直交する断面形状(図2に示す形状)において、開口10b1の幅が位置決めピン20の直径よりも狭く設定されている。
つまり、ベアリングハウジング4aに設けられる位置決め溝10bは、嵌合された位置決めピン20が開口10b1を介して抜け出さないように形状設定されている。
ノズルプレート2aに設けられる位置決め溝10cは、図2(c)に示すように、位置決めピン20の軸方向から見て、位置決めピン20の下側を下方から支えている。
そして、本実施形態のターボチャージャS1では、位置決めピン20の軸方向と直交する断面形状(図2に示す形状)において、開口10c1の幅が位置決めピン20の直径よりも広く設定されている。
なお、タービンハウジング1aに設けられる位置決め溝10aとベアリングハウジング4aに設けられる位置決め溝10bとは、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとが嵌合された際には、位置決めピン20の断面形状よりも僅かに径の大きい円形の嵌合穴を形成する。そして、当該嵌合穴に位置決めピン20が嵌合される。
また、タービンハウジング1aに設けられる位置決め溝10aとノズルプレート2aに設けられる位置決め溝10cとは、タービンハウジング1aとノズルプレート2aとが嵌合された際には、位置決めピン20の断面形状よりも僅かに径の大きい円形の嵌合穴を形成する。そして、当該嵌合穴に位置決めピン20が嵌合される。
つまり、本実施形態のターボチャージャS1では、タービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとが嵌合された際には、位置決め溝10a〜10cによって形成される嵌合穴が1つ形成される。そして、当該嵌合穴に位置決めピン20が挿入されて嵌合される。
位置決めピン20は、位置決め溝10a〜10cにて形成される嵌合穴に挿入して配置されることによって位置決め溝10a〜10cに嵌合されている。このような位置決めピン20は、タービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとの周方向(タービンインペラ1bの回転軸を中心とする回転方向)における位置決めを行い、タービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとの周方向への位置ズレを抑制するためのものである。
この位置決めピン20は、略円柱形状を有しており、中心軸をタービンインペラ1bの回転軸方向に沿わせて配置されている。
そして、本実施形態のターボチャージャS1においては、図1(a)のA−A線断面図である図1(b)に示すように、位置決めピン20が周方向に1つのみ設けられている。
このような構成を有する本実施形態のターボチャージャS1においては、エンジンより排気ガスがタービン1に供給されると、排気ガスは、タービンインペラ1bに供給される。
タービンインペラ1bに排気ガスが供給されると、排気ガスの流れによってタービンインペラ1bが回転駆動され、これによって排気ガスに含まれるエネルギが回転動力として回収される。
なお、エネルギが回収された排気ガスは、排気口1a4を介してターボチャージャS1の外部に排出される。
タービンインペラ1bが回転駆動されると、シャフト4bを介してコンプレッサインペラ3bに回転動力が伝達され、これによってコンプレッサインペラ3bが回転駆動される。
この結果、吸入口3a4から取り込まれた空気がコンプレッサインペラ3bによって圧縮され、圧縮空気が接続流路3a3及びスクロール流路3a1を介してエンジンに供給される。
なお、このような構成を有する本実施形態のターボチャージャS1を組み立て時において、タービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとを嵌合させる場合には、まずベアリングハウジング4aの位置決め溝10bに対して、タービンインペラ1bの回転軸方向から位置決めピン20を挿入して配置する。
続いて、ノズルプレート2aをベアリングハウジング4aに対して嵌合する。ここでは、位置決め溝10cを先にベアリングハウジング4aに嵌合された位置決めピン20に合わせてノズルプレート2aとベアリングハウジング4aとを嵌合する。
続いて、タービンハウジング1aをベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aに対して嵌合する。ここでは、位置決め溝10aを先に配置された位置決めピン20に合わせてタービンハウジング1aをベアリングハウジング4a及びノズルプレート2aに対して嵌合する。
このような本実施形態のターボチャージャS1によれば、単一の位置決めピン20が、タービンハウジング1aの位置決め溝10a、ベアリングハウジング4aの位置決め溝10b及びノズルプレート2aの位置決め溝10cの全てに嵌合される。このため、当該位置決めピン20を1つのみ用いることによって、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとノズルプレート2aとの位置決めを行うことができる。
したがって、本実施形態のターボチャージャS1によれば、複数の位置決めピンを用いてタービンハウジングとベアリングハウジングとノズルプレートとの位置決めを行う従来のターボチャージャと比較して、タービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとノズルプレート2aとの位置決め誤差を抑制することが可能となる。
このようにタービンハウジング1aとベアリングハウジング4aとノズルプレート2aとの位置決め誤差を抑制することによって、タービンハウジング1a内の舌部(スクロール流路1a1の端部位置)とノズル翼2bとの位置関係を正確に合わせることが可能となり、ターボチャージャとしての性能の向上を図ることが可能となる。
また、本実施形態のターボチャージャS1においては、上述のように、ベアリングハウジング4aに設けられた位置決め溝10bの開口10b1の幅が位置決めピン20の直径よりも狭く設定されている。
このため、組立て時において、位置決めピン20が脱落することを抑止することができる。
なお、ノズルプレート2aの位置決め溝10cの開口の幅を位置決めピン20の直径よりも狭く設定することによっても同様の効果が得られる。
また、タービンハウジング1aの位置決め溝10aの開口の幅を位置決めピン20の直径よりも狭く設定することによっても同様の効果が得られるが、先にノズルプレート2aとベアリングハウジング4aが嵌合されるため、ノズルプレート2aの位置決め溝10cの開口の幅あるいはベアリングハウジング4aの位置決め溝10bの開口の幅を位置決めピン20の直径よりも狭く設定する方が組立時における作業性の向上が図れる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3(a)は、本実施形態のターボチャージャS2の概略構成を示す断面図である。また図3(b)は、本実施形態のターボチャージャS2が備える位置決めピン30の正面図である。
これらの図に示すように、本実施形態のターボチャージャS2は、中空のスプリングピンを位置決めピン30として備えている。
この位置決めピン30は、図3(b)に示すように、周方向の一部が切り欠かれると共に可撓性を有しており、径方向に圧縮させることができる。
そして、本実施形態のターボチャージャS2は、上述のような位置決めピン30が径方向に圧縮されて位置決め溝10a〜10cに嵌合されている。
このような本実施形態のターボチャージャS2によれば、位置決めピン30が元の形状に復元しようとする復元力によって位置決めピン30が位置決め溝10a〜10cの内壁面に押さえつけられ、これによって位置決めピン30の脱落をより確実に防止することが可能となる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、本発明の翼体としてノズルプレート2aに固定されたノズル翼2bを有する固定翼式のターボチャージャS1,S2を挙げて説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、可動翼式ターボチャージャに適用することも可能である。
また、上記実施形態においては、ノズルプレート2aをタービン1に配置し、タービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとを位置決めピン20で位置決めする構成について説明した。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ノズルプレートをコンプレッサ3に配置し、コンプレッサハウジング3a(インペラハウジング)と、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレートとを位置決めピンで位置決めする構成を採用することもできる。
また、例えば、位置決めピン20に加えて、強度を向上させるためのピンをタービンハウジング1aと、ベアリングハウジング4aと、ノズルプレート2aとのいずれかあるいは複数に嵌合させるようにしても良い。
S1,S2……ターボチャージャ、1……タービン、1a……タービンハウジング(インペラハウジング)、1b……タービンインペラ、2……ノズル機構、2a……ノズルプレート、2b……ノズル翼(翼体)、3……コンプレッサ、3a……コンプレッサハウジング、4……軸部、4a……ベアリングハウジング、10(10a〜10c)……位置決め溝、20,30……位置決めピン

Claims (4)

  1. インペラを収容するインペラハウジングと、前記インペラと接続されるシャフトを収容するベアリングハウジングと、前記インペラ周りに配置される複数の翼体を支持すると共に前記インペラハウジング及び前記ベアリングハウジングと嵌合されるノズルプレートとを備えるターボチャージャであって、
    前記インペラハウジング、前記ベアリングハウジング及び前記ノズルプレートに設けられる位置決め溝と、
    前記インペラハウジングの前記位置決め溝、前記ベアリングハウジングの前記位置決め溝及び前記ノズルプレートの前記位置決め溝の全てに嵌合されて前記インペラハウジング、前記ベアリングハウジング及び前記ノズルプレートの周方向の位置決めを行う位置決めピンと
    を備えることを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記インペラハウジングの前記位置決め溝、前記ベアリングハウジングの前記位置決め溝及び前記ノズルプレートの前記位置決め溝の少なくともいずれかは、前記位置決めピンの軸方向と直交する断面形状において開口の幅が前記位置決めピンの直径よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項1記載のターボチャージャ。
  3. 前記開口の幅が狭く設定された位置決め溝は、前記ノズルプレート及び前記ベアリングハウジングのいずれかあるいは両方に設けられていることを特徴とする請求項2記載のターボチャージャ。
  4. 前記位置決めピンは、中空で、径方向に圧縮されて前記位置決め溝に嵌合されるスプリングピンであることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のターボチャージャ。
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