JP2012131661A - ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール - Google Patents

ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール Download PDF

Info

Publication number
JP2012131661A
JP2012131661A JP2010284891A JP2010284891A JP2012131661A JP 2012131661 A JP2012131661 A JP 2012131661A JP 2010284891 A JP2010284891 A JP 2010284891A JP 2010284891 A JP2010284891 A JP 2010284891A JP 2012131661 A JP2012131661 A JP 2012131661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass ribbon
glass
width direction
thin
ear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010284891A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5589824B2 (ja
Inventor
Katsutoshi Fujiwara
克利 藤原
Takahide Nakamura
隆英 中村
Yasuo Yamazaki
康夫 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2010284891A priority Critical patent/JP5589824B2/ja
Publication of JP2012131661A publication Critical patent/JP2012131661A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5589824B2 publication Critical patent/JP5589824B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B17/00Forming molten glass by flowing-out, pushing-out, extruding or drawing downwardly or laterally from forming slits or by overflowing over lips
    • C03B17/06Forming glass sheets
    • C03B17/065Forming profiled, patterned or corrugated sheets

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

【課題】耳部を有するガラスリボンに適度な可撓性を付与し、その最小曲げ半径を可及的に小さくすること。
【解決手段】成形体3から溶融ガラスgを流下させてガラスリボンGを成形する過程で、ガラスリボンGの幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラ5で表裏両側から挟持し、ガラスリボンGの幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部が形成される。一対の冷却ローラ5として、ローラの外周面の周方向に、ガラスリボンGの幅方向に沿って延在する凸部が複数設けられたものを用いる。冷却ローラ5の凸部の転写によって、ガラスリボンGの耳部に、最小厚みが300μm以下となる薄肉部をガラスリボンGの長手方向に断続的に複数形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロールに関し、詳しくは、溶融ガラスが流下してガラスリボンを成形する過程で、ガラスリボンの幅方向両端部をその表裏両側からそれぞれ挟持する冷却ローラを用いる製造技術の改良に関する。
周知のように、近年では、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板を始めとする各種ガラス板において、更なる薄板化が要請されている。このような薄板化の要請に対して、例えば特許文献1に開示されているように、既に板厚が0.2mmより薄いガラス板が開発されるに至っている。
この種の薄いガラス板の製造方法として、例えば、溶融ガラスを流下させてガラスリボンを生成すると共にこれをさらに流下させつつ固化して成形するオーバーフローダウンドロー法や、スロットダウンドロー法などのダウンドロー法が採用されている。
この種のダウンドロー法では、成形体から溶融ガラスを流下させて、ガラス板の元材となるガラスリボンを成形する。この場合、成形体の直下方に位置するガラスリボンは、未だ粘度が低いことから、そのままの状態では、表面張力によって当該ガラスリボンが幅方向に収縮していく。そのため、成形体の直下方などにおいて、粘度の低いガラスリボンの幅方向両端部をそれぞれ一対(計二対)の冷却ローラで表裏両側から挟持することで、ガラスリボンの幅方向の収縮を阻止し、所定幅に維持することが通例とされている(例えば、特許文献1,2を参照)。
特開2008−133174号公報 特開2010−143800号公報
ところで、ガラスリボンは、冷却固化後の製造工程で湾曲させた状態で搬送されたり、或いは、ロール状に巻き取られたガラスロールの状態で収容されることがある。この場合、ガラスリボンには、湾曲可能なように、ある程度の可撓性が必要とされる。
しかしながら、上述のように、ダウンドロー法によってガラスリボンを成形する過程で冷却ローラを用いる場合、冷却ローラの接触部であるガラスリボンの幅方向両端部と、冷却ローラの非接触部であるガラスリボンの幅方向中央部とに板厚差を伴う形状の相違が現れる。すなわち、図8に示すように、冷却ローラを用いて成形されたガラスリボンGは、幅方向中央部に均一な厚みの製品部Gbが形成され、幅方向両端部に製品部Gbよりも厚肉となる耳部Gaが形成される。
そのため、ガラスリボンの製品部の薄肉化を推進したとしても、ガラスリボンの耳部が厚肉のままであれば、耳部の影響によってガラスリボン全体の可撓性は低下し、十分な曲げ変形を許容することができない。したがって、耳部を有するガラスリボンを搬送経路上で湾曲させたり、ガラスロールの状態で収容する場合には、ガラスリボンの最小曲げ半径が不当に大きくなる傾向が強く、実用上問題となる。
本発明は、上記事情に鑑み、耳部を有するガラスリボンに適度な可撓性を付与し、その最小曲げ半径を可及的に小さくすることを技術的課題とする。
上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラス板製造方法は、溶融ガラスを流下させてガラスリボンを成形する過程で、前記ガラスリボンの幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラで表裏両側から挟持し、前記ガラスリボンの幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部が形成されるガラス板製造方法において、前記一対の冷却ローラとして、少なくとも一方のローラの外周面の周方向に、前記ガラスリボンの幅方向に延在する凸部が複数設けられたものを用い、前記冷却ローラの前記凸部の転写によって、最小厚みが300μm以下となる薄肉部を、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成することに特徴づけられる。
このような方法によれば、ガラスリボンの幅方向両端部に形成される耳部に、ガラスリボンの幅方向に沿って延在する薄肉部が、ガラスリボンの長手方向に断続的に複数形成される。そして、耳部の各薄肉部は、最小厚みが300μm以下とされている。ここで、耳部の各薄肉部の最小厚みが、300μm以下であれば、十分な可撓性が付与され、曲げ半径の小さな曲げ変形に対しても耐え得る。そのため、薄肉部に対応する位置で耳部の可撓性が部分的に向上し、ガラスリボンを湾曲させる際に耳部に発生する応力集中が、薄肉部が無い場合と比較して大幅に緩和される。従って、耳部を有する場合であっても、ガラスリボン全体をその長手方向で容易に湾曲させることが可能となり、曲げ半径を可及的に小さくすることができる。その結果、ガラスリボンを搬送経路上で湾曲させたり、ロール状に巻き取ってガラスロールの状態で収容する場合であっても、ガラスロールの曲げ半径が不当に拡大するという事態を確実に防止することができる。
上記の方法において、前記耳部に前記薄肉部が形成された前記ガラスリボンが、冷却固化後において、50cm以下の曲げ半径で曲げ変形可能であることが好ましい。
このようにすれば、耳部を有するガラスリボンの曲げ半径が、耳部が切断除去されたガラスリボンの曲げ半径と同程度になることから、ガラスリボンの搬送経路の制約を低減しつつ、ガラスロールの巻き取り半径を小さくすることができる。
上記の方法において、前記一対の冷却ローラとして、両方のローラの外周面に、前記凸部が設けられたものを用いることが好ましい。
このようにすれば、ガラスリボンの耳部の表裏面に対して、冷却ローラの凸部が転写されることになる。そのため、一対の冷却ローラにおける互いの凸部の位相を合わせておけば、一対の冷却ローラの凸部によって、ガラスリボンの耳部が表裏面両側から同時に押圧されることになる。したがって、ガラスリボンの耳部の片面側からのみ冷却ローラの凸部を押圧する場合に比して、ガラスリボンの耳部に容易に薄肉部を形成することができる。また、この場合には、ガラスリボンの耳部における薄肉部のそれぞれに対応して表裏両面に溝が形成されるため、ガラスリボンを表面側に湾曲させる場合と、裏面側に湾曲させる場合とで、曲げ変形を略同一にすることができ、取り扱いが容易となる。
上記の方法において、前記薄肉部の最小厚みが、前記ガラスリボンの長手方向で隣接する前記薄肉部の相互間に形成される前記耳部の厚肉部の最大厚みの1/2以下であることが好ましい。
このようにすれば、ガラスリボンの耳部において、薄肉部と厚肉部の肉厚差を十分に保つことができることから、薄肉部におけるガラスリボンの可撓性改善効果を確実に発揮することが可能となる。
上記の方法において、前記耳部に前記薄肉部が形成された前記ガラスリボンをロール状に巻き取る工程を含むことが好ましい。
このようにすれば、耳部に薄肉部を形成した本願発明の作用効果を最大限発揮し得る。
また、上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラス板製造装置は、溶融ガラスを流下させてガラスリボンを成形する過程で、前記ガラスリボンの幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラで表裏両側から挟持し、前記ガラスリボンの幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部が形成されるガラス板製造装置において、前記一対の冷却ローラの少なくとも一方が、その外周面の周方向に、前記ガラスリボンの幅方向に延在する凸部を複数有し、前記冷却ローラの前記凸部の転写によって、最小厚みが300μm以下となる薄肉部を、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成することに特徴づけられる。
この装置の構成は、上述の本発明に係るガラス板製造方法のうち冒頭で述べた方法の構成と実質的に同一であるので、作用効果を含む説明事項は、当該方法について既に述べた説明事項と実質的に同一である。
また、上記課題を解決するために創案された本発明に係るガラスロールは、幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部を有するガラスリボンをロール状に巻き取ったガラスロールにおいて、前記ガラスリボンの幅方向に延在する薄肉部が、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成され、各々の前記薄肉部の最小厚みが300μm以下であることに特徴づけられる。
このようなガラスロールによれば、耳部を有するガラスリボンであっても、ガラスロールの状態で容易に梱包することができることから、長尺なガラスリボンをガラスロールの状態で容易に運搬することが可能となる。また、ガラスロールの巻き取り半径を小さくすることができるので、収納場所などの省スペース化を図ることができる。
上記のガラスロールにおいて、前記ガラスリボンの幅方向中央部の厚みが、300μm以下であることが好ましい。
このようにすれば、ガラスリボンの幅方向中央部において、可撓性を十分に発揮することができることから、ガラスリボン全体の可撓性改善効果を確実に発揮することが可能となる。
本発明によれば、ガラスリボンの耳部に形成された薄肉部によって、耳部を有するガラスリボンに適度な可撓性を付与することができるので、その曲げ半径を可及的に小さくすることができる。
本発明の実施形態に係るガラス板製造装置の要部を示す概略正面図である。 前記実施形態に係るガラス板製造装置で使用される冷却ローラの要部を示す概略図で、(A)が斜視図、(B)が径方向断面図である。 前記実施形態に係るガラス板製造装置で使用される冷却ローラの凸部の変形例を示す径方向断面図である。 前記実施形態に係るガラス板製造装置で使用される冷却ローラによりガラスリボンを挟持した状態を示す横断平面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板製造装置により製造されるガラスリボンを示す模式図で、(A)が平面図、(B)が幅方向両端部の長手方向の断面図である。 本発明の実施形態に係るガラス板製造装置の全体を示す概略側面図である。 本発明の実施形態に係るガラスロールを示す斜視図である。 ガラスリボンの横断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るガラス板製造装置の要部を示す概略正面図であって、オーバーフローダウンドロー法によりガラス板を製造する過程を例示している。同図に示すように、このガラス板製造装置1は、成形炉2の内部に、断面形状(紙面と直交する断面形状)が略楔形を呈する成形体3を備えており、次のようにして溶融ガラスから製品たるガラス板の元材となるガラスリボンGを成形するようになっている。すなわち、まず、成形体3の上部に形成されたオーバーフロー溝4に溶融ガラスgを連続供給し、この溶融ガラスgをオーバーフロー溝4から溢れさせて成形体3の両側の側壁面(紙面の表裏両側に位置する側面)に沿って流下させる。そして、その流下させた溶融ガラスgをそれぞれ成形体3の下頂部で融合させて、ガラスリボンGを成形する。
このガラスリボンGが流下していく過程においては、成形体3の直下方で、ガラスリボンGの幅方向両端部がそれぞれ一対(計二対)の冷却ローラ5によって表裏両側から挟持される。この冷却ローラ5は、この実施形態では、成形体3から流下して形成されるガラスリボンGが、成形体3の下方に配備されたアニーラー6に至るまでの位置に配置されている。なお、この実施形態では、アニーラー6の内部においても、ガラスリボンGの幅方向両端部がそれぞれ複数段に配列された一対のアニーラーローラ7によって表裏両側から挟持されるようになっている。
この冷却ローラ5は、図2(A)に示すように、ガラスリボンGの幅方向中央部側から両端部側に向かって延びるローラ軸(回転駆動軸)5aによって片持支持されている。そして、冷却ローラ5の外周面には、ローラ軸5aの中心軸線に沿って延在する複数の凸部5bが周方向等間隔に形成されている。これらの凸部5bは、相互に同形状で同一の寸法である。本実施形態では、各凸部5bは、図2(B)に示すように、径方向断面形状が略台形の角柱状である。また、各凸部5bの外表面は、ローラ軸5aの中心軸線に平行である。また、凸部5bの相互間における冷却ローラ5の外周面も、ローラ軸5aの中心軸線に平行である。
なお、凸部5bの形状は上述の形状に限定されるものではなく、凸部形状の延在方向がローラ軸5aの中心軸線に沿っていればよい。図3(A)に示すように、径方向断面形状が半円の柱状であってもよいし、図3(B)に示すように、径方向断面形状が半楕円の柱状であってもよい。また、図3(C)に示すように、径方向断面形状が三角形等の多角形である角柱状であってもよいし、更には、図3(D)に示すように、径方向断面形状が点線で示す三角形等の多角形の角を丸めた形状である柱状であってもよい。また、本実施形態では、複数の凸部5bが、周方向に沿って等間隔に形成されているが、周方向に沿って不等間隔に形成されていてもよい。
このような構成によれば、図4に示すように、成形体3とアニーラー6との相互間で、幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラ5で表裏両側から挟持されたガラスリボンGは、幅方向中央部に均一な厚みの製品部Gbが形成され、幅方向両端部に製品部Gbよりも厚肉となる耳部Gaが形成される。そして、この際、ガラスリボンGの耳部Gaにおいては、冷却ローラ5の複数の凸部5bが、一対の冷却ローラ5の回転に伴って表裏両側から断続的に押圧される。また、この際、この実施形態では、一対の冷却ローラ5のそれぞれの凸部5bの位相が略一致しており、一対の冷却ローラ5の各凸部5bがガラスリボンGの耳部Gaを表裏両側から同じタイミングで挟持するようになっている。これにより、図5(A)に示すように、ガラスリボンGの耳部Gaに凸部5bの形状が表裏両側に転写され、その転写部が薄肉部8とされる。この薄肉部8は、冷却ローラ5の外周面に複数の凸部5bが周方向に沿って等間隔で形成されている場合には、長手方向等間隔に複数形成される。詳細には、ガラスリボンGの耳部Gaにおいて、表裏両側から同じタイミングで凸部5bの形状が転写されることから、図5(B)に示すように、ガラスリボンGの耳部Gaの表裏面が同一位置でそれぞれ凹状に窪んで溝9が複数形成される。そして、この表裏方向に対向するように表裏両面にそれぞれ形成された溝9の間が、薄肉部8とされる。そして、各薄肉部8および各薄肉部8に対応した溝9は、冷却ローラ5の凸部5bの延在方向に対応して、ガラスリボンGの幅方向に沿って延在するように形成される。
各薄肉部8の最小の厚みbは、300μm以下である。これは、冷却ローラ5の凸部5bの高さ等を調整することで達成される。
このように、上記構成のガラス板製造装置1によって製造されたガラスリボンGは、その耳部Gaに、ガラスリボンGの幅方向に沿って延在する薄肉部8が、ガラスリボンGの長手方向に断続的に複数形成される。そして、耳部Gaの各薄肉部8は、最小厚みが300μm以下とされている。ここで、耳部Gaの各薄肉部8の最小厚みが、300μm以下であれば、ガラスリボンGに十分な可撓性が付与され、最小曲率半径の小さな曲げ変形に対しても耐え得る。そのため、薄肉部8に対応する位置で耳部の可撓性が部分的に向上し、ガラスリボンを湾曲させる際に耳部に発生する応力集中が、薄肉部が無い場合と比較して大幅に緩和される。従って、耳部Gaを有する場合であっても、ガラスリボンG全体をその長手方向で容易に湾曲させることが可能となり、当該曲げ半径を可及的に小さくすることができる。その結果、ガラスリボンGを搬送経路上で湾曲させたり、ロール状に巻き取ってガラスロールの状態で収容する場合であっても、ガラスロールの曲げ半径が不当に拡大するという事態を確実に防止することができる。
薄肉部8の最小の厚みbが300μmを超えると、曲げ半径が、十分に小さくならない可能性がある。一方、耳部Gaの長手方向で薄肉部8の間の最大厚みaは、例えば1〜1.5mmである。厚みaが1mm未満では、薄肉部8が存在しない場合との曲げ半径の差が十分に得られない可能性があり、1.5mmを超えると曲げ半径が十分に小さくならない可能性がある。厚みbの厚みaに対する比の値b/aは、1/2以下、より好ましくは1/3以下、更に好ましくは1/5以下である。b/aが1/2を超えると、薄肉部8が存在しない場合との曲げ半径の差が十分に得られない可能性がある。
また、本実施形態のガラス板製造装置1では、二対の冷却ローラ5の全てにおける外周面に同様の凸部5bが設けられており、全ての冷却ローラ5の凸部5bが同時にガラスリボンGに押圧されるように、冷却ローラ5は、同期した状態で駆動されている。このため、ガラスリボンGの長手方向での薄肉部8の位置は、二つの耳部Gaの間で一致している。
ガラスリボンGの製品部Gbの板厚は、300μm以下、より好ましくは200μm以下である。製品部Gbの板厚が、300μmを超える場合、薄肉部8が形成されていても、ガラスリボンGの曲げ半径が十分に小さくならない可能性がある。また、ガラスリボンGの製品部Gbの板厚は、薄肉部8の最小の厚みbと同じか厚みbより薄いことが好ましい。
ガラスリボンGの耳部Gaにおける冷却ローラ5で挟持される位置の粘度は、105.2dPa・s以上が好ましく、105.7〜107.5dPa・sの範囲がより好ましく、106.0〜107.0dPa・sの範囲が更に好ましい。この位置の粘度が、105.2dPa・s未満の場合には、ガラスリボンGが軟らか過ぎてガラスリボンGが冷却ローラ5に巻き付く事態の発生、冷却ローラ5が劣化し易くなる等の弊害が生じる可能性がある。この位置の粘度が、107.5dPa・sを超える場合には、薄肉部8の形成が適切に行なわれず、ガラスリボンGの曲げ半径が小さくならない可能性がある。
また、ガラスリボンGは、冷却固化後において、50cm以下の曲げ半径で曲げ変形可能であることが好ましい。50cm以下の曲げ半径で曲げ変形可能でない場合には、ガラスリボンGの曲げ半径が、耳部Gaが切断除去されたガラスリボンGの曲げ半径に及ばない可能性がある。これにより、ガラスリボンGの搬送経路についての制約の低減や、ガラスロールの巻き取り半径の小径化が難しくなる可能性が生じうる。
次に、図6を参照してガラス板製造装置1の全体の構成例と、このガラス板製造装置1によるガラス板製造法を説明する。
上述したガラス板製造装置1には、アニーラー6の下方に連続して、更に冷却炉11が配設されている。また、ガラス板製造装置1は、ガラスリボンGを巻き取るための巻き取り手段(図示省略)を、冷却炉11の直下位置から側方にずらした位置に備える。巻き取り手段には、ガラスリボンGが巻き付けられる巻芯13が取付けられ、巻き取り手段はこの巻芯13を矢印で示す方向に回転駆動する。
この構成のガラス板製造装置1において、ガラスリボンGは、上述したように、成形炉2内で生成されると共に冷却ローラ5で耳部Gaに薄肉部8が形成された後、アニーラー6内で徐冷される。更に、冷却炉11の内部で、ガラスリボンGが冷却されながら複数のローラ12に表裏両側から挟持されると共に駆動されて直下方に搬送される。そして、ガラスリボンGは、支持ローラ14に支持および駆動されることによって、搬送方向を略水平方向に変換させられ、側方の巻き取り手段に回転駆動された巻芯13まで搬送される。そこで、ガラスリボンGは巻芯13にロール状に巻き取られる。この際に、保護シート15が、ガラスリボンGの外周側に重ねて巻き取られる。
ガラスリボンGが、巻芯13に所定のロール径になるまで巻き取られたら、ガラスリボンGと保護シート15を切断する。これによって、図7に示すように、保護シート15を重ねた状態で、ガラスリボンGが巻芯13にロール状に巻き取られて形成されたガラスロール16が完成される。
本発明者等は、上述の冷却ローラを備えたガラス板製造装置と、平滑な外周面を有する冷却ローラを備えたガラス板製造装置との対比を、冷却ローラを通過後に、冷却固化されたガラスリボンに基づいて行なった。この対比を行なうに際しては、ガラスリボンの幅方向全長が1500mm、ガラスリボンにおける幅方向中央部(製品部)の板厚が0.2mmになる条件で、成形体から流下する溶融ガラスの流量を一定として、ガラスリボンを生成した。また、冷却ローラは、直径が50mmの円柱形をなし且つ内部が中空であり、水や空気等の冷媒が流通する構造とされている。
ここで、本発明の実施例として、図2に示すように、外周面にローラ軸の中心軸線に沿って延在する複数の凸部が周方向等間隔に形成された冷却ローラを使用した。また、比較例として、外周面が平滑な円筒面とされた冷却ローラを使用した。なお、これらの冷却ローラは何れも、図1に示すようにローラ軸の中心軸線が水平方向に延在するものである。
上記の実施例および比較例に係る冷却ローラを使用して製造されたガラスリボンについて、冷却ローラの凸部高さと、ガラスリボンの幅方向両端部(耳部)の板厚taと、ガラスリボンの最小曲げ半径とを計測した。その結果を下記の表1に示す。なお、下記の表1中、符号△はやや良好、符号○は良好、符号◎は極めて良好、符号×は不良を意味している。
Figure 2012131661
上記の表1によれば、本発明の実施例1〜3では、比較例と比較して、冷却ローラの凸部高さが、ガラスリボンの端部の形状に転写され、最小曲げ半径が良好なものとなっていることを把握することができる。また、実施例1から3へと、凸部の高さが高くなるに従って、最小曲げ半径が小さくなる傾向であることが見て取れる。
なお、上記実施形態では、ガラス板の製造にオーバーフローダウンドロー法を使用しているが、本発明では、ガラス板製造に使用する方法は、溶融ガラスを流下させることによりガラスリボンを生成する方法であればよく、例えば、スロットダウンドロー法等であってもよい。
本発明は以上の説明に限定されることなく、その技術的思想の範囲内であれば、様々な変形が可能である。
1 ガラス板製造装置
5 冷却ローラ
5a ローラ軸
5b 凸部
8 薄肉部
16 ガラスロール
G ガラスリボン
g 溶融ガラス
Ga 耳部
Gb 製品部(幅方向中央部)

Claims (8)

  1. 溶融ガラスを流下させてガラスリボンを成形する過程で、前記ガラスリボンの幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラで表裏両側から挟持し、前記ガラスリボンの幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部が形成されるガラス板製造方法において、
    前記一対の冷却ローラとして、少なくとも一方のローラの外周面の周方向に、前記ガラスリボンの幅方向に延在する凸部が複数設けられたものを用い、
    前記冷却ローラの前記凸部の転写によって、最小厚みが300μm以下となる薄肉部を、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成することを特徴とするガラス板製造方法。
  2. 前記耳部に前記薄肉部が形成された前記ガラスリボンが、冷却固化後において、50cm以下の曲げ半径で曲げ変形可能であることを特徴とする請求項1に記載のガラス板製造方法。
  3. 前記一対の冷却ローラとして、両方のローラの外周面に、前記凸部が設けられたものを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のガラス板製造方法。
  4. 前記薄肉部の最小厚みが、前記ガラスリボンの長手方向で隣接する前記薄肉部の相互間に形成される前記耳部の厚肉部の最大厚みの1/2以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラス板製造方法。
  5. 前記耳部に前記薄肉部が形成された前記ガラスリボンをロール状に巻き取る工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガラス板製造方法。
  6. 溶融ガラスを流下させてガラスリボンを成形する過程で、前記ガラスリボンの幅方向両端部をそれぞれ一対の冷却ローラで表裏両側から挟持し、前記ガラスリボンの幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部が形成されるガラス板製造装置において、
    前記一対の冷却ローラの少なくとも一方が、その外周面の周方向に、前記ガラスリボンの幅方向に延在する凸部を複数有し、
    前記冷却ローラの前記凸部の転写によって、最小厚みが300μm以下となる薄肉部を、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成することを特徴とするガラス板製造装置。
  7. 幅方向両端部に幅方向中央部よりも厚肉となる耳部を有するガラスリボンをロール状に巻き取ったガラスロールにおいて、
    前記ガラスリボンの幅方向に延在する薄肉部が、前記ガラスリボンの前記耳部に、その長手方向に沿って断続的に複数形成され、各々の前記薄肉部の最小厚みが300μm以下であることを特徴とするガラスロール。
  8. 前記ガラスリボンの幅方向中央部の厚みが、300μm以下であることを特徴とする請求項7に記載のガラスロール。
JP2010284891A 2010-12-21 2010-12-21 ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール Expired - Fee Related JP5589824B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284891A JP5589824B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010284891A JP5589824B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012131661A true JP2012131661A (ja) 2012-07-12
JP5589824B2 JP5589824B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=46647723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010284891A Expired - Fee Related JP5589824B2 (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5589824B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014051984A1 (en) * 2012-09-25 2014-04-03 Corning Incorporated Methods of processing a continuous glass ribbon
WO2015066120A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Corning Incorporated Apparatus and method for producing a glass sheet
WO2015093491A1 (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 日本電気硝子株式会社 ガラスロール
JP2016011239A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 AvanStrate株式会社 ガラス板の製造方法、及び、ガラス板
JP2016088786A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 AvanStrate株式会社 ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置
KR20160065170A (ko) * 2013-10-09 2016-06-08 코닝 인코포레이티드 얇은 유리 제품을 형성하기 위한 장치 및 방법
WO2016141005A1 (en) * 2015-03-03 2016-09-09 Corning Incorporated Continuous glass processing apparatus and method of processing flexible glass ribbon
KR20180092928A (ko) 2015-12-15 2018-08-20 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 유리판의 제조 방법 및 제조 장치
CN114222719A (zh) * 2019-09-30 2022-03-22 日本电气硝子株式会社 玻璃物品及玻璃物品的制造方法
CN116040923A (zh) * 2022-12-21 2023-05-02 河北光兴半导体技术有限公司 超薄玻璃制造装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143800A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板製造装置
JP2013509350A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 コーニング インコーポレイテッド ガラス製造プロセスにおける縁部誘導器からの熱損失を低減する方法および装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010143800A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス板製造装置
JP2013509350A (ja) * 2009-10-29 2013-03-14 コーニング インコーポレイテッド ガラス製造プロセスにおける縁部誘導器からの熱損失を低減する方法および装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014051984A1 (en) * 2012-09-25 2014-04-03 Corning Incorporated Methods of processing a continuous glass ribbon
KR20160065170A (ko) * 2013-10-09 2016-06-08 코닝 인코포레이티드 얇은 유리 제품을 형성하기 위한 장치 및 방법
US11680006B2 (en) 2013-10-09 2023-06-20 Corning Incorporated Apparatus and method for forming thin glass articles
KR102302717B1 (ko) * 2013-10-09 2021-09-16 코닝 인코포레이티드 얇은 유리 제품을 형성하기 위한 장치 및 방법
JP2016532620A (ja) * 2013-10-09 2016-10-20 コーニング インコーポレイテッド 薄いガラス製品を成形する装置及び方法
JP2016534963A (ja) * 2013-11-01 2016-11-10 コーニング インコーポレイテッド ガラスシートを成形する装置および方法
WO2015066120A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Corning Incorporated Apparatus and method for producing a glass sheet
US20160272528A1 (en) * 2013-11-01 2016-09-22 Corning Incorporated Apparatus and method for forming a glass sheet
CN105849054A (zh) * 2013-11-01 2016-08-10 康宁股份有限公司 用于形成玻璃板的设备和方法
US9969643B2 (en) * 2013-11-01 2018-05-15 Corning Incorporated Apparatus and method for forming a glass sheet
CN105849054B (zh) * 2013-11-01 2019-10-18 康宁股份有限公司 用于形成玻璃板的设备和方法
JP2019059665A (ja) * 2013-12-18 2019-04-18 日本電気硝子株式会社 ガラスロール
JPWO2015093491A1 (ja) * 2013-12-18 2017-03-16 日本電気硝子株式会社 ガラスロール
WO2015093491A1 (ja) * 2013-12-18 2015-06-25 日本電気硝子株式会社 ガラスロール
JP2016011239A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 AvanStrate株式会社 ガラス板の製造方法、及び、ガラス板
JP2016088786A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 AvanStrate株式会社 ガラス板の製造方法、及び、ガラス板の製造装置
CN107580583A (zh) * 2015-03-03 2018-01-12 康宁股份有限公司 连续玻璃加工装置和加工挠性玻璃带的方法
WO2016141005A1 (en) * 2015-03-03 2016-09-09 Corning Incorporated Continuous glass processing apparatus and method of processing flexible glass ribbon
KR20180092928A (ko) 2015-12-15 2018-08-20 니폰 덴키 가라스 가부시키가이샤 유리판의 제조 방법 및 제조 장치
CN114222719A (zh) * 2019-09-30 2022-03-22 日本电气硝子株式会社 玻璃物品及玻璃物品的制造方法
CN116040923A (zh) * 2022-12-21 2023-05-02 河北光兴半导体技术有限公司 超薄玻璃制造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5589824B2 (ja) 2014-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5589824B2 (ja) ガラス板製造方法、ガラス板製造装置及びガラスロール
TWI625312B (zh) 玻璃膜帶的製造方法以及玻璃膜帶的製造裝置
CN102933513B (zh) 带状玻璃膜制造方法及带状玻璃膜制造装置
WO2011111625A1 (ja) ガラスロール及びその製造方法
WO2010070963A1 (ja) ガラス板製造装置
TWI780257B (zh) 帶狀玻璃的製造方法以及帶狀玻璃的製造裝置
JP2022075883A (ja) 溶融ガラスの成形方法、成形装置、およびガラス製品の製造方法
CN103068753A (zh) 玻璃板的制造方法
JP5241223B2 (ja) ガラス板の製造方法及び製造設備
JP4032413B2 (ja) ガラス基板及びその製造方法並びにその製造装置
JP2016113342A (ja) ガラスフィルムの製造方法
WO2018168381A1 (ja) ガラスフィルムの製造方法
US10501360B2 (en) Glass ribbon manufacturing apparatus and method for manufacturing glass ribbon
TWI782126B (zh) 用於處理薄玻璃帶的系統及方法
WO2011136122A1 (ja) ガラス板の製造方法及びその装置
JP6565655B2 (ja) ガラスリボンの製造方法
JP7417853B2 (ja) ガラス板の製造方法
JP7004239B2 (ja) ガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法
WO2014024641A1 (ja) 薄板ガラスの製造方法
JP6607017B2 (ja) ガラスリボンの製造方法
JP2012167014A (ja) ガラス板の製造方法及び製造設備
JP5790954B2 (ja) ガラス板製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5589824

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees