JP2016113342A - ガラスフィルムの製造方法 - Google Patents

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【課題】ダウンドロー法によって成形された帯状ガラスフィルムについて、発生した捻じれの悪化を阻止することにより、当該帯状ガラスフィルムの破断を可及的に防止すること。【解決手段】ダウンドロー法によって帯状ガラスフィルムGFを成形する成形工程と、帯状ガラスフィルムGFを湾曲した搬送軌道Tに沿って搬送することで、その搬送方向を縦方向から横方向に転換させる搬送方向転換工程と、帯状ガラスフィルムGFを横方向に搬送する横搬送工程とを含むガラスフィルムの製造方法について、搬送方向転換工程の実行時に、搬送軌道Tに沿って並列に配置された第一〜第三ローラーコンベア6,7,8で帯状ガラスフィルムGFを搬送すると共に、これらローラーコンベア6,7,8の各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1,V2,V3を独立して調節するようにした。【選択図】図2

Description

本発明は、ダウンドロー法を利用したガラスフィルムの製造方法に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及び有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられる板ガラスは、軽量化への要請の高まりに伴って薄板化が推進されており、その厚みが300μm以下、或いは、200μm以下にまで薄板化されたガラスフィルムが開発、製造されるに至っている。
このガラスフィルムを製造するための方法の一例として、特許文献1には、オーバーフローダウンドロー法、リドロー法、スロットダウンドロー法等に代表されるダウンドロー法を利用した製造方法が開示されている。
同文献に開示された製造方法では、まず、ダウンドロー法によって成形体から溶融ガラスを縦方向に流下させながら帯状ガラスフィルムを成形する(成形工程)。次に、成形された帯状ガラスフィルムを湾曲した搬送軌道に沿って搬送することで、その搬送方向を縦方向から横方向へと転換させる(搬送方向転換工程)。この搬送方向の転換にあたっては、湾曲した搬送軌道に沿って並べられた複数のローラーでなるローラーコンベアを使用している。その後、搬送方向が転換された帯状ガラスフィルムを横方向に搬送しつつ(横搬送工程)、当該帯状ガラスフィルムの耳部を切断する(耳部切断工程)。最後に、耳部が切断された帯状ガラスフィルムを巻芯の周りにロール状に巻き取ってガラスロールとする(巻取工程)。
なお、成形体とローラーコンベアと巻芯との配置については、通常、これらが水平面に対して直立した同一の平面上に位置するような配置とされる。換言すれば、成形体から巻芯へと至る帯状ガラスフィルムが、その途中で幅方向に沿って搬送方向が転換されることがないような配置とされる。これにより、帯状ガラスフィルムは長手方向に沿った方向のみを搬送方向として搬送されていく。
特開2010−132531号公報
しかしながら、上記の製造方法では、帯状ガラスフィルムが長手方向に沿った方向のみを搬送方向として搬送されるにも関わらず、帯状ガラスフィルムに捻じれが発生することに起因して、以下のような解決すべき問題が発生している。
すなわち、上記の製造方法において、搬送方向転換工程から横搬送工程へと移行する帯状ガラスフィルムは、巻芯による帯状ガラスフィルムの巻き取りにより、ローラーコンベアと巻芯とを結ぶ帯状ガラスフィルムの搬送経路に対して、略平行にローラーコンベアから搬出されていく。これに対し、成形工程の実行により、溶融ガラスを縦方向に流下させながら成形した帯状ガラスフィルムは、溶融ガラスが冷え固まって帯状ガラスフィルムに成形される際の熱収縮等の影響により、成形体とローラーコンベアとを結ぶ帯状ガラスフィルムの搬送経路に対して、不当に傾いた状態でローラーコンベアに搬入されてくる場合がある。
このような事態が発生すると、ローラーコンベアから搬出される帯状ガラスフィルムと、ローラーコンベアに搬入される帯状ガラスフィルムとが一続きに連なっていることにより、両者の間には必然的に捻じれが生じてしまう。そして、一度捻じれが生じると、この捻じれが不可避的に悪化していき、やがて帯状ガラスフィルムが破断するに至るという問題があった。
なお、このような問題は、上記の製造方法によってガラスフィルムを製造する場合にのみ生じているものではなく、既述の成形工程、搬送方向転換工程、及び横搬送工程を含んだ製造方法によってガラスフィルムを製造する場合には、同様に発生する問題である。ここで、これらの工程を含んだ製造方法の一例としては、上記の製造方法において、巻取工程に代えて、耳部が切断された帯状ガラスフィルムを所定長さ毎に切断する切断工程を実行して、複数枚のガラスフィルムを得るような製造方法を挙げることができる。
このような事情に鑑みなされた本発明は、ダウンドロー法によって成形された帯状ガラスフィルムについて、発生した捻じれの悪化を阻止することにより、当該帯状ガラスフィルムの破断を可及的に防止することを技術的な課題とする。
上記の課題を解決するために創案された本発明は、ダウンドロー法によって成形体から溶融ガラスを縦方向に流下させながら帯状ガラスフィルムを成形する成形工程と、成形された帯状ガラスフィルムを湾曲した搬送軌道に沿って搬送することで、その搬送方向を縦方向から横方向に転換させる搬送方向転換工程と、搬送方向が転換された帯状ガラスフィルムを横方向に搬送する横搬送工程とを含んだガラスフィルムの製造方法であって、搬送方向転換工程の実行時に、搬送軌道に沿って並列に配置された複数のコンベアで帯状ガラスフィルムを搬送すると共に、複数のコンベアの各々による帯状ガラスフィルムの搬送速度を独立して調節することに特徴付けられる。ここで、「横方向」とは、水平方向、又は、水平方向に対して上下にそれぞれ45°以下の範囲内で傾斜した方向を意味する(以下、同じ)。
このような方法によれば、搬送軌道に沿って並列に配置された複数のコンベア間で、帯状ガラスフィルムを搬送する搬送速度に差異を設けることができる。つまり、各コンベアに搬送される帯状ガラスフィルムの幅方向の各部位を、それぞれ異なる搬送速度で搬送することが可能になる。このことから、帯状ガラスフィルムに捻じれが発生し、本来の搬送方向(各コンベアによる送り方向)に対して帯状ガラスフィルムが傾いた姿勢で搬送されている状態に陥ったとしても、各コンベアによる搬送速度を調節すれば、帯状ガラスフィルムの捻じれが解消される。これにより、帯状ガラスフィルムに発生した捻じれの悪化を阻止することができ、帯状ガラスフィルムの破断を可及的に防止することが可能となる。
上記の方法において、帯状ガラスフィルムの幅方向中央に沿って延びる境界線を基準として、複数のコンベアを対称な配置とすることが好ましい。
このようにすれば、境界線を基準とした幅方向の一方側と他方側とで同数のコンベアが配置されると共に、一方側と他方側とでコンベアが均等に配置されることになる。このため、帯状ガラスフィルムに捻じれが発生した場合に、その姿勢が本来の搬送方向(各コンベアによる送り方向)に対していずれの方向に傾いたとしても、捻じれの解消を好適に行うことが可能となる。
上記の方法において、複数のコンベアを、帯状ガラスフィルムの幅方向両端部のそれぞれに沿った位置にのみ配置することが好ましい。
このようにすれば、帯状ガラスフィルムの幅方向において、両端部の間に存する有効面部(製品として使用される部位)と、コンベアとの接触を抑制することができる。そのため、搬送方向転換工程において、コンベアとの接触による有効面部の汚染や傷の発生を可及的に防止することが可能となる。これにより、帯状ガラスフィルムから得られる製品の品質を向上させる上で有利となる。
上記の方法において、搬送軌道に沿って搬送される帯状ガラスフィルムの幅方向端縁の位置を検出手段によって検出し、検出手段からの信号を受信した制御手段によって搬送速度を調節することが好ましい。
このようにすれば、検出手段が検出した帯状ガラスフィルムの幅方向端縁の位置に基づいて、制御手段が各コンベアによる帯状ガラスフィルムの搬送速度を調節するため、帯状ガラスフィルムに発生した捻じれの解消を高精度に行うことができる。
上記の方法において、複数のコンベアの各々を、搬送軌道に沿って直列に並べられた複数のローラーでなるローラーコンベアとして、複数のローラーを同期させた状態で、その回転周速度、又は、回転トルクを調節することにより、搬送速度を調節してもよい。
このようにすれば、複数のローラーの回転周速度、又は、回転トルクを増減させることにより、ローラーコンベアによる帯状ガラスフィルムの搬送速度を調節することが可能となる。
上記の方法において、複数のコンベアの各々を、駆動回転輪と、従動回転輪と、これらに巻掛けられたベルトとを備え、且つ搬送軌道に沿って配置されたベルトコンベアとして、駆動回転輪の回転周速度、又は、回転トルクを調節することにより、搬送速度を調節してもよい。
このようにすれば、駆動回転輪の回転周速度、又は、回転トルクを増減させることにより、ベルトコンベアによる帯状ガラスフィルムの搬送速度を調節することができる。
上記の方法において、帯状ガラスフィルムに対して下方から流体を噴射することにより、帯状ガラスフィルムの幅方向における全幅、又は、幅方向における一部のみを浮上させた状態で搬送する浮上搬送工程を介して、帯状ガラスフィルムを搬送方向転換工程から横搬送工程に移行させることが好ましい。
このようにすれば、帯状ガラスフィルムの幅方向における全幅、或いは、幅方向における一部のみが浮上することで、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムに摩擦力が作用しなくなる、或いは、作用する摩擦力が低減される。これにより、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムが幅方向に沿って移動しやすくなるため、当該帯状ガラスフィルムに発生した捻じれをより好適に解消することが可能となる。
上記の方法において、横搬送工程の実行中に、帯状ガラスフィルムの耳部を切断する耳部切断工程を実行すると共に、横搬送工程の実行後に、耳部が切断された帯状ガラスフィルムを巻芯の周りにロール状に巻き取ってガラスロールとする巻取工程を実行してもよい。
このようにすれば、捻じれのない帯状ガラスフィルムについて、耳部切断工程、及び巻取工程を行うことが可能となるため、これらの両工程を高精度に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、ダウンドロー法によって成形された帯状ガラスフィルムについて、発生した捻じれの悪化を阻止することが可能となり、当該帯状ガラスフィルムの破断を可及的に防止することができる。
本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法を示す概略側面図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程を示す斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程について、制御の形態を示す図である。 本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程を示す正面図である。 本発明の第二実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程について、制御の形態を示す図である。 本発明の第三実施形態に係るガラスフィルムの製造方法の搬送方向転換工程を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るガラスフィルムの製造方法について添付の図面を参照して説明する。
<第一実施形態>
まず、本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法について説明する。
図1に示すように、本発明の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法では、まず、成形工程として、オーバーフローダウンドロー法によって成形体1から溶融ガラスMGを縦方向に流下させながら帯状ガラスフィルムGFを成形する。次に、搬送方向転換工程として、成形された帯状ガラスフィルムGFを湾曲した搬送軌道Tに沿って搬送することで、その搬送方向を縦方向から横方向に転換させる。その後、帯状ガラスフィルムGFを浮上させた状態で搬送する浮上搬送工程を介し、横搬送工程として、搬送方向が転換された帯状ガラスフィルムGFを横方向に搬送する。横搬送工程の実行中には、耳部切断工程として、帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaを切断する。最後に、巻取工程として、耳部GFaが切断された帯状ガラスフィルムGF(製品として使用される有効面部GFb)を巻芯2の周りにロール状に巻き取ってガラスロールGRとする。
なお、本実施形態においては、搬送方向が転換された帯状ガラスフィルムGFを横方向として水平方向に搬送する態様としている。しかしながら、この限りではなく、帯状ガラスフィルムGFを水平方向に対して上下にそれぞれ45°以下の範囲内で傾斜した方向に搬送する態様としてもよい。
成形工程では、楔状の断面形状を有し、且つ、その上部にオーバーフロー溝1aが形成された成形体1により、リボン状の溶融ガラスMGを連続的に生成する。そして、このリボン状の溶融ガラスMGの幅方向への収縮を規制するための冷却ローラー3と、歪を除去するためのアニーラー4内に複数段に亘って配置されたアニーラーローラー41とにより、リボン状の溶融ガラスMGを表裏両側から挟持しつつ下方に引き出すことで、帯状ガラスフィルムGFを成形する。また、アニーラーローラー41の直下には、帯状ガラスフィルムGFを表裏両側から挟持しつつ下方に引き出す支持ローラー5が配置されており、この支持ローラー5によってアニーラー4内の帯状ガラスフィルムGFに張りを持たせている。
なお、本実施形態においては、オーバーフローダウンドロー法によって帯状ガラスフィルムGFを成形する態様となっているが、この限りではなく、スロットダウンドロー法やリドロー法等によって帯状ガラスフィルムGFを成形する態様としてもよい。
搬送方向転換工程では、図2に示すように、搬送軌道Tに沿って並列に配置された三基のローラーコンベア6,7,8(以下、第一ローラーコンベア6、第二ローラーコンベア7、第三ローラーコンベア8と表記)で帯状ガラスフィルムGFを搬送すると共に、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8の各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1,V2,V3を独立して調節する。これにより、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生した場合には、この捻じれを解消して当該捻じれの悪化を阻止する。
第一〜第三ローラーコンベア6,7,8は、帯状ガラスフィルムGFの幅方向中央に沿って延びる境界線Bを基準として対称に配置されている。第二ローラーコンベア7は、主として帯状ガラスフィルムGFの有効面部GFbを搬送し、第一、第三ローラーコンベア6,8は、主として帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaを搬送する。これら第一〜第三ローラーコンベア6,7,8の各々は、搬送軌道Tに沿って直列に等間隔で並べられた複数のローラー61,71,81(以下、第一ローラー61、第二ローラー71、第三ローラー81と表記)で構成されている。また、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8のうち、中央に配置された第二ローラーコンベア7を構成する第二ローラー71の各々は、第一、第三ローラーコンベア6,8を構成する第一、第三ローラー61,81の各々と比較して、その軸方向の全長が長くなるように形成されている。さらに、第一〜第三ローラー61,71,81は、これらが相互に同一な直径を有するように形成されている。
図3に示すように、第一〜第三ローラー61,71,81の一本一本には、当該第一〜第三ローラー61,71,81を回転駆動させるモーター9,10,11(以下、第一モーター9、第二モーター10、第三モーター11と表記)が備えられている。第一ローラー61の各々を回転駆動させる第一モーター9の各々は、同一のインバーター12(以下、第一インバーター12と表記)に接続されている。そして、第一インバーター12からの信号S4に基づいて複数の第一モーター9の稼働が制御される。これにより、複数の第一ローラー61は、その回転周速度が同期した状態で回転駆動する構成となっている。
この複数の第一ローラー61の回転周速度の大小により、第一ローラーコンベア6による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1を独立して調節する。
同様にして、第二モーター10の各々、第三モーター11の各々についても、同一のインバーター13,14(以下、第二インバーター13、第三インバーター14と表記)に接続されている。そして、第二、第三インバーター13,14からの信号S5,S6に基づいて複数の第二、第三モーター10,11の稼働が制御される。これにより、複数の第二、第三ローラー71,81は、その回転周速度が第二ローラー71同士、第三ローラー81同士で同期した状態で回転駆動する構成となっている。
この複数の第二、第三ローラー71,81の回転周速度の大小により、第二、第三ローラーコンベア7,8の各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V2,V3を独立して調節する。
なお、本実施形態においては、複数の第一〜第三ローラー61,71,81の回転周速度の大小により、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8の各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1,V2,V3を独立して調節する態様となっているが、この限りではない。搬送速度V1,V2,V3を独立して調節するにあたっては、複数の第一〜第三ローラー61,71,81を、その回転トルクが第一ローラー61同士、第二ローラー71同士、第三ローラー81同士で同期した状態で回転駆動する構成として、回転トルクの大小により、搬送速度V1,V2,V3を独立して調節する態様としてもよい。
第一〜第三インバーター12,13,14の各々は、これらのインバーター12,13,14に第一〜第三モーター9,10,11を制御させるための信号S1,S2,S3を発信するコントローラー15に接続されている。このコントローラー15は、搬送方向転換工程を監視する監視者によって操作される。
以上のことをまとめると、まず、監視者によるコントローラー15の操作により、当該コントローラー15から信号S1,S2,S3が第一〜第三インバーター12,13,14に向けて発信される。次に、信号S1,S2,S3を受信した第一〜第三インバーター12,13,14から第一〜第三モーター9,10,11の各々へと向けて信号S4,S5,S6が発信される。これにより、複数の第一〜第三モーター9,10,11の稼働が制御されると共に、複数の第一〜第三ローラー61,71,81が第一ローラー61同士、第二ローラー71同士、第三ローラー81同士で、その回転周速度(回転トルクの大小により、搬送速度V1,V2,V3を独立して調節する場合には、回転トルク)が同期した状態で回転駆動する。この回転周速度(回転トルク)の大小により、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8の各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1,V2,V3を独立して調節する。
ここで、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生していない状態では、監視者によるコントローラー15の操作により、搬送速度V1,V2,V3を相互に同一な速度となるように調節する。なお、本実施形態においては、捻じれが発生していない初期状態での搬送速度V1,V2,V3の速度を、成形工程で帯状ガラスフィルムGFが下方に引き出される際の速度と同一な速度V(以下、基本速度Vと表記)としている。
以下、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生した場合に、この捻じれを解消するための具体的な手順について詳述する。
成形体1によって成形された帯状ガラスフィルムGFは、溶融ガラスMGが冷え固まる際の熱収縮等の影響により、図4に示すように、成形体1と第一〜第三ローラーコンベア6,7,8とを結ぶ搬送経路に対して、不当に傾いた状態(第一〜第三ローラーコンベア6,7,8による送り方向に対して傾いた姿勢)で第一〜第三ローラーコンベア6,7,8に搬入される場合がある。これに起因して、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生する。
監視者は、捻じれの発生に伴って帯状ガラスフィルムGFに形成される皺Wを目視で確認することにより、捻じれの発生を把握する。図4に示す場合では、帯状ガラスフィルムGFの幅方向において、第三ローラーコンベア8によって搬送される側の部位に皺Wが形成される。このような場合には、監視者はコントローラー15を操作することにより、搬送速度V1を基本速度Vよりも速くする共に、搬送速度V3を基本速度Vよりも遅くする。一方、搬送速度V2は変更せずに基本速度Vのまま維持する。なお、本実施形態では、搬送速度V1を基本速度Vの1.03倍の速度とすると共に、搬送速度V3を基本速度Vの0.97倍の速度としている。このようして搬送速度V1,V2,V3に差異を設ける。
これにより、帯状ガラスフィルムGFの幅方向において、第一ローラーコンベア6によって搬送される側の部位が、第三ローラーコンベア8によって搬送される側の部位に対して高速で搬送される。そして、この状態を維持すれば、相対的に高速な搬送速度V1に調節された第一ローラーコンベア6側に帯状ガラスフィルムが引っ張られ、当該帯状ガラスフィルムGFから次第に皺Wが消失していく。監視者は、帯状ガラスフィルムGFから皺Wが消失したことを目視で確認することにより、捻じれの解消を把握する。なお、帯状ガラスフィルムGFの捻じれが解消した後においても、搬送速度V1,V2,V3の各々は、捻じれを解消するために調節した調節後の搬送速度V1,V2,V3に維持する。
以上のようにして、帯状ガラスフィルムGFに発生した捻じれを解消でき、当該捻じれの悪化を阻止することが可能である。これにより、帯状ガラスフィルムGFの破断を可及的に防止することができる。
なお、本実施形態においては、搬送速度V1を基本速度Vよりも速くすると共に、搬送速度V3を基本速度Vよりも遅くすることにより、搬送速度V1,V2,V3に差異を設ける態様となっているが、この限りではない。搬送速度V1,V2,V3に差異を設けるにあたっては、搬送速度V1を変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V2を搬送速度V1よりも遅くすると共に、搬送速度V3を搬送速度V2よりもさらに遅くする態様としてもよい。また、必ずしも搬送速度V1,V2,V3の全てを相違させる必要はなく、搬送速度V1,V2を変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V3のみを搬送速度V1,V2よりも遅くする態様としてもよい。さらに、搬送速度V1のみを変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V2,V3を搬送速度V1よりも遅い同一な速度にする態様としてもよい。
加えて、搬送速度V1,V2,V3に差異を設けるにあたっては、搬送速度V3を変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V2を搬送速度V3よりも速くすると共に、搬送速度V1を搬送速度V2よりもさらに速くする態様としてもよい。さらには、搬送速度V2,V3を変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V1のみを搬送速度V2,V3よりも速くする態様としてもよい。加えて、搬送速度V3のみを変更せずに基本速度Vに維持した状態で、搬送速度V1,V2を搬送速度V3よりも速い同一な速度にする態様としてもよい。
そして、上記のように搬送速度V1,V2,V3を基本速度Vから変更する際に、これらを基本速度Vよりも速くする場合には、基本速度Vを基準として1.20倍の速度を上限として速くすることが好ましい。さらに、これらを基本速度Vよりも遅くする場合には、基本速度Vを基準として0.80倍の速度を下限として遅くすることが好ましい。
また、本実施形態においては、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8の三基のローラーコンベアによって帯状ガラスフィルムGFを搬送する態様となっているが、この限りではなく、四基以上のローラーコンベアによって帯状ガラスフィルムGFを搬送する態様としてもよい。一例を挙げると、帯状ガラスフィルムGFの幅方向中央に沿って延びる境界線Bを基準として、四基のローラーコンベアを対称に配置し、これらで帯状ガラスフィルムGFを搬送する態様としてもよい。このようにすれば、帯状ガラスフィルムGFの搬送速度を調節することが可能なローラーコンベアの数が増加するため、当該帯状ガラスフィルムGFに発生した捻じれをより的確に解消することが可能となる。
また、本実施形態においては、ローラーコンベアによって帯状ガラスフィルムGFを搬送する態様となっているが、この限りではない。第一〜第三ローラーコンベア6,7,8に代えて、駆動回転輪としての駆動プーリーと、従動回転輪としての従動プーリーと、これらに巻掛けられたベルトとを備え、且つ搬送軌道Tに沿って配置された三基のベルトコンベアによって帯状ガラスフィルムGFを搬送する態様としてもよい。この場合には、駆動プーリーの回転周速度の大小、或いは、回転トルクの大小により、三基のベルトコンベアの各々による帯状ガラスフィルムGFの搬送速度V1,V2,V3を独立して調節することができる。
浮上搬送工程では、帯状ガラスフィルムGFに対して下方から流体としてのエアーAを噴射することにより、帯状ガラスフィルムGFの幅方向における中央部(主として有効面部GFb)のみを浮上させた状態で搬送する。
浮上搬送工程で帯状ガラスフィルムGFの搬送に使用するベルトコンベア16は、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8に近接して配置されている。このベルトコンベア16は、帯状ガラスフィルムGFの非浮上部(主として耳部GFa)を搬送するための無端状のベルト16aと、ベルト16aの内周側に配置され、且つ、上方に向かってエアーAを噴射するエアー噴射器(図示省略)とを備えている。ベルト16aには幅方向の全幅に亘って多数の微細な貫通孔(図示省略)が形成されており、エアー噴射器から噴射されたエアーAが貫通孔を通過して帯状ガラスフィルムGFへと到達する。さらに、ベルト16aの内周側に配置されたエアー噴射器は、ベルト16aの幅方向中央部に沿って配置されている。
このベルトコンベア16を使用することで、第一〜第三ローラーコンベア6,7,8から搬出された後、ベルトコンベア16に搬入される帯状ガラスフィルムGFを、エアーAの圧力によって中央部のみを浮上させた状態で横方向(水平方向)に搬送する。このようにすれば、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムGFに作用する摩擦力が低減される。従って、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムGFが幅方向に沿って移動しやすくなり、帯状ガラスフィルムGFに発生した捻じれを好適に解消することができる。
なお、本実施形態においては、帯状ガラスフィルムGFの幅方向における中央部のみを浮上させた状態で搬送する態様となっているが、この限りではなく、幅方向における全幅を浮上させた状態で搬送する態様としてもよい。このようにすれば、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムGFに摩擦力が作用しなくなる。その結果、浮上搬送工程中の帯状ガラスフィルムGFがより幅方向に沿って移動しやすくなるため、捻じれをより好適に解消することが可能である。
横搬送工程では、ベルトコンベア16から搬出された帯状ガラスフィルムGFを、当該ベルトコンベア16に隣接して配置されたベルトコンベア17で横方向(水平方向)に搬送する。また、横搬送工程の実行中には、レーザー割断法を利用して帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaを切断する切断工程を実行する。
耳部切断工程では、ベルトコンベア17の上方で定点に固定して設置されたレーザー照射器18、及び冷媒噴射器19を使用する。レーザー照射器18は、その下方を通過する帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaと、有効面部GFbとの境界に沿ってレーザーLを連続的に照射する。冷媒噴射器19は、帯状ガラスフィルムGFにおけるレーザーLが照射された部位に対して冷媒Rを連続的に噴射する。
これにより、レーザーLによって加熱された部位と、冷媒Rによって冷却された部位との間の温度差に起因して、帯状ガラスフィルムGFに熱応力を発生させると共に、この熱応力により、耳部GFaと有効面部GFbとの境界に沿って割断部(耳部GFaと有効面部GFbとが切断分離された部位)を連続的に形成していく。このようにして、帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaを連続的に切断していく。
耳部GFaが切断された帯状ガラスフィルムGF(有効面部GFb)は、ベルトコンベア17から搬出された後、当該ベルトコンベア17に隣接して配置されたベルトコンベア20に搬入される。一方、切断された耳部GFaは、ベルトコンベア17から搬出された後、ベルトコンベア20に搬入されることなく下方に退避させられる。
巻取工程では、ベルトコンベア20から搬出された帯状ガラスフィルムGF(有効面部GFb)を保護シートSと重ね合わせた後、巻芯2の周りにロール状に巻き取ってガラスロールGRとする。保護シートSは、当該保護シートSがロール状に巻き取られてなるシートロールSRから連続的に巻き外していくことにより、帯状ガラスフィルムGFと重ね合わせる。以上のように成形工程〜巻取工程が実行されることで、ガラスフィルムの製造が完了する。
なお、本実施形態においては、巻取工程を実行することでガラスロールGRを得る態様としているが、この限りではない。巻取工程に代えて、耳部GFaが切断された帯状ガラスフィルムGF(有効面部GFb)を所定長さ毎に切断する切断工程を実行することで複数枚のガラスフィルムを得る態様としてもよい。
<第二実施形態>
以下、本発明の第二実施形態に係るガラスフィルムの製造方法について説明する。なお、第二実施形態の説明において、上記の第一実施形態で既に説明した要素については、第二実施形態の説明で参照する図面に同一の符号を付すことで重複する説明を省略し、第一実施形態との相違点についてのみ説明する。
図5及び図6に示すように、本発明の第二実施形態に係るガラスフィルムの製造方法では、搬送方向転換工程において、搬送軌道Tに沿って搬送される帯状ガラスフィルムGFの幅方向端縁GFc(エッジ)の位置をカメラ21、及び画像処理装置22によって検出する。そして、画像処理装置22からの信号S7を受信した判定回路23が後述の判定を実施する。この判定の結果に基づいて搬送速度V1,V2,V3を調節する。
カメラ21は、搬送中の帯状ガラスフィルムGFの幅方向端縁GFcが、その視野21a(図5に斜線で示す領域)内を通過するように定点に固定して設置されると共に、撮影した画像の画像データGDを画像処理装置22に送信する。画像処理装置22は、受信した画像データGDから、エッジ検出処理によって帯状ガラスフィルムGFの幅方向端縁GFcの位置を検出する。そして、画像処理装置22は、検出した幅方向端縁GFcの位置を信号S7として判定回路23に送信する。
判定回路23は、画像処理装置22から受信した信号S7に基づいて、幅方向端縁GFcの位置の基本位置からのズレが、予め設定しておいた許容値を超えるか否かを判定する。ここで、基本位置とは、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生していない場合に、カメラ21の視野21a内を幅方向端縁GFcが通過する位置である。そして、判定回路23は、判定の結果を信号S1,S2,S3として第一〜第三インバーター12,13,14に送信する。
これにより、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生し、幅方向端縁GFcの位置の基本位置からのズレが許容値を超えた場合には、第一〜第三インバーター12,13,14、及び、複数の第一〜第三モーター9,10,11による搬送速度V1,V2,V3の調節で、カメラ21の視野21a内を幅方向端縁GFcが通過する位置が変化する。この変化後の幅方向端縁GFcの位置を再びカメラ21、及び画像処理装置22が検出する。
以上のことをまとめると、(1)カメラ21及び画像処理装置22が、幅方向端縁GFcの位置を検出。→(2)判定回路23が、幅方向端縁GFcの位置の基本位置からのズレが許容値を超えるか否かを判定。→(3)搬送速度V1,V2,V3の調節により、幅方向端部GFcの位置が変化。→(1)カメラ21及び画像処理装置22が、幅方向端部GFcの位置(変化後の位置)を検出。このような一連のループを、幅方向端縁GFcの位置の基本位置からのズレが許容値以下となるまで繰り返す。これにより、帯状ガラスフィルムGFに発生した捻じれを解消する。なお、帯状ガラスフィルムGFに捻じれが発生していない初期状態では、搬送速度V1,V2,V3を基本速度Vに調節する。
ここで、本実施形態においては、カメラ21と画像処理装置22とが検出手段を構成している。また、判定回路23、第一〜第三インバーター12,13,14、複数の第一〜第三モーター9,10,11が制御手段を構成している。
このようにすれば、検出手段(カメラ21、画像処理装置22)が検出した帯状ガラスフィルムGFの幅方向端縁GFcの位置に基づいて、制御手段(判定回路23、第一〜第三インバーター12,13,14、複数の第一〜第三モーター9,10,11)が搬送速度V1,V2,V3を調節するため、帯状ガラスフィルムGFに発生した捻じれの解消を高精度に行うことができる。
なお、本実施形態においては、カメラ21、及び画像処理装置22により、帯状ガラスフィルムGFの幅方向端縁GFcの位置を検出する態様となっているが、この限りではなく、変位センサー等によって幅方向端縁GFcの位置を検出する態様としてもよい。
<第三実施形態>
以下、本発明の第三実施形態に係るガラスフィルムの製造方法について説明する。なお、第三実施形態の説明においても、上記の第一実施形態で既に説明した要素については、第三実施形態の説明で参照する図面に同一の符号を付すことで重複する説明を省略し、第一実施形態との相違点についてのみ説明する。
本発明の第三実施形態に係るガラスフィルムの製造方法が、上記の第一実施形態に係るガラスフィルムの製造方法と相違している点は、図7に示すように、第二ローラーコンベア7が取り除かれている点である。これにより、搬送方向転換工程において、主として帯状ガラスフィルムGFの耳部GFaを搬送する第一、第三ローラーコンベア6,8のみが、当該帯状ガラスフィルムGFの幅方向両端部に沿った位置に配置されている。
このように第一、第三ローラーコンベア6,8のみで帯状ガラスフィルムGFを搬送すれば、第一、第三ローラーコンベア6,8と有効面部GFbとの接触を抑制することができる。そのため、搬送方向転換工程において、第一、第三ローラーコンベア6,8との接触による有効面部GFbの汚染や傷の発生を可及的に防止することが可能となる。これにより、帯状ガラスフィルムGFb(有効面部GFb)から得られる製品の品質を向上させる上で有利となる。
1 成形体
2 巻芯
6〜8 ローラーコンベア
9〜11 モーター
12〜14 インバーター
21 カメラ
22 画像処理装置
23 判定回路
A エアー
B 境界線
GF 帯状ガラスフィルム
GFa 帯状ガラスフィルムの耳部
GFc 帯状ガラスフィルムの幅方向端縁
GR ガラスロール
MG 溶融ガラス
S1〜S7 信号
T 搬送軌道
V1〜V3 搬送速度

Claims (8)

  1. ダウンドロー法によって成形体から溶融ガラスを縦方向に流下させながら帯状ガラスフィルムを成形する成形工程と、成形された前記帯状ガラスフィルムを湾曲した搬送軌道に沿って搬送することで、その搬送方向を縦方向から横方向に転換させる搬送方向転換工程と、搬送方向が転換された前記帯状ガラスフィルムを横方向に搬送する横搬送工程とを含んだガラスフィルムの製造方法であって、
    前記搬送方向転換工程の実行時に、前記搬送軌道に沿って並列に配置された複数のコンベアで前記帯状ガラスフィルムを搬送すると共に、前記複数のコンベアの各々による前記帯状ガラスフィルムの搬送速度を独立して調節することを特徴とするガラスフィルムの製造方法。
  2. 前記帯状ガラスフィルムの幅方向中央に沿って延びる境界線を基準として、前記複数のコンベアを対称な配置とすることを特徴とする請求項1に記載のガラスフィルムの製造方法。
  3. 前記複数のコンベアを、前記帯状ガラスフィルムの幅方向両端部のそれぞれに沿った位置にのみ配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のガラスフィルムの製造方法。
  4. 前記搬送軌道に沿って搬送される前記帯状ガラスフィルムの幅方向端縁の位置を検出手段によって検出し、該検出手段からの信号を受信した制御手段によって前記搬送速度を調節することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  5. 前記複数のコンベアの各々を、前記搬送軌道に沿って直列に並べられた複数のローラーでなるローラーコンベアとして、
    前記複数のローラーを同期させた状態で、その回転周速度、又は、回転トルクを調節することにより、前記搬送速度を調節することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  6. 前記複数のコンベアの各々を、駆動回転輪と、従動回転輪と、これらに巻掛けられたベルトとを備え、且つ前記搬送軌道に沿って配置されたベルトコンベアとして、
    前記駆動回転輪の回転周速度、又は、回転トルクを調節することにより、前記搬送速度を調節することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  7. 前記帯状ガラスフィルムに対して下方から流体を噴射することにより、該帯状ガラスフィルムの幅方向における全幅、又は、幅方向における一部のみを浮上させた状態で搬送する浮上搬送工程を介して、前記帯状ガラスフィルムを前記搬送方向転換工程から前記横搬送工程に移行させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のガラスフィルムの製造方法。
  8. 前記横搬送工程の実行中に、前記帯状ガラスフィルムの耳部を切断する耳部切断工程を実行すると共に、前記横搬送工程の実行後に、前記耳部が切断された前記帯状ガラスフィルムを巻芯の周りにロール状に巻き取ってガラスロールとする巻取工程を実行することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のガラスフィルムの製造方法。
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