JP2012131253A - 建設機械におけるチルトステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルトステアリング装置において、コストダウンを図りながら、チルトロック、ロック解除する際の操作力を軽くすると共に、確実にチルトロック状態を保持できるようにする。
【解決手段】車体側の固定プレート18及びステアリングコラム7側の右側板15dを貫通する支軸17の一端側に、支軸17の径方向を向くピン軸22を揺動中心軸とし、基端側にカム面23aが形成され先端側に把持部23bが形成された操作レバー23を軸支する一方、支軸17の他端側に、固定プレート18と右側板15dとを互いに押圧させる皿バネ20を設け、操作レバー23の揺動に伴うカム面23aの作用で支軸17を軸方向に移動させ、該支軸17の軸方向の移動により皿バネ20の押圧力を増減させることでチルトロックとロック解除とを行なう構成にした。
【選択図】図5

Description

本発明は、ホイ−ルロ−ダ等の建設機械におけるチルトステアリング装置の技術分野に関するものである。
各種車両に設けられるステアリング装置のなかには、ステアリングのチルト位置を調整できるように構成した所謂チルトステアリング装置がある。該チルトステアリング装置は、一般的に、車体側に固定される固定ブラケットにステアリングコラムをチルト自在に支持せしめると共に、該ステアリングコラムを所望のチルト位置で固定するためのチルトロック機構を備えている。
この様なチルトステアリング装置に設けられるチルトロック機構としては、従来、固定ブラケットに設けられる固定側プレート、及びステアリングコラムに設けられるコラム側プレートにそれぞれチルト用孔を開設し、これらチルト用孔に挿入せしめた締付ボルトを緊締することによってチルトロックするように構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
これに対し、前記特許文献1のような締付ボルトを用いないチルトロック機構として、固定側プレート及びコラム側プレートに開設のチルト用孔を貫通する支軸と、該支軸の軸周り方向に回動される操作レバーと、該操作レバーと一体回動するカムと、支軸に軸回り方向の回動が規制された状態で外嵌されるカムフォロアとを設け、操作レバーの回動に伴いカムをカムフォロアに対して支軸の軸周り方向に相対回動させることでカムフォロアを支軸の軸方向に移動させ、これにより固定側、コラム側の両プレート同士を押圧させてチルトロックするように構成したものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2005−14739号公報 特開2002−293248号公報
しかるに、前記特許文献1のものは、締付ボルトの弛緩緊締に工具が必要であり、このため、例えば小型のホイ−ルロ−ダのようにレンタルされることが多い建設機械にあっては、頻繁に変わるオペレータに応じて行なわれるチルト調整に手間がかかって、非効率的であるという問題がある。しかも、特許文献1のものは左右一対の締付ボルトが用いられており、該左右一対の締付ボルトの弛緩緊締作業が必要であって、さらに手間取ることになる。
一方、特許文献2のものは、操作レバーの操作でチルトロックとロック解除とを行うことができるため、上記特許文献1のように締付ボルトを用いるものと比してチルト調整作業を容易に行うことができる。しかしながら特許文献2のものは、操作レバーの回動に伴いカムをカムフォロアに対して支軸の軸回り方向に相対回動させることでカムフォロアを支軸の軸方向に移動させ、該カムフォロアで固定側、コラム側の両プレート同士を押圧する構成であるから、カムとカムフォロアとを直接摺動させると操作が重くなる許りか摺動面同士が摩耗して押圧力が低下しやすく、そこで特許文献2のものでは、カムとカムフォロアとの間に、摩擦抵抗を抑制するためのころが組み込まれている。このため、カムやカムフォロアの形状や構造が複雑になってコスト高になるという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
また、特許文献2のように、操作レバーの操作でチルトロックとロック解除とを行うように構成する場合には、操作レバーをオペレータの邪魔にならないように配する必要がある。さらに、特許文献1、2のようなチルトステアリング装置において、車体側に固定される固定ブラケットにステアリングコラムをチルト自在に支持せしめるにあたり、前述した小型のホイ−ルロ−ダのような建設機械ではできる限りのコストダウンが要求され、これらにも本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ステアリングコラムを、車体側に固定される固定ブラケットにチルト自在に支持せしめると共に、該ステアリングコラムを所望のチルト位置で固定するためのチルトロック機構を備えた建設機械のチルトステアリング装置において、前記チルトロック機構を、固定ブラケットに設けられる固定側プレートと、ステアリングコラムに設けられるコラム側プレートと、これら固定側プレート及びコラム側プレートに開設のチルト用孔を軸方向移動自在に貫通する支軸と、該支軸の一端側に設けられ、軸方向が支軸の径方向を向くピン軸と、該ピン軸を揺動中心軸として支軸に揺動自在に軸支され、基端側にカム面が形成され先端側にオペレータが把持する把持部が形成される操作レバーと、支軸の他端側に設けられ、固定側、コラム側の両プレート同士を押圧させるバネと、固定側プレート或いはコラム側プレートに固定されるカム受部材とを備えて構成すると共に、操作レバーの揺動に伴いカム面をカム受部材に作用させて前記支軸を軸方向に移動させ、該支軸の軸方向の移動により前記バネの押圧力を増減させることで固定側、コラム側の両プレート同士を押圧させるチルトロックとプレート同士の押圧を解除するロック解除とを行なう構成にしたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、固定側プレートとコラム側プレートとの間にワッシャを介装したことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2において、支軸を、軸方向の長さを調整できるターンバックル構造にしたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置である。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れか一項において、操作レバーを、ステアリングコラムよりも車体前方で、且つ、ステアリングコラムの左右何れか一方側に位置するように配したことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置である。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、ステアリングコラムを固定ブラケットにチルト自在に支持せしめるにあたり、一方の取付片が固定ブラケットに固定され、他方の取付片がステアリングコラムに固定される蝶番を用いたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置である。
請求項1の発明とすることにより、チルトロック、ロック解除する際の操作レバーの操作力を軽くすることができると共に、チルトロック時にはバネの押圧力によって確実にチルトロック状態を保持できることになる。しかも、カム機構に摩擦抵抗抑制用の部材を組込む場合のように、カム面やカム受面の形状や構造を複雑にする必要がなく、コストダウンに寄与できる。
請求項2の発明とすることにより、チルトロック時における固定側、コラム側の両プレート間の摩擦力を増加させることができて、より確実なチルトロックを行うことができる。
請求項3の発明とすることにより、支軸の他端側に設けられるバネの押圧力の調整を、チルトロック機構を車体側に組み付けた後でも簡単に行うことができる。
請求項4の発明とすることにより、操作レバーは、運転席に昇降する際や運転中に邪魔になることなく、しかも操作し易い位置に配されることになる。
請求項5の発明とすることにより、チルト自在なステアリングコラムの支持を、安価で、しかも組付けが容易な蝶番を用いて行なえることになり、大幅なコストダウンに寄与できる。
ホイ−ルロ−ダの側面図である。 チルトステアリング装置の側面図である。 チルトステアリング装置の斜視図である。 ステアリングコラムのチルト支持部の拡大図である。 チルトロック機構を示す図であって、(A)はチルトロック時、(B)はロック解除時を示す。 (A)は図5(A)のX矢視図、(B)は図5(A)のY矢視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は小型のホイ−ルロ−ダであって、該ホイ−ルロ−ダ1に設けられるキャブ2には、オペレータの運転席3や、レバーやべダル等の各種操作具4、チルトステアリング装置5等が配設されている。尚、以下の説明における前後左右の方向は、ホイ−ルロ−ダ1の車体を基準にしている。
前記チルトステアリング装置5は、キャブ2の床面2aに固定された固定ブラケット6に、後述するようにしてステアリングコラム7がチルト自在に支持されると共に、該ステアリングコラム7を所望のチルト位置で固定するためのチルトロック機構8を備えている。尚、図1において、26はステアリングコラム7を覆うカバー、27はステアリングコラム7に支持される操作パネルであって、これらカバー26及び操作パネル27は、ステアリングコラム7と一体的にチルトする。
前記ステアリングコラム7は、上端部にステアリングホイール9が取付けられたステアリングシャフト(図示せず)を回動自在に支持する円筒形状のものであって、該ステアリングコラム7の下部には、下側支持ブラケット10が溶着等により一体的に固着されている。該下側支持ブラケット10は、ステアリングコラム7に外嵌固着されるU字状のコラム外嵌部10aの左右両側に、後述する蝶番11に固定される左右の固定片10bが形成されている。
一方、前記固定ブラケット6は、キャブ2の床面2aに固定される左右の脚部6aと、該脚部6aの上部間に固定される架台部6bとから形成されると共に、該架台部6bには、前面部6cと上面部6dとが一連状に形成されている。そして、該架台部6bの前面部6cに、ステアリングコラム7が蝶番11を介してチルト自在に支持されている。
前記蝶番11は、蝶番軸11aと一対の取付片11b、11cとを有した汎用の重量用平型蝶番であって、蝶番軸11aが左右方向を向き、且つ、蝶番軸11aの上側に取付片11b、11cが位置する状態で、一方の取付片11bが前記固定ブラケット6の架台部6bの前面部6cにボルト12により固定され、また、他方の取付片11cが、前記ステアリングコラム7に固定される下側支持ブラケット10の左右の固定片10bにボルト13により固定されている。而して、ステアリングコラム7は、上記蝶番11の蝶番軸11aを揺動中心軸として上下方向に揺動できるようになっており、この様にして、固定ブラケット6にステアリングコラム7がチルト自在に支持されている。
次いで、前記チルトロック機構8について説明すると、ステアリングコラム7には、前記下側支持ブラケット10よりも上方の部位に、上側支持ブラケット14が溶着等により一体的に固着されていると共に、該上側支持ブラケット14には、ステアリングコラム7の前方に配されるコラムブラケット15が固定されている。
前記コラムブラケット15は、上側支持ブラケット14にボルト16により固定されるステー15aと、該ステー15aに溶接等により固着される連結板15bと、該連結板15bの左右両縁部から前方に向けて突出する左右の側板15c、15dとを備えている。そして、該コラムブラケット15の左右の側板15c、15dには、後述する支軸17が軸方向移動自在に貫通する円形状の貫通孔15e、第一チルト用孔15fがそれぞれ開設されているが、これら貫通孔15e、第一チルト用孔15fの孔径は、支軸17の軸方向以外の移動を規制するよう支軸17と略同径に設定されている。尚、コラムブラケット15の右側板15dは本発明のコラム側プレートに相当し、また、右側板15dに開設される第一チルト用孔15fは、本発明のコラム側プレートに開設のチルト用孔に相当する。
一方、前記固定ブラケット6の架台部6bの上面部6dには、固定プレート(本発明の固定側プレートに相当する)18の基端部がボルト19により固定されているが、該固定プレート18の先端部は上後方に延びて、前記コラムブラケット15の右側板15dの右方に位置している。そして、該固定プレート18の先端部には前記支軸17が軸方向移動自在に貫通する第二チルト用孔(本発明の固定側プレートに開設のチルト用孔に相当する)18aが開設されているが、該第二チルト用孔18aは、前記蝶番軸11aを中心とする円弧状に形成されており、該円弧状の第二チルト用孔18aに沿って支軸17を移動させることができるようになっている。
前記支軸17は、軸方向が左右方向を向く状態で、コラムブラケット15の左側板15cに開設された貫通孔15e、右側板15dに開設された第一チルト用孔15f、及び固定プレート18に開設された第二チルト用孔18aを貫通するように設けられていて、その一端側はコラムブラケット15の左側板15cから左方に突出しており、また、他端側は固定プレート18から右方に突出している。そして、ステアリングコラム7を蝶番軸11aを揺動中心軸としてチルトさせた場合に、支軸17は、ステアリングコラム7に固定されたコラムブラケット15に開設の貫通孔15e及び第一チルト用孔15fに対して軸方向以外の移動が規制されているため、ステアリングコラム7と共に移動するが、該支軸17の移動は、固定ブラケット6に固定された固定プレート18に開設の円弧状の第二チルト用孔18aにガイドされるようになっている。而して、支軸17が第二チルト用孔18aの一端側から他端側に移動する範囲内で、ステアリングコラム7のチルト位置を調整することができるようになっている。
ここで、前記支軸17は、該支軸17の軸方向の長さを調整することができるターンバックル構造のものであって、内周部に左右で逆ネジのネジ山が形成された筒状の胴17aと、胴17aの左側に螺入されるストレート型の左側ボルト17bと、胴17aの右側に螺入されるボルト頭17c付きの右側ボルト17dと、左側、右側ボルト17b、17dを調整された位置に保持するための左側、右側ナット17e、17fとから形成されている。そして、前記左側ボルト17bの左端側はコラムブラケット15の左側板15cから左方に突出しており、また、右側ボルト17dの右端側(ボルト頭17cが設けられる側)は固定プレート18の右方に突出しているが、上記左側ボルト17bの左端側が支軸17の一端側となり、また、右側ボルト17dの右端側が支軸17の他端側になる。
前記支軸17の他端側、つまり、右側ボルト17dのボルト頭17c(以下、単にボルト頭17cと称する)と固定プレート18との間には、該固定プレート18をコラムブラケット15の右側板15dに向けて押圧する皿バネ(本発明のバネに相当するが、本実施の形態では、六枚の皿バネ)20が介装されている。該皿バネ20の押圧力は、支軸17が左方向に移動してボルト頭17cが固定プレート18に近づくほど増大する一方、支軸17が右方向に移動してボルト頭17cが固定プレート18から遠くなるほど減少するように設定されている。そして、該皿バネ20の押圧力を増大させることによって、固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとが互いに押圧された状態になり、コラムブラケット15を固定プレート18に対して移動させることができない、つまり、ステアリングコラム7を固定ブラケット6に対してチルトさせることができないチルトロック状態になる一方、皿バネ20の押圧力を減少させる(押圧力をゼロにする場合を含む)ことによって、固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとの間の押圧力がなくなり、コラムブラケット15を固定プレート18に対して自由に移動させることができる、つまり、ステアリングコラム7を固定ブラケット6に対して自由にチルトさせることができるロック解除状態になるように構成されている。
さらに、前記固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとの間には、放射状に溝が形成された皿ワッシャ(本発明のワッシャに相当するが、本実施の形態では、二枚の皿ワッシャ)21が介装されている。該皿ワッシャ21は、前記チルトロック状態になった場合に、固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとの間の摩擦力を増加させ、これによって、より確実なチルトロックを行うことができるように構成されている。
一方、前記支軸17の一端側には、軸方向が支軸17の径方向を向くピン軸22が支軸17を貫通する状態で設けられている共に、該ピン軸22を揺動中心軸として上下揺動する操作レバー23の基端側が軸支されている。該操作レバー23の基端側は、支軸17を前後両側から挟むように二股状に形成されているが、該操作レバー23の基端側の二股状部分の端面には、コラムブラケット15の左側板15cに取付けられたカム受面24に当接するカム面23aが形成されている。一方、操作レバー23の先端側には、オペレータが把持する把持部23bが形成されており、該把持部23bをオペレータが把持して操作レバー23を上下揺動させることによって、操作レバー23は、ピン軸22に対して把持部23bが上側に位置するロック解除位置(図5(B)参照)と、下側に位置するロック位置(図5(A)参照)とに上下揺動するようになっている。そして、該操作レバー23の上下揺動に伴いカム面23aがカム受面24に当接しながらピン軸22を軸として回動することによって、カム面23aとカム受面24との当接部位からピン軸22までの距離が変化し、これによって支軸17をコラムブラケット15及び固定プレート18に対して左右方向(支軸17の軸方向)に移動させることができるようになっているが、この場合に支軸17は、操作レバー23をロック位置にしたときには、皿バネ20の押圧力を前述したチルトロック状態のときの押圧力まで増大させるべく左方向に移動する一方、操作レバー23をロック解除位置にしたときには、皿バネ20の押圧力をロック解除状態のときの押圧力まで減少させるべく右方向に移動するように設定されている。而して、操作レバー23をロック位置にすることによってステアリングコラム7をチルトロックすることができる一方、操作レバー23をロック解除位置にすることによってロック解除することができるようになっている。尚、前記カム受面24は、コラムブラケット15の左側板15cに一体的に固定されていると共に、支軸17が軸方向移動自在に貫通する貫通孔24aが開設されているが、該カム受面24及びコラムブラケット15の左側板15cは、本発明のカム受部材を構成する。また、皿バネ20の押圧力は、固定プレート18をコラムブラケット15の右側板15dに向けて押圧する一方、支軸17を右方向に移動させる力として作用するため、該皿バネ20の押圧力によって、前記操作レバー23のカム面23aは常時カム受面24に当接するようになっている。さらに、カム面23aの形状は、操作レバー23をロック位置からロック解除位置にする場合に、支軸17を一旦左方向(皿バネ20の押圧力が増大する方向)に少し移動させてから右方向に移動させるように設計されており、これにより、操作レバー23がロック位置に位置している状態では、皿バネ20の押圧力が操作レバー23をロック位置に保持する力として作用するようになっている。
さらに、25は前記カム受面24の下部に設けられる係合突起であって、該係合突起25は、操作レバー23をロック位置にしたときに、該操作レバー23の基端側の二股状部分に挟持状に係合するようになっている。そして、該係合突起25がロック位置の操作レバー23に挟持状に係合することで、オペレータの操作力が加えられない状態では操作レバー23をロック位置に保持できるようになっており、これにより、ロック位置の操作レバー23が機体振動等により不用意にロック解除位置側に揺動してしまうことを回避できるようになっている。
尚、操作レバー23は、前述したように、コラムブラケット15の左側板15cから左方に突出する支軸17の一端側に軸支されていると共に、上記コラムブラケット15は、ステアリングコラム7の前方に配されている。而して、操作レバー23は、ステアリングコラム7よりも前方で、且つ、ステアリングコラム7の左方に位置するように配されていることになる。また、チルトロック機構8は、操作レバー23及びカム受面24の部分を除き、前記ステアリングコラム7を覆うカバー26によって覆蓋されている。
叙述の如く構成された本形態において、チルトステアリング装置5は、ステアリングコラム7が、車体側(キャブ2の床面2a)に固定される固定ブラケット6にチルト自在に支持されると共に、該ステアリングコラム7を所望のチルト位置で固定するためのチルトロック機構8を備えているが、該チルトロック機構8は、固定ブラケット6に固定される固定プレート18と、ステアリングコラム7に固定されるコラムブラケット15の右側板15dと、該右側板15dに開設の第一チルト用孔15f及び固定プレート18に開設の第二チルト用孔18aを軸方向移動自在に貫通する支軸17と、該支軸17の一端側に設けられ、軸方向が支軸17の径方向を向くピン軸22と、該ピン軸22を揺動中心軸として支軸17に揺動自在に軸支され、基端側にカム面23aが形成され先端側にオペレータが把持する把持部23bが形成される操作レバー23と、支軸17の他端側に設けられ、固定プレート18をコラムブラケット15の右側板15dに向けて押圧する皿バネ20とを備えて構成されている。そして、操作レバー23の揺動に伴いカム面23aがコラムブラケット15の左側板15cに設けたカム受面24に作用することで支軸17が軸方向(左右方向)に移動し、該支軸17の軸方向の移動により皿バネ20の押圧力が増減することで、固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとを互いに押圧させるチルトロックと、固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとの押圧が解除されるロック解除とが行われることになる。
而して、操作レバー23の揺動操作に基づいてチルトロックとロック解除とを行えることになって、ステアリングコラム7のチルト調整を容易に行なえることになるが、この場合に、操作レバー23は、軸方向が支軸17の径方向を向くピン軸22を揺動中心軸として揺動すると共に、該操作レバー23の基端側に設けたカム面23aがカム受面24に作用することで支軸17を軸方向に移動させ、これにより皿バネ20の押圧力を増減させることでチルトロックとロック解除とを行なう構成であるから、チルトロック、ロック解除する際の操作レバー23の操作力を軽くすることができると共に、チルトロック時には皿バネ20の押圧力によって確実にチルトロック状態を保持できることになる。しかも、カム機構に摩擦抵抗抑制用の部材を組込む場合のように、カム面23aやカム受面24の形状や構造を複雑にする必要がなく、コストダウンに寄与できる。
しかもこのものにおいて、固定プレート8とコラムブラケット15の右側板15dとの間には皿ワッシャ21が介装されているから、チルトロック時における固定プレート18とコラムブラケット15の右側板15dとの間の摩擦力を増加させることができ、よって、より確実なチルトロックを行うことができる。
さらに、前記支軸17は、軸方向の長さを調整できるターンバックル構造のものであるから、支軸17の他端側に設けられる皿バネ20の押圧力の調整を、チルトロック機構8を車体側に組み付けた後でも簡単に行うことができる。
また、前記操作レバー23は、前述したように、ステアリングコラム7よりも前方で、且つ、ステアリングコラム7の左方に位置するように配されているから、運転席3に昇降する際や運転中にオペレータの邪魔になることなく、しかも操作し易い位置に配されることになる。
さらにこのものにおいて、ステアリングコラム7を固定ブラケット6にチルト自在に支持せしめるにあたり、一方の取付片11bが固定ブラケット6に固定され、他方の取付片11cがステアリングコラム7に固定された蝶番11が用いられている。而して、チルト自在なステアリングコラム7の支持を、安価で、しかも組付けが容易な蝶番11を用いて行なえることになり、大幅なコストダウンに寄与できる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されないことは勿論であって、例えば、上記実施の形態では、コラムブラケット15の左側板15cと該左側板15cに固定されるカム受面24とで本発明のカム受部材を構成すると共に、上記コラムブラケット15の左側板15cは、本発明のコラム側プレートを構成するコラムブラケット15の右側板15dに連結板15bを介して一体的に連結されており、而して、上記実施の形態ではカム受部材はコラム側プレートに固定されているが、カム受部材を固定側プレートに固定する構成にすることもできる。また、カム受部材をカム受面のみで構成し、該カム受面を直接コラム側プレート或いは固定側プレートに固定する構成にすることもできる。さらに、上記実施の形態では、チルトロック時に一組の固定側プレートとコラム側プレートとが押圧される構成であるが、二組の固定側プレートとコラム側プレートとが押圧される構成にすることもできる。
また、上記実施の形態では、支軸の左端側に操作レバーを配し、支軸の右端側にバネを設けたが、左右逆の構造にすることもでき、この場合には、操作レバーはステアリングコラムの右方に配されることになる。
さらに、本発明は各種の建設機械に実施できるが、特に、小型のホイ−ルロ−ダのようにレンタルされることが多く、頻繁にステアリングのチルト調整が行なわれるような建設機械に適している。
本発明は、ステアリングのチルト位置を調整することができるチルトステアリング装置を備えた各種建設機械に利用することができる。
5 チルトステアリング装置
6 固定ブラケット
7 ステアリングコラム
8 チルトロック機構
11 蝶番
15c コラムブラケットの左側板
15d コラムブラケットの右側板
15f 第一チルト用孔
17 支軸
18 固定プレート
18a 第二チルト用孔
20 皿バネ
21 皿ワッシャ
22 ピン軸
23 操作レバー
23a カム面
23b 把持部
24 カム受面

Claims (5)

  1. ステアリングコラムを、車体側に固定される固定ブラケットにチルト自在に支持せしめると共に、該ステアリングコラムを所望のチルト位置で固定するためのチルトロック機構を備えた建設機械のチルトステアリング装置において、前記チルトロック機構を、固定ブラケットに設けられる固定側プレートと、ステアリングコラムに設けられるコラム側プレートと、これら固定側プレート及びコラム側プレートに開設のチルト用孔を軸方向移動自在に貫通する支軸と、該支軸の一端側に設けられ、軸方向が支軸の径方向を向くピン軸と、該ピン軸を揺動中心軸として支軸に揺動自在に軸支され、基端側にカム面が形成され先端側にオペレータが把持する把持部が形成される操作レバーと、支軸の他端側に設けられ、固定側、コラム側の両プレート同士を押圧させるバネと、固定側プレート或いはコラム側プレートに固定されるカム受部材とを備えて構成すると共に、操作レバーの揺動に伴いカム面をカム受部材に作用させて前記支軸を軸方向に移動させ、該支軸の軸方向の移動により前記バネの押圧力を増減させることで固定側、コラム側の両プレート同士を押圧させるチルトロックとプレート同士の押圧を解除するロック解除とを行なう構成にしたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置。
  2. 請求項1において、固定側プレートとコラム側プレートとの間にワッシャを介装したことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、支軸を、軸方向の長さを調整できるターンバックル構造にしたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項において、操作レバーを、ステアリングコラムよりも車体前方で、且つ、ステアリングコラムの左右何れか一方側に位置するように配したことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項において、ステアリングコラムを固定ブラケットにチルト自在に支持せしめるにあたり、一方の取付片が固定ブラケットに固定され、他方の取付片がステアリングコラムに固定される蝶番を用いたことを特徴とする建設機械におけるチルトステアリング装置。
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