JP2012128993A - 接点機構及びこれを使用した電磁接触器 - Google Patents

接点機構及びこれを使用した電磁接触器 Download PDF

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Abstract

【課題】全体の構成を大型化することなく通電時に可動接触子を開極させる電磁反発力を抑制することができる接点機構及びこれを使用した電磁接触器を提供する。
【解決手段】通電路に介挿された所定距離を保って離間する一対の導電部2c,2dを有する固定接触子2と、前記一対の導電部2c,2dに対して接離可能に配設した可動接触子とを備えた接点機構CMであって、前記可動接触子3に、磁性材料で構成されるアーマチュア12及び磁性材料で構成されるヨーク16の一方を配設し、前記固定接触子2の一対の導電部2c,2d間に前記アーマチュア12及び前記ヨーク16の他方を配設して、可動接触子3を離反させる電磁反発力に抗する吸引力を発生させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流路に介挿された固定接触子及び可動接触子を備えた接点機構及びこれを使用した電磁接触器に関し、通電時の可動接触子を固定接触子から離反させる電磁反発力に抗する電磁吸引力を発生するようにしたものである。
電流路の開閉を行う接点機構として、従来、例えば、回路遮断器や電磁接触器など、電流遮断時にアークが発生する開閉器に適用する固定接触子として、固定接触子を側面からみてU字形状に折り返し、折り返し部に固定接点を形成し、この固定接点に可動接触子の可動接点を接離可能に配設した構成とし、大電流遮断時に可動接触子に作用する電磁反発力を大きくすることにより開極速度を大きくして、アークを急速に引き伸ばすようにした開閉器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−210170号公報
ところで、上記特許文献1に記載の従来例にあっては、固定接触子を側面から見てU字形状として発生する電磁反発力を大きくするようにしており、この大きな電磁反発力によって、短絡等による大電流を遮断する大電流遮断時の可動接触子の開極速度を大きくして、アークを急速に引き伸ばし、事故電流を小さな値に限流することができるものである。
しかしながら、大電流を取り扱う電磁接触器では、大電流通電時に可動接触子が電磁反発力によって開極することを阻止する必要があり、上述した特許文献1に記載の従来例を適用することはできず、一般的には可動接触子の固定接触子に対する接触圧を確保する接触スプリングのばね力を大きくすることで対処している。
このように接触スプリングによる接触圧を大きくすると、可動接触子を駆動する電磁石で発生する推力も大きくする必要があり、全体の構成が大型化するという未解決の課題がある。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、全体の構成を大型化することなく通電時に可動接触子を開極させる電磁反発力を抑制することができる接点機構及びこれを使用した電磁接触器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一の形態に係る接点機構は、通電路に介挿された所定距離を保って離間する一対の導電部を有する固定接触子と、前記一対の導電部に対して接離可能に配設した可動接触子とを備えた接点機構であって、
前記可動接触子に、磁性材料で構成されるアーマチュア及び磁性材料で構成されるヨークの一方を配設し、前記固定接触子の一対の導電部間に前記アーマチュア及び前記ヨークの他方を配設したことを特徴としている。
この構成によると、可動接触子にアーマチュア及びヨークの一方を配設し、この可動接触子が接触する固定接触子の一対の導体部間にアーマチュア及びヨークの他方を配設したので、可動接触子を固定接触子の一対の導体部に接触させた大電流通電時に流れる電流によって、可動接触子を固定接触子から離反させる電磁反発力が発生する場合に、通電電流による磁界によってアーマチュア及びヨーク間に電磁反発力に抗する吸引力を発生させることができる。このため、大電流通電時の可動接触子の開極を抑制することができる。
また、本発明の他の形態に係る接点機構は、前記固定接触子は、前記一対の導体部が平板状に形成され、該一対の導体部が同一平面上で、所定距離を保って配設された構成を有し、前記可動接触子が前記一対の導体部に対して接離可能に配設されていることを特徴としている。
この構成によると、固定接触子を構成する一対の導体部が同一平面上に所定距離を保って配設され、これら一対の導体部に対して可動接触子が接離可能に配設されているので、可動接触子を一対の導体部に接触させた大電流通電時に可動接触子を流れる電流によって、アーマチュア及びヨーク間に電磁反発力に抗する吸引力を発生させることができる。
また、本発明の他の形態に係る接点機構は、前記固定接触子は、前記一対の導体部が前記可動接触子を接触させた通電時に、当該可動接触子を前記一対の導体部から離間させる電磁反発力に抗するローレンツ力を発生するように構成されていることを特徴としている。
この構成によると、固定接触子を、可動接触子が接触した大電流通電時に、電磁反発力に抗するローレンツ力を発生するように構成したので、アーマチュア及びヨークによる吸引力に、固定接触子で発生するローレンツ力を加えた合力で電磁反発力に抗することができ、可動接触子の離反をより確実に抑制することができる。
また、本発明の他の形態に係る接点機構は、前記固定接触子は、前記一対の導体部が第1の導電板部と第2の導電板部とを有するL字状に形成され、互いの第1の導電板部同士を同一平面内で所定距離を保って配設し、且つ互いの第2の導電板部を対向配置した構成を有し、前記可動接触子は前記第2の導電板部が対向する領域内で前記第1の導電板部に対して接離可能に配設されていることを特徴としている。
この構成によると、固定接触子の一対の導体部をL字状に形成することにより、第1の導電板部及び第2の導電板部の電流経路を利用して、可動接触子を固定接触子に接触させる方向のローレンツ力を発生させる。
また、本発明の他の形態に係る接点機構は、前記固定接触子は、前記一対の導体部が所定距離を保って平行で且つ可動接触子と直行する方向に配設され、前記可動接触子は前記一対の導体部の一端側に接離自在に配設され、前記固定接触子の一対の導体部間にギャップ面積が大きくなるように前記アーマチュア及びヨークの他方を配置したことを特徴としている。
この構成によると、固定接触子に可動接触子を接触させた大電流通電時に、固定接触子の一対の導体部と可動接触子とがL字状に連結されるので、可動接触子に対して開極方向のローレンツ力を発生することになるが、アーマチュア及びヨーク間のギャップ面積を大きくしたので、両者間に発生する吸引力で電磁反発力及びローレンツ力を加えた合力を抑制可能となる。
また、本発明の一の形態に係る電磁接触器は、上記各形態の何れか1つの形態の接点機構を備え、前記可動接触子が操作用電磁石の可動鉄心に連結され、前記固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴としている。
この構成によると、電磁接触器の通電時に可動接触子及び固定接触子間を開極させる電磁反発力に抗する吸引力を発生させるとともに、これに加えてローレンツ力も発生させることができ、可動接触子を固定接触子に接触させる接触スプリングのバネ力を小さくすることができる。これに応じて、可動接触子を駆動する電磁石の推力も小さくすることができ、小型な電磁接触器を提供することができる。
本発明によれば、可動接触子に配置したアーマチュア及びヨークの一方と、固定接触子の一対の導体部間に配設したアーマチュア及びヨークの他方とで、通電路に介挿された固定接触子及び可動接触子を有する接点機構の大電流通電時の固定接触子及び可動接触子に生じる開極方向の電磁反発力に抗する吸引力を発生することができる。このため、機械的押圧力を使用することなく大電流通電時の可動接触子の開極を確実に防止することができる。
また、上記効果を有する接点機構を電磁接触器に適用することにより、可動接触子を固定接触子に接触させる接触スプリングのバネ力を小さくすることができ、可動接触子を駆動する電磁石の推力も小さくすることができ、小型な電磁接触器を提供することができる。
本発明を電磁接触器に適用した場合の第1の実施形態を示す断面図である。 本発明の接点機構の第1の実施形態を示す閉成時の図であって、(a)は拡大図、(b)は(a)のA−A線上の断面図である。 本発明を電磁接触器に適用した場合の第2の実施形態を示す断面図である。 本発明の接点機構の第2の実施形態を示す閉成時の図であって、(a)は拡大図、(b)は(a)のB−B線上の断面図である。 本発明を電磁接触器に適用した場合の第3の実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は例えば合成樹脂製の本体ケースである。この本体ケース1は、上部ケース1aと下部ケース1bの2分割構造を有する。上部ケース1aには、接点機構CMが内装されている。この接点機構CMは、上部ケース1aに固定配置された固定接触子2と、この固定接触子2に接離自在に配設された可動接触子3とを備えている。
また、下部ケース1bには、可動接触子3を駆動する操作用電磁石4が配設されている。この操作用電磁石4は、E字脚型の積層鋼板で形成された固定鉄心5と、同様にE字脚型の積層鋼板で形成された可動鉄心6とが対向して配置されている。
固定鉄心5の中央脚部5aにはコイルホルダ7に巻装された単相交流が供給される電磁コイル8が固定されている。また、コイルホルダ7の上面と可動鉄心6の中央脚6aの付け根との間に可動鉄心6を固定鉄心5から離れる方向に付勢する復帰スプリング9が配設されている。
さらに、固定鉄心5の外側脚部の上端面にはシェーディングコイル10が埋め込まれている。このシェーディングコイル10によって、単相交流電磁石において交番磁束の変化による電磁吸引力の変動、騒音及び振動を抑制することができる。
そして、可動鉄心6の上端に接触子ホルダ11が連結されている。この接触子ホルダ11にはその上端側に軸直角方向に形成された挿通孔11aに、可動接触子3が接触スプリング12によって固定接触子2に対して所定の接触圧を得るように下方に押圧されて保持されている。
この可動接触子3は、図2及び図3に拡大図示するように、細長い扁平板状の導電板3aで構成され、この導電板3aの左右両端側の下面にそれぞれ可動接点部3b,3cが形成されている。また、導電板3aの左右方向の中央部上面に磁性材料で構成されたアーマチュア12が接着等の固着手段によって固定されている。このアーマチュア12は、図2(b)に示すように、前後方向の幅が導電板3aの幅より幅広に形成されて前後端部が導電板3aより前後に突出するように形成されている。
そして、アーマチュア12の上面と挿通孔11aの上面との間に接触スプリング13が介挿され、この接触スプリング13によって可動接触子3が下方に押圧されている。
一方、固定接触子2は、図2に拡大図示するように、可動接触子3の可動接点部3b,3cに下側から対向する一対の固定接点部2a,2bを内方側端部上面に支持して可動接触子3の導電板部3aと平行に外側に向かう同一平面上に固定された細長い扁平板状の一対の導電部2c,2dを備えている。これら導電部2c,2dは、内方端部間が所定間隔を保って対向されている。
また、導電部2c及び2dの外側端部には外部接続端子14a及び14bが連結されている。そして、上部ケース1a内の導電部2c及び2d間の固定部15には、アーマチュア12と対向する磁性材料で構成されたヨーク16が固定されている。
このヨーク16は、図2(b)に示すように、平板状の底板部16aと、この底板部16aの前後端部から上方に延長するフランジ部16b及び16cとを有して、断面コ字状に形成されている。ここで、フランジ部16b及び16cの高さは、可動接触子3が固定接触子3に接触している図2(a)及び(b)の閉成状態で、図2(b)に示すように、アーマチュア12の前後端部の下面との間に所定間隔を保ち、可動接触子3を流れる大電流によって生じる磁界によってフランジ部16b及び16cの上端とアーマチュア12の下面との間に吸引力が作用するように選定されている。
次に、上記第1の実施形態の動作を説明する。
今、操作用電磁石4の電磁コイル8が非通電状態である状態では、固定鉄心5及び可動鉄心6間に電磁吸引力が生じることはなく、図1に示すように、復帰スプリング9によって、可動鉄心6が固定鉄心5から上方に離れる方向に付勢され、この可動鉄心6の上端がストッパ17に当接することにより電流遮断位置に保持される。
この可動鉄心6が電流遮断位置にある状態では、可動接触子3が、図1に示すように、接触子ホルダ11の挿通孔11aの底部に接触スプリング13によって接触されている。この状態で、可動接触子3の導電板部3aの両端側に形成された可動接点部3b,3cが固定接触子2の導電部2c,2dに形成された固定接点部2a,2bから上方に離間しており、接点機構CMが開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から、操作用電磁石4の電磁コイル8に単相交流を供給すると、固定鉄心5と可動鉄心6との間で吸引力が発生し、可動鉄心6が復帰スプリング9に抗して下方に吸引される。これにより、接触子ホルダ11に支持されている可動接触子3が下降して、可動接点部3b,3cが固定接触子2の固定接点部2a,2bに接触スプリング13の接触圧で接触し、接点機構CMが閉成状態となる。
このように接点機構CMが閉成状態となると、例えば、直流電源(図示せず)に接続された固定接触子2の外部接続端子14aから入力される例えば数十kA程度の大電流が導電部2c及び固定接点部2aを通じて可動接触子3の可動接点部3bに供給される。この可動接点部3bに供給された大電流は導電板部3a、可動接点部3cを通じて固定接触子2の導電部2dにおける固定接点部2bに供給される。この固定接点部2bに供給された大電流は、導電部2dを通じて外部接続端子14bを通じて外部の負荷に供給される通電路が形成される。
このとき、固定接触子2の固定接点部2a,2b及び可動接触子3の可動接点部3b、3c間に大電流によって可動接点部3b,3cを開極させる方向の電磁反発力が発生する。
しかしながら、可動接触子3の導電板部3aの左右方向の中央部に磁性材料で構成されるアーマチュア12がその前後方向の端部を導電板部3aから突出するように固定されているとともに、このアーマチュア12と対向するように固定接触子2の導電部2c及び2d間に磁性材料で構成されるヨーク16が固定されている。そして、接点機構CMの閉成状態では、図2(b)に示すように、アーマチュア12の可動接触子3の導電板部3aから前後方向に突出する端部とヨーク16のフランジ部16b及び16cとが所定のギャップを介して対向している。したがって、可動接触子3の導電板部3aがアーマチュア12及びヨーク16によって囲まれることになり、導電板部3aを流れる大電流により右ねじの法則によって導電板部3aの回りに形成される磁場が形成される。この磁場によって、磁性材料で形成されているアーマチュア12及びヨーク16で構成される磁路を通る磁束が形成される。このため、アーマチュア12及びヨーク16のフランジ部16b,16c間のギャップ位置に吸引力が発生し、固定部に固定されているヨーク16によってアーマチュア12が吸引される。この結果、固定接触子2の固定接点部2a,2b及び可動接触子3の可動接点部3b、3c間に発生する可動接点部3b,3cを開極させる方向の電磁反発力に抗する吸引力を発生することができる。
したがって、可動接触子3を開極させる方向の電磁反発力が発生しても、これに抗する吸引力をアーマチュア12及びヨーク16によって発生させることができるので、可動接触子3が開極することを確実に抑制することができる。このため、可動接触子3を押圧する接触スプリング12の押圧力を小さくすることができ、これに応じて操作用電磁石4で発生する推力も小さくすることができ、全体の構成を小型化することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図3について説明する。
この第2の実施形態では、アーマチュア及びヨークによる吸引力に加えて電磁反発力に抗するローレンツ力を作用させるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図3に示すように、接点機構CMの固定接触子2がL字状に形成されているとともに、可動接触子3の中央部に下方に突出された突出部3dとされていることを除いては前述した第1の実施形態と同様の構成を有し、図1との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
ここで、固定接触子2は、接点可動接触子3の導電板部3aと平行な同一平面上で、互いに所定距離を保って対向する内方側端部に固定接点部21a及び21bを形成し外方に向かう第1の導電板部21c,21dと、この第1の導電板部21c,21dの導電板部3aより外側となる外側端部から導電板部3aの端部の外側を通って上方に延長する第2の導電板部21e,21fとで形成されたL字状導電部21g,21hを備えた構成を有する。
そして、これらL字状導電部21g,21hの上端が、図3に示すように、上部ケース1aの外側に延長して固定された外部接続端子14a,14bに連結されている。
また、可動接触子3の突出部3dの上面にアーマチュア12が固定されているとともに、固定接触子2の第1の導電板部21c,21d間の固定部15に前述した第1の実施形態と同様の構成を有するヨーク16が配設されている。
この第2の実施形態によると、操作用電磁石4に通電していない状態では、図3に示すように、可動鉄心6が復帰スプリング9によって固定鉄心5から上方に離間してストッパ13に当接している。この状態では、接点機構CMの可動接触子3が固定接触子2から上方に離間して、接点機構CMが開成状態となっている。
この接点機構CMの開成状態から、操作用電磁石4に通電すると、固定鉄心4に可動鉄心6が復帰スプリング9に抗して吸引される。このため、可動接触子3が下降して、その可動接点部3b,3cが固定接点2の第1の導電板部21c,21dの固定接点部21a,21bに接触スプリング13による所定接触圧で接触し、接点機構CMが閉成状態となる。
このように接点機構CMが閉成状態となると、外部接続端子14aから入力される大電流が、固定接触子2の第2の導電板部21e、第1の導電板部21c及び固定接点部21aを通じて可動接触子3の可動接点部3b、導電板部3a及び可動接点部3cを通じて固定接触子2の第1の導電板部21d、第2の導電板部21fを通じて外部接続端子14bから外部の負荷に流れる通電路が形成される。この通電路を流れる大電流によって、固定接点部21a,21bと可動接点部3b,3cとの間に可動接点部3b,3cを離反させて開極させる電磁反発力が発生する。
このとき、可動接触子3の導電板部3aの回りには、前述した第1の実施形態と同様に磁性材料で形成されたアーマチュア12及びヨーク16が配設されており、これらによって囲まれているので、ヨーク16でアーマチュア12を吸引する吸引力が発生するので、この吸引力によって電磁反発力に抗することができる。
これに加えて、固定接触子2は、図4(a)(b)に示すように、第1の導電板部21c,21d及び第2の導電板部21e,21fによってL字状導電部21g,21hが形成されているので、上述した電流路が形成されることにより、可動接触子3を流れる電流に対し、図4(a)に示す磁界を形成する。このため、フレミングの左手の法則により、可動接触子3の導電板部3aに可動接点部3b,3cを固定接点部21a,21b側に押し付ける開極方向の電磁反発力に抗するローレンツ力を作用させることができる。
したがって、可動接触子3を開極させる方向の電磁反発力が発生しても、これに抗する吸引力及びローレンツ力を発生させることができるので、可動接触子3が開極することをより確実に抑制することができる。このため、可動接触子3を支持する接触スプリング13の押圧力を小さくすることができ、これに応じて操作用電磁石4で発生する推力も小さくすることができ、全体の構成を小型化することができる。
しかも、この場合、固定接触子2にL字状導電部21g,21hを形成するだけで良く、固定接触子2の加工を容易に行うことができるとともに、別途開極方向の電磁反発力に抗する電磁力又は機械力を発生する部材を必要としないので、部品点数が増加することはなく、全体の構成が大型化することを抑制することができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図5について説明する。
この第3の実施形態では、固定接点部及び可動接点部に対して開極方向の電磁反発力が発生し、さらに可動接点部に対しても開極方向にローレンツ力が発生する場合の開極方向の力を抑制するようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、上部ケース1aの上面板部1cに例えば左右方向に所定距離を保って離間する固定接触子3の一対の導電部31a及び31bが互いに平行に上下方向に延長して配設されている。
これら導電部31a及び31bの下端には水平方向に延長する導電板部3aを有する可動接触子3が操作用電磁石35によって接離可能に支持されている。
そして、可動接触子3の左右方向の中央部における固定接触子2とは反対側の下面に磁性材料で構成されたアーマチュア12が固定され、上面板部1cの固定接触子2の導電部31a及び31b間に上面板部とその前後端部から下方に延長するフランジ部とで断面コ字状に形成され、磁性材料で構成されたヨーク16がアーマチュア12と対向して固定されている。ここで、アーマチュア12とヨーク16との左右方向の長さが前述した第1及び第2の実施形態に比較して長くなるように選定されている。
また、可動接触子3を支持する操作用電磁石35は、上下方向に延長する内筒36aとこの内筒36aの上下端部に水平方向に延長するフランジ部36b及び36cを形成したボビン36と、このボビン36に巻装されたコイル37と、ポピン36の内筒36a内上方側に固定された固定プランジャ38と、この固定プランジャ38の下方に所定距離を保って配設された可動プランジャ39とで構成されている。
そして、可動プランジャ39に形成されたシャフト40が固定プランジャ38及び中央仕切版41を貫通して上方に延長され、仕切板41の上方側に形成された支持板部41aの上面側に接触スプリング42を介して可動接触子3が支持されている。
この第3の実施形態によると、操作用電磁石45のコイルに通電していない状態では、図5に示すように、可動プランジャ39が自重によってまたは図示しない復帰スプリングによって固定プランジャ38から下方に離間する方向に位置する。この状態では、可動接触子3が固定接触子2の導電板部31a及び31bから下方に離間しており、接点機構CMが開成状態になる。
この接点機構CMの開成状態で、操作用電磁石35のコイルに通電すると、固定プランジャ38に吸引力が発生して、可動プランジャ39を吸引し、これによって可動プランジャ39にシャフト40を介して支持されている可動接触子3が上方に移動して、固定接触子2の導電部31a及び31bに接触スプリング42による接触圧で接触する。
このため、例えば導電部31aに入力される大電流が導電部31aから可動接触子3の可動接点部3b、導電板部3a及び可動接点部3cを通じて固定接触子2の導電部31bに入力され、この導電部31bから外部の負荷に至る電流路が形成され、接点機構CMが閉成状態となる。
このとき、固定接触子2の導電部31a及び31bの下端の接点部と可動接触子3の可動接点部3b及び3cとの間には、前述した第1及び第2の実施形態と同様に、通過する大電流によって可動接点部3b及び3cを下方に離反させる開極方向の電磁反発力が発生する。
さらに、固定接触子2の導電部31a及び31bと可動接触子3とは両者が接触してL字状部が形成されるが、前述した第2の実施形態とは異なり、可動接触子3の可動接点部3b,3cが固定接触子2の導電部31a,31bの下側に存在することにより、L字状部で発生する磁界によるローレンツ力は、可動接触子3を固定接触子2の導電部31a,31bから下方に離反する方向すなわち電磁反発力と同一方向に発生する。
このため、可動接触子3の開極方向に電磁反発力とローレンツ力とが作用することになり、前述した第1及び第2の実施形態に比較して可動接触子3の開極方向の力が増加する。
しかしながら、この第3の実施形態では、可動接触子3を囲むアーマチュア12及びヨーク16の左右方向の長さが長く設定されておいるので、アーマチュア12及びヨーク16間のギャップを構成する面積が広くなり、可動接触子3の導電板部3aを通る大電流によってアーマチュア12及びヨーク16間に発生する吸引力を、可動接触子3を開極させる方向の電磁反発力及びローレンツ力の合力に釣り合うように大きくすることができる。
このため、アーマチュア12及びヨーク16間に発生する大きな吸引力で可動接触子3を開極させる方向の電磁反発力及びローレンツ力を抑制することができる。
このため、可動接触子3を支持する接触スプリング13の押圧力を小さくすることができ、これに応じて操作用電磁石4で発生する推力も小さくすることができ、全体の構成を小型化することができる。
なお、上記実施形態においては、可動接触子3側にアーマチュア12を固定し、固定接触子2側にヨーク16を固定する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、可動接触子3側にヨーク16を固定し、固定接触子2側にアーマチュア12を固定するようにしてもよい。
なお、上記実施形態においては、本発明の接点機構CMを電磁接触器に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、開閉器等の任意の機器に本発明の接点機構CMを適用することができる。
1…本体ケース、1a…上部ケース、1b…下部ケース、2…固定接点、2a,2b…固定接点部、2c,2d…導電部、3…可動接触子、3a…導電板部、3b,3c…可動接点部、4…操作用電磁石、5…固定鉄心、6…可動鉄心、8…電磁コイル、9…復帰スプリング、11…接触子ホルダ、12…アーマチュア、13…接触スプリング、14a,14b…外部接続端子、15…固定部、16…ヨーク、16a…底板部、16b,16c…フランジ部、17…ストッパ、21a,21b…固定接点部、21c,21d…第1の導電板部、21e,21f…第2の導電板部、21g,21h…L字状導電部、31a,31b…導電部

Claims (6)

  1. 通電路に介挿された所定距離を保って離間する一対の導電部を有する固定接触子と、前記一対の導電部に対して接離可能に配設した可動接触子とを備えた接点機構であって、
    前記可動接触子に、磁性材料で構成されるアーマチュア及び磁性材料で構成されるヨークの一方を配設し、前記固定接触子の一対の導電部間に前記アーマチュア及び前記ヨークの他方を配設したことを特徴とする接点機構。
  2. 前記固定接触子は、前記一対の導体部が平板状に形成され、該一対の導体部が同一平面上で、所定距離を保って配設された構成を有し、前記可動接触子が前記一対の導体部に対して接離可能に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の接点機構。
  3. 前記固定接触子は、前記一対の導体部が前記可動接触子を接触させた通電時に、当該可動接触子を前記一対の導体部から離間させる電磁反発力に抗するローレンツ力を発生するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接点機構。
  4. 前記固定接触子は、前記一対の導体部が第1の導電板部と第2の導電板部とを有するL字状に形成され、互いの第1の導電板部同士を同一平面内で所定距離を保って配設し、且つ互いの第2の導電板部を対向配置した構成を有し、前記可動接触子は前記第2の導電板部が対向する領域内で前記第1の導電板部に対して接離可能に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の接点機構。
  5. 前記固定接触子は、前記一対の導体部が所定距離を保って平行で且つ可動接触子と直行する方向に配設され、前記可動接触子は前記一対の導体部の一端側に接離自在に配設され、前記固定接触子の一対の導体部間にギャップ面積が大きくなるように前記アーマチュア及びヨークの他方を配置したことを特徴とする請求項1に記載の接点機構。
  6. 前記請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の接点機構を備え、前記可動接触子が操作用電磁石の可動鉄心に連結され、前記固定接触子が外部接続端子に接続されていることを特徴とする電磁接触器。
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