JP2012126339A - エンブレム - Google Patents

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【課題】光源等の防水性に優れたエンブレムを提供する。
【解決手段】車体に固定されるロアカバー2と、ロアカバー2の上面に積層され、ロアカバー2との間で部品収容室を形成する光透過性のアッパーカバー3と、アッパーカバー3の上面に積層されるエンブレム本体4と、部品収容室5に収容された光源7とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等に取り付けられ、発光表示できるエンブレムに関する。
車両のエンブレムには、夜間でも視認できるように発光表示できるものが提案されている。この種の従来のエンブレムとしては、特許文献1に開示されたものがある。このエンブレム50は、図5〜図7に示すように、車体パネル60の上面に固定され、光反射層51と、この光反射層51の上面に積層された光透過材の導光部材52と、この導光部材52の上面に積層されるエンブレム本体53と、車体パネル60の内部に配置された光源54とを備えている。車体パネル60と光反射層51の間と、光反射層51、導光部材52及びエンブレム本体53の各間は、接着層70によって接着されている。
光反射層51と導光部材52は、エンブレム本体53とほぼ同じ形状であるが、光反射層51及び導光部材52の寸法は、エンブレム本体53より少し大きく設定されている。これにより、導光部材52は、その側周面52bと上縁部52cがエンブレム本体53より露出している。
車体パネル60と光反射層51には、光源54の真上位置に光導入穴60a,51aがそれぞれ形成されている。導光部材52には、光源54の真上位置に光分散溝52aが形成されている。
エンブレム本体53は、導光部材53aとその表面を被う光非透過層53bとから構成されている。光非透過層53bには、所定文字等のマークの開口部53cが形成されている。
上記構成において、光源54からの光は、光導入穴60a、51aを通り、光分散溝52aより導光部材52に入射される。導光部材52に入射した光は、直進したり、反射したりして導光部材52、53a内を進む。そして、エンブレム本体53の開口部53cより一部の光が外部に射出し、この射出光がマークを示す表示光となる。又、導光部材52の側周面52b及び上縁部52cより一部の光が外部に射出し、この射出光がエンブレム50の周縁光となる。エンブレム50は、表示光と周縁光によって発光表示される。
特許第4580224号公報
しかしながら、前記従来のエンブレム50では、光源54が車体パネル60の内部に配置されている。従って、光源54等の防水性を確保難く、防水性に劣るという問題がある。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、光源等の防水性に優れたエンブレムを提供することを目的とする。
本発明は、車体に固定されるロアカバーと、前記ロアカバーの上面に積層され、前記ロアカバーとの間で部品収容室を形成する光透過性のアッパーカバーと、前記アッパーカバーの上面に積層されるエンブレム本体と、前記部品収容室に収容された光源とを備えたことを特徴とする。
前記ロアカバーは、光吸収性であることが好ましい。前記アッパーカバーの側壁は、周方向の少なくとも一部が目視可能に露出するようにしても良い。前記光源は、前記部品収容室に複数収容され、且つ、複数の前記光源の一部は、前記アッパーカバーの側壁に近い位置に配置され、当該光源の近くに位置する前記アッパーカバーの側壁の箇所には、他の側壁よりも透過光を少なくする光吸収手段が設けられることが好ましい。
本発明によれば、光源はエンブレム内で、しかも、ロアカバーとアッパーカバーによって構成される部品収容室に収容されるため、容易に防水性を確保でき、光源等の防水性に優れている。
本発明の一実施形態を示し、エンブレムの斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、ロアカバー及びこれに収容された基板の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のB−B線断面図である。 従来例のエンブレムの平面図である。 図5のC−C線断面図である。 図5のD−D線断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態を示す。図1〜図4において、エンブレム1は、車体パネル(図示せず)の表面に取り付けられる。エンブレム1は、それぞれ略扁平状のロアカバー2とアッパーカバー3とエンブレム本体4とを備え、これらが下からこの順で積層されている。ロアカバー2、アッパーカバー3及びエンブレム本体4は、ほぼ円形と、この円形の中心を通る水平部とを組み合わせたマーク形態である。図中、opは、この水平部で分割され、エンブレム1の半径方向内側に形成された開口部である。
ロアカバー2は、黒色で、光吸収性の材料より形成されている。ロアカバー2は、外部からの光を吸収する。ロアカバー2の裏面は、両面テープ(図示せず)を介して車体パネル(図示せず)に接着されている。ロアカバー2の中心には、外部に開口する電線引出孔2bが設けられている。ロアカバー2は、その全周縁に亘って上方に向かって立設する側壁2aを有する。
アッパーカバー3は、透明若しくは半透明で、光透過性の材料より形成されている。アッパーカバー3は、その全周縁に亘って下方に向かって立設する側壁3a,3a’を有する。側壁3a’は、アッパーカバー3の半径方向の最も外側に位置する側壁(以下、最外側壁3a’という)であり、3aは、同じく半径方向において最外側壁3a’よりも内側に位置する側壁である。ロアカバー2、アッパーカバー3及びエンブレム本体4の形状は、アッパーカバー3が最も大きく形成されているため、これら三部品が積層された状態において、アッパーカバー3の最外側壁3a’が半径方向に突出する。その他の側壁3aは、ロアカバー2の側壁2a及びエンブレム本体4とほぼ面一の状態で開口部opに面する。従って、アッパーカバー3は、ロアカバー2とエンブレム本体4の間に挟まれているため、その側壁3a、最外側壁3a’(具体的には、最外側壁3a’の側周面及び上面)のみが全周に亘って外部に露出している。具体的には、側壁3aはその側周面が、最外側壁3a’はその側周面及び上面が外部に露出している。
ロアカバー2とアッパーカバー3は、互いの側壁2a,3a、最外側壁3a’の端面同士が超音波溶着されている。これにより、ロアカバー2とアッパーカバー3間の接合箇所は、水密性が保持されている。ロアカバー2とアッパーカバー3の内部には、部品収容室5が形成されている。部品収容室5は、ロアカバー2及びアッパーカバー3のマーク形状を少し小さくしたスペースである。
エンブレム本体4は、光吸収性の材料より形成されている。エンブレム本体4は、外部からの光を吸収する。エンブレム本体4は、アッパーカバー3の上面に両面テープ11を介して接着されている。
基板6は、部品収容室5に収容されている。基板6は、部品収容室5のほぼ全域に亘って配置されている。基板6は、両面テープ11を介してロアカバー2の内面に接着されている。基板6上には、複数の光源7が固定されている。複数の光源7は、ロアカバー2及びアッパーカバー3の側壁2a,3a、最外側壁3a’より一定の距離を隔てた位置で、且つ、互いに間隔を置いて部品収容室5に点在配置されている。各光源7は、発光ダイオード(LED)より構成されている。
基板6には、複数の光源7に電源供給する電線(図示せず)の一端が接続されている。この電線は、ロアカバー2の電線引出孔2bより外部に引き出されている。外部に引き出された電線は、車体パネル(図示せず)の電線孔(図示せず)より車体内部に導かれる。車体内部に導かれた電線は、車体側から電源供給できるよう結線されている。
上記構成において、エンブレム1を車体に取り付けるには、車体パネル(図示せず)の所定位置に電線孔(図示せず)を形成する。この電線孔(図示せず)に電線(図示せず)を通す。そして、エンブレム1を車体パネル(図示せず)に両面テープ(図示せず)で貼り付ければ完了する。
このように車体パネル(図示せず)に固定されたエンブレム1にあって、各光源7に電源供給されると、複数の光源7が点灯する。各光源7からの光は、部品収容室5よりアッパーカバー3内に入射する。アッパーカバー3は、共に光吸収性のロアカバー2とエンブレム本体4の間に挟まれ、その側壁3a、最外側壁3a’のみが全周に亘って外部に露出しているため、アッパーカバー3の側壁3a、最外側壁3a’のみから光が外部に射出される。アッパーカバー3の側壁3a、最外側壁3a’は、エンブレム1の内・外周縁であるため、エンブレム1は周縁光によって発光表示され、夜間でも視認される。
以上説明したように、エンブレム1は、車体に固定されるロアカバー2と、ロアカバー2の上面に積層され、ロアカバー2との間で部品収容室5を形成する光透過性のアッパーカバー3と、アッパーカバー3の上面に積層されるエンブレム本体4と、部品収容室5に収容された光源7とを備えている。従って、光源7はエンブレム1内で、しかも、ロアカバー2とアッパーカバー3によって構成される部品収容室5に収容されるため、容易に防水性を確保でき、光源7等の防水性に優れている。
また、光源7は、従来例のように車体パネル(図示せず)側に配置するのではなく、エンブレム1内に収容されるので、省スペース化になると共に取付性が良い。例えば、発光しないエンブレムを発光するものに変更する場合に、その交換を容易に行うことができる。更に、光源7は、部品収容室5内であればどの位置でも基本的に自由に配置できるため、レイアウトの自由度が高いという利点もある。
アッパーカバー3は、その側壁3a、最外側壁3a’のみが全周に亘って外部に露出している。従って、周縁光によってエンブレム1が発光表示される。又、従来例のように、エンブレム本体4の文字等を表示光によって発光表示させても良く、発光形態は種々考えられる。
ロアカバー2は、光吸収性であり、外部からの光を吸収するよう形成されている。従って、車体パネル(図示せず)の表面に対してエンブレム本体4の突出感を少なく見せることができる。つまり、エンブレム本体4は、ロアカバー2とアッパーカバー3の上に配置されるため、これらの高さだけ車体パネル(図示せず)の表面より突出した位置に配置されるが、ロアカバー2の側壁2aが発光せずに視認できないために、エンブレム本体4がアッパーカバー3の高さ分しか突出していないように見えるため、突出感が少なく見える。
部品収容室5には、光源7と共に基板6を収容したので、光源7と共に基板6の防水性も確保できる。
(変形例)
一部の光源7については、他の光源7に較べて、基板6の搭載部品などの理由でアッパーカバー3の側壁3a、最外側壁3a’に近い位置に配置する場合がある。このような場合には、当該光源7に近いアッパーカバー3の側壁3a、最外側壁3a’の箇所には、当該側壁3a、最外側壁3a’への透過光を他の側壁3a、最外側壁3a’よりも少なくする光吸収手段を付設する。このようにすれば、側壁3a、最外側壁3a’の全周に亘って極力均一発光させることができる。光吸収手段としては、側壁3a、最外側壁3a’の箇所に光吸収層8(図3及び図4にて仮想線で示す)を配置したり、側壁3a、最外側壁3a’の肉厚を他の箇所より厚くしたり、側壁3a、最外側壁3a’にシボ加工を施したりすることが考えられる。
この実施形態では、アッパーカバー3は、その側壁3aの側周面のみをエンブレム本体4とロアカバー2より外部に露出させたが、アッパーカバー3の側壁3aの上面をも外部に露出するようにしても良い。
この実施形態では、アッパーカバー3は、その側壁3a、最外側壁3a’の全周が目視可能に露出されているが、周方向の少なくとも一部が目視可能に露出するよう構成すれば良い。
この実施形態では、光源7は、発光ダイオード(LED)より構成されているが、エレクトロルミネセンス(EL)、ランプ等より構成しても良い。
1 エンブレム
2 ロアカバー
3 アッパーカバー
3a 側壁
3a’ 最外側壁
4 エンブレム本体
5 部品収容室
7 光源
8 光吸収層(光吸収手段)

Claims (4)

  1. 車体に固定されるロアカバーと、
    前記ロアカバーの上面に積層され、前記ロアカバーとの間で部品収容室を形成する光透過性のアッパーカバーと、
    前記アッパーカバーの上面に積層されるエンブレム本体と、
    前記部品収容室に収容された光源とを備えたことを特徴とするエンブレム。
  2. 請求項1記載のエンブレムであって、
    前記アッパーカバーの側壁は、周方向の少なくとも一部が目視可能に露出していることを特徴とするエンブレム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエンブレムであって、
    前記ロアカバーは、光吸収性であることを特徴とするエンブレム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエンブレムであって、
    前記光源は、前記部品収容室に複数収容され、且つ、複数の前記光源の一部は、前記アッパーカバーの側壁の近くに配置され、
    当該光源が位置する前記アッパーカバーの側壁の箇所には、他の側壁よりも透過光を少なくする光吸収手段が設けられたことを特徴とするエンブレム。
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