JP2012126314A - 自動二輪車のフレーム構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構造で運転者の足と排気管との接触を防止可能な自動二輪車のフレーム構造を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る自動二輪車のフレーム構造は、車体フレームに懸架されるエンジン130と、前記エンジン130に一端が結合され車体の左右一方側で後方に向けて延設される排気管133と、運転者の足置きとして、前記車体の側方に突設されるフートレスト122と、前記フートレスト122よりも後方で、前記エンジン130によって駆動される後輪119と、を備える自動二輪車100において、前記車体フレームの一部は、前記フートレスト122と前記後輪119との間で、前記排気管133よりも前記車体の外側に延設されている。
【選択図】図4
【解決手段】本発明に係る自動二輪車のフレーム構造は、車体フレームに懸架されるエンジン130と、前記エンジン130に一端が結合され車体の左右一方側で後方に向けて延設される排気管133と、運転者の足置きとして、前記車体の側方に突設されるフートレスト122と、前記フートレスト122よりも後方で、前記エンジン130によって駆動される後輪119と、を備える自動二輪車100において、前記車体フレームの一部は、前記フートレスト122と前記後輪119との間で、前記排気管133よりも前記車体の外側に延設されている。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動二輪車のフレーム構造に関するものである。特に、運転者の足置きとしてのフートレストの近傍に排気管が配設されている自動二輪車に関するものである。
自動二輪車の排気管は、エンジンの前方に一端が接続され、この接続部からエンジンの下方を通過させて車体後方へ延出される構造が一般的である。したがって、排気管は運転者の足置きであるフートレストの直ぐ後方を通過することになる。このような構造の場合、例えば信号待ちなどの一時停止の際、運転者がフートレストの後方の地面に足を下ろして車体を支えると、下ろした足の近傍に排気管が位置するため、足が排気管に接触してしまう虞がある。
このような問題の解決方法として、例えば特許文献1に示す自動二輪車では、フートレストよりも内側で排気管を外側方から覆うプロテクトカバーを設け、運転者の足に排気管が接触することを防止する構造が開示されている。
しかしながら、上記のようなプロテクトカバーを設ける構造では、部品点数が多くなってしまい重量が増大する問題がある。また、プロテクトカバーの組付けに手間が掛かることもあり、製造コストが増えるという問題がある。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で運転者の足と排気管との接触を防止可能な自動二輪車のフレーム構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造で運転者の足と排気管との接触を防止可能な自動二輪車のフレーム構造を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪車のフレーム構造は、車体フレームに懸架されるエンジンと、前記エンジンに一端が結合され車体の左右一方側で後方に向けて延設される排気管と、運転者の足置きとして、前記車体の側方に突設されるフートレストと、前記フートレストよりも後方で、前記エンジンによって駆動される後輪と、を備える自動二輪車において、前記車体フレームの一部は、前記フートレストと前記後輪との間で、前記排気管よりも前記車体の外側に延設されていることを特徴とする。
また、前記排気管は、前記車体の外側に屈曲する屈曲部が形成され、前記車体フレームの一部は、前記屈曲部よりも後方で前記排気管よりも前記車体の外側に延設されていることを特徴とする。
また、同乗者の足置きとして、前記車体の後側で前記車体の側方に突設されるタンデムフートレストを備え、前記車体フレームの一部は、前記排気管に結合されるサイレンサに沿って延設され前記タンデムフートレストを支持するタンデムフートレストフレームであることを特徴とする。
また、前記排気管は、前記車体の外側に屈曲する屈曲部が形成され、前記車体フレームの一部は、前記屈曲部よりも後方で前記排気管よりも前記車体の外側に延設されていることを特徴とする。
また、同乗者の足置きとして、前記車体の後側で前記車体の側方に突設されるタンデムフートレストを備え、前記車体フレームの一部は、前記排気管に結合されるサイレンサに沿って延設され前記タンデムフートレストを支持するタンデムフートレストフレームであることを特徴とする。
本発明によれば、車体フレームの一部を用いて運転者の足と排気管との接触を防止しているので、部品点数を削減でき、重量の軽量化を図ることができると共に製造コストを削減することができる。
以下、図面に基づき、本発明に係る自動二輪車のフレーム構造について説明する。
まず、図1および図2を参照して自動二輪車の全体構成について説明する。図1は本実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。図2は自動二輪車の平面図であり、カバーを省略して図示している。なお、各図では、必要に応じて車体の前方を矢印Frにより、車体の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、車体の右側を矢印Rにより、車体の左側を矢印Lにより示す。
まず、図1および図2を参照して自動二輪車の全体構成について説明する。図1は本実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。図2は自動二輪車の平面図であり、カバーを省略して図示している。なお、各図では、必要に応じて車体の前方を矢印Frにより、車体の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、車体の右側を矢印Rにより、車体の左側を矢印Lにより示す。
自動二輪車100(以下、車体100ともいう)は、鋼製あるいはアルミニウム合金材からなる複数の車体フレームを骨格とし、これらの車体フレームを複数のカバーが覆うことで外観が整えられている。
自動二輪車100は、車体前方上部にステアリングヘッドパイプ101が配設されている。ステアリングヘッドパイプ101内には、図示しないステアリングシャフトが挿通されている。ステアリングシャフトの上部には、車体100の左右方向に沿ってハンドルバー102が結合されている。一方、ステアリングシャフトの下部には、左右一対のフロントフォーク103が結合されている。フロントフォーク103の下部には、操向輪である前輪104が回動自在に軸支されている。図1に示すように、前輪104は、フロントフェンダ105によって覆われている。また、ステアリングヘッドパイプ101の前方上部には、ヘッドライトユニット106が取り付け支持されている。
自動二輪車100は、車体前方上部にステアリングヘッドパイプ101が配設されている。ステアリングヘッドパイプ101内には、図示しないステアリングシャフトが挿通されている。ステアリングシャフトの上部には、車体100の左右方向に沿ってハンドルバー102が結合されている。一方、ステアリングシャフトの下部には、左右一対のフロントフォーク103が結合されている。フロントフォーク103の下部には、操向輪である前輪104が回動自在に軸支されている。図1に示すように、前輪104は、フロントフェンダ105によって覆われている。また、ステアリングヘッドパイプ101の前方上部には、ヘッドライトユニット106が取り付け支持されている。
ステアリングヘッドパイプ101の上部には、メインフレーム107が車体後方に向かってやや斜め下方に傾斜して延設されている。メインフレーム107は、途中から下方向に湾曲した後、略鉛直下方向に延出し、メインフレームロアブラケット108に結合されている。メインフレームロアブラケット108は、メインフレーム107を左右両側から挟持するように左右一対で構成されている。
また、ステアリングヘッドパイプ101の下部には、ダウンフレーム109が略垂直下方に延設されている。ダウンフレーム109は途中から水平方向に湾曲した後、車体後方に向かって延出し、メインフレームロアブラケット108を介してメインフレーム107に結合されている。
また、ステアリングヘッドパイプ101の下部には、ダウンフレーム109が略垂直下方に延設されている。ダウンフレーム109は途中から水平方向に湾曲した後、車体後方に向かって延出し、メインフレームロアブラケット108を介してメインフレーム107に結合されている。
メインフレーム107には、図2に示すように、車体後方に向かって延出する左右一対のシートレール110が配設されている。シートレール110の後部には、左右のシートレール110間に亘ってクラブバー111が結合されている。
図1に示すように、左右一対のメインフレームロアブラケット108には、それぞれ上斜め後方に延出するサイドフレーム112が配設されている。一対のサイドフレーム112は、それぞれ上述したシートレール110と結合され、シートレール110の剛性を向上させている。
図1に示すように、左右一対のメインフレームロアブラケット108には、それぞれ上斜め後方に延出するサイドフレーム112が配設されている。一対のサイドフレーム112は、それぞれ上述したシートレール110と結合され、シートレール110の剛性を向上させている。
シートレール110は、運転者および同乗者が着座するためのシート113を支持している。シート113の前方には、メインフレーム107によって支持される燃料タンク114が配設されている。また、シートレール110の後部は、その周囲がリアカバー115によって覆われている。さらに、シートレール110の略中央およびサイドフレーム112は、サイドカバー116によって覆われている。
上述したメインフレームロアブラケット108には、左右一対のスイングアーム117が後方に向かって延設されている。図3は、自動二輪車を後方から見た斜視図である。図3に示すように、メインフレームロアブラケット108には、それぞれピボット軸118が左右水平方向に突設されている(図3では右側のピボット軸のみ現れている)。ピボット軸118には、スイングアーム117の一端部117aが回転自在に軸着されている。したがって、ピボット軸118を支点としてスイングアーム117は上下に揺動可能となっている。一方、スイングアーム117の他端部117bには、駆動輪である後輪119が回動自在に軸支されている。図1に示すように、後輪119はリアフェンダー120によって覆われている。また、スイングアーム117とシートレール110との間には、ショックアブソーバ121(後輪懸架装置)が介装され、ピボット軸118を中心とした後輪119の振動を吸収する。
メインフレームロアブラケット108には、シート113に着座した運転者の足置きとしてフートレスト122が左右水平方向に突設されている。図2に示すように、右側のフートレスト122の前方には、ブレーキペダル123の操作部123aが配設されている。図3に示すように、ブレーキペダル123は、右側のメインフレームロアブラケット108の下方から右方向に突設された支軸124に対して回転自在に軸支されている。運転者がブレーキペダル123の操作部123aを踏み込むことで、ブレーキペダル123が支軸124を中心に回転し、図示しないブレーキ装置を介して後輪119を制動する。
また、図2に示すように、左側のフートレスト122の前方および後方には、変速用チェンジペダル125の操作部125a、125bが配設されている。変速用チェンジペダル125は、支軸126に対して回転自在に軸支されている。運転者が変速用チェンジペダル125の操作部125a、125bの何れかを踏み込むことで、図示しないミッション機構のギアを切り替えることができる。
また、図2に示すように、左側のフートレスト122の前方および後方には、変速用チェンジペダル125の操作部125a、125bが配設されている。変速用チェンジペダル125は、支軸126に対して回転自在に軸支されている。運転者が変速用チェンジペダル125の操作部125a、125bの何れかを踏み込むことで、図示しないミッション機構のギアを切り替えることができる。
次に、図1に示すように、メインフレーム107とダウンフレーム109とによって囲まれる空間にはエンジン130が搭載される空間が形成されている。エンジン130はメインフレームロアブラケット108を介してダウンフレーム109に懸架される。エンジン130は、クランクケース131およびクランクケース131からやや前傾して延設されるシリンダアセンブリ132を備えている。燃料タンク114から供給される燃料と図示しないエアクリーナから供給される空気との混合気が、シリンダアセンブリ132に供給される。シリンダアセンブリ132内では、混合気を燃焼させることでクランクケース131内の図示しないクランクシャフトを回転させ、図示しない伝達装置を介して後輪119を駆動する。一方、混合気が燃焼されて生成された排気ガスは、シリンダアセンブリ132に結合されている排気管133を通ってサイレンサ134から排出される。
ここで、排気管133は、シリンダアセンブリ132の前方から車体100の右側に延出された後(図2を参照)、ダウンフレーム109と略平行して、略垂直下方に延出している(図1を参照)。排気管133は、途中から水平方向に湾曲した後、エンジン130の下方を通り、右側のメインフレームロアブラケット108とブレーキペダル123との間を通って、後方に向かって延出している。さらに、排気管133は、側面視で見てメインフレームロアブラケット108を通過した直後に、サイレンサ134と結合されている。サイレンサ134は、後斜め上方に向かって延出し、スイングアーム117の右側を通って、後輪119の右側にまで到達する。このように本実施形態では、サイレンサ134を車体100の後側に配置されたスイングアーム117および後輪119の側方を通過させることで、排気管133およびサイレンサ134を水平方向に沿って延設させることができる。排気管133およびサイレンサ134を可能な限り水平方向に沿って延設させることで、エンジン130の出力向上を図ることができる。
また、サイレンサ134の外周の一部は、サイレンサカバー135によって覆われている。
また、サイレンサ134の外周の一部は、サイレンサカバー135によって覆われている。
本実施形態の自動二輪車100には、シート113に着座した同乗者の足置きとしてのタンデムフートレスト140が左右水平方向に突設されている。タンデムフートレスト140は左右略同一の構成であるため、ここでは、右側のタンデムフートレスト140について説明する。図1および図3に示すように、右側のタンデムフートレスト140は、一対のタンデムフートレストフレーム141によって支持される。ここでは、下側のタンデムフートレストフレーム141をタンデムフートレストロアフレーム142といい、上側のタンデムフートレストフレーム141をタンデムフートレストアッパフレーム143という。側面視において、タンデムフートレストロアフレーム142およびタンデムフートレストアッパフレーム143は、車体100の前方に広がる略V字状を形成する。
タンデムフートレストロアフレーム142は、図3に示すように、前端部142aがメインフレームロアブラケット108から突設する支軸124に軸着されている。タンデムフートレストロアフレーム142は、支軸124からサイレンサ134と略平行して延出され、後端部142bがサイレンサ134の略中央の上方に位置している。
タンデムフートレストアッパフレーム143は、図3に示すように、前端部143aがメインフレームロアブラケット108から突設するピボット軸118に軸着されている。タンデムフートレストアッパフレーム143は、ピボット軸118から後方に延出され、後端部143bが、タンデムフートレストロアフレーム142の後端部142bと結合されている。
タンデムフートレストアッパフレーム143は、図3に示すように、前端部143aがメインフレームロアブラケット108から突設するピボット軸118に軸着されている。タンデムフートレストアッパフレーム143は、ピボット軸118から後方に延出され、後端部143bが、タンデムフートレストロアフレーム142の後端部142bと結合されている。
タンデムフートレスト140は、タンデムフートレストアッパフレーム143の後端部143b寄りに結合され、タンデムフートレスト140に掛かる荷重をタンデムフートレストロアフレーム142およびタンデムフートレストアッパフレーム143によって支持する。
また、図3に示すように、サイレンサ134の略中央にはサイレンサブラケット144が上方に向かって突設されている。サイレンサブラケット144は、タンデムフートレストロアフレーム142の後端部142bに結合されている。したがって、タンデムフートレストロアフレーム142およびタンデムフートレストアッパフレーム143は、タンデムフートレスト140と共にサイレンサ134も支持している。
また、図3に示すように、サイレンサ134の略中央にはサイレンサブラケット144が上方に向かって突設されている。サイレンサブラケット144は、タンデムフートレストロアフレーム142の後端部142bに結合されている。したがって、タンデムフートレストロアフレーム142およびタンデムフートレストアッパフレーム143は、タンデムフートレスト140と共にサイレンサ134も支持している。
さて、本実施形態の自動二輪車100では、上述したようにエンジン130の出力を向上させるために、排気管133およびサイレンサ134を水平方向に延設させている。排気管133およびサイレンサ134をそのまま水平方向に延設させるだけでは、スイングアーム117や後輪119に干渉してしまう。
そのため、本実施形態ではフートレスト122よりも後方かつ後輪119よりも前方の位置で、排気管133を車体100の外側に屈曲させることで、スイングアーム117や後輪119との干渉を回避している。図4は、図2に示す平面図を拡大した図である。図4では、排気管133およびサイレンサ134の一部を破線で示している。
そのため、本実施形態ではフートレスト122よりも後方かつ後輪119よりも前方の位置で、排気管133を車体100の外側に屈曲させることで、スイングアーム117や後輪119との干渉を回避している。図4は、図2に示す平面図を拡大した図である。図4では、排気管133およびサイレンサ134の一部を破線で示している。
図4に示すように、排気管133はフートレスト122よりも後方かつ後輪119よりも前方の位置に屈曲部133aが形成されている。屈曲部133aは、平面視で見たときに、ピボット軸118の略下方に位置している。排気管133は屈曲部133aから車体100の右側斜め後方に向かって延出され、サイレンサ134のテーパ部134aに結合されている。なお、フートレスト122よりも後方に屈曲部133aを形成しているのは、前方に屈曲部133aを形成してしまうと、排気管133がフートレスト122やブレーキペダル123と干渉してしまうためである。
一方、排気管133に屈曲部133aを形成することで、排気管133がフートレスト122の直ぐ後方に配置されることになる。この場合、信号待ちなどの一時停止の際、運転者がフートレスト122の後方の地面に足を下ろして車体100を支えると、下ろした足の左側に排気管133が位置するため、運転者の足が排気管133に接触してしまう虞がある。この場合、サイレンサ134の周囲を覆うサイレンサカバー135を排気管133まで覆うことで、排気管133への接触を防止することができるものの、車体100の重量が増大してしまうと共にサイレンサカバー135のデザイン自由度も低下してしまう。そこで、本実施形態では、車体フレームの一部を用いて運転者の足が排気管133に接触しないように構成している。以下、本実施形態に係るフレーム構造について説明する。ここで、車体フレームとは、自動二輪車100の骨格を形成したり、自動二輪車100の各種部品を支持したりするためのフレームあるいはパイプなどの支持部材をいうものとする。
本実施形態では、車体フレームの一部として上述したタンデムフートレストフレーム141のうち、サイレンサ134に沿って配設されているタンデムフートレストロアフレーム142を用いて運転者の足の接触防止を図っている。
図4に示すように、タンデムフートレストロアフレーム142は、排気管133の屈曲部133aよりも後方で、排気管133よりも車体100の外側に張り出す張出部142cが形成されている。張出部142cは、タンデムフートレストロアフレーム142の前端部142aと後端部142bとの間であって、やや前端部142a寄りに形成されている。張出部142cを形成することによって、運転者がフートレスト122の後方の地面に足を下した場合であっても、足はタンデムフートレストロアフレーム142に接触するだけであって、タンデムフートレストロアフレーム142よりも車体100の内側に配置されている排気管133に接触することがない。
図4に示すように、タンデムフートレストロアフレーム142は、排気管133の屈曲部133aよりも後方で、排気管133よりも車体100の外側に張り出す張出部142cが形成されている。張出部142cは、タンデムフートレストロアフレーム142の前端部142aと後端部142bとの間であって、やや前端部142a寄りに形成されている。張出部142cを形成することによって、運転者がフートレスト122の後方の地面に足を下した場合であっても、足はタンデムフートレストロアフレーム142に接触するだけであって、タンデムフートレストロアフレーム142よりも車体100の内側に配置されている排気管133に接触することがない。
なお、図4に示すように、タンデムフートレストアッパフレーム143は、屈曲部133aから右斜め後方に向かって延出されている排気管133と平行して、直線状に形成され、タンデムフートレストロアフレーム142よりも車体100の内側に位置している。すなわち、平面視において、下側のタンデムフートレストロアフレーム142よりも上側のタンデムフートレストアッパフレーム143を車体100の内側に配置することで、運転者は楽な姿勢で足を地面に下すことができる。
このように、エンジン130の出力向上を図ることができるように排気管133が水平方向に配設された自動二輪車100であっても、サイレンサ134に沿って延設されるタンデムフートレストフレーム141を排気管133よりも車体100の外側に延設することで、運転者の足を保護することができる。
また、本実施形態のタンデムフートレストフレーム141は、車体フレームの一部であって、タンデムフートレスト140を支持するフレームである。すなわち、本実施形態のフレーム構造によれば、運転者の足を保護するために別途の部品を用いる必要がないために、部品点数を削減でき、重量の軽量化を図ることができると共に製造コストを削減することができる。また、サイレンサカバー135を大きくする必要がないために、デザイン自由度を向上させることができる。
また、本実施形態のタンデムフートレストフレーム141は、車体フレームの一部であって、タンデムフートレスト140を支持するフレームである。すなわち、本実施形態のフレーム構造によれば、運転者の足を保護するために別途の部品を用いる必要がないために、部品点数を削減でき、重量の軽量化を図ることができると共に製造コストを削減することができる。また、サイレンサカバー135を大きくする必要がないために、デザイン自由度を向上させることができる。
さらに、タンデムフートレスト140はサイレンサ134の近傍に配置されている。したがって、タンデムフートレスト140を支持するタンデムフートレストロアフレーム142をサイレンサ134に沿うように延出させ、タンデムフートレストロアフレーム142を僅かに車体100の外側に張り出させることで、排気管133から運転者の足を保護することができる。
以上、本発明を上述した実施形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、本実施形態では、エンジン130のシリンダアセンブリ132に結合される排気管133は、車体100の右側で後方に向けて延設される場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、排気管133は、車体100の左右少なくとも何れか一方側に延設されていればよく、車体100の左側または左右両側に延設されていてもよい。車体100の左右少なくとも何れか一方側に延設されていても、上述した実施形態と同様に車体フレームの一部を排気管133よりも車体100の外側に延設することで、上述した同様の効果を奏することができる。
例えば、本実施形態では、エンジン130のシリンダアセンブリ132に結合される排気管133は、車体100の右側で後方に向けて延設される場合について説明したが、この場合に限られない。すなわち、排気管133は、車体100の左右少なくとも何れか一方側に延設されていればよく、車体100の左側または左右両側に延設されていてもよい。車体100の左右少なくとも何れか一方側に延設されていても、上述した実施形態と同様に車体フレームの一部を排気管133よりも車体100の外側に延設することで、上述した同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、排気管133よりも車体100の外側に延設される車体フレームの一部として、タンデムフートレストフレーム141を用いる場合について説明したが、この場合に限られない。本実施形態では、タンデムフートレストフレーム141は、サイレンサ134も支持している。したがって、タンデムフートレスト140が設置されない仕様の自動二輪車の場合、タンデムフートレストフレーム141はサイレンササポートフレームとしてそのまま使用することができる。したがって、この場合、排気管133よりも車体100の外側に延設される車体フレームの一部を、サイレンササポートフレームとすることができる。その他、排気管133よりも車体100の外側に延設される車体フレームであれば、どのような車体フレームを用いてもよい。
100:自動二輪車(車体) 110:シートレール 113:シート 117:スイングアーム 118:ピボット軸 119:後輪 122:フートレスト 123:ブレーキペダル 124:支軸 130:エンジン 131:クランクケース 132:シリンダアセンブリ 133:排気管 133a:屈曲部 134:サイレンサ 135:サイレンサカバー 140:タンデムフートレスト 141:タンデムフートレストフレーム 142:タンデムフートレストロアフレーム 143:タンデムフートレストアッパフレーム 144:サイレンサブラケット
Claims (3)
- 車体フレームに懸架されるエンジンと、
前記エンジンに一端が結合され車体の左右一方側で後方に向けて延設される排気管と、
運転者の足置きとして、前記車体の側方に突設されるフートレストと、
前記フートレストよりも後方で、前記エンジンによって駆動される後輪と、を備える自動二輪車において、
前記車体フレームの一部は、前記フートレストと前記後輪との間で、前記排気管よりも前記車体の外側に延設されていることを特徴とする自動二輪車のフレーム構造。 - 前記排気管は、前記車体の外側に屈曲する屈曲部が形成され、
前記車体フレームの一部は、前記屈曲部よりも後方で前記排気管よりも前記車体の外側に延設されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のフレーム構造。 - 同乗者の足置きとして、前記車体の後側で前記車体の側方に突設されるタンデムフートレストを備え、
前記車体フレームの一部は、前記排気管に結合されるサイレンサに沿って延設され前記タンデムフートレストを支持するタンデムフートレストフレームであることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動二輪車のフレーム構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2010-12-16 JP JP2010280944A patent/JP2012126314A/ja active Pending
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