JP2012126006A - 繰出式筆記具 - Google Patents

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JP2012126006A JP2010279203A JP2010279203A JP2012126006A JP 2012126006 A JP2012126006 A JP 2012126006A JP 2010279203 A JP2010279203 A JP 2010279203A JP 2010279203 A JP2010279203 A JP 2010279203A JP 2012126006 A JP2012126006 A JP 2012126006A
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Abstract

【課題】軸筒内に備えた筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、着脱自在にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを挿着してなる繰出式筆記具において、1つの筆記体固定用受具にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットのどちらも挿着できるようにする。
【解決手段】シャープペンシルユニット4を、チャック機構部27とボールペンレフィル3のインキタンク26の軸径と略同等の軸径の芯タンク28とで構成し、全長をボールペンレフィル3の全長と略同等に形成する。筆記体固定用受具19に、軸心方向の途中にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの後端が当接する当接部22を有したパイプ状の挿着部24を設ける。シャープペンシルユニット4を筆記体固定用受具19に挿着した際に、当接部22より後方の挿着部24の部分に、芯タンク28の後端から突出した鉛芯29の後端部が位置するようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、軸筒内にボールペンレフィルおよび/またはシャープペンシルユニットの筆記体を収容し、回転式、ノック式やスライド式の繰出機構により軸筒内に収容した前記筆記体の筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没する繰出式筆記具に関する。
従来、繰出式筆記具として、例えば図1に示すように、前軸2aと後軸2bとで構成した軸筒2内に、少なくとも周方向にボールペンレフィル3またはシャープペンシルユニット4を収容する複数の筆記体収容溝6を有した摺動ケース7と、回転操作体である後軸2bを回転することで摺動ケース7の外周面上を回転可能な回転カム筒9を配し、摺動ケース7の筆記体収容溝6に、後端部にカム係止突起20を有した本体部21の前方に、図5に示すようなパイプ状の挿着部24を連接した筆記体固定用受具19をコイルばね18を介して後方(図1において右側方向)に付勢して筆記体収容溝6内を前後動可能に収容し、図5の(a)に示すようなボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51の挿着部52に図6の(a)に示すボールペンレフィル53を、また、図5の(b)に示すようなシャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具61の挿着部62に図6の(b)に示すシャープペンシルにおけるチャック機構部分63からなるシャープペンシルユニット64を、各々着脱自在に圧入嵌合により挿着し(図7を参照)、筆記体固定用受具51、61に設けた筆記体収容溝6から外方へ突出したカム係止突起54、65を回転カム筒9の傾斜面(図示せず)を有したカム面8に当接し、後軸2bを前軸2aに対して回転して回転カム筒9を摺動ケース7に対して回転することにより、カム係止突起54、65がカム面に沿って移動することで筆記体固定用受具51、61およびボールペンレフィル53とシャープペンシルユニット64が前後動し、各々の筆記先端部55、66を軸筒2(口金部5)の先端開口部31より出没してなる回転繰出式の複合筆記具は、知られている。
シャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具61は、図5の(b)に示すように、挿着部62を芯タンクとしての機能をもたせているために、挿着部62の長さはボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51の挿着部52の長さより長くしてあり、また、挿着部62の軸径はボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51の挿着部52の軸径より細くしてある。図7に示すように、シャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具61にシャープペンシルユニット64を挿着した時の全長は、ボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51にボールペンレフィル53を挿着した時の全長は同等としてある。なお、ボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51の挿着部52には、ボールペンレフィル53を圧入嵌合状態で挿着できるように、内方に突出した突出部56を設けてある。
したがって、ボールペンレフィル用の筆記体固定用受具51の挿着部52にシャープペンシルユニット64、シャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具61にボールペンレフィル53を挿着することはできない。
ところで、1つの筆記体固定用受具で2種類のレフィルを挿着できるように、前端面に開口して内面にリブを突設した第1のレフィル嵌着孔の奥に当該第1のレフィル嵌着孔よりも内径が小さくて同様に内面にリブを突設した第2のレフィル嵌着孔を連通状態に設けた構造の筆記体固定用受具について、実公平4−32309号公報に開示されている。
前記技術は、1つの筆記体固定用受具に外径の異なる2種類のレフィルを選択的に挿着できるというもので、言い換えれば、軸径が異なる2種類のボールペンレフィルを挿着可能としたもので、シャープペンシルユニットまたはボールペンレフィルのどちらも圧入嵌合状態で挿着できるというものではない。
従来、例えば軸筒内に、赤色と黒色のボールペンレフィル2つとシャープペンシルユニット1つを収容した複合筆記具を、赤色、黒色と青色のボールペンレフィルを収容した複合筆記具としたり、あるいは赤色、黒色と青色のボールペンレフィルを収容した複合筆記具を、赤色と黒色のボールペンレフィル2つとシャープペンシルユニット1つを収容した複合筆記具としたり、軸筒内にボールペンレフィルを収容したボールペンをボールペンレフィルに換えてシャープペンシルユニットを収容してシャープペンシルとすることはできなかった。
また、1つの筆記体固定用受具の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを挿着できるようにするには、前記挿着部に挿着するボールペンレフィルの部分の軸径とシャープペンシルユニットの部分の軸径を同径にすることが重要であるが、ボールペンレフィルの方の軸径を変更することは、数多く市場に提供され使用されている従来のボールペンレフィルと混合してしまい問題がある。そこで考えられるのが、シャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具の挿着部の軸径をボールペンレフィル用の筆記体固定用受具の挿着部の軸径と同径とすることであるが、前記挿着部の軸径を太くすると、複合筆記具においては、筆記体の筆記先端部が軸筒の先端開口部より突出する際に各筆記体を軸径方向の中心部に位置させる必要があるが、筆記体の前後動の作動の妨げとなる問題がある。
特許第3770044号公報
本発明の目的は、軸筒内に備えた筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを着脱自在に挿着し、筆記体固定用受具を軸筒内に配した繰出機構により前後動することにより筆記体を前後動し、筆記体先端を軸筒の先端開口部より出没させる繰出式筆記具において、1つの筆記体固定用受具に従来のボールペンレフィルのみならずシャープペンシルユニットのどちらも挿着可能とし、自由に軸筒内にボールペンレフィルやシャープペンシルユニットを選択して収容できる繰出式筆記具を得ることにある。
本発明は、
「軸筒内に備えた筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを挿着し、筆記体固定用受具を軸筒内に配した繰出機構により前後動することによりボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを前後動し、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させる繰出式筆記具において、前記シャープペンシルユニットを、チャック機構部とボールペンレフィルのインキタンクの軸径と略同等の軸径の芯タンク部とで構成し、シャープペンシルユニットの全長をボールペンレフィルの全長と略同等に形成し、前記筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの後端部を圧入嵌合状態で挿着可能とし、軸心方向の途中にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの後端が当接する当接部を設け、シャープペンシルユニットを挿着した際に、当接部より後方の挿着部の部分にシャープペンシルユニットに収容した芯タンクの後端から突出した鉛芯の後端部が位置するように挿着部を設けてなる繰出式筆記具。」
である。
本発明の繰出式筆記具は前記したような構造なので、1つの筆記体固定用受具にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを着脱自在に挿着できるので、軸筒内にボールペンレフィルやシャープペンシルユニットを自由に選択して収容できる。
本発明の繰出式筆記具の実施例を示し、回転繰出式の複合筆記具の要部を断面した縦断面図である。 図1における筆記体固定用受具の、要部を断面した拡大縦断面である。 図1における筆記体固定用受具に装着する筆記体を示し、(a)は、ボールペンレフィルの拡大側面図で、(b)は、シャープペンシルユニットの拡大側面図である。 図2に示す筆記体固定用受具に図3に示す筆記体を挿着した状態を示した図で、(a)は、ボールペンレフィルを挿着した状態を示した図で、(b)は、シャープペンシルユニットを挿着した状態を示した図である。 従来の回転繰出式の複合筆記具における筆記体固定用受具を示し、(a)は、ボールペンレフィル用の筆記体固定用受具の要部を断面した拡大縦断面であり、(b)は、シャープペンシルユニット用の筆記体固定用受具の要部を断面した拡大縦断面である。 図5に示す筆記体固定用受具に装着する筆記体を示し、(a)は、ボールペンレフィルの拡大側面図で、(b)は、シャープペンシルユニットの拡大側面図である。 図5に示す筆記体固定用受具に筆記体を挿着した状態を示した図で、(a)は、ボールペンレフィルを挿着した状態を示した図で、(b)は、シャープペンシルユニットを挿着した状態を示した図である。
本発明は、従来、軸筒内に収容するボールペンレフィルとシャープペンシルユニットを着脱自在に挿着する筆記体固定用受具を、ボールペンレフィル用とシャープペンシルユニット用とで形状を異にしていたものを、1つの形状の筆記体固定用受具とし、従来のボールペンレフィルが着脱自在に挿着できるとともに、シャープペンシルユニットも着脱自在に挿着できるように、ボールペンレフィルおよびシャープペンシルユニットの軸径と全長を同じに形成するものである。
本発明の繰出式筆記具の実施例を図面を用いて説明する。本実施においては、便宜上、軸筒を前軸と後軸とで構成し、軸筒内に収容したボールペンレフィルとシャープペンシルユニットの筆記先端を、前軸に対して後軸を回転することにより軸筒の先端開口部より繰出す回転繰出式の複合筆記具として説明するが、これに限定されるものではない。
図1〜図4に示す、本発明の実施例の回転繰出式の複合筆記具1の構造は、従来の回転繰出式の複合筆記具の構造と同じであり、簡単に説明すると、図1においては、軸筒2内には、ボールペンレフィル3とシャープペンシルユニット4の各1本のずつしか描いていないが、ボールペンレフィル3が2本とシャープペンシルユニット4が1本を収納した構造のものである。本実施例の複合筆記具1は、軸筒2は前軸2aと回転操作体としての後軸2bと、前軸2aの前端(図1において左側)に螺着しかつ接着して設けた先窄み状の口金部5とで構成されている。
後軸2bの内部には、従来の回転繰出式の複合筆記具における回転繰出機構と同様に、後軸2bの内部に装着した、周方向において3つの筆記体収容溝6を有した摺動ケース7の外周面上に、図示していないが軸心方向に延びた傾斜面と平坦面とで構成されたカム面8を有した回転カム筒9を回転可能にして配設してある。
従来の回転繰出式の複合筆記具の構造に見られるように、摺動ケース7の先端筒部7aには、前軸2aの後端部2ab内に圧入可能に形成した先端部10aを有した連結管10を固着して、図示してないが、先端部10aの対向する外側面に軸心方向に延びた突部を設けて、前軸の後端部2ab内に圧入状態で嵌着可能とし、前軸2aと後軸2bとが連結管10を介して着脱自在に連接してある。
後軸2bの後端には、クリップ11と金輪12を介在して消しゴム受け台13が回転カム筒9に螺着しかつ接着して配してあり、後軸2bに設けた内方に突出した係止凸部14を回転カム筒9に形成した軸心方向に延びた係止溝15に係止して、回転カム筒9が後軸2bとともに連動して回転可能に設けてある。回転カム筒9の後端は後軸2bの後端部に当接しており、後軸2bの後端部から抜け出さないようにしてある。消しゴム受け台13には消しゴム16が挿着してあり、後軸2bの後端には頭冠17を消しゴム受け台13に着脱自在に螺着して配してある。
従来の回転繰出式の複合筆記具における回転繰出機構と同様に、前記摺動ケース7の各筆記体収容溝6には、コイルスばね18により後方(図1において右側方向)に付勢された筆記体固定用受具19が前後動可能に装着してある。
前記筆記体固定用受具19は、図2に示すように、回転カム筒9のカム面8に後方への押圧状態で当接するカム係止突起20を有した本体部21と、該本体部21の前方(図2において左側方向)に固着した、後方部分を小径にすることで形成した縮径部をボールペンレフィル3またはシャープペンシルユニット4の後端が当接する当接部22と、ボールペンレフィル3またはシャープペンシルユニット4を圧入嵌合するための内方に突出した突出部23を有したパイプ状の挿着部24とで構成してある。
前記筆記体固定用受具19の挿着部24に挿着するのボールペンレフィル3は、図3の(a)に示すように、従来の回転繰出式の複合筆記具におけるボールペンレフィルと同様に、ボールペンチップ25と筆記用インキを収容したインキタンク26とで構成し、該インキタンク26の軸径を従来の回転繰出式の複合筆記具におけるボールペンレフィルと略同径に形成してある。
シャープペンシルユニット4は、図3の(b)に示すように、従来の回転繰出式の複合筆記具におけるチャック機構部27と、前記ボールペンレフィル3のインキタンク26と同径の軸径を有した芯タンク28とで構成し、全長を前記ボールペンレフィル3の全長と同等にとなるように芯タンク28をチャック機構部27に固着して形成してある。
前記ボールペンレフィル3とシャープペンシルユニット4を、各々のインキタンク26と芯タンク28の部分を前記筆記体固定用受具19の挿着部24に挿入し、各々の後端が挿着部24の当接部22に当接するまで挿入する。ボールペンレフィル3とシャープペンシルユニット4は、インキタンク26と芯タンク28が突出部23に当接することで圧入嵌合状態で挿着される。図4に示すように、筆記体固定用受具19に装着したボールペンレフィル3とシャープペンシルユニット4の全長は、同じになるようにしてある。シャープペンシルユニット4を、芯タンク28の後端を当接部に当接して挿着した際には、シャープペンシルユニット4に収容した芯タンク28の後端から突出した鉛芯29の後端部が、当接部22より後方の挿着部内24aに位置するように設けてある。
軸筒2内に収容した、ボールペンレフィル3の筆記先端部30またはシャープペンシルユニット4の筆記先端部31を軸筒2(口金部5)の先端開口部32より突出させるには、従来の回転繰出式の複合筆記具と同様に、後軸2bを前軸2aに対して回転すると、後軸2bに連動して回転カム筒9も回転し、回転カム筒9のカム面8に当接した各々の筆記体固定用受具19のカム係止突起20がカム面8に沿って移動し、各々の筆記体固定用受具19が前後動し、順次ボールペンレフィル3の筆記先端部30やシャープペンシルユニット4の筆記先端部31が先端開口部32より突出する。
軸筒内に、ボールペンレフィルおよびシャープペンシルユニットを収容した複合筆記具において、好みに応じて例えば、ボールペンレフィルのみまたはシャープペンシルユニットのみを収容できるように、またボールペンレフィルを収容した箇所にシャープペンシルユニットが、シャープペンシルユニットを収容した箇所にボールペンレフィルが収容できるようにしたい場合に、またはボールペンをシャープペンシルとして、シャープペンシルをボールペンとして使用できるようにしたい場合に、適用することができる。
1 複合筆記具
2 軸筒
2a 前軸
2b 後軸
3 ボールペンレフィル
4 シャープペンシルユニット
19 筆記体用固定受具
21 本体部
22 当接部
24 挿着部
26 インキタンク
28 芯タンク
29 鉛芯
30、31 筆記先端部
32 先端開口部

Claims (1)

  1. 軸筒内に備えた筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを挿着し、筆記体固定用受具を軸筒内に配した繰出機構により前後動することによりボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットを前後動し、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの筆記先端部を軸筒の先端開口部より出没させる繰出式筆記具において、前記シャープペンシルユニットを、チャック機構部とボールペンレフィルのインキタンクの軸径と略同等の軸径の芯タンク部とで構成し、シャープペンシルユニットの全長をボールペンレフィルの全長と略同等に形成し、前記筆記体固定用受具のパイプ状の挿着部に、ボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの後端部を圧入嵌合状態で挿着可能とし、軸心方向の途中にボールペンレフィルまたはシャープペンシルユニットの後端が当接する当接部を設け、シャープペンシルユニットを挿着した際に、当接部より後方の挿着部の部分にシャープペンシルユニットに収容した芯タンクの後端から突出した鉛芯の後端部が位置するように挿着部を設けてなる繰出式筆記具。
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