JP2012125983A - 延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法及び延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シート - Google Patents
延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法及び延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012125983A JP2012125983A JP2010278457A JP2010278457A JP2012125983A JP 2012125983 A JP2012125983 A JP 2012125983A JP 2010278457 A JP2010278457 A JP 2010278457A JP 2010278457 A JP2010278457 A JP 2010278457A JP 2012125983 A JP2012125983 A JP 2012125983A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polybutylene terephthalate
- terephthalate resin
- resin sheet
- stretching
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明に係る延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法では、結晶化度が15%以上、50%未満であるポリブチレンテレフタレート樹脂シート(ガラス転移温度Tg(℃))を、一対の第1,第2の拘束部材間に配置した状態で、該第1,第2の拘束部材を介して、上記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートを、引抜延伸する。上記ポリブチレンテレフタレート樹脂シート及び上記第1,第2の拘束部材の各温度を(Tg−40)℃以上、(Tg+100)℃以下とし、かつ延伸倍率を2倍以上、8倍以下とする。
【選択図】なし
Description
上記延伸前シートAを構成するポリブチレンテレフタレート樹脂は、例えば、酸成分であるテレフタル酸又はテレフタル酸のエステル類と、ジオール成分である1,4−ブタンジオールとを主たる原料成分として用いて得られる。ただし、必要に応じて、他の酸成分及び他のジオール成分を少量用いても差し支えない。
一対の上記第1,第2の拘束部材としては、所定のクリアランスを有する一対の第1,第2の引抜金型及び所定のクリアランスを有する第1,第2のロール等が挙げられる。上記第1の拘束部材と上記第2の拘束部材とは一体的に形成されていてもよい。延伸後のシート厚みの制御が容易であり、装置の特定部位の磨耗が生じにくいという点で、一対の第1,第2の拘束部材は、一対の第1,第2のロールであることが好ましい。
上記引抜延伸の際には、延伸前シートAの第1の主面上に上記第1の拘束部材を配置し、かつ延伸前シートAの第2の主面上に上記第2の拘束部材を配置した状態にする。すなわち、上記第1の拘束部材と上記第2の拘束部材との間に、延伸前シートAを配置する。延伸前シートAの第1の主面に上記第1の拘束部材を積層することが好ましく、延伸前シートAの第2の主面に上記第2の拘束部材を積層することが好ましい。上記第1の拘束部材と上記第2の拘束部材との間に、延伸前シートAを挟み込むことが好ましい。上記引抜延伸の際には、延伸前シートAと第1の拘束部材とは面接触していてもよく、線状に接触していてもよく、また延伸前シートAと第2の拘束部材とは面接触していてもよく、線状に接触していてもよい。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC−220C)を用いて、サンプルを−100℃まで冷却した後、昇温速度10℃/分にて300℃まで加熱し、JIS K7121に準拠して測定した。ここで、中間点ガラス転移温度Tmgをガラス転移温度とした。
示差走査熱量計(セイコー電子工業社製、DSC−220C)を用いて、サンプルを−100℃まで冷却した後、昇温速度10℃/分にて300℃まで加熱し、JIS K7121に準拠して測定した。ここで、融解ピーク温度Tpmを融解温度とした。
<密度法>
ガス置換法により密度ρを測定し、飽和ポリエステル樹脂ハンドブック(日刊工業新聞社、1989年発行)に記載の密度測定による結晶化度測定方法を用いて下記式(1)により結晶化度χcを求めた。
ρ:試料の密度(g/cm3)
ρc:結晶相の密度(1.404g/cm3)
ρa:非晶相の密度(1.280g/cm3)
飽和ポリエステル樹脂ハンドブック(日刊工業新聞社、1989年発行)に記載の融解熱を用いた測定方法により求めた。上記融解温度測定により融解熱ΔHfを測定し、下記式(2)により結晶化度χcを求めた。
ΔHf:融解熱
延伸倍率は、延伸後のシート断面積に対する延伸前のシート断面積により求めた。したがって、延伸による密度変化は無視した。
ポリブチレンテレフタレートを溶融押出しした後、急冷して得られた厚さ0.42mmの延伸前ポリブチレンテレフタレートシートを用意した。
シート温度を23℃から50℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率5.0倍、厚さ0.10mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。
ロールの温度を加熱により制御せずに、ロール温度を50℃から23℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率5.5倍、厚さ0.08mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。なお、実施例3では、延伸の初期では、シートは破断しなかったが、延伸後しばらくするとシートが破断した。
ロールの加熱制御温度を50℃から72℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率4.8倍、厚さ0.11mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。
シート温度を23℃から72℃に変更したこと、ロールの加熱制御温度を50℃から72℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率4.2倍、厚さ0.13mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。
ロールの加熱制御温度を50℃から126℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率3.1倍、厚さ0.17mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。
ロールの加熱制御温度を50℃から138℃に変更したこと以外は実施例1と同様にして延伸を行い、延伸倍率2.7倍、厚さ0.22mmの延伸ポリブチレンテレフタレートシートを得た。
ポリブチレンテレフタレートを溶融押出しした後、急冷して得られた厚さ0.04mmのポリブチレンテレフタレートシートを用意した。
Claims (6)
- 第1の主面と第2の主面とを有しかつ結晶化度が15%以上、50%未満であるポリブチレンテレフタレート樹脂シートと、一対の第1,第2の拘束部材とを用いて、前記第1の主面上に前記第1の拘束部材を配置しかつ前記第2の主面上に前記第2の拘束部材を配置した状態で、前記第1,第2の拘束部材を介して、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートを引抜延伸する延伸工程を備え、
前記延伸工程において、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートのガラス転移温度をTg(℃)としたときに、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの温度を(Tg−40)℃以上、(Tg+100)℃以下とし、前記第1,第2の拘束部材の温度を(Tg−40)℃以上、(Tg+100)℃以下とし、かつ延伸倍率を2倍以上、8倍以下として引抜延伸する、延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法。 - 前記一対の第1,第2の拘束部材として、一対の第1,第2のロールを用いる、請求項1に記載の延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法。
- 引抜延伸前の前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの厚みをt(mm)としたときに、引抜延伸時に、一対の前記第1,第2の拘束部材の間隔(mm)を0.15t以上、0.5t以下にする、請求項1又は2に記載の延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの製造方法。
- 第1の主面と第2の主面とを有しかつ結晶化度が15%以上、50%未満であるポリブチレンテレフタレート樹脂シートと、一対の第1,第2の拘束部材とを用いて、前記第1の主面上に前記第1の拘束部材を配置しかつ前記第2の主面上に前記第2の拘束部材を配置した状態で、前記第1,第2の拘束部材を介して、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートを、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートのガラス転移温度をTg(℃)としたときに、前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの温度を(Tg−40)℃以上、(Tg+100)℃以下とし、前記第1,第2の拘束部材の温度を(Tg−40)℃以上、(Tg+100)℃以下とし、かつ延伸倍率を2倍以上、8倍以下として引抜延伸することにより得られた延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シート。
- 前記一対の第1,第2の拘束部材が、一対の第1,第2のロールである、請求項4に記載の延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シート。
- 引抜延伸前の前記ポリブチレンテレフタレート樹脂シートの厚みをt(mm)としたときに、引抜延伸時に、一対の前記第1,第2の拘束部材の間隔(mm)が0.15t以上、0.5t以下である、請求項4又は5に記載の延伸ポリブチレンテレフタレート樹脂シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010278457A JP5698965B2 (ja) | 2010-12-14 | 2010-12-14 | 延伸ポリブチレンテレフタレートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010278457A JP5698965B2 (ja) | 2010-12-14 | 2010-12-14 | 延伸ポリブチレンテレフタレートの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012125983A true JP2012125983A (ja) | 2012-07-05 |
JP5698965B2 JP5698965B2 (ja) | 2015-04-08 |
Family
ID=46643597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010278457A Active JP5698965B2 (ja) | 2010-12-14 | 2010-12-14 | 延伸ポリブチレンテレフタレートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5698965B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015147309A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7008962B2 (ja) | 2018-01-31 | 2022-02-10 | 堀ロック工業株式会社 | 扉の開閉装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0780928A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-28 | Toray Ind Inc | プラスチックフィルムの製造方法 |
JP2003326590A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-19 | Toray Ind Inc | チップ充填用樹脂成型シート、icチップ充填樹脂シート、チップ充填用樹脂成型シートの製造法およびicチップ充填樹脂シートの製造法 |
JP2008126542A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層成形体 |
JP2010286818A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-12-24 | Mitsui Chemicals Inc | 偏光性拡散フィルムおよび偏光性拡散フィルムを含む液晶表示装置 |
-
2010
- 2010-12-14 JP JP2010278457A patent/JP5698965B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0780928A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-28 | Toray Ind Inc | プラスチックフィルムの製造方法 |
JP2003326590A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-19 | Toray Ind Inc | チップ充填用樹脂成型シート、icチップ充填樹脂シート、チップ充填用樹脂成型シートの製造法およびicチップ充填樹脂シートの製造法 |
JP2008126542A (ja) * | 2006-11-21 | 2008-06-05 | Sekisui Chem Co Ltd | 積層成形体 |
JP2010286818A (ja) * | 2008-07-04 | 2010-12-24 | Mitsui Chemicals Inc | 偏光性拡散フィルムおよび偏光性拡散フィルムを含む液晶表示装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015147309A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | 東レ株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5698965B2 (ja) | 2015-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102273083B1 (ko) | 폴리에스테르 필름 및 이를 포함하는 플렉서블 디스플레이 장치 | |
KR101506762B1 (ko) | 폴리락트산 수지 조성물 및 필름 | |
TW201343369A (zh) | 熱塑性液晶聚合物薄膜及其製造方法 | |
JP2006305929A (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
CN111108146A (zh) | 共聚聚酯薄膜 | |
JP5732208B2 (ja) | ポリエステル系樹脂発泡成形品の製造方法 | |
JP5698965B2 (ja) | 延伸ポリブチレンテレフタレートの製造方法 | |
JP4890902B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP4791208B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP2007076313A (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP4886313B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP4563090B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物、該樹脂組成物からなる熱収縮性ポリエステル系フィルム、成形品および容器 | |
JP2008018698A (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP7501048B2 (ja) | 二軸延伸フィルム | |
CN112654664B (zh) | 共聚聚酯薄膜 | |
JP6641999B2 (ja) | 折畳み保持性、低収縮性及び隠蔽性に優れたポリエステルフィルム | |
JP2008023726A (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP4960658B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP4568043B2 (ja) | ポリエステル系樹脂組成物、該樹脂組成物からなる熱収縮性ポリエステル系フィルム、成形品および容器 | |
JP5232075B2 (ja) | 延伸熱可塑性樹脂シートの製造方法 | |
JP4960661B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
KR20210062011A (ko) | 폴더블 디스플레이 | |
JP2009226779A (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP5162343B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 | |
JP5232089B2 (ja) | 延伸熱可塑性ポリエステル系樹脂シートの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140811 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150216 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5698965 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |