JP2012125901A - 工具セッター及び工具の刃先位置合わせ方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主軸台移動型自動旋盤の主軸14に設けられたコレットチャック16に撮像カメラ30をホルダー32を介して着脱可能に把持し、この撮像カメラ30で切削工具22の刃先22aをガイドブッシュ18のガイド孔1802を通して撮像し、撮像された切削工具22の刃先画像をモニタ38に拡大表示するとともに、X−Y座標をモニタ38に表示し、このモニタ38の表示画面を見ながら、切削工具22の刃先22aをX−Y座標50の基準点Pに位置合わせするように構成した。
【選択図】図2
Description
この種の自動旋盤は、棒状のワークをコレットチャックで把持して回転する主軸と、主軸を回転可能に支承する主軸台と、ワークを切削加工する複数の工具を有する刃物台と、主軸台を主軸の軸線方向に移動させる駆動装置と、刃物台に設けられコレットチャックの先端から押出されたワークを工具と対向する加工位置の近傍で支持するガイドブッシュとを備える構成になっている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この種のツールプリセッターの場合、機種ごとに、固有の治具などが必要となり、その結果、機械工場現場に設置されている既存の旋盤系工作機械のツールセットには共用できないほか、工具の刃先位置合わせが煩雑になるという問題があった。
以下、本発明にかかる工具セッターを有する主軸台移動型自動旋盤の実施の形態について図1乃至図7を参照して説明する。
本発明の工具セッターが適用される主軸台移動型自動旋盤は、図1に示すように、主軸台12、主軸14、コレットチャック16、ガイドブッシュ18、刃物台20及び切削工具22を含んで構成される。
主軸台12に支承された主軸14は、その軸心に棒状素材であるワークW(図1、図2及び図7参照)が挿通される挿通孔1402を有し、この挿通孔1402は主軸14の全長に延在して形成されている。
このようなガイドブッシュ18は、主軸14の先端前方でベッド24上に設置されたガイドブッシュホルダ1804にガイドブッシュスリーブ1806を介して取り付けられている。ガイドブッシュ18のガイドブッシュスリーブ1804への取り付けは、ガイドブッシュ18の後端部外周に形成された雄ねじ部1808に固定ナット1810を螺合して締め付けることで行われる。
なお、刃先位置合わせ機構34は上記構成のものに限らず、従来公知の技術を利用してもよいことは勿論である。
撮像カメラ30は、切削工具22の刃先22aをガイドブッシュ18のガイド孔1802を通して撮像するものであり、CCDまたはCMOSイメージセンサからなる撮像素子と、撮像素子に切削工具22の刃先画像を結像する光学レンズと、撮像素子から出力される撮像信号に基づいて刃先画像データを生成する画像処理部を含んで構成される。
このような撮像カメラ30は、コレットチャック16にホルダー32を介して着脱可能に把持される構成になっている。また、撮像カメラ30に接続された画像データ伝送用の信号ケーブル40はホルダー32の途中からホルダー32外に引き出され、その引き出し端はモニタ38に接続されている。
座標生成部3806は、主軸軸線14a(Z軸)と直交するX軸と、X軸と直角でかつZ軸と直交するY軸との交点を切削工具22の刃先位置合わせ用の基準点PとするX−Y座標を生成するものである。
まず、図示省略の駆動機構により主軸台12を図2に示す位置から矢印Z1方向に後退させた状態において、撮像カメラ30を保持したホルダー32の把持部3202をコレットチャック16の先端側からコレットチャック16のコレット1602に差し込む。次いで、チャックスリーブ1604を図示省略のチャック開閉機構で閉方向に操作することにより把持部3202をチャッキングしてホルダー32を含む撮像カメラ30を主軸14に固定する。
次に、図示しない数値制御部から刃物台20の切り込み送り機構に刃先位置合わせ用の送り指令を与える。これにより、切削工具22の刃先22aがZ軸と一致すると予測される位置まで、刃物台20を軸線14a(Z軸方向)と直交するX方向に移動させる。
他方、ガイドブッシュ18のガイド孔1802を通して撮像カメラ30で撮像された切削工具22の刃先画像は、撮像カメラ30が内蔵する図示省略の画像処理部で画像処理され、刃先画像データとして信号ケーブル40を通し表示処理部3802に供給される。表示処理部3802では、刃先画像データを表示信号に変換して表示部3802に出力することにより、表示部3802に切削工具22の刃先画像52を拡大表示する。
Z軸を中心に回転されることで、X−Y座標50の基準点Pが現れ、この基準点Pを含むX−Y座標50が表示部3802上に表示される。
なお、ワークWを切削加工する切削工具が複数個ある場合は、これら各切削工具においても、上述した位置合わせ手順により同様に工具刃先の位置合わせが可能になる。
ホルダー32を含む撮像カメラ30を主軸14のコレットチャック16から取り外した状態で、図7に示すように、ワークWを図示省略の棒材供給装置により主軸台12の後方から主軸14の挿通孔1402に挿入し、ワークWの先端部がコレットチャック16内およびガイドブッシュ18のガイド孔1802を貫通してガイドブッシュ18の先端面から所定量突出されるまで送り込む。この状態でコレットチャック16を閉動作させてワークWをチャッキングする。
次いで、コレットチャック16でワークWを把持したまま主軸14を回転させる同時に、製品の加工形状に対応して、主軸台12を駆動機構により、図7の矢印Z3方向に移動させ、さらに、切削工具22を図示省略の切り込み送り機構により主軸14の軸線14aと直交する矢印X方向に切り込み送りをかける。これにより、ワークWから製品を加工することができる。
また、本発明にかかる工具セッターは、上記実施の形態に示す主軸台移動型の自動旋盤に限らず、主軸固定型の自動旋盤などの工作機にも適用できるほか、工具も旋削に用いる、いわゆるバイトのみに限らず、穴加工工具、すなわちドリル、リーマ,ボーリング、タップなどの刃具やミーリング刃具などの刃先位置合わせにも適用できる。
また、本発明にかかる工具セッターは、上記実施の形態に示す構成のものに限らず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲において、種々の変形、変更が可能である。
14……主軸
16……コレットチャック
18……ガイドブッシュ
20……刃物台
22……切削工具
30……撮像カメラ
32……ホルダー
34……刃先位置合わせ機構
38……モニタ
3802……表示部
3804……表示処理部
3806……座標生成部
50……X−Y座標
Claims (6)
- 工作機械の主軸のワーク支持用チャックに着脱可能に把持されるホルダーと、
前記ホルダーで支持され前記工作機械の工具の刃先を撮像可能な撮像カメラと、
を備えることを特徴とする工具セッター。 - 前記ホルダーは、軸方向の一端が開放された筒体を有し、前記撮像カメラは前記筒体の内部で前記筒体と同軸上に前記一端に向けて配置されていることを特徴とする請求項1記載の工具セッター。
- 工作機械の主軸のワーク支持用のチャックに、撮像カメラが支持されたホルダーを着脱可能に把持させ、
前記工作機械の工具の刃先を前記撮像カメラで撮像し、
前記撮像された刃先画像をモニタに表示し、
前記ホルダーを回転させながら前記工具を動かし、前記工具の刃先の位置合わせを行なうようにした、
ことを特徴とする工具の刃先位置合わせ方法。 - 工作機械の主軸のワーク支持用のチャックに、撮像カメラが支持されたホルダーを着脱可能に把持させ、
前記工作機械の工具の刃先を前記撮像カメラで撮像し、
前記撮像された刃先画像をモニタに表示し、
前記工具の刃先の位置を検出し、その検出結果から前記工具の刃先の位置データを得るようにした、
ことを特徴とする工具の刃先位置合わせ方法。 - 前記モニタは、前記X−Y座標を生成して前記モニタ画面上に表示する座標生成手段を備えることを特徴とする請求項3または4記載の工具の刃先位置合わせ方法。
- 前記工作機械の工具の刃先部分を前記撮像カメラの撮像方向と反対の側から照明ランプでライトアップすることを特徴とする請求項3乃至5に何れか1項記載の工具の刃先位置合わせ方法。
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