JP2012124022A - 端子金具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング40内に挿入される端子金具10は、箱状の本体部11と、本体部11からハウジング40に対する端子金具10の挿抜方向と交差する方向へ片持ち状に延出した形態の係止部17とを有し、ハウジング40内に挿入された状態では、係止部17をランス42に係止させることで抜止めされるようになっている。端子金具10は、係止部17がランス42に係止している状態で本体部11に抜き方向の外力が作用したときに、係止部17を係止させることによって係止部17が本体部11に対して抜き方向と逆方向へ相対変位することを規制する規制部35を備えている。
【選択図】図2
Description
係止部がランスに係止して端子金具を抜止めしている状態で、本体部に抜き方向の外力が作用すると、係止部は、ランス側から抜き方向とは逆方向の反力を受けるのであるが、規制部に当接することによって本体部に対する相対変位を規制される。これにより、係止部がランスに係止した状態のままで本体部だけが抜き方向へ移動する、ということが防止されるので、係止部とランスによる抜止め機能の信頼性が高い。
係止部と本体部の相対変位を規制するためには、係止部の挿入方向前端の縁部を規制部に当接させるだけでよいので、係止部には、規制部に当接させるための特別な形状変更を加える必要がない。
連結部とタブの境界部が塑性変形して、連結部の外面とタブの外面とのなす角度が変化すると、タブの突出方向が不正になる虞があるので、本発明では、連結部の外面とタブの外面の境界部を叩き出すことによって規制部を形成し、境界部の強度向上を図った。これにより、境界部の塑性変形に起因してタブの突出方向が不正になることを防止できる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1〜図5を参照して説明する。図1,2に示すように、ハウジング40内には、前後方向に細長く、後端が開放された形態の端子収容室41が形成され、端子収容室41内には後方(図1,2における右方)から端子金具10が挿入されるようになっている。端子収容室41の内壁部には、挿入した端子金具10を抜止めする手段として、前方へ片持ち状に延出した形態のランス42が形成されている。ランス42は、端子金具10の挿入動作及び抜取り動作を可能とするための手段として、上方(端子収容室41に対する端子金具10の挿入方向と交差する方向)へ弾性撓みし得るようになっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子金具が前端部にタブを有する雄形の端子金具である場合について説明したが、本発明は、本体部が相手側端子との接続手段として機能する雌形の端子金具である場合にも適用することができる。
(2)上記実施形態では、規制部の少なくとも一部が、係止部よりも前方の領域(挿入方向前方となる領域)に位置するように配置したが、規制部は、係止部よりも後方の位置(挿入方向後方となる位置)に配置してもよい。この場合、係止部の挿入方向後端部に規制部に引っ掛かる引掛部を形成すればよい。
(3)上記実施形態では、規制部を端子金具の外面側へ突出する形態としたが、規制部は、端子金具の外面を凹ませた溝状の形態や、段差状に凹ませた形態としてもよい。この場合、係止部に形成した突起部を規制部に嵌入又は係止させればよい。
(4)上記実施形態では、規制部を本体部の前端よりも前方の位置(連結部とタブとの境界部)に配置したが、規制部は、その前後方向における少なくとも一部が本体部の外面上に位置するように形成してもよい。
(5)上記実施形態では、規制部を突起状に形成する手段として叩き出しによる加工を行ったが、規制部を突起状に形成する手段としては、切り起こしによる加工を行ってもよい。
(6)上記実施形態では、係止部が、端子金具の姿勢の傾きを規制するとともに不正な姿勢での挿入を規制するためのスタビライザを兼ねていたが、係止部は、スタビライザの機能を備えず、抜止め専用のものであってもよい。
(7)上記実施形態では、規制部を、連結部の外面とタブの外面の境界部に配したが、挿抜方向における規制部の形成領域は、連結部の形成範囲内に限定してもよく、タブの形成範囲内に限定してもよい。
11…本体部
17…係止部
25…連結部
30…タブ
33…連結部とタブとの境界部
35…規制部
40…ハウジング
42…ランス
Claims (3)
- ハウジング内に挿入される端子金具であって、
箱状の本体部と、
前記本体部から前記ハウジングに対する挿抜方向と交差する方向へ片持ち状に延出した形態の係止部とを有し、
前記ハウジング内に挿入された状態では、前記係止部を前記ハウジングのランスに係止させることで抜止めされるようになっている端子金具において、
前記係止部が前記ランスに係止している状態で前記本体部に抜き方向の外力が作用したときに、前記係止部を係止させることによって前記係止部が前記本体部に対して抜き方向と逆方向へ相対変位することを規制する規制部を備えていることを特徴とする端子金具。 - 前記規制部が、突起状をなしていて前記係止部よりも挿入方向前方の領域に配されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
- 前記本体部の挿入方向前方には、連結部が連なり、
前記連結部の挿入方向前方には、タブが連なり、
前記連結部と前記タブの境界部では、前記連結部の外面と前記タブの外面とが鈍角をなして連なっており、
前記規制部は、前記連結部の外面と前記タブの外面の境界部を叩き出した形態とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の端子金具。
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JP2010273664A JP5505288B2 (ja) | 2010-12-08 | 2010-12-08 | 端子金具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019212549A (ja) * | 2018-06-07 | 2019-12-12 | 矢崎総業株式会社 | 端子、およびコネクタ |
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2010
- 2010-12-08 JP JP2010273664A patent/JP5505288B2/ja active Active
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JP5505288B2 (ja) | 2014-05-28 |
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