JP2012121682A - エレベータ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】保守点検時に乗りかごの移動を阻止したとき、保守作業を行う近傍に位置することが多い巻上機の駆動装置が作動するのを確実に防止することができるようにしたエレベータ装置を提供する。
【解決手段】保守時に、釣合おもり12を釣合おもり用ガイドレール16に固定するために設けた保守用固定装置17に、固定用棒状部材20,21を定常状態で保管する保管部22を設け、この保管部22から固定用棒状部材20,21を取り出したことを第一カム30および第二カム31の回転から検出して巻上機8の電源をOFF状態にするよう電気的にロックする検出部25を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレベータ装置、特に、昇降路下方に配置された機器の保守時に釣合おもりを固定する保守用固定装置を備えたエレベータ装置に関する。
昇降路下方に配置した巻上機等の機器の保守を行う場合、乗りかごが下降してくるのを防止するため、釣合おもり用ガイドレールに釣合おもりの昇降に支障のない位置に支持部材を固定して設け、昇降路下方に配置された機器を保守する時には、制御装置を制御して巻上機を駆動し、主策を介して乗りかごと釣合おもりを昇降させ、乗りかごを最上階に、釣合おもりを最下階付近に設置させ、その後、作業者がピットに入り、固定用棒状部材を上述した支持部材から釣合おもり枠へと挿入し固定して、釣合おもりを釣合おもり用ガイドレールに固定する保守用固定装置を設けたエレベータ装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−161432号公報
しかしながら、従来のエレベータ装置によると、釣合おもりが昇降路に固定されるため、万一、巻上機等が駆動しても乗りかごは勿論のこと釣合おもりも移動することなく安全に作業を行うことができるが、ピット作業時に、釣合おもりを固定した状態においても、巻上機の駆動装置が動作する可能性がある。これに対して、保守点検時の安全確保という観点からは、釣合おもりの固定動作と連動して、巻上機への電源を確実に遮断することが望ましい。
本発明の目的は、保守点検時に乗りかごの移動を阻止したとき、保守作業を行う近傍に位置することが多い巻上機の駆動装置が作動するのを確実に防止することができるようにしたエレベータ装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、主索を介して昇降路内を昇降可能な乗りかごおよび釣合おもりと、上記乗りかごおよび上記釣合おもりとをそれぞれ昇降案内する乗りかご用ガイドレールおよび釣合おもり用ガイドレールと、保守時に上記釣合おもりを上記釣合おもり用ガイドレールに固定する連結部材を有した保守用固定装置と、上記主索を介して上記乗りかごおよび上記釣合おもりを昇降駆動する巻上機とを備えたエレベータ装置において、上記保守用固定装置は、上記連結部材を定常状態で保管する保管部と、上記保管部から上記連結部材を取り出したことを検出して上記巻上機の電源をOFF状態にする検出部とを備えたことを特徴とする。
このようなエレベータ装置によれば、連結部材を保管した状態では巻上機の電源をOFF状態にすることはないが、巻上機などの構成機器の保守を行うために固定用棒状部材を取り出した状態では巻上機の電源をOFF状態になるように電気的にロックすることができ、保守用固定装置の組み立て作業中に、釣合おもりなどが誤って昇降することはなく、しかも保守作業時に巻上機の駆動装置が動作するのを確実に阻止するため、作業員の安全を確保することができる。
また本発明は、上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記検出部は上記固定用棒状部材の少なくとも一本を上記保管部から取り出したことを検出することを特徴とする。
このようなエレベータ装置によれば、固定用棒状部材の本数を必要に応じて選定することができるが、検出部は一つであり、固定用棒状部材の本数に応じて検出部を増減する必要がなく、構成を簡略化することができる。
さらに本発明は、上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記保管部には、上記固定用棒状部材を挿入孔から挿入して保管する挿入保持部材と、上記挿入保持部材における上記挿入孔の挿入側を開放可能に塞ぎ、かつ、上記挿入孔から上記固定用棒状部材を挿入可能な位置に移動したとき上記検出部をリセットするカムと、上記カムを上記挿入孔の挿入側を塞ぐ位置に規制するストッパとを設けたことを特徴とする。
このようなエレベータ装置によれば、固定用棒状部材を保管部に収納するとき、その挿入を妨げている状態のカムを回転すると、検出部をリセットすることになるので、巻上機の電源をOFF状態になるように電気的にロックする検出部のリセット忘れを確実に阻止することができる。
さらに本発明は、上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記保管部には、上記固定用棒状部材を挿入孔から挿入して保管する挿入保持部材と、上記挿入保持部材における上記挿入孔の挿入側を開放可能に塞ぎ、かつ、上記挿入孔から上記固定用棒状部材を挿入可能な位置に移動したとき上記検出部をリセットするカムと、上記カムを上記挿入孔の挿入側を塞ぐ位置に規制するストッパとを設け、上記カムは、上記挿入孔から挿入して上記保管部に保管したときの上記固定用棒状部材によって、上記検出部をリセットする位置に保持するようにしたことを特徴とする。
このようなエレベータ装置によれば、固定用棒状部材の挿入時にカムを介して確実に検出部をリセットし、固定用棒状部材の挿入完了状態では検出部の同状態を保持することができ、一方、固定用棒状部材を引き出すと検出部の同状態の保持を解除して容易に巻上機の電源をOFF状態になるように電気的にロックすることができる。
本発明のエレベータ装置によれば、連結部材を保管した状態では巻上機の電源をOFF状態にすることはないが、巻上機などの構成機器の保守を行うために連結部材を取り出した状態では巻上機の電源をOFF状態にするよう電気的にロックすることになり、保守作業中に、釣合おもりなどが誤って昇降することを防止することは勿論、巻上機の駆動装置が動作するのを確実に阻止して作業員の安全を確保することができる。
本発明の一実施の形態によるエレベータ装置の要部を示す正面図である。 本発明を適用するエレベータ装置の全体構成を示す断面図である。 図1に示したエレベータ装置の平面図である。 図1に示したエレベータ装置の要部拡大斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は本発明を適用するエレベータ装置の概略構成を示す側面図であり、昇降路1内の上部に主索2の一端を端支持部3によって固定し、主索2の中間部は、乗りかご4の下部に配置した対を成すかご下プーリ5,6を通して位置を固定したプーリ7に掛けた後、昇降路1の下部ピットに固定した巻上機8の駆動シーブ9に掛け、位置を固定したプーリ10および釣合おもり12のプーリ11を通して昇降路1内の上部に設けた他の端支持部13によって他端を固定している。昇降路1内の壁には制御装置14が取り付けられ、この制御装置14によって巻上機8が駆動されて、乗りかご4を乗りかご用ガイドレール15に沿って案内し、また釣合おもり12を図1に記載されたガイド部29で係合した釣合おもり用ガイドレール16に沿って昇降案内するように構成されている。
このようなエレベータ装置では、巻上機8や制御装置14などの構成機器の保守を行うとき、釣合おもり12の釣合おもり枠18を釣合おもり用ガイドレール16に機械的に仮固定して、乗りかご4と釣合おもり12の昇降を阻止する保守用固定装置17が設けられる。
図1は、図2の要部である保守用固定装置17の近傍を示す拡大図であり、釣合おもり12は、複数のガイド部29によって釣合おもり用ガイドレール16に沿って移動可能な釣合おもり枠18と、この釣合おもり枠18内に着脱可能に積載した複数枚のおもり19と、釣合おもり枠18の上部に可回転的に取り付けたプーリ11などを有している。この釣合おもり12の近傍の釣合おもり用ガイドレール16には、釣合おもり12の昇降を阻止する保守用固定装置17が構成され、この保守用固定装置17は、固定ボルトや固定ピンなどの固定用棒状部材20,21と、固定用棒状部材20,21を保管する保管部22と、釣合おもり12の上下動に支障のない位置の釣合おもり用ガイドレール16に固定されると共に、所定位置に停止したときの釣合おもり枠18を抱え込み固定用棒状部材20,21を挿入して釣合おもり枠18と釣合おもり用ガイドレール16間を機械的に連結する一対の支持部材23,24と、保管部22から固定用棒状部材20,21を取り外したことを検出し、巻上機8の電源をOFFして乗りかご4などが昇降するのを電気的にロックするリミットスイッチなどの検出部25とを有している。
この保守用固定装置17の保管部22は、平面図である図3に示すように釣合おもり用ガイドレール16の例えば背面側に配置した略U字状の保持ブラケット26と、この保持ブラケット26を釣合おもり用ガイドレール16に固定したボルト27と、保持ブラケット26の対向部28aの内側に固定したナット状の保持用螺合金具37,38と、保持ブラケット26の対向部28bの外側に設けられて付勢ばねなどによって時計方向に回動するように弾性的に付勢した第一カム30と、同様に対向部28bの外側に設けられて時計方向に回動するように弾性的に付勢した第二カム31と、この両カム30,31の回動を阻止している固定用棒状部材20,21が除かれたとき両方が時計方向へ一定角度だけ回動したことを検出するリミットスイッチなどの検出部25とから構成されている。
この検出部25は、固定用棒状部材20,21を保管部22に保管しているときの両カム30,31の回動位置から固定用棒状部材20,21が保管されていることを検出し、この検出があるときは、制御装置14によって巻上機8の電源回路が形成されて巻上機8の駆動装置を作動できるようにしている。しかし、後述するように固定用棒状部材20,21を保管部22から抜き取ると、両カム30,31が弾性的付勢力によって時計方向に回動され、これを検出した検出部25は、巻上機8の電源回路を切断状態となるように電気的にロックする。
この保守用固定装置17のより詳細な構成を斜視図である図4で説明する。同図に示すように保持ブラケット26における対向部28bの外側には、固定用棒状部材20,21を保持用螺合金具37,38に螺合するように挿入案内する挿入孔32a,32bを有する挿入保持部材32が固定されており、この挿入保持部材32には第一カム30および第二カム31が弾性的付勢力によって中心軸34を中心にして時計方向へ所定角度だけ回転した後はさらに同方向への回転を阻止するストッパ33が固定されている。挿入保持部材32とストッパ33との間に配置された第一カム30および第二カム31の自由端側には、挿入保持部材32の挿入孔32a,32bに合致可能な挿入孔30a,31aがそれぞれ形成されている。また第一カム30および第二カム31の他端側には、その時計方向の回転を検出する検出部25の動作検出部35が配置されている。
保持用螺合金具37と、挿入保持部材32の挿入孔32aとは一直線上にあり、弾性的付勢力に抗して反時計方向の保管位置に回動したときの第一カム30の挿入孔30aもこの直線上に位置し、この直線上に固定用棒状部材20が配置されることになる。保持用螺合金具38と、挿入保持部材32の挿入孔32bとは他の直線上にあり、弾性的付勢力に抗して反時計方向の保管位置に回動したときの第二カム31の挿入孔31aもこの他の直線上に位置し、この直線上に固定用棒状部材20が配置されることになる。
ここでは、第一カム30および第二カム31によってインターロック機構が構成され、中心軸34を中心にして第一カム30および第二カム31をそれぞれ付勢ばねによって反時計方向に回転し、第一カム30の挿入孔30aと第二カム31の挿入孔31aが挿入保持部材32の挿入孔32a,32bに合致しないと固定用棒状部材20,21を挿入できないようにしている。つまり、第一カム30および第二カム31がストッパ33に当接した位置では、固定用棒状部材20,21を保管部22に挿入して保管できないようにしている。このインターロック機構によって、固定用棒状部材20,21を挿入して保管部22に保管するとき、第一カム30および第二カム31によって検出部25を確実にリセットすることができる。
こうして保守時に巻上機8の電源が駆動されることがないようにすることができるが、この新たに設けた検出部25がふさわしい時点でリセットされないと、その後に制御装置14によって巻上機8を駆動制御できなくなってしまう。しかし、このインターロック機構によって、固定用棒状部材20,21を保管部22に収納する特徴を生かしながら、そのタイミングを利用して確実に検出部25のリセット忘れを防ぐことができる。
尚、このインターロック機構は図示の構成に限らず、種々の構成のものを使用することができる。例えば、挿入孔30a,31aに代えて切り欠きを用いても良いし、挿入孔30a,31aを用いずに固定用棒状部材20,21の上述した挿入条件を満たすような形状とすることもできる。また第一カム30および第二カム31は、定常状態では弾性的付勢力によってストッパ33に当接する位置に保持したが、弾性的付勢力ではなく機械的な係合などの他の手段で同位置に保持するようにしても良い。
定常状態で、固定用棒状部材20,21を保管部22に保管するときは、先ず、図4の状態から中心軸34を中心にして第一カム30および第二カム31を弾性的付勢力に抗して反時計方向に回転し、その挿入孔30a,31aと、挿入保持部材32の挿入孔32a,32bとが同じ上述の直線上に位置するようにさせる。この状態で、固定用棒状部材20,21を挿入孔30a,31aへ、次いで挿入保持部材32の挿入孔32a,32bへ挿入し、さらに固定用棒状部材20,21の挿入側先端部を保持用螺合金具37,38に螺合する。これら固定用棒状部材20,21の保持状態で両カム30,31は、弾性的付勢に抗して反時計方向に回転された状態であり、その後も保管状態の固定用棒状部材20,21によって弾性的付勢力による時計方向へ回転するのを阻止されている。
上述したインターロック機構によって、固定用棒状部材20,21を保管部22に保管する際に、挿入の妨げになっている第一カム30および第二カム31を必ず回転しなければならないので、この第一カム30および第二カム31の回転を利用して検出部25をリセットすることができる。従って、この保管時には必ず検出部25がリセットされ、巻上機8の電源は制御装置14によって通常通り制御することができる状態となり、検出部25のリセット忘れは確実に防止される。
次に、巻上機8や制御装置13などの構成機器の保守を行うときの保守用固定装置17について説明する。先ず、制御装置14によって巻上機8を駆動し主索2を介して、乗りかご4を乗りかご用ガイドレール15に沿って昇降路1の最上階付近に案内すると共に、釣合おもり12を釣合おもり用ガイドレール16に沿って昇降路1の最下部付近に位置させて図1に示した状態とする。このとき、同図に示すように支持部材23,24は釣合おもり枠18の所定位置を抱え込んでいる。この状態で、上述したように固定用棒状部材20,21は保管部22に保管した状態であり、第一カム30および第二カム31の位置によって検出部25がリセットされている。
その後、ピット内に入った作業者は、保守用固定装置17を用いて釣合おもり12を釣合おもり用ガイドレール16に固定する作業を行う。この作業は、先ず保管部22に保管している固定用棒状部材20,21を取り外してから行う。図4に示したように固定用棒状部材20を回転しながら引き出すようにすると、固定用棒状部材20の挿入側先端部は保持用螺合金具37との螺合を解いて、挿入保持部材32の挿入孔32aを通過した後、第一カム30の挿入孔30aから抜けて保管部22から取り外される。
取り外した固定用棒状部材20は、図1および図3に示した支持部材23と釣合おもり枠18間に挿入して両者を機械的に固定する。支持部材23が固定ピンであるなら抜け止めをし、支持部材23がボルトであるなら少なくとも一部を螺合して抜け止めする。
次に、図4に示した固定用棒状部材21を同様に回転しながら引き出すようにすると、固定用棒状部材21の挿入側先端部は保持用螺合金具38との螺合を解いて、挿入保持部材32の挿入孔32bを通過した後、第二カム31の挿入孔31aから抜けて保管部22から取り外される。この二本目の固定用棒状部材21は、図1および図3に示した他の支持部材24と釣合おもり枠18間に挿入して両者を機械的に固定する。
このとき、第一カム30は図示しない弾性付勢力によって中心軸34を中心にして時計方向に回転し、また第二カム31も図示しない弾性的付勢力によって中心軸34を中心にして時計方向に回転し、その他端部が検出部25の動作検出部35を駆動するので、検出部25によって二本の固定用棒状部材20,21が保管部22から取り外されたことを検出し、巻上機8の電源回路を切断して電気的にロックされるため、保守作業の近傍に配置されることが多い巻上機8を誤って作動させることもない。
ここで第一カム30および第二カム31は、独立して中心軸34を中心にして回転する場合、最初に保管部22から取り外した方の固定用棒状部材によって回転して検出部25で巻上機8の電源回路を切断して電気的にロックさせることができる。このような形態であればより安全性の高いエレベータ装置とすることができる。そして、このような形態であれば固定用棒状部材20,21を戻す際、例えば第一カム30を反時計回りに回転して固定用棒状部材20を戻し、このとき第一カム30は検出部25をリセットする位置に戻されるが、第二カム31は検出部25によって巻上機8の電源回路を切断して電気的にロックさせ続け、第二カム31を反時計回りに回転して固定用棒状部材21を戻すことで検出部25がリセットされるため、戻す際の安全性も高いものとすることができる。しかし、第一カム30および第二カム31を機械的に結合して両者が一体的に中心軸34を中心にして回転する場合、最後に保管部22から取り外した方の固定用棒状部材によって回転して検出部25で巻上機8の電源回路を切断して電気的にロックさせることになる。このような場合でも、上述したインターロック機構は有効に作用する。
このようにして、巻上機8や制御装置13などの構成機器の保守を安全のうちに行うことができるし、安全確保のために配置していた作業員の数も減らすことができる。作業終了後は、上述の場合と逆の手順で行い、支持部材23,24で使用した固定用棒状部材20,21を抜き取り、再び保管部22に収納すると第一カム30および第二カム31の位置によって検出部25がリセットされる。
検出部25としてリミットスイッチを使用した場合、リミットスイッチ内のばねが壊れたときに巻上機8の電気回路をOFF状態とするようにすると、フェールセーフの考え方に基づいて確実に電源回路をOFFさせることができ、システムを安全に運用することができる。
この実施の形態では、釣合おもり枠16を釣合おもり用ガイドレール15に固定して釣合おもり12の昇降動作を阻止するために、一対の釣合おもり用ガイドレール16にそれぞれ支持部材23,24を取り付け、二本の固定用棒状部材20,21を使用して釣合おもり枠18と釣合おもり用ガイドレール16間を機械的に連結したが、支持部材23,24および固定用棒状部材20,21の数や、支持部材23,24の取り付け位置は支持強度等に応じて任意に選定することができる。
また、この実施の形態では、固定ボルトなどの固定用棒状部材20,21を使用しているが、これに限らず他の形状の連結部材を使用することもでき、しかも、二本の固定用棒状部材20,21などの連結部材の着脱をそれぞれカム30,31を介して検出部25で検出したが、少なくとも一本の固定用棒状部材20などの連結部材の脱着をカム30を介して検出部25で検出するようにしてもほぼ同等の効果を期待することができる。
さらに他の実施の形態としては、巻上機8や制御装置14などの構成機器の保守を行うに際して、釣合おもり12の停止位置は、図1に示したように釣合おもり12の下部に配置した緩衝器36に載せた状態としても良い。
このようなエレベータ装置によれば、固定用棒状部材20,21などの連結部材を定常状態で保管する保管部22を設け、この保管部22から連結部材を取り出したことを検出して巻上機8の電源回路をOFF状態に保持するよう電気的にロックする検出部25を設けているため、連結部材を保管した状態では巻上機8の電源をOFF状態にすることはないが、巻上機8や制御装置13などの構成機器の保守を行うために連結部材を取り出した状態では巻上機8の電源をOFF状態にするよう電気的にロックすることになり、保守作業中に釣合おもり12などを昇降させないように機械的に阻止するだけでなく、保守作業時に、巻上機8の駆動装置が動作するのを電気的に確実に阻止するため、作業員の安全を確保することができる。
また連結部材として固定用棒状部材20,21を使用し、保守用固定装置17の保管部22に保管した固定用棒状部材20,21によって回転を阻止すると共に、保管部22から固定用棒状部材20,21を取り出したとき回転するカム30,31を設け、このカム30,31の回転によって固定用棒状部材20,21を取り出したことを検出する検出部25としたため、固定用棒状部材20,21の着脱を一層容易に検出することができ、固定用棒状部材20,21の本数を必要に応じて複数にしたとしても、カムで共通の検出部25を容易に制御することができる。しかも、これらのカム30,31によって検出部25をリセットしたとき、挿入保持部材32の挿入孔32a,32bから固定用棒状部材20,21を挿入できるようにしているため、固定用棒状部材20,21を保管部22へ保管するときに、新たに設けた検出部25によって定常状態への復帰を忘れることを防ぐことができる。
1 昇降路
2 主索
3 端支持部
4 乗りかご
5 下プーリ
6 下プーリ
7 プーリ
8 巻上機
9 駆動シーブ
10 プーリ
11 プーリ
12 釣合おもり
13 端支持部
14 制御装置
15 乗りかご用ガイドレール
16 釣合おもり用ガイドレール
17 保守用固定装置
18 釣合おもり枠
19 おもり
20 固定用棒状部材
21 固定用棒状部材
22 保管部
23,24 支持部材
25 検出部
26 保持ブラケット
27 ボルト
28a 対向部
28b 対向部
29 ガイド部
30 第一カム
30a 挿入孔
31 第二カム
31a 挿入孔
32 挿入保持部材
32a 挿入孔
32b 挿入孔
33 ストッパ
34 中心軸
35 動作検出部
36 緩衝器
37 保持用螺合金具
38 保持用螺合金具

Claims (4)

  1. 主索を介して昇降路内を昇降可能な乗りかごおよび釣合おもりと、上記乗りかごおよび上記釣合おもりとをそれぞれ昇降案内する乗りかご用ガイドレールおよび釣合おもり用ガイドレールと、保守時に上記釣合おもりを上記釣合おもり用ガイドレールに固定する連結部材を有した保守用固定装置と、上記主索を介して上記乗りかごおよび上記釣合おもりを昇降駆動する巻上機とを備えたエレベータ装置において、
    上記保守用固定装置は、上記連結部材を定常状態で保管する保管部と、上記保管部から上記連結部材を取り出したことを検出して上記巻上機の電源をOFF状態にする検出部とを備えたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記検出部は上記固定用棒状部材の少なくとも一本を上記保管部から取り出したことを検出することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記保管部には、上記固定用棒状部材を挿入孔から挿入して保管する挿入保持部材と、上記挿入保持部材における上記挿入孔の挿入側を開放可能に塞ぎ、かつ、上記挿入孔から上記固定用棒状部材を挿入可能な位置に移動したとき上記検出部をリセットするカムと、上記カムを上記挿入孔の挿入側を塞ぐ位置に規制するストッパとを設けたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  4. 上記連結部材として複数本の固定用棒状部材を使用し、上記保管部には、上記固定用棒状部材を挿入孔から挿入して保管する挿入保持部材と、上記挿入保持部材における上記挿入孔の挿入側を開放可能に塞ぎ、かつ、上記挿入孔から上記固定用棒状部材を挿入可能な位置に移動したとき上記検出部をリセットするカムと、上記カムを上記挿入孔の挿入側を塞ぐ位置に規制するストッパとを設け、上記カムは、上記挿入孔から挿入して上記保管部に保管したときの上記固定用棒状部材によって、上記検出部をリセットする位置に保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
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