JP2012120065A - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents

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【課題】現在位置の検出精度が低い場合にも受信可能な系列局を発見する時間を短縮し、番組の視聴中断時間を短くすること。
【解決手段】チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、受信状態検出部106と、選局制御部107と、記憶部108とを備え、選局制御部107は、番組の放送電波の受信状態が悪化した際に、受信中の番組の放送電波を出力している放送局が属している地域に隣接する地域に存在する系列局をサーチ対象として絞り込み、このサーチ対象の中から、受信状態が予め定められた基準を満たしている系列局をサーチすることを特徴とするデジタル放送受信装置100。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に関する。
デジタル放送局は、通常、番組の送出中に、そのデジタル放送局の系列局において現在放送中の番組に関する情報を送出しない。このため、移動体に搭載される受信装置において、電波の受信レベルの低下等の理由で、視聴中の番組の受信ができなくなった場合には、当該番組の視聴者は、当該受信装置を操作して、その時点で受信可能な放送局を一局ずつサーチして、サーチされた放送局が放送している番組が受信できなくなった番組と同一であるか否か、言い換えると、サーチされた放送局が「系列局」であるか否かを判断する必要があった。
上記のような煩雑な操作を視聴者が行う必要がなくなるようにするため、例えば、特許文献1に記載されたデジタル放送受信装置が提案されている。特許文献1に記載されたデジタル放送受信装置は、同一系列の放送局の送信周波数を含む地域放送局情報を予め区分された地域毎に記憶しておき、選局中の放送局の受信信号の受信状態が悪化した場合には、デジタル放送受信装置が位置する地域における同一系列の放送局の中から、受信することのできる系列局を見つけ出すように構成されている。
特開2007−235434号公報(第14−15頁、図8、図9)
特許文献1に記載されたデジタル放送受信装置は、自装置の位置が属する地域の検出精度が低い場合には、受信することのできる系列局が属する地域とは異なる地域の系列局に対してサーチを行ってしまうため、受信することのできる系列局を見つけ出すために要する時間が長くなってしまう。
本発明は、上記したような課題を解決するためになされたもので、現在位置の検出精度が低い場合にも受信可能な系列局を発見する時間を短縮し、番組の視聴中断時間を短くすることを目的とする。
本発明の一態様に係るデジタル放送受信装置は、
放送電波を受信し、当該放送電波から受信信号を生成するチューナ部と、
前記受信信号に含まれる番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たすか否かを判断する受信状態検出部と、
予め定められた地域毎に、系列局関係を識別するための系列局関係情報と、前記地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記系列局関係情報で識別される系列局関係にある放送局の物理チャンネルを識別することのできる識別情報を少なくとも含むチャンネル情報とを対応付けた系列情報、及び、前記地域に隣接する隣接地域を示す隣接地域情報、を記憶する記憶部と、
前記チューナ部を制御して、視聴対象となる番組を放送する放送局を選局させ、当該放送局を視聴対象放送局とする選局制御部と、を備え、
前記選局制御部は、
前記番組情報から、前記視聴対象放送局のサービスエリアが属する地域を示す現在地域情報を取得する現在地域取得処理と、
前記受信状態検出部が、前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たさないと判断した場合に、前記隣接地域情報より、前記現在地域情報で示される地域に隣接する隣接地域を特定し、当該特定された隣接地域をサーチ地域とするサーチ地域特定処理と、
前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にある放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルをサーチ対象とするサーチ対象絞込処理と、
前記チューナ部を制御して、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局を順番に選局させ、当該選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、当該選局させた放送局を新たな視聴対象放送局とするサーチ処理と、を行うこと
を特徴とする。
本発明の一態様によれば、現在位置の検出精度が低い場合にも受信可能な系列局を発見する時間を短縮し、番組の視聴中断時間を短くすることができる。
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における系列情報の一例を示す概略図である。 実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の選局制御部が行う処理を示すフローチャートである。 実施の形態1における複数の地域における放送局の位置とそのサービスエリアの例を示す図である。 実施の形態1における地域の隣接関係を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その1)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その2)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その3)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その4)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その5)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その6)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その7)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その8)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その9)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における地域系列情報テーブル(その10)の一例を示す概略図である。 実施の形態1における優先順位の特定処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2における優先順位の特定処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の選局制御部が行う処理を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。ここで、デジタル放送受信装置100は、例えば、車等の移動体に搭載され又はユーザに携帯されて、移動されるものとする。デジタル放送受信装置100は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信状態検出部106と、選局制御部107と、記憶部108とを備える。
チューナ部101は、デジタル放送の放送局から送出された放送電波を、図示しないアンテナで受信し、選局、復調、誤り訂正の各処理を実施し、この放送電波から受信信号であるトランスポートストリーム(以下、TSという)を生成し、このTSをデマルチプレクス部102に与える。また、チューナ部101は、これらの処理の何れかができなくなった場合には、その放送電波の受信レベル情報、その放送電波から得られた受信信号の受信C/N比情報、この受信信号のPLLロック情報、この受信信号のフレームロック情報及びこの受信信号の誤り率情報の少なくとも一つを受信状態検出部106に出力する。
デマルチプレクス部102は、チューナ部101より与えられたTSからPSI(Program Specific Information:番組特定情報)及びSI(Service Information:サービス情報)を含む番組情報を分離する処理を行い、この番組情報を記憶部108に保存する。また、デマルチプレクス部102は、分離されたPSI及びSIより特定された、映像TSパケット及び音声TSパケットのPID(Packet Identifier:TSパケット識別子)の値に基づいて、TSをフィルタリングして映像TSパケット及び音声TSパケットを分離する処理を行う。ここで、映像TSパケットには、映像情報が格納されており、音声TSパケットには、音声情報が格納されている。そして、デマルチプレクス部102は、分離したこれらのパケットをデコード部103に与える。さらに、デマルチプレクス部102は、以上のような分離処理の何れかができなくなった場合には、PAT(Program Association Table)が所定の時間間隔で到来しなかった場合の途絶通知であるPAT断絶情報、PMT(Program Map Table)が所定の時間間隔で到来しなかった場合の途絶通知であるPMT断絶情報、TSにおいて188バイト毎に検出される同期バイトが検出されない場合の通知であるTS同期はずれ情報、及びTSヘッダ中に存在する連続性カウンタ値の不連続を検出した際の通知であるTSパケット損失情報の少なくとも一つを受信状態検出部106に与える。
デコード部103は、デマルチプレクス部102より与えられる映像TSパケット及び音声TSパケットに含まれている情報をデコードすることにより、映像信号及び音声信号のそれぞれを生成し、映像信号は映像表示部104に、音声信号は音声出力部105にそれぞれ出力する。また、デコード部103は、デコードができなくなった場合には、デコードエラー検出情報及びデコードエラー率情報の少なくとも一つを受信状態検出部106に与える。
映像表示部104は、デコード部103より与えられた映像信号に基づく映像を画面に表示させる。
音声出力部105は、デコード部103より与えられた音声信号に基づく音声をスピーカから出力させる。
受信状態検出部106は、チューナ部101、デマルチプレクス部102及びデコード部103での処理を監視し、この監視結果から、チューナ部101で受信されている放送電波の受信状態が、予め定められた基準を満たしているか否かを判断する。そして、受信状態検出部106は、放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たしていないと判断した場合には、視聴中の番組の放送電波を受信することができない又は受信することができなくなると判断し、受信悪化通知を選局制御部107に与える。例えば、デジタル放送受信装置100が移動されると、デジタル放送受信装置100の受信位置が変わるため、当該受信位置が視聴中の番組の放送局のサービスエリア外になる場合、並びに、地上の構造物による搬送波の遮断及び減衰等の影響を受ける場合等がある。これらの場合には、視聴中の番組の放送電波を受信することができなくなる。このため、受信状態検出部106には、チューナ部101より、受信レベル情報、受信C/N比情報、PLLロック情報、フレームロック情報及び誤り率情報等が与えられ、デマルチプレクス部102より、PAT断絶情報、PMT断絶情報、TS同期外はずれ情報及びTSパケット損失情報等が与えられ、デコード部103より、デコードエラー検出情報及びデコードエラー率情報等が与えられる。そして、受信状態検出部106は、上記各種情報の少なくとも一つに基づいて、放送電波が「現状受信不可状態」又は「現状受信不可直前状態」であるか否かを判断する。放送電波が「現状受信不可状態」又は「現状受信不可直前状態」であると判断した場合には、受信状態検出部106は、選局制御部107に受信悪化通知を与える。
選局制御部107は、チューナ部101を制御することで、視聴対象となる番組を放送する放送局を選局させる。ここで、視聴対象となる番組を放送する放送局を視聴対象放送局という。
選局制御部107は、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から、視聴中の番組を放送している視聴対象放送局のサービスエリアが属する地域を示す現在地域情報を特定して、この現在地域情報を記憶部108に記憶させる。このサービスエリアが属する地域を示す情報としては、例えば、日本国内のデジタル放送規格であるISDB−T(Integrated Serbices Digital Broadcasting − Terrestrial)規格では、SDT(Service Description Table)に含まれるサービスIDから得られる地域識別コードのフィールドの値、又は、NIT(Network Information Table)に含まれる地上分配システム記述子のarea_codeフィールドの値を用いることができる。また、例えば、欧州のデジタル放送規格であるDVB(Digital Video Broadcasting)規格では、このサービスエリアが属する地域を示す情報としては、original_network_id又はnetwork_idを用いることができる。さらに、このサービスエリアが属する地域を示す情報としては、ここに挙げたものだけではなく、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から得られる、地域を示す他の情報を用いることもできる。
また、選局制御部107は、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から、この番組情報で選局される番組を放送している放送局の系列局関係を識別するための系列局関係情報を抽出する。そして、選局制御部107は、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から、番組を選局するために必要なチャンネル情報(以下及び図面では、CH情報ともいう)を抽出して、このチャンネル情報を、この番組情報から抽出された系列局関係情報に対応付けて、記憶部108に記憶されている系列情報に登録する処理を行う。例えば、ISDB−T規格では、選局制御部107は、PSI中の「NITセクション」に記述された「伝送される地上分配システム記述子」である「frequencyフィールド」の値、又は、「周波数リストの記述子」である「physical chフィールド」及び「new physical chフィールド」の値によりチャンネル情報を生成する。なお、これらの値を用いて、チューナ部101をチューニングすることで取得された情報がチャンネル情報に含まれていてもよい。また、例えば、DVB規格では、NITセクションで伝送される「frequency list記述子」である「centre frequencyフィールド」の値、又は、「cell frequency list記述子」である「transposer frequencyフィールド」の値によりチャンネル情報を生成する。なお、これらの値を用いて、チューナ部101をチューニングすることで取得された情報がチャンネル情報に含まれていてもよい。さらに、チャンネル情報には、例えば、デマルチプレクス部102で分離された番組情報より得られた周波数リストに基づいて取得された中継局の情報が含まれていてもよい。
また、選局制御部107は、受信状態検出部106から受信悪化通知を受信した場合には、現在地域情報で示される地域に隣接している隣接地域をサーチ地域として特定し、特定したサーチ地域に属するサービスエリアに放送を行っている放送局の内、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局の物理チャンネルをサーチ対象として絞り込むサーチ対象絞込処理を行う。さらに、選局制御部107は、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局をサーチする際に、視聴対象放送局と系列局関係にはない放送局が放送している番組の放送電波を受信することができた場合には、サーチ地域を、既にサーチ地域とされている地域の内、この系列局関係にはない放送局のサービスエリアが属する地域又は当該地域の隣接地域と重複する地域にさらに絞り込むことで、サーチ対象をさらに絞り込む。
さらに、選局制御部107は、サーチ対象として絞り込まれた物理チャンネルが複数ある場合には、これらの物理チャンネルのそれぞれに対して、何らかの番組が放送されている可能性の高いものから順に高い順位となる優先順位を特定する優先順位特定処理を行う。
さらにまた、選局制御部107は、優先順位特定処理で特定された優先順位に従って、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局の内、番組を視聴することのできる放送電波を出力している放送局をサーチする系列局サーチ処理を行う。
ここで、選局制御部107は、以下のようにして、複数の放送局が系列局関係であると判断する。例えば、ISDB−T規格においては、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から抽出されたBIT(Broadcaster Information Table:ブロードキャスタの単位や、ブロードキャスタ単位毎のSI伝送パラメータ等の指定)セクションにおけるaffiliation_idのフィールドの値が同一であれば、これらの値が同一となる放送電波を出力している複数の放送局が系列局関係であると判断することができる。また、DVB規格においては、NITセクションの伝送されるfrequency list記述子に含まれるcentre_frequency、又は、cell_frequency_list記述子に含まれるtransposer_frequencyの値を用いてMFN関係であると判断できる場合には、複数の放送局が系列局関係にあると判断することができる。また、選局制御部107は、デマルチプレクス部102で分離された番組情報に含まれるPSI及びSIの少なくとも何れか一方に含まれる値、例えば、SDTセクションにおけるサービス名が一致した場合、若しくは、NIT、SDT又はPATセクションにおけるts_id又はsv_idが一致した場合に、系列局関係にあると判断してもよい。さらに、選局制御部107は、これらのts_id及びsv_idの両方が一致した場合に、系列局関係にあると判断してもよい。また、複数の放送局が系列局関係であるか否かを判断するための情報としてはここに挙げたものだけではなく、デマルチプレクス部102で分離された番組情報から得られる他の情報を用いてもよい。
記憶部108は、隣接地域記憶部109と、系列記憶部110と、一時記憶部111とを備える。
隣接地域記憶部109は、放送局のサービスエリアが属する地域と、当該地域に隣接する地域である隣接地域とを示す隣接地域情報を記憶する。
系列記憶部110は、予め定められた地域毎に、系列局関係を識別するための系列局関係情報と、当該系列局関係情報で識別される系列局関係にある放送局から放送された番組を選局するために必要なチャンネル情報とを対応付けた系列情報を記憶する。
図2は、系列情報の一例を示す概略図である。図示するように、系列情報130は、予め定められた地域毎の地域系列情報テーブル130A、130B、130C、・・・(特に、各々の地域系列情報テーブル130A、130B、130C、・・・を区別する必要のないときは、地域系列情報テーブル130という)を備える。例えば、図2では、地域系列情報テーブル130Aは地域Aのテーブルであり、地域系列情報テーブル130Bは地域Bのテーブルであり、地域系列情報テーブル130Cは地域Cのテーブルである。
そして、各地域系列情報テーブル130は、地域欄131と、系列欄132と、系列CH情報欄133とを備える。
地域欄131は、各地域系列情報テーブル130に割り当てられた地域を示す情報を格納する。例えば、本実施の形態においては、この地域を示す情報として、ISDB−T規格では、SDTに含まれるサービスIDから得られる地域識別コードのフィールドの値、又は、NIT内の地上分配システム記述子のarea_codeフィールドの値が用いられる。また、例えば、DVB規格では、original_network_id又はnetwork_idが用いられる。
系列欄132は、地域欄131で示される地域において、番組を放送している複数の放送局の系列局関係を識別するための識別情報を格納する。例えば、本実施の形態においては、この系列局関係を識別するための識別情報として、ISDB−T規格では、BITセクションにおけるaffiliation_idのフィールドの値が用いられる。また、DVBの場合では、NITセクションの伝送されるfrequency list記述子に含まれるcentre_frequencyの値、又は、cell_frequency_list記述子に含まれるtransposer_frequencyの値が用いられる。
系列CH情報欄133は、地域欄131で示される地域において、系列欄132で識別される系列局関係にある放送局が放送する番組を選局するために必要な情報であるチャンネル情報を格納する。ここで、本実施の形態におけるチャンネル情報には、少なくとも物理チャンネルを識別することのできる識別情報が含まれる。例えば、物理チャンネルを識別することのできる識別情報として、ISDB−T規格では、PSI中の「NIT(Network Information Table)セクション」に記述された「伝送される地上分配システム記述子」である「frequencyフィールド」の値、又は、「周波数リストの記述子」である「physical chフィールド」及び「new physical chフィールド」の値が用いられる。また、DVB規格では、NITセクションで伝送される「frequency list記述子」である「centre frequencyフィールド」の値、又は、「cell frequency list記述子」である「transposer frequencyフィールド」の値が用いられる。
なお、物理チャンネルを識別することのできる識別情報として周波数の値が用いられる場合には、この周波数の値と、この周波数の値で受信することのできる物理チャンネルの物理チャンネル番号とを対応付けた変換情報を記憶部108に予め記憶しておくことで、この変換情報に基づいて、周波数の値から物理チャンネル番号を特定することができる。
また、チャンネル情報には、番組のサービスID、番組のTS_ID等が含まれていてもよい。
一時記憶部111は、デジタル放送受信装置100での処理に必要な情報を記憶する。例えば、本実施の形態においては、デマルチプレクス部102で分離された番組情報、選局制御部107で取得された現在地域情報等が記憶される。
図3は、デジタル放送受信装置100の選局制御部107が行う処理を示すフローチャートである。図4は、地域A及び地域Cにおける放送局の位置とそのサービスエリアの例を示す図である。図5は、地域の隣接関係を示す概略図である。図6〜図15は、それぞれの地域の地域系列情報テーブル230A〜230Jの一例を示す概略図である。なお図6〜図15に示された括弧内の数字は物理チャンネル番号を示す。以下では、図4〜図15を用いて、図3のフローチャートを説明する。図3のフローチャートは、図4に示すように、車140に搭載されたデジタル放送受信装置100が、視聴対象放送局である放送局A1のサービスエリアで番組の放送電波を受信している際に、地域Cの方向に移動することで、放送局C1のサービスエリアに入り、放送局A1からの放送電波の受信状態が悪化した場合を例にして説明を行う。
前提として、デジタル放送受信装置100は、選局制御部107の指示により、図6に示す地域Aの地域系列情報テーブル230Aにおいて、チャンネル情報A11で選局される放送局からの放送電波を受信しているものとする。
まず、選局制御部107は、デマルチプレクス部102がTSより分離して一時記憶部111に記憶させた番組情報より、視聴中の番組を放送している視聴対象放送局のサービスエリアが属する現在地域を特定する(S10)。なお、選局制御部107は、このようにして特定した現在地域を示す現在地域情報を一時記憶部111に記憶させる。ここでは、現在地域情報は、地域Aを示すものとする。
次に、選局制御部107は、視聴中の番組の放送電波の受信状態が悪化しているか判断する(S11)。ここでは、選局制御部107は、受信状態検出部106より受信悪化通知を受けた場合に、受信状態が悪化していると判断する。そして、選局制御部107は、受信状態が悪化していると判断した場合(ステップS11でYes)には、ステップS12の処理に進む。
ステップS12では、選局制御部107は、隣接地域記憶部109に記憶されている隣接地域情報を参照することで、ステップS10で特定した現在地域に隣接する隣接地域を特定する。ここでは、選局制御部107は、図5に示すように、現在地域である地域Aに隣接する、地域B、C、D、E、F及びGを隣接地域AR1として特定する。
次に、選局制御部107は、サーチ地域を、ステップS12で特定した隣接地域に絞り込む(S13)。なお、選局制御部107は、このようにしてサーチ地域として絞り込んだ隣接地域を示すサーチ地域情報を一時記憶部111に記憶させる。
次に、選局制御部107は、系列記憶部110に記憶されている系列情報を参照することで、サーチ地域に、視聴対象放送局と同一系列に対応付けられているチャンネル情報が存在するか否かを判断する(S14)。例えば、現在視聴されている番組は、チャンネル情報A11で選局される番組であるため、選局制御部107は、図6に示す地域Aの地域系列情報テーブル230Aを参照することで、視聴対象放送局が、系列1に属する放送局であることがわかる。そこで、選局制御部107は、サーチ地域として絞り込まれた地域B〜Gのそれぞれの地域系列情報テーブル230B〜230G(図7〜図12を参照)において、系列1に対応付けられているチャンネル情報が存在するか否かを判断する。そして、選局制御部107は、系列1に対応付けられているチャンネル情報が存在すると判断した場合(ステップS14でYes)には、ステップS15の処理に進み、系列1に対応付けられているチャンネル情報が存在しないと判断した場合(ステップS14でNo)には、ステップS25の処理に進む。
ステップS15では、選局制御部107は、サーチ地域に属するチャンネル情報の内、視聴対象放送局と同一系列に対応付けられているチャンネル情報に含まれる物理チャンネルにサーチ対象を絞り込む。ここでは、図7〜図12に示された地域系列情報テーブル230B〜230Gにおいて、系列1に対応付けられたチャンネル情報は、チャンネル情報B11、B12、B13、C11、C12、C13、C14、D11、E11、E12、E13、E14、F11及びG11である。そして、選局制御部107は、これらのチャンネル情報より、物理チャンネルを特定して、特定した物理チャンネルをサーチ対象とする。ここでは、サーチ対象は、CH−11、CH−51、CH−24、CH−41、CH−22、CH−36、CH−33、CH−31、CH−35、CH−44及びCH−12に絞り込まれる。
次に、選局制御部107は、ステップS15で絞り込まれたサーチ対象の物理チャンネルに対して、その物理チャンネルの重複を確認して、サーチする物理チャンネルの優先順位を特定する(S16)。このステップS16で行う優先順位の特定処理については、図4を用いて詳細に説明する。ここでは、物理チャンネルの優先順位が、CH−11、CH−33、CH−51、CH−36、CH−41、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35、CH−44の順に高い順位となっているものとする。
次に、選局制御部107は、サーチ対象の物理チャンネルの内、未サーチのものが存在するか否かを判断する(S17)。そして、選局制御部107は、未サーチの物理チャンネルが存在すると判断した場合(ステップS17でYes)には、ステップS18に進み、未サーチの物理チャンネルが存在しないと判断した場合(ステップS17でNo)には
、ステップS25の処理に進む。
ステップS18では、選局制御部107は、ステップS16で特定した優先順位に従って、未サーチの物理チャンネルの内、最も優先順位の高い物理チャンネルを選局するように、チューナ部101に選局指示を行う(S18)。なお、選局制御部107は、サーチを実行した物理チャンネルの物理チャンネル番号を示すサーチ済み対象情報を、一時記憶部111に記憶させる。
そして、選局制御部107は、ステップS18で選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができるか否かを判断する(S19)。ここでは、選局制御部107は、受信状態検出部106より受信悪化通知を所定の期間受けない場合には、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができると判断する。そして、選局制御部107は、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができると判断した場合(ステップS19でYes)には、ステップS20の処理に進み、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができないと判断した場合(ステップS19でNo)には、ステップS17の処理に戻る。
ステップS20では、選局制御部107は、受信することができると判断された放送電波に基づいてデマルチプレクス部102で分離された番組情報を確認することで、新たに選局された放送局が、視聴対象放送局と系列局関係にあるか否かを判断する(S20)。ここでは、選局制御部107は、新たに選局された放送局が、地域Aのチャンネル情報A11で特定される番組を放送している放送局と系列局関係にあるか否かを判断する。そして、選局制御部107は、系列局関係にあると判断した場合(ステップS20でYes)には、ステップS10の処理に戻り、この番組情報で受信することのできる番組を視聴対象の番組とし、系列局関係にあると判断された放送局を新たな視聴対象放送局とする。一方、選局制御部107は、系列局関係にないと判断した場合(ステップS20でNo)には、ステップS21の処理に進む。
なお、選局制御部107は、ステップS20での処理を行った場合には、受信することができると判断された放送電波から得られた番組情報よりチャンネル情報を取得し、系列情報に登録する処理を行う。例えば、選局制御部107は、番組情報より、番組を放送する放送局のサービスエリアが属する地域及び番組を放送する放送局の系列局関係を示す情報を取得し、サーチを行った物理チャンネルを示すチャンネル情報が、これらに対応付けられて既に登録されている場合には、既に登録されているチャンネル情報に替えて、新たに取得されたチャンネル情報を登録する。また、サーチを行った物理チャンネルを示すチャンネル情報が、これらの地域及び系列局関係に対応付けられて記憶されていない場合には、これらの地域及び系列局関係に対応付けて、新たに取得されたチャンネル情報を登録する。
ステップS21では、選局制御部107は、受信することができると判断された放送電波に基づいて、デマルチプレクス部102で分離された番組情報を確認して、この番組情報で特定される番組を放送する放送局のサービスエリアが含まれる地域を、推定現在地域として特定する。
ステップS22では、選局制御部107は、ステップS21で特定された推定現在地域が、一時記憶部111に記憶されている、現在地域情報で示される現在地域又は推定現在地域情報で示される推定現在地域と一致するか否を判断する。そして、選局制御部107は、一致すると判断した場合(ステップS22Yes)には、ステップS17の処理に戻り、一致しないと判断した場合(ステップS22でNo)には、ステップS23に進む。なお、選局制御部107は、一致しないと判断した場合(ステップS22でNo)には、ステップS21で特定した推定現在地域を示す推定現在地域情報を一時記憶部111に記憶させる。ここでは、推定現在地域情報は、地域Cを示すものとする。
ステップS23では、選局制御部107は、隣接地域記憶部109に記憶されている隣接地域情報を参照することで、ステップS21で特定した推定現在地域の隣接地域を特定し、ステップS21で特定した推定現在地域及びこの推定現在地域の隣接地域を現在地域候補として特定する。例えば、ステップS21で特定した推定現在地域は、実際に放送電波を受信することができる地域であるため、デジタル放送受信装置100が現に存在している地域である可能性が高い。しかし、図4に示すように、例えば、地域C向けの放送局C1から送信された放送電波は、地域Cだけでなくその周辺、言い換えると地域Cの隣接地域である地域B及び地域Dとの境界付近でも受信することができる。そのため、ステップS23では、推定現在地域である地域Cに対してその隣接地域を特定し、特定できた隣接地域も現在地域候補としている。ここでは、図5に基づいて、地域Cの隣接地域AR2として、地域A、B、D、H、I及びJが特定され、地域C、A、B、D、H、I及びJが現在地域候補となる。
次に、選局制御部107は、既にサーチ地域となっている地域と、ステップS23で特定された現在地域候補に含まれている地域とを比較して、サーチ地域をこれら重複している地域にさらに絞り込み(S24)、ステップS14の処理に戻る。例えば、選局制御部107は、一時情報記憶部111に記憶されているサーチ地域情報で示される地域の内、現在地域候補にもなった地域を、サーチ地域として絞り込む。例えば、図5に示すように、既にサーチ地域とされている地域Aの隣接地域AR1、現在地域候補とされている地域C及び地域Cの隣接地域AR2とが重複する地域AR3である地域B、C及びDが、絞り込まれたサーチ地域となる。なお、選局制御部107は、一時記憶部111に記憶されているサーチ地域情報を更新して、更新後のサーチ地域情報が、ステップS24で絞り込まれたサーチ地域を示すようにする。
一方、選局制御部107は、ステップS14で、視聴対象放送局と同一系列に対応付けられているチャンネル情報が存在しないと判断した場合(ステップS14でNo)、及び、ステップS17で、サーチ対象の物理チャンネルの内、未サーチの物理チャンネルが存在しないと判断した場合(ステップS17でNo)には、ステップS25の処理に進む。
ステップS25では、選局制御部107は、全ての物理チャンネルの内、未サーチの物理チャンネルが存在するか否かを判断する。例えば、選局制御部107は、一時記憶部111に記憶されているサーチ済み対象情報を参照することで、ステップS25の判断を行う。そして、選局制御部107は、未サーチの物理チャンネルが存在する場合(ステップS25でYes)には、ステップS26に進み、未サーチの物理チャンネルが存在しない場合(ステップS25でNo)には、ステップS28に進む。
ステップS26では、選局制御部107は、未サーチの物理チャンネルの中から一つの物理チャンネルを選択して、選択された物理チャンネルの選局を行うように、チューナ部101に選局指示を行う(S26)。ここで、未サーチの物理チャンネルの中から一つの物理チャンネルを選択する方法については、どのような方法であってもよいが、例えば、選局制御部107は、物理チャンネル番号の小さいものから順に選択すればよい。
次に、選局制御部107は、ステップS18で選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができるか否かを判断する(S27)。ここでは、選局制御部107は、受信状態検出部106より受信悪化通知を所定の期間受けない場合に、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができると判断する。そして、選局制御部107は、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができると判断した場合(ステップS27でYes)には、ステップS20の処理に進み、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができないと判断した場合(ステップS27でNo)には、ステップS25の処理に戻る。なお、選局制御部107は、サーチを実行した物理チャンネルの物理チャンネル番号を示すサーチ済み対象情報を、一時記憶部111に記憶させる。
一方、ステップS28では、選局制御部107は、サーチ済みとされた物理チャンネルをクリアして、ステップS17の処理に戻る。例えば、選局制御部107は、一時記憶部111に記憶されているサーチ済み対象情報を削除することで、サーチ済みとされた物理チャンネルをクリアする。
なお、図3のステップS13では、現在地域と判定された地域(図3の例では、地域A)の隣接地域のみをサーチ地域として絞り込んでいるが、例えば、現在地域と判定された地域をサーチ地域に含めてもよく、また、現在地域と判定された地域の隣接地域のさらに隣接地域をサーチ地域に含めてもよい。
ここで、現在地域と判定された地域をサーチ地域に含めない場合には、現在地域と判定された地域に含まれる系列局のサーチを図3に示すフローチャートとは別に行うことが望ましい。例えば、選局制御部107は、図3に示すフローチャートを開始する前に、現在地域と判定された地域において、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局のチャンネル情報で特定される物理チャンネルを取得し、このような物理チャンネルに対して、系列局のサーチを行う。取得された物理チャンネルのサーチ順序については、隣接地域との重複数が多いものから順となるように定めてもよく、また、物理チャンネル番号の小さいもの順又は大きいもの順となるように定めてもよい。
図16は、図3のステップS16で行う優先順位の特定処理を示すフローチャートである。
まず、選局制御部107は、図3のステップS15で視聴対象放送局と同系列に対応付けられているチャンネル情報より特定される各々の物理チャンネルについて、サーチ地域内において視聴対象放送局と同系列に対応付けられているチャンネル情報において重複している物理チャンネルの数を算出する(S30)。例えば、図6〜図15に示される例では、図3のステップS15で系列1に対応付けられているチャンネル情報より特定される物理チャンネルは、CH−11、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−33、CH−35、CH−36、CH−41、CH−44及びCH−51であり、これらの内、サーチ地域内の系列1に対応付けられているチャンネル情報において重複する物理チャンネルは、CH−11、CH−33及びCH−51であり、これらの重複数はCH−11が「2」、CH−33及びCH−51が「1」となる。そして、CH−11、CH−33及びCH−51以外の物理チャンネルについては、重複無し(重複数「0」)となる。
次に、選局制御部107は、ステップS30で算出した重複数の多いものから順に高くなる第1の優先度の値を割り当てる(S31)。例えば、図6〜図15に示される例では、重複数「2」となるCH-11を第1の優先度の値「1」、重複数「1」となるCH−33及びCH−51を第1の優先度の値「2」、これら以外の物理チャンネルを第1の優先度の値「3」とする。なお、第1の優先度として割り当てられた値の小さいものほど、優先度が高いものとする。
次に、選局制御部107は、ステップS31で割り当てられた第1の優先度の値が同じ複数の物理チャンネルが存在するか否かを判断する(S32)。そして、選局制御部107は、第1の優先度の値が同じ複数の物理チャンネルが存在する場合(ステップS32でYes)には、ステップS33の処理に進み、第1の優先度の値が同じ複数の物理チャンネルが存在しない場合(ステップS32でNo)には、ステップS38の処理に進む。
ステップS33では、選局制御部107は、系列記憶部110に記憶されている系列情報の中から、サービスエリアがサーチ地域に属するが、視聴対象放送局とは系列局関係にない放送局のチャンネル情報を特定する。例えば、図3のステップS13で絞り込まれたサーチ地域である地域B、C、D、E、F及びGにサービスエリアが属し、系列1以外の系列に対応付けられているチャンネル情報を取得する。図6〜図15の例では、チャンネル情報B21、B22、B23、B24、B25、B31、C21、C22、C23、C24、C25、D21、E21、E22、E23、E31、E32、E33、E41、E42、F21、F22及びG21を特定する。
次に、選局制御部107は、第1の優先度の値が同じになった複数の物理チャンネルの各々について、ステップS33で特定したチャンネル情報で特定される物理チャンネルとの重複数を算出する(S34)。図6〜図15に示される例では、第1の優先度の値が「2」であったCH−33については重複数「1」、第1の優先度の値が「2」であったCH−51については重複無し(重複数「0」)となる。また、第1の優先度の値が「3」であったCH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35及びCH−44については重複無し(重複数「0」)、第1の優先度の値が「3」であったCH−36及びCH−41については重複数「1」となる。
次に、選局制御部107は、ステップS35で算出した重複数の多いものから順に高くなる第2の優先度の値を割り当てる(S35)。例えば、図6〜図15に示される例では、第1の優先度の値が「2」であった、CH−33には、第2の優先度「1」、CH−51には第2の優先度「2」が割り当てられる。また、第1の優先度の値が「3」であった、CH−36及びCH−41には、第2の優先度の値「1」、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35及びCH−44には、第2の優先度の値「2」がそれぞれ割り当てられる。第2の優先度についても、割り当てられた値の小さいものほど、優先度が高いものとする。
次に、選局制御部107は、第1の優先度及び第2の優先度の値がともに同じ複数の物理チャンネルがあるか否かを判断する(S36)。そして、選局制御部107は、第1の優先度及び第2の優先度の値がともに同じ複数の物理チャンネルがある場合(ステップS36でYes)には、ステップS37の処理に進み、第1の優先度及び第2の優先度の値がともに同じ複数の物理チャンネルがない場合(ステップS36でNo)には、ステップS38の処理に進む。
ステップS37では、選局制御部107は、第1の優先度及び第2の優先度の値がともに同じである複数の物理チャンネル毎に、第3の優先度を割り当てる。ここでは、例えば、選局制御部107は、第1の優先度及び第2の優先度の値がともに同じである複数の物理チャンネル毎に、物理チャンネル番号の小さいものから順に優先度が高くなる第3の優先度の値を割り当てる。例えば、図6〜図15に示される例では、第1の優先度の値が「3」及び第2の優先度の値が「1」であった、CH−36には、第3の優先度の値「1」、CH−41には、第3の優先度の値「2」が割り当てられる。また、第1の優先度の値が「3」及び第2の優先度の値が「2」であった、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35及びCH−44には、第3の優先度の値として、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」及び「6」がそれぞれ割り当てられる。第3の優先度についても、割り当てられた値の小さいものほど、優先度が高いものとする。
ステップS38では、選局制御部107は、第1の優先度、第2の優先度及び第3の優先度を用いて、物理チャンネルを優先度の高いものから順に、優先順位付けを行う。ここでは、まず、第1の優先度が高い物理チャンネルから順に優先順位が決まり、第1の優先度が同じ複数の物理チャンネルについては、第2の優先度が高い物理チャンネルから順に優先順位が決まる。さらに、第1の優先度及び第2の優先度が同じ複数の物理チャンネルについては、第3の優先度が高い物理チャンネルから順に優先順位が決まる。例えば、図6〜図15に示される例では、まず、第1の優先度の値「1」は、CH−11だけに割り当てられているため、CH−11が優先順位「1」となる。第1の優先度の値「2」が割り当てられたCH−33及びCH−51については、第2の優先度の値が「1」となったCH−33が優先順位「2」となり、第2の優先度の値が「2」となったCH−33が優先順位「3」となる。第1の優先度の値「3」及び第2の優先度の値「1」が割り当てられたCH−36及びCH−41については、第3の優先度の値が「1」となったCH−36が優先順位「4」となり、第3の優先度の値が「2」となったCH−41が優先順位「5」となる。第1の優先度の値「3」及び第2の優先度の値「2」が割り当てられたCH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35及びCH−44には、第3の優先度の値が「1」となったCH−12が優先順位「6」となり、第3の優先度の値が「2」となったCH−22が優先順位「7」となり、第3の優先度の値が「3」となったCH−24が優先順位「8」となり、第3の優先度の値が「4」となったCH−31が優先順位「9」となり、第3の優先度の値が「5」となったCH−35が優先順位「10」となり、第3の優先度の値が「6」となったCH−44が優先順位「11」となる。以上のようにして、選局制御部107は、物理チャンネルについて、CH−11、CH−33、CH−51、CH−36、CH−41、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35、CH−44の順に高い順位となる優先順位を特定する。
図16に示したフローチャートでは、ステップS30及びステップS34において、それぞれ物理チャンネルの重複数を算出して、第1の優先度及び第2の優先度を定めているが、ステップS30においてこれらの何れか一方だけを定めて、この何れか一方の優先度が同じ複数の物理チャンネルについては、第3の優先度を割り当てて、優先順位を定めるようにしてもよい。また、ステップS34で示されるような、視聴対象放送局と系列局関係にない放送局のチャンネル情報から得られる物理チャンネルの重複数に基づいて第1の優先度を割り当て、ステップS30で示されるような、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局のチャンネル情報から得られる物理チャンネルの重複数に基づいて第2の優先度を割り当てるようにしてもよい。また、ステップS30で示されるような、視聴対象放送局と系列局関係にある放送局のチャンネル情報から得られる物理チャンネルと、ステップS34で示されるような、視聴対象放送局と系列局関係にない放送局のチャンネル情報から得られる物理チャンネルとの重複数をまとめて算出して、算出した重複数に基づいて優先度を割り当て、このようにして割り当てた優先度が同じ複数の物理チャンネルについては、第3の優先度で優先順位を定めるようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100では、視聴中の番組の受信状態が悪化した場合に、視聴中の番組の放送電波を受信していた地域に隣接する地域をサーチ地域として絞り込むとともに、何らかの番組の放送電波を受信することができた場合には、このような放送電波を受信できた地域及びこの地域に隣接する地域と、既に特定されているサーチ地域に含まれる地域とが重複する地域にサーチ地域をさらに絞り込むため、効率的なチャンネルサーチを行うことができる。また、サーチ地域に含まれる放送局のチャンネル情報で示される物理チャンネルにつき、何らかの番組の放送電波を受信することのできる可能性の高い物理チャンネルの順位が高くなるように優先順位を割り当て、この優先順位に従って系列局のサーチを行うため、効率的なサーチを行うことができる。
また、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、自装置が搭載等されている移動体が移動することにより、視聴中の番組の放送電波の受信状態が悪化したときに、ユーザの操作によらず、自動的に系列局関係にある放送局から放送されている番組の放送電波を受信することができる。さらに、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100は、受信状態検出部106における検出の方法によっては、視聴中の番組が受信できなくなる前に、他の系列放送局を自動的に選局することができる。
また、上述した特許文献1に記載された地上波ディジタル放送受信装置では、地域毎のチャンネルテーブルから、現在地域のチャンネルテーブルを選択し、選択したチャンネルテーブルに登録されている系列局を順番にサーチしている。即ち、特許文献1に記載された地上波ディジタル放送受信装置では、現在地域の隣接地域をサーチ地域に含んでいないため、現在地域の検出精度が低い場合、例えば、図4のように、地域Aと地域Cとの境界付近で、地域B又はDに属する放送局からの放送電波を受信したような場合には、サーチ時間が長くなってしまう。これに対して、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100では、サーチ地域に現在地域の隣接地域が含まれているため、例えば、図4のように、地域Aと地域Cとの境界付近で、地域B又はDに属する放送局からの放送電波を受信したような場合であっても、地域Cに属する放送局を優先的にサーチすることができる。
さらに、特許文献1に記載された地上波ディジタル放送受信装置では、現在地域のチャンネルテーブルに登録されている系列局を順番にサーチしている。これに対して、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100では、サーチ地域に含まれる系列局の物理チャンネルの内、サーチ地域に含まれる系列局及び非系列局の物理チャンネルとの重複数を算出して、この重複数の多いものから順にサーチを行うようにしている。このため、サーチされた物理チャンネルで、視聴していた番組と同じ番組の放送電波を受信することのできる確率が高まるとともに、放送電波が受信された非系列局のサービスエリアから、さらにサーチ地域を絞り込むことができるため、効率的な系列局のサーチを行うことができる。
また、上述した特許文献1に記載された従来の地上波ディジタル放送受信装置でチャンネルサーチを行う際には、サーチを試みる手順によってサーチ回数が変わる。ここで、例えば、図4〜図15に示す例に、特許文献1に記載された地上波ディジタル放送受信装置を適用した場合において、図4に示すように、放送局A1のサービスエリアから、放送局C1のサービスエリアに移動した際に、放送局C1のチャンネル情報C14に対応する物理チャンネルCH−36を発見するまでに要するサーチ回数を算出する。特許文献1に記載された地上波ディジタル放送受信装置では、地域Cを最初にサーチできた場合は、図8に示す地域系列情報テーブル230Cにおいて、系列1に対応するチャンネル情報の物理チャンネルを順番にサーチすればよいため、物理チャンネルCH−36を発見するまでに要するサーチ回数は、最小の4回となる。また、この地上波ディジタル放送受信装置で、地域G、地域B、地域E、地域Fに属する放送局をサーチしてから、地域Cに属する放送局のサーチを行った場合には、物理チャンネルCH−36を発見するまでに要するサーチ回数は、図12、7、10及び11に示す地域系列情報テーブル230G、230B、230E及び230Fの系列1に対応するチャンネル情報を集計することで求められ、11回となる。即ち、特許文献1に記載された従来の地上波ディジタル放送受信装置では、最初にサーチを行う地域の決め方によってサーチに要する時間が大きく変化する。
一方、図4〜図15に示す例において、本実施の形態に係るデジタル放送受信装置100では、物理チャンネルCH−36を発見するまでに要するサーチ回数は、6回となる。このため、特許文献1記載された地上波ディジタル放送受信装置とは異なり、系列局のサーチに時間がかかる最悪ケース(11回サーチするケース)をなくすことができ、その結果、平均してサーチ時間を短縮することができる。また、サーチ時間が削減されることで、番組の視聴が中断される時間も短縮されることになる。
実施の形態2.
図17は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200の構成を概略的に示すブロック図である。デジタル放送受信装置200は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信状態検出部106と、選局制御部207と、記憶部208とを備える。実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、選局制御部207及び記憶部280において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100と異なっている。
選局制御部207は、実施の形態1における選局制御部107と同様の処理を行うほか、番組が視聴されている際に、この番組を放送している放送局から、この放送局と系列局関係にある放送局に選局が切り替えられた場合に、視聴されていた番組を放送していた放送局(切替元の放送局)のチャンネル情報と、この放送局のサービスエリアが属する地域を示す情報との組と、受信チャンネルの切り替え後の系列局関係にある放送局(切替先の放送局)のチャンネル情報と、この系列局関係にある放送局のサービスエリアが属する地域を示す情報との組とを対応付けた選局履歴情報を生成して、この選局履歴情報を記憶部208に記憶させる。例えば、選局制御部207は、視聴されていた番組の物理チャンネルから他の物理チャンネルに受信チャンネルが変更された場合に、この視聴されていた番組を放送していた放送局と、他の物理チャンネルで受信された番組を放送している放送局とが系列局関係にあると判断したときには、これらのチャンネル情報を、これらの放送局のサービスエリアが属する地域を示す情報に対応付けた選局履歴情報を生成して、この選局履歴情報を記憶部208に記憶させる。
また、本実施の形態における選局制御部207は、生成した選局履歴情報を参照することで、サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局が、同じ地域の放送局との間でしか切り替えを行っていない場合には、このような放送局を他地域非隣接放送局として特定する。例えば、図4に示す地域Cに含まれる放送局C3のように、地域の中央付近にある放送局については、デジタル放送受信装置200がその放送局のサービスエリアに入る場合、及び、そのサービスエリアから出る場合にも、デジタル放送受信装置200は、同じ地域C内に含まれている、放送局C1、C2、C4又はC5との間でしか、放送局の選局の切り替えを行うことができない。このため、選局履歴情報において、放送局C3から受信されたチャンネル情報も、これらの4つの放送局から受信されたチャンネル情報にしか対応付けられておらず、他の地域のチャンネル情報には対応付けられていない。そこで、選局制御部207は、選局履歴情報を参照して、他の地域のチャンネル情報に対応付けられているか否かを確認することで、ある放送局が他地域非隣接放送局か否かを判断することができる。
そして、本実施の形態における選局制御部207は、サーチ対象となる物理チャンネルが、他地域非隣接放送局の物理チャンネルである場合には、このような物理チャンネルの優先順位を引き下げる処理を行う。言い換えると、選局制御部207は、サーチ対象の物理チャンネルの優先順位を定める際に、他地域非隣接放送局だけに対応する物理チャンネルについては、サーチ対象に含まれていても受信することができないと判断される可能性が高いため、その優先順位を引き下げる。例えば、図4の例では、放送局C3は他地域非隣接放送局であるため、その物理チャンネルであるCH−11の優先順位を引き下げる。但し、サーチ地域に含まれる放送局の内、このCH−11で選局できる他の放送局がある場合には、CH−11で選局することのできる全ての放送局(サーチ地域に含まれているもの)が他地域非隣接放送局であるときに、選局制御部207は、このCH−11の優先順位を引き下げる。
記憶部208は、隣接地域記憶部109と、系列記憶部110と、一時記憶部111と、選局履歴記憶部212とを備える。実施の形態2に係る記憶部208は、選局履歴記憶部212をさらに備える点において、実施の形態1に係る記憶部108と異なる。
選局履歴記憶部212は、選局制御部207で生成された選局履歴情報を記憶する。選局履歴情報は、視聴されていた番組を放送していた放送局のチャンネル情報と、この放送局のサービスエリアが属する地域を示す情報との組と、この放送局から選局が切り替えられた後の系列局関係にある放送局のチャンネル情報と、この系列局関係にある放送局のサービスエリアが属する地域を示す情報との組とが対応付けられている。
なお、選局履歴情報には、選局が切り替えられた回数がさらに対応付けられていてもよい。また、選局履歴情報は、選局制御部207によって自動的に系列局がサーチされて、受信チャンネルが系列局に切り替えられた場合だけでなく、ユーザの選局操作によって受信チャンネルが切り替えられた場合にも生成されてもよい。
図18は、実施の形態2における優先順位の特定処理を示すフローチャートである。図18に示す実施の形態2に係るフローチャートは、ステップS42として第1の優先度を引き下げるステップが追加されている点において、図16に示す実施の形態1に係るフローチャートと異なっている。
まず、選局制御部207は、ステップS40及びステップS41の処理を行うことで、各々の物理チャンネルに第1の優先度を割り当てる。これらのステップでの処理は、図16に示すフローチャートのステップS30及びステップS31での処理と同様である。例えば、図6〜図15の例では、系列1のチャンネル情報から特定される物理チャンネルは、CH−11、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−33、CH−35、CH−36、CH−41、CH−44及びCH−51である。これらの物理チャンネルの内、サーチ地域内の系列1に対応付けられているチャンネル情報において重複するものは、CH−11、CH−33及びCH−51であり、その重複数はCH−11が「2」、CH−33及びCH−51が「1」となる。そして、CH−11、CH−33及びCH−51以外の物理チャンネルについては、重複無し(重複数「0」)となる。そして、重複数「2」となるCH-11には、第1の優先度の値が「1」、重複数「1」となるCH−33及びCH−51には、第1の優先度の値が「2」、これら以外の物理チャンネルには、第1の優先度の値が「3」となる。
次に、選局制御部207は、選局履歴記憶部212に記憶されている選局履歴情報を参照し、各物理チャンネルに対応するチャンネル情報の地域と、切り替え先又は切り替え元のチャンネル情報の地域とを確認することで、各物理チャンネルに対応する放送局が他地域非隣接放送局であるか否かの判断を行う。そして、選局制御部207は、他地域非隣接放送局と判断された放送局だけに対応する物理チャンネルに、最も低い優先度の値を割り当てる(S42)。例えば、物理チャンネルCH−11に対応する放送局がすべて他地域非隣接放送局であると判断された場合には、CH−11の優先度を引き下げて、最も低い優先度の値「4」を割り当てる。このようにすることで、選局制御部207は、他地域非隣接放送局しか選局できない物理チャンネルに対してはその優先順位を下げて、他の地域にサービスエリアが隣接している放送局が優先的にサーチされるようにする。
そして、選局制御部207は、場合によってステップS43〜S46の処理を行うことで、第2の優先度の割り当てを行い、また、場合によってステップS47及びS48の処理を行うことで、第3の優先度の割り当てを行う。さらに、選局制御部207は、ステップS49を行うことで、各物理チャンネルの優先順位付けを行う。ここで、ステップS43〜S49での処理は、図16におけるステップS32〜S38での処理と同様である。以上のようにして、選局制御部207は、物理チャンネルについて、CH−33、CH−51、CH−36、CH−41、CH−12、CH−22、CH−24、CH−31、CH−35、CH−44、CH−11の順に高い順位となる優先順位を特定する。
以上のように、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200は、サーチ対象となる物理チャンネルの内、サービスエリアが他の地域と隣接していない放送局の物理チャンネルについては、優先順位を下げているため、各地域間の境界付近でのチャンネルサーチの時間を短縮することができる。このため、番組の視聴が中断される時間を短縮させることができる。
また、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200では、物理チャンネルの優先順位を定める際に、ある放送局が他の地域の放送局との切り替えを行ったことがあるかどうかを選局履歴情報で確認しているため、例えば、現在視聴中の放送局との切替実績がない放送局であっても、他の地域への切り替え実績があれば、優先順位が下がってしまうことはなく、このような放送局に対しても優先的にサーチを行うことができる。このため、番組視聴が中断される時間を短縮させることができる。
特に、図4〜図15の例によると、実施の形態2を適用したデジタル放送受信装置200では、図4に示すように、放送局A1のサービスエリアから、放送局C1のサービスエリアに移動した際に、放送局C1のチャンネル情報C14に対応する物理チャンネルCH−36を発見するまでに要するサーチ回数は3回となり、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置100におけるサーチ回数6回よりもサーチ回数が少なくなる。
以上に記載した実施の形態2では、サーチ地域に含まれる放送局が他地域非隣接放送局であるか否かを判断しているが、例えば、視聴対象放送局が他地域非隣接放送局であるか否かを判断して、この視聴対象放送局が他地域非隣接放送局である場合には、この視聴対象放送局が属する地域の放送局を優先してサーチするために、隣接地域に属する放送局だけに対応する物理チャンネルの優先順位を下げるようにしてもよい。例えば、図18のステップS42において、視聴対象放送局が他地域非隣接放送局である場合には、選局制御部207は、隣接地域に属する放送局だけに対応する物理チャンネルの第1の優先度を最も低いものにすることで、このような放送局に対応する物理チャンネルの優先順位を引き下げる。
以上に記載した実施の形態2では、選局履歴情報には、系列局関係にある放送局同士で選局が切り替えられた場合に、切替元の放送局のチャンネル情報及び地域を示す情報の組と、切替先の放送局のチャンネル情報及び地域を示す情報の組とが対応付けられて登録されているが、例えば、系列局関係にない放送局同士で選局が切り替えられた場合にも、切替元の放送局のチャンネル情報及び地域を示す情報と、切替先の放送局のチャンネル情報及び地域を示す情報との組とが対応付けられて登録されていてもよい。
なお、本実施の形態2では選局履歴情報として、放送局のチャンネル情報及びその放送局のサービスエリアが属する地域情報の組と、系列局のチャンネル情報及びその系列局のサービスエリアが属する地域情報の組を対応付けて記憶しているが、これらの放送局のチャンネル情報を元に記憶部110を検索することで地域情報を取得することが可能であるので、選局履歴情報として放送局のチャンネル情報と系列局のチャンネル情報とを対応付けて記憶するだけでも良いことは明らかである。
実施の形態3.
図19は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300の構成を概略的に示すブロック図である。デジタル放送受信装置300は、チューナ部101と、デマルチプレクス部102と、デコード部103と、映像表示部104と、音声出力部105と、受信状態検出部106と、選局制御部307と、記憶部208とを備える。実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300は、選局制御部307において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置200と異なっている。
実施の形態3における選局制御部307は、実施の形態2における選局制御部207と同様の処理を行うほか、選局履歴記憶部212に記憶されている選局履歴情報を参照することで、視聴対象放送局から切り替わる頻度の高い地域に属する放送局の物理チャンネルを優先的にサーチできるようにする。例えば、図4の例において、選局制御部307は、放送局A1に対応するチャンネル情報の選局履歴情報を参照することで、地域Cへの切替頻度が高いと判断したら、この地域Cに属する系列局を優先的にサーチする処理を行う。
図20は、デジタル放送受信装置300の選局制御部307が行う処理を示すフローチャートである。図20に示すフローチャートでは、選局制御部307が、選局履歴情報を用いて隣接地域への切り替わりの頻度を確認し、その頻度からサーチを行う地域をグループに分けして(S54)、そのグループ毎にチャンネルサーチを実行する(S55〜S61、S69)処理において、図3に示すフローチャートと異なっている。言い換えると、図20のステップS50〜ステップS53の処理は、図3のステップS10〜S13の処理と同様であり、図20のステップS62〜ステップS68の処理は、図3のステップS21〜S27の処理と同様である。このため、以下では、図20のステップS54〜S61及びステップS69の処理について説明する。
まず、選局制御部107は、ステップS50〜S53の処理を行うことで、例えば、地域Aを現在地域として特定し、この地域Aの隣接地域として地域B、C、D、E、F及びGを特定し、これらの地域をサーチ地域としているものとする。
次に、選局制御部307は、選局履歴記憶部212に記憶されている選局履歴情報を参照することにより、現在地域からサーチ地域に含まれている各地域に移動する移動可能性の高さを判断して、この移動可能性の高さに応じて、サーチ地域に含まれている各地域を複数のグループに分類する(S54)。例えば、選局制御部307は、選局履歴記憶部212に記憶されている選局履歴情報を参照することにより、視聴対象放送局から、サーチ地域に含まれている各放送局に切り替わった頻度を計算し、この切替頻度を地域毎に集計することで、現在地域から各隣接地域への移動可能性の高さを判断する。図5に示された例では、例えば、地域Cは切替頻度が高く、地域B及びDはあまり切替頻度が高くなかったとすると、切替頻度の集計値が高いグループとして地域Cを、切替頻度の集計値が低いグループとして地域B及び地域Dを、切替実績のないグループとして残りの隣接地域である地域E、F、およびGを、グループ分けする。例えば、選局制御部307は、予め定められた閾値に基づいて、この切替頻度が高いか低いかを判断する。
次に、選局制御部307は、複数に分割されたグループで未だサーチを行っていないものが存在するか否かを判断する(S55)。そして、選局制御部307は、未だサーチを行っていないグループが存在すると判断した場合(ステップS55でYes)には、ステップS56の処理に進み、未だサーチを行っていないグループが存在しないと判断した場合(ステップS55でNo)には、ステップS66の処理に進む。
ステップS56では、選局制御部307は、未サーチのグループから、一つのグループを特定して、特定したグループに属する地域のチャンネル情報の内、視聴対象放送局と同一系列に対応付けられているチャンネル情報より特定される物理チャンネルにサーチ対象を絞り込む。ここで、選局制御部307は、ステップS54で集計した切替頻度の集計値の高い地域が含まれているグループから順に、一つのグループを特定する。また、選局制御部307は、ステップS56で特定したグループを識別することのできるサーチ済みグループ情報を、一時記憶部111に記憶させる。
ステップS57では、選局制御部307は、サーチ対象の物理チャンネルに対して、その物理チャンネルの重複を確認して選局する物理チャンネルの優先順位を特定する。ステップS57での処理は、図18のフローチャートで示される処理と同様である。
次に、選局制御部307は、サーチ対象の物理チャンネルの内、未サーチのものが存在するか否かを判断する(S58)。そして、選局制御部307は、未サーチの物理チャンネルが存在すると判断した場合(ステップS58でYes)には、ステップS59に進み、未サーチの物理チャンネルが存在しないと判断した場合(ステップS58でNo)には
、ステップS55の処理に戻る。
ステップS59では、選局制御部307は、ステップS57で特定した優先順位に従って、未サーチの物理チャンネルの内、最も優先順位の高い物理チャンネルの選局を行うように、チューナ部101に選局指示を行う。なお、選局制御部307は、サーチを実行した物理チャンネルの物理チャンネル番号を示すサーチ済み対象情報を、一時記憶部111に記憶させる。
そして、選局制御部307は、ステップS59で選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができるか否かを判断する(S60)。そして、選局制御部307は、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができると判断した場合(ステップS60でYes)には、ステップS61の処理に進み、選局指示を行った物理チャンネルで放送電波を受信することができないと判断した場合(ステップS60でNo)には、ステップS58の処理に戻る。
ステップS61では、選局制御部307は、受信することができると判断された放送電波に基づいて、デマルチプレクス部102で分離された番組情報を確認することで、選局された放送局が、視聴対象放送局と系列局関係にあるか否かを判断する。そして、選局制御部307は、系列局関係にあると判断した場合(ステップS61でYes)には、ステップS50に戻り、この番組情報で受信することのできる番組の放送電波の受信を開始する。一方、選局制御部307は、系列局関係にないと判断した場合(ステップS61でNo)には、ステップS62の処理に進む。ステップS62〜S68までの処理は、図3のステップS21〜S27までの処理と同様である。
ステップS69では、選局制御部307は、サーチ済みの対象及びグループをクリアして、ステップS55の処理に戻る。例えば、選局制御部307は、一時記憶部111に記憶されているサーチ済み対象情報及びサーチ済みグループ情報を削除することで、サーチ済みとされた対象及びグループをクリアする。
なお、ステップS65で、サーチ地域がさらに絞り込まれた後には、選局制御部307は、ステップS54の処理に戻り、サーチ地域のグループ分けをやり直す。また、ステップS69で、サーチ済みの対象をクリアした後には、選局制御部307は、ステップS54の処理に戻り、サーチ地域のグループ分けをやり直す。このようにすることで、例えば、ステップS67及びS68のサーチ結果で、新たなチャンネル情報が系列情報に登録された場合には、この新たに見つかったチャンネル情報も含めて、ステップS57の物理チャンネルの優先順位が特定される。
なお、図20のステップS54で行われるグループ分けは、閾値を用いて切替頻度が閾値を超えたか否かで判断してもよいが、例えば、地域毎の切替頻度を全ての地域の切替回数で除算して、「100」を乗算した切替割合を各地域で算出し、この切替割合に基づいて、グループ分けを行ってもよい。例えば、この切替割合30%の地域が2個で、切替割合2%である地域が20個であるような場合は、この30%の切替割合をもつ2地域への移動可能性が、他に比べて明らかに高いといえるため、この2地域のように他と比べて明らかに切替割合の高いものを抽出して一つのグループとしてもよい。例えば、地域毎の切替頻度の集計値から、地域毎の標準偏差を求め、この標準偏差の値を予め定められた閾値で分類することで、他と比べて明らかに移動可能性が高い地域のグループ分けを行うことができる。
また、図20のステップS54で行われるグループ分けは、閾値を増やして、もっと細分化したグループ分けを行ってもよく、また、閾値を減らして、グループ分けを2つだけにしてもよい。
また、図20のステップS55でYESとなり、あるグループにおけるサーチを行う際に、そのグループに属する地域の数がある閾値を下回った場合、例えば、そのグループに属する地域の数が一つになった場合には、サーチ対象となる物理チャンネルの数も少なくなっている。このため、このような場合には、選局制御部307は、ステップS57の優先順位を特定する処理を行わずに、そのグループに属する系列局の物理チャンネルを、予め定められた順番に従って、例えば、物理チャンネル番号の小さいものから順番に、サーチを行うようにしてもよい。
以上のように、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置300では、サーチ地域である隣接地域に移動する移動可能性の高さでいくつかのグループに分類し、そのグループ毎にサーチ対象の物理チャンネルを絞り込んでサーチ行うようにしたので、移動可能性の高い地域の放送局を優先的にサーチすることができる。このため、例えば、通勤等で週の前半と週の後半で異なる地域に移動しているような場合には、これらの地域に移動する可能性が高くなるため、これらの地域に属する放送局が優先的にサーチされる。
特に、図4〜図15で示される例では、通勤などで地域Aと地域Cとの間を頻繁に往復している場合などには、地域Cを優先的にサーチすることができるので、その結果地域Cの系列局の物理チャンネルであるCH−11、CH−22、CH−36及びCH−41にサーチ対象を絞ってサーチを行うことができ、サーチ回数減らすことができる。
以上に記載した実施の形態1、2及び3では、選局制御部107、207、307が系列情報を生成して系列記憶部110に記憶するようにしているが、選局制御部107、207、307が生成せずに、予め系列記憶部110に系列情報が記憶されていてもよい。このような場合には、チャンネル情報は、放送局又は中継局毎に登録されていてもよく、また、チャンネル情報として、物理チャンネル番号及び番組を選局するための周波数の少なくとも何れか一方のみが登録されていてもよい。さらに、このような場合には、選局制御部107、207、307は、番組を視聴するために必要なTS_ID等の情報を記憶部108、208に記憶させる。
また、選局制御部107、207、307は、受信信号から各放送局の系列局関係とその周波数を示す情報、例えば、周波数リスト情報を取得し、これらの情報を元に、各放送局の系列局関係、チャンネル情報及びそのサービスエリアが属する地域の少なくとも一つを系列情報に登録するようにしてもよい。
以上に記載した実施の形態1、2及び3では、選局制御部107、207、307は、サーチされた系列局の受信電波を受信することができると判断した後に(ステップS19でYes、ステップS60でYes)、系列局であるか否かを判断しているが(ステップS20、ステップS61)、系列情報は、系列局関係にある放送局のチャンネル情報を登録したものであるため、このような系列局であるか否かを判断するステップを省いてもよい。
100,200,300:デジタル放送受信装置、 101:チューナ部、 102:デマルチプレクス部、 103:デコード部、 104:映像表示部、 105:音声出力部、 106:受信状態検出部、 107,207,307:選局制御部、 108,208:記憶部、 109:隣接地域記憶部、 110:系列記憶部、 111:一時記憶部、 212:選局履歴記憶部。

Claims (16)

  1. 放送電波を受信し、当該放送電波から受信信号を生成するチューナ部と、
    前記受信信号に含まれる番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
    前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たすか否かを判断する受信状態検出部と、
    予め定められた地域毎に、系列局関係を識別するための系列局関係情報と、前記地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記系列局関係情報で識別される系列局関係にある放送局の物理チャンネルを識別することのできる識別情報を少なくとも含むチャンネル情報とを対応付けた系列情報、及び、前記地域に隣接する隣接地域を示す隣接地域情報、を記憶する記憶部と、
    前記チューナ部を制御して、視聴対象となる番組を放送する放送局を選局させ、当該放送局を視聴対象放送局とする選局制御部と、を備え、
    前記選局制御部は、
    前記番組情報から、前記視聴対象放送局のサービスエリアが属する地域を示す現在地域情報を取得する現在地域取得処理と、
    前記受信状態検出部が、前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たさないと判断した場合に、前記隣接地域情報より、前記現在地域情報で示される地域に隣接する隣接地域を特定し、当該特定された隣接地域をサーチ地域とするサーチ地域特定処理と、
    前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にある放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルをサーチ対象とするサーチ対象絞込処理と、
    前記チューナ部を制御して、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局を順番に選局させ、当該選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、当該選局させた放送局を新たな視聴対象放送局とするサーチ処理と、を行うこと
    を特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記選局制御部は、前記サーチ地域特定処理において、前記現在地域情報で示される地域も前記サーチ地域に含めること
    を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記選局制御部は、
    前記特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルの重複数を算出する第1重複数算出処理をさらに行い、
    前記サーチ処理において、前記重複数の多い物理チャンネルに対応する放送局から順番に選局すること、
    を特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記選局制御部は、
    前記第1重複数算出処理で算出された重複数が同じ複数の物理チャンネルがある場合には、前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にない放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルと、前記複数の物理チャンネルの各々とが重複する重複数を算出する第2重複数算出処理をさらに行い、
    前記サーチ処理において、前記複数の物理チャンネルの各々に対応する放送局を、前記第2重複数算出処理で算出された重複数の多いものから順に選局すること
    を特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記記憶部は、複数の放送局間で選局が切り替えられた際の切替元の放送局のチャンネル情報と、当該切替元の放送局のサービスエリアが属する地域と、当該切替元の放送局から切り替えられた切替先の放送局のチャンネル情報と、当該切替先の放送局のサービスエリアが属する地域と、を対応付けた選局履歴情報をさらに記憶し、
    前記選局制御部は、
    前記選局履歴情報において、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局が、当該放送局のサービスエリアが属する地域とは異なる地域にサービスエリアが属する前記切替元の放送局又は前記切替先の放送局との間で切り替えが行われていない場合には、当該放送局を他地域非隣接放送局として特定する他地域非隣接判断処理をさらに行い、
    前記サーチ処理において、前記他地域非隣接放送局とされた放送局を選局する順番を、前記第1重複数算出処理で算出された重複数に基づく順番よりも遅らせること
    を特徴とする請求項3又は4に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記記憶部は、複数の放送局間で選局が切り替えられた際の切替元の放送局のチャンネル情報と、当該切替元の放送局のサービスエリアが属する地域と、当該切替元の放送局から切り替えられた切替先の放送局のチャンネル情報と、当該切替先の放送局のサービスエリアが属する地域と、を対応付けた選局履歴情報をさらに記憶し、
    前記選局制御部は、
    前記選局履歴情報において、前記視聴対象放送局から、前記サーチ地域に含まれる地域に移動した頻度を、前記サーチ地域に含まれる地域毎に算出し、当該頻度が多いほど高くなる移動可能性を前記サーチ地域に含まれる地域毎に特定し、特定した移動可能性の高さに応じて、前記サーチ地域に含まれる地域をグループ分けする処理をさらに行い、
    前記サーチ対象絞込処理において、前記グループ毎に、前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが含まれる放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にある放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルをサーチ対象とし、
    前記サーチ処理において、前記移動可能性の高いグループから順に、前記チューナ部を制御して、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局を順番に選局し、当該選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、当該選局させた放送局を前記新たな視聴対象放送局とすること
    を特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  7. 前記選局制御部は、
    前記サーチ処理において、前記選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にあるか否かを判断し、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にあると判断したときに、前記選局させた放送局を前記新たな視聴対象放送局とすること
    を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  8. 前記選局制御部は、
    前記サーチ処理において、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にないと判断したときには、
    前記選局させた放送局から受信される放送電波から得られる番組情報から、前記選局させた放送局のサービスエリアが属する地域を、推定現在地域として特定する推定現在地域特定処理と、
    前記隣接地域情報より、前記推定現在地域に隣接する隣接地域を特定して、前記推定現在地域、及び、前記推定現在地域に隣接する隣接地域を、現在地域候補として特定する現在地域候補特定処理と、
    前記サーチ地域に含まれる地域の内、前記現在地域候補に含まれる地域と重複する地域を特定し、前記重複する地域にサーチ地域を絞り込むサーチ地域絞込処理と、をさらに行い、
    前記選局制御部は、前記絞り込まれたサーチ地域に対して、前記サーチ対象絞込処理及び前記サーチ処理を再び行うこと
    を特徴とする請求項7に記載のデジタル放送受信装置。
  9. 放送電波を受信し、当該放送電波から受信信号を生成するチューナ部と、
    前記受信信号に含まれる番組情報を分離するデマルチプレクス部と、
    前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たすか否かを判断する受信状態検出部と、
    予め定められた地域毎に、系列局関係を識別するための系列局関係情報と、前記地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記系列局関係情報で識別される系列局関係にある放送局の物理チャンネルを識別することのできる識別情報を少なくとも含むチャンネル情報とを対応付けた系列情報、及び、前記地域に隣接する隣接地域を示す隣接地域情報、を記憶する記憶部と、
    前記チューナ部を制御して、視聴対象となる番組を放送する放送局を選局させ、当該放送局を視聴対象放送局とする選局制御部と、を備えるデジタル放送受信装置が行うデジタル放送受信方法であって、
    前記選局制御部が、前記番組情報から、前記視聴対象放送局のサービスエリアが属する地域を示す現在地域情報を取得する処理を行う現在地域取得過程と、
    前記受信状態検出部が、前記放送電波の受信状態が予め定められた基準を満たさないと判断した場合に、前記選局制御部が、前記隣接地域情報より、前記現在地域情報で示される地域に隣接する隣接地域を特定し、当該特定された隣接地域をサーチ地域とする処理を行うサーチ地域特定過程と、
    前記選局制御部が、前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にある放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルをサーチ対象とする処理を行うサーチ対象絞込過程と、
    前記選局制御部が、前記チューナ部を制御して、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局を順番に選局させ、当該選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、当該選局させた放送局を新たな視聴対象放送局とする処理を行うサーチ過程と、を有すること
    を特徴とするデジタル放送受信方法。
  10. 前記サーチ地域特定過程において、前記選局制御部は、前記現在地域情報で示される地域も前記サーチ地域に含めること
    を特徴とする請求項9に記載のデジタル放送受信方法。
  11. 前記選局制御部が、前記特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルの重複数を算出する処理を行う第1重複数算出過程をさらに有し、
    前記サーチ処理において、前記選局制御部は、前記重複数の多い物理チャンネルに対応する放送局から順番に選局すること、
    を特徴とする請求項9又は10に記載のデジタル放送受信方法。
  12. 前記第1重複数算出過程で算出された重複数が同じ複数の物理チャンネルがある場合には、前記選局制御部が、前記系列情報より、前記サーチ地域に含まれる放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にない放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルと、前記複数の物理チャンネルの各々とが重複する重複数を算出する処理を行う第2重複数算出過程をさらに有し、
    前記サーチ処理において、前記選局制御部は、前記複数の物理チャンネルの各々に対応する放送局を、前記第2重複数算出過程で算出された重複数の多いものから順に選局すること
    を特徴とする請求項11に記載のデジタル放送受信方法。
  13. 前記記憶部は、複数の放送局間で選局が切り替えられた際の切替元の放送局のチャンネル情報と、当該切替元の放送局のサービスエリアが属する地域と、当該切替元の放送局から切り替えられた切替先の放送局のチャンネル情報と、当該切替先の放送局のサービスエリアが属する地域と、を対応付けた選局履歴情報をさらに記憶し、
    前記選局制御部が、前記選局履歴情報において、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局が、当該放送局のサービスエリアが属する地域とは異なる地域にサービスエリアが属する前記切替元の放送局又は前記切替先の放送局との間で切り替えが行われていない場合には、当該放送局を他地域非隣接放送局として特定する処理を行う他地域非隣接判断過程をさらに有し、
    前記サーチ処理において、前記選局制御部は、前記他地域非隣接放送局とされた放送局を選局する順番を、前記第1重複数算出処理で算出された重複数に基づく順番よりも遅らせること
    を特徴とする請求項11又は12に記載のデジタル放送受信方法。
  14. 前記記憶部は、複数の放送局間で選局が切り替えられた際の切替元の放送局のチャンネル情報と、当該切替元の放送局のサービスエリアが属する地域と、当該切替元の放送局から切り替えられた切替先の放送局のチャンネル情報と、当該切替先の放送局のサービスエリアが属する地域と、を対応付けた選局履歴情報をさらに記憶し、
    前記選局制御部が、前記選局履歴情報において、前記視聴対象放送局から、前記サーチ地域に含まれる地域に移動した頻度を、前記サーチ地域に含まれる地域毎に算出し、当該頻度が多いほど高くなる移動可能性を前記サーチ地域に含まれる地域毎に特定し、特定した移動可能性の高さに応じて、前記サーチ地域に含まれる地域をグループ分けする処理を行う過程をさらに有し、
    前記サーチ対象絞込過程において、前記選局制御部は、前記グループ毎に、前記系列情報より、前記サーチ地域にサービスエリアが属する放送局の内、前記視聴対象放送局と系列局関係にある放送局に対応するチャンネル情報を特定し、当該特定されたチャンネル情報に含まれる識別情報で識別される物理チャンネルをサーチ対象とし、
    前記サーチ処理において、前記選局制御部は、前記移動可能性の高いグループから順に、前記チューナ部を制御して、前記サーチ対象とされた物理チャンネルに対応する放送局を順番に選局し、当該選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、当該選局させた放送局を前記新たな視聴対象放送局とすること
    を特徴とする請求項9から13の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  15. 前記サーチ処理において、前記選局制御部は、前記選局させた放送局からの放送電波の受信状態が前記予め定められた基準を満たしている場合には、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にあるか否かを判断し、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にあると判断したときに、前記選局させた放送局を前記新たな視聴対象放送局とすること
    を特徴とする請求項9から14の何れか一項に記載のデジタル放送受信方法。
  16. 前記サーチ処理において、前記選局制御部が、前記選局させた放送局と、前記視聴対象放送局とが系列局関係にないと判断したときには、
    前記選局制御部が、前記選局させた放送局から受信される放送電波から得られる番組情報から、前記選局させた放送局のサービスエリアが属する地域を、推定現在地域として特定する処理を行う推定現在地域特定過程と、
    前記選局制御部が、前記隣接地域情報より、前記推定現在地域に隣接する隣接地域を特定して、前記推定現在地域、及び、前記推定現在地域に隣接する隣接地域を、現在地域候補として特定する処理を行う現在地域候補特定処理と、
    前記選局制御部が、前記サーチ地域に含まれる地域の内、前記現在地域候補に含まれる地域と重複する地域を特定し、前記重複する地域にサーチ地域を絞り込む処理を行うサーチ地域絞込過程と、をさらに有し、
    前記選局制御部は、前記絞り込まれたサーチ地域に対して、前記サーチ対象絞込過程及び前記サーチ過程での処理を再び行うこと
    を特徴とする請求項15に記載のデジタル放送受信方法。
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