JP2012117451A - Pcv構造 - Google Patents

Pcv構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2012117451A
JP2012117451A JP2010267722A JP2010267722A JP2012117451A JP 2012117451 A JP2012117451 A JP 2012117451A JP 2010267722 A JP2010267722 A JP 2010267722A JP 2010267722 A JP2010267722 A JP 2010267722A JP 2012117451 A JP2012117451 A JP 2012117451A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pcv
intake manifold
pcv valve
gas
blow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010267722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5804696B2 (ja
Inventor
Atsunori Arai
篤典 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2010267722A priority Critical patent/JP5804696B2/ja
Publication of JP2012117451A publication Critical patent/JP2012117451A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5804696B2 publication Critical patent/JP5804696B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】従来のPCVホースを省略する構造では、シール材が必要であったり、グロメット等の取付部品が必要であるという課題があった。また、同時に組付けが悪くなったり、PCVバルブが困難になってサービス性が低下するという課題があった。
【解決手段】PCV室とインテークマニホールドとの間を連通する連通路をシリンダヘッド内に設け、前記インテークマニホールドのエンジン取付フランジ内にブランチ管の開口と共に前記連通路との接続口を並設し、PCVバルブを前記シリンダヘッド側の前記連通路に螺着し、前記PCVバルブの前記インテークマニホールド側の端部と前記インテークマニホールドとの間の隙間寸法が、前記連通路に螺着した前記PCVバルブの螺着寸法より小さいことを特徴とするPCV構造を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関(以後「エンジン」ともいう。)のブローバイガスを還流させる構造に関するもので、特にPCV方式でブローバイガスを吸気側に還流させるPCV構造に関するものである。
内燃機関(以後「エンジン」ともいう)の特に4サイクルエンジンでは、クランク室内に未燃焼のガスであるブローバイガスが漏洩することが知られている。ブローバイガスは、燃料成分と共に、未燃焼のHC(Hydro Carbon)や煤を含有するため、放置しておくと、クランク室内の潤滑油を劣化させるという問題がある。したがって、このブローバイガスは何らかの方法で処理しなければならない。
ブローバイガスの処理方法にはいくつかの基本的な方法が提案されているが、近年では、インテークマニホールドの負圧を利用して、クランク室からブローバイガスを吸出すと共に、エアクリーナー直後から得た新気をクランク室内に導入するPCV(Positive Crankroom Ventilation)方式が多用される。
図4に従来のPCV構造の模式図を示す。エンジン100はヘッドカバー105と、シリンダヘッド103、シリンダブロック102、オイルパン106から構成される場合を例示している。クランク室107はシリンダブロック102とオイルパン106の間に形成される。また、シリンダブロック102とシリンダヘッド103には、チェーンケース104が形成される。クランク軸からの回転を、カムシャフトを駆動するギアに伝えるためである。
シリンダヘッド103には、チェーンケース104に隣接してカムとカムシャフトが配置されるカム室103aが形成される。ヘッドカバー105は、チェーンケース104とカム室103aを覆う。クランク室107内で発生しブローバイガス滞留領域112に滞留していたブローバイガス111はチェーンケース104を通じてヘッドカバー105に設けられたPCVバルブ118に到達し、PCVバルブ118を介して、インテークマニホールド108に吸引される。なお、PCVバルブ118からインテークマニホールド108までの間はPCVホース120によって連結される。
一方、エアクリーナ109直後から得られた新気114はPCVバルブ118と独立に設けられた新気吸入口121からヘッドカバー105に導入され、カム室103a、シリンダブロック102を経由してクランク室107に到達する。なお、新気114は、カム室103a、シリンダブロック102では符号115で表した。
しかし、このような構造にした際には、PCVホース120がPCVバルブ118からインテークマニホールド108までの間で、剥き出しとなる。これは、保守点検中に工具や隣接する部材等がPCVホース120に触って、PCVホース120が損傷を受けるおそれや、PCVホース120が外気にあたり、冷却されて内部の水分が凍結し、PCVホース120が詰まってしまう場合が考えられる。
そこで、PCVホースを省略し、エンジン側のPCVバルブから直接吸気側に連通させる発明が提案されている。特許文献1には、サージタンクとPCVバルブを直接連通させる発明が開示されている。ここでは、シリンダヘッドの上部に吸気系を配設する構造とし、シリンダヘッドカバーにPCVバルブの基端部を設け、PCVバルブの先端部は吸気系部材内に貫設される。このような構造にすることによって、PCVパイプを省略し、PCVパイプが存在することによって生じる弊害を除去するようにしている。
また特許文献2には、シリンダヘッドとインテークマニホールドを一体形成し、その間の仕切壁にPCVバルブが貫設される。このような構造でも、PCVホースが省略されるので、PCVパイプが存在することによって生じる弊害は除去される。
特開平06−229221号公報 特開平11−117722号公報
しかし、特許文献1のような構造であると、PCVバルブと吸気系の各部材の接合部にはシール材が必要となる。ブローバイガスは未燃焼のHC等を含むので、接合部からのガス漏れは防止しなければならないからである。これは、シール材分だけコストが高くなり、部品点数も増加する。また、PCVバルブが吸気系の部材を支持する構造となるため、組付け性が悪いという課題が生じる。
また、特許文献2のようにシリンダヘッドとインテークマニホールドを一体形成すると、仕切壁にPCVバルブを取り付けるグロメットが必要となる。これは同じくコスト高と部品点数の増加という課題が生じる。さらに、このような構造では、PCVバルブがシリンダヘッド内にあるので、交換は容易でなく、保守の容易性(サービス性)が悪いという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑み想到されたものであり、PCVホースを省略できる構造であって、なおかつ部品点数の増加、組付け性の悪化、サービス性の低下という課題を生じることなく、ブローバイガスを吸気系に還流させることのできるPCV構造を提供するものである。
より具体的に本発明のPCV構造は、
シリンダヘッド上部のヘッドカバー内にクランクルームからのブローバイガスを一時貯留するPCV室を備え、前記PCV室内のブローバイガスを前記シリンダヘッドに接続されたインテークマニホールドへ還流させる還流路を備える内燃機関のPCV構造であって、
前記PCV室と前記インテークマニホールドとの間を連通する連通路を前記シリンダヘッド内に設け、
前記インテークマニホールドのエンジン取付フランジ内にブランチ管の開口と共に前記連通路との接続口を並設し、
PCVバルブを前記シリンダヘッド側の前記連通路に螺着し、
前記PCVバルブの前記インテークマニホールド側の端部と前記インテークマニホールドとの間の隙間寸法が、前記連通路に螺着した前記PCVバルブの螺着寸法より小さいことを特徴とする。
本発明のPCV構造では、従来のPCVホースをシリンダヘッド内に構築するため、ブローバイガスの通路が隣接する部材等に触れて破損したり、冷気にあたって内部で水分が凍結し通路が塞がるといった弊害は回避することができる。したがって、PCVホースのプロテクタ等が不要となるので、軽量且つコンパクトな設計が可能となる。
また、PCVバルブは、シリンダヘッドのフランジに螺着されるので、取付のための部品は必要としない。特に、ブローバイガスの通路は、インテークマニホールドの取付フランジ内に設けられるので、仮にガス漏れが生じたとしても、インテークマニホールド内にしか漏れ出さない。つまり、インテークマニホールドとエンジン側の取付は十分気密に取り付けられるので、PCVバルブを取り付けるためのガスケットやグロメットといったシール材は不要である。
また、PCVバルブのシリンダヘッド側への螺着深さである螺着寸法は、PCVバルブ先端とインテークマニホールドの内壁との間の隙間寸法より大きいので、もしPCVバルブの螺着部が緩んだとしても、PCVバルブはインテークマニホールド内に落下することなく、保守不要の構造を提供することができる。
また、PCVバルブはインテークマニホールドを取り外せば、交換できるので、従来のPCVホースのない構造と比較して、サービス性は高いという効果を奏する。
また、上記のように取付のための部品を新たに必要としないので、コストダウンに大変効果的である。
本発明のPCV構造を示す概略図である。 PCV室からサージタンクまでの連通路を示す概略図である。 インテークマニホールド側の取付フランジの正面図である。 従来のPCV構造を示す図である。
以下、図面を用いて本発明を説明するが、以下の説明による実施形態は、本発明の一実施形態を例示するだけであり、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、変更されてもよい。
図1には、本発明のPCV構造を搭載したエンジンの概略構成図を示す。エンジン2には、インテークマニホールド3とエキゾーストマニホールド(図示せず)が連結されている。インテークマニホールド3内にはサージタンク4が形成されていてもよい。また、インテークマニホールド3にはスロットルボディー5が連結されている。スロットルボディー5の上流には、エアクリーナ6が連結されている。
エンジン2は、ヘッドカバー8、シリンダヘッド9、シリンダブロック10、オイルパン11で形成されている場合を示すが、ロアブロックが追加される構成など、これ以外の構成であってもよい。オイルパン11はエンジン2各部に供給するオイルを貯留しておく場所である。シリンダブロック10は図示しないシリンダが形成され、ピストンが上下運動を行う。シリンダブロック10とオイルパン11の間に形成された空間がクランク室12である。クランク室12にはピストンの上下運動を回転運動に変換するクランク軸(図示せず)が配置されている。
また、シリンダブロック10内にはエンジン2上部まで運ばれ、カムなどの駆動部分に供給されたオイルが最下方のオイルパン11に戻るためのオイル落とし孔13が形成されている。
シリンダブロック10の上方にはシリンダヘッド9が配置さている。シリンダヘッド9には、点火プラグ孔と、シリンダへの吸気・排気経路(図示せず)とそれらの経路を開閉する吸気・排気弁(図示せず)とそれらの弁を駆動するカム、さらにそのカムを駆動するカムシャフトなどが配置される。
シリンダヘッド9とシリンダブロック10には、隣接してチェーンケースが形成される。クランク軸の回転をカムシャフトに伝えるためである。シリンダヘッド9では、チェーンケースに隣接してカム室が形成される。なお、図1では、チェーンケースは紙面裏側若しくは紙面手前側になるために図示していない。
ヘッドカバー8は、シリンダヘッド9を覆うように締結固定される。したがって、ヘッドカバー8はカム室とチェーンケースの両方を覆う。ヘッドカバー8には、エアクリーナ6より下流側に連通した新気管7の接続口7aが形成されている。
ヘッドカバー8内では、新気が通過する新気通路とブローバイガスが通過するブローバイガス通路が区分けされる。クランク室12に貯留したブローバイガスを外部から取り入れた新気に、効率的に交換するためである。区分けされる方法については、特に限定されるものではなく、区分けのためのプレートを配したり、ヘッドカバー8の内壁に区分けされた通路を形成しておいてもよい。なお、図1では、新気を符号16で表し、ブローバイガスを符号17で表す。
本発明のPCV構造では、ヘッドカバー8内にPCV室20が形成される。PCV室20はヘッドカバー8内において、ブローバイガス17を一時貯留させておく空間である。PCV室20は、ヘッドカバー8の内壁と、シリンダヘッド9内に配置したプレート等で形成するのが好適であるが、その他の方法で形成してもよい。PCV室20は、完全に密閉されている必要はなく、実質的にヘッドカバー8内の新気16のための通路と遮弊されていればよい。
クランク室12に貯留したブローバイガス17は、インテークマニホールド3で生じる負圧によって引き出される。このブローバイガス17には、オイル等も含まれる。そこで、PCV室20は、ブローバイガス17を一時集めてオイル落としを行う。また、PCV室20からブローバイガス17を吸気側(インテークマニホールド3)に送る。
従って、PCV室20には、クランク室12からのブローバイガス17の吸引口20aと、インテークマニホールド3側に通じる連通路22の入り口22aが形成されている。また、PCV室20には、オイル落とし孔用の開口が形成されていてもよい。なお、ブローバイガス17の吸引口20aは、直接クランク室12との間で貫通孔を有する必要はない。例えば、ブローバイガス17のエンジン2内の通路として、チェーンケースなどが予定されている場合は、チェーンケースに対して貫通孔を有し、その吸引口がPCV室20に形成されていてもよい。
インテークマニホールド3側に通じる連通路22は、ヘッドカバー8内からシリンダヘッド9の壁内に内設される。したがって、このブローバイガス17が通る連通路22は、外部に露出していない。そのため、近接する他の部材に接触して損傷することはない。また、冬期に外気に触れる事で、内部が凍結することもない。仮に凍結したとしても、エンジン2が始動すると、その熱によって内部の凍結部分は解凍する。
連通路22の他の開口22bは、シリンダヘッドの側面連結されたインテークマニホールド3の取付フランジ23内に開口される。この取付フランジ23はエンジン2側に設けられる取付フランジである。この開口22bの手前(PCV室側)には、オイルパン11まで通じるオイル落とし孔25が形成される。ブローバイガス17中のオイル分をさらに落とすためである。
次に本発明のPCV構造では、シリンダヘッド9にインテークマニホールド3が連結され、その連結フランジ内に連通路22が設けられている。図2(a)には、エンジン2とインテークマニホールド3の接続部分を示す。シリンダヘッド9の壁内にPCV室20に一方の入り口22aを有する連通路22が形成されている。連通路22は、シリンダヘッド9側面に設けられたインテークマニホールド3の取付フランジ23に他方の開口22bが設けられている。この他方の開口22bの内壁には、PCVバルブ取付用のメスネジ溝26が削成されている。
図3には、エンジン2の取付フランジ23に接続される、インテークマニホールド3のエンジン取付フランジ24の正面図を示す。インテークマニホールド3のエンジン取付フランジ24には、各気筒に吸気を送るブランチ管の開口27a〜27cが形成されている。エンジン2側の取付フランジ23には、このブランチ管の開口27a〜27cに対する開口が設けられている。なお、図3では、3気筒の場合を示す。
本発明のPCV構造では、このブランチ管の開口27a〜27cにブローバイガス17が通る連通路22に対する接続口28が設けられている。すなわち、シリンダヘッド9の壁内に設けた連通路22は、エンジン2側の取付フランジ23の各気筒への開口に隣接して、開口22b(ブローバイガス放出口)を有する。ブローバイガス17の通路をインテークマニホールド3の取付フランジ24内に形成することで、ブローバイガス17の連通路22を気密を保ったまま接続するための部材や取付工数が不要となる。
より詳細には、接続口28によってエンジン2側とインテークマニホールド3間に形成されるブローバイガス17の通路は、各気筒への開口に並設されているので、インテークマニホールド3とシリンダヘッド9間に設けられたシール部材29により、気密性が保たれる。したがって、PCVバルブ1を取り付ける際に、特別なシール材を必要としない。
再び図2に戻って、インテークマニホールド3の内部には、吸気の気流を整えるためにサージタンク4が形成されている。エンジン側の取付フランジ23に設けられた連通路22の開口22bは、インテークマニホールド3側の取付フランジ24の接続口28からこのサージタンク4内に連通している。吸気の気流が整えられた箇所にブローバイガス17を還流させるのが、各気筒に均一にブローバイガス17を供給するのに好適であるからである。ただし、この開口28はサージタンク4内に限定されるわけではなく、サージタンク4より上流に還流させてもよい。すなわち、インテークマニホールド3内に還流させればよい。また、インテークマニホールド3側の開口28付近ではサージタンク4の内壁に開口28を覆うように隆起部30が形成されている。
PCVバルブ1には、シリンダヘッド9の開口22bに固定するためオスネジ溝が形成されていて、シリンダヘッド9の連通路22の開口22b内壁に削成されたメスネジ溝26に螺着される。この場合にPCVバルブ1のオスネジ溝が連通路22の開口22b内壁に形成されたメスネジ溝26に挿入された深さを螺着寸法31と呼ぶ(図2(b)参照)。螺着されたPCVバルブ1の先端1aは、インテークマニホールド3が連結された後は、サージタンク4内に配置されることになる。サージタンク4内の隆起部30は、インテークマニホールド3が連結された際に、このPCVバルブ1の先端1aと干渉しないような大きさに形成されている。
さらに、隆起部30は、隆起部30とPCVバルブ1の先端1aとの間隔32が、螺着寸法31より小さくなるように形成されている。すなわち、隆起部30は、PCVバルブ1がエンジン2側の開口22bに螺着される際の螺着寸法31より小さい間隔32を有し、なおかつPCVバルブ1の先端1aとは干渉しない距離になるように形成されている。
このように構成すると、仮にPCVバルブ1の螺着部分が緩んで、PCVバルブ1が抜けてきても、隆起部30がPCVバルブ1の先端1aに当接し押さえるので、PCVバルブ1が脱着し、インテークマニホールド3内に落下するといったおそれがなくなる。すなわち、サージタンク4内の隆起部30は、PCVバルブ1の落下防止ストッパーとして働く。
したがって、サージタンク4内の隆起部30は、螺着したPCVバルブ1が緩んで落下するのを防止することができれば、図2に示した形態に限定されることはない。例えば、所定の位置に配設した格子状のネットであってもよいし、PCVバルブ1の周囲が引っ掛かるような突起であってもよい。
ここで、PCVバルブ1の設置場所がサージタンク4内に限定されず、インテークマニホールド3内であればよいので、PCVバルブ1のインテークマニホールド3側の先端1aと、PCVバルブ1が緩んできた時に最初に干渉するインテークマニホールド3内の部分との間を隙間寸法32と呼び直す。たとえば、上記のように、螺着したPCVバルブ1が緩んできた時に、サージタンク4内の隆起部30とPCVバルブ1の先端1aが最初に干渉する場合においては、隆起部30とPCVバルブ1の先端1aとの間の間隔が隙間寸法32となる。
すなわち、PCVバルブ1とインテークマニホールド3内の関係を言い直すと、隙間寸法32が螺着寸法31より小さくなるように、構成されていると言える。
次に本発明のPCV構造の作用を説明する。クランク室12内に漏れ出たブローバイガス17は、エンジン回転数が低い場合に顕著に発生するとされている。このような状況下では、インテークマニホールド3内は各気筒の吸気の吸引によって負圧となっている。PCVバルブ1はエンジン2側からインテークマニホールド3側には開放となるため、連通路22を通じてインテークマニホールド3と連通しているPCV室20がエンジン2内部の気体の吸引源となる。
従ってクランク室12内のブローバイガス17は、チェーンケース等を通って、PCV室20に向かって吸引される。PCV室20に吸引されたブローバイガス17は、さらにシリンダヘッド9の壁内に設けられた連通路22を通り、インテークマニホールド3の取付フランジ23に向かう。この連通路22はシリンダヘッド9の壁内に設けられているので、隣接する部品等に触れて損傷したり、冷気にあたって、内部が凍結したり、保護のためのケース等の付属部品が必要になったり、といったことが不要となるのは既述したとおりである。
PCVバルブ1はインテークマニホールド3の取付フランジ23に設けられた連通路22の開口22bに、その内壁に削成されたネジ溝に螺着して固定されている。ブローバイガス17はこのPCVバルブ1を通過して、サージタンク4内に導入される。サージタンク4内に導入されたブローバイガス17は各気筒への吸気に混入される。
このPCVバルブ1は、隙間寸法32が螺着寸法31より小さいので、もしPCVバルブ1が緩んでも、サージタンク4(インテークマニホールド3)内に落下することがない。また、インテークマニホールド3を脱着すれば、PCVバルブ1を交換することができるので、サービス性も保持されている。
一方、スロットルが開いて吸気の流れが多い場合は、スロットルボディー5の上流は負圧になり、インテークマニホールド3内は与圧される。この場合はPCVバルブ1はインテークマニホールド3からエンジン2側に吸気を伝えることがないので、連通路22をブローバイガス17が通過することはない。この場合は、エアクリーナ6より下流側に連通した新気管7を通じてブローバイガス17は吸気に混入される。
以上の本発明のPCV構造では、エンジン2からインテークマニホールド3内にブローバイガス17を還流させる際に、連通路22のための部材や気密のための部材が必要ないので、部品コストや取付工数を省略することができ、低コスト化に寄与するものである。
本発明のPVC構造は、内燃機関のブローバイガス還流のために利用することができる。ガソリン車だけでなく、ディーゼル車においても、好適に利用することができる。
1 PCVバルブ
1a PCVバルブの先端
2 エンジン
3 インテークマニホールド
4 サージタンク
5 スロットルボディー
6 エアクリーナ
7 新気管
7a 接続口
8 ヘッドカバー
9 シリンダヘッド
10 シリンダブロック
11 オイルパン
12 クランク室
13 オイル落とし孔
16 新気
17 ブローバイガス
20 PCV室
20a ブローバイガスの吸引口
22 連通路
22a 連通路への入り口
22b (連通路の)他の開口
23 取付フランジ(エンジン側)
24 取付フランジ(インテークマニホールド側)
25 オイル落とし孔
26 メスネジ溝
27a〜27c ブランチ管の開口
28 連通路に対するインテークマニホールド側の開口(接続口)
29 シール部材
30 隆起部
31 螺着寸法
32 隙間寸法(間隔)

Claims (1)

  1. シリンダヘッド上部のヘッドカバー内にクランクルームからのブローバイガスを一時貯留するPCV室を備え、前記PCV室内のブローバイガスを前記シリンダヘッドに接続されたインテークマニホールドへ還流させる還流路を備える内燃機関のPCV構造であって、
    前記PCV室と前記インテークマニホールドとの間を連通する連通路を前記シリンダヘッド内に設け、
    前記インテークマニホールドのエンジン取付フランジ内にブランチ管の開口と共に前記連通路との接続口を並設し、
    PCVバルブを前記シリンダヘッド側の前記連通路に螺着し、
    前記PCVバルブの前記インテークマニホールド側の端部と前記インテークマニホールドとの間の隙間寸法が、前記連通路に螺着した前記PCVバルブの螺着寸法より小さいことを特徴とするPCV構造。
JP2010267722A 2010-11-30 2010-11-30 Pcv構造 Expired - Fee Related JP5804696B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010267722A JP5804696B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 Pcv構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010267722A JP5804696B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 Pcv構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012117451A true JP2012117451A (ja) 2012-06-21
JP5804696B2 JP5804696B2 (ja) 2015-11-04

Family

ID=46500583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010267722A Expired - Fee Related JP5804696B2 (ja) 2010-11-30 2010-11-30 Pcv構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5804696B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089694A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 愛三工業株式会社 Pcvバルブの取付構造
JP2016125467A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 アイシン精機株式会社 内燃機関の吸気装置
CN106194522A (zh) * 2016-08-17 2016-12-07 安徽江淮汽车股份有限公司 发动机进气歧管及发动机
JP2017067023A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社クボタ エンジンのブリーザ装置
CN111022148A (zh) * 2018-10-10 2020-04-17 现代自动车株式会社 用于发动机的漏气净化设备以及端口适配器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06229221A (ja) * 1993-01-30 1994-08-16 Suzuki Motor Corp ブローバイガス還流装置
JPH11117722A (ja) * 1997-10-20 1999-04-27 Honda Motor Co Ltd ブローバイガス還流装置
JP2001263036A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Tennex Corp エンジンにおけるブローバイガスの還流装置
JP2009299512A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Aichi Mach Ind Co Ltd ブローバイガス還流構造および内燃機関

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06229221A (ja) * 1993-01-30 1994-08-16 Suzuki Motor Corp ブローバイガス還流装置
JPH11117722A (ja) * 1997-10-20 1999-04-27 Honda Motor Co Ltd ブローバイガス還流装置
JP2001263036A (ja) * 2000-03-23 2001-09-26 Tennex Corp エンジンにおけるブローバイガスの還流装置
JP2009299512A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Aichi Mach Ind Co Ltd ブローバイガス還流構造および内燃機関

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089694A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 愛三工業株式会社 Pcvバルブの取付構造
JP2016125467A (ja) * 2015-01-08 2016-07-11 アイシン精機株式会社 内燃機関の吸気装置
JP2017067023A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 株式会社クボタ エンジンのブリーザ装置
CN106194522A (zh) * 2016-08-17 2016-12-07 安徽江淮汽车股份有限公司 发动机进气歧管及发动机
CN111022148A (zh) * 2018-10-10 2020-04-17 现代自动车株式会社 用于发动机的漏气净化设备以及端口适配器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5804696B2 (ja) 2015-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5804696B2 (ja) Pcv構造
US8539937B2 (en) Fuel supplying apparatus for internal combustion engine
US20100313860A1 (en) Apparatus for removal of oil from positive crankcase ventilation system
KR100405731B1 (ko) 내연기관의 블로바이 가스 환원시스템 및 그 제어방법
JP2015161227A (ja) ターボ過給機付きエンジン
JP6225885B2 (ja) ブローバイガス還流装置
KR102222522B1 (ko) 엔진 장치
WO2018179583A1 (ja) エンジン装置
JPH08100661A (ja) 吸気通路内蓄積オイルの排出構造
JP2012197759A (ja) エンジン
KR101184465B1 (ko) 엔진의 블로우바이 가스 압축용 터보차저
KR101189572B1 (ko) Pcv 밸브 결빙 방지를 위한 블로바이가스 통로 구조
US8413639B2 (en) Fuel supplying apparatus for internal combustion engine
US11236706B2 (en) Evaporated fuel treatment device for engine
JP2012237231A (ja) ブローバイガス還流装置
JP2010209884A (ja) 内燃機関のブローバイガス処理装置
JP2007162530A (ja) 内燃機関の排気浄化システム
KR20070065010A (ko) 터보차저 블로바이 가스 재순환 시스템
US20130042844A1 (en) Engine assembly including positive crankcase ventilation with oil surge protection
KR101534719B1 (ko) 차량 엔진의 실린더 헤드 커버
JP2012067728A (ja) エンジンのブローバイガス還流装置
JP2011202591A (ja) ブローバイガス還流装置
JPS6224737Y2 (ja)
KR20020046519A (ko) 블로바이가스 환류장치
JP2022039396A (ja) Pcv装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5804696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees