JP2012116945A - ボールペン用油性インキ - Google Patents
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Abstract
【課題】長期保管しておいても筆記時に小口から巻き込んだ空気中の酸素と結びついてこれを消費し、インキ中に溜まる空気を無くす効果を維持し、筆記時のカスレを起こさない優れた油性ボールペンインキの提供。
【解決手段】少なくとも、着色剤と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体から選ばれる1種若しくは2種以上の混合物と、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油とを含有するボールペン用油性インキ。
【選択図】なし
【解決手段】少なくとも、着色剤と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体から選ばれる1種若しくは2種以上の混合物と、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油とを含有するボールペン用油性インキ。
【選択図】なし
Description
本発明は、筆記部材としてのボールを回転自在に抱持したボールペンチップを通じてインキを吐出し筆跡を形成するボールペンに使用するボールペン用油性インキに関し、さらに詳しくは、筆記途中で筆跡がかすれることの無いボールペン用油性インキに関するものである。
近年、ボールペン用のインキは軽く滑らかな書き味を得るために低粘度化が進められ、中には従来の約40分の1程度まで下げたインキが開発されている。しかしながらインキの粘度が低くなるに従って筆記時に小口から空気を巻き込む不具合が発生しやすくなる。
筆記が進むに連れて巻き込んだ空気はチップ内部のインキ流通孔に溜まりインキの流動を阻害し筆記途中に筆跡のかすれを生じる場合がある。
筆記が進むに連れて巻き込んだ空気はチップ内部のインキ流通孔に溜まりインキの流動を阻害し筆記途中に筆跡のかすれを生じる場合がある。
そこで、インキ中に溜まった気泡の中の酸素と結びついてこれを除去する物質を添加する試みが知られている。
例えば、インキ中にアスコルビン酸誘導体を中心としたビタミン誘導体の添加(特許文献1)、インキ中に各種のカテキン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸誘導体のような酸化防止剤の添加(特許文献2)などが行われている。
例えば、インキ中にアスコルビン酸誘導体を中心としたビタミン誘導体の添加(特許文献1)、インキ中に各種のカテキン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸誘導体のような酸化防止剤の添加(特許文献2)などが行われている。
しかしながら、これらの化合物をそのまま添加すると長期保管中にはインキ収納容器を通して浸透してくる大気中の酸素と結びついて消費されてしまい、筆記時においてインキ中に空気が巻き込まれたときには酸素と結びついて溜まった空気を消失させる効果が薄れ、結果的に筆記時にカスレを生じる問題点を有していた。
本発明においては、長期保管しておいても筆記時に小口から巻き込んだ空気中の酸素と結びついてこれを消費し、インキ中に溜まる空気を無くす効果を維持し、筆記時のカスレを起こさない優れた油性ボールペンインキを得ることを目的とするものである。
本発明は、少なくとも、着色剤と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体から選ばれる1種若しくは2種以上の混合物と、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油とを含有するボールペン用油性インキを要旨とする。
アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体は、インキ中に巻き込んだ空気の中の酸素を消費することで、窒素及びその他の気体の分圧を大気とずらし、平衡をとろうとインキから大気中に窒素及びその他の気体成分が出て行くことを利用して巻き込んだ空気を除去するものである。
ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油は、グリセリンの3個の水酸基にポリオキシエチレン鎖がエーテル結合し、このポリオキシエチレン鎖に側鎖としてポリオキシエチレン基が付いた脂肪酸がエステル結合した構造をしている。
そのため、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を併用するとアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体の芳香環や二重結合に結合している水酸基が、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油中のポリオキシエチレン部分のエーテル結合及びエステル結合部分と水素結合し、芳香環又はアルキル基部分が脂肪酸部分と親和する。
即ち、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油が、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を、その3本のポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸の内側に包み込んだ形になる。この包み込みは他の活性剤と異なり1本のポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸が外れたとしても残りのポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸で水素結合しているため全体が外れてしまうことが無い。
ここで、一般的な活性剤ではインキ中に水のような分極の強い物質が多少でもあると水素結合が阻害されるが、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油においては脂肪酸の側鎖のポリオキシエチレン鎖が水と先に水素結合することで、多少の水の添加や吸湿があってもアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体と水素結合することが出来、安定な状態を維持出来ると考えられる。
そして、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体中の酸素と反応する水酸基の水素は、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油に包み込まれていながら水素結合していることで酸素が存在しても瞬時には反応しなくなると考えられる。
これにより、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体と、筆記時に巻き込んだ空気に含まれる酸素を除去する効果が長期間持続し、結果として筆記時にかすれを生じることが無くなるものと考えられる。
ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油は、グリセリンの3個の水酸基にポリオキシエチレン鎖がエーテル結合し、このポリオキシエチレン鎖に側鎖としてポリオキシエチレン基が付いた脂肪酸がエステル結合した構造をしている。
そのため、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を併用するとアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体の芳香環や二重結合に結合している水酸基が、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油中のポリオキシエチレン部分のエーテル結合及びエステル結合部分と水素結合し、芳香環又はアルキル基部分が脂肪酸部分と親和する。
即ち、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油が、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を、その3本のポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸の内側に包み込んだ形になる。この包み込みは他の活性剤と異なり1本のポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸が外れたとしても残りのポリオキシエチレン鎖及びそれに続く脂肪酸で水素結合しているため全体が外れてしまうことが無い。
ここで、一般的な活性剤ではインキ中に水のような分極の強い物質が多少でもあると水素結合が阻害されるが、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油においては脂肪酸の側鎖のポリオキシエチレン鎖が水と先に水素結合することで、多少の水の添加や吸湿があってもアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体と水素結合することが出来、安定な状態を維持出来ると考えられる。
そして、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体中の酸素と反応する水酸基の水素は、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油に包み込まれていながら水素結合していることで酸素が存在しても瞬時には反応しなくなると考えられる。
これにより、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体と、筆記時に巻き込んだ空気に含まれる酸素を除去する効果が長期間持続し、結果として筆記時にかすれを生じることが無くなるものと考えられる。
本発明で使用されるアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体は、筆記時に小口から巻き込む空気が徐々に蓄積されてインキ流路を塞ぎカスレを生じるのを防止する目的で使用するものである。
一例を挙げると、アスコルビン酸及びその誘導体としてはアスコルビン酸、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェリルリン酸アスコルビル等が、トコール及びその誘導体としてはトコール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノールが、ピリドキシン及びその誘導体としては、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシンジカルボエトキシパテント酸エチル等が、ポリフェノールとしては、フェニルアラニン、コーヒー酸、フラボン類、フラボノール類、イソフラボン類、アントシアニン類、クロロゲン類、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、ガロカテキン、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン等が、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノン、トリヒドロキシベンゼン、ヒドロキシトルエン、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
これらはインキ全量に対し0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では酸素除去が不十分となり、10重量%を超えて添加すると染料を着色剤に使用すると染料を還元分解して変色を引き起こす畏れがある。
一例を挙げると、アスコルビン酸及びその誘導体としてはアスコルビン酸、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェリルリン酸アスコルビル等が、トコール及びその誘導体としてはトコール、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール、α−トコトリエノール、β−トコトリエノール、γ−トコトリエノール、δ−トコトリエノールが、ピリドキシン及びその誘導体としては、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシンジカルボエトキシパテント酸エチル等が、ポリフェノールとしては、フェニルアラニン、コーヒー酸、フラボン類、フラボノール類、イソフラボン類、アントシアニン類、クロロゲン類、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、エピガロカテキン、カテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、ガロカテキン、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン等が、レゾルシン、カテコール、ハイドロキノン、トリヒドロキシベンゼン、ヒドロキシトルエン、ジヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール等が挙げられる。
これらはインキ全量に対し0.1〜10重量%が好ましい。0.1重量%未満では酸素除去が不十分となり、10重量%を超えて添加すると染料を着色剤に使用すると染料を還元分解して変色を引き起こす畏れがある。
ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油は、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を水素結合及び親油基による親和力で包み込んで酸素とアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体との接触を制限するために使用するものである。
その一例を挙げると、ポリオキシエチレン硬化ひまし油としては、NIKKOL HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−30(ポリオキシエチレン(30)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−50(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−80(ポリオキシエチレン(80)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上日光ケミカルズ(株)製、ブラウノンRCW−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−50(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−80(ポリオキシエチレン(80)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上青木油脂工業(株)製、エマノーン CH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油)、エマノーン CH−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、エマノーン CH−60(K)(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)以上花王(株)製、ユニオックスHC−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上日油(株)製等が挙げられる。
ポリオキシエチレンひまし油としては、ブラウノンBR−404(ポリオキシエチレン(4)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−407(ポリオキシエチレン(7)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−410(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−420(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−425(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−430(ポリオキシエチレン(30)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−450(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)以上青木油脂工業(株)製などが挙げられる。
これらのポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油は複数組合わせて使用可能であり、その使用量はインキ全量に対し0.2重量%〜15重量%使用可能である。また、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体の合計量が1に対し0.5〜10の割合で使用するのが好ましい。0.5よりも少ないとアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を包み込みが不十分で筆記時のカスレを防止する効果が弱い。また、10を超えて添加してもそれ以上の効果は認められない。
その一例を挙げると、ポリオキシエチレン硬化ひまし油としては、NIKKOL HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−30(ポリオキシエチレン(30)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−50(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−80(ポリオキシエチレン(80)硬化ひまし油)、NIKKOL HCO−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上日光ケミカルズ(株)製、ブラウノンRCW−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−50(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−80(ポリオキシエチレン(80)硬化ひまし油)、ブラウノンRCW−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上青木油脂工業(株)製、エマノーン CH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油)、エマノーン CH−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、エマノーン CH−60(K)(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)以上花王(株)製、ユニオックスHC−20(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−40(ポリオキシエチレン(40)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油)、ユニオックスHC−100(ポリオキシエチレン(100)硬化ひまし油)以上日油(株)製等が挙げられる。
ポリオキシエチレンひまし油としては、ブラウノンBR−404(ポリオキシエチレン(4)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−407(ポリオキシエチレン(7)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−410(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−420(ポリオキシエチレン(20)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−425(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−430(ポリオキシエチレン(30)硬化ひまし油)、ブラウノンBR−450(ポリオキシエチレン(50)硬化ひまし油)以上青木油脂工業(株)製などが挙げられる。
これらのポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油は複数組合わせて使用可能であり、その使用量はインキ全量に対し0.2重量%〜15重量%使用可能である。また、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体の合計量が1に対し0.5〜10の割合で使用するのが好ましい。0.5よりも少ないとアスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体を包み込みが不十分で筆記時のカスレを防止する効果が弱い。また、10を超えて添加してもそれ以上の効果は認められない。
着色剤としては、従来、ボールペン用インキに用いられている油溶性染料、顔料の全てが使用でき、染料、顔料は単独で用いても、併用しても良い。
油溶性の染料としては、具体的には、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、BASF社製、独国)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、ああスピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)や、ネオスーパーブルーC−555(以上、中央合成化学(株)製)等の従来公知の一般的なものが使用できる。
油溶性の染料としては、具体的には、ローダミンBベース(C.I.45170B、田岡染料製造(株)製)、ソルダンレッド3R(C.I.21260、中外化成(株)製)、メチルバイオレット2Bベース(C.I.42535B、米国、National Aniline Div.製)、ビクトリアブルーF4R(C.I.42563B)、ニグロシンベースLK(C.I.50415)(以上、BASF社製、独国)、バリファーストイエロー#3104(C.I.13900A)、バリファーストイエロー#3105(C.I.18690)、オリエントスピリットブラックAB(C.I.50415)、バリファーストブラック#3804(C.I.12195)、バリファーストイエロー#1109、バリファーストオレンジ#2210、バリファーストレッド#1320、バリファーストブルー#1605、バリファーストバイオレット#1701(以上、オリエント化学工業(株)製)、スピロンブラックGMHスペシャル、スピロンイエローC−2GH、スピロンイエローC−GNH、スピロンレッドC−GH、スピロンレッドC−BH、スピロンブルーBPNH、スピロンブルーC−RH、ああスピロンバイオレットC−RH、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111(以上、保土ヶ谷化学工業(株)製)や、ネオスーパーブルーC−555(以上、中央合成化学(株)製)等の従来公知の一般的なものが使用できる。
顔料は筆跡堅牢性の向上やインキの流動特性の改良を目的に添加され、一例としては、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、ジオキサン系顔料、ベリノン、ベリレン系顔料、ジケトピロロピロール顔料、アニリンブラック、ニトロソ系顔料、ニトロ系顔料、等の有機顔料や、酸化鉄、カーボンブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、ボーンブラック、鉄黒、酸化チタン、硫酸バリウム、カドミウムレッド、弁柄、クロムイエロー、黄土、カドミウムイエロー、バリウム黄、群青、紺青等の無機系顔料及び蛍光顔料、樹脂粒子を染料で着色した顔料で使用樹脂がインキ溶剤に溶解しないものが挙げられ、これらは単独あるいは混合して使用することが出来る。
黒色顔料としては例えば、プリンテックス3、同25、同30、同35、同40、同45、同55、同60、同75、同80、同85、同90、同95、同300、スペシャルブラック4、同5、同100、同250、同550(以上デグサヒュルスジャパン(株)製)。三菱カーボンブラック#2700、同#2650、同#2600、同#2400、同#2350、同#2300、同#2200、同#1000、同#990、同#980、同#970、同#960、同#950、同#900、同#850、同#750、同#650、同#52、同#50、同#47、同#45、同#45L、同#44、同#40、同#33、同#32、同#30、同#25、同#20、同#10、同#5、同#95、同#260、同CF9、同MCF88、同MA600、同MA77、同MA7、同MA11、同MA100、同MA100R、同MA100S、同MA220、同MA230(以上、三菱化学(株)製)、トーカブラック#8500/F、同#8300/F、同#7550SB/F、同#7400、同#7360SB/F、同#7350/F、同#7270SB、同#7100/F、同#7050(以上、東海カーボン(株)製)等のカーボンブラックや、ダイヤモンドブラックN(玉億色材(株)製)などのアニリンブラックや、ボーンブラック(三重カラーテクノ(株)製)や、鉄化ブラックKN−320(日本鉄化(株)製)などの鉄黒が挙げられる。
青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76、同80等が使用できる。
赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 2、同3、同5、同8、同14、同17、同22、同23、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同53:2、同57:1、同112、同122、同144、同146、同149、同166、同170、同175、同176、同177、同179、同184、同185、同187、同188、同202、同207、同208、同209、同210、同211、同213、同214、同242、同253、同254、同255、同256、同257、同264、同266、同268、同270、同272等が使用できる。
黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同16、同17、同55、同73、同74、同79、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同111、同120、同128、同133、同136、同138、同139、同147、同151、同154、同155、同167、同173、同174、同175、同176、同180、同185、同191、同194、同213等が使用できる。
橙色の顔料としてはC.I.Pigment Orange5、同13、同16、同34、同36、同38、同43、同62、同68、同72、同74等がある。
緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green7、同36、同37等が使用できる。
紫色の顔料としてはC.I.Pigment Violet19、同23等が使用出来る。
黒色顔料としては例えば、プリンテックス3、同25、同30、同35、同40、同45、同55、同60、同75、同80、同85、同90、同95、同300、スペシャルブラック4、同5、同100、同250、同550(以上デグサヒュルスジャパン(株)製)。三菱カーボンブラック#2700、同#2650、同#2600、同#2400、同#2350、同#2300、同#2200、同#1000、同#990、同#980、同#970、同#960、同#950、同#900、同#850、同#750、同#650、同#52、同#50、同#47、同#45、同#45L、同#44、同#40、同#33、同#32、同#30、同#25、同#20、同#10、同#5、同#95、同#260、同CF9、同MCF88、同MA600、同MA77、同MA7、同MA11、同MA100、同MA100R、同MA100S、同MA220、同MA230(以上、三菱化学(株)製)、トーカブラック#8500/F、同#8300/F、同#7550SB/F、同#7400、同#7360SB/F、同#7350/F、同#7270SB、同#7100/F、同#7050(以上、東海カーボン(株)製)等のカーボンブラックや、ダイヤモンドブラックN(玉億色材(株)製)などのアニリンブラックや、ボーンブラック(三重カラーテクノ(株)製)や、鉄化ブラックKN−320(日本鉄化(株)製)などの鉄黒が挙げられる。
青色顔料としては例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76、同80等が使用できる。
赤色の顔料としてはC.I.Pigment Red 2、同3、同5、同8、同14、同17、同22、同23、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同53:2、同57:1、同112、同122、同144、同146、同149、同166、同170、同175、同176、同177、同179、同184、同185、同187、同188、同202、同207、同208、同209、同210、同211、同213、同214、同242、同253、同254、同255、同256、同257、同264、同266、同268、同270、同272等が使用できる。
黄色の顔料としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同16、同17、同55、同73、同74、同79、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同111、同120、同128、同133、同136、同138、同139、同147、同151、同154、同155、同167、同173、同174、同175、同176、同180、同185、同191、同194、同213等が使用できる。
橙色の顔料としてはC.I.Pigment Orange5、同13、同16、同34、同36、同38、同43、同62、同68、同72、同74等がある。
緑色の顔料としてはC.I.Pigment Green7、同36、同37等が使用できる。
紫色の顔料としてはC.I.Pigment Violet19、同23等が使用出来る。
これらの着色剤の使用量は全インキに対し1重量%以上40重量%以下が好適に使用できる。使用量が1重量%より少ないと筆跡が薄すぎて耐光性試験や耐溶剤性試験を行ったときに紙面上に残る着色剤の量が少なくなり筆跡の判読がし難くなる。40重量%より多いと配合時の溶解不足や経時的な沈降による目詰まりによる筆記不能が生じやすくなる。また、これらの着色剤は単独で使用しても2種類以上を併用して使用しても良い。
また、これらの顔料の他に加工顔料も使用可能である。それらの一例を挙げると、Renol Yellow GG−HW30、同HR−HW30、同Orange RL−HW30、同Red HF2B−HW30、同FGR−HW30、同F5RK−HW30、同Carmine FBB−HW30、同Violet RL−HW30、同Blue B2G−HW30、同CF−HW30、同Green GG−HW30、同Brown HFR−HW30、Black R−HW30(以上、クラリアントジャパン(株)製)、UTCO−001エロー、同012エロー、同021オレンジ、同031レッド、同032レッド、同042バイオレット、同051ブルー、同052ブルー、同061グリーン、同591ブラック、同592ブラック(以上、大日精化工業(株)製)、MICROLITH Yellow 4G−A、同MX−A、同2R−A、Brown 5R−A、Scarlet R−A、Red 2C−A、同3R−A、Magenta 2B−A、Violet B−A、Blue 4G−A、Green G−A(以上、チバ・スペシャリティケミカルズ(株)製)等がある。
油性インキの主媒体となる有機溶剤は、従来油性インキに使用されるものなら特に限定なく使用でき、グリコールエーテル類、グリコール類、アルコール類が特に好ましい。
例えば、フェニルグリコール、フェニルジグリコール、ベンジルモノグリコール、ベンジルジグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート等のグリコールエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等のグリコール類、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシペンタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール類、メチルイソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類を挙げることができる。
これらの溶剤は単独あるいは組み合わせて使用でき、その使用量は油性インキ全量に対し10重量%以上90重量%以下が好ましい。
例えば、フェニルグリコール、フェニルジグリコール、ベンジルモノグリコール、ベンジルジグリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート等のグリコールエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等のグリコール類、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシペンタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール類、メチルイソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類を挙げることができる。
これらの溶剤は単独あるいは組み合わせて使用でき、その使用量は油性インキ全量に対し10重量%以上90重量%以下が好ましい。
インキの乾燥防止や低温時での凍結防止などの目的で、有機溶媒を添加する事も可能である。具体的には、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ブチルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、ヘキシレングリコール、2−エチル1,3−ヘキサングリコール、グリセリン、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル等のエーテル、チオジグリコール、N−メチルピロリドン、2−フェノキシエタノールなどが使用出来る。
これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。また、その使用量はインキ全量に対して0.5重量%以上40重量%以下の添加が好ましい。0.5重量%未満では塗布部の乾燥防止効果が弱く使用不能になる恐れがあり、40重量%を超えて添加してもその効果の向上は見られず添加することの意味が見い出せない。
これらは1種又は2種以上選択して併用できるものである。また、その使用量はインキ全量に対して0.5重量%以上40重量%以下の添加が好ましい。0.5重量%未満では塗布部の乾燥防止効果が弱く使用不能になる恐れがあり、40重量%を超えて添加してもその効果の向上は見られず添加することの意味が見い出せない。
インキの粘度は所望の粘度になるよう増粘剤を適宜調整して使用することで調整できる。これらの具体例を挙げると、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルローズ、カルボキシエチルセルロース、HPC−SL、同L、同M、同H(以上、日本曹達(株)製)、アビセルPH−101、同102、同301、同M06、TG−101(以上、旭化成(株)製)等のセルロース類、プルラン((株)林原製)等の多糖類、GX−205、NA−010(昭和電工(株)製)等のN−ビニルアセトアミド重合架橋物等の水溶性合成高分子、スメクトンSA(スメクタイト、クニミネ工業(株)製)、クニピア−F、クニピア−G(モンモリロナイト、クニミネ工業(株)製)、ベンゲルHV、同FW、同15、同23(ベントナイト、(株)豊順洋行製)、エスベン、同C、同W、同N400(4級アンモニウムカチオン変性モンモリロナイト、(株)豊順洋行製)等の無機粘土鉱物が挙げられる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
潤滑剤となる界面活性剤や特にリン酸エステル系潤滑剤も使用できる。また、インキ粘度は、書き味の軽さに影響するので、数mPa・s〜1300mPa・s程度の比較的低粘度のインキであることが好ましく、剪断減粘性のインキの場合には、想定される筆記時のボールの回転によって生じる剪断速度3000[1/sec]付近での粘度が数mPa・s〜500mPa・s程度となるインキであることが好ましいといえる。ただし、インキを剪断減粘指数が、1.0もしくはそれに近い、剪断減粘性のほとんど無いインキとした場合には、静止時の粘度と筆記時の粘度がほぼ同等となるので数mPa・s〜500mPa・s程度となる。
リン酸エステル系潤滑剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸モノエステル又はジエステル、トリエステルが挙げられ、エチレンオキサイドの付加モル数が0〜20、末端のアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が9〜18のものなどが例示できる。
また、リン酸エステル系の潤滑材以外の併用する潤滑剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、N−アシルアミノ酸などが挙げられる。
これらは1種もしくは複数種を混合して使用することもでき、その使用量は、0.1〜5重量%程度が好ましい
リン酸エステル系潤滑剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸モノエステル又はジエステル、トリエステルが挙げられ、エチレンオキサイドの付加モル数が0〜20、末端のアルキルエーテルのアルキル基の炭素数が9〜18のものなどが例示できる。
また、リン酸エステル系の潤滑材以外の併用する潤滑剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、N−アシルアミノ酸などが挙げられる。
これらは1種もしくは複数種を混合して使用することもでき、その使用量は、0.1〜5重量%程度が好ましい
顔料の分散性を良好なものとするために、アニオン、カチオン、ノニオン、両性の界面活性剤や、高分子樹脂を補助的に使用することができる。具体的には、高級脂肪酸、高級アルコール硫酸エステル塩類、脂肪酸硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸類、リン酸エステル類、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エステル類等のアニオン、ノニオン、カチオン性の界面活性剤や、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体樹脂などの顔料分散用の樹脂やオリゴマーなどが挙げられる。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
また、顔料を分散するには汎用されている一般的な方法を用いることが可能である。例えば、顔料と溶剤と分散剤を混合し、プロペラ撹拌機等で均一に撹拌した後、分散機で顔料を分散する。ロールミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー等の分散機はインキの水や有機溶媒の量、顔料濃度によって適宜選択する。
これらは単独で用いても良いし、2種以上組み合わせて用いても良い。
また、顔料を分散するには汎用されている一般的な方法を用いることが可能である。例えば、顔料と溶剤と分散剤を混合し、プロペラ撹拌機等で均一に撹拌した後、分散機で顔料を分散する。ロールミル、ボールミル、サンドミル、ビーズミル、ホモジナイザー等の分散機はインキの水や有機溶媒の量、顔料濃度によって適宜選択する。
その他必要に応じて、書き味の調整剤としての水、天然樹脂、合成樹脂、アニオン、カチオン、ノニオン、両性界面活性剤などの分散剤や、ベンゾトリアゾール、金属塩系、リン酸エステル系化合物などの防錆剤や、イソチアゾロン、オキサゾリジン系化合物などの防腐剤や、シリコン系、鉱物油、フッ素系化合物などの消泡剤や、グリセリン、ソルビタン系、多糖類、尿素、エチレン尿素またはこれらの誘導体などの湿潤剤や、アセチレングリコール、アセチレンアルコールおよびシリコン系界面活性剤などのレベリング性付与剤や、凍結防止剤、定着用樹脂としてのケトン樹脂などの従来公知のインキ用添加剤を併用することも可能である。
ただし、多量の水を添加したり、吸湿したりすると、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体との水素結合が阻害され、酸素除去効果の長期持続性を無くすので、インキ中の水分率は15重量%以下に抑えるのが好ましい。
ただし、多量の水を添加したり、吸湿したりすると、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレンひまし油と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体との水素結合が阻害され、酸素除去効果の長期持続性を無くすので、インキ中の水分率は15重量%以下に抑えるのが好ましい。
インキを製造するには、上記で分散した顔料と他の成分、例えば粘度調整用樹脂や溶剤、潤滑剤、水溶性多糖類等を混合し、ホモミキサー等の撹拌機にて均一になるまで溶解・混合することで得られるが、場合によって混合したインキをさらに分散機にて分散したり、得られたインキを濾過や遠心分離機に掛けて粗大粒子や不溶解成分を除いたりすることは何ら差し支えない。
以下、実施例及び比較例に基づき更に詳細に説明する。尚、各実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を表す。
(実施例1)
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 29.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例1)
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 29.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例2)
プリンテックス35(カーボンブラック、エボニック・デグサジャパン(株)製)
5.0部
VALIFAST VIOLET 1731 15.0部
SPILON YELLOW C−GNH 4.5部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 44.5部
フェニルセロソルブ 21.5部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 2.5部
エスレックBH3(ポリビニルブチラール、増粘剤、積水化学工業(株)製) 1.5部
ニッコール HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 2.0部
エピカテキン 1.0部
フォスファノールLP710(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 1.0部
アミート105(ポリオキシエチレンココナットアミン、(株)花王製) 0.5部
ニッコールTOP−0(トリオレイルリン酸、活性剤、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
上記成分のうち、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからプリンテックス35の全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
プリンテックス35(カーボンブラック、エボニック・デグサジャパン(株)製)
5.0部
VALIFAST VIOLET 1731 15.0部
SPILON YELLOW C−GNH 4.5部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 44.5部
フェニルセロソルブ 21.5部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 2.5部
エスレックBH3(ポリビニルブチラール、増粘剤、積水化学工業(株)製) 1.5部
ニッコール HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 2.0部
エピカテキン 1.0部
フォスファノールLP710(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 1.0部
アミート105(ポリオキシエチレンココナットアミン、(株)花王製) 0.5部
ニッコールTOP−0(トリオレイルリン酸、活性剤、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
上記成分のうち、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからプリンテックス35の全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例3)
SPILON RED C−GH(油性染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 16.5部
SPILON YELLOW C−GNH 4.3部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 29.8部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 24.8部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
エスレックBH−3 0.8部
エマノーンCH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、花王(株)製)
15.0部
α−トコフェロール 3.8部水 3.5部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
SPILON RED C−GH(油性染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 16.5部
SPILON YELLOW C−GNH 4.3部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 29.8部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 24.8部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
エスレックBH−3 0.8部
エマノーンCH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、花王(株)製)
15.0部
α−トコフェロール 3.8部水 3.5部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例4)
実施例1においてニッコールHCO−10を0.5重量部に減じその分フェニルセロソルブを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
実施例1においてニッコールHCO−10を0.5重量部に減じその分フェニルセロソルブを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
(実施例5)
hostaperm Blue b2g−d(c.i.pigment BLUE15:1、クラリアントジャパン(株)製) 10.0部
SPILON RED C−GH(油性染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 1.8部
VALIFAST BLUE 1603(C.I.DIRECT BLUE 86とC.I.BASIC BLUE 7の造塩染料、オリエント化学工業(株)製) 9.0部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 44.5部
フェニルセロソルブ 22.7部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 2.5部
エスレックBH3(ポリビニルブチラール、増粘剤、積水化学工業(株)製) 1.5部
ニッコール HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 5.0部
エピカテキン 0.5部
フォスファノールLP710(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 1.0部
アミート105(ポリオキシエチレンココナットアミン、(株)花王製) 0.5部
ニッコールTOP−0(トリオレイルリン酸、活性剤、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
上記成分のうち、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからHOSTAPERM BLUE B2G−Dの全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い青色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
hostaperm Blue b2g−d(c.i.pigment BLUE15:1、クラリアントジャパン(株)製) 10.0部
SPILON RED C−GH(油性染料、保土ヶ谷化学工業(株)製) 1.8部
VALIFAST BLUE 1603(C.I.DIRECT BLUE 86とC.I.BASIC BLUE 7の造塩染料、オリエント化学工業(株)製) 9.0部
3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール 44.5部
フェニルセロソルブ 22.7部
エスレックBL−1(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 2.5部
エスレックBH3(ポリビニルブチラール、増粘剤、積水化学工業(株)製) 1.5部
ニッコール HCO−5(ポリオキシエチレン(5)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 5.0部
エピカテキン 0.5部
フォスファノールLP710(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、東邦化学工業(株)製) 1.0部
アミート105(ポリオキシエチレンココナットアミン、(株)花王製) 0.5部
ニッコールTOP−0(トリオレイルリン酸、活性剤、日光ケミカルズ(株)製)
1.0部
上記成分のうち、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノールの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからHOSTAPERM BLUE B2G−Dの全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い青色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例6)
NOVOPERM RED F3RK70(C.I.Pigment Red 170、クラリアントジャパン(株)製) 5.0部
SPILON RED C−GH 13.2部
SPILON RED C−BH(油性染料、保土谷化学工業(株)製 0.8部
SPILON YELLOW C−GNH 3.8部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 33.0部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 33.1部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
エスレックBL−1 2.6部
エスレックBH−3 0.8部
エマノーンCH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、活性剤、花王(株)製) 0.9部
α−トコフェロール 1.8部
水 3.5部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからNOVOPERM RED F3RK70の全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
NOVOPERM RED F3RK70(C.I.Pigment Red 170、クラリアントジャパン(株)製) 5.0部
SPILON RED C−GH 13.2部
SPILON RED C−BH(油性染料、保土谷化学工業(株)製 0.8部
SPILON YELLOW C−GNH 3.8部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 33.0部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 33.1部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
エスレックBL−1 2.6部
エスレックBH−3 0.8部
エマノーンCH−25(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、活性剤、花王(株)製) 0.9部
α−トコフェロール 1.8部
水 3.5部
上記成分のうち、ジエチレングリコールモノメチルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を50℃で攪拌、混合溶解した後、これを室温まで放冷してからNOVOPERM RED F3RK70の全量を加え均一に混合した後ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い5回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例7)
SPILON RED C−GH 10.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 30.4部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 29.8部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
エスレックBH−3 0.8部
ニッコールHCO−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油、日光ケミカルズ(株)製) 10.0部
ジブチルヒドロキシアニソール 10.0部
水 6.5部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
SPILON RED C−GH 10.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 30.4部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 29.8部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
エスレックBH−3 0.8部
ニッコールHCO−60(ポリオキシエチレン(60)硬化ひまし油、日光ケミカルズ(株)製) 10.0部
ジブチルヒドロキシアニソール 10.0部
水 6.5部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例8)
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 3.0部
SPILON YELLOW C−GNH 12.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 45.6部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 35.2部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
エスレックBH−3 0.8部
ニッコールHCO−60(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 0.8部
ハイドロキノン 0.1部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
SPILON RED C−GH(油性染料、保土谷化学工業(株)製) 3.0部
SPILON YELLOW C−GNH 12.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 45.6部
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル 35.2部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
エスレックBH−3 0.8部
ニッコールHCO−60(ポリオキシエチレン(25)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 0.8部
ハイドロキノン 0.1部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例9)
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 14.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
水 15.0部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 14.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
水 15.0部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(実施例10)
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 13.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
水 16.0部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
VALIFAST VIOLET 1731(C.I.アシッドバイオレット17とメチン系塩基性染料との造塩体、オリエント化学工業(株)製) 20.0部
SPILON YELLOW C−GNH(インドリノン系塩基性染料と酸性物質の造塩体、保土谷化学工業(株)製) 5.6部
イソプロピルグリコール 18.0部
ジエチレングリコールモノメチルエーテル 13.7部
フェニルセロソルブ 21.4部
フォスファノールLB400(ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、活性剤、東邦化学工業(株)製) 1.5部
ナイミーンL201(ポリエチレングリコール−1ラウリルアミン、日油(株)製)
1.0部
ニッコールHCO−10(ポリオキシエチレン(10)硬化ひまし油、日光ケミカルズ
(株)製) 1.0部
ステアリン酸アスコルビル 0.5部
エスレックBH−3(ポリビニルブチラール、積水化学工業(株)製) 1.3部
水 16.0部
上記成分を70℃で3時間攪拌してボールペン用油性インキを得た。
(比較例1)
実勢例1においてステアリン酸アスコルビルを抜いてその分イソプロピルグリコールを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
実勢例1においてステアリン酸アスコルビルを抜いてその分イソプロピルグリコールを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
(比較例2)
実施例1においてニッコールHCO−10を抜いてその分イソプロピルグリコールを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
実施例1においてニッコールHCO−10を抜いてその分イソプロピルグリコールを添加した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
(比較例3)
実施例2においてニッコールHCO−5の代わりにニッコールBO7V(ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)を使用した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
実施例2においてニッコールHCO−5の代わりにニッコールBO7V(ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)を使用した以外は同様に為してボールペン用油性インキを得た。
(比較例4)
実施例3においてエマノーンCH−25の代わりにニッコールMYL−10(ポリエチレングリコール(10)ラウリルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)を用いた以外は同様に為しボールペン用油性インキを得た。
実施例3においてエマノーンCH−25の代わりにニッコールMYL−10(ポリエチレングリコール(10)ラウリルエーテル、日光ケミカルズ(株)製)を用いた以外は同様に為しボールペン用油性インキを得た。
以上、実施例、比較例で得たインキについて、下記の試験を行った。結果を表1に示す。
(試験用油性ボールペンの作製)
上記実施例1〜8及び比較例1〜4で得たボールペン用油性インキを市販の油性ボールペン(ビクーニャ、製品符号 BX157、ぺんてる(株)製(ボール径0.7mm))と同構造の筆記具に0.2g充填し、遠心機にて遠心力(1000rpm、5分間)を加えてインキ中の気泡を脱気して、試験用ボールペンを作製した。
(試験用油性ボールペンの作製)
上記実施例1〜8及び比較例1〜4で得たボールペン用油性インキを市販の油性ボールペン(ビクーニャ、製品符号 BX157、ぺんてる(株)製(ボール径0.7mm))と同構造の筆記具に0.2g充填し、遠心機にて遠心力(1000rpm、5分間)を加えてインキ中の気泡を脱気して、試験用ボールペンを作製した。
初期筆記試験
荷重150g、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°で筆記用紙A(JIS P3201)に筆記試験機(WRITING TESTER MODEL TS−4G−10 SEIKI KOGYO LAB.製)で100m連続筆記した試験サンプル(n=3)を14日間室温放置した後再度同条件で50m連続筆記したときの筆跡のかすれの有無を目視で確認した。
荷重150g、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°で筆記用紙A(JIS P3201)に筆記試験機(WRITING TESTER MODEL TS−4G−10 SEIKI KOGYO LAB.製)で100m連続筆記した試験サンプル(n=3)を14日間室温放置した後再度同条件で50m連続筆記したときの筆跡のかすれの有無を目視で確認した。
経時後筆記試験
試験サンプル(n=3)を50℃に1ヶ月放置後室温に戻して荷重150g、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°で筆記用紙A(JIS P3201)に筆記試験機(WRITING TESTER MODEL TS−4G−10 SEIKI KOGYO LAB.製)で100m連続筆記し、これを14日間室温放置した後再度同条件で50m連続筆記したときの筆跡のかすれの有無を目視で確認した。
試験サンプル(n=3)を50℃に1ヶ月放置後室温に戻して荷重150g、筆記速度7cm/sec、筆記角度70°で筆記用紙A(JIS P3201)に筆記試験機(WRITING TESTER MODEL TS−4G−10 SEIKI KOGYO LAB.製)で100m連続筆記し、これを14日間室温放置した後再度同条件で50m連続筆記したときの筆跡のかすれの有無を目視で確認した。
以上、詳細に説明したように本発明の油性ボールペンインキは初期及び長期経時したものも連続筆記したときに筆記途中での筆跡のカスレが少ない優れた油性ボールペン用インキである。
実施例1と比較例1及び2において実施例1は初期及び経時後のカスレ個数が0個及び0.3個と少なく、比較例1では初期及び経時後はいずれも13.0個とカスレ個数が多い。また、比較例2を見ると初期のカスレ個数が4.0個とやや多い程度だが、経時後のカスレ個数は11.0個とかなり多い。これから、ステアリン酸アスコルビルのような酸素消費剤が入っていると筆記でのカスレ個数が少なく、ポリオキシエチレン硬化ひまし油を併用するとステアリン酸アスコルビルの初期及び経時後の筆記時のカスレ抑制効果が持続するようになることが判る。
実施例2と比較例3において実施例2は初期及び経時後のカスレ個数は0個であり比較例3のカスレ個数は初期は4.5個とやや多い程度であるが経時後は10個と多くなっており、併用する活性剤としてポリオキシエチレン硬化ひまし油はエピカテキンの酸素との不必要な反応を抑制するためポリオキシエチレンオレイルエーテルのような活性剤と比べエピカテキンの初期及び経時後の筆記時のカスレを抑制する効果の持続性を高めていることが判る。
同様に実施例3と比較例4でもポリオキシエチレン硬化ひまし油はポリオキシエチレンラウリルエーテルと比べα−トコフェロールが初期及び経時後の筆記時のカスレを抑制する効果の持続性を高めることが判る。
実施例6のようにポリオキシエチレンひまし油を用いても実施例3同様にα−トコフェロールの酸素を消費する効果が持続し、初期及び経時後の筆記時のカスレを抑制することが判る。
実施例6のようにポリオキシエチレンひまし油を用いても実施例3同様にα−トコフェロールの酸素を消費する効果が持続し、初期及び経時後の筆記時のカスレを抑制することが判る。
実施例7及び8のようにジブチルヒドロキシアニソール、ハイドロキノンのような化合物も同様に初期及び経時後の筆記時のカスレの発生を抑制出来、ポリオキシエチレン硬化ひまし油が経時後もジブチルヒドロキシアニソール、ハイドロキノンのカスレ発生抑制効果を格段に持続させるよう働いていることが判る。ただし、実施例8のように酸素除去剤の添加量が0.1重量%と少ないと添加量が0.5重量%以上の実施例1〜5と比べるとカスレ個数はやや多い結果となる。
さらに、実施例1と9と10の比較及び実施例3と6の比較でインキ中の水分量が多くなるに従って初期のカスレ個数の発生が少し多くなるがそれにも増して経時後の発生が多くなる。特に実施例10のようにインキ中の水分量が16重量%になると初期はそれほどでもないが経時後のカスレ個数が多くなり比較例2のポリオキシエチレン硬化ひまし油を併用しないものに近いカスレ個数を発生し、水はポリオキシエチレン硬化ひまし油およびポリオキシエチレンひまし油がα−トコフェロールやステアリン酸アスコルビルのカスレ抑制効果の持続性を阻害することが判る。
ここで、実施例1〜10においてステアリン酸アスコルビルなどの酸素消費剤とポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油の比率が0.5〜10の範囲では初期及び経時後のカスレ個数が少なく、ポリオキシエチレン硬化ひまし油またはポリオキシエチレンひまし油がステアリン酸アスコルビルなどの酸素消費剤のカスレ抑制効果の持続性を高めることが判る。
Claims (1)
- 少なくとも、着色剤と、アスコルビン酸、トコール、ポリフェノール、ピリドキシン、芳香環に直接結合した水酸基を1個〜3個有するベンゼン(フェノールを除く)、トルエン、アニソール及びこれらの誘導体から選ばれる1種若しくは2種以上の混合物と、ポリオキシエチレン硬化ひまし油又はポリオキシエチレンひまし油とを含有するボールペン用油性インキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010267704A JP2012116945A (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | ボールペン用油性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015067758A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | ぺんてる株式会社 | ボールペン用油性インキ |
JP2017048317A (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具用油性インク組成物 |
-
2010
- 2010-11-30 JP JP2010267704A patent/JP2012116945A/ja active Pending
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