JP2012116395A - 車載機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力で走行する車両に搭載された車載機器において、バッテリー充電時の電力料金に基づいて電力走行時のコストを算出する電力走行コスト算出部と、バッテリー充電時のガソリン価格に基づいてガソリンをエネルギー源にして走行したときのコストを推定するガソリン走行コスト推定部と、を備え、電力走行時のコスト61とともに、ガソリン走行時の推定コスト62を表示する。
【選択図】図4
Description
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、電力で走行する車両のエネルギー効率の良さをわかりやすく表示することができる車載機器を提供することを目的とする。
<第一実施形態>
図1は、本発明を適用した実施形態に係る車載機器1の機能的構成を示すブロック図である。車載機器1は、図示は省略したが、バッテリーに充電された電力により電気モーターを駆動させて走行する車両に搭載される。車載機器1が搭載される車両は、自動車や自動二輪車を含む広義の車両を意味する。車載機器1は、制御部10と、走行距離検出部(走行距離検出手段)11と、位置検出部29、速度検出部12と、表示部13と、入力部14と、ガソリン価格取得部15と、記憶部16と、電力料金取得部27と、電力料金算出部28と、電力走行コスト算出部17と、残電力検出部18と、ガソリン走行コスト推定部19と、回収コスト算出部20と、を備える。
位置検出部29は、GPS衛星からの信号を受信するGPS受信機を備え、GPS受信機で受信した信号に基づいて車両の位置を算出する。車載機器1は、地図データ35と、位置検出部29で検出される車両の現在位置とに基づいてナビゲーションを行うナビゲーション装置であっても良い。
入力部14は、車載機器1に設けられたキーパッド36と、表示部13の表示パネルに重ねて配設されたタッチパネル37を備え、ユーザーのキーパッド36や、タッチパネル37に対する操作を検出して制御部10に出力する。また、入力部14は、図示は省略したが、リモートコントローラーを備える構成としても良い。
記憶部25には、上述した地図データ32、走行経路データ33、走行距離データ31、走行速度データ34、と共に、充電料金データ38、電力料金データ39、ガソリン価格データ40、ガソリン燃費データ41、乗車人数データ42、電力走行コストデータ45、ガソリン走行推定コストデータ46、車両価格データ47が記憶される。
電力料金データ39には、家庭用電源を利用してバッテリーを充電した場合の、充電時間毎の単位電力量あたりの電力料金が記憶されている。例えば、充電時間が朝7時から夜11時の間である場合に適応される昼間電力料金と、充電時間が夜11から朝7時までの間である場合に適応される夜間電力料金とが電力料金データ39に記憶されている。電力料金データ39に記憶されているデータはユーザーによって書き換え自在であり、例えば家庭用自家発電装置等で発電した電力を用いてバッテリーに充電を行う場合等に、入力部14を介して単位電力量あたりの電力料金を書き換えることができるように構成されている。
乗車人数データ42には、今回の走行時に車両に乗車している人数が記憶される。乗車人数データ42に記憶される乗車人数は、車両の走行開始時に、ユーザーによって入力部14を介して入力される。乗車人数データ42に記憶される車両の乗車人数は、或いは、車両に搭載した不図示のセンサーで検出して、制御部10を介して乗車人数データ42に記憶される構成としても良い。
電力料金取得部27は、取得したバッテリーに充電した電力の単位電力量当たりの電力料金を制御部10に出力する。制御部10は、電力料金取得部27から入力された単位電力量当たりの電力料金を電力料金算出部28に出力する。
電力走行コスト算出部17は、また、算出した電費と、制御部10を介して電力料金算出部28から電力走行コスト算出部17に入力される単位電力量当たりの電力料金とから、単位走行距離当たりの電力料金を算出する。例えば、単位電力量あたりの車両の走行距離が10Km/kWhで、単位電力量当たりの電力料金が11.5円/kWhである場合には、単位走行距離当たりの電力料金は11.5円/kWh÷10Km/kWh=1.15円/Kmと算出される。
電力走行コスト算出部17は、算出した電費と、単位走行距離当たりの電力料金と、日ごとの一日のトータルの走行コストと、を制御部10に出力する。制御部10は、入力された電力走行コスト算出部17の算出結果を表示部13の表示パネル35に表示することが可能である。制御部10はまた、日ごとにその日1日の走行コストを記憶部16の電力走行コストデータ45に記憶する。
詳述すると、制御部10は、入力部14を介してユーザーによって指定された月の1か月分の日ごとの1日の電力走行示のコストを電力走行コスト算出部17に入力する。電力走行コスト算出部17は、入力された1か月分の日ごとの1日の電力走行時のコストを加算して、月ごとのトータルの電力走行時のコストを求める。
その月の、その日までのトータルの電力走行時のコストは、その月の月初めの日から、その日までの日ごとの1日の電力走行時のコストを加算することで求めることができる。
電力走行コスト算出部17は、算出した月ごとのトータルの走行コストを制御部10に出力する。制御部10は、入力された月ごとのトータルの走行コストを表示部13の表示パネル35に表示することが可能である。
車載機器1が搭載されている車両と走行状態が近似するガソリン自動車の推定のガソリン燃費は、制御部10によって、ガソリン燃費データ41から抽出される。制御部10は、この車両の走行状態を反映したガソリン走行時の推定燃費と、ガソリン価格データ40に記憶されているガソリン価格と、走行距離データ31に記憶されている日ごとの1日のトータルの走行距離とをガソリン走行コスト推定部19に入力する。ガソリン走行コスト推定部19は、制御部10を介して入力されるこれらのデータをもとにガソリン走行時のコストを推定する。
その月の、その日までのトータルのガソリン走行時の推定コストは、その月の月初めの日から、その日までの日ごとの1日のガソリン走行時の推定コストを加算することで求めることができる。
ガソリン走行コスト推定部19は、推定した月ごとのトータルのガソリン走行時の推定コストを制御部10に出力する。制御部10は、入力された月ごとのトータルのガソリン走行時のトータルの推定コストを表示部13の表示パネル35に表示することが可能である。
制御部10は、バッテリーへの充電が開始されたことを検出すると(ステップS1:Yes)、バッテリーに充電する電力の電力料金と、充電時現在のガソリン価格とを取得するために電力料金取得部27及びガソリン価格取得部15を制御する(ステップS2)。制御部10は、電力料金取得部27及びガソリン価格取得部15を制御するすると共に、残電力検出部18で検出されるバッテリーの充電開始時のバッテリーの残電力量と、充電料金データ38にすでに記憶されている今回の充電開始前のバッテリーの残電力の単位電力量当たりの電力料金とを取得して、電力料金算出部28にこれらを入力する。制御部10は、バッテリーの充電が終了するまで待機する(ステップS3:No)。
この構成によれば、月ごとの電力走行時のコスト63と、月ごとのガソリン走行時の推定コスト64とがともに表示されるため、ユーザーは、月ごとの電力で走行する車両の走行コスト63と、この車両をガソリンをエネルギー源にして走行したときの月ごとの推定コスト64とを比較することができ、電力で走行する車両のエネルギー効率の良さを認識して、お得感を感じることができる。
この構成によれば、ユーザーは、車両のエネルギー源がガソリンから電力に変わったことで節約できたコストで、電力で走行する車両の購入にあたってユーザーが費やした初期投資を回収できていることを感じることができるため、ユーザーの、電力で走行する車両に対する満足感を向上させることができる。
次に、第二実施形態について説明する。なお、以下の説明について、上述した第一実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、電力をエネルギー源として走行する車両3に搭載された車載機器1Bは、無線基地局5を介してインターネットや移動通信網等の通信ネットワーク6に接続可能に構成される。車載機器1Bは、この通信ネットワーク6を介して外部サーバー2と、ガソリンをエネルギー源として走行する他車両4に搭載された通信端末50と通信可能に構成される。図7には、説明を簡略化するために、車両3と他車両4とをそれぞれ一台ずつ図示したが、外部サーバー2は、複数台の車両と同時に通信可能に構成されている。
図8に示すように、車載機器1Bは、制御部10と、通信部15Bと、入力部14と、表示部13と、走行距離検出部11と、速度検出部12と、残電力検出部18と、位置検出部29と、電力走行コスト算出部17と、ガソリン走行コスト推定部19と、電力料金取得部27と、電力料金算出部28と、記憶部16とを備える。走行距離検出部11、速度検出部12、残電力検出部18、位置検出部29を含む車両3の各部に設けられた不図示のセンサーの検出結果(プローブデータ)、及び、入力部14を介してユーザーから入力される情報は、制御部10の制御の下、車両3の走行状態として、車両3の識別情報と共に、通信部15Bを介して、外部サーバー2に送信される。車両3の識別情報には、記憶部16に記憶された車両或いは車載機器の識別情報43が用いられる。車両3の走行状態には、また、前回の車両3のバッテリーへの充電を行った日時が含まれる。
制御部21は、特定した他車両4から受信した、他車両4のガソリン走行時のコストに係る情報、例えば、単位ガソリン消費量当たりの走行距離を、通信部23を介して、車両3に搭載された車載機器1Bに送信する。制御部21はまた、車両3から受信した、車両3の前回のバッテリーへの充電を行った日時に基づいて、記憶部22のガソリン価格24からバッテリー充電時のガソリン価格を抽出し、このガソリン価格を通信部23を介して、車両3に搭載された車載機器1Bに送信する。
この構成によれば、バッテリーに充電する電力の電力料金が充電する場所、及び、充電する時間で異なる場合においても、バッテリーに充電した電力の正確な電力料金を電費の算出に用いることができる。
また、車両3に走行状態が近似する他車両4のガソリン走行時のコストに係る情報に基づいて車両3のガソリン走行時の推定コストを推定するため、車両3の電力走行時のコストの比較対象となるガソリン走行時の推定コストをより正確に求めることができる。
また、本実施形態では、車両の走行状態を車両の速度変化、走行経路上の勾配、走行時の乗車人数としたが、これらの他に、車両の空調システムの状態を走行状態に含む構成として、ガソリン走行をする車両と、電力走行をする車両との、空調システムの稼働とエネルギー消費率の関係の違いを考慮して、電力走行時のコストと、ガソリン走行時の推定コストとを求める構成としても良い。
3 車両
4 他車両
10 制御部
13 表示部
15 ガソリン価格取得部
17 電力走行コスト算出部
19 ガソリン走行コスト推定部
27 電力料金取得部
61 電力走行時のコスト
62 ガソリン走行時の推定コスト
Claims (4)
- 電力で走行する車両に搭載された車載機器において、
電力走行時のコストを算出する電力走行コスト算出部と、
ガソリンをエネルギー源にして走行したときのコストを推定するガソリン走行コスト推定部と、を備え、
電力走行時のコストとともに、ガソリン走行時の推定コストを表示することを特徴とする車載機器。 - 前記ガソリン走行コスト推定部は、
自車両の周辺を走行する他車両から受信したガソリン走行時のコストに係る情報に基づいて、自車両のガソリン走行時のコストを推定することを特徴とする請求項1に記載の車載機器。 - 前記電力走行コスト算出部は、
前記車両のバッテリーの充電時の電力料金に基づいて電力走行時のコストを算出し、
前記ガソリン走行コスト推定部は、
前記車両のバッテリーの充電時のガソリン価格に基づいてガソリン走行時の推定コストを求めることを特徴とする請求項1または2に記載の車載機器。 - 前記ガソリン走行コスト推定部は、
前記車両の走行状態を反映してガソリン走行時のコストを推定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車載機器。
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