JP2012114064A - 複合集電体を備えた燃料電池モジュール - Google Patents

複合集電体を備えた燃料電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2012114064A
JP2012114064A JP2011063615A JP2011063615A JP2012114064A JP 2012114064 A JP2012114064 A JP 2012114064A JP 2011063615 A JP2011063615 A JP 2011063615A JP 2011063615 A JP2011063615 A JP 2011063615A JP 2012114064 A JP2012114064 A JP 2012114064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current collector
fuel cell
cell module
auxiliary
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011063615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5422590B2 (ja
Inventor
Jan-Dee Kim
潺 岱 金
Jun-Won Suh
▲俊▼ 源 徐
Seung-Tae Lee
承 泰 李
Ho-Jin Kweon
鎬 眞 權
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung SDI Co Ltd
Original Assignee
Samsung SDI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Samsung SDI Co Ltd filed Critical Samsung SDI Co Ltd
Publication of JP2012114064A publication Critical patent/JP2012114064A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5422590B2 publication Critical patent/JP5422590B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/12Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte
    • H01M8/1213Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte characterised by the electrode/electrolyte combination or the supporting material
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0204Non-porous and characterised by the material
    • H01M8/0223Composites
    • H01M8/0228Composites in the form of layered or coated products
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0204Non-porous and characterised by the material
    • H01M8/0206Metals or alloys
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0204Non-porous and characterised by the material
    • H01M8/0215Glass; Ceramic materials
    • H01M8/0217Complex oxides, optionally doped, of the type AMO3, A being an alkaline earth metal or rare earth metal and M being a metal, e.g. perovskites
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/0247Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors characterised by the form
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】複合集電体を備えた燃料電池モジュールを提供する。
【解決手段】中空筒状に形成され、中心軸から径方向外側に第1電極層、電解質層、及び第2電極層を備える単位セルと、金属材料でメッシュ状または導線状に形成され、前記第2電極層の外周面に備えられる集電体と、セラミック材料で粉末状に形成され、前記集電体の表面に付着する補助集電体とを備える、複合集電体を備えた燃料電池モジュールである。すなわち、金属及びセラミック材料を同時に用いて集電手段を構成することにより、単一の材料を用いた場合に発生し得る欠点を補い、各材料の利点を集めてより効率よく燃料電池を構成することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、複合集電体を備えた燃料電池モジュール及び補助集電体の形成方法に関し、具体的には、複合材料を用いることにより、耐酸化性などの化学的安定性及び集電効率の向上を同時に図ることができる複合集電体を備えた燃料電池モジュール及び補助集電体の形成方法に関する。
電解質の種類により、燃料電池は、様々な種類に分けられる。この燃料電池は、出力範囲や使用用途などが多様で、目的に応じて適切な燃料電池を選択することができ、なかでも、固体酸化物燃料電池(SOFC)は、相対的に電解質の位置制御が容易で、電解質の位置が固定されているため、電解質が枯渇する危険性がなく、腐食性が弱く、素材の寿命が長いという利点により、分散発電用、商業用及び家庭用として注目されている。
集電体は、SOFCスタックを製造するための核心材料である。SOFCに用いられる集電体は、電気的接続のための高い電気伝導度、空気極及び燃料極の雰囲気内での化学的安定性、SOFCセルの構成要素との熱膨張係数の一致、必要な場合は、スタックを支持するための機械的強度の加工容易性や価格経済性などが求められる。
このようなSOFCにおいて、最近、セラミック系及び金属系の材料が集電体として用いられる傾向にある。ただし、セラミック系及び金属系は、各材料の特性上、利点・欠点がある。
日本国特開1993−326000号公報 日本国特許第3108256号公報 日本国特許第3894103号公報 日本国特開1995−094198号公報
本発明の目的としては、各材料の欠点を相互補うように、金属とセラミックを同時に用いた、複合集電体を備えた燃料電池モジュール及び補助集電体の形成方法を提供することである。
これとともに、本発明の目的としてはは、集電体と燃料電池の単位セルとの接着力を向上させる、複合集電体を備えた燃料電池モジュール及び補助集電体の形成方法を提供することである。
本発明による複合集電体を備えた燃料電池モジュールは、単位セルと、集電体と、補助集電体とを備える。
単位セルは、中空筒状に形成され、中心軸から径方向外側に第1電極層、電解質層、及び第2電極層を備える。集電体は、金属材料でメッシュ状または導線状に形成され、前記第2電極層の外周面に備えられる。補助集電体は、セラミック材料で粉末状に形成され、前記集電体の表面に付着する。
また、前記補助集電体は、前記第2電極層の外周面にさらに付着可能である。
また、補助集電体を構成する粉末状のセラミック材料は、電子が移動可能にそれぞれ接触することができる。
また、前記集電体は、Ag、フェライト系Fe−Cr金属、Ni系合金、及びCr系合金から選択される少なくとも1つを主成分とすることができる。
また、前記補助集電体は、LaCrO系セラミックを主成分とすることができる。この場合、前記補助集電体は、30%〜50%の孔隙率を有するように形成可能である。
一方、前記第2電極層が空気極の場合、前記補助集電体は、LaMnO及びLaCoO系セラミックを主成分とすることができる。この場合、前記補助集電体は、50%以下の孔隙率を有するように形成可能である。
本発明による補助集電体の形成方法は、集電体が巻線された単位セルに上記した複合集電体を備えた燃料電池モジュールにおける補助集電体を形成するための方法であって、以下のステップを含むことができる。(a)ステップでは、セラミック材料を粉末状に加工する。(b)ステップでは、前記粉末状のセラミック材料を集電体の表面に付着する。(c)ステップでは、500℃〜600℃で熱処理し、前記粉末状のセラミック材料を固結させる。
また、(b)ステップでは、前記粉末状のセラミック材料を単位セルの外周面に備えらる電極にさらに付着させることができる。
本発明によれば、セラミック材料の特性により、単一の金属集電体を用いる場合に比べて、耐酸化性が向上し、燃料電池の寿命を増加させるという効果を得ることができる。
また、本発明によれば、主な集電材料として金属材料を用いることにより、単一のセラミック集電体を用いる場合に比べて、集電構造の加工性が向上し、熱伝導度が増加し、スタックの温度分布が均一になることにより、燃料電池の効率が向上し、電気伝導度が高く、集電効率が向上するという効果を得ることができる。
すなわち、本発明は、金属及びセラミック材料を同時に用いて集電体を構成することにより、単一の材料を用いた場合に発生し得る欠点を補い、各材料の利点を集めてより効率よく燃料電池を構成することができる。
また、本発明の一構成によれば、金属集電体に空気極の成分として用いられるLaMnO及びLaCoO系セラミック粉末を塗布することにより、単位セル表面のイオン分布を均一にし、構造的安定性を高めるなどの効果を得ることができる。
また、補助集電体の固結に用いられたバインダーを気化させて除去することにより、補助集電体の孔隙率を向上させることができる。
本発明の一実施形態による単位セル及び集電構造を示す斜視図である。 図1の単位セル及び集電構造を単位セルの中心軸に沿って切断した横断面図である。 本発明の一実施形態による補助集電体が金属集電体上に塗布された状態を示す斜視図である。 図3の単位セル及び集電構造を単位セルの中心軸に沿って切断した横断面図である。 本発明の一実施形態における補助集電体が金属集電体及び単位セルの外周面に塗布された状態を示す斜視図である。 図5の単位セル及び集電構造を単位セルの中心軸に沿って切断した横断面図である。
以下、添付した図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。各実施形態を通して同一の図面符号は同一の部材を指し示す。
一般的な燃料電池は、燃料を改質して供給する燃料変換器(改質器及び反応器)と、燃料電池モジュールとから構成される。ここで、燃料電池モジュールは、化学的エネルギーを電気化学的な方法により電気エネルギーと熱エネルギーとに転換する燃料電池スタックを含むアセンブリである。すなわち、燃料電池モジュールは、燃料電池スタックと、燃料、酸化物、冷却水、排出物などが移動する配管システムと、スタックにより生産された電気が移動する配線と、スタックの制御あるいはモニタリングのための部分と、スタックの異常状態発生時における措置のための部分などを含む。
本発明の一実施形態は、なかでも、単位セルにおいて、酸化反応によって発生した電子を外部導線と接続して伝達する部分である集電体及び単位セルの構造に関する。以下、本発明の一実施形態について具体的に説明する。
単位セル100を図1及び図2に示す。図2は、図1のV1−V1’断面図である。
単位セル100は、図1に示すように、中空の円筒状に形成されるが、中空の多角筒状に形成されていてもよい。また、単位セル100は、中心軸から外部に向かって3つの層に分けられる。最内層101と最外層103は電極層であり、両電極層の間には電解質層102が備えられる。このとき、目的に応じて、最内層101に燃料極、最外層103には空気極が形成されてもよく、逆に、最外層103に燃料極、最内層101に空気極が形成されてもよく、本発明の一実施形態の場合には、両方とも含む。また、必要な場合、上述した3つの層の間に中間層(図示せず)をさらに備えることもできる。中間層(図示せず)は、隣接する2層の成分を混合してなる層であって、両層の付着力及び構造的安定に寄与するようになる。
集電体110は、一例として、ワイヤ状に形成され、単位セル100の外周面に巻線される。一方、本発明の一実施形態における集電体110は、主な材料が金属で形成されたことに特徴があることから、単位セルの外部に多様な形態を備えることができ、本実施形態のように、導線形状に限定されない。すなわち、集電体110は、図3に示したもの以外にも、金属材料でメッシュ形状などで構成されてもよい。
集電体110の材料は、大きく、セラミック系と金属系とに分けられる。各材料ごとに利点・欠点が分かれるために、一般的には目的に合った特性の材料を決定して使用する。固体酸化物燃料電池(SOFC)の集電体110として主に用いられる材料の種類別の利点・欠点を、下記の表1に示し、比較する。
Figure 2012114064
表1に示すように、セラミック集電体の最も代表的な材料としては、ペロブスカイト構造を有するLaCrO系化合物である。この材料は、燃料極と空気極の環境ともにおいて高い電気伝導度を示し、セルの構成要素との熱膨張係数の適合性が優れており、安定性も確保され、高温型SOFCの集電体材料として幅広く用いられ、目的に応じて、CaやSrなどのアルカリ土金属を添加して使用したりもする。
セラミックは、高温での電気的・化学的安定性は非常に優れているものの、脆性が高く、加工性に劣り、特に、価格が非常に高い。
セラミック集電体と比較して、金属集電体は、加工性、経済性などの利点のほか、熱伝導度が優れてスタックの温度分布が均一になり、機械的強度が優れており、ガス透過がなく、電気伝導度が高いという利点がある。しかし、金属集電体は、高温での使用により、SOFCの空気極雰囲気において表面に酸化物が形成され、接触抵抗が急激に増加し、化学的不安定性により電極を汚染させ、特に、空気極活性を低下させるという欠点がある。
<実施例1>
これら材料の利点を集めて欠点を補うために、図3及び図4に示すような複合集電体を提案するにいたった。図4は、図3のV2−V2’断面図である。
本実施例における集電体の構成は、集電体110と、補助集電体120とに分けられる。
集電体110は、金属材料の導線で作製され、単位セル100の外周面に巻線される。集電体の直径は、0.5mm〜2mmの範囲内で決定されるようにする。0.5mm以下の場合は、集電体110の製造時に、巻線工程回数が多くなり、実際の集電のための断面積が小さいため、高電流では、単位面積あたりに流れる電流が多くなり、熱の発生による電流の損失が大きくなってしまうことがある。2mm以上の直径で製造される場合は、集電体110の体積対比の表面積が減少し、集電効率が低下することがある。結局、前述したように、作業性及び集電効率を考慮して集電体110の強度を考慮すると、集電体110の直径が1mm程度となるように製造することが好ましい。
補助集電体120は、セラミック材料で粉末状に作製される。補助集電体120は、バインダーを用いて集電体110の表面に密着する。その後、500℃〜600℃の温度で熱処理する。熱処理ステップにおいて、補助集電体は集電体110の表面に堅く固結し、バインダーは気化して除去される。バインダーが除去されることで、補助集電体120粉末の粒子間の追加的な孔隙率をさらに確保することができる。補助集電体120を構成する粒子の各々は、電子が移動可能に互いに連結されることが好ましい。
一方、図4に示すように、補助集電体120は、集電体110上にのみ付着している補助集電体120bと、集電体110及び第2電極層103の間に挟まれて両表面に接触している補助集電体120aとに分けられる。このうち、集電体110と第2電極層103の両側の表面に接触している補助集電体120aは、酸化防止作用のほか、集電効率を向上させる役割をさらに果たすようになる。
また、補助集電体120は、燃料及び空気が供給できるように孔隙が形成されることが好ましい。特に、塗布時、セラミック粉末の各粒子による孔隙率が30%〜50%となるように形成することが好ましい。セラミック粉末の各粒子による孔隙率が30%未満の場合は、酸素または燃料が電極層に到達する確率がそれだけ減少するため、燃料電池の効率が低下することがあり、上述した孔隙率が50%超過の場合は、集電体110が酸化するのを十分に防止できなくなることがある。
また、補助集電体120を構成するセラミック粉末は、集電体110の表面に安定的に付着させるため、その直径が数μm〜数十μmとなるように製造することが好ましく、集電効率を考慮して、特に、20μm以下に形成することが好ましい。
集電体110及び補助集電体120の材料について具体的に説明する。
集電体は、電子とイオンのうち、電子のみを選択的に単位セル100の外部に移動させるため、イオン伝導度は低く、電気伝導度は高い特性を有する材料を用いて構成することが好ましい。この特性を満たす材料としては、一例として、LaCrO系セラミックと、Ag、フェライト系Fe−Cr金属、Ni系合金、Cr系合金等がある。本実施例では、前述したように、集電体110としては、金属、特に、Ag、フェライト系Fe−Cr金属、Ni系合金、及びCr系合金から選択される少なくとも1つを用いることが好ましく、補助集電体としては、LaCrO系セラミックを用いることが好ましい。一般的に、空気極側には、酸化されにくい雰囲気が設けられており、金属材料、特に、Ni系合金またはフェライト系Fe−Cr金属からなる集電体を使用することは難しい。しかし、本発明の一実施形態では、補助集電体120が酸化を防止する役割を果たすため、空気極側にも金属材料の集電体110を備えることができる。
<実施例2>
別の実施例を図5及び図6に示す。図6は、図5のV3−V3’断面図である。本実施例は、図5及び図6に示すように、単位セル100の外周面にも補助集電体120が付着する場合である。
単位セル100の外周面上に塗布される補助集電体120も、実施例1の補助集電体120と同じ範囲内で物理的化学的特性が決定されることができる。ただし、セラミック材料の特性により、酸素または燃料の透過率を調整するため、集電体110上に固結したセラミック粉末と、単位セル100の外周面上に固結したセラミック粉末粒子が形成する孔隙率を異なって設定することは可能である。
<実施例3>
補助集電体の材料に関する別の実施例を説明する。
燃料電池の特性上、各構成の材料の選択は制限されることがある。燃料極と空気極は、それぞれ燃料ガスと酸素がよく拡散して入れるように多孔質であることが好ましい。また、燃料極と空気極は、高い電気伝導度と高いイオン伝導度を兼ね備えることが好ましい。例えば、燃料極がNiO−YSZで形成される場合、NiOが還元し、Niが構成するネットワークは、電子の通過する通路となり、YSZは、イオン伝導の通路となる。集電体の場合は、電子とイオンのうち、電子のみを単位セル100の外部に移動させるため、イオン伝導度は低く、電気伝導度は高い特性を有する材料を用いて構成することが好ましい。
本実施例では、補助集電体120の材料に、空気極の材料として主に用いられるLaMnO及びLaCoO系セラミックを使用する。LaMnO及びLaCoO系セラミックの場合、イオン伝導度が高く、単一成分の集電体材料としては十分な特性を得られないことがあるが、本実施例ように、補助集電体が直接外部回路などと接続することなく、金属集電体の集電の補助的な役割を果たすのにとどまる場合は、このようなイオン伝導度が集電効率に影響を及ぼさず、むしろ空気極の面積を拡大するという効果を得ることができ、イオン分布を均一にすることができる。
すなわち、空気極の材料と類似した成分のセラミック材料を補助集電体の形成に用いることにより、集電体と単位セルとの付着力を向上させることができ、イオン伝導度も向上させることができる。また、空気極の材料と類似の材料を用いることにより、動作時に熱膨張率による破断の可能性も低減することができる。
また、この場合、LaCrO系セラミックを用いた場合に比べてイオン伝導度も向上させることができ、空気極の材料と類似の材料で形成されているため、セラミック粒子による孔隙率が実施例1に比べてより小さいか、最初から孔隙が形成されていない場合でも、実施例1と同等の集電効率を示すことができる。
100:単位セル
101:第1電極層
102:電解質層
103:第2電極層
110;集電体
120;補助集電体

Claims (11)

  1. 中空筒状に形成され、中心軸から径方向外側に第1電極層、電解質層、及び第2電極層を備える単位セルと、
    金属材料でメッシュ状または導線状に形成され、前記第2電極層の外周面に備えられる集電体と、
    セラミック材料で粉末状に形成され、前記集電体の表面に付着する補助集電体とを備える、複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  2. 前記補助集電体は、前記第2電極層の外周面にさらに付着する、請求項1に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  3. 前記補助集電体を構成する粉末状のセラミック材料は、電子が移動可能に接触する、請求項1または2に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  4. 前記集電体の直径は、0.5mm〜2mmである、請求項1から3のいずれか1項に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  5. 前記集電体は、Ag、フェライト系Fe−Cr金属、Ni系合金、及びCr系合金からなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  6. 前記補助集電体は、LaCrO系セラミックを主成分とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  7. 前記補助集電体は、30%〜50%の孔隙率を有する、請求項6に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  8. 前記第2電極層は、空気極であり、
    前記補助集電体は、LaMnO及びLaCoO系セラミックを主成分とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  9. 前記補助集電体は、50%以下の孔隙率を有する、請求項8に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュール。
  10. 集電体が巻線された単位セルに請求項1から9のいずれか1項に記載の複合集電体を備えた燃料電池モジュールにおける補助集電体を形成するための方法であって、
    セラミック材料を粉末状に加工する(a)ステップと、
    前記粉末状のセラミック材料を集電体の表面に付着する(b)ステップと、
    500℃〜600℃で熱処理し、前記粉末状のセラミック材料を固結させる(c)ステップとを含む、補助集電体の形成方法。
  11. 前記(b)ステップでは、前記粉末状のセラミック材料を単位セルの外周面に備えられる電極にさらに付着させる、請求項10に記載の補助集電体の形成方法。
JP2011063615A 2010-11-19 2011-03-23 複合集電体を備えた燃料電池モジュール Expired - Fee Related JP5422590B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020100115664A KR20120054336A (ko) 2010-11-19 2010-11-19 복합 집전체를 구비한 연료전지 모듈
KR10-2010-0115664 2010-11-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012114064A true JP2012114064A (ja) 2012-06-14
JP5422590B2 JP5422590B2 (ja) 2014-02-19

Family

ID=45093389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011063615A Expired - Fee Related JP5422590B2 (ja) 2010-11-19 2011-03-23 複合集電体を備えた燃料電池モジュール

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120129078A1 (ja)
EP (1) EP2456000A1 (ja)
JP (1) JP5422590B2 (ja)
KR (1) KR20120054336A (ja)
CN (1) CN102479964A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004265742A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Kyocera Corp 集電部材の表面処理方法
JP2005513721A (ja) * 2001-12-18 2005-05-12 ザ、リージェンツ、オブ、ザ、ユニバーシティ、オブ、カリフォルニア 酸化膜で保護された金属集電部

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5766789A (en) * 1995-09-29 1998-06-16 Energetics Systems Corporation Electrical energy devices
EP1328035A1 (fr) * 2002-01-09 2003-07-16 HTceramix S.A. - High Technology Electroceramics PEN de pile à combustible à oxydes solide
US6936367B2 (en) * 2002-01-16 2005-08-30 Alberta Research Council Inc. Solid oxide fuel cell system
US7736772B2 (en) * 2002-02-14 2010-06-15 Alberta Research Council, Inc. Tubular solid oxide fuel cell stack
US7767329B2 (en) * 2003-11-17 2010-08-03 Adaptive Materials, Inc. Solid oxide fuel cell with improved current collection
US9059468B2 (en) * 2005-08-08 2015-06-16 Gs Yuasa International Positive electrode collector for lead acid storage battery and method for producing the same
JP4910347B2 (ja) * 2005-09-27 2012-04-04 トヨタ自動車株式会社 スペーサを兼ねた集電電極を備えた燃料電池セルモジュール
CN101192669A (zh) * 2006-12-01 2008-06-04 中国人民解放军63971部队 一种耐腐蚀复合集流体及其制作方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005513721A (ja) * 2001-12-18 2005-05-12 ザ、リージェンツ、オブ、ザ、ユニバーシティ、オブ、カリフォルニア 酸化膜で保護された金属集電部
JP2004265742A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Kyocera Corp 集電部材の表面処理方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6012068146; Jong-Hee Kim et al.,: '"Degradation of cathode current-collecting materials for anode-supported flat-tube solid oxide fuel' Journal of Power Sources Volume 188, Issue 2, 20081224, Pages 447-452 *
JPN6013030961; 内藤牧男 他: "電池の未来を開く粉体技術" , 20101125, pp.2-5, 日刊工業新聞社 *

Also Published As

Publication number Publication date
KR20120054336A (ko) 2012-05-30
EP2456000A1 (en) 2012-05-23
US20120129078A1 (en) 2012-05-24
JP5422590B2 (ja) 2014-02-19
CN102479964A (zh) 2012-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4811622B2 (ja) 固体電解質型燃料電池
JP6434723B2 (ja) 膜電極複合体、膜電極複合体の製造方法、燃料電池及び燃料電池の製造方法
WO2015137102A1 (ja) 多孔質集電体、燃料電池及び多孔質集電体の製造方法
JP2017507452A (ja) 固体酸化物形燃料電池用空気極集電体及びこれを含む固体酸化物形燃料電池
JP2013082999A (ja) 触媒層、膜電極接合体及び電気化学セル
JP2002334706A (ja) 電池要素層支持体及び固体電解質型燃料電池用セル板
JP5079991B2 (ja) 燃料電池セル及び燃料電池
JP4399698B2 (ja) 空気極集電体およびその空気極集電体を組み込んだ固体電解質形燃料電池
JP5170815B2 (ja) 固体電解質型燃料電池ユニット及びスタック
JP5110801B2 (ja) 固体電解質形燃料電池セル及びセルスタック並びに燃料電池
JP2012084508A (ja) 燃料電池及びその製造方法
JP6160386B2 (ja) 燃料電池
JP2007026868A (ja) 燃料電池
JP5422590B2 (ja) 複合集電体を備えた燃料電池モジュール
US20130171539A1 (en) Tubular solid oxide fuel cell module and method of manufacturing the same
JP2010003623A (ja) 固体酸化物形燃料電池スタック及び接着用材料
CN112640172B (zh) 燃料电池
WO2019167437A1 (ja) 燃料電池
JP3894103B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池用集電体材料
JP2008041306A (ja) 発電セルおよびその発電セルを組み込んだ固体電解質形燃料電池
JP2009117198A (ja) 固体酸化物形燃料電池及びその製造方法
JP2016039004A (ja) 燃料電池
US9005845B2 (en) Solid oxide fuel cell and manufacturing method thereof
JP2011192460A (ja) 固体酸化物形燃料電池の発電セルユニットとその製造方法
US11984627B2 (en) Chromium adsorption material and fuel cell

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130408

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20130408

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130409

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131125

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees