JP2012114032A - 燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期信頼性の向上した燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供する。
【解決手段】燃料電池セル1は、電力取り出し部9を有する支持体2と、電力取り出し部9と隣接して支持体2の表面に設けられた固体電解質4と、支持体2の電力取り出し部9上から固体電解質層4上にかけて設けられるインターコネクタ6とを備え、支持体2の電力取り出し部9がインターコネクタ6側に突出しており、インターコネクタ6と接続されていることから、長期信頼性の向上した燃料電池セル1、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置とすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】燃料電池セル1は、電力取り出し部9を有する支持体2と、電力取り出し部9と隣接して支持体2の表面に設けられた固体電解質4と、支持体2の電力取り出し部9上から固体電解質層4上にかけて設けられるインターコネクタ6とを備え、支持体2の電力取り出し部9がインターコネクタ6側に突出しており、インターコネクタ6と接続されていることから、長期信頼性の向上した燃料電池セル1、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置とすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得る燃料電池セルを、複数個立設してなるセルスタックを収納してなるセルスタック装置や、セルスタック装置を収納容器に収納してなる燃料電池モジュール、さらには燃料電池モジュールを外装ケース内にしてなる燃料電池装置が種々提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
燃料電池セルとしては、燃料ガスを流すためのガス流路を内部に有する導電性支持体の一方側の主面上に多孔質の燃料極層、緻密質な固体電解質層および空気極層がこの順に積層され、他方側の主面上に緻密質なインターコネクタが設けられているとともに、固体電解質層の両端部が一方側の主面まで延設され、インターコネクタの両端部とそれぞれ重畳している燃料電池セルが提案されている(特許文献2参照。)。
しかしながら、燃料極層および固体電解質層の両端部がインターコネクタの両端部とそれぞれ重畳している燃料電池セルにおいては、燃料極層および固体電解質層と支持体とに生じた段差に起因して重畳部近傍におけるインターコネクタに応力が生じ、燃料電池セルの作製時や燃料電池装置の作動時にインターコネクタの重畳部近傍にクラックが生じるおそれがある。
本発明の燃料電池セルは、電力取り出し部を有する支持体と、電力取り出し部と隣接して支持体の表面に設けられた固体電解質層と、支持体の電力取り出し部上から固体電解質層上にかけて設けられるインターコネクタとを備え、支持体の電力取り出し部がインターコネクタ側へ突出しており、インターコネクタと接続されている。
本発明の燃料電池セル装置は、上記に記載の燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記に記載の燃料電池セル装置を収納容器に収納してなる。
本発明の燃料電池装置は、上記に記載の燃料電池モジュールと、それを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなる。
本発明の燃料電池セルによれば、燃料極層および固体電解質層と支持体とに生じた段差を解消することができるため、インターコネクタに生じる応力を低減することができ、インターコネクタの重畳部近傍にクラックが生じることを抑えることができる。
<第1の実施形態>
図1を用いて燃料電池セル1を説明する。
図1を用いて燃料電池セル1を説明する。
燃料電池セル1は、中空平板型の形状をしており、全体的に見て柱状の導電性支持体2(以下、支持体2と略す場合がある。)を備えている。支持体2の内部には、所定の間隔をあけて長手方向の一端から他端にかけて貫通した複数個のガス流路7が形成されており、燃料電池セル1はこの支持体2上に各種の部材が設けられた構造を有している。
支持体2は、図1に示されているように、対向する一対の平坦部nと、一対の平坦部nをそれぞれ接続する弧状部(側面)mとにより構成されている。
支持体2の一方の平坦部nには、電力取り出し部9が設けられており、電力取り出し部9はインターコネクタ6側に突出した突出部10が形成されている。そして、突出した電力取り出し部9はインターコネクタ6と接続されている。電力取り出し部9と隣接した状態で、インターコネクタ6が設けられていない他方の平坦部nおよび両弧状部mに内側電極層としての多孔質な燃料極層3と、燃料極層3の外面を覆うように緻密質な固体電解質層4が設けられている。そして、他方の平坦部nに燃料極層3に対向するように外側電極層としての多孔質な空気極層5が積層されており、一方側の平坦部n上に、電力取り出し部9から固体電解質層4上にかけてインターコネクタ6が設けられている。
図1に示す燃料電池セル1においては、燃料極層3および固体電解質層4は、両端の弧状部mを経由して一方の平坦部nの両側部まで、延設されている。そして、燃料極層3および固体電解質層4の両端部上にインターコネクタ6の両端部が積層されており、重畳部となっている。このように、燃料極層3は、インターコネクタ6の両端部に重畳するように支持体2を取り巻くように設けてもよく、また、空気極層5と対面する領域にのみ設けて、その他の領域は固体電解質層4にて覆う構成としてもよい。
ここで、燃料電池セル1は、燃料極層3と空気極層5との対向している部分が電極として機能することにより発電する。即ち、空気極層5の外側に空気等の酸素含有ガスを流し、かつ支持体2のガス流路7に燃料ガス(水素含有ガス)を流し、所定の作動温度まで加熱することにより発電する。かかる発電によって生じた電流は、支持体2の平坦部nに設けられた電力取り出し部9およびインターコネクタ6を介して集電される。
燃料電池セル1としては、各種燃料電池セルが知られているが、発電効率のよい燃料電池セル1とする上で、300〜850℃の高温下で発電する固体酸化物形燃料電池セルとすることができる。それにより、単位電力に対して燃料電池装置を小型化することができるとともに、家庭用燃料電池で求められる変動する負荷に追従する負荷追従運転を行なうことができる。
以下に、本発明の燃料電池セル1を構成する各部材について説明する。
支持体2は、一方の平坦部n上に電力取り出し部9が設けられており、電力取り出し部9がインターコネクタ6側に突出している。言い換えると、電力取り出し部9が支持体2の外側へ向けて突出した形状となっており、突出部10を形成している。
電力取り出し部9は、平坦部nの幅方向のほぼ全域にわたって設けられており、長手方向においては支持体2の一端から他端にわたって設けられている。電力取り出し部9の支持体2の幅方向の側部は、燃料極層3および固体電解質層4と隣接しており、図1においては燃料極層3および固体電解質層4と接している。つまり、電力取り出し部9は、支持体2上の固体電解質層4が設けられていない領域を示し、電力取り出し部9を介在させてインターコネクタ6と支持体2とが接続されることにより、集電を行なっている。
支持体2は、燃料ガスを燃料極層3まで透過させるためにガス透過性であること、インターコネクタ6を通じて集電を行うために導電性であることが要求されることから、例えば、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、特定の希土類元素酸化物とにより形成されることが好ましい。
特定の希土類元素酸化物とは、支持体2の熱膨張係数を固体電解質層4の熱膨張係数に近づけるために使用されるものであり、Y、Lu(ルテチウム)、Yb、Tm(ツリウム)、Er(エルビウム)、Ho(ホルミウム)、Dy(ジスプロシウム)、Gd、Sm、Pr(プラセオジム)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を含む希土類元素酸化物が、NiおよびNiOのうち少なくとも一方との組み合わせで使用することができる。このような希土類酸化物の具体例としては、Y2O3、Lu2O3、Yb2O3、Tm2O3、Er2O3、Ho2O3、Dy2O3、Gd2O3、Sm2O3、Pr2O3を例示することができ、NiおよびNiOのうち少なくとも一方との固溶、反応がほとんどなく、また、熱膨張係数が固体電解質層4とほとんど同程度であり、かつ安価であるという点から、Y2O3、Yb2O3が好ましい。
また、支持体2の良好な導電率を維持し、かつ熱膨張係数を固体電解質層4と近似させるという点で、焼成−還元後における体積比率が、Ni:希土類元素酸化物(例えば、Ni:Y2O3)が35:65〜65:35(Ni/(Ni+Y)がモル比で65〜86mol%)の範囲にあることが好ましい。なお、支持体2中には、要求される特性が損なわれない限りの範囲で、他の金属成分や酸化物成分を含有していてもよい。
また、支持体2は、ガス透過性を有していることが必要であるため、通常、気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあることが好ましい。また、支持体2の導電率は、50S/cm以上、より好ましくは300S/cm以上、特に好ましくは440S/cm以上とすることがよい。
支持体2の各種寸法について説明すると、支持体2の平坦部nの長さ(支持体2の幅方向の長さ)は、通常、15〜35mm、弧状部mの長さ(弧の長さ)は、2〜8mmであり、支持体2の厚み(平坦部n間の厚み)は1.5〜5mmであることが好ましい。
突出部10の突出高さ(厚み)は、支持体2と固体電解質層4との段差を解消するように後述する燃料極層3および固体電解質層4の厚みにより適宜設定することができ、例えば、30〜70μmとすることができる。
内側電極層としての燃料極層3は、電極反応を生じさせるものであり、鉄族金属であるNiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶したZrO2とから形成することができる。なお、希土類元素としては、支持体2において例示した希土類元素(Y等)を用いることができる。
燃料極層3において、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶したZrO2の含有量は、焼成−還元後における体積比率が、Ni:希土類元素が固溶したZrO2(例えば、NiO:YSZ)が35:65〜65:35の範囲にあるのが好ましい。さらに、この燃料極層3の気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのが好ましく、その厚みは、20〜40μmであるのが好ましい。例えば、燃料極層3の厚みがあまり薄いと、性能が低下するおそれがあり、また厚みが厚いと、後述する固体電解質層4と燃料極層3との間で熱膨張係数差等による剥離やクラックを生じるおそれがある。
固体電解質層4は、3〜15モル%のY(イットリウム)、Sc(スカンジウム)、Yb(イッテルビウム)等の希土類元素を含有した部分安定化あるいは安定化ZrO2からなる緻密質なセラミックスを用いることができる。希土類元素としては、Yを用いることで燃料電池セル1の製造コストを低減することができる。また、上述したGdやSmが固溶したCeやランタンガレート系のペロブスカイト型酸化物により形成することもできる。
固体電解質層4の厚みは、発電出力を向上させるために、10〜40μmとすることができ、燃料電池セル1においては固体電解質層4の平坦部nと弧状部mとが等しい厚みとなっている。
固体電解質層4と後述する空気極層5の間に、固体電解質層4と空気極層5との接合を強固とするとともに、固体電解質層4の成分と空気極層5の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを低減する目的で中間層を備えることもできる。上述した中間層としては、例えば、GdやSmが固溶したCe(セリウム)により作製することができる。
外側電極層としての空気極層5は、ガス透過性を有する必要があり、従って、空気極層5を形成する導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物)は、気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。空気極層5の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。空気極層5を形成する導電性セラミックするとしては、ランタンマンガナイト系ペロブスカイト型酸化物や、ランタンフェライト系ペロブスカイト型酸化物を用いることができる。
インターコネクタ6は、導電性セラミックスにより形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが必要である。このため、耐還元性、耐酸化性を有する導電性セラミックスとしては、一般に、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO3系酸化物)が使用され、特に支持体2と固体電解質層4との熱膨張係数を近づける目的から、LaCrO3系酸化物が用いられる。インターコネクタ6の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗という点から、10〜50μmであることが好ましい。
また、図示していないが、インターコネクタ6の外面(上面)には、P型半導体層を設けることができる。燃料電池セル1を電気的に接続する集電部材を、P型半導体層を介してインターコネクタ6に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくでき、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。
このようなP型半導体層としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO3系酸化物、LaFeO3系酸化物、LaCoO3系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができ、空気極層5を形成するペロブスカイト型酸化物と同様のものを用いることができる。
図1に示すように燃料電池セル1は、支持体2の電力取り出し部9がインターコネクタ6側へ向けて突出しており、固体電解質層4の上面と電力取り出し部9とが平坦に形成されている。そのため、固体電解質層4と両端部が重畳するようにインターコネクタ6を設けたとしても、インターコネクタ6を塗布する領域(インターコネクタ6が設けられる領域)に大きな段差がなく、平坦部nにインターコネクタ6を形成することができる。
それにより、重畳部におけるインターコネクタ6に生じる応力を低減することができ、インターコネクタに生じるクラックの発生を抑えることができる。
また、突出部10は支持体2の組成であるNiとY2O3とにより形成するため、Zrを含有しないことから、インターコネクタ6に含まれるLaとZrとが反応して、電気抵抗の高い反応生成物が生成しにくい。そのため、電力取り出し部9から効率よくインターコネクタ6に電流を取り出すことができる。
突出部10の側部は燃料極層3および固体電解質層4と接している。そのため、突出部10と熱膨張調整層3および固体電解質層4との間に空隙が生じることを低減することができ、ガスリークを抑えることができる。
支持体2が突出部10を有することにより、電流取り出し部9と固体電解質層4の上端との高さが同じとなり、固体電解質層4と支持体2との段差は解消されることとなるが、完全に平坦にならなくともよい。例えば、固体電解質層4と支持体2との段差の高さ(燃料極層3の厚みと固体電解質層4の厚みの和)が、インターコネクタ6の厚みより大きい場合に、インターコネクタ6に大きな応力が生じてしまうが、固体電解質層4と支持体2との段差の高さがインターコネクタ6の厚みの25%以下、より好ましくは10%とすることにより、インターコネクタ6に生じる応力を低減することができる。
以上説明した本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1の製造方法について説明する。
まず、NiおよびNiOの少なくとも一方の粉末と、Y2O3などの希土類酸化物の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して坏土を調製し、この坏土を用いて押出成形により平坦部nと弧状部mを有する支持体成形体を作製し、これを乾燥する。また、支持体成形体として、支持体成形体を700〜1000℃にて2〜6時間仮焼した仮焼体を用いてもよい。
次に、例えば所定の調合組成に従いNiO、Y2O3が固溶したZrO2(YSZ)の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダーおよび溶媒を混合して燃料極層用スラリーを調製する。
そして、希土類元素が固溶したZrO2粉末に、トルエン、バインダー、市販の分散剤等を加えて固体電解質層用スラリーを作製し、20〜50μmの厚さに成形してシート状の固体電解質層成形体を作製する。得られたシート状の固体電解質層成形体上に上述した燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体が形成された積層体成形体を形成し、この積層体成形体を、燃料極層成形体を下面として支持体成形体に積層する。
次に、NiおよびNiOの少なくとも一方の粉末と、Y2O3などの希土類酸化物の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して支持体用スラリーを作成し、支持体成形体の固体電解質層成形体が設けられていない領域に塗布し乾燥して、突出部成形体を作製する。
続いて、インターコネクタ用材料(例えば、LaCrO3系酸化物粉末)、有機バインダー及び溶媒を混合してスラリーを調製し、インターコネクタ用シートを作製する。インターコネクタ用シートをインターコネクタが電力取り出し部と接続するように積層体成形体に巻きつけ、インターコネクタ成形体を積層体成形体に積層する。
次いで、上記の積層成形体を脱バインダー処理し、酸素含有雰囲気中、1400℃〜1600℃にて2〜6時間、同時焼結(同時焼成)する。
次いで、空気極層用材料(例えば、LaCoO3系酸化物粉末)、溶媒および造孔剤を含有するスラリーをスクリーン印刷等により固体電解質層4上に塗布する。また、インターコネクタ6の所定の位置に、必要によりP型半導体層用材料(例えば、LaCoO3系酸化物粉末)と溶媒を含むスラリーを、スクリーン印刷等により塗布し、1000〜1300℃で、2〜6時間焼き付けることにより、図1に示す本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1を製造できる。また、燃料電池セル1は、その後、内部に水素ガスを流し、支持体2および燃料極層3の還元処理を行なうのが好ましい。その際、例えば750〜1000℃にて5〜20時間還元処理を行なうのが好ましい。
なお、燃料電池セル1の製造方法は上記の方法に限定されるものではなく、燃料極層用スラリーを支持体成形体の所定位置に塗布し乾燥して、燃料極層成形体が外面に露出しないように固体電解質層成形体を支持体成形体(燃料極層成形体)に積層しても良く、支持体成形体に先に電力取り出し部をスラリー塗布して形成した後に、積層体成形体を支持体成形体に積層してもよい。
<第2の実施形態>
次に図2を用いて、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池セル11について説明する。燃料電池セル11は、第1の実施形態に係る燃料電池セル1と比較して、固体電解質層4とインターコネクタ6との重畳部の一部が突出部10から延出したカバー部10´にて覆われている点で燃料電池セル1と異なりその他の構成は同様である。以降の図において構成が同じ部材には同じ番号を付するものとする。
次に図2を用いて、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池セル11について説明する。燃料電池セル11は、第1の実施形態に係る燃料電池セル1と比較して、固体電解質層4とインターコネクタ6との重畳部の一部が突出部10から延出したカバー部10´にて覆われている点で燃料電池セル1と異なりその他の構成は同様である。以降の図において構成が同じ部材には同じ番号を付するものとする。
燃料電池セル11は、固体電解質層4とインターコネクタ6とが重なる重畳部における電力取り出し部9に隣接する固体電解質層4とインターコネクタ6との間にカバー部10´が設けられており、支持体2が配置されていることとなる。なお、電力取り出し部9とは、支持体2とインターコネクタ6とが接触する部位を示す。
固体電解質層4とインターコネクタ6との間にカバー部10´が配置されていることから、インターコネクタ6に含まれるLaと固体電解質層4に含まれるZrとが反応して電気抵抗の高い反応生成物を生成することを低減することができ、長期信頼性の向上した燃料電池セル11とすることができる。
燃料電池セル11の内部を流れる燃料ガスが、燃料電池セル11の外部へガスリークすることを防止するために、カバー部10´は緻密質とすることが好ましい。また、緻密質としない場合は、インターコネクタ6の両端部をさらに延在し、カバー部10´を覆い固体電解質層4と接続するように設けることで、ガスシール性を向上させることができる。
支持体2と同様の材料にて緻密質な突出部10およびカバー部10´を作製する場合、例えば、支持体2の材料よりも粒径の小さいものを用いて突出部10およびカバー部10´を作製すればよく、種々の方法を用いて支持体2と気孔率の異なる突出部10およびカバー部10´を作製すればよい。
さらに、緻密質な突出部10およびカバー部10´を設けることにより、突出部10およびカバー部10´の電気抵抗を低下させることができ、電力取り出し部9に効率よく集電することができる。
突出部10の高さ(厚み)は、燃料電池セル1の場合と同様の厚みとすることができるが、上述したように、インターコネクタ6を固体電解質層4に接続するように延在させる場合は、カバー部10´の厚みは薄い方が好ましく、例えばインターコネクタ6の厚みの50%以下、より好ましくは20%以下とすることが好ましい。
燃料電池セル11の製造方法としては、燃料電池セル1と同様の方法により支持体用スラリーを作製し、積層体成形体を支持体成形体に積層した後に、支持体用スラリーを塗布し乾燥して、インターコネクタを設ける領域を平坦にする。
そして、支持体成形体よりも緻密になるように、例えば、支持体成形体よりも粒径の小さい材料を用いてカバー部用スラリーを作製し、インターコネクタを設ける領域に塗布し乾燥して支持体成形体にカバー部成形体を作製する。
続いて、燃料電池セル1と同様の方法を用いて、インターコネクタ成形体を積層し、積層体成形体を同時焼成することにより、積層体を作製することができる。
また、積層体成形体を支持体成形体に積層した後に、支持体用スラリーを塗布し乾燥して、突出部成形体を設け、インターコネクタを設ける領域を平坦にし、その後突出部成形体を覆い固体電解質層成形体の両端部上にわたって支持体用スラリーを塗布し乾燥して突出部成形体およびカバー部成形体を作製することもできる。その後、突出部成形体を覆い固体電解質層の両端部上にわたってインターコネクタ成形体を積層体成形体に積層し、同時焼成することにより燃料電池セル11を作製することができる。
なお、緻密質なカバー部用スラリーを、積層体成形体を支持体成形体に形成した後に、平坦となるように塗布し乾燥して、さらにカバー部用スラリーをインターコネクタを形成する領域に塗布し乾燥した後に、インターコネクタ成形体を積層してもよい。また、インターコネクタ成形体をスクリーン印刷等により作製してもよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池セル1を用いた燃料電池セル装置12について図3を用いて説明する。
燃料電池セル装置12は、燃料電池セル1の複数個を、それぞれの燃料電池セル1の間に集電部材14を介して立設させた状態で配列し、複数個の燃料電池セル1を両端から集電部材14を介して挟持するように電流を外部に引き出すための導電部材16が配置されており、電気的に直列に接続してセルスタック13を形成している。各燃料電池セル1の下端部は、シール材(図示せず)により燃料電池セル1に燃料ガス(水素含有ガス)または空気(酸素含有ガス)を供給するガスタンク15に固定されている。以下、燃料電池セル装置12を、セルスタック装置12と称する場合がある。
それぞれの燃料電池セル1同士を電気的に直列に接続する集電部材14は、燃料電池セル1の変形に追従するために弾性を有する金属または合金からなる部材あるいは金属繊維または合金繊維からなるフェルトに所要の表面処理を加えた部材から構成することができる。
また、集電部材14の長手方向の長さおよび幅方向の長さは、発電部の長手方向の長さおよび幅方向の長さと同等以上の長さとすることができる。それにより、発電により生じた電流を効率よく集電することができる。
電流を外部に引き出すための導電部材16は、平板部16aと外部へ電流を引き出すための電流引出部16bとを有しており、セルスタック13を両端から挟持するように集電部材14を介して配置されている。電流引出部16bは、燃料電池セル1の配列方向(以下、セル配列方向と略す場合がある。)に沿って外側に向けて設けられている。導電部材16は、集電部材14と同様に弾性を有する金属または合金からなる部材により作製することができる。
ここで、燃料電池装置は、発電中において、高温の酸化雰囲気に曝されることから、集電部材14および導電部材16は、耐酸化性および耐熱性を備える合金により作製することが好ましく、具体的にはCrを含有する合金を用いて作製することができる。さらに、集電部材14や導電部材16の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有するペロブスカイト型酸化物等を用いてコーティングしてもよい。それにより、Crを含有する合金からCrの拡散を低減することができ、セルスタック13の信頼性を向上することができる。
ガスタンク15は、底部が開口し、上面にセル挿入孔(図示せず)が設けられ、セル配列方向の一端部に反応ガス供給管(図示せず)が接合されたセル保持部材(図示せず)と、セル保持部材の底部の開口と接合された蓋部材(図示せず)とにより構成されており、箱状の形状を有している。
ガスタンク15の内部は中空のガス収集部となっており、反応ガス供給管から供給された燃料ガスが、ガスタンク15の内部にて収集され、セルスタック13を構成する各燃料電池セル1に供給されることとなる。
シール材として、絶縁性を有するガラス等を用いることができ、絶縁性のガラスとしては、アルカリ土類金属の酸化物を主成分として、SiO2、B2O3、CaO、MgO、Al2O3、Zr2O3またはLa2O3を含有する非晶質または結晶化したガラスを用いることができる。
このようなセルスタック装置12は、燃料電池装置の作動時においてもインターコネクタ6にクラックが生じることを低減した燃料電池セル1により構成されていることから、長期信頼性を向上したセルスタック装置12とすることができる。
図4を用いてセルスタック装置12を収納容器21に収納した燃料電池モジュール20を説明する。
燃料電池モジュール20は、直方体状の収納容器21の内部に、セルスタック装置12を収納して構成されている。
また、燃料電池セル1にて使用する燃料ガス(第1の反応ガス)を得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器22をセルスタック装置12の上方に配置している。そして、改質器22で生成された燃料ガスは、反応ガス供給管23を介してガスタンク15に供給され、ガスタンク15を介して燃料電池セル1の内部に設けられたガス流路(図示せず)に供給される。
図4において、収納容器21の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置12および改質器22を後方に取り出した状態を示している。図4に示した燃料電池モジュール20においては、セルスタック装置12を、収納容器21内にスライドして収納することが可能である。それにより、容易に収納容器21内にセルスタック装置12を収納することができる。
また、収納容器21の内部には、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス導入部材24が設けられており、図4に示す燃料電池モジュール20においては、ガスタンク15に並置されたセルスタック13の間に配置されるとともに、酸素含有ガスが、燃料ガスの流れにあわせて、燃料電池セル1の側方を下端部側から上端部側に向かって流れるように、燃料電池セル1の下端部側に酸素含有ガスを供給するように構成されている。
また、セルスタック装置12は、燃料電池セル1のガス流路より排出される余剰の燃料ガスを燃料電池セル1の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル1の温度を上昇させ、高温に維持することができ、セルスタック装置12の起動を早めることができるほか、発電効率を向上することができる。また、燃料電池セル1の上端部側にて、燃料電池セル1のガス流路から排出される燃料ガスを燃焼させることにより、セルスタック13の上方に配置された改質器22を効率よく温めることができる。それにより、改質器22で効率よく改質反応を行うことができる。
このような燃料電池モジュール20においては、上述したように、長期信頼性の向上した燃料電池セル1を備えるセルスタック装置12を収納容器21に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール20とすることができる。
図5は、外装ケース内に図4で示した燃料電池モジュール20と、燃料電池モジュール20を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。図5においては一部構成を省略している。
図5に示す燃料電池装置25は、支柱26と外装板27から構成される外装ケース内を仕切板28により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール20を収納するモジュール収納室29とし、下方側を燃料電池モジュール20を動作させるための補機を収納する補機収納室30として構成されている。図5においては、補機収納室30に収納する補機を省略している。
また、仕切板28には、補機収納室30の空気をモジュール収納室29側に流すための空気流通口31が設けられており、モジュール収納室29を構成する外装板27の一部に、モジュール収納室29内の空気を排気するための排気口32が設けられている。
このような燃料電池装置25は、上述したように、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール20をモジュール収納室29に収納し、燃料電池モジュール20を動作させるための補機を補機収納室30に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池装置25とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述した燃料電池セル1においては、燃料電池セル1内のガス流路7に燃料ガスを供給し、燃料電池セル1の外側に酸素含有ガスを供給する例を示しているが、ガス流路7に酸素含有ガスを供給し、燃料電池セル1の外側に燃料ガスを供給する構成としてもよい。その場合においては、内側電極層を空気極層5とし、外側電極層を燃料極層3とする構成の燃料電池セル1とすればよい。それに併せて、燃料電池モジュール20および燃料電池装置25の構成を適宜変更すればよい。
なお、ガスタンクが1つからなるセルスタック装置の例を示したが、複数のガスタンクを有するセルスタック装置としてもよい。例えば、1つのセルスタックが接合されたガスタンクを複数備えるセルスタック装置としてもよい。また、複数のセルスタック装置を収納容器内に配置して、燃料電池モジュールを構成してもよい。
複数のセルスタックを燃料電池モジュールに収納する場合は、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給する酸含有ガス導入部材24を図4のようにセルスタックの間に配置すればよいが、1つのセルスタックを燃料電池モジュールに収納する場合は、酸素含有ガス導入部材24をセルスタックの両側方に設け、燃料電池セル1に酸素含有ガスを供給すればよい。
まず、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、平均粒径0.9μmのY2O3粉末を焼成−還元後における体積比率が、NiOが48体積%、Y2O3が52体積%になるように混合し、有機バインダーと溶媒にて作製した坏土を押出成形法にて成形し、乾燥、脱脂して導電性支持体成形体を作製した。
次に、マイクロトラック法による粒径が0.8μmの8mol%のYが固溶したZrO2粉末(固体電解質層原料粉末)と有機バインダーと溶媒とを混合して固体電解質層用スラリーを作製した。そして、ドクターブレード法にて固体電解質層用シートを作製した。
次に、平均粒径0.5μmのNiO粉末とY2O3が固溶したZrO2粉末と有機バインダーと溶媒とを混合した燃料極層用スラリーを作製し、固体電解質層用シート上に燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体を形成した積層体成形体を作製した。
続いて、上記のように燃料極層成形体および固体電解質層成形体を積層した積層成形体を1000℃にて3時間仮焼処理した。
次に、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、平均粒径0.9μmのY2O3粉末を焼成−還元後における体積比率が、NiOが48体積%、Y2O3が52体積%になるように混合し、有機バインダーと溶媒にて試料No.1、2用の突出部用スラリーを作製した。また、平均粒径0.1μmのNiO粉末と、平均粒径0.2μmのY2O3粉末を焼成−還元後における体積比率が、NiOが48体積%、Y2O3が52体積%になるように混合し、有機バインダーと溶媒にて試料No.3、4用の突出部用スラリーを作製した。
続いて、LaCrO3系酸化物と、有機バインダーと溶媒とを混合したインターコネクタ用スラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み40μmのインターコネクタ用シートを作製した。このインターコネクタ用シートの一方側表面に、上述の突出部用スラリーをそれぞれ塗布し、乾燥して、その突出部用スラリーを塗布した面を、燃料極層成形体および固体電解質層成形体が形成されていない支持体成形体の他方側の平坦部上に、インターコネクタの両端部が固体電解質層上に位置するように積層し、積層体を作製した。そして、これらの各層が積層された積層体を、大気中1510℃にて3時間同時焼成した。なお、比較例として、突出部用のスラリーを塗布していない試料No.5を作製した。
次に、平均粒径2μmのLaSrCoFeO3の粉末と、イソプロピルアルコールとからなる混合液を作製し、積層焼結体のインターコネクタと支持体を挟んで対向する表面に噴霧塗布し、空気極層成形体を形成し、1100℃にて4時間で焼き付け、空気極層を形成し、燃料電池セルを作製した。
なお、作製した燃料電池セルの寸法は25mm×200mmで、導電性支持体の厚み(平坦部n間の厚み)は2mm、燃料極層の厚さは10μm、固体電解質層の厚さは30μm、インターコネクタの厚みは40μm、空気極層の厚みは50μmであった。また、試料No.1の支持体の突出部における気孔率は45%、支持体の突出部の厚みは40μm、No.2の支持体の突出部における気孔率は45%、支持体の突出部の厚みは35μm、試料No.3の支持体の突出部における気孔率は5%、支持体の突出部の厚みは30μm、支持体のカバー部における気孔率は5%、支持体のカバー部の厚みは30μm、試料No.4の支持体の突出部における気孔率は5%、支持体の突出部における厚みは50μm、支持体のカバー部における気孔率は5%、支持体のカバー部の厚みは10μm、試料No.5の支持体の気孔率は45%であった。ここで、気孔率は、燃料電池セルを切断し、断面の写真を画像処理することで求めた。
次に、この燃料電池セルの内部に水素ガス(燃料ガス)を流した状態で、850℃で10時間加熱して、導電性支持体および燃料極層の還元処理を施した。
ここで、各試料につき10本の燃料電池セルを作製し、各燃料電池セルのインターコネクタにおけるクラック発生の有無を確認した。
クラックの検出方法としては、インターコネクタを断面視できるように切断し、切断面をSEM(走査線型電子顕微鏡)にて観察することで、クラック発生の有無を確認することができる。本試験においては、1本のセルに対して任意の3箇所の面を切断しクラックの有無を確認した。
続いて、クラックの確認をしなかったすべての燃料電池セルにガスリークの発生の有無を確認した。
ガスリークの検出方法としては、燃料電池セルのガス流路の一端に空気を一定の流量で供給し、燃料電池セルを水中に沈めることでガスリークを検出することができる。これらの試験の結果を表1に示す。
支持体の電力取り出し部を突出させた試料No.1〜4は、インターコネクタにクラックが生じた燃料電池セル10本中を1本以下にすることができ、燃料電池セル10本中ガスリークが発生した燃料電池セルを1本以下にすることができた。
特に、支持体の電力取り出し部と固体電解質層とが平坦な試料No.1においては、クラックおよびガスリークのどちらも発生していなかった。
突出部およびカバー部を設けた試料No.3、4も、クラックおよびガスリークの発生を1本以下にすることができ、特に、重畳部における突出部の厚みが10μmの試料No.4においては、クラックおよびガスリークのどちらも発生していなかった。
ここで、クラックおよびガスリークが生じていない試料No.1と試料No.4の燃料電池セルのガス流路に燃料ガスを流通させ、燃料電池セルの外側に酸素含有ガスを流通させ、燃料電池セルを、電気炉を用いて750℃まで加熱し、電流密度0.3A/cm2の条件にて1000時間発電試験を行った。
その結果、試料No.1の平均発電出力が774mVであったのに対し、試料No.4の平均発電出力が803mVであり、突出部を緻密質とすることにより、発電出力が向上させることができた。
1、11:燃料電池セル
2:導電性支持体
3:内側電極層
4:固体電解質層
5:外側電極層
6:インターコネクタ
7:ガス流路
9:電力取り出し部
10:突出部
10´:カバー部
12:燃料電池セル装置
20:燃料電池モジュール
25:燃料電池装置
2:導電性支持体
3:内側電極層
4:固体電解質層
5:外側電極層
6:インターコネクタ
7:ガス流路
9:電力取り出し部
10:突出部
10´:カバー部
12:燃料電池セル装置
20:燃料電池モジュール
25:燃料電池装置
Claims (6)
- 電力取り出し部を有する支持体と、
前記電力取り出し部と隣接して前記支持体の表面に設けられた固体電解質層と、
前記支持体の前記電力取り出し部上から前記固体電解質層上にかけて設けられるインターコネクタとを備え、
前記支持体の前記電力取り出し部が前記インターコネクタ側へ突出しており、前記インターコネクタと接続されていることを特徴とする燃料電池セル。 - 前記電力取り出し部の前記インターコネクタ側へ突出している部位の側面が、隣接する前記固体電解質層に接していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
- 前記支持体の前記電力取り出し部に隣接する前記固体電解質層上に、前記支持体が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池セル。
- 請求項1に記載の燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなることを特徴とする燃料電池セル装置。
- 請求項4に記載の燃料電池セル装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
- 請求項5に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを備えてなることを特徴とする燃料電池装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010263823A JP2012114032A (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 |
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JP2010263823A Pending JP2012114032A (ja) | 2010-11-26 | 2010-11-26 | 燃料電池セル、燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017062979A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 京セラ株式会社 | セル、セルスタック装置、モジュール、及びモジュール収容装置 |
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2010
- 2010-11-26 JP JP2010263823A patent/JP2012114032A/ja active Pending
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