JP2012111544A - 自立性袋及び自立性袋を減容化する方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自立性袋1が、二軸延伸ナイロンフィルム等から構成される基材層10と、環状オレフィン系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンとを含む層を有する熱可塑性樹脂フィルムから構成されるシーラント層11と、を備える。熱可塑性樹脂フィルムは、環状オレフィン系樹脂を10質量%以上40質量%以下含むことが好ましい。また、環状オレフィン系樹脂は、エチレンとノルボルネンとの共重合体であることが好ましい。
【選択図】図1
Description
本発明の自立性袋は、二軸延伸ナイロンフィルムから構成される基材層と、環状オレフィン系樹脂層と直鎖状低密度ポリエチレンとを含む層を有する熱可塑性樹脂フィルムから構成されるシーラント層と、を備える。本発明の自立性袋について、スタンディングパウチを例に説明する。
基材層10は、二軸延伸ナイロンフィルムから構成される。二軸延伸ナイロンフィルムとしては、一般的なもの(例えば、ナイロン6のフィルム)を使用することができる。二軸延伸ナイロンフィルムは、従来公知の方法で製造してもよいし、市販品を使用してもよい。市販品としては、例えば、出光石油化学(株)のユニロン、ユニチカ(株)のエンブレム、興人(株)のボニール、東洋紡績(株)のバーデン、三菱化成ポリテック(株)のサントニール等の商標で販売されているものが挙げられる。
シーラント層11は、熱可塑性樹脂フィルムから構成され、熱可塑性樹脂フィルムは、環状オレフィン系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンとを含む層(以下「ブレンド層」という場合がある)を有する。先ず、環状オレフィン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレンについて説明する。
R9とR10、R11とR12は、一体化して2価の炭化水素基を形成してもよく、
R9又はR10と、R11又はR12とは、互いに環を形成していてもよい。
また、nは、0又は正の整数を示し、
nが2以上の場合には、R5〜R8は、それぞれの繰り返し単位の中で、それぞれ同一でも異なっていてもよい。)
炭素数2〜20のα−オレフィンは、特に限定されるものではない。例えば、特開2007−302722と同様のものを挙げることができる。また、これらのα−オレフィン成分は、1種単独でも2種以上を同時に使用してもよい。これらの中では、エチレンの単独使用が最も好ましい。
一般式(I)で示される環状オレフィン成分について説明する。
環状オレフィン系樹脂(A)は、上記の〔1〕炭素数2〜20のα−オレフィン成分と、〔2〕一般式(I)で示される環状オレフィン成分以外に、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて他の共重合可能な不飽和単量体成分を含有していてもよい。
最後に、本発明の自立性袋を減容化する方法について説明する。上記の自立性袋の説明と重複する部分については適宜説明を省略する場合がある。
二軸延伸ナイロンフィルム:株式会社 興人社製(「ボニールRX」)、厚み15μm
環状オレフィン系樹脂:エチレンとノルボルネンとの共重合体、Topas Advanced Polymers社製(「TOPAS8007F−500」)、ガラス転移点78℃
直鎖状低密度ポリエチレン1(LLDPE1):株式会社プライムポリマー製、「エボリューSP2320」、密度0.920g/cm3
直鎖状低密度ポリエチレン2(LLDPE2):日本ポリエチレン社製、「カーネルKC570S」、密度0.906g/cm3
直鎖状低密度ポリエチレン3(LLDPE3):日本ポリエチレン社製、「ハーモレックスNH745N」、密度0.913g/cm3
低密度ポリエチレン(LDPE):日本ポリエチレン社製、「ノバテックLC607K」、密度0.919g/cm3。
下記の評価1−1から評価1−5のインフレーションフィルム(厚み100μm)を作製し、JIS K7129(A法)に基づき、Lyssy製L80シリーズ 水蒸気透過度計を用いて40℃、相対湿度90%で水蒸気透過度を測定した。測定結果を図2(a)に示した。
(評価1−1)LLDPE1のみからなるインフレーションフィルム、
(評価1−2)環状オレフィン系樹脂を10質量%、LLDPE1を90質量%含むインフレーションフィルム
(評価1−3)環状オレフィン系樹脂を30質量%、LLDPE1を70質量%含むインフレーションフィルム
(評価1−4)環状オレフィン系樹脂を70質量%、LLDPE1を30質量%含むインフレーションフィルム
(評価1−5)環状オレフィン系樹脂のみからなるインフレーションフィルム
下記の評価2−1から評価2−4のインフレーションフィルム(厚み50μm)を作製し、ヘイズガードII((株)東洋精機製作所製)を用いてヘイズ値を測定した。測定結果を図2(b)に示した。
(評価2−1)LLDPE1のみからなるインフレーションフィルム、
(評価2−2)環状オレフィン系樹脂を10質量%、LLDPE1を90質量%含むインフレーションフィルム
(評価2−3)環状オレフィン系樹脂を20質量%、LLDPE1を80質量%含むインフレーションフィルム
(評価2−4)環状オレフィン系樹脂を30質量%、LLDPE1を70質量%含むインフレーションフィルム
下記の評価3−1から評価3−6のTダイフィルム(厚み80μm)を、Tダイ法で作製し、後述する方法で同材どうしをヒートシールして、ヒートシール強度を測定した。測定結果を図3に示した。
(評価3−1)LLDPE2を100質量%含むTダイフィルム
(評価3−2)環状オレフィン系樹脂を20質量%、LLDPE2を80質量%含むTダイフィルム
(評価3−3)LLDPE3を100質量%含むTダイフィルム
(評価3−4)環状オレフィン系樹脂を20質量%、LLDPE3を80質量%含むTダイフィルム
(評価3−5)LDPEを100質量%含むTダイフィルム
(評価3−6)環状オレフィン系樹脂を20質量%、LDPEを80質量%含むTダイフィルム
環状オレフィン系樹脂を10質量%、LLDPE1を90質量%含むインフレーションフィルム(厚み100μm)と、二軸延伸ナイロンフィルムとをドライラミネーションで一体化し多層フィルムを製造した。この多層フィルムをヒートシール加工、打ち抜き加工して実施例1の容量500mlのスタンディングパウチを製造した。なお、二軸延伸ナイロンフィルム側が容器の外側になるように製造した。
環状オレフィン系樹脂を15質量%、LLDPE1を85質量%含むインフレーションフィルムを用いた以外は実施例1と同様の方法で、実施例2のスタンディングパウチを製造した。
LLDPE1からなる層と、環状オレフィン系樹脂が20質量%とLLDPE1が80質量%との混合物からなる層と、LLDPE1からなる層とがこの順で積層した2種3層の多層体(厚み100μm)を共押出法で製造した。この多層体と二軸延伸ナイロンフィルムとを実施例1と同様の方法で一体化し多層フィルムを製造した。この多層フィルムを用いて実施例1と同様の方法でスタンディングパウチを製造した。
多層体を製造する際に、環状オレフィン系樹脂が30質量%とLLDPE1が70質量%との混合物を用いた以外は、実施例3と同様の方法でスタンディングパウチを製造した。
LLDPE1から構成され、フィルム厚みが130μmのインフレーションフィルムと、実施例1と同様の方法で二軸延伸ナイロンフィルムと一体化し多層フィルムを製造した。この多層フィルムを用いて実施例1と同様の方法でスタンディングパウチを製造した。
実施例1〜4、比較例1で使用したそれぞれの多層フィルムについて、ヒートシール強度を評価3と同様の方法で測定した。なお、ヒートシール温度の条件が100℃、110℃、120℃、130℃の場合についても同様に測定を行った。測定結果を図4に示した。
実施例1〜4、比較例1のスタンディングパウチのスタンディング性について、500mlの水を充填した状態で、目視による評価を行なった。
実施例1〜4、比較例1のスタンディングパウチについて、落下試験1〜3を行なった。
10 基材層
11 シーラント層
Claims (5)
- 二軸延伸ナイロンフィルムから構成される基材層と、
環状オレフィン系樹脂と直鎖状低密度ポリエチレンとを含む層を有する熱可塑性樹脂フィルムから構成されるシーラント層と、を備える自立性袋。 - 前記熱可塑性樹脂フィルムは、環状オレフィン系樹脂を10質量%以上40質量%以下含む請求項1に記載の自立性袋。
- 前記環状オレフィン系樹脂は、エチレンとノルボルネンとの共重合体である請求項1又は2に記載の自立性袋。
- 前記環状オレフィン系樹脂は、ガラス転移点が60℃以上90℃以下である請求項3に記載の自立性袋。
- 直鎖状低密度ポリエチレンを含むシーラント層を備える自立性袋を減容化する方法であって、
前記シーラント層が環状オレフィン系樹脂を含む層を有する自立性袋を減容化する方法。
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