JP2012110504A - 基板ケースユニット及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】封止部材に対する不正行為を行い難くし、効果的に基板ケースに対する不正行為を予防することのできる基板ケースユニット及び遊技機を提供すること。
【解決手段】この基板ケースユニット45は、本体ケース35a、蓋ケース35bと、第44封止部材とを備え、本体ケース35aには貫通孔42が形成され、蓋ケース35bには挿入穴43が形成され、封止部材44は、本体部44aとフランジ部44bと突出ピン46とを有し、フランジ部44bが貫通孔42の入口近傍に係合し、かつ、突出ピン46が挿入穴43内部に形成された係合溝43aに係合することにより封止が実現され、封止部材44は、解除位置とロック位置とに移動するストッパ部材48を更に有し、挿入穴43に本体部44aが挿入された状態では、ストッパ部材48がロック位置となって突出ピン46を突出状態に維持する。
【選択図】図6

Description

本発明は、基板ケースユニット及び遊技機に係り、特に、不正防止効果の高い基板ケースユニット等に関する。
パチンコ機等の遊技機においては、弾球された遊技球が遊技領域(遊技盤面又はその近傍に形成された領域であって、遊技球の流下による遊技や演出を実現するための領域。)を流下して、その流下の過程で遊技球が遊技領域内の遊技釘や風車に衝突しつつ転回して流下方向が変化する。その結果、遊技領域上に配置された各種入賞口に遊技球が入賞すれば所定の賞球の払出しがされ、一方いずれの入賞口にも入賞せずアウト口に遊技球が流入すれば賞球の払出しはされない。遊技者は、弾球における自らの技量を発揮して、又は遊技球の流下における偶然性を利用しつつ遊技球の入賞及び賞球の払出しを期待し、遊技を楽しむのである。
このようなパチンコ機においては、年々遊技の態様や演出が複雑化・多様化してきており、それに伴い遊技機の動作や演出を制御するための電子回路基板の構造や機能も複雑化・多様化してきている。このような電子基板に対して不正な破壊や改造が行われると、遊技が適正に行われなかったり、一部の不正な遊技者に対して不当な利益が付与されてしまったりするおそれがある。そのため、電子基板を基板ケースによって内包し、外部からアクセスし難く構成している。
このように基板ケースによって電子基板を内包することにより、電子基板へ不正アクセスをし難くすることができる。また、一般的に電子基板を内包する基板ケースは、電子基板の下方を覆う本体ケースと、電子回路基板の上方を覆う蓋ケースと、によって構成されており、内包する電子回路基板の実装面を透視し得るように蓋ケースを透明な材質によって構成している。
そして、本体ケースと蓋ケースとは、いわゆるカシメ部材と呼ばれる封止部材によって開放(分離)不可能に封止されている。カシメ部材は、本体ケースと蓋ケースとに跨るように不可逆的に(すなわち、取り外し不可能に)設置される。カシメ部材で、一旦本体ケースと蓋ケースとを封止すると、その後は、カシメ部材を破壊するか、基板ケースを破壊しないと両ケースの開放ができない。そのため、万一、両ケースが開放されて電子基板に対して不正行為が行われると、その電子基板がたとえ元の位置に戻されていたとしても、カシメ部材や基板ケースに破壊の痕跡が残り、開放されたことの履歴が発見できるようになっている。例えば、特許文献1には、本体2と蓋3とをロックピン16によって封止する構造が開示されている。
特開平11−47402号公報
しかし、近年においては、基板ケースの不正開放はより巧妙に行われる。例えば、基板ケースにドリル等の不正工具を用いて穴を開け、その穴から針金等の工具を挿入してカシメ部材と基板ケースとの係合を解除し、カシメ部材を基板ケースから引き抜いて基板ケースを不正開放することが行われる場合がある。しかしながら、本来的には、基板ケースに不正に穴を開けたとしても、カシメ部材が基板ケースから引き抜けないようになっていることが好ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、封止部材に対する不正行為を行い難くし、効果的に基板ケースに対する不正行為を予防することのできる基板ケースユニット及び遊技機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としての基板ケースユニットは、協働して電子基板を内包する基板ケースを構成する第1ケース及び第2ケースと、第1ケースと第2ケースとを実質的に分離不可能に封止する封止部材と、を備えた基板ケースユニットであって、第1ケースには、封止部材を貫通させる貫通孔が形成され、第2ケースには、封止部材を挿入する挿入穴が形成され、封止部材は、貫通孔を貫通して挿入穴に挿入される本体部と、本体部から突出形成されたフランジ部と、本体部から進退可能に突出配置された突出ピンと、を有し、フランジ部が貫通孔の入口近傍に係合し、かつ、突出ピンが挿入穴内部に形成された係合凹部に係合することにより、第1ケースと第2ケースとの封止が実現され、封止部材は、突出ピンを進退可能とする解除位置と、突出状態に維持して退避を禁止するロック位置と、に移動するストッパ部材を更に有し、挿入穴に本体部が挿入された状態では、ストッパ部材がロック位置となって突出ピンを突出状態に維持する。
ストッパ部材が解除位置とロック位置とに移動するので、解除位置では突出ピンを退避状態として封止部材を貫通孔や挿入穴に簡単に取り付けることができる。また、挿入穴に封止部材の本体部が挿入された状態では、ストッパ部材がロック位置となって突出ピンを突出状態に維持するので、突出ピンと係合溝との係合が外れることがなく、確実な封止を実現することができる。
例えば、基板ケースに不正に穴を空けて、突出ピンを退避状態へと押し込んで封止部材を取り外そうとしても、突出ピンが退避状態とならない。したがって、封止部材を取り外すことができず、基板ケースの不正開放(分離)が効果的に防止される。
ここで、典型的には、封止部材は金属製であり、本体部は円柱形状又は円筒形状である。フランジ部は、本体部より大径の円盤部であって、突出ピンは、本体部の長手方向(円柱形状又は円筒形状の場合、その中心軸方向)に直交する方向、すなわち側方へと進退可能に突出する。退避状態では、突出ピンは本体部内に収まり、突出状態では、突出ピンは本体部から側方に突出する。ストッパ部材は、例えば、本体部内部であって、突出ピンの後端部近傍に配置される。そして、ロック位置では、突出ピンの後端部の後方移動(退避方向への移動)を阻止し、突出状態に維持する機能を発揮する。
突出ピンは、バネ等の付勢手段によって突出方向へと付勢されていることが好ましく、ストッパ部材は、バネ等の付勢手段によってロック位置方向へと付勢されていることが好ましい。
ストッパ部材がロック位置から解除位置へと移動する移動方向と、突出ピンの進退方向と、が異なる方向であってもよい。
ストッパ部材を解除位置へと移動させる方向と突出ピンの進退方向とが異なるので、ストッパ部材を解除位置へ移動させる操作と突出ピンを退避させる操作とを1アクションで同時的に行うことが困難とされている。したがって、ストッパ部材がロック位置にあるロック状態の突出ピンを退避させるには、2アクションが必要となる。突出ピンの退避移動に2アクションが必要とされているので、不正防止効果を一層高めることができる。また、例えば不正行為者が基板ケースに穴を開けて突出ピンを退避させようとしても、そもそもストッパ部材がロック位置にあって突出ピンが退避不可能となっている上に、ストッパ部材を解除位置へと移動させるには、基板ケースの別の位置に穴を開けて別方向にストッパ部材を移動させる必要がある。不正開放に必要な手間を増大させることができ、不正行為防止に貢献する。
封止部材が、ストッパ部材を解除位置に維持してロック位置への移動を禁止すると共に、本体部が挿入穴に挿入されるとストッパ部材のロック位置への移動を許容する第2ストッパ部材を更に有してもよい。
第2ストッパ部材が、ストッパ部材を解除位置に維持しているので、突出ピンが進退可能な状態に維持される。したがって、手で突出ピンをわざわざ退避位置に押し込まなくても、簡単に本体部を貫通孔及び挿入穴に取り付けることが可能である。また、本体部が挿入穴に挿入されると第2ストッパ部材がストッパ部材のロック位置への移動を許容するので、封止部材を基板ケースに取り付けると自動的に突出ピンが突出して係合溝に係合し、第1ケースと第2ケースとの封止を実現する。したがって、基板ケースへの封止部材の取付けが簡単となる上に、封止部材を取り付けると自動的に突出ピンと係合溝との係合(すなわち、基板ケースの封止)が完了する。
ここで、第2ストッパ部材は、例えば、封止部材の取付けに伴い第1ケースに当接して状態が変化する当接部材であってもよい。また、ストッパ部材のロック位置への移動を許容するタイミングとしては、本体部が貫通孔に挿入開始された時点から本体部が挿入穴に充分押し込まれて挿入動作が完了する時点までの間のいずれの時点であってもよいが、突出ピンが挿入穴に挿入された後であることがより好ましい。突出ピンが突出方向に移動しても、既に第2ケースの挿入穴の内部であり、その後円滑に突出ピンが係合溝に到達するからである。
また、ストッパ部材はロック位置方向へと付勢されていることが好ましく、第2ストッパ部材がその付勢力に抗してストッパ部材を解除位置に維持する機能を有していることが好ましい。
挿入穴内部に、係合凹部が本体部の挿入方向に沿って複数形成されていてもよい。
係合凹部が本体部の挿入方向に沿って複数形成されているので、たとえ、不正行為によって突出ピンと複数の係合凹部のうちの一の係合凹部との係合が解除されたとしても、突出ピンは再び別の係合凹部と係合することとなる。そのため、すべての係合凹部との係合を解除するには多くの手間が必要となり、不正行為の予防効果が発揮される。
なお、係合凹部は、典型的には、挿入穴内周に沿って凹状に形成された係合溝や、断面鋸刃状に形成された段付き部である。挿入方向に沿って、この係合溝が凹凸を繰り返すように複数形成されたり、段付き部が複数段に形成されたりしていれば、簡単には封止部材を取り外すことができず、高い不正行為防止効果を発揮する。
第1ケース及び/又は第2ケースが、封印部材の回転を規制する回転規制構造を有してもよい。
回転規制構造によって、封印部材の回転が規制されれば、封止部材の取り外しをより困難とすることができる。例えば、回転規制構造がない場合には、略円柱形状又は略円筒形状の封止部材は、挿入穴内で中心軸周りに回転可能である。封止部材は、基板ケースの側辺近傍に配置されることが多く、たとえ3方向から封止部材へのアクセスが困難となっていても、側辺側から短い距離で封止部材へとアクセスすることができる場合が多い。したがって、封止部材を回転させて、突出ピンをこの側辺側に位置させれば、側辺側から短い距離の穴を開けて突出ピンに容易にアクセスすることができる。
しかしながら、封印部材の回転が回転規制構造によって規制されていれば、封止部材を自由に回転させることができない。したがって、突出ピンが側辺側に位置しないように封止部材を取り付ければ、封止部材を回転させて突出ピンを側辺側に位置させることが殆どできなくなり、突出ピンへのアクセスが非常に困難となる。そのため、不正行為を防止する効果を一層高めることができる。
本発明の他の例示的側面としての遊技機は、遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、遊技装置体を保持する遊技機枠と、上記の基板ケースユニットと、基板ケースユニット内に内包される電子基板と、を有する。
この遊技機によれば、基板ケースの不正開放が予防され、基板ケース内の電子基板への不正アクセスが予防されるので、電子基板に不正な改造が行われることにより、遊技者が不正に利益を得たり、遊技機ホール側が不測の不利益を被る虞が低減する。したがって、安全かつ安心な遊技提供に資することができる。ここで、遊技機とは、典型的にはパチンコ機であるが、もちろん電子基板を使用する種々の遊技機、例えばパチスロ機、スロットマシン、アーケードゲーム機等を概念することができる。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡単な構成で基板ケースの不正開放を従来より一層効果的に予防し、ひいては基板ケース内の電子基板に対する不正な改造、交換等のアクセスを予防することができる。したがって、遊技者の不正な利益、ホール側の不測の不利益を防止し、安全かつ安心な遊技提供に資する。
本発明の実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 図1に示すパチンコ機の背面図である。 主制御基板ケースの正面図である。 主制御基板ケースの分解斜視図である。 図4に示す封止部材の内部構造の概略を示す拡大断面図であって、(a)は、突出ピンが退避した状態を示し、(b)は突出ピンが突出した状態を示す。 封止部の側方断面を拡大して示す拡大断面図であって、(a)は、封止部材の取付け前の状態を示し、(b)は、封止部材の取付状態を示す。 本発明の変形例1に係る基板ケースユニットにおける封止部近傍の外観斜視図である。 本発明の変形例1に係る基板ケースユニットにおける封止部近傍の側方断面図であって、(a)は、封止部材の取付け前の状態を示し、(b)は、封止部材の取付途中の状態を示す。 本発明の変形例3に係る基板ケースユニットにおける封止部近傍の側方断面図であって、封止部材が取り付けられた状態を示す。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る電子回路基板を有する遊技機としてのパチンコ機2の正面図であり、図2は、図1に示すパチンコ機2の背面図である。このパチンコ機2は、遊技機枠3、遊技盤ユニット5、ガラス10、発射ユニット(不図示)、球皿14を有している。発射ユニットは、遊技盤ユニット5に構成される遊技領域16に向けて1球ずつ遊技球23を発射可能である。
パチンコ機2は、遊技者が後述する発射装置ハンドル15を操作することによって、遊技領域16に向けて遊技球が発射ユニットによって発射され、遊技球の流下による遊技が実現される。なお、遊技機は、パチンコ機2の他にパチンコ式スロットマシン機、スロットマシン、コインゲーム機等のアーケードマシン、各種ゲーム機を概念することができ、要するに、遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技領域を有するあらゆる遊技機が含まれる。
なお、パチンコ機においても、アレンジボール機、雀球機等の組合せ式パチンコ機、いわゆるデジパチタイプ(1種タイプ)やハネモノタイプ(2種タイプ)のパチンコ機等のあらゆるパチンコ機が概念できるが、本実施の形態においては、デジパチ遊技(1種遊技、図柄変動遊技ともいう。)を実現するいわゆる1種タイプのパチンコ機について例示説明する。なお、図柄変動遊技については後述する。
パチンコ機2の遊技機枠3は、後述する遊技盤ユニット(遊技装置体)5を保持するためのもので、このパチンコ機2の周囲側面及び前方又はそれに加えて後方を囲むように構成される。遊技機枠3の内部側には、遊技盤ユニット5の他にも後述する各種制御基板や遊技媒体用の経路等各種機構部品が配置され、遊技機枠3によって周囲側面及び前方又はそれに加えて後方からのパチンコ機2内部側への不正アクセスが防止されるようになっている。
パチンコ機2の周囲を囲む外枠4、その内側にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されて遊技盤ユニット5を保持する前枠9、前枠9の前方にヒンジ22によって前方開閉可能に揺動支持されガラス10及びその周囲を装飾する装飾部材32を保持するガラス枠12、を有して遊技機枠3が構成される。なお、ガラス10は、遊技機枠3内部側に保持された遊技盤6を前方から遊技者が視認することができるようにするための透明部材である。遊技機枠は、遊技盤ユニット5を保持する前枠9と、後述する主制御基板ケース(基板ケース)35と、を備えている。
ガラス10は、遊技盤6に対して一定距離以上離間して配置された透明板である。ガラス10は、2枚の透明平板ガラスで形成されてガラス枠12の裏面側に保持され、遊技盤6との間に遊技球23が流下する流下空間を形成する機能、遊技者がガラス10を通して遊技盤6を視認できるように視認性を確保する機能、遊技者が遊技盤6に不正にアクセス(接触)できないようにする不正アクセス防止機能、を発揮する。
球皿14は、遊技者の持ち球を貯留するためにパチンコ機2の前面に配置された皿部材であって、本実施の形態においては上球皿14aと下球皿14bとを有している。上球皿14aは、球抜き部材14cを有して遊技盤6の下方、すなわちガラス枠12の下方部分に配置され、下球皿14bは、その上球皿14aの更に下方に配置されている。
発射ユニットは、球送り装置(不図示)によって球皿14の一部としての上球皿14aから発射位置に送り出された遊技球23を遊技領域16の上部に向けて発射(弾球)するためのものである。発射ユニットは、例えば発射位置の遊技球23を弾球する発射杆、その発射杆を駆動する発射モータ、発射杆を付勢して弾球力を発生させる発射バネ等を有してユニット構成され、前枠9に取り付けられている。その発射ユニットによる球発射のため、遊技者の操作に基づいて球発射のオンオフ及びその発射強度調整を実現する発射装置ハンドル15がパチンコ機2の前面下方に設けられている。
遊技盤ユニット5は、遊技盤面6a側の略中央に遊技役物としてのセンター役物7が配置された遊技盤6を有しており、その遊技盤面6aには多数の遊技釘27も配置されている。センター役物7の中央部には、画像表示手段としての演出表示装置7aが配置されると共に、この演出表示装置7aの表示部7bを露出させるための表示開口部7dが形成されている。
遊技盤6は、その表面側に遊技球23の流下による遊技を実現するための遊技領域16を構成するための盤状部材であり、遊技盤6を前方から遊技者にとって視認可能となるように遊技機枠3(本実施の形態においては、遊技機枠3の一部としての前枠9。)に保持されている。その遊技盤6の表面には略円形状に周囲を囲むようにレール飾り26が取り付けられており、レール飾り26の外レール26aが遊技盤に対して立設するように配置されている。そして、レール飾り26の外レール26aによって画定され、外レール26aに面した略円形状の領域が遊技領域16となっている。
遊技釘27は、遊技領域16を流下する遊技球23と衝突してその流下方向を変更させる流下変更部材であり、遊技領域16内に多数配置されている。また、遊技領域16には、普通入賞口28、始動入賞口29、大入賞口31等の入球部材及びアウト口30が配置されている。更に、遊技領域16には、ゲート33、風車25等が配置されており、流下する遊技球23が各入球部材に流入したり、ゲート33を通過したり、風車25を回転させたりすることによって、遊技球23による流下遊技を楽しむことができるようになっている。
センター役物7は、演出表示装置7aの周囲を覆うように構成されており、図柄変動遊技(1種遊技)を実現するものである。センター役物7の上部には、図柄表示手段としての第1図柄(特別図柄)表示装置17が配置されると共に、センター役物7の中央部には、演出表示装置7aが配置されている。
第1図柄(特別図柄)表示装置17には、抽選手段の抽選結果である第1図柄の変動が表示される。第1図柄は、始動入賞口29への遊技球23の入球を契機として実行される第1抽選の結果に対応した図柄である。第1図柄の変動表示が所定の当選態様で停止することにより第1特別遊技としての大当りが発生する。
演出表示装置7aは、例えば、液晶表示装置・有機ELディスプレイ・LED等により構成されて遊技者が遊技盤面6a側から視認可能となるように配置され、その表示部7b上に映像表示を行うものである。この演出表示装置7aの表示部7bには、第1図柄に連動する第1装飾図柄の表示がなされる。第1装飾図柄は、第1抽選手段の抽選結果を視覚的に演出するための図柄であり、第1の遊技に対応する。また、例えば、キャラクター等によるストーリー仕立ての映像としての演出映像も表示部7b上に表示されるようになっている。演出表示装置7aには、遊技制御手段としての演出制御基板が中継基板を介して電気的に接続されており、演出制御基板によって画像表示が制御される。
図2に示すように遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の全体の制御を行う電子基板としての主制御基板34を内包する主制御基板ケース35と、演出表示装置7aの画像表示等演出の制御等を行う演出制御基板(図示せず)を収容した演出制御基板ケース36と、賞球の払出しを制御する払出制御基板(図示せず)を収容した払出制御基板ケース37と、電源基板(図示せず)を収容した電源基板ケース38と、が配置されている。この各制御基板ケースに収容された各制御基板によって遊技が実現される。更に、遊技盤6の裏面側には、パチンコ機2の遊技状態等の遊技情報を外部に出力するための外部出力端子板39が設けられている。
図示しない球発射装置により遊技球23が発射されると、遊技球23はレール飾り26の外レール26aに沿いつつ進行して遊技領域16内の上部に至る。その後、遊技球23は、複数の通過軌跡に沿って移動し、あるものはレール飾り26の外レール26aに沿って右側に移動し、あるものは遊技釘27に衝突しつつ遊技領域16内を下方に流下し、あるものは普通入賞口28に流入して一定数の賞球の払出し契機となり、あるものはいずれの入球装置にも流入せずに遊技領域16内最下部に位置するアウト口30に流入してアウト球としてパチンコ機2の外部側へと排出される。
図柄変動遊技中に遊技球23が始動入賞口29に流入すると、その流入に起因して演出表示装置7aの表示図柄7cが回転表示(第1の特別遊技の抽選)を開始し、その表示図柄7cが所定の図柄(例えば、「7・7・7」。)で停止表示すれば、図柄変動遊技における大当り(第1の特別遊技。以下、図柄変動大当りという。)が発生する。そして、大入賞口31が開放して多量の入賞球を受け入れ、多量の賞球が球皿14へと払い出されるようになっている。
次いで、主制御基板34及びこの主制御基板34を内包する主制御基板ケース35について図3及び図4を用いて詳細に説明する。以下の説明においては、上下及び前後左右の方向は、遊技者からパチンコ機2を見た際の方向に基づいて定義し、図中に適宜図示する。なお、本実施の形態では、主制御基板34及び主制御基板ケース35について例示して説明するが、他の制御基板ケースについても同様の構造を採用することが可能である。
図3は、主制御基板34を収容した主制御基板ケース35の正面図であり、図4は、主制御基板34及び主制御基板ケース35の分解斜視図である。
主制御基板ケース35は、遊技盤の裏面に装着される本体ケース(第1ケース、基板ケースの一部)35aと、本体ケース35aに対して着脱自在に固定される蓋ケース(第2ケース、基板ケースの一部)35bとの2つの基板ケースを有し、これら両者が協働して主制御基板34を内部に内包する。主制御基板34は、蓋ケース35bの内面側に形成された開口部に固定されて、蓋ケース35bと本体ケース35aとが係合することにより、主制御基板ケース35の内部に収容されるようになっている。この収容された状態では、主制御基板34に対して外部から接触することはできない。
主制御基板34は、板状の基板34aと、基板34aの表面(ここでいう表面は、パチンコ機2を正面から視認した状態において後面側となる。)34dに実装された電子部品と、を備えている。電子部品は、ROM、RAM、CPU等の集積回路34bと、接続コネクタ34cと、を有して構成されている。
主制御基板34の周囲には、蓋ケースに固定するための固定穴34fが形成されている。主制御基板34の後側から固定穴34fに固定ネジを挿入して、この固定ネジと蓋ケース35bのネジ穴(図示せず)とをネジ止めすることにより、主制御基板34が蓋ケース35b内に固定されるようになっている。
図4に示す主制御基板ケース35の下側部には、ヒンジ部が設けられている。ヒンジ部は、本体ケース35aの下側壁面に沿った軸部(図示せず)と、この軸部に係止される円弧状の弧状爪部35eと、を有して構成され、軸部は蓋ケース35bに形成され、弧状爪部35eは本体ケース35aに形成されている。蓋ケース35bは本体ケース35aに対して軸部を中心として揺動可能に支持されており、蓋ケース35bが本体ケース35aに対して回転移動することより、主制御基板ケース35の開口部を開放した開状態と閉鎖した閉状態とを実現する。
<封止部材の構造>
主制御基板ケース35の上側部には、封止部41が形成されている。封止部41は、本体ケース35aに形成された貫通孔42と、蓋ケース35bに形成された挿入穴43とに封止部材44が取り付けられて構成される(図6も参照)。この封止部材44と本体ケース35aと蓋ケース35bとを有して基板ケースユニット45が構成される。
図5は、封止部材44の内部構造の概略を示す拡大断面図であって、(a)は、突出ピン46が退避した状態を示し、(b)は突出ピン46が突出した状態を示す。封止部材44は、例えば本実施の形態においては、大略円柱形状を呈する金属部材である。本体部44aの上部に本体部よりも大径とされたフランジ部44bを有している。本体部44aの下方近傍には、内部から側方に突出する突出ピン46が進退可能に配置されている。突出ピン46は、バネ47によって突出方向に付勢されている。したがって、突出ピン46を外部から本体部44a内部へと手で押し込めば突出ピン46の先端部46aが本体部44a内部へと退避するが(図5(a))、先端部46aから手を離すと本体部44aから側方へと突出するようになっている(図5(b))。
突出ピン46の進退方向における後方には、ストッパ部材48が配置されている。ストッパ部材48は、バネ49により図5中下方向に向けて付勢されている。突出ピン46が退避状態にある場合は、ストッパ部材48は突出ピン46の後端部46bの上方に位置している。このストッパ部材48の位置を解除位置という(図5(a))。本実施の形態においては、ストッパ部材48は、下方向に付勢されているので、解除位置では突出ピンの後端部46bの上面側に当接している。
ストッパ部材48が解除位置にある場合は、ストッパ部材48が突出ピン46の進退移動を阻害しない。したがって、突出ピン46は進退可能となっている。一方、突出ピン46が突出すると、ストッパ部材48が下方に移動し、突出ピン46の後端部46bの後方に位置することとなる。このストッパ部材48の位置をロック位置という(図5(b))。ロック位置では、ストッパ部材48が突出ピン46の後方移動(退避移動)を阻害している。したがって、突出ピン46は、突出状態のまま退避ができない。
本体部44aの下面には、封止部材44の外部からストッパ部材48の下面へと貫通するピン孔44cが形成されている。ピン孔44cを介して外部から細い針金等を挿入し、ストッパ部材48の下面を上方向に押し上げると、ロック位置となったストッパ部材48を解除位置へと移動させることができる。このときに、突出ピン46を側方から押し込めば、突出ピン46を再び退避状態とすることができる。
なお、突出ピン46の進退方向は、図5中の左右方向(側方向)であり、ストッパ部材48の移動方向は、図5中の上下方向である。そのため、突出ピン46を押し込む位置は、本体部44aの側方となり、ストッパ部材48を押し込む(解除位置に移動させる)位置は、本体部44aの下面側となる。突出ピン46の進退方向とストッパ部材48の移動方向が異なる方向となっているので、ロック位置にあるストッパ部材48を解除位置へと移動させた上で、突出状態の突出ピン46を退避位置へと移動させる操作が別々の2つの操作(2アクション)を必要とするようになっている。
<封止部材の取付け手順>
図6は、封止部41の側方断面を拡大して示す拡大断面図であって、(a)は、封止部材44の取付け前の状態を示し、(b)は、封止部材44の取付状態を示す。図6(a)においては、ストッパ部材48が解除位置にあり、突出ピン46が退避状態となっている。そして、図6(b)においては、突出ピン46が突出状態であり、ストッパ部材48がロック位置にある。
封止部41において、本体ケース35aには貫通孔42が形成されている。貫通孔42は、封止部材44の本体部44aが嵌合する寸法及び形状に形成されている。貫通孔42の入口部分(図6における上側部分)には、部分的に大径とされてザグられた段付き部42aが形成されている。この段付き部42aは、封止部材44のフランジ部44bの厚さと略同じ深さであって、かつ略同径とされていて、封止部材44の取付状態において、フランジ部44bと嵌合する。その結果、フランジ部44bと段付き部42aとが係合されるようになっている。
封止部41において、蓋ケース35bには挿入穴43が形成されている。挿入穴43は、貫通孔42同様に、封止部材44の本体部44aが嵌合する寸法及び形状に形成されている。挿入穴43の内部であって、封止部材44の取付状態における突出ピン46に対応する位置には、内壁周囲に亘って等高の係合溝(係合凹部)43aが形成されている。この係合溝43aは、取付状態における封止部材44の突出ピン46と係合し、封止部材44が蓋ケース35bから抜けてしまうのを防止している。
係合溝43aの更に穴入口側(図6における上方)には、係合溝43aと同様の第2係合溝43bが形成されている。この第2係合溝43bは、通常時には突出ピン46と係合しないが、何らかの不正行為により突出ピン46と係合溝43aとの係合が解除されてしまった場合に、引き抜かれようとする封止部材44の突出ピン46と係合し、2段階で封止部材44の取り外しを阻止している。
図6(a)に示すように、ストッパ部材48が解除位置であり、突出ピン46が退避位置である状態で、封止部材44を貫通孔42から挿入穴43へと挿入する。突出ピン46が退避状態であるので、円滑に本体部44aが貫通孔42から挿入穴43へと挿入される。突出ピン46が第2係合溝43bを乗り越えて係合溝43aに対応する位置へと移動すると、突出ピン46が突出して係合溝43aに係合する。それに伴い、ストッパ部材48がロック位置へと移動して、突出ピン46の退避移動を禁止する位置となる。
ストッパ部材48がロック位置となることで、突出ピン46の退避移動が禁止され、係合溝43aとの係合解除が実質的に不可能とされる。したがって、本体ケース35aと蓋ケース35bとを開放する不正行為を有効に防止する。たとえ、封止部材44までの距離が比較的短い側辺35c(図4参照)側から係合溝43aに向けて不正に穴が開けられ、その不正穴を介して針金等を侵入させて突出ピン46を退避させようとしても、その退避移動がストッパ部材48によって阻害されているので、突出ピン46と係合溝43aとの係合を解除することができない。したがって、フランジ部44bと段付き部42aとの係合と、突出ピン46と係合溝43aとの係合と、によって、本体ケース35aと蓋ケース35bとは実質的に分離不可能に封止される。
なお、万が一の場合において、突出ピン46と係合溝43aとの係合が解除されたとしても、第2係合溝43bが再び突出ピン46と係合して封止部材44の取り外しを防止している。また、第2係合溝43bの下側面は、テーパ面43cとされている。したがって、封止部材44を挿入穴43に挿入する際には、突出ピン46の先端部46aがテーパ面43cに受けられて、封止部材44の挿入に伴って円滑に突出ピン46が退避されるようになっている。第2係合溝43bの溝深さは、係合溝43aの溝深さよりも浅くされており、封止部材44の挿入時に突出ピン46が第2係合溝43b内に入り込んでもストッパ部材48はロック位置に移動できないようになっている。
[変形例1]
図7は、本発明の変形例1に係る基板ケースユニット45における封止部41近傍の外観斜視図である。この変形例1において、上記実施の形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。
この変形例1においては、封止部材44のフランジ部44bから本体部44aにかけて、部分的に突出する突出部44dが形成されている。そして、本体ケース35aの貫通孔42における段付き部42aに、突出部44dに対応する形状の嵌入穴42bが形成されている。嵌入穴42bは、周状に複数形成されており、封止部材44の取付状態において、突出部44dがいずれかの嵌入穴42bに嵌入するようになっている。
この突出部44dと嵌入穴42bとが回転規制構造を構成する。すなわち、この回転規制構造がない場合には、係合溝43aが挿入穴43の内周に亘って形成されていると、挿入穴43内で封止部材44を回転させることができる。そうすると、突出ピン46の先端部46aを側辺35c側へ向けることができ、側辺35c側から不正に開けられた穴を介して、突出ピン46の先端部46aへと外部から容易にアクセスすることができてしまう。
しかしながら、基板ケースユニット45がこの回転規制構造を有することで、挿入穴43内部での封止部材44の回転を規制することができる。突出ピン46の先端部46aが側辺35c側に向かないようにして、貫通孔42及び挿入穴43に封止部材44を挿入する。突出ピン46が挿入穴43内の係合溝43aに係合すると、突出部44dが嵌入穴42b内に嵌入するので、封止部材44の回転が規制されるのである。
突出ピン46の先端部46aが側辺35c側以外の方向を向いており、封止部材44が回転しないので、先端部46aを側辺35c側へと向けることができない。更に、側辺35c側以外の方向から蓋ケース35bに不正に穴を開けて突出ピン46の先端部46bにまで到達するのは非常に困難である。そのため、この回転規制構造は、基板ケースユニット45に対する不正開放行為を効果的に予防している。
[変形例2]
図8は、本発明の変形例2に係る基板ケースユニット45における封止部41近傍の側方断面図であって、(a)は、封止部材44の取付け前の状態を示し、(b)は、封止部材44の取付途中の状態を示す。
封止部材44は、本体部44a内部に突出ピン46を有しているが、突出ピン46を突出方向に付勢するバネ47を有していない。本体部44a内部にストッパ部材48とストッパ部材48をロック位置方向に付勢するバネ49を有している。更に、第2ロック部材としてのレバー部材50を有している。ストッパ部材48には、レバー部材50の後端部50bと当接する段付き部48aが形成され、その先端部分がテーパ面48bとされている。
レバー部材50は、支点51を中心に回転可能であって、図8(b)に示す収納状態では本体部44a内部に収納される。一方、図8(a)に示す突出状態ではその先端部50aが本体部から側方に突出しており、その後端部50bがストッパ部材48の段付き部48aをバネ49の付勢力に抗して押し上げて、ストッパ部材48を解除位置に維持している。レバー部材50は、突出状態で、バネ49の付勢力とバランスするように設定されている。
図8(a)においては、ストッパ部材48が解除位置であるので、突出ピン46は進退可能である。したがって、その先端部46aを手で押し込み、退避状態としている。突出ピン46がバネで付勢されていないので、退避状態に維持するために先端部46aを手で押さえ続ける必要はない。
この封止部材44を図8(b)に示すように貫通孔42に取り付けようとすると、レバー部材50の先端部50aが貫通孔42入口近傍の段付き部42aに当接して、図8中上方へと押し上げられる。それにより、バネ49との力バランスが崩れ、レバー部材50は、図中反時計回りに回転して収納状態となる。それに伴い、後端部50bと段付き部48aとの当接が解除され、バネ49の付勢力によってストッパ部材48がロック位置へと移動する。ストッパ部材48の先端部分はテーパ面48bとされているので、突出ピン46の後端部46bを受けつつ突出方向へと押し出し、突出ピン46が突出する。そして、突出ピン46が係合溝43aに係合するのである。
この変形例2によれば、封止部材44を貫通孔42内に挿入する際に、突出ピン46を手で押さえつつ行う必要がない。したがって、封止部材44の挿入作業が簡単である。しかも、封止部材44を挿入穴43にまで挿入すると、自動的に突出ピン46が突出して係合溝43aに係合する。したがって、封止作業を大変効率的に行うことができる。
なお、レバー部材50の本体部44aからの突出位置は、なるべくフランジ部44b近く、すなわち図8中の上方位置であることが好ましい。それにより、突出ピン46の突出タイミングを遅くすることができるので、突出ピン46を確実に係合溝43a内に係合させることができる。もちろん、突出ピン46が挿入穴43内部にまで到達した後に、レバー部材50と本体ケース35aとが当接するようになっていれば、そのまま円滑に封止部材44を挿入することができるので、問題はない。
[変形例3]
図9は、本発明の変形例3に係る基板ケースユニット45における封止部41近傍の側方断面図であって、封止部材44が取り付けられた状態を示す。
この変形例3に係る封止部41においては、封止部材44の本体部44a内部に中空部44eが形成され、蓋ケース35bの挿入穴43内に突設部43dが形成され、取付状態の封止部材44の中空部44e内に突設部43dが挿入されるようになっている。封止部材44の中空部44e内部には、内側(中心側)に向けて突出して、外側に向けて退避可能な進退フック52が配置されている。突設部43dは、外側に向けて突出するケース側フック43eを有している。
封止部材44を取り付ける際に、本体部44aを挿入穴43に挿入すると、進退フック52が退避しつつケース側フック43eを乗り越えて図9中下方に移動する。一旦進退フック52がケース側フック43eを乗り越えると、進退フック52は、ケース側フック43eと係合して封止部材44の取り外しを阻止する。この構造によれば、進退フック52が中空部44e内に配置されているので、基板ケースユニット45の外部から進退フック52へのアクセスがより一層困難なものとされている。したがって、進退フック52を退避させて封止部材44を取り外そうとする不正行為がより効果的に防止される。
なお、進退フック52は、例えば樹脂等で構成されており、その弾性を利用して進退可能に構成されていてもよい。もちろん、実施の形態と同様に、進退フック52の代わりにバネで突出側に付勢された突出ピン46が用いられてもよい。
封止部材44のフランジ部44bは、周囲に折り返し部44fを有している。貫通孔42の周囲には円筒壁42cが突出配置されており、その円筒壁42cが折り返し部44fに覆われるようになっている。その結果、折り返し部44fと円筒壁42cとの間の隙間Gは、L字状に屈曲している。隙間GがL字状に屈曲しているので、この隙間Gからドライバ等の不正工具を侵入させても貫通孔42にまで到達することが困難となっている。したがって、封止部材44を不正工具で不正にこじ開けようとする不正行為が有効に防止されている。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
G:隙間
2:パチンコ機(遊技機)
3:遊技機枠
4:外枠
5:遊技盤ユニット(遊技装置体)
6:遊技盤
6a:遊技盤面
7:センター役物
7a:演出表示装置
7b:表示部
7c:表示図柄
7d:表示開口部
9:前枠
10:ガラス
12:ガラス枠
14:球皿
14a:上球皿
14b:下球皿
14c:球抜き部材
15:発射装置ハンドル
16:遊技領域
17:第1図柄(特別図柄)表示装置
22:ヒンジ
23:遊技球
25:風車
26:レール飾り
26a:外レール
27:遊技釘
28:普通入賞口
29:始動入賞口
30:アウト口
31:大入賞口
32:装飾部材
33:ゲート
34:主制御基板(電子基板)
34a:基板
34b:集積回路
34c:接続コネクタ
34d:表面
34f:固定穴
35:主制御基板ケース(基板ケース)
35a:本体ケース(第1ケース、基板ケースの一部)
35b:蓋ケース(第2ケース、基板ケースの一部)
35c:側辺
35e:弧状爪部
36:演出制御基板ケース
37:払出制御基板ケース
38:電源基板ケース
39:外部出力端子板
41:封止部
42:貫通孔
42a:段付き部
42b:嵌入穴(回転規制構造の一部)
42c:円筒壁
43:挿入穴
43a:係合溝(係合凹部)
43b:第2係合溝(係合凹部)
43c:テーパ面
43d:突設部
43e:ケース側フック
44:封止部材
44a:本体部
44b:フランジ部
44c:ピン孔
44d:突出部(回転規制構造の一部)
44e:中空部
44f:折り返し部
45:基板ケースユニット
46:突出ピン
46a:先端部
46b:後端部
47:バネ
48:ストッパ部材
48a:段付き部
48b:テーパ面
49:バネ
50:レバー部材(第2ロック部材)
50a:先端部
51:支点
52:進退フック

Claims (4)

  1. 協働して電子基板を内包する基板ケースを構成する第1ケース及び第2ケースと、
    該第1ケースと該第2ケースとを実質的に分離不可能に封止する封止部材と、を備えた基板ケースユニットであって、
    前記第1ケースには、前記封止部材を貫通させる貫通孔が形成され、
    前記第2ケースには、前記封止部材を挿入する挿入穴が形成され、
    該封止部材は、
    前記貫通孔を貫通して前記挿入穴に挿入される本体部と、
    該本体部から突出形成されたフランジ部と、
    該本体部から進退可能に突出配置された突出ピンと、を有し、
    前記フランジ部が前記貫通孔の入口近傍に係合し、かつ、前記突出ピンが前記挿入穴内部に形成された係合凹部に係合することにより、前記第1ケースと前記第2ケースとの封止が実現され、
    前記封止部材は、
    前記突出ピンを進退可能とする解除位置と、突出状態に維持して退避を禁止するロック位置と、に移動するストッパ部材と、
    該ストッパ部材を前記解除位置に維持して前記ロック位置への移動を禁止すると共に、前記本体部が前記挿入穴に挿入されると前記ストッパ部材の前記ロック位置への移動を許容する第2ストッパ部材と、を有し、
    前記ストッパ部材の前記ロック位置から前記解除位置へと移動する移動方向と、前記突出ピンの進退方向と、が異なる方向であり、
    前記挿入穴に前記本体部が挿入された状態では、前記ストッパ部材がロック位置となって前記突出ピンを突出状態に維持する基板ケースユニット。
  2. 前記挿入穴内部に、前記係合凹部が前記本体部の挿入方向に沿って複数形成されている請求項1に記載の基板ケースユニット。
  3. 前記第1ケース及び/又は前記第2ケースが、前記封印部材の回転を規制する回転規制構造を有する請求項1又は請求項2に記載の基板ケースユニット。
  4. 遊技媒体を用いた遊技を実現する遊技装置体と、
    該遊技装置体を保持する遊技機枠と、
    請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の基板ケースユニットと、
    該基板ケースユニット内に内包される前記電子基板と、を有する遊技機。
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